入社二年目の平凡なサラリーマン筒井(つつい)は、『氷の女王』の異名を持つ美人キャリアウーマンである先輩の浅霧(あさぎり)に、入社以来ずっと片想いをしている。
だが毎日筒井は仕事で浅霧に叱られてばかりで、男女の仲になれる雰囲気は微塵もなかった
。
そんなある日、筒井は官能小説投稿サイトで、浅霧が書いたとしか思えない、こんなタイトルの小説を発見してしまう――。
『キャリアウーマンは性奴隷!? ~オフィスで繰り広げられる、禁断の雌犬調教~』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-19 21:03:43
5010文字
会話率:38%
「リヒャルト様、このフリーダ、本日よりあなた様の妻として精一杯務めさせていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます」
「……ああ」
桜の蕾が長い眠りから目覚めたばかりの、麗らかなある日。
広大なバラデュール侯爵家の一室にて、私は今日
から夫となるリヒャルト様に、うやうやしくカーテシーを取った。
だが、リヒャルト様から返されたのは、「……ああ」という素っ気ない返事だけ。
絵画に描かれる魔王を彷彿とさせるような、冷たくも美しい瞳が私を刺す。
でも然程ショックはない。
何せ私はつい先月、婚約者に浮気された挙句、婚約を破棄された身なのだ。
理由はどうあれ傷物となった私と、新たに結婚してくれる人など現れるはずもない。
そんな中唯一打診をくれたのが、何とあの名門バラデュール侯爵家だったのである。
一人息子のリヒャルト様の妻に、私を欲しいとのこと――。
私の両親は大層喜び、二つ返事でこうして結婚の運びとなったのだった。
何故バラデュール侯爵閣下が、私なんかを大事な一人息子の妻にしたがったのかは見当もつかないけれど、当のリヒャルト様からしたら迷惑極まりなかったことだろう。
だからこそ、リヒャルト様のこの態度も当然よ。
傷物の自分をもらっていただいたことに感謝こそすれ、文句を言う権利は微塵もないわ……。
……ん?
その時だった。
リヒャルト様の隣でずっと笑顔で佇んでいた従者さんらしき人が、どこからともなくスケッチブックを取り出し、物凄い早さでそこに何かを書き始めた。
い、いったい何を……?
従者さんはスケッチブックをリヒャルト様の後頭部辺りにそっと掲げた。
そこにはこんな文章が書かれていた――。
『ふわああああん!! 俺のバカバカバカ!! 何であんな素っ気ない返事しかできなかったんだよおお!!! ホントはフリーダのことが好きで好きで堪らないのに!!! 婚約破棄されたって知った時は、「ヨッシャアアアアア!!!!」ってガッツポーズして、速攻で父上に結婚の打診をするように土下座までしたのにッ!! でも、愛しのフリーダを目の前にしたら、緊張して上手く喋れねえよおおおお!!!』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 21:01:49
3998文字
会話率:34%
「ゲェ、私の負けかぁ」
「イエーイ、勝ちー!」
「じゃあ約束通り、ちゃんと津島君に告白してよね」
「……わかったわよ」
――!
とある昼休み。
図書室に向かう途中、人気のない科学室の中で、僕と同じクラスの女子三人がこそこそとジャンケ
ンをしている光景を目撃してしまった。
ジャンケンに負けたのは、我がクラスのスクールカーストトップの冬森さん。
誰もが羨むような美貌を持つうえ、実家もお金持ちという、絵に描いたようなお嬢様。
そして津島というのは僕の名前だ……。
こ、この流れはまさか――!
僕は慌てて、その場から立ち去り教室に戻った。
「ね、ねえ津島君、放課後ちょっと話があるんだけど、裏庭まで来てくれない?」
「あ、はい」
教室で一人ボーっとしていると、案の定冬森さんから声を掛けられた。
――そして迎えた放課後。
「つ、津島君、実はずっと前から好きでした。私と付き合ってください」
「――!」
僕たち二人以外誰もいない裏庭で、抑揚のない声で冬森さんからそう告げられた。
いや、正確には僕たち以外にも、先ほど冬森さんとジャンケンをしていた二人も、草むらに隠れてニヤニヤしながらこちらを窺っている。
――噓告白キターーー!!!!(大歓喜)
毎月二十冊以上ラノベを読んでる僕だからわかる!
この流れは、ラノベの定番中の定番、『噓告白』だッ!
最初はドッキリで付き合っていたスクールカーストトップの美少女と、スクールカーストドベの陰キャボーイが段々と心を通わせていき、やがて本物の恋人同士になるという、ラノベ界の王道オブ王道!
