面白半分で開いた偏差値80の女子校・櫻葉学院高等部のウェブサイト。
その美術部の紹介ページにあった一枚の肖像画に柊響は衝撃を受ける。
「この絵を描いた人、このモデルの女の子をどれだけ愛していたのか……」
わたしもこんな絵を描きたい
──。
悶々とした日々を送っていた響は心機一転、櫻葉学院を目指すことになる。
美術部のいわくを知らなまま……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 22:00:00
19799文字
会話率:46%
「結界魔法しか使えない欠陥品は、このパーティには必要ない。レクト・ガードマン、貴様はクビだ!」
勇者の職業をもつ、王太子のダンジョン攻略に同行するため、パーティーに加わっていた宮廷魔導師の俺。
王太子の独断と偏見により、宮廷魔導師の資
格を剥奪、さらに国外追放を言い渡される。
途方に暮れていた俺を優しくなぐさめてくれたのは、同じ孤児院で育った幼馴染の少女フレア。
「あなたが国を出るなら、わたしもついていきます!」
最愛の人とともにのんびり旅する予定だったのだが……。
「ぜひ我が国に結界を張ってください! 給料は今までの一〇倍で!」
「不死の化物が暴れて困ってるんです! 力貸してください!」
国の守りを一手に引き受けていた、最強で有能結界師が野に放たれたということで、みんなが俺を求めてやってくる!
一方、王太子は俺のかけてあげた最強の結界が解けて、弱体化し、落ちぶれていく。
今更土下座されても、戻る気ねえから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 08:11:19
69856文字
会話率:45%
森沢麻尋《もりさわまひろ》は日本で公務員を目指しながら平凡に暮らす大学二年生。
両親の教育により、「両親の言うことを聞いていれば、将来は安泰間違いなし」と教えこまれており、大人になった麻尋はすっかり諦め癖を身につけ、人に流されやすい性格にな
っていた。ある日異世界転移してしまう。元の世界に帰るために聖女として修行を積んで、無事に役目を果たし終える。しかし、国王や王子達の企みで、元の世界には帰されずにこのまま結婚させられそうになってしまう。また、魔術師や騎士にもプロポーズされて流されそうになってしまう。そんな時に出会った不思議な猫をきっかけに自分の未来を見つめ直す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 22:15:34
1107文字
会話率:31%
あなたの歩む人生を通して
わたしも考えるから
キーワード:
最終更新:2024-04-09 01:24:29
267文字
会話率:0%
うちのおばあちゃんは異世界人で、獰猛な火竜を倒した英雄だったらしい。
おばあちゃんが継承した『神剣』の返却を求められたけど……ソレ、今は〇〇〇〇〇になってます。
とりあえずチートでシスコンの過保護な兄を異世界に輸出してみましたが、諸事情によ
りわたしも後からコッソリ喚ばれました。
兄にバレないよう、陰からサポートがんばります。
黄昏の時代を迎えた剣と魔法の世界へ召喚された兄と妹の物語。
基本はコメディですが、シリアスと謎解きが混じります。
ラブコメ要素は未知数です。
1章の一話ごとの文字数は少なめで、2章以降から増えてゆきます。
【不定期更新】
◆2,900,000PV 突破
◆2020年12月~ カクヨムに掲載開始 (更新は小説家になろうの掲載が先になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 22:23:55
352446文字
会話率:30%
『タウ・デプス 深水の巫女』の続編。あっくん中二の夏休み。長野からやってきた小さな婚約者は、事故物件処理の専門家だった納水封儀(ノウ・みふぎ)の実子だと言う。
「お母さんがみふぎだから、わたしもみふぎがいい。みふぎちゃんて呼んで?」
みふぎ
ちゃんは、黒が見える。今日もスケッチブックに黒を描く。
再び黒が見えるようになったあっくんと共に、事故物件の処理に取り掛かる。
ハジメテはいらない。
描いて破ってさようなら。君か黒かそれでわかる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 15:36:38
83765文字
会話率:39%
わたしは、ほかの家なら二階家のつくりの、大きな屋根裏のある平屋で、おかあさんとふたりで暮らしている。大人のひととの繋がりはおかあさんとだけだったけれど、外の大人のひとたちが他の人との繋がりで拵える顔の数がどれだけあるかを見抜ける、おませな
能力が備わっている。
