──裏切りと追放、その先で出会ったのは、“悪”の中にあったもうひとつの正義だった。
かつて、世界を守るために戦っていた。
昭和のヒーロー然とした5人組の戦隊《セイガンファイブ》。その隊長――レッドを務めていた日向イツキは、国の後ろ盾を受け
た“正義の象徴”として、秘密結社《ネメシス》との死闘に身を投じていた。
だが――最終決戦のさなか、イツキは敗れた。
強大な力を誇るネメシスの総帥によって、時空の彼方──過去とも未来ともつかぬ“ディストピア日本”へと飛ばされた彼は、そこでまさかの裏切りを受ける。
「お前の判断ミスで、俺たちは負けたんだ」
かつての仲間たちは、イツキに敗北の責任を押しつけ、“ヒーロー”から追放したのだ。
正義に命を捧げてきた男が最後に受け取ったのは、栄誉ではなく、罵声と孤独だった。
放浪の末、倒れた彼の前に現れたのは――かつて倒したはずの“敵”。
秘密結社ネメシスは、滅びてなどいなかった。むしろ、この崩壊寸前の世界でなお高度な科学技術を誇り、冷徹に秩序を守っていた。
「正義に見捨てられた君に、ふさわしい居場所がある」
そう告げられたイツキは、“敵の幹部候補”としてスカウトされる。
そのために受けたのは、人智を超えた科学による“魔改造手術”。かつての自分を遥かに凌駕する肉体と能力を得たイツキは、今や“正義”の仮面に踊らされるセイガンファイブと対峙する――
彼の隣には、妖艶でお色気たっぷりな蛇型怪人《ラミア=カーニヴァル》。
甘く危ういバディ関係を築きながら、ふたりは今日も“新たな正義”の名のもと、かつての仲間たちへ痛快な“ざまぁ”を叩きつけていく。
正義とは、果たして誰のためにあるのか?
裏切り、追放、絶望の果てに目覚めた男は、もう一度“戦う理由”を見つけていく。
昭和風ヒーローの泥臭い理想と、ディストピア科学が支配する冷酷な現実。
相反する世界の狭間で、かつての“戦隊レッド”が辿るのは、正義でも悪でもない――覚悟の物語。
裏切り・追放からの爽快ざまぁリベンジ、
怪人相棒とのバディ&お色気コメディ、
そして「正義とは何か」を問う骨太のバトルローファンタジー!
この世界に、“本当のヒーロー”はまだいない。ならば──俺がなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 21:14:00
266019文字
会話率:28%
「リューベック、ぼくは忘れまい。この世の惨劇を、狂人のカーニヴァルを、けっして忘れまい……」
※ 奴隷制度(スレイブゾーン/造語)のある世界設定です。理不尽な扱いを受ける流民、差別用語あり。ややダーク系ですが、成長した主人公の性格は明るめで
す。※ コンテストにエントリーするため、ムーンライトノベルズより過激描写を修正して載せています。タイトルの涯底は「そこい」と読みます。R18版は[アルファポリス]でも公開中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 10:00:00
80100文字
会話率:63%
深い針葉樹の森と、高い煉瓦の壁によって現世から隔絶されたここは、聖峰女学院。世間様から、怪物の烙印を押された少女が集う学校。
三〇〇人ほどの化け物と、何人かの魔女が共同生活を送る、秘密の花園。
主人公、山田麻耶はひょんなことか
ら聖峰女学院に編入してきた女子高生。突然のルームメイトの失踪に「あれれ?」と首を傾げながらも、今日も平和に、青春を謳歌する。
命を狙う級友とか、変装する隣人とか、人喰い姉妹とか、そんな物騒なモノから目を逸らしながら。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-04 20:18:39
21754文字
会話率:44%
恋人に振られたばかりのヴェネツィア貴族マルチェロ・フォスカリーニは、体面のために新しい相手を必死で探していた。仕方なく顔見知りの駆け出し娼婦クリスティーナを連れて出向いた貴族の屋敷で、マルチェロは隣の部屋を覗く怪しい男を目撃する。これこそが
今回の騒動のはじまりであったーー。
18世紀末のヴェネツィアを舞台に、カーニヴァルが終わるまでの一週間を描いたヒストリカルミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-25 03:08:45
168461文字
会話率:43%
某高校に通う、普通の高校生「乾修二」。彼は多少運動ができる以外はたいして特徴がない。そんな彼を取り囲む世界は一瞬にして変貌した。止められぬ暴徒と化した市民、同級生、人間だけでなくありとあらゆる生き物が狂暴化。互いを殺さんと理由もなく殺して殺
して、殺しまくる。
地獄と化した市街地からかろうじて逃げ出した乾修二は、そこでとある女性に命を救われる。彼女の名は「紫堂澪」。並外れた戦闘能力を持つ紫堂は、謎の組織の意向により、パンデミックが起きた街から乾を救出する任務を全うすることになる。
果たして二人は生き延びることができるのだろうか。
完全に趣味で書く小説です。一切の表現の手加減をしません。思った事をダイレクトに書きます。よくあるゾンビものですが、至る所に私見や、風刺を混ぜたので飽きないと思います。こちらはもう一つの作品の息抜きとして書くので更新は不定期になります。
見てくださる方には感謝を申し上げます
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-11 01:06:12
4809文字
会話率:17%
クラスメイトと共に異世界へ召喚された主人公。
授かったステータスが原因で周りから無能と蔑まれ、そして遂に殺されてしまう。
死んで魔物になった主人公は異世界を放浪する事を決意する。
※魔物になるのは第三章から、旅に出るのは第六章からです。
旧名:屍霊による異世界放浪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-07 18:00:00
250018文字
会話率:37%
今から気が遠くなるほど昔、世界に神が降臨した。
神は自分が作った世界を滅ぼそうとしたが、人間たちの必死の懇願により、考えを改める。
御使い(セブンシスターズ)の7人を遣わした地を箱庭(ガーデン)と呼ばれる都市にし、月に一度神の試練をクリアす
ることを存続の条件にして神は姿を消した。
時は流れ、現在。
月に一度の試練、神楽の夜(カーニヴァル)に参加するための人員を集めた組織・守人衆(クラスタ)。
若き一員・成島二真は仲間たちと共に、少し刺激的だが基本的には平和な毎日を送っていた。
しかし、ある日を境にその日常がひっくり返る。
それは、世界の終末の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-05 01:35:58
2279文字
会話率:41%
我流虎徹は、騎士達が死力を尽くす『騎士の饗宴』(ナイトカーニヴァル)にかねてから出場したかった。
しかし、我流は所属するトリニティ騎士団である騎士団長から『騎士の饗宴』にエントリーすることを禁止されていた。日々くすぶっていた我流だったが、好
奇心に負け、騎士団長には内緒で試合に出場してしまった。
日影朝日とデビュー戦で戦って以来。
日影のことが気になってしょうがない我流は、騎士団長との約束事を再び反故しようとしていた――。
『騎士の饗宴』で競い合う騎士達の能力バトルストーリー、始めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-10 23:41:43
107614文字
会話率:19%