絶世の美女なのに、性格はブスな此花咲夜。毎度のごとく横柄な振る舞いをしていると、『黒鶫』と名乗る男が現れる。『黒鶫』は神の寿命が近いこと。新たな神が玉座に辿り着くまでの七十七日間、この世は不浄に汚染されるため、それを浄化するのが『月詠の聖女
』である咲夜の役目であると告げるのだった。どうやらこの世の命運は咲夜が握っているようだが、当人には自覚がなく勝手気ままな日々を過ごす。だが、数少ない理解者である侍女の天音や籠目、そして小伊之助が抱えるトラブルを解決していくうちに、次第に聖女としての能力を開花していき──折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 16:20:17
20021文字
会話率:63%
放射能と酸性雨に汚染された廃頽都市・東京に、終末の獣があらわれる。
それは神の残滓を喰らい、宇宙の法則から解脱した魔物である。
火砲の鐘が打ち鳴らされ、生者を呪縛する墓石めいたビル群が炎の津波に倒れるとき、天翔る災厄Zが降臨する。『おつ』と
読まない。
……と、かくのごとき破局を経てファンタジー世界に移植された日本が無双するユートピア・ロマン。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 20:06:38
25280文字
会話率:42%
久慈の発掘に初参加。恐竜のみならず、いろんな研究者たちが結集。微生物の二人と呼ばれる女性研究者さんと朝の食卓を囲んだ。一人は新種の微生物を発見したという。畑ちがいだったが、微生物の武勇伝に感激して小説にした。
最終更新:2025-06-13 04:03:39
2881文字
会話率:53%
鏡のラプラスの世界では異世界でで活躍するために育てられちいる神獣たちがいる
そこは霧で隠されており、だれにも入ることができない神秘の世界
そこの均衡が崩れ、異世界が転移するものが多くなり、環境汚染が著しくなったため、
神獣たちは利用さ
れ傷つくことがあった まるで狩りを楽しむかのように
そして傷ついた神獣たちを治療し、また世界の柱の機能を持たせるために……。
それに異を唱えたのが選ばれし少女だった
彼女はボランティアなんてくそくらいと毒づく少女で奉仕なんてくそという少女がなぜか選ばれた
そして木から生まれてくる神獣を守るために、
「なにか、私に一つでも利益をもたらしなさい そしたら助けてあげると」
魔王さな柄の事を言うのだった
「私、徳がないと一歩も動かないわ……。」
なぜなら彼女は、過労死直前の少女だったからだ
毒づき少女×神(残念神)と織りなす、神獣子育て??
「私に何かしてもらいたいなら、相応の事をしなさい」という
新ジャンル、ドタバタコメディ ここに開幕
「ちょっと、勝手に話を進めないで、私が決めるわ」とナレーションにも文句を言う少女の物語 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 23:33:58
10045文字
会話率:9%
最終戦争から五百年。かつて冥王マルゴスを二つの腕輪で打ち倒した英雄ウィルは、鍛冶師として隠遁していた。だが、世界各地で冥王の石による汚染が広がり、マルゴス復活の兆しが見え始める。エルフ王フィンロドに呼び出されたウィルは、再び『力の腕輪』を手
にし、失われた『世界の腕輪』を探す旅に出ることを決意する。
父王の反対を押し切って彼を追ってきたエルフの姫エリスを皮切りに、ウィルは旅の途中で様々な仲間と出会う。ウィルは圧倒的な力と知識で仲間たちを導き、彼女たちが抱える問題の解決を手助けする中で、深い絆と信頼関係、そしてハーレムを築いていく。彼は仲間たちと共に再び世界を救うための戦いを繰り広げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 11:00:00
191094文字
会話率:29%
西暦2100年。最終戦争後の汚染された地上を捨て、人類の残滓は、旧カリフォルニアの地下鉄網に築かれた巨大な地下都市に生存圏を求めた。そこは、テクノロジーによって生命維持され、同時に厳格に管理された階層社会システム。全4階層に分断された閉鎖空
間では、上層の支配者層が水資源と情報を掌握し、絶対的な秩序を敷いていた。
