「僕には君だけがいればいい」「駄目よ、皆とも仲良くしなきゃ!」
猫人の少女こげみそは、墓場で泥まみれで倒れている猫人の青年を見つける。家につれて帰り風呂に入らせると、彼は見事に美しい姿になった。しかし、その心はとんでもなく捻くれていた。
彼の名前を聞いても、名前は捨てたと言う。それでは不便だからと、こげみそは彼に「はつゆき」という名前をつけて、家に住まわせることにした。
彼と暮らす中で、次第に二人はお互いを大切に思うようになる。しかし、その想いは種類が違った。
『家族』として、はつゆきに自分以外の人とも仲良くなってほしいこげみそ。
『恋人』として、こげみそに自分だけを見ていてほしいはつゆき。
二人の想いはすれ違い、混ざり合い、時に反発する。
それでも、二人はお互いから離れられない。だって、お互いに相手のことを唯一無二だと思っているから。
じんわりと距離を近づけていく、猫人たちのライフコメディ。
※カクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 20:00:00
20126文字
会話率:42%
雨が降るたび、不思議と同じ夢を見ていた。
蝉の声、濡れた土の匂い。そして、思い出せない誰かの横顔。
――
老いた絢子は、静かに眠りについたはずだった。
けれど、目を覚ました先は見知らぬ森。
子どもの姿に戻った彼女に残されていた
のは、名も知らぬ少年との、ひと夏の夢の記憶だけだった。
懐かしい空の下で、彼女は再び“あの少年”に出会う。
けれど、すれ違いはもう始まっていた。
――
これは、儚く消えた“誰かへ”の想いの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 21:25:44
17375文字
会話率:29%
「君は、俺だけの女神だ――そう言ったら、笑う?」
神託を拒み、王国に見捨てられた元・聖女。
廃村でひっそりと暮らす彼女に、少年・ルカが偶然出会う。
初めて“必要とされた”彼女は、少年の優しさに少しずつ心を溶かしていく。
だがそれは、互い
にとって危うい依存の始まりだった。
――触れた指先、重なりそうで重ならない唇、言葉にできない執着と背徳の感情。
この出会いが“救い”なのか、“堕落”なのか。
二人だけの世界で、夜が深く濃く、甘く沈んでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 13:33:12
5798文字
会話率:31%
「どうして誰も信じてくれないの……?」
社交界の華やかな光の裏で、謂れのない悪評に傷つき、孤独に涙する令嬢リリアーナ。姉の婚約者である王太子を誘惑したという汚名を着せられ、家族からも冷遇される日々。彼女の世界は、厚い絶望の霧に覆われていた。
そんな彼女の凍てついた運命が、ある夜会での再会をきっかけに、激しく動き出す。
目の前に現れたのは、遠い昔、心の片隅に温かな記憶を残した少年──今や隣国の王子となったフィリクス。
「ずっと君を探していた」
その一言は、リリアーナの凍てついた心に一筋の光を灯す。
これは、自らを犠牲に生きてきた孤独な令嬢が、真実の愛を知り輝かしい未来を掴み取るまでの物語。彼女の選択が、周囲にどのような波紋を広げていくのか──?
※若干のざまぁ展開ありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-27 07:01:38
7833文字
会話率:34%
魔導学園で最下層の平民としてひっそり生きていた少年・リオ。
だがある日、最上位貴族の美貌と力を併せ持つ生徒会長・ユリウスに助けられ、
なぜか「俺の世話係になれ」と命じられる。
以来、リオの生活は一変――
豪華な寮部屋、執事並みの手当、
異常なまでの過保護、
さらには「他の男に触られるな」などと謎の制限まで!?
「俺のこと、何だと思ってるんですか……」
「……可愛いと思ってる」
それって、“貴族と平民”の距離感ですか?