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。
……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃない。
ここは噓だとは気付いていないフリして、何にせよ告白は受けないとね!
「あ、うん、ぼ、僕なんかでよければ、喜んで」
僕は敢えて声を震わせ、オドオドしながらそう返事した。
「あ、ありがとう、とっても嬉しいわ」
微塵も嬉しくなさそうな、引きつった笑顔を向ける冬森さん。
それに反して草むらに隠れている二人は、満面の笑みでハイタッチを交わしている。
「……じゃあ、早速二人で帰りましょ」
「そ、そうだね」
さてと、見せてやるとしますかね、ラノベ主人公の力ってやつを(倒置法)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 21:12:57
4736文字
会話率:44%
人ならざる能力を持って生まれる貴族が住んでいる国・マジティリア。
そこに住んでいるマルセム伯爵家のご令嬢であるヴィヴィアは、二つの能力を持っていた。
一つ目は未来を予知する能力。そして二つ目が、その予知を一日一つだけ変えられる能力だ。
実は
、持っている能力が禁忌であるが故に、能力を悪用されないよう独り身で辺境の地で暮らしたいと思っていたヴィヴィア。
しかし、その能力を持っているが故に、婚約者持ちのヌース王太子殿下に目をつけられて、側室の打診をされてしまい!?
「私は浮気なんてしたくないのに、私を見る眼差しがすんごく熱くて、かえって塵になってしまいますぅ!」
※このお話は、浮気をする殿方を嫌うヴィヴィアが、浮気撲滅のために未来をちょこっと改変しつつ、最終的に真実の愛を見つけていくラブコメディです!
※ざまぁ要素はあまりありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 07:20:01
8196文字
会話率:31%
その日、私は会社を辞めた。理由を色々考えてみるが、要は疲れたのだ。
こうは成りたくないと思っていた人間にいつの間にか成っていた。
被害者面で、他人が悪いと考えて自身には一切の責任が無いと思い込み、くだらない自尊心と自己憐愍で職場を掻き回し
ていた。気づいた頃には、周りから信用を無くし、居場所は無かった。自分で気づかぬ当たり我ながら末期だと思う。私は幼稚な人間だ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-01-07 14:40:55
1259文字
会話率:0%
ラーメン屋に言って思った事を徒然なるままに書いたものです。
拙筆、乱文ですがご容赦ください。
キーワード:
最終更新:2024-01-03 19:47:44
1238文字
会話率:0%
魔法が科学のように超発達した地球文明が、資源不足から異世界侵略を計画した。
人工的な転生により【転生兵士】が侵略の為に送り込まれていった。
だが、その異世界は様々な歴史を経て、平和を享受しており
【転生兵士】達の姿など微塵も無かった。
その異世界の少年【マシュー】は、幼馴染の【レベッカ】と共に、成人の儀に挑んでいた。
そこでスキルを何個か授かって、大人として認められるはずだった。
しかし、マシューが授かったスキルは異常な数で、しかもそれが殆ど使えない状態。
さらに、マシューは己の中に、別の人格が存在することに気付くのだが……。
その騒動の中で、世界の変革を求める、危険な思想集団も介入して、マシューの運命は大きく動転する。
その世界の中で、異世界侵略の転生者は一体どうなったのか?
