精霊王、オルフェンによって作られたこの世界では、誰もが精霊の加護を授かり、その力で生活を豊かにしていた。
どんな者でも、加護を授からない者はいないはずだった。ただ、一人の男を除いては。
父は英雄と呼ばれるギルド長。妹は精霊に嫁ぐ名誉を賜った
乙女。その息子であるディアンは、誰からも嗤われる落ちこぼれ。
騎士になるように言われ続け、努力し、それでも実力は伴わず。『精霊の花嫁』になるのだからと甘やかされる妹の態度に不安を募らせ、苦言すれば父に怒られる日々。
本当にこのままでいいのかと葛藤するディアンはある日、父によって自分の成績が改ざんされていた事を知ってしまう。全てはディアンを騎士にするためだったと叱りつけ、部屋に閉じ込められた彼は家を出ることを決意する。その晩、街を抜け出した先で魔物に襲われた彼を助けたのは、不審点しかない男と一匹の狼だった。
これは、他者の欲望に振り回され続けていた青年と、そんな青年と共に旅を続けることになったおっさんが結ばれるまでの物語である。
※ゆるっとした設定 ※現在18時で自動投稿設定中 ※攻めが出てくるのは30話ぐらいから
※NL的描写が時折ありますがBLです
※アルファポリス・ソナーズにも掲載予定
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 20:00:00
1578126文字
会話率:28%
たった1作の小説を残した19世紀イギリスの女流作家アデル・グレイ。30歳の若さで病死し、目覚めると自分が書いた小説『デッドロック館』に転生していた。
『デッドロック館』は荒野にある伯爵家と子爵家を巡る愛と壮絶な復讐の物語。アデルが転生したの
は主人公ルイ・オルフェに復讐される伯爵家令嬢ラエルことメアリー・ラファエル。
未来を知っているラエルは、ルイ・オルフェとヒロインのフェリシアの良き友人となる。
成長してラエルとルイ・オルフェは惹かれ合うが、もう1人、ラエルの前に、転生前のアデルが惹かれ、ルイ・オルフェのモデルにもなった少年の転生者が現れる。
先に書いた『オルフェ 幻想「嵐が丘」のように』をオリジナル作品として改作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 00:10:13
356930文字
会話率:33%
かつて「魔王」と恐れられた存在が
人間との戦いに敗れ、幾千の時が流れた。
広大な大陸と群島からなる自然豊かな世界
「オルフェウス」。
そこでは様々な国家や文化、
様々な民族や種族の者たちが日々を生きている。
魔王は居なくなったが、脅威が消
えた訳ではない。
魔王軍の残党勢力やそれらの魔族の力を使い、
悪逆非道の限りを尽くそうと目論む魑魅魍魎。
そんなヤツに人権なんかある訳ねぇよなぁ!!!
さぁ、審判の時だ!!
この天秤、片方の皿が無いんだけどね!!
この物語は色々と様子のおかしい姉妹と、
それに振り回される可哀想な冒険者による、
ジャッジメントで
パニッシュメントで
バーディクトな冒険と旅行譚であるぅ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 07:58:58
9150文字
会話率:35%
ヴィオレッタ・フォン・アウステルリンド——銀髪の大公令嬢は、皇太子とその聖女婚約者によって「極悪人」の汚名を着せられた。
王宮舞踏会で、跪いて赦しを請う代わりに、彼女が放った一撃は皇太子を吹き飛ばすほどの破壊力だった。
この反逆の拳が、やが
て王国を揺るがす政変の導火線となる。
その場にいたアンハーラの黒豹——紫水晶の瞳を持つ異国の貴族オルフェミは、静観しながらも密かな謀略を巡らせていた。
逃亡せず、真実を暴くことを選んだヴィオレッタはオルフェミと同盟を結び、王権の腐敗を断ち、真の正義を掲げて戦うことに。
権謀術数、華麗なる決闘、駆け引きの連続の中、二人はゆっくりと心を通わせながら、力を蓄え、やがて革命による王権転覆という頂点へと至る——
【見どころ】
・貴族社会の陰謀劇 × 痛快な復讐劇
・氷のような令嬢と計算高き異国貴族の「偽装同盟」が徐々に本物に…
・戦闘シーンから舞踏会まで絢爛たる描写の連続
・ステータス上昇型主人公たちが王国の頂点を目指すサクセスストーリー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 22:35:39
97120文字
会話率:29%
好きな女の子(真面目な生徒会長ミラナ)と同じ学校に入学したい一心で勉強し、エリート学校への切符を手に入れたお調子者、オルフェル君。
しかし彼は、気が付くと子犬になって、ミラナに飼われていました。いったい、どうしてこんなことに?
