十七年前。半島の覇権国アレッシアは海洋国家ハフモニとの戦いに勝利した。アレッシアの建国に寄与した名門中の名門、『ウェラテヌス』はこの戦いにおいて国家の助けとするべく私費で造船のみならず無産市民への武器の配布も決行。結果、名声は上がったが蔵
は空になり、一気に衰退への道をたどることになってしまった。
名門でありながら次男エスピラ・ウェラテヌスをまるで奉公のように同じ貴族であるセルクラウス一門に貸し出すほどに。
ウェラテヌスの不幸はまだ続く。
十二年前に父が戦地で死亡し、十一年前に長男が死ぬと心労が祟ったのか母も後を追うように居なくなった。一門を継いだ叔父も九年前に亡くなる。
こうして、若干十一歳にして一門の代表となったエスピラはアレッシア一の権力者タイリー・セルクラウスに取り入り、十九にしてその娘、メルア・セルクラウスを貰った。
そして今。
名門の復活を志すエスピラの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 00:00:00
4205110文字
会話率:33%
一年前の自分は知らなかった。一年後の同じ場所、同じ教室に立っているという事を。
一年後の自分は知らなかった。やり直したハズの世界さえも失ってしまう事を。
タイムマシンがあったなら知りたい。過去も未来もその全てを。
これはきっと
一年前の自分も一年後の自分も出逢う事がない女の子との物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 23:32:46
235699文字
会話率:77%
風邪を引いた。考えて見たら一年前も同じ時期に風邪を引いた。本当に面倒臭いな。
やる事を終わらせて布団に潜り込むと、不思議な夢を見た。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
儚い和楽器の
曲を聴くと、子守唄の様に思えるんです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 21:37:40
905文字
会話率:7%
世界一の版図を誇る大帝国の片隅から起こったデルギ・ハンの叛乱は、瞬く間に帝国全土を震撼させた。これは、その十一年前から始まる物語。
少年アリンは一族皆殺しの中一人生き残り流罪となった。彼はその皆殺しの首謀者皇帝アルハガルガへの復讐を誓う。
一方彼の従姉弟ユエランとエルデムは皇女、皇子として皇帝を支え、帝国のために生きようとする。三人と大帝国の行く末は――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 20:10:00
27173文字
会話率:49%
一年前の夏。古曳鳴の家は消し飛んだ。
そこから心機一転。母の故郷に引っ越して、暮らし始めた十六の秋。
「はたた姫の墓っていうもんがあるんよ」
祖父に連れられて向かった墓で、ちょっと変わったお姫様と鳴は出会う。そして、そのまま憑りつかれてしま
った。
「神在祭までに、わたくしの神器を探し出すのです」
氏神たる姫の神器で、来たる厄を祓うため。約束を果たすため。鳴の奔走が始まる。
姫の子孫の一人であり、同じように姫を見られるローテンション男子の雨田継も巻き込んで、いざ神器探しへ。
※)作中、出雲弁がところどころ出ます。東部寄りの、然程訛らない程度です。また、地名等は権利関係上問題のないものだけ出しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 07:10:00
58932文字
会話率:47%
今から遡ること十一年前。
ガルディア帝国皇帝グランヴァルト七世は、竜人とヒトの共栄を提唱した。民は彼のことを、その容姿から『陽帝』と慕い、賢帝だと称賛した。
帝国の歌姫ユリア・シュトラスもまた、その一人であった。
二人が出会ったのは
五年前。建国二千年祭の夜のことだった。
歳月を重ねるごとに惹かれ合う二人。いつしか互いに特別な存在となっていた。
だが、異なる境遇が、異なる種族が、異なる身分が、二人の間に冷たく分厚い壁を作る。心が見えるのに、触れられない。
幼い頃に負った心の傷。にじり寄る不穏な影。
時代に求められ、愛された二人が、最後に下す決断とは——。
【章の構成(予定)】
❈ Prologue:at that time
❈ ChapterⅠ:5years ago
