近未来の高専生・高校生と、新スポーツ・精神没入型バーチャルリアリティ「ネオトラバース」を中心とした物語。
仮想世界上での天才プロバーチャルスポーツゲーマー、東雲柳(しののめ やなぎ)という高専生を巡る陰謀に、彼に恋心を抱くスポーツ万能な幼馴
染、桐崎クリスタル(きりさき くりすたる)が挑む。
未来の日本、東京湾に本州と陸続きで新たに建設された、未来ノ島。数々の最新技術に関連した企業、それを支える学生の教育施設、人々の住宅や商業施設が立ち並び、厳重な警備で守られた新たな東京のシンボルだ。
中でも特徴的なのが、未来の技術を支える学生たちを通わせるための学園キャンパスエリア。ここに小学校・中学校・高校・高専・大学・大学院の校舎が建っている。
柳は、昨年度中にプロ試験に合格し、大手企業とスポンサー契約を結んだ、今日本で一番有名な高校生だ。彼は幼少時から親しんできた、「ネオトラバース」のプロ選手として、プロデビューから連戦連勝の戦績を誇っている。幼馴染の桐崎クリスタル(きりさき クリスタル)は、そんな彼のことを好きな幼馴染。度々のアピールと日頃からの好意にも関わらず、一向に自分の気持ちに気づかない柳にヤキモキしている。彼らは青春の甘酸っぱい関係を保ちながら、2年生に進級してからも順風満帆な学生生活を送っていた。ネオトラバースは、精神没入型バーチャルリアリティスポーツで、繭(コクーン)と呼ばれるコックピット型の装置に設置されたシートに座り、シンクロヘルムというヘッドギアを装着することによって、現実世界の肉体ベースのアバターを電脳世界の領域に生成し、フィールド上でゴールであるゲートまで互いに妨害しながら、あるいはそれを避けつつ到達するというものだ。プログラムにより変化するフィールドを駆ける選手たちの攻防は、観客達の五感を刺激する。柳の出場を、クリスは毎回観戦していた。そんな二人のクラスに、転校生がやってくる。チェン・ユエン。彼はアメリカのネオトラバース高校生部門優勝という経歴を持ちながら、進級と共に突然この島にやってきた。彼は柳と旧知の中である清宮流磨(きよみや りゅうま)や柳と交流するが、その本心を肝心なところではぐらかす。しかしあらゆる技術と優れた人格は本物で、警戒していた流磨との距離も次第に縮まっていく。しかし、柳の連勝記録は打ち切られた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 14:55:21
260283文字
会話率:26%
いつだってボクはボクが嫌いだった。
弱虫で、意気地なしで、誰かの顔色ばかりうかがって、愛想笑いするしかなかったボクが。
もうモブとして生きるのはやめる。
そう決めた時、ボクはなりたい自分を探す旅に出ることにした。
昔、異世界
人によって動画配信が持ち込まれた。
その日からこの国の人々は、どうにかしてあんな動画を共有することが出来ないかと躍起になった。
そして魔法のネットワークを使って、通信網が世界中に広がる。
とはいっても、まだまだその技術は未熟であり、受信機械となるオーブは王族や貴族たちなど金持ちしか持つことは難しかった。
配信を行える者も、一部の金持ちやスポンサーを得た冒険者たちだけ。
中でもストーリー性がある冒険ものが特に人気番組になっていた。
転生者であるボクもコレに参加させられている一人だ。
昭和の時代劇のようなその配信は、一番強いリーダが核となり悪(魔物)を討伐していくというもの。
リーダー、サブリーダーにお色気担当、そしてボクはただうっかりするだけの役立たず役。
本当に、どこかで見たことあるようなパーティーだった。
ストーリー性があるというのは、つまりは台本があるということ。
彼らの命令に従い、うっかりミスを起こし、彼らがボクを颯爽と助ける。
ボクが獣人であり人間よりも身分が低いから、どんなに嫌な台本でも従うしかなかった。
そんな中、事故が起きる。
想定よりもかなり強いモンスターが現れ、焦るパーティー。
圧倒的な敵の前に、パーティーはどうすることも出来ないまま壊滅させられ――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 06:10:00