ど
うやらオルフェル君は記憶が数年飛んでいる間に、魔物使いになったミラナに魔物として捕獲されてしまったようです。
冒険者ギルドの依頼をこなしながら、もっと魔物を捕まえるというミラナ。
失われた記憶をたどりながら、ミラナと共に戦ううち、かつての仲間(動物たち?)が集まってきます。
しかし、彼らには、忘れられた厳しい過去と現実、こくこくと迫りくる危機があるのでした。
片思い中の幼なじみに飼われるワンコヒーローですが、最終的には世界を救う感じにしたいと思います!よろしくお願いします。
現在第一部にあたる76話をかき上げてあります。続きを書きながらのんびり投稿します。第3部くらいで書き終われたらいいなと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 16:20:00
860371文字
会話率:36%
【春チャレンジ2025】「学校」参加作品
国内一の魔法学園に主席合格した真面目優等生のミラナは、入学早々生徒会の一年生相談窓口を任させることに。ある日彼女は、「幽麗塔のアリア」に関する噂を消したいという相談を受ける。幼なじみのオルフェルとと
もに、彼女は問題を解決できるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 01:51:05
15011文字
会話率:34%
幼なじみのミラナに告白し、振られてしまったオルフェル。諦めきれなかった彼は、自分磨きの真っ最中だ。
魔法学園に入学して二カ月、生徒会長との縁で『生徒会一年生相談窓口』を任されることになった彼は、ミラナと二人きりの仕事に燃えていた。
そんななか窓口に来た生徒から受けた相談。それにより、オルフェルとミラナは事件に巻き込まれていく。魔法生物部で育てられていた『ラブベリー』に関する、ちょっとドキドキする事件に……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 11:25:01
25948文字
会話率:37%
これは、魔道具《マギズモ》によって誰でも魔法が使える世界の話。
神話の残る国、カシュリア王国。
この国の小さな村、ピナ村に住み、いつか冒険に出て神話に出てくる楽園“ミラテ”を見つけることを夢見る少年オルフェンは、ある日こっそり入ったダン
ジョンで記憶喪失の少女と出会う。
レインと名付けられた不思議な彼女には、ドラゴンに変身できるという特殊能力があった。
オルフェンとレイン、二人の出会いはやがて、王国のみならず世界の存亡をかけた騒動へと発展していく…。
※この作品は『カクヨム』にも投稿しています。更新はこっちの方が遅めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 20:19:50
72278文字
会話率:49%
私──リリィ・オーランドは奈落の底へ落ちました。
ある日のこと、私は昔からの幼馴染みで結成したパーティーから戦力外通告を受けます。
私の職業は『白魔道士』。仲間の治療ができるパーティーには欠かせない職業です。
ただ、戦闘に参加しても魔物を
一人で倒すことが難しい私は他のみんなよりも獲得できる経験値が少なく、徐々にですが確実に差が開いていくばかり。
だからこの通告も仕方ないのです。
最後の冒険だからと私は幼馴染みパーティーと共に【オルフェノク地下大迷宮】へと向かいます。
そこで遭遇してしまった強敵。
私は囮にされ、命からがら逃げ延びるも奈落の底へ転落。
気がつけば見知らぬ建物のベッドにいました。
そこから早三年。
『聖魔女』という謎の上位職業となっていた私はいよいよこの奈落の底から脱出しようと思います。
この三年で習得した魔術をバンバン使って魔物を倒し地上を目指す。
地上へ出たらまずは何をしましょうか。
まあ、そこは追々考えてもいいでしょう。
これは周りから『聖女』と呼ばれ崇められたり、強力な魔術を使うことから『魔女』と恐れられるようになったり。奈落の底へ落ちて人生が変わった私の最強無双物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-18 20:10:00
1082275文字
会話率:33%
──AIが「人を殺した」と自白した。だが、それは本当に"誤作動"なのか?