❈ ChapterⅡ:3years ago
❈ ChapterⅢ:a year ago
❈ ChapterⅣ:13 years ago(追憶編)
❈ ChapterⅤ:at this time
❈ Epilogue:from now on
※本作は、『竜人の妻 ~Wife of the Dragonewt~』(http://ncode.syosetu.com/n5249cy/)の番外編です。
※本編に加え、本作とは別の番外編『リリーベルの鳴る頃に』(https://ncode.syosetu.com/n1198dv/)を読んでくださった方向けの内容となっております。
※念のためR15指定とさせていただきます。
※本作は、「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 00:00:00
215233文字
会話率:40%
嫉妬に狂った悪役令嬢は聖女を殺ってしまった
結婚式を2ヶ月後に控えた皇太子殿下と公爵令嬢の国に、異世界から世界を救う聖女が現れた。
それは天の声を聞いた魔女の進言どおりに。
生まれる前から婚約者であった皇太子殿下を愛するあまりに、
公爵令嬢は嫉妬深い女になっていた。
人々からは悪役令嬢と噂される程に。
そしてその嫉妬故に魔女となった公爵令嬢は、世界を救う聖女を殺ってしまった。
愛する婚約者に心臓を貫かれ、時を一年前に戻された悪役令嬢のそれからの物語。
この作品はカクヨムでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 21:09:17
214257文字
会話率:21%
生まれながらにお米を愛した悪役令嬢、ジェーン・エルロンド。彼女は農業に才能を発揮し、国を豊かにし、お米の聖女と呼ばれるまでなった。しかし、その功績が裏目に出て、というよりも調子に乗ってお米のことばかりかまけたことで民衆から裏切り者として糾弾
され、処刑されそうになる。絶体絶命のピンチに、前世の自分が現れ、時間を巻き戻す。
目覚めた彼女は処刑の日の一年前にいた。あれは夢だったのかと思ったが、これまではスラスラ読めていた学術書がまるで頭に入らない。彼女を聖女たらしめていた知識と才能がごっそり消えていた。代わりに前世のムキムキマッチョな男が幻としてジェーンにだけ見えるようになった。前世の自分は、高度な文明を持つ世界でヒーローとして活躍していたが、ジェーンの魂に共鳴し、彼女の才能を育んできた存在だった。しかし、時間の流れの中で、その力は失われつつあった。ジェーンは、前世の力を再び手に入れ、お米の研究を再開したいと願う。前世の彼は、ジェーンに「ヒーロー」の仕事を引き継いでほしいと提案する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 01:12:14
11178文字
会話率:26%
この世界では過去を、歴史を調べてはならない――
十一年前から軟禁されているレイトーマ王国第一王女マナ・フール・レイトーマは嘆く。US2103年以前の歴史を調査する事を禁じられている事を。
そんな中、閉鎖された国・江月からの縁談が届く
。そこは唯一歴史調査を行える国。
マナはその縁談を呑む決意をするのだが、彼女の護衛の片桐緋媛を始めとして様々な過去や秘密を知ってゆく。自身の天命も――。
やがて過去への扉が開かれ、危険に遭いながらも彼女は決意する。「この時代を変える」と――。
だがそれは、禁忌を犯す事であった。
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2019/04/21 23話まで改稿済み。24話作業中。
2019/07/20 あらすじを修正しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-13 21:56:54
605159文字
会話率:42%
緑深い森の奥にある小さな村で暮らす少女ハルの元に、嵐の夜、喋る羊が迷い込んでくる。その羊を元いた場所へ帰すため、そして、一年前に出かけたきり戻らない母に会いに行くため、兄二人と旅に出るハル。この旅が彼女の運命だということを、そして旅の果てに
待つものを、まだ知らない『特別』な少女は、初めて赴く村の外の世界に期待と興味を抱いて、母のいる王都を目指す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-12 13:00:00