不器用な最上級貴族×平民育ちの天才少年
――鈍感すれ違い×じれじれ甘やかし全開の、王道学園BL、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 00:22:41
865文字
会話率:36%
百年前、世界から「夢」という概念が失われた。人々は、ただ休息するだけの夜を過ごし、世界から「夢」という言葉すら忘れられた。ある日、辺境に暮らす少年は、誰も知るはずのない「彼女の声」に導かれる。「夢」という、聞いたこともない言葉に導かれ、少年
は、封印されし黒き塔ノクターンへとたどり着く。そこにいたのは、夢を記録しながらも、自分は夢をみることを禁じられた異能の少女だった。自分を代償に、夢を封じた彼女と、夢を知らぬ少年が出会う。世界を取り戻す鍵は、ふたりの想いだった。純愛、ハッピーエンドの異世界物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 19:20:00
12733文字
会話率:26%
——それは、終わらない一日だった。
高校卒業を目前にして事故に遭い、5年間もの間、同じ日を繰り返し続けた少女・美玲(ミレイ)。
極限の精神耐性と冷徹な観察力を得た彼女は、ある日、神と名乗る存在に告げられる。
「君だけが、未来を変えられる可
能性を持つ」
次に目を覚ました時、そこは剣と魔法が支配する異世界の森だった。
見知らぬ土地、異形の魔物、満足に動かない体——死の予感がすぐそこに迫る中、ミレイは生存のために戦うことを決意する。
魔力と武術の才能を授かった彼女だが、それだけでは生き抜けない。
傷つき、飢え、血に塗れる日々の中で、彼女はひとつずつ力を積み上げていく。
少女の槍が道を切り開く時、やがて世界は彼女を灰色の槍姫と呼ぶことになる。
これは、運命に抗い、生存の果てに"使命"を背負った少女の物語。
血と戦場に染まる、孤独な戦いの始まりである——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 21:00:00
178936文字
会話率:33%
何を抜粋すればいいか分かんない。とにかく作品に関係ない自信作の替え歌の歌詞をシェアしたいと思います。
鉄の弾が 正義の証明
貫けば 邪悪さえ死ねる
その目を閉じて 射ててみれば
残念だが 避けられたは悪魔
僕を騙して やつ選ん
だの?
昇進栄転 まったく関係ない話
お前が言っても 心くらい知ってた
とことん最後 邪悪万死不滅
この拳は 話せるなら
本当の気持ちわかるんだろう
一つじゃなく 二つ、三つくらいで
連続でその顔に
かか、かかってぶん殴りたいのだ
世界は残酷のあまりで そうだから君を殴るよ
何も犠牲できないから そうだから君を殴るよ
間違いだとしても あやまったりしない
正しさとは 正当にあらず お金さえ持つあらば
鉄の雨が 降り散る時刻
君だけが 刺されて欲しいんだが
傘なんて 万死不滅
輪番で差し 差し上げる畜生共よ
たくさんいるから 君だけが
毒のナイフで 刺されたことないゆえ
何もわからず 痛みさえも知らず
まだ努力できる 業務を増やそうとつった
この言葉と 君だけれど
仕事をも何も役立たずに
ことはしてない 丸投げている
あっちもこっちも知ってんのによ
まだ、まだ業務を増やしたいんだと
世界は残業ばかりで それでも君を殴るよ
何も犠牲できないから そうだから君を殴るよ
選ばれた邪悪は勝つ 正義は逃げ場なし
気付いたんだ 邪悪の世界 正当でありたければ
お金あらば 正義眠る 目が覚める悪魔の子折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 09:50:38
28586文字
会話率:36%
君がいたはずの場所で、君のいない今日を過ごす。
俺だけしか知らない君の笑顔も、君の涙も、その感情の全てをこの胸に抱えて。
君だけが知らないこの日常を、守り続ける。
君が望んだ、君のための、君の物語。
君だけがいない、今日の物語。
でも、それはきっとーーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 04:17:23
2718文字
会話率:41%
黒木諒には前世の記憶がある。こことは異なる世界・リュシアーナという国の騎士だった記憶が。
春休み終盤に幼馴染の紹介で、前世でひそかに愛していた女性と瓜二つの女の子・真珠(まこと)と出会う。しかも彼女はリュシアーナの王妃その人だった!
時間を
かけて仲良くなろうと平和な日々を過ごしてきたが、5月末、突然諒の目の前で過去の異世界に攫われた真珠。
前世で何があったか思い出せ!