全ての謎は【リンカネティックエンカウンター】に帰結する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 00:00:00
135113文字
会話率:44%
突然だが私は転生者である。名は一番合戦桜花(いちまかせ おうか)。幼き頃に前世を思い出した訳だが……例えそこが前世で見知った創作物の世界であっても、何か物申す余地など微塵も介在しない圧倒的暴力が支配する倫理を投げ捨てた名門中の名門武家に生ま
れ変わりっていた。そして地獄のような修練に明け暮れること幾年。ついに【一番合戦流氣功術皆伝】を賜るにまで至っていた。羅刹悪鬼のごとく生きた賜物であろう。であるならば――この世界でなすがまま武をふるうのもまた一興と思っていたのだが……ふと気づくと今度は魔法の世界【バルバロード】に転移していた。なんだろう、この節操のない人生は――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 00:39:59
77659文字
会話率:20%
悪逆の那須藻(ナスモ)。放浪の搾菜(ザーサイ)。裏切りの松竹(マツタケ)。そして早漏の背信者(ダーティー)。定職にも就かず、悲劇を撒き散らかす4人の男たちの風俗行脚の旅から10年。神をも恐れぬ傾奇者4人が煩悩まみれの娑婆を彷徨う。
偶然に
も遭遇した獅子座流星群を鑑賞した4人はふとしたすれ違いから殴り合いに発展。離別の道を選択する。
パーティー解散から30年が経過。生活費が底をついた背信者(ダーティー)は気の向くまま思い付きで近くの村落を襲う。子供が1人もいない老いさらばえた小さな村であった。哀れみから背信者(ダーティー)は村人を全員虐殺。村人の生活跡を物色する背信者(ダーティー)。村人の日誌から、かつての仲間の1人那須藻(ナスモ)がこの村に流れ着いていたことを知る。30年前に袂を別った仲間の行方など微塵も興味もなかった背信者(ダーティー)はこのとき初めて感慨に耽る。悪逆の通り名を冠する那須藻(ナスモ)が村に残した足跡は悪逆の限りを尽くさんとするが如くのものだった。背信者(ダーティー)は決意する。
「よし!那須藻(ナスモ)と、搾菜(ザーサイ)、それから松竹(マツタケ)。この3人を探し出してこの手で殺してやろう!」
かつての仲間であり、かつての友を追い求める背信者(ダーティー)の旅がここに始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 16:00:54
459文字
会話率:20%
国が滅んで五年、転生者で第三皇子だった男は、その日突然生き返った。
それもほとんど死体の状態で。
なぜ、どうしてと、なにもわからない中で、彼は自身の死んだ場所を根城にしていた妖精を取っ捕まえて、色々と聞き出す中で、自身の国を滅ぼした男が栄
えて国を作り上げていたことを知る。
ついでにネクロマンサーな能力が身についていたことも。
そこで男は復讐するべく、妖精とともにゾンビと魔物の国を作り上げようとするのだが……さまざまなやべー組織や国、 ヤベー奴らや仲間に振り回されることになる。
その過程で彼は知る。
自分がこの世界に生まれ変わった意味を。
死体として生き返った理由を。
これは後の世に『煤塵王』と呼ばれることになる、一人の男の物語だ。
「王って言うけど、威厳もなにもないよね」
「黙れクソ羽虫。煮物にすっぞ」
「美味しくないよ!?」
……なお、性格は下の下の下である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 00:07:12
1521文字
会話率:15%
新潟県伊塵町。
全ての町人が、不思議な"力"を持っている町。
その街で暮らす、七人の少年少女。
伊塵高校に通い、色とりどりの日常を、青春を謳歌する日々。
時に力を使い、時に笑い、時に泣き、時に挑戦し、時に挫折し。
長いよ
うで短い3年の高校生活。
そして、段々と根ざしていくる陰。
なぜこの町の人々は力を持っているのか。
七色の子供達が辿り着いた結末とは――
※この物語はmonogatary.comにも連載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 09:58:38
5888文字
会話率:28%
鳥取県伊塵町に住むごく普通の大学生、日路樹 条(かろき じょう)の元に突然訪れた、不気味なメール。
『この街には悪魔が居ます。それを町人全員で全て狩り殺して下さい。なお、悪魔は通常の人間として生活しています。それらを狩るために、町人全員の
基本的人権は認められません』
当然こんなメールを真に受ける奴なんて居ない。
そう思っていた。
しかし。
その日の午後2時。
『それでは"狩り"の時間となります。14:00よりこの街は無法地帯となりますのでお気お付け下さい。なお、ここから4時間は基本的な人権が無効化されますがそのことにおいては当方は一切の責任を負いかねます』
そして。
最初の『狩り』が行われ、町人が1人犠牲になる。
そして……
『悪魔が1人狩られました。この調子で全ての悪魔を狩って下さい』
突然突きつけられる殺戮の義務。
次々と減って行く町民、"悪魔"。
全てが狩られたその時、衝撃が眼前に訪れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 10:44:52
4696文字
会話率:32%
「どうやら転生すると、記憶全部吹っ飛ぶらしい」
「流石に嫌すぎ」
「ならば転移しようじゃないか。異世界へ」
という感じの脳内会議を行った結果、輪廻転生を司る仏様に俺は異世界への転移を願う事にした。
しかしだ、異世界に行くのなら何かしら特別な
技能が欲しい。
そうだ、女になろう!