最下層B4Fは、システムの効率化から排除された「不要な人間」が廃棄されるスラム街。遺伝子改変された菌類や家畜に依存する歪な食料供給。常に湿った空気と、上層から漏れ落ちる汚水。そんな劣悪な環境で、システムによって存在しないものとして扱われる孤児、ニコ(15歳)は生きていた。彼の日常は、高度な監視システムの目をかいくぐり、わずかな食料を漁る、絶望的なサバイバルだった。
だが、彼の運命は、禁忌に触れた瞬間から動き出す。偶然発見したのは、旧世界の遺物――色褪せた『サンフランシスコガイド』。そこに記録されていたのは、失われたはずの、テクノロジーに管理されていない自然の姿。青い空、そして、どこまでも広がる「海」。それは、彼が知る人工的な地下都市とはあまりにもかけ離れた、しかし強烈なリアリティを持つ光景だった。
「真実が知りたい」。ガイドブックは、ニコの心にシステムへの疑念と、外部世界への渇望という危険なバグを植え付けた。彼は決意する。厳重なセキュリティと監視網を突破し、階層を隔てる壁を越え、支配者層が隠蔽する「地上」の真実を暴くことを。
B3Fのバイオハザードじみた農場、B2Fのインフラを支える機械都市、そして欺瞞に満ちたB1Fの偽りの楽園へ。各階層は、物理的な障壁だけでなく、巧妙な情報統制と心理的な壁によっても隔てられている。ニコは、時にハッキングのようにシステムの脆弱性を突き、時に原始的な暴力に手を染めながら、この巨大な地下構造物を上昇していく。
これは、テクノロジーによって維持されるディストピアからの脱出を描く近未来SF。管理社会の底辺に生まれた少年が、禁断の知識(データ)を手に、システムの根幹へと挑む物語。彼は、情報統制の壁を破り、自由な「海」へとたどり着くことができるのか? 人間がテクノロジーによって作り出した「楽園」の、真の姿とは?
閉ざされた地下都市の欺瞞に挑む、レジスタンスが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 19:10:00
65136文字
会話率:29%
49歳、独身、共感ゼロ。
現実世界で孤立し、推し活に全人生を捧げた男──志無野 睦夫は、
ある日ついに“孤独死”を迎える。
だが目覚めた先は、感情と共鳴によってすべてが決まるファンタジー異世界「カレルディア」だった!
チート魔法?
勇者召
喚?
仲間との絆?
──全部ムリです。共感できないんで。
初期スキルは「言い訳」「責任回避」「共感遮断」。
共感スキャンで【0.0】を叩き出した彼は、
婚活ギルドで出禁、冒険者パーティ即クビ、果ては国家に感情汚染認定されて隔離生活スタート!
「……なあ、俺、転生してまで邪魔者扱いされてんの、なんで?」
やがて彼は気づく──
“感情がない”というだけで、世界はこんなにも冷たいことを。
これは、“孤独な自我”を抱えたまま、
誰の感情にも触れられない男が辿る、
異世界情緒デストロイヤーとしての壮絶な記録である。
共感できないあなたに、
“共感されなかった”物語を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:00:00
18842文字
会話率:24%
近未来の日本。異能力を持つ主人公の青年、御門羅我は入院中の妹、美亜の治療費の為に街を汚染するダストと呼ばれる怪異を取り除く仕事をしている。
ある日ダストの巣の中で黒い刀を見つけた。その刀の正体は悪魔蛇腹のリリス。主である羅我に回収されるのを
待ち望んでいた。
仕事帰り羅我の前に、特級怪異デーモンが出現。
奴らは人を喰う異形なる化物で羅我はデーモンと戦うが、リリスを上手く使いこなせずピンチ。だが喰われる直前かつて自分はリリスの主だったと思い出しリリスを装甲にして身体へ纏い人の心を持った悪魔、アクママンへ変身する。
デーモンを倒したアクママンの前に、デーモンハンターの美少女が現れた。彼女は羅我を危険な存在と判断し、ハサミの悪魔のグラビティを使い退治するため戦いを挑む。
1章あらすじ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 17:01:46
103446文字
会話率:49%
第3次世界大戦が勃発、世界は崩壊した。人口の9割が死亡。文明は崩壊し、かつての都市はが瓦礫と汚染に覆われた世界。東京は海に沈み、日本列島の姿も変わ果てた。
「サイタマ」の広大な瓦礫の山で、主人公は孤独に生きていた。両親を汚染地域で亡くし、天
涯孤独となった彼は、ある日、がれき崩落の危機に瀕した際、無意識の渇望から「建物を創造する」謎の能力に目覚める。「獣のような生活ではなく、人間らしい生活を取り戻したい」――その一心で、彼は能力を使い、最初の小さなシェルターを瓦礫の中に築き上げた。