大人は、その人に向けた別の顔を作るたび、顔に焦げ茶色の竹筒が刺さる。5本、6本どころか顔がみえなくなるくらいの竹串だらけのひともいる。大人は大変だなと思った。
けれど、おかあさんには、それがない。おかあさんは、箱入り娘。わたしを外にやっても、自分はお家の中にずっといる人。
おかあさんの毎日の往復は、階下と屋根裏だけ。屋根裏には、わたしと双子のお兄ちゃんが住まっているから。危ない家族のいるところからお兄ちゃんを助けるため、親子3人でこの家に逃れたから、お兄ちゃんは隠さなけりゃいけない。娘のわたしにもそれは隠しさなくちゃいけない。
かわいそうなおかあさん、そして、おにいちゃん。
だから、わたしも、だんだんと知ってきたこの家の秘密も分からないふりをしなくちゃ、いけないの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-12 05:30:12
12883文字
会話率:1%
家族から虐げられる伯爵令嬢、マルグリット・クラヴェル。
彼女は、妹の身代わりとして敵対するド・ブロイ公爵家のルシアンのもとへ嫁ぐことになった。
「はじめに言っておく。お前を愛するつもりはない」
「はい、わたしもあなたを愛する気はありません
ので、どうぞご心配なく」
「……」
「え、なにか変なこと言いましたか?」
公爵家での扱いは冷たいものだったが、実家で慣れているマルグリットは気にしない。
実家を出て生来の明るさを取り戻したマルグリットは、無自覚にルシアンの心を癒やしていく。
やがてルシアンはマルグリットに恋心を抱いてしまい……。
(愛するつもりはないと言ったのに、愛してしまった)
(お名前をお呼びすると真っ赤になって眉を寄せるのは、怒っておられるのかしら……)
二人のすれ違いは続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 20:00:00
118990文字
会話率:32%
なんだか疲れちゃって。わたしもお休みいただきます。無期限で。
キーワード:
最終更新:2024-03-04 17:25:27
248文字
会話率:0%
今日は、旦那様が数週間振りに帰って来る日。
旦那様に綺麗だって思ってもらいたいという女心で、久々に着飾って旦那様をお迎えしました。
今か今かと玄関先で旦那様を待って、帰って来た! と、満面の笑顔で。
「お帰りなさい、旦那様!」
そう
言ったのですが・・・
「はっ……いいよな。女は着飾ってにこにこしてりゃそれでいいなんて、羨ましい限りだ」
歪めた顔で、不機嫌な様子を隠すことなくわたしへ言いました。
なのでわたしは・・・
から始まる、奥さん達のオムニバス形式なお話。
1.「にこにこ着飾って、なにもしないでいられるくらいに稼いで来いやっ!!」と、ブチギレる。
2.「ごめんなさい……あなたがそんな風に思っていただなんて、知らなかったの……」と、謝る。
3.「では、旦那様の仰る通り。ただ着飾ってにこにこすることに致しましょう」と、にっこり微笑む。
4.「ありがとうございます旦那様! では早速男性の使用人を増やさなきゃ!」と、感謝して使用人の募集を掛ける。
5.「そう、ですか……わかりました! では、わたしもお国のために役立てるような立派な女になります!」と、修行の旅へ。
設定はふわっと。好きなように読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 21:35:34
9266文字
会話率:45%
わたしは、嫌いなモノとはなるべくなら関り合いになりたくない。
そういう性格をしている。冷めていて可愛げが無い、ともよく言われる。
だというのに、人のことをブスだ地味女だと言って、中等部入学当初からやたら絡んで来るクソガキがいる。
そん
なにわたしのことが嫌いなら、無視すればいいのに。わざわざウザ絡みして、わたしに攻撃する意味がわからない。
そうやって過ごしていると、ある日のこと。
ウザ絡みして来るクソガキから、婚約を申し込まれたそうだ。「断固拒否します」と断ったのだが――――
朝の寝込みを襲われ、飾り立てられてお見合いの席へドナドナされてしまった。
互いの両親の前でも、わたしへ暴言を吐き続けるクソガキ。そして、そんなクソガキを咎めもせず、にこにこと「照れてるだけなのよ。本当は、あなたのことが大好きなのに」というクソガキの母親。
わたしの両親も、微笑ましいという顔で笑っている。
それなら、わたしも――――覚悟を決めて、暴言を返してやることにした。
「誰がお前みたいな奴のことを好きになるか。いい加減、自分が嫌われてんの気付け。キモいんだよ。存在自体が目障りだから、わたしの前から消えてくれない?」と。
そしたら――――新しい扉が開いちゃったっ!?