以前より持ち合わせていたTS欲求を満たす為に仏様に「変身魔法」の存在を尋ねる。しかし、仏様はそういう魔法は無いし、あっても勧められないという。骨格を著しく変えるのは有り得んくらい痛いらしい。納得ではあるね。
ならば、回復魔法を極めて肉体を粉微塵にして女体に再構築すればいいんだ!(妙案)
という流れで回復系の魔法を極める異世界生活を始めた俺。果たして、どんな運命が待ち受けるのだろうか。女になれたら後はなんでもいいなぁ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 22:46:33
602467文字
会話率:67%
〈VR荒野の魔王領〉。
初めてVRMMOゲームを体験するネネと、幼馴染でゲーマーのラカ。支配者なき広大な土地を行くふたりの旅は、やがて世界の命運を左右するアイテム――〈魔王の遺産〉を巡る冒険となって……!?
最終更新:2023-12-18 21:05:31
394246文字
会話率:34%
【二言で分かるあらすじ】
・『売国奴』呼ばわりにぶちぎれて、本物の『売国奴』になったおじさんが、何故だか王様の次に偉い軍神貴族『剣聖』に任命される。
・それを羨み妨害してくる貴族・騎士共を、権威と自らの実力で、おじさんが一人残らずボコボコ
にする話。
【あらすじ】
ロードバイト・ウラヌスは総勢一万を超える大傭兵団の棟梁である。
彼は元騎士団員ながら反政府勢力に身を売った『反逆者』であり、王国全土から『売国奴』として蔑まれながら、騎士団相手に血みどろの戦いをする日々をなんだかんだ楽しんでいた。
そんなある日、ウラヌス傭兵団の本拠地に一人の女騎士が現れる。
そして、自らをアストン王国騎士団団長と名乗るその騎士が、何故だか『売国奴』である彼を、王国で三人しかいない軍神貴族に推薦すると言い始め、彼の生活は一変する。
砂埃だらけの小汚い住まいは、塵一つない宮殿へと変貌し、挙句の果てには、自らを僻地へと追いやった軍部最高指導官や、冤罪に冤罪を重ねてきた元号員議長まで自分にこびへつらってくる始末。
地位をひがんで襲い掛かってくる貴族や、あらぬ噂を信じ込んで命を狙ってくる元弟子たちも、一発殴れば、次の瞬間には大人しい忠犬へと早変わり。
やはり武力は全てを解決する。
そんなことを考え浮かれる彼だったが、ある陰謀へと巻き込まれていって...。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-08 12:05:15
1497文字
会話率:16%
中学生にもなれば異性に興味を、持つのは健全であるのだが周りの女子たちはくせ者揃い。
中学生でいい思い出など塵にも等しいほど無い俺は、中学生時代から俺に、アンチがつきまとうようになった。アンチが出来て大物と動画配信者たちの間で有名だが、俺はそ
んなつきまといをセットに生きたくないんです。
そのアンチのせいで一生分を使い、いまだ童貞となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 01:18:35
69455文字
会話率:66%
鷹嶺 護は幼馴染達に誕生日プレゼントとして、《Endless Battle Online》通称《EBO》と呼ばれる最近話題のVRMMOを貰い、一緒にやろうと誘われる
幼馴染達に押し切られ、本能で生きるヒャッハーな幼馴染達のブレーキ役とし
て、護/トーカの《EBO》をライフが今幕を開ける!
……のだが、彼の手に入れる称号は《外道》や《撲殺神官》などのぶっ飛んだものばかり
周りは口を揃えて言うだろう「アイツの方がヤバイ」と
これは、本能で生きるヒャッハーな幼馴染達のおもり役という名のヒャッハーがMMORPGを始める物語
作者にすら縛られないヒャッハー達の明日はどっちだ!?
※当作品のヒャッハーは自由人だとかその場のノリで生きているという意味です。
決して世紀末のヒャッハー共の事では無いのでご注意ください
※当作品では読者様からいただいたアイディアを使用する場合があります
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-06 22:40:55
1194366文字
会話率:43%
ねえねえ、死亡フラグって、何なん?