これは、絶望的な世界で唯一無二の「創造」の力を持ってしまった一人の少年が、未来を切り開いていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 16:26:29
25892文字
会話率:18%
未来の地球。旧時代の戦争により汚染された地球を人々は一度捨て、再び帰還した。彼らが自らを「天上人」と名乗り、地球に残された「地上人」を支配しようとし、戦争が始まってから約五十年。天上人の奴隷階級であった主人公・ジンは仲間と共に、解放を求め地
上への脱出を試みる。その最中、旧時代の兵器『ARMS(アームズ)』を見つける。強大なる力を持った彼は、何を得て、何を失うのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 21:00:00
31746文字
会話率:46%
数多くの文明の栄華と衰退を繰り返してきた、マレーン(地球)。
歴史の中でも、最も栄華を誇っていた、科学文明が度重なる戦禍と環境汚染による大規模な地殻変動により、その文明を衰退してより、約2000年の後、時の晶角士(当時の呼称では「呪術士」)
レレルク・ミアンにより、水晶に様々な文様を刻むことにより、多くの魔法効果を引き出すことができる「元力石」という魔法技術が確立された。その新魔法技術により、人はまた新たなる文明を迎えた。
この技術を利用し、全宇宙に存在する「様々な居住可能な惑星」、あるいは、現次元と平行して存在する「次元空間」へ国家は広がっていった。
そうやって広がった国家間は、いずれ歴史の中で覇権を争うようになっていった。
その中で覇権を握り、もっとも大きな国として樹立されたのがマレーン王国。
マレーン王国をその舞台の中心とした、争いの歴史がサーガとして、1人の晶角士の存在と共に語られる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 06:32:42
275748文字
会話率:30%
文明がまだ芽生える前の時代、俺は中世で目を覚ました。数えきれないほどの時を旅し、人間という存在に汚染されてきたが、俺の核にある欲求は揺るがなかった。
70年前、人類は想像を絶する領域に足を踏み入れた。「神」を見つけたと彼らは主張した。しか
し、その直後、再び大崩壊が起こり、不可解な異次元からの侵略が始まった。
人類が異次元の存在に抗うことができず、その侵略が俺の利益を直接脅かし始めた時、俺は人類を力づけることを決めたんだ。
異次元の「憎悪」の神: 「貴様、我々に逆らうのか?」
異次元の「死」の神: 「貴様は人間のように卑しくなったな!」
異次元の「残虐」の神: 「殺せ!」
キレンツ: 「俺はただ、混沌を眺めたいだけだ。だから、人間を異次元の神々を殺せるように仕向けて、結局は彼ら自身が争い合うことになる……それが本当に悪いことか?」
人類への侵略をもくろむ異次元の神々は、俺を敵と見なしている。だが、俺は奴らにも、人間にも興味はない。俺の唯一の願いは、己の欲望を満たし、全てをこの上なく楽しいパンドラの箱へと突き落とすことだ。
作者からの注記:
主人公はかなり協調性のない性格です。読む前にその点をご理解ください。しかし、将来的には改善されていく予定です。
当初、一人称視点で執筆しようと考えていましたが、あまり慣れていないため、三人称視点に変更しました。あらかじめご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 06:03:57
11693文字
会話率:13%
俺はただ、英雄になりたかった。
魔術によって文明が発展したこの世界。
かつての英雄たちによって争いは終結し、平和な世界が1000年続いていた。
間違いなくこの世界は平和であった。
しかし、突如として謎の汚染が世界を襲った。
【終焉の残滓
】と呼ばれるその汚染は人類を汚し、汚染された人間は魔術とは別の圧倒的な力【エクストラスキル】を獲得し、自分の思うがままの世界を作ろうとしていた。
主人公、神成逢魔はその汚染を食い止めるべく突如現れた神を自称する≪ゼル≫と共に元凶を根絶やしにするために旅へ出る。
全ては『英雄になる』ため。
逢魔は血で汚れながらも汚染された人類を殺し、奪い、喰らい尽くしていく。
彼もまた、終焉に汚染されているのであった。
正義のためなら虐殺上等!!