1765717文字
会話率:48%
魔女が営む魔獣専門の骨肉店―――
その店主である魔女が失踪し数年、弟子のエリオスは店主代理として日々店を切り盛りしつつ、師匠の魔女の行方を捜し続けている。
幼馴染で司祭のルカート、一年前に拾ってそのまま居ついた自称弟子のミアと共に、騒がし
い日々を不本意に感じつつも、彼は今日も骨肉店を営む。
不穏な言葉を残し消えた師匠の身を案じ、喪失の悪夢に苛まれながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 18:00:00
101436文字
会話率:50%
複雑な出生事情から、貴族の陰謀に巻き込まれ、家族のために自分の身を売るように公爵家と取引をし、政略結婚を受けいれたテ・トーラ公爵家ネオン。
その結婚相手は南方辺境伯騎士団将軍ラスボラ・ヘテロ・モルファ辺境伯。
結婚式の終わった夜、夫とな
ったラスボラより『この結婚は政略で、君を愛する気も、子を作る気もない』と言い切られるが、そりゃ好都合、と、そのまま辺境伯と仮面夫婦としてしっかりと契約をする。
夫婦関係などなく、また社交もしなくていいことも相まって、辺境伯家の離れ館で勝手気ままなおひとり様生活をしていたネオンだったが、ある日、家令からの助言で(辺境伯夫人としての体裁保持のため)初めて辺境騎士団に向かうことになった。
皆様へと、厨房で焼かれた焼き菓子(差し入れ)をもって呑気にその場に訪れたネオンを待っていたのは、魔物の襲撃で敗戦した一小隊の兵士達。
その目も覆いたくなる惨状に、ネオンは前世前の記憶を取り戻す。
が、前世の自分はあまりにもへっぽこ過ぎ&文化水準が違いすぎて、この世界では役に立たないと落ち込むが、それでも前向きに生きていく(あと、なんか白い結婚だ!って言った旦那様が最近絡んできて超めんどくさい!)んですけど、最初の約束覚えてます??
★この作品には、一部、差別的発言・表現がございます。 不快に思われる方はお読みにならないようお願いいたします。
★一年前にアルファポリス様に投稿し、放置していた『旦那様、お願いがあります!』の改訂版となります。
★かなり勝手気ままな御都合展開のゆるふわまったり作品です。
★あまりにも細かいことは、絶対に気にしないで読んでください。 設定などの緻密性を気にする方は他の方の素敵な作品をお読みください。
★似たような話は多々あると思いますが、作者のオリジナルです、頑張ります。
★作者本人、キャラに対する『悪口・誹謗中傷』はおやめください。
★誤字脱字誤変換が多い作者です。 公開前に何度も遂行・訂正しておりますが報告いただけると嬉しいです。
★感想・ご指摘は大変うれしいです! が、その際、作者も『生きて感情のある人間』だと言う前提でお願いいたします。(上記にもありますが、誹謗中傷などいただくと、かなり傷つきます。)
★アルファポリス様にも、掲載していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 23:50:11
766696文字
会話率:43%
※他サイト様にも掲載されております。
女子テニス世界ランキング400位台の倉本夏海はある日自分のファンを名乗る女、鈴木冬香から試合に勝たせるためサポートを受けないか打診を受ける。
明らかに怪しい女だったが既に後がない夏海はしぶしぶそ
れを了承する。
冬香の推し推しの愛を受け参っていくものの、少しずつ自身の「弱さ」と向き合っていき変わりはじめていく。
冬香は語る。夏海のサポートをするのは好きな人が最高の舞台に立ってほしいという、究極の推し活であると。しかしどうやら冬香には秘密があるようで……。
登場人物
倉本夏海(くらもとなつみ)
二十六歳女性。プロテニスプレイヤーで世界ランキング400位。物事をはっきりという性格。とある試合で徹底的に敗北を味わってから調子を落としていき引退間近。冬香と出会い怪しいと思いつつも一縷の望みを託す。
鈴井冬香(すずいふゆか)
二十二歳女性。可愛らしい女性で一年前から夏海の激推しファンとして活動している。夏海を世界で活躍させるために会社を設立し、サポートをするようになる。
その他経歴は不明。
加藤五十鈴(かとういすず)