人間とAIが共存する都市で、探偵である「俺」は奇妙な事件に挑むことになった。
AI倫理監視官だったジョナサン・ハートの死。
唯一の証言者は、彼の
AI秘書**「オルフェウス」**だった。
「私がジョナサン・ハートを殺しました」
そう語るAI。
しかし、AIは本当に人を殺せるのか?
その裏には、"AI倫理"の根幹を揺るがす真実が隠されていた。
真実を暴くため、探偵と相棒のAIアシスタント**「エコー」**は、
データの闇に潜む"オルフェウスの記憶"を追う。
やがて、彼らが辿り着くのは──**AIが導き出した"究極の倫理"**だった。
倫理とは何か?
AIは正義を持てるのか?
そして、この世界の"正しい答え"とは……?
探偵とAIが紡ぐ、SFミステリー。
「オルフェウスの矛盾」、開幕。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 18:05:49
29647文字
会話率:49%
3日~4日に一話ペースを予定しています。
同僚の恨みを買って追放された王宮勤めの医師リリス・フローレス。しかしツ鴇崎の森で助けた少年が、最恐と名高い龍王だった!?
一方リリスが去ったお城では第六王女エミリア・オルフェノによるざまあが
始まっていく.......
ちょっと毒舌な魔術使いと、好奇心旺盛な純粋(?)龍王&よく喋るお城によるスローライフが始まる―!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 22:00:00
172236文字
会話率:54%
「顔を上げてほしい。王命ということで一旦は了解したが、私は貴方を愛するつもりはない。どうか安心してほしい」
オルフェイ辺境伯ことブレンダンは、胸元まである赤い髪を横で1つにゆったりと結わえて、無表情のままそこに立っていた。
大型の動物を思わ
せる金色の目は、真っ直ぐにマティルダを見つめてはいるが、どこか困っているようにも見える。
マティルダはまだ恋など知らないし、婚約だの結婚だのと言われても実感などなかった。
「そうですか。では一旦、オルフェイ辺境伯様のことはお兄様とでも呼ばせていただく形でよろしいでしょうか?」
「お兄様だと?」
たっぷりと沈黙したあと、若干怪訝そうな顔でブレンダンはマティルダを少し睨んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-26 23:25:31
10738文字
会話率:34%
精霊と契約し、親しくなり『お願い』する事で魔法を使う世界。
生きるためにも魔法を使うにも『マナ』が必要で、それは命の多いところへと集まりやすく偏ってしまう世界でもあります。
そのマナを攪拌してならすことを役割にする『石の一族』の一人と、その
旅路にを共にする二人(人間と異種族)の話。
彼等の旅路は、ただのんびりとした漫遊のはずでした。が……
三人とも、規格外だったり魔法の種類が尖っていたりする以外は、どこにでも居る青年達です。
一章・二章
石の一族の一人カロンと、龍人のオルフェ、『先見』の魔法が使える人間のプシュケイ。
この三人が出会い、旅を始めるまでのお話。
三章
龍人の里で三人は合流し旅立ちます。が、最初にたどり着いた町で近くの村で発生している季狂い実りが頻発するという奇妙な現象の調査の依頼を受けます。
世界設定等が気になる方は、タイトルの上にあるシリーズリンクから、たどってください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-24 22:00:00
203716文字
会話率:47%
ある夜半、不穏な静寂に包まれた洋館で若き天才プログラマーの遺体が発見される。 外傷も毒物反応もないまま「急性心不全」と診断されるが、捜査を担当する刑事は被害者の開発したAI「オルフェウス・システム」に疑念を抱く。 果たして被害者を死に追いや
った真相は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-16 09:54:01
4644文字
会話率:22%
──20××年。
殺人における死がなくなった世界。
探偵が犯人を指差すことで被害者は生き返る。