36036文字
会話率:37%
ついに悪の首領デスダークを追いつめた善行戦隊ジャスティレンジャー。
決戦を前に、デスダークはあることを語り出す。
それはこの世界に多大な影響力を持ちながら、誰も知らない謎の存在──。
最終更新:2024-04-19 17:10:00
3966文字
会話率:56%
【世界初の重度視覚障がい者ファンタジー小説化を目指してます!】
【不定期更新 マテリアラーズ開始!】
宇宙で様々な技術が発達し、宇宙域に二足歩行知能生命体が溢れるようになった時代。
各星には様々な技術が広まり、多くの武器や防具を求め、道
なる生命体や物質を採取したり、高度な
技術を生み出す惑星、地球。
その地球において、通称【マテリアラーズ】と呼ばれる、素材集め専門の集団がいた。
彼らにはスポンサーがつき、その協力を得て多くの惑星より素材を集める危険な任務を担う。
この物語はそんな素材屋で働き始めた青年と、相棒の物語である。
青年エレットは、惑星で一人の女性と出会う事になる。
数奇なる運命を持つ少女とエレットの織り成すSFハイファンタジーの世界をお楽しみください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 09:41:20
279720文字
会話率:56%
彼女の制服には誰もが耳にしたことのあるファッションブランドや飲料水のメーカー、カメラのメーカーなどのロゴがいたるところに貼り付けられていた。
最終更新:2024-01-15 11:26:13
948文字
会話率:8%
深山拓也は婚約者である佐渡真由香に『あなたよりも魅力的な人に出会ったのでさようなら』と急に言われ別れを告げられた。
真由香の知り合いや友人に話を聞くと自分がいない間の友人との食事会で大手川悠太という男性と出会い自分を捨て乗り換えたのだと知っ
た。
相手を調べていくうちに大手川はメビウス WAR World というゲームの中の大会を開くスポンサー企業の部長ということがわかった、拓也は真由香と悠太に復讐するためにゲームを始めるがその難しさに絶句する。
復讐のために始めた拓也だがその先に待つ拓也の物語とは。。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 11:01:20
189792文字
会話率:70%
真理亜は成績優秀で最高峰の大学から大学院に進み、憧れの大学教授を目指すが、少子化で大学教員の道は険しく、ポストの獲得は難航していた。遂に指導教授に最後通告をされた彼女は、これまで費用を出してくれていた家族の視線も冷たくなる中、三流大学と馬鹿
にしていた幼馴染みの明宏と結婚し、スポンサーとさせて研究者の道を目指そうとするが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 20:30:51
11761文字
会話率:21%
魔法使いフェイは魔王征伐に赴いている勇者チームの一員に選ばれて有頂天に。
(この機会に勇者を射止めて彼の伴侶に)
彼女はそんな野望を持つが、現実は厳しい。
勇者チームの費用はスポンサーが提供しており、フェイはその言うがままにコマーシャルに使
われる。
フェイの護衛隊長のエディという男は金の捻出に奔走。
フェイは勇者と添い遂げられるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 23:27:14
2194文字
会話率:26%
※本作主人公は俺TUEEE系ラノベ主人公ですが、どう足掻いてもドイツ軍には勝てない事が世界の理により確定しています。何故なら、本作の真の主人公はドイツ軍であり、ドイツ軍には主人公補正がかかるからです。その事を念頭に置いた上で、主人公を見守っ
てあげるのが本作の主旨です。
魔族と人間による大規模な戦争──抗魔大戦──の終結より数ヶ月。
ひと仕事終えて「もう一生働かない!」と宣言し、女の子(魔族)と同棲ニート生活をエンジョイしていた勇者に、スポンサー兼上司からの招集命令が下された。
新たな敵の出現。その敵とは──え?ドイツ軍??