――現在日本と過去の異世界――
二つの世界をもう一度つなぎ、彼女を連れ戻す方法を見つけるために!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-25 22:30:00
84543文字
会話率:29%
「君だけが僕のすべてだった。」
少年の望んだ「明日」の話。
最終更新:2024-05-10 21:34:33
2000文字
会話率:50%
くだらない毎日、つらい日々の途中、彼は現実的ではない力を得た。己に与えられた力を使いなにをするだろうか。
能力を把握しながら 更なる上を目指す。
「まずはお金持ちになりたい」
しかしその能力には限界がない。
『想像』と『演算』によっ
てあらゆることが可能となる。
彼が世界にどのような影響を与えるだろう。
そしてその能力が与えられた理由とはなにか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 04:38:16
2108文字
会話率:25%
深夜というのは、何をしても許されるらしい。
最終更新:2023-11-28 19:07:31
2526文字
会話率:45%
高校生の頃に人の心の声が聞こえる特殊能力に目覚めてしまった夜野響(よのひびき)は、大学生になってからも人との接触を極力避け、かたく心を閉ざしていた。
それは人の嘘を知り過ぎてしまったことが原因だった。
そんなある日の登校時にハプニ
ングが起こり、響は鈍感過ぎる女子・朝比奈奏(あさひなかなで)と出逢う。
奏は響が能力に目覚めてから初めて出逢った「心と言葉に嘘がない」人間だった。
あらゆることを諦めていた響の運命がここから大きく変わり始めた。
恋愛要素が強めでちょっと不思議なヒューマンドラマです。
※著者の描いた挿絵入りです。不要な方は非表示設定をお願いします。
※虐待、いじめ、精神疾患、攻撃的な人間などの描写があります。苦手な方はご注意下さい。
※精神疾患についてはあくまでも著者が知っている範囲のことを書いています。全ての方がこうなる訳ではありません。
※重複投稿:カクヨム様、アルファポリス様にも掲載しています。
©️七瀬渚/nagisa nanase 2020
https://ncode.syosetu.com/n9905go/
禁止私自转载、加工
禁止私自轉載、加工
無断複写・転載を禁止します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-16 20:00:00
119600文字
会話率:32%
灰色のセカイの中で、君だけが色づいていた――――。
彩雲華胥の番外編です。不定期更新。
主に過去のお話や本編のこぼれ話がメインです。無明と宵藍を取り巻く周りの人間たちのお話です。
徒夢の意味としては儚い夢という意味で使ってます。
最終更新:2023-09-30 09:00:00
19751文字
会話率:31%
冷たい態度で勘違いされ魔王と言われる男子と、家族のために健気に頑張る女子の物語り。、
最終更新:2023-09-25 21:11:25
5499文字
会話率:43%
県立志叡館高校に通う高校生・行武孝太郎は、昼休みになると決まって屋上でひとりの時間を過ごしていた。何を残すでも何が残るでもない高校生活。〈声〉に何と諭されようと、これがいいと嘯く。
そうして落ちた微睡みから強引に引き戻されると、そこには見
知らぬ女子生徒の姿があった。
「ずっと――あなたのことが気になっていたの」
沓南つかさと名乗る女子生徒は続けた。
「行武君も――わたしと同じように、忘れてしまった経験があるのかもしれない」
その何かと思わせぶりな言動を受け、行武孝太郎は自身の過去を語る。二年前、交通事故に遭ったあとの臨死体験について。悪魔を騙る、姿なき〈声〉について。そして、忘れる程度でしかなかった事実について。
それを受けて、沓南つかさが言った。
「たぶん、行武君だけがわたしを——」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-20 23:52:49
72819文字
会話率:45%
君だけが見ていた僕の裸の心を
最終更新:2023-02-26 19:32:21
236文字
会話率:0%
三度の飯より怪談、友達と遊ぶよりも禁忌の遊びなど、オカルトが大の大好きな主人公春夏冬 椛は全国の妖怪や奇人、人間達が怪談師を目指す暮六高等学校へと入学する。
そこで、椛は個性的すぎた愉快な妖怪達と共に怪談について学び始める。
だが、椛はた
だ怪談話が好きでこの学校を選んだわけではなかった。
それは、
「君だけが頼りなんだ、椛。期待しているよ」
1年前にある人から託された願い事。
内容は、出来るだけ多くの怪談話を本に記録すること。
その願い事と共に渡された中身全て白紙の分厚い本。
何でも、誰かが話した怪談話を本が自動で聞き取って執筆してくれるというまさに生きている本だった。
椛はその不思議な本を手に、あらゆる怪談話を次々と収めていくが次第に椛はこの本に繋がれたとある真実を知ってしまうのだった。
この作品は「カクヨム」と重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 12:02:35
106523文字
会話率:52%
全てを思い出し、そして理解した。
君だけがいない。
それが、愚かな私達に神様が下した罰だった。
最終更新:2022-04-08 22:52:37
1430文字
会話率:5%