「その虫ケラを見るような冷たく蔑んだ視線でっ、もっと俺を罵ってくださいっ! 駄犬を躾けるようにビシバシとっ! 俺に、あなたという存在を深く刻み込んでくださいっ!」
「誰がするかっ!?」
という感じの、『暴言クソ野郎に婚約を申し込まれている? らしいので、暴言を返すことにした』の、クソガキ新しい扉……ぶっちゃけ、ドMに目覚めちゃったバージョン。(笑)
あっちはシリアス調なのに比べ、こっちはアホなラブコメ? チックかもしれない。
設定はふわっと。
アルファポリスに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 12:17:05
7229文字
会話率:36%
わたしは、嫌いなモノとはなるべくなら関り合いになりたくない。
そういう性格をしている。冷めていて可愛げが無い、ともよく言われる。
だというのに、人のことをブスだ地味女だと言って、中等部入学当初からやたら絡んで来るクソガキがいる。
そん
なにわたしのことが嫌いなら、無視すればいいのに。わざわざウザ絡みして、わたしに攻撃する意味がわからない。
そうやって過ごしていると、ある日のこと。
ウザ絡みして来るクソガキから、婚約を申し込まれたそうだ。「断固拒否します」と断ったのだが――――
朝の寝込みを襲われ、飾り立てられてお見合いの席へドナドナされてしまった。
互いの両親の前でも、わたしへ暴言を吐き続けるクソガキ。そして、そんなクソガキを咎めもせず、にこにこと「照れてるだけなのよ。本当は、あなたのことが大好きなのに」というクソガキの母親。
わたしの両親も、微笑ましいという顔で笑っている。
それなら、わたしも――――覚悟を決めて、暴言を返してやることにした。
「誰がお前みたいな奴のことを好きになるか。いい加減、自分が嫌われてんの気付け。キモいんだよ。存在自体が目障りだから、わたしの前から消えてくれない?」と。
わたしは、この暴言クソ野郎と結婚させられて、一生コイツに縛られることの方が、我慢ならない。
設定はふわっと。
※タイトルの通り、主人公が暴言を返します。
アルファポリスに掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 12:25:19
9072文字
会話率:27%
エターナルファンタジーは剣と魔法のファンタジー世界を舞台としたオーソドックスなVRMMORPGである。このゲーム内では戦いに明け暮れるもよし、仮想世界でのんびり生活することも可能だ。
このゲームにはまっている大学生の男、彼は現実世界でひ
ょんなことから、中二病の女子高生に魔法を使えると勘違いされてしまい、家まで押しかけられてしまう。そこで少女はVRMMORPGの機械を初めて見ることとなり、魔道具と勘違いしてこう言った。
「わかったわ。これは異世界へとつながる入り口ね。わたしもその世界へ連れて行って」
なんやかんやのうちに一緒にVRMMORPGをやることになるお話。
中二病少女が初めてのオンラインゲームをする姿を、まったりのほほんと眺めつつ恋をしていくお話です。無双とかチートと言った要素はありませんのでご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-17 19:00:00
653049文字
会話率:37%
雪山生まれのエルフは美肌で涼やかなエルフと相場が決まっている。そんなわたしも例に漏れず美形で聡明なエルフ。そんな順風満帆、成功が約束されたわたしにだって悩みごとがある。とにかく身体が冷たいの。本来なら寒さに堪えられる精神を持っているのが普通
だというのに。わたしにはこの寒さが堪えられない。あぁ、天よ、なぜわたしにこのような試練を課すのですか。しかし天は答えてはくれない。わたし自身でなんとかするしかない。悩みのない快適な生活を手にいれるために。普通の体温を得るためにエメルチュの、このわたしの戦いが始まったのだ。でも寒さを感じているからこそ体験することのできた幸せもあるしなぁ。本当にこの超低体温を捨て去ってもいいのだろうか。うーん、そんな優柔不断な物語のはじまり、はじまりぃ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 18:46:20
4775文字
会話率:21%
超えていくそれが答えだはイースタンユースの吉野さんの言葉だけど わたしもハッとなって使わさせていただいた
最終更新:2024-02-04 21:57:47
334文字
会話率:0%
夢の中で若い集団にボコボコにされる
嫌われマツコの映画のラストシーンのようであったが
映画と違うのはわたしも怯まず相手に向かうところであった
悩める精神障害者のドキュメントを連載で書こうと思います
最終更新:2018-06-02 01:10:15
1133文字
会話率:0%
有名童話『シンデレラ』の世界の魔法使いに転生したわたし。シンデレラは原作通りとってもいい子だったので、わたしも魔法使いの役割を果たして、①シンデレラを意地悪な義姉たちから助け、②魔法のドレスでお姫様に変身させ、③お城の舞踏会に連れて行って、
④王子様とカップリング→ハッピーエンド!! を実現してあげようとしただけなのに……。どうしてこんなめちゃくちゃな展開になってしまったの!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 12:00:00