民衆「勇者の兄貴ィィ!ドイツ軍なんて、けちょんけちょんにしてやって下せぇ‼︎」
勇者「戦いたくない!…だって、勝てないもん‼︎剣と魔法のファンタジーは砲弾の前に無力なんだもんッ‼︎」
民衆「いやいやwww勇者様が負けるはずないからwwwドイツとかマジで秒殺wwwwww」
…この後めちゃくちゃ敗北した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 22:00:00
111716文字
会話率:28%
ミスユニバーサル日本代表最終選考会まで、あと二週間に迫ったある日、セミファイナリスト十二名のうち三名が忽然と姿を消した。そんな三人の安否を心配して渋谷西警察署に届け出てきたのは、ミスユニバーサルのスポンサー企業ゴーグル社広報担当の杉本康二
だった。杉本は姿を消した中沢くららに好意を抱いていたからだ。行方がわからなくなった三人は、どこへ姿を消したのだろう。渋谷西警察署の小泉と阿部が、国家公務員として捜査に乗り出す。
仕事による価値観の違い。国による価値観の違い。男女による価値観の違い。そんな価値観の狭間で捜査は進められていく。
一週間前のセミファイナリストマスコミ発表会に三人は姿を見せるのだが、三人にはすでにセミファイナリストとしての権利はないという。
三人の権利はなぜ、消失したのか。三人はどこへ姿を消していたのか。事実は小説よりも奇なり。女はいつもミステリーの言葉が事件をまとめる。
2010年作・2011年加筆修正折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 10:27:14
32628文字
会話率:47%
20世紀末、世界各地の有名な観光スポットがダンジョン化するようになった。
日本でも富士山、白山、立山などの霊峰、京都・朱雀門跡や姫路城などの歴史的建造物などが次々とダンジョン化した。
ダンジョン内に棲む害獣による周辺地域への被害が続発し
、事態は警察や自衛隊のみでは対処しきれない状態に。これを重く見た政府は各地の猟友会と連携しハンターギルドが設立されることとなった。
周囲はダンジョン特区と命名され、火砲や刀剣の使用制限が大幅に緩和されたハンターライセンスの交付や高額な害獣の駆除報酬、ダンジョン内の貴重な鉱石などに世間は一攫千金に沸い
それから三十年余り。
ダンジョンのある風景が生活の一部となり、次世代の担い手育成を兼ね学校教育の場にも積極的に取り入れられた結果、多くの優秀なアタッカーたちが発掘され活躍することとなる。さらに多くの企業所属の社会人アタッカー、スポンサーが付くプロアタッカーという物が現れ、その職業的な人気は動画配信により絶大な物となっていた。
南国宮古島市。カママ嶺公園災害特別指定地域、通称『シーサーダンジョン』にほど近い私立南国宮古島学園。
全国中学ダンジョンアタック選手権大会準優勝チームのアタッカーだった市川香澄は同校ダンジョンアタック部の「撮影係」。しかし、入部して一か月も経たない五月の連休に部長の京極櫻子と揉めてしまい退部することになってしまった。
溜まったストレスをハンバーガー屋で発散している時にへんてこな先輩に声を掛けられる。
キャッさんと呼ばれるキャサリン・楠木・アンダーソンは、なんと全米中学ダンジョンアタック選手権大会最優秀選手で世界メジャーダンジョンのひとつ『自由の女神ダンジョン』経験者だった。
失ってしまった自信を取り戻すため、まどかとキャッさんのダンジョン活劇、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-21 18:33:52
8529文字
会話率:58%
イータロン編集部がお送りする、ダンジョンレポ専用冊子。その名も、『ぶらり、ダンジョン探訪記』!
次に訪れるのはあなたの馴染みのダンジョンかも?
新たなスポンサー様のご契約も首を長くしてお待ちしております。
最終更新:2023-08-21 04:44:48
6666文字
会話率:2%
時は二十ニ世紀。二十一世紀末期に発明されたアクティブスーツは人類の希望の星になり得ていた。
アクティブスーツは期待を一身に背負い、災害を始め、医療、運送に介護と様々な人の役に立った。それこそ身に纏った人をヒーローにしてくれた。
だが
そんな便利なアクティブスーツに魔の手が迫り、それを悪用する組織が現れたのである。
悪の手によって良い物であっても法律は書き換えられ、アクティブスーツを一般人が使う事は禁止されたのだった——
そしてこれを機に、戦隊ヒーロー時代が訪れる事になる。
様々な悪の組織が跳梁跋扈するようになった世界で、悪の組織に対抗出来る手段の一つとして戦隊ヒーローは大活躍を果たし、知名度を飛躍的に向上させたのである。
ヒーロー、それは己の信念の名の元に正義を執行する者
ヒーロー、それは己の情念の名の元に正義を代行する者
ヒーロー、それは己の理念の名の元に悪の執行を妨げる者
ヒーロー、それは己の一念の名の元に人々の笑顔を護りし者
ヒーロー、それは己の俗念を捨て献身的に人々の生活を護る者
話しは変わって……
五人組戦隊ヒーロー、多分戦隊ジャスティスファイブの一員で、「セイギノミカタ」だった俺は、ある時を境にしてクビになった……。
いや、正確にはジャスティスファイブは解散させられた。それもスポンサーから一方的に……だ。
クビになった俺達は各々それぞれが、“元”仲間達に連絡を取る事もせず、自由気ままに暮らして日々を謳歌していた。
たとえそれがヒキニートやホームレスであったとしても、謳歌していた事に変わりは無い。
しかしある時、五人は(恐らく)ほぼ同時に謎の光に包まれる事になる。そして日本にいたハズの五人はそれぞれ見知らぬ場所にいた……。
五人が一緒にいた訳ではないので、本当に同時だったかは分からない。だから「恐らく」であり、「多分」であり、「メイビー」でしかない、「ファニー」な情報だ。
——これは、謎の光に包まれた五人が紆余曲折を経て、再びまみえるまでを描く「セイギ」に満ちた物語。
——これは、再びまみえた後、世界の闇に立ち向かって行く「セイギノミカタ」の物語。
「セイギ」とは何か?「ヒーロー」とは一体何か?を五人の視点から描く問題作、ここに推参!