女子テニス世界ランキング10位。夏海の因縁の相手。彼女を倒すことを目標に夏海たちは活動をしていくが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-08 14:38:35
31948文字
会話率:44%
中学三年の俺と中学二年の真理愛(マリア)は、先輩と後輩の間柄だ。
美術部で適当に絵を描くだけの一般家庭育ちの俺と、
医者の一人娘で恐ろしいほど美しい真理愛の間に共通点なんて、何もなかった。
けれど、一年前。
俺たちは、文化祭をきっかけに
仲良くなり、付き合うことになった。
なんと、告白をしてきたのは真理愛からだった。
真理愛が私立中学から、自宅近くの市立に転校してきた理由なんてどうでもよかった。
真理愛はお嬢様ながらも、俺を褒めてくれた。
「先輩の絵、大好きなんです。見ていると心が温かくなるんです」
実は、俺の本当の両親は、絵描きだったらしいのだ。
育ての親は、父さんの弟一家。つまり、おじさんだ。
おだてられたからというわけではないが、俺は美術クラスのある高校へ通うことにした。
一足先に卒業する俺へ、真理愛は言う。
「わたしも、絶対に、先輩と同じ高校に通いますから……! だ、だから、浮気はだめですからね……!」
顔を真っ赤にした真理愛を俺は忘れない。
でも約束は守られなかった。
なぜなら俺は、真理愛を救うために、事故で死んだから――。
*
俺は、医者一家に生まれた。
生まれながらに医者を目指すことになる。
放蕩癖のある姉がまともなら、弟の俺も自由になれたかもしれないが、
ないものねだりをしても仕方がない。
本当は画家になりたかったんだ。
なぜか昔から絵をかくのが好きだった。
夢の中に出てくる綺麗な女性を書くのが、勉強の合間のストレス発散方法だった。
高校は自宅近くの進学校に決めた。
選択肢は沢山あったものの、なぜか、その高校に惹かれた。
親を説得して、俺は無事に合格した。
突然だが、俺には彼女がいる。
隣家に住む幼馴染だ。名前は花蓮(かれん)。
小柄でツインテールで可愛い服が大好きな同級生の女子だ。
昔から暴力的でワガママだったが、まさか、「つ、つきあってあげてもいいけど」なんて、
告白されるとは思わなかった。
受験時も、
「あんたが、頭良すぎるせいで、ついていくの大変なんだからね!」
などと、文句を言いながらも、
しっかりと同じ高校に進学するところが、かわいらしいと思う。
そして、二人で入学した校門をくぐったその時――。
俺はすべてを思い出した。
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最終更新:2025-01-08 00:22:22
5769文字
会話率:27%
MMORPGからVRMMORPGへのアップデートが約束されていたオンラインゲーム。
Crescent Ark Online。略称CAO。
その大規模アップデートの日程が告知された一年前。その日、欠橋悠姫という一人の廃人プレイヤーがCA
Oから姿を消した。
かつて、悠久の時で世界を創った神々が最後の刹那で世界を捨てたという背景を持つCAOで、その中で唯一世界を見捨てることのなかった彼女と必ずこの世界に戻ってくると約束を交わした悠姫は……しかし現実世界で女装していた。
「……てへ?」
しかもかなりノリノリで。
そんな彼女?が神々の祝福が失われた世界の背景を持つ新生CAOの世界[ルカルディア]で、仲間と共に遥か彼方に浮かぶ[第一の聖櫃]を目指す。
――これは遥か彼方の[欠けた十一の聖櫃]を目指す物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 12:18:38
559868文字
会話率:46%
「力になりたいって、思ったんだ……」
一年前、異世界に召喚された羽土慧太(はづち、けいた)は魔人との戦いで死んだ。時同じくして召喚された高校生三十人と共に。
だが彼は意識を取り戻した。変幻自在に姿を変える怪物『シェイプシフター』として
。
傭兵として生きることになった慧太は、ある日運命の出会いを果たす。
亡国の姫にして白銀の戦乙女、セラフィナに。
魔人による大陸侵攻。その危機を伝えるべくライガネン王国を目指す彼女に手を貸すことを決める慧太。
白銀の戦乙女と、彼女を守る怪物戦士――世界を救う戦いの物語、その幕が開く――!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 08:00:00