泣け、喚け、命乞いをしてみろ!!
死体の山の上で「俺は英雄だ」と宣言するため、英雄は今日も人を殺していくのだった。
ファンタジー×異能×虐殺!!
逢魔時には気を付けろ、奴が全てを喰らい尽くす。
不定期更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 13:51:01
14281文字
会話率:46%
この世界は汚染された―――――。2017年、世界には突如「奴ら」が現れた。絶望的に強く、数の多い正体不明の「奴ら」は世界中の人々を蹂躙していき、次々と人工物を破壊していった。街、ビル、車、電車……。ありとあらゆるものを壊し崩壊させていった。
人はこのまま絶滅するのか。誰もがそう考え、希望を見失っていた。最後まで人類は「奴ら」に打ち勝つ手段を持てなかった。それほどに「奴ら」は強力で強大だった。それでも人類は根絶やしにしてはいけない。そこで世界政府はある決断をする。それはこの世界に「境界」を築くことだった。こうして2018年、世界は「奴ら」のいる北緯40度以南を捨て、境界の内側に安寧の世界を作り上げた。はずだったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 23:10:00
1347271文字
会話率:38%
今から10年前、世界各地に突如として現れた“ERROR”――それは生物でも植物でもなく、いかなる既知の存在にも分類されない異質な存在であった。
“ERROR”は人間をはじめ、あらゆる他種族を取り込みながら進化を遂げ、周囲を汚染し続ける。その
異常な特性から、“世界のバグの象徴”と称されるようになった。
その出現以降、都市は混沌に満ち、人々の生活は大きく変容を余儀なくされた。世界は未曾有の危機に直面し、いまだ収束の兆しは見えない。
“ERROR”の出現と同時期に、世界はもう一つの異変に直面することとなった。それは、人間の形を模しながらも、顔の一部が機械化された異質な種族の発見である。
彼らの首には謎のナンバーが刻まれているが、その意味は一切解明されていない。加えて、彼ら自身に出生の経緯や出自を尋ねても、「記憶がない」と口にするのみであり、その存在には多くの謎が残されている。
本作の主人公である神楽 碧斗(かぐら あおと)もまた、この種族に属する存在である。彼は自身の正体と世界に潜む異変の真実を追い求めることとなる。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 20:29:35
5475文字
会話率:10%
地上がβ線という害悪な物質に汚染され早500年。
人類は地下に花鳥風月という都市を作り、地下都市で悠々自適に生活していた。
しかし、300年前、そこへ迫る化け物、『ミミズ』が現れる。
そこで、ミミズを倒すために立ち上げられたのが、清掃員
という施設だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 12:02:52
8481文字
会話率:51%
今では、私は人類が神の逆鱗に触れた、と思っている。
人間は調子に乗りすぎた。
自分勝手過ぎたのだ。
環境破壊・大気汚染、あげだしたらキリがない。
―――人類は、昨日滅亡した。
最終更新:2025-05-10 00:26:25
27388文字
会話率:52%
人類が「技術革命」を起こしてから、既に半世紀の時が過ぎていた。
地球の衛星軌道には、その進んだ技術で建設されたスペースコロニー:Plasmaがある。
人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
地球で暮らす者と、スペースコロニーに住む
人類とで分かれていた。
月よりも近しい場所、地球の衛星軌道に浮かぶ円筒形の建造物の中に人々の生活空間がある。
そこには山や森や川、そして都市でさえも作られていてあたかも地球上と同じ景色を作り出している。スペースコロニーでも人々は、かつての地球上と同じような生活を営んでいた。
ーー時に、西暦2095年。
人類の【傲慢】な「技術革命」への【罰】は下された。
度重なる技術発展が、大気を汚染し、地上に放射能を降り注がせた。