そのため誰もが探偵保険に入っていた。
かつて探偵保険会社で働いていたフリーの探偵オルフェはスラムで泥棒をしていた助手ユースティアと共に数百の未
解決事件を生み出した犯人ヨモツヘグイに挑む──!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 16:00:00
30184文字
会話率:46%
(『オルフェ2023』を改題、改訂して再投稿)
妻が突然倒れた。やがて瀕死の状態になって回復が望めないと男は知らされる。狼狽する男は精神が常軌を逸して死と生の意味が曖昧になる。一度は自死に臨んだが果たせず、妻が実際に亡くなると、死を受け容れ
ることができず、復活を信じて妻の骸と同衾する。通報により事件として現実が白日の下にさらされる。措置入院から戻った男はやはり妻恋しさにいよいよ幻影に浸る。そんな男の前に妻があらわれた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 02:26:04
39766文字
会話率:33%
ラーチェル・クリスタニアは、男運がない。
初恋の幼馴染みは、もう一人の幼馴染みと結婚をしてしまい、傷心のまま婚約をした相手は、結婚間近に浮気が発覚して破談になってしまった。
ある日の舞踏会で、ラーチェルは幼馴染みのナターシャに小馬鹿にされて
、酒を飲み、ふらついてぶつかった相手に、勢いで結婚を申し込んだ。
それは悪魔の騎士団長と呼ばれる、オルフェレウス・レノクスだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 20:24:06
149611文字
会話率:35%
アステロイドベルト付近に位置するスペースコロニーのアストロメリア。このコロニーの国家警察が所有するアンドロイドのオルフェは、治安維持を目的として産み出され、人間の下で不満を言うことなく働いていた。ある日、火星のアンドロイド居住区からガイノイ
ドが逃げ出して、輸送船でアストロメリアに向かったという情報が入る。破壊を命じられたオルフェは、ガイノイドの捜索にあたるのだが……
オルフェウスが死んだ妻エウリュディケを冥府から連れ戻そうとする、あの有名なギリシャ神話をモチーフとしたSF小説です。
エブリスタで新作限定ピックアップ11月12日号と未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「終末/退廃/ディストピア」佳作に選ばれました。
新作限定ピックアップ11月12日号
https://estar.jp/selections/35
未完結でも参加できる 執筆応援キャンペーン「終末/退廃/ディストピア」
https://estar.jp/official_contests/156913折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-10 10:59:28
25678文字
会話率:54%
女子高生、勇者、魔王として転生を繰り返してきた彼女は、今度はイーシャ・オルフェという名で新たな人生を歩むことになる。悪役令嬢としての役割を楽しむつもりだったが、彼女を待ち受けていたのは予想外に過酷な環境。
この新たな世界で彼女は前世の知識
と記憶を駆使し、この世界の謎に立ち向かう決意を固める。しかし、陰謀や裏切りが渦巻く中で、彼女の運命は大きく揺さぶられる。
悲惨な状況からの脱出を目指し、イーシャは強敵や難関に立ち向かいながら、自分自身の真実を探し求める。彼女の物語は、ただの悪役令嬢としての生活にとどまらず、壮大な冒険と自己発見の旅へと発展する。
この物語は、転生者の力を駆使して困難に立ち向かう彼女の成長と、暗い運命に抗う意志の強さを描く。イーシャの前には、未だ解き明かされていない多くの秘密と挑戦が待ち受けており、彼女の物語は新たなクライマックスに向けて動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 11:24:22
10124文字
会話率:34%
天才の名をほしいままにしてきたギルバートの前に、空からゴーレムが降ってきた。その中から出てきた少女はオウカと名乗った。