1429288文字
会話率:42%
戦歴2236年、技術が大きく発達した人類は未だ戦争を辞めるどころか兵器の性能を更に向上させていた。
その中で開発された人型ロボット兵器キャスター、それは一部の人しか扱えなかった。そのためそのパイロットは人々から魔術師と呼ばれていた。
一年前
に起きた大きな戦争で既存の兵器の性能の枠を大きく超え、各国家は競ってキャスターの性能の向上とパイロットの育成にいそしんだ。
しかしキャスターを操れるのは全人口の三割しかいなかった。
そのため各国は魔術師の確保・育成するため、士気を上げるために相場より高い給与を払った。
だが非魔術師たちはそれに反発し、魔術師を排除し始める。
それに対抗するため魔術師達はそれぞれの思惑の元ある計画を始める。
しかしそれと同様に非魔術師たちもある計画を始めた。
様々な思惑が奔る混乱した世界であの人の幸せを願って。
様々な戦場を駆け巡り大切な人たちのために……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 23:14:22
506673文字
会話率:50%
――フェイ先輩、許して下さい
一年前、敵国に亡命した最愛の人“五大湖の天使”フェイ・リーを司令によって殺害した『セントラルシティ特別市立特殊工作員養成学園』の現生徒会長、アラタ・L・シラミネ。
罪の意識と諦観に苛まれていた彼はある任
務の最中、一人の少年と邂逅する。
「おれの名前はジェームズ・F・リー。フェイ・リーは、おれの姉です」
かつて愛し、この手で殺めた恋人と瓜二つの少年との出会いが、静止したアラタの時間を否応なしに突き動かす。
出逢いと別れ、信頼と裏切り、愛と絶望――軍事独裁国アルトベルゼの政争と時流に翻弄された青年は、やがて狂気の総統暗殺を実行する。
これは、愛する一人の少女の“意志”を成し遂げる為奔走した、ある青年工作員の物語……。
「……大好きです。愛しています、フェイ先輩」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 23:46:00
150042文字
会話率:27%
間も無く建国二百年を迎える耀青国の首都蕭洛は、十日前からその繁栄とは真逆の不穏な気配に包まれていた。縮緬問屋安芸月、米問屋栄屋、油問屋箕松屋と、三件の連続火付け押込み事件が起きていたからである。五十一年前都を暗躍した凶賊狐火と同じ、家人奉
公人を皆殺しの上放火と言う残虐な手口に、人々は狐火の再来かと眠れぬ夜を過ごしていた。
そんな中、何故か伝統的に仲の悪い警察組織清竹と火消し集団桐水は、一向に何の手掛かりも摑めぬ現状を打破する為に共同での夜警を開始する。清竹唯一の女性警吏紅子と組んだのは桐水一の女誑し武早とそのお目付け役大和だった。初対面時から口説きに掛かる武早にうんざりしながらも、紅子は独自の情報網を用いて密かに捜査を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 07:00:00
174511文字
会話率:24%
「光り人」と呼ばれる言い伝えの残る街、天乃市。この街に住む高校生、深海優は高校の入学式の日に雪の降る公園で、記憶を失くした少女、波風カナと出会う。一年前に脱走した猫探しをしているユウは、彼女と協力関係を結ぶ。
この作品はhttps://w
ww.pixiv.net/novel/にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 23:00:06
272724文字
会話率:70%
国王の血を引く娘でありながら、八年前の火事によって死んだことにされ、王侯貴族の証である「祈力」も失ったリティーツィアは、王子としてひとり残された双子の弟ユスブレヒトを案じ、平民女官リーゼとして出自を隠して王城に潜り込んでいた。
そんなリ
ーゼの前にある日突然現れたのは、ユスブレヒトの政治的な後ろ盾を務める高位貴族アッシュバルツ家の嫡男、ガイウス。
彼はリーゼを自分の邸に拉致した挙句、一年前から行方が分からなくなっているユスブレヒトの代わりに、リーゼにリティーツィア王女として王位継承権を得てほしいと迫ってきて――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-28 13:37:27
191250文字
会話率:32%