全ては愛と勇気とエロの名の元に……(多分)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 18:00:00
232639文字
会話率:59%
日本、そう、この国には異世界モノの作品が多い。「小説家になろう」のいうインターネット小説を誰でも作れるサイトを筆頭に「KADOKAWA」や「講談社」という出版社が書籍やアニメのスポンサーとなり、テレビで放送している。そんなスタイルが10年以
上続いているのだ。その10年以上で100を超えるたくさんの異世界が作られてきている。それによってこの世には、100を超える異世界があるが、そんな簡単にポンポン異世界が生まれるという訳では無い。そこには世間には公表されてないが、実は『異世界制作会社』という会社が異世界を作っていたのだ。この物語は、その『異世界制作会社』に務める1人の会社員とそこに務める5人の従業員のハチャメチャ日常コメディである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-19 23:25:33
4393文字
会話率:40%
帝立直山若木小学校は、不思議な学校である。
全校生徒は300人余り。この私立学校は、旧貴族であった若木男爵が創立した由緒正しき学校であり、男爵の死後はその息子の会社がスポンサーとなって学校に出資しているという。
また、その生徒も多種多
様で個性豊かな子どもたちが在籍する。
その中の一人、御園日向という児童がいたが、その日に限って彼/彼女の様子がおかしいようだ。
それはまるで何かに取り付かれているような……そんな不穏な気配を出していたのだった。
※注意:作者のリアルが忙しいため、執筆に時間がかかっており、この作品は不定期投稿となります。数パートで終わりますが、更新は気長に待ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-20 01:03:20
2734文字
会話率:4%
放送部が人数不足を理由に廃部になってしまった。だけど部活動でやっていたラジオトークが楽しかったので、ネットでやってみようと思った主人公と親友の話。
この放送は御覧のスポンサーの提供でお送りします!
カクヨムにも投稿します。
最終更新:2023-05-17 11:13:30
25280文字
会話率:77%
俺の名前は『コウ・ラーディス』
この世界で一番大きい国、ランスロッドが大スポンサーの三大学園の1つ、
魔法や属性技を学ぶ為の学園...『グランジ学園』に通う男子生徒のひとりだ。
この学園を上位の成績で卒業した生徒は、様々な場所で優位な
待遇を得られる。
騎士として就職しても、ギルドで冒険者になっても、他の誰よりも有利に上を
目指す事ができるのだ。
そんなグランジ学園の1年...俺達の上位成績の頂点であるトップエースは
なんと、二人もいる。
そのひとりは『ナナ・アイシュード』と言い、俺の幼馴染だ。
そして、もうひとりの名は『ラール・マクスタ』と言い、
俺の幼馴染の...俺の好意を持った幼馴染の......彼氏でもある。
ふと気づけば、いつの間にか付き合っていた二人...
俺はあの夜の嫉妬が原因なんだろうなぁ...と、後になって後悔するも
時は遅し...結果はご覧の通りなのだから......。
そんな失意のドン底から、何とか立ち直ろうと頑張っていた俺の元に、
突如、つき合って下さいと告白をしてくる女性が現れた...
そう...二人の女性が。
イヤイヤ、二人と同時につき合うって、流石におかしいだろう!
恋人ができるのは正直嬉しい...しかし恋愛経験のない俺には二人の彼女は、
めちゃくちゃキャパオーバーなんですけど!