人類はその生存圏を、地下に、宇宙に求め生きている。人々は「自らの罪」に目を背け続けながら.....折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-09 18:16:51
817文字
会話率:26%
世界に広がる巨大な大陸。
産業の発展とともに大陸からは汚染された水や大量のゴミの投棄が加速したが、大陸中央の巨大な湖から流れ出る澄んだ水が汚れを洗い流してくれるため、人々は疑問を抱かなかった。
港湾管理局員トマス・ベインは、10年前から続
く魚の減少に違和感を覚え、学者の唱えた「乱獲が原因」という説明に疑問を抱く。
密かに独自の調査を続けるうち、中央の湖から流れ出る水が徐々に汚染されていることに気づく、彼は禁忌とされていた世界の「端」を調査する必要性を感じ、仲間たちと共に航海へ乗り出す。
航海の果て、トマスたちはついに海の終端に辿り着くが、そこで彼らを待っていたのは、想像を超える未知の現象だった。
──砕ける帆、傾く船、そして、空に現れた虹色の光。
滝に飲まれ、世界の境界を越えながら、トマスはまだ見ぬ真実に辿りつく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 05:50:00
19185文字
会話率:20%
かつて世界は一つの大陸——パンゴアであった。
大地も海も空も、生命さえも、そのすべては女神ジオヘルナの手によって創られた。
だが、その楽園は終わりを迎える。
宇宙より飛来した謎の存在が、大地を、空気を、命の営みを汚染し始めた。
女神は世界を
二つに分けた。汚染された地は「魔界」、清浄なる地は「人間界」。
そして魔界に残された者たちは、やがて「魔族」と呼ばれる種となり、人間を深く憎むようになる。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-02 14:21:49
2332文字
会話率:19%
私は1Fで原発復旧作業の放射線管理をしている青成瓢太(以後瓢タン)といわきの居酒屋とか寮の部屋とかで飲むことがあった。瓢タンの話は例え話を交えて、しかも酒の力によってどこまでが事実かどうか、作り話のようにも思えるが、それなりにリアリティもあ
って面白くもあった。
当時の話を比較しながら、昨今聞いた酔夢譚を並べてみた。
当初は福島第一原発、福島第一、通称1Fの問題は使用済み燃料の撤去、デブリに触れる放射性廃液を止めること、が優先だった。使用済み燃料を放置していると冷却水が止まった時に再度メルトダウンの可能性があるし、デブリに触れた地下水は放射性汚染水となって、その放射能を除去するための処理設備が必要になるし、除去した処理水は海へ放流しなければいけない。デブリがあって地下水が止まらなければ永久に処理水の放流が続き、関東の消費者不安が原因となり福島県の漁業に支障を来す。実際に処理水放流まで10年経って徐々に福島漁業は復活していったが、処理水放流以後に事故前に復活が遠のいた。
事故後の時点では県としては、原発など見たくもない、原発に騙されたというアレルギー反応的な思いから原発を見えなくなるまで跡形もなく撤去することが要望だった。また福島県の汚染したエリアのうち市街地や田畑は除染し、その除染土は帰還困難区域に一旦移動することは許すが、期限が来たら福島県から撤去することが国との取り決めだった。
しかし15年経とうとしている現在では、1Fの撤去工程は絵に書いた餅のごとく先が見えない。凍土壁は失敗してデブリに触れる地下水は止まらないので処理水も止まらない。また福島県の除染は市街地と農作物の田畑で、農作物は事故前にほぼ戻ったが、原野と山林は未除染のままである。そのため山菜の特に茸は全面的に出荷制限中である。
そろそろ県側もこの福島の大地の物理学的事実や1F復旧の技術的に困難な事実を見つめなおして妥協点を探してみたらいかがなものか。
要は15年経ってみて、過去の事実は変わらないが、行く末を占う諸般の事情が異なってきた。
そう思いながら、私は瓢タンと酒を飲みながら過去の話を再び面白おかしく聞くのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-01 23:10:39
43856文字
会話率:20%