14277文字
会話率:39%
【「あのね、お姉ちゃんには充実した人生を歩んでもらわなくちゃ困るんだよ。わたしの人生分も満足に生きてくれなきゃ困るんだよ。自分のことだけを考えられちゃ迷惑なの。お姉ちゃんの半分はわたしのものなんだから。全部独り占めしようだなんて、お父さんも
、お母さんも、わたしも、絶対に許さない。許されないんだよ。お姉ちゃんは、結局、ただの、わたしの半分だけでしかないんだから」】
死産した妹の分まで生きているお姉ちゃんの話です。
(この作品はnote、カクヨム、エブリスタにも掲載しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-10 17:19:36
1410文字
会話率:16%
現世最高の魔法使いであった彼は、その力を警戒されて命を奪われ、封印されてしまいました。
恋人だったわたしも、彼の屋敷に閉じ込められて……
最終更新:2023-12-29 15:39:09
963文字
会話率:52%
『転生しちゃったけれど、わたしにお姫様は無理っ!~お兄様、婚約破棄はもうおなかいっぱいですの』で王城を家出したお姫様のお話。お兄様がやらかすなら、わたしもお姫様やめよっかなーで家出を果たした第二王女のソフィアだけれど、実はすべて姉である第一
王女の手のひらの上で転がされているだけ? のほほんとしています。のんびり描いていきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 16:48:41
8465文字
会話率:36%
この国のお姫様になって二年。転生ものって読むのは楽しいけれど、いざ自分がお姫様になるのって大変。頑張ってお姫様やってきたけれど、そろそろ限界だなーってときに王城で開かれた聖夜祭の宴。そこで始まったのは、お約束の婚約破棄騒ぎ!? え、お兄様、
わたし婚約破棄ものは、もう、おなかいいっぱいですの。あ、でもお兄様が起こした騒ぎに便乗して、わたしもお姫様やめよっかな。――っていうお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 22:35:48
5776文字
会話率:31%
中学を卒業間際のわたしは元々身体が弱く学校も行けないまま心臓の発作で、病院で悔いが残ったまま死んでしまった。
と思ったら知らない、どうやら魔法学校の椅子に座っていました。
『ラッキー』と思ったのも束の間、どうやらわたしは『イグドラシル・
ブレイブ・ファンタジア』(YBファンタジア)ゲーム内の勇者の敵役残酷『西の魔女』と言われる『ヘルゥ=エリューズニル』に異世界転生しちゃったらしいですよ?
(ええ…こんなの聞いてませんて)
前には同じく東の『破壊の暗黒龍』になる『イオ=ムンガルド』、後ろの席には闇落ちした北の『氷の精霊王』の『フェンリス=ウールヴ』がいて…わあい、みんな悪役勢ぞろい!
わたし達皆この世界の大気を汚して『|世界樹《イグドラシル》』を枯らした結果、勇者に討伐されるんだけど…。
もう、そういうの止めようよ。
「息も胸も苦しくなる世界はわたしもう嫌なんだ。ユグドラシルと仲良く暮らそうよ。そうだ、どうせならゴミ拾いでも始めない?」
そう決めて悪役二人のも声を掛けてみる事にする。
だって今度こそわたしはほのぼの楽しい学校ライフを送るんだもん!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-23 05:27:12
11929文字
会話率:37%
YouTubeで中田敦彦さんが、人生で味わった最高の神マンガは、「火の鳥 鳳凰編」って云ってるのを聴き、あ、わたしも、と、云いかけて。
真似は嫌だし。
わたしの、人生最強のマンガは、浦沢さんの「Happy!」です!
マジ、一度読んでみ
て。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-12-09 22:01:22
211文字
会話率:0%
「可愛い、モンロリオール。大事な大事な最高の娘。もうすぐ、もうすぐだよ。貴方の王子様に会えるぞ」
「はい、お父様。わたしも楽しみです」
「ああ、ああ。良い子だ」
大きな商家の主カンダタ・ジャムニーは、首の見えない二重顎と大きく突き出た腹
部を揺すりながら、そこにいる娘を大袈裟に誉めちぎった。50代程で目尻や頬にややシワの刻まれた顔は笑っているが目は冷めており、娘の状態を鋭く確認する。逸れこそ、頭の先から足の先までくまなく。
「完璧だよ。サーフィオ殿下がたいへんお喜びだろうさ。これまでの恩を返しておくれよ。くふふ」
値踏みするような視線を気づかない振りで微笑んでかわし、美しいピンクに輝く瞳はカンダタの鼻付近を見ながら、ぽってりとした唇は声を発した。貴族に対しても失礼のないように教育を受けた彼女は、美しい声音で先程のことに触れる。指の先まで綺麗な所作で胸に手を当て、心の準備がしたいとカンダタに言うのだった。艶やかな長くて青いプラチナの髪と、白いワンピースを着ていてもわかるスタイルの良さは大輪の華のようで、今が盛りと告げている。
孤児の私はカンダタに拾われた。
そして王子が私を迎えに来ると言う。
私はどうなるのだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 21:50:50
21043文字
会話率:22%