そんな俺の心の叫びをよそに、あれよあれよ言いくるめられて、
結局二人とつき合う事になるのだった...。
※この世界は別で現在執筆中の
『僕はこの世界で自由に冒険がしたいので女神様...あなたの恩恵は要りません!』の
世界と同一ですが、この作品には少ししか関わってはこないと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 20:30:11
285756文字
会話率:35%
2018/4/21発足、
Vtuber×ノベル マルチプロジェクト始動。
活動中のVtuberの【過去】を掘り下げ、ここでしか語られない【真実】が明らかとなっていく壮大なストーリー。
個性豊かなキャラクター達が織り成す小説(ノベル)・バー
チャル一体型本格英雄譚、
『Enter The New World』
はスピンオフ作品同様不定期にて更新中!
※尚、こちらを読んで興味を持って頂けたスポンサー企業様、Vtuber事務所様が居ましたらオファーをお待ちしております!折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-10-25 02:27:03
59105文字
会話率:39%
東京都千代田区神田神保町。
ここには世界一とも言われる古書街がある。
その一角に十年前に突然現れたその建物。
それは一見するとごくありふれた建物であるが、実はある目的のためだけに特別に設えたものである。
その目的。
それは本の収納。
そして
、この建物の主が天野川夜見子。
天野川夜見子。
彼女が暮らすこの建物を埋め尽くしている本が二千万冊とも三千万冊とも言われる彼女の蔵書のほんのわずかであるという有名なビブリオフィリアである。
彼女が使う膨大な本の購入資金は古今東西あらゆる言語を読み解ける彼女の異才に目をつけスポンサーとなった日本はおろか世界をも闇から支配する橘花グループのオーナー立花家から得ているものである。
だが、たとえどれだけ潤沢な資金があろうとも、それだけでは他人の本棚にある貴重な本が手に入るわけではない。
しかし、彼女にはその手段があった。
天野川夜見子の望むものを手に入れるために粘り強くそれをおこなう優秀な交渉人。
一方でどのような好条件を提示しても首を縦に振らない蔵書家はためらいなく殺して目的の本を強奪するという裏の顔を持つ人間。
それが彼女が持つ手段。
蒐書官なのである。
「……私には世界中から本を集め、それを読むという崇高な使命があるのです。そして、そのために日夜命がけで働いている者たち。それが蒐書官なのです」(天野川夜見子)
これは世界屈指の蒐書家「古書街の魔女」こと天野川夜見子と、日本人の、それもそのほんのわずかな者にしか顕現しない特別な能力を駆使する彼女の使い魔たる蒐書官たちがあらゆる手段を使い世界各地に眠る幻の書を手に入れていく物語。
※長文を多用しているので横書きでも読みやすいように一文ずつ間隔をあけています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-24 07:39:22
788110文字
会話率:56%
魔物退治者として名を上げるクリス・ロジャー。剣銃双流という独自の流派を打ち立てた彼は、剣と銃それぞれの製造企業とスポンサード契約を結び、順風満帆な日々を送っていた。
しかしそんなある日、彼はマネージャーのサラにこう漏らす。
「いや無理でしょ
」
真のプロフェッショナルとはなにか。それを追求する物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 19:00:00
3055文字
会話率:53%
[あらすじ]
今年十六歳になる柊透(ひいらぎとおる)は期待に胸を膨らませていた。
彼がこの春から通うのは、最新鋭のVR技術が活用されたわが国最先端の高校であるからだ。
しかも驚くべきことに、スポンサーのゲームメーカーが提供するVRゲームを
仲間とプレイする、VRゲーム部なる部活動が存在するのだ。これがワクワクせずにいられるだろうか。
そのゲームの名前は[AnotherWorld]。二年前に高校が竣工し、学生を受け入れた去年の八月に発売した。専用のVRデバイスと落ち着いた空間が必要とはいえ、[AnotherWorld]は爆発的にヒットした。
この[AnotherWorld]、ソフト自体はネットアプリですぐに購入できるものの、VRヘッドセットは”モノ”であるが故に在庫に上限がある。大人気ゲームの宿命か、喉から手が出るほど欲しいのに家電量販店でも通販でも品切れで手に入れられなかった透は、発売から半年以上たった現在でもこのゲームを遊べていない人間の一人だった。
別にそのゲームをしたいからという理由で大事な高校の進路を決めたというわけではないが、せっかく遊べるのなら遊んでみたい。
これは、そんな邪な気持ちを胸に、高校生活に臨む透の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-01 20:00:00
417550文字
会話率:33%