君たちはシュレディンガーの猫を知っているだろうか。物理学者エルヴィン・シュレーディンガーが脳内で実験を行った、所謂思考実験に値するものだ。
「一定確率で毒ガスを放出する装置と一緒に箱に入れられたネコは、蓋を開けて観測するまで生きた状態と死
んだ状態が重なり合っている」
これがみんなの耳にするものだろう。そして、それは「観測するまで物事の状態は確定しない」という考えの量子力学の考え方を説明するものとなった。
つまり、これは要約すればエルヴィン・シュレディンガーが量子力学の確率的表現を巨視的に見ると矛盾に陥ることを「シュレーディンガーの猫」の思考実験で表現したのだ。
確率は5部5部かもしれないし、もしくは4.6だったりするかもしれない。
不確かなもの。
先が見えないもの。
観測出来ないもの。
例えばの話だ。この理論通り行くと、何度もこの実験を繰り返したとて、確率は一定では無い。つまり、運命が揺らぎ兼ねない。
かと言って、全く同じ結果なこともあり得る訳である。未知数である。こうなれば観測出来ない。
何故ならそれは不規則に起こりうる事だからだ。
そして、そんな特殊な思考実験論は決して、非現実では無いことを俺は知ってしまった。知ることになっちまった。
いや、まあ。なってしまったものはしょうがないけども、是非この問題をエルヴィン・シュレディンガーに聞きたかったものだ。
だが、時には思考実験の域を出る事になる。これは、俺の日常を描いた物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 17:00:00
47796文字
会話率:41%
シュレーディンガーの猫
箱の中に、1時間以内に5割の確率で毒ガスが出る装置と猫を入れる。1時間後、箱を開けて中を確認するまで猫は生きた状態と死んだ状態が重なり合っている。
生徒会の副会長、赤佐と先輩で会長の緑は、中学校創立50周年記念式
典で来賓の1人から、創立された年度に書かれた日誌を受け取る。
日誌には“今朝、生徒が屋上から飛び降りた”という記述があった。赤佐は日誌から、50年前に起きたある事件の真相を突き止める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 00:31:06
8549文字
会話率:35%
帰り道が怖い。
いつからか、そんな風に感じるようになった私は、偶然見つけた喫茶店「カフェ・シュレーディンガーの猫」に立ち寄った。
話を聞いてくれた店員が提案する、二つの解決策。
私が怖いと感じる「何か」を確認しない解決策か、それとも確認する
解決策か。
私は、その一つを選択する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:57:25
6088文字
会話率:39%
かつて、地球には月がなかった。
地球から遠く離れた宇宙にある惑星グリーゼ3251b(月の前身)には、テラと呼ばれる文明が存在し、その文明の中では、生と死が2つに分かれることはなかった。
テラの人々の生活は繁栄を極めていた。
何億
年もの時間の中で星の命を取り込み、グリーゼ3251bを母船として広大な宇宙を転々としていたのだ。
彼らは「言葉」を持たない代わりに、他者と遺伝情報を共有することができる「融合」という微視的な量子情報の結合を行うことができた。
「言葉」の中に秘めている“時間”という概念を捨て去ることで、肉体と精神を切り離すことができるある電気的なシステムを開発することに成功したのだ。
彼らはこのシステムを使い、星の中に巡る「記憶」と「生命力」を抽出できるζ(ゼータ)細胞を創造した。
それが、物体という固有の情報を持たない「ζ(ゼータ)」と呼ばれる存在だった。
彼らは次の計画として、地球という星にζ(ゼータ)を送り、星の内部に眠る膨大な時間と遺伝情報を取り込む時期に入っていた。
何千年も暮らすその星の人々の記憶と魂を取り込むことで、次の星へと飛び立つエネルギーを手に入れようと計画していたのだ。
テラの住人の1人であるゼロは、地球の人々の命を取り込むために送り込まれたζ(ゼータ)の1人だった。
ゼロは地球人に擬態し、何百年もの間、人々の中に眠る記憶や時間を取り込み続けていた。
しかしある日、ある少女に擬態していたゼロは、1人の少年と出会う。
少年は心臓に重い病気を抱えていた。
限られた命を全うしようとする少年との日々に、永遠の命を持ち続ける自らの運命に対して、疑問に思う日々が続いていた。
ゼロは、かつて自分たちの心の中にもあった、“永遠という時間”の外側に流れる「言葉」と、その「可能性」についてを、少しずつ理解し始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-19 21:35:01
1143文字
会話率:13%
量子力学者の「僕」の研究室に、謎の女が現れた。