ちょっと誰か…、教えてくれよ。
最終更新:2023-11-30 20:00:00
4415文字
会話率:8%
100年前の戦争で全世界にばら撒かれたナノマシンは、わずか7日間で人類のすべての文明を塵に変えてしまう。
地上で成し遂げた人類の誇り高い歴史と業績は虚しく塵となって消え去り
貪欲と驕りで星と数々の動植物を絶滅させた愚かな人類は、自分たち
がもたらした滅亡を避けて、誰かは宇宙に、誰かは地下に潜り込んだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 11:31:47
12225文字
会話率:44%
【リードグリーン】二人は今、幸せだったから。
婚約破棄されたエミリーはある人に会いに行った。
<>
リードグリーン 色言葉
カクヨムにも投稿
最終更新:2023-11-24 17:00:00
1897文字
会話率:52%
昏倒から覚めると、そこは戦乱の只中。
男は着の身着のまま、状況は不明。救う者も無い状況で戦国時代に歩み始める。
戦場から命からがら逃げる際に一人の少女を救い出すという、些細な拾った手柄で迎え入れられたのは、かの有名な「織田家」……なら
ぬ「小田家」であった。
一抹の不安を抱きながら当主に会うと、そこには戦場で助けた少女の姿。
そう、この少女こそが百戦百敗の迷将「小田氏治」である。
外交駆け引きなど微塵もできず、戦に出れば必ず負けて、その癖家臣の諫言なんて一つも聞きはしない戦国屈指の暗君愚将。
仕える男は器用貧乏で平々凡々の特徴ない若人。夢と浪漫の戦国時代に足を踏み入れるも、その日を生きるので手一杯。物語の様に甘くない現実と常識の違いに四苦八苦する。
しかし、少女には一つだけ誰にも劣らない能力があった。
それは、戦国屈指の絶大な「人気」である。
男は大きな歴史のうねりに相手にされずとも、必死にもがいて目の前の問題を解決し続ける。夢や理想と乖離する戦乱と謀略、味方の中の敵、気難しい武士の人間関係に揉まれながら、少女の「人気」を生かしていずれ来るお家滅亡を回避するべく文字通りの悪戦苦闘を切りぬけていくのである。
※貨幣流通に関して、研究資料に解明されていない部分は現在資料で読み取れる延長線上の範囲で独自解釈等を加えている部分もあります。
※軍事チートやらチートNAISEIの類は使用しないリアル路線です。故に物語の流れは遅めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 22:40:36
2602917文字
会話率:49%
幼い頃に突然家族を亡くした悲しい過去に囚われて
ひっそりと暮らすレイア・オルゼット。
望まず、夢は見ず、誰かのために生きるのが贖罪だと思い込んで生きてきた。
しかしある日、友人に誘われて「侯爵家の侍女」になることに。
人目につかない森の
中から、国の中心地へと踏み出すことで、
見るはずの無かった景色・出会うはずでは無かった人々・知るはずの無かった話など
多くの“初めて“の経験が、彼女の人生に彩りを与えていく。
侍女として仕えることになった若き侯爵様は冷酷無慈悲と噂される人だった。
しかし、噂なんて微塵も知らず、日々ひたむきに働くレイア。
彼女の優しさに、純粋さに、侯爵の凍った心が溶かされていく。
2人が出会うことで、世界の運命は大きく変わろうとしていることなんて
未だ誰も知る由もない。
自分は二の次に、誰かのために奔走する彼女の純粋な心が人々の心を救っていく
恋愛ファンタジー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-19 20:08:08
193027文字
会話率:24%
神の領域を侵した・・・
その存在になって、なぜ未然にふせげなかったのだろうと思わせた。
『機械と人間の統合の研究』。
そのための『新薬』の開発。
生き延びるために始まったその研究は、簡単に言うと大衆にこう思われた。
「そこまでして、生きて
いていいのか?」
生体の部分を微塵も持たない、蘇りし精神。
『リジェネ・スピラー』。
自然的精神を謳い、不老不死を夢見る研究は、その危険性を公には曖昧にしていた。
まるでそれが『当然』かのように。
これはリジェネ・スピラーになった19歳の男子〈セージ・サクト〉が主人公のお話。
お話の始まりには少し時間がかかりそうです。
序章の前に、人種表と余興があるので。
これは現実世界にそんな存在を作らないための危機感を描いた作品。
もちろん、エンターテイメント性を含んで。
※この作品はSFのジャンルを選んでいますが、ファンタジーの類いかもしれません。
「こんな作品は絶対的に必要だけど、
こんな作品に出てくるような現実は絶対にいらない」と言われたいです。
作者的には、機械と人間の線引きについて『装着』が限度であると思っています。
開発中のはずの『ソフトメカ』について、です。
機械との統合は、誰も望んでいません。
それを大前提にこのお話を公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 09:53:24
144593文字
会話率:40%
預言を開いた者は古代王国の秘密を知る---------。
ある日リザレアを訪れた魔導師の所業で運命は動く。魔導師が預言を開くのを止めるため、アスティは旅に出た---------また同じように魔導師を止めるため旅を始めた主君を探しながら。
過去の記憶を思い出しながら、アスティは預言の秘密に近づいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 22:52:37
302471文字
会話率:39%