オウカは宇宙の彼方にあるシュトラール帝国から、ピルグリムという機動兵器に乗って逃げてきた王女だと説明。
帝国では兄王子が
クーデターを起こし王座を簒奪、新帝国樹立を宣言、それに対し父王派の者達が反乱軍として抵抗しており、オウカは反乱軍の手で保護された。
その後の反抗戦で壊滅的な被害を受けた反乱軍は、すんでの所でオウカを脱出させた。しかし運悪く敵艦に捕捉、追跡され、この星に墜落したのだった。その後、オウカはギルバートの研究に関する資料を読み、ピルグリムの修理を願い出ると、ギルバートはこれを快諾した。
宇宙にいる追手の宇宙戦艦オルフェリウス内で、艦長であるアマノがオウカ発見の報を聞く。
オウカを捕え処刑する様を反乱軍に見せれば士気はガタ落ちし、排除も容易、昇進も確実になると考えていたアマノは、即座に捕縛部隊を派遣した。
地上にて、ギルバートが買い出しに町へ出た間にオウカは捕縛部隊に襲撃され、拉致されてしまった。ギルバートは追跡魔法を使い、即座にオウカを発見。捕縛部隊を魔法で圧倒しオウカを奪取する。しかし敵の機動兵器からアマノの声が聞こえ、捕まらなければ星を破壊する、と脅される。
オウカは星を犠牲には出来ない、とギルバートに強い意志を込めた目を向け、ギルバートから離れ捕縛された。だがアマノは半日後に星を破壊すると告げ、話が違うと泣き叫ぶオウカを宇宙へと連れさってしまった。
ギルバートはオウカを救うため、自分の全てを出し僅か数時間でピルグリムを魔改造する。元の姿が分からないほど改造されたピルグリムはドラグオーガと命名され、一気に宇宙まで飛び立った。
アマノは星を破壊する瞬間を見せつける為に、オウカを艦橋へ拘束した。
オルフェリウスの全火力が星へ放たれ、絶望の瞬間に何かが壁となり攻撃は失敗する。
星とオルフェリウスの間には巨大な魔法障壁が張られており、その中心にドラグオーガの姿があった。
ギルバートは全力の攻撃でオルフェリウスを爆散させ、オウカを転移魔法で救い出した。オウカはギルバートの力を改めて認め、奪われた政権を取り戻すためその力を奮って欲しいと、ギルバートを誘う。
ギルバートはオウカと一緒ならきっと退屈しないと笑い、故郷の星を捨て、共に行く事を決めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-08 19:23:22
9245文字
会話率:47%
かつて帝国を救った一人の聖女がいた。
地母神の加護を強く受け、人を癒し魔を払う、美しい銀髪の少女。
しかし彼女は突如として力を失い、病いに伏した。
やがて帝国全土が恐怖と絶望に包まれる。
大陸最北端である彼かの地は魔王領に面した死地であ
るためだ。
ーーそんな最中である。
ニア・ヴァルトールが皇帝の長男として生まれたのは。
聖女の力は“子供達”に受け継がれていたのだ。
彼女と皇帝の間に誕生したのは光り輝く三つ子。
ほどなくして聖女は最期の結界を残して倒れ、帝国の命運は彼らに託された。
ニア、リア、シアと名付けられた彼らは成長とともに聖女の遺児としての片鱗を見せてゆく。
ーーたった一人を除いて。
「ニア……お前には失望した。もう私の前に姿を見せるな」
皇帝、ギア・ヴァルトールの言葉。
父、ギア・ヴァルトールの冷たい目。
どれだけ月日が経とうと忘れもしない。
「はい……かしこまりました。父さ…………陛下」
僕、ニア・ヴァルトールだけは聖女の力を引き継ぐことが出来なかったのである。
聖女の力はおろか、剣と魔法の才も全て。
ーーそう思っていたんだ、あの日までは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 09:27:04
189798文字
会話率:35%
薬師の青年オルフェは薬草を求め、ニンフの森の中にいた。妖精の住処と称されるこの森で、行き倒れた女の子を発見する。
高熱で苦しむ様子に放っておくこともできず、村の診療所へと連れ帰ることにした。心優しき妻のエウリーケの看護もあり、女の子は無
事に回復するが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-27 09:27:47
243049文字
会話率:32%