その女は「僕」の研究が後の歴史で恐ろしい殺人兵器に使用されると言って、「僕」の研究を邪魔しようとする。
だが「僕」はそんな女に抵抗し――
※第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろう
ラジオ」大賞 応募作品です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-15 07:00:00
879文字
会話率:47%
二重スリットの干渉縞は、二つのスリットを通過した量子状態の重ね合わせです。シュレーディンガーの猫の生死の重ね合わせも同じ発想です。しかし、猫は大きすぎて、重ね合わせはほとんどできません。つまり、生死のいずれかにほとんど確定します。猫を電子や
光子に置き換えれば、重ね合わせは実在します。そして、その重ね合わせは、量子コンピュータに実用が試みられています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 15:00:00
579文字
会話率:0%
「シュレーディンガーの猫って知ってる?」
量子力学の話から始まる、少し不思議な誕生日の物語。
最終更新:2022-12-04 12:30:56
947文字
会話率:53%
1000文字で猫の話で終わってしまった(//∇//)
Siriが読み上げやすい文章にしてみました。
読み上げ機能で、主人公が作者に話しかけてるイメージで聞いてみる。そんな作品です。
最終更新:2022-12-03 23:13:39
874文字
会話率:0%
女に愛を囁く男は、女に何と囁かれるのだろうか?
女は男の愛をどうやって確かめるのだろうか?
タイトル通り、「シュレーディンガーの猫」をモチーフにしています。
ボイコネライブ小説用に編集しました。
最終更新:2022-08-17 23:33:16
5648文字
会話率:0%
狩猟メンバーの一人が射殺されます。
犯人は誰でしょう?
最終更新:2022-06-17 10:40:36
4227文字
会話率:30%
侯爵令嬢ソフィアはあまりの性格の悪さから公爵家の御曹司レグルスから婚約破棄される。
しかも「シュレーディンガーの猫」を間違って理解していたレグルスから、罰を与えるため箱に入れられ、毒ガスを注入されてしまう。
だが、ソフィアに毒は効かなかっ
たばかりか、彼女は毒を自在に操る能力を得てしまう。この能力を得た彼女に敵うはずもなくレグルスは婚約破棄を撤回せざるを得なくなる……。
毒を操る能力でレグルスに嫌がらせを繰り返すソフィア。しかし、町でひったくりを退治したのをきっかけに彼女は人助けに目覚め……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-28 16:37:00
5164文字
会話率:53%
箱の中の猫は死んでいるか、生きているか。
最終更新:2021-10-23 20:19:22
962文字
会話率:6%
これはとある国のとある貴族のお嬢様とその専属執事の織り成す物語です。/この作品には「ラプラスの悪魔」、「シュレーディンガーの猫」を都合よく使用しています。作品独特の解釈と、設定がありますので現実とは少し異なります。その点予めご了承ください。
少し難しくなるかもしれませんが分からないところは脳死で読んでいただいてもおそらく話には影響しないと思われます。※ラブコメでございます。/第一章、とある魔法を使うことで未来予知ができる。その代わりに感情を失ってしまう。戻る可能性はあるが、確証はない。そういった事情を抱えるお嬢様とその専属執事が魔法を使う日までの日常。/第二章、魔法を使ったあとの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-30 17:06:27
11255文字
会話率:12%
忘れていた時間のその人は生きてもいなければ死んでもいなかった。シュレーディンガーの猫とやらと似たようなもの。あの有名な、箱の中の猫は生きているか死んでいるかというやつ。つまり観測者がいてはじめて確定する生死。世界は無情だ。そして無情なのは
私。抱えるには少し苦しくなったから誰かにきいてほしい。それだけです。ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 09:01:25
2176文字
会話率:0%
『シュレーディンガーの猫』
昔、物理学者は言いました。
箱の中には、状態を観測されない限り
生きている猫と死んでいる猫
重ね合わせで存在している。
きっと私たちは、みんな心に、猫を抱えて生きている。
最終更新:2021-05-24 01:04:29
209文字
会話率:0%
臥竜院時貞は、人千倍正義感が強い男であった。
彼は友人の山崎盛家によるシュレーディンガーの猫の解説に発憤。
すぐさま山崎の脳髄へと脳内潜行《ブレインダイブ》する!
臥竜院は、「死んでいるか生きているかよくわからない状態」にされつつある猫を救
う為、山崎の脳内で奮闘する!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 18:33:46
2259文字
会話率:52%
仙台在住の普通すぎる主人公と後輩の蒼との交流を描いたラブコメ小説です!
最終更新:2020-02-24 22:02:00
1444文字
会話率:0%
一か月前、マッハを魔改造し光速を超えることに成功した三谷達。
しかし、その改造費が資金を圧迫している現状に三谷朱人は悩んでいた。
大金を掴まねば何もできなくなってしまう。
そんな時彼は閃いた。
有馬記念。
競馬で儲ける。これしかないと
。
[登場人物]
三谷朱人(みたにあけひと)
化学教師。しかし、その実態はトンデモ理論をふりかざすマッドサイエンティスト。次元跳躍や時間跳躍の研究をしている。
黒田星子(くろだせいこ)
女子高生
妄想癖があり突然アニメのセリフをつぶやく癖があるオタク女子。
リアルでもメカは大好きで、機械部品を眺めているだけで1時間は妄想できる特技がある。
綾川知子(あやかわともこ)
女子高生
小学生の頃はジャイ子(女ジャイアン)と呼ばれていた腕白ガール。その、唯我独尊を貫く姿勢は現在も変わらない。何故かカワサキオートバイをこよなく愛している。
ネット界隈の技術情報に詳しい。
トッシー・トリニティ
こんな名前だが見た目は日本人の男子高校生。実年齢は数百歳の魔術師。最近のお気に入りは、気に入らない人物をトラックに衝突させ、異世界に転生させること。
田中義一郎(たなかぎいちろう)
元気はつらつの新任教師。大型二輪免許を持っている。イケメンで女子生徒に大もてだが、星子と知子には見向きもされない。
※この作品は「マッハで光速を超えよう!」の続編となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-19 07:00:00
9193文字
会話率:76%
ネコにとっては残酷な話
最終更新:2018-10-11 14:48:56
1073文字
会話率:0%
七日間の戦争により、すべての国が滅んだ。
世界を管理していた国々が消滅したことにより、やがてヘンな病気(猫耳が生える病気とか、空に落ちる病気とか)が流行るようになる。
路頭に迷った人々は、国の代わりとなる、世界の新たな管理者を求めた。
そこで立ち上がったのが『企業』である――
そんな世界に、仕事のために旅をする一人の死神と、一匹の猫がいた――
真っ赤で苦いこの物語は、軈て、変わっていく。
*感想や評価を残して下さると、作者が前転してカッコ良く立ち上がり「フォウ!」します。
*初投稿です。誤字、脱字やおかしい文章がある場合は、ぜひ、教えてください。直ぐに訂正致します。
*この物語に登場する病気は、ほとんど作者のオリジナルです。実在する病気もございますが、作者の勉強不足により、現実の病気とは違う点があるかもしれません。どうかご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-22 12:31:33
10957文字
会話率:41%