俺の名はヴァサゴ・ケーシー。
いわゆる転生者だ。
前世の終わりは記憶にないが、気付けば異世界に転生していた。
もはや陳腐とさえ感じる始まりだが、実際そうなのだから許してほしい。
前世の知識とチートじみた身体能力により得られた物は、数多の
栄光とたった一つの挫折、そして燃え滾る復讐心。
まぁ、幾つもの国を巻き込んだ復讐は10年程かけて無事完遂した訳だが。
それからかい?
遅まきながら自分探しの旅に出たのさ。
いい歳して何やってるんだろうね。
だが実は、俺の物語はまだプロローグにさえ入っていなかったのだ。
「ただの異世界転生じゃなく、ゲームの世界への転生だったのか……」
燃え尽きた転生者の本当の物語が、ようやく始まる。
*カクヨムで先行公開してます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-13 12:10:00
148160文字
会話率:15%
「レカ姉ちゃんは人なんか殺さないよ、信じてる」
ーーそれは、呪いになった。
暗殺者の娘レカは、父親の愛に応えようと人を殺し続け、
貴族の子テルは、レカへの思いと貴族としての立場との間で苦悩する。
遠ざかるレカと、追い求めるテル。
彼らがまだ知らないのは、ダンジョン都市が隠すより深い闇と、それを乗り越えるための試練だった。やがて、二人の関係は変わり始める。悪徳と不平等と復讐心が支配する街で、少年と少女は責任を背負う覚悟のため、勇気を奮った。
※note掲載版を大幅に改稿したものです。カクヨムでも試験的に公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 15:50:00
356042文字
会話率:16%
最弱の不遇職である【釣り師】をあてがわれた主人公アルク。
そんなアルクだったが幼馴染である一人の女の子が手を差し伸べ、なんとかパーティーに加入。
戦闘についていくのは難しかったものの、それでも冒険者として不自由ない生活を送っていた。
しかしある日、予期せぬ敵の強襲によってパーティーは半壊。
役立たずが露見してしまったアルクはパーティーから追放されてしまった。
そうして気力を奪われたアルクはひたすらに釣りをするだけの冒険とは無縁のスローライフをスタートさせたのだが……。
『一定の種類を釣り上げ【釣り師】のスキルが覚醒しました。釣りによる経験値の獲得が発生するようになりました。強力なモンスターなどを釣る(おびき寄せる)パッシブスキル【疑似餌化】を獲得しました』
突然鳴り響いたアナウンスと共に覚醒。
最強への切符を手にしたアルクはパーティーを壊滅させた存在への復讐心を募らせた後スローライフを切り上げると、魚だけじゃなくドラゴンをも釣り上げてハードモードに突入することになったのだった。
これはコツコツ釣りをしながら強敵に挑むハードモードの主人公アルクとそんなアルクに釣られた仲間たちによる人生逆転の物語である。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-28 18:31:19
39777文字
会話率:61%
主人公:カイン
カインは「性病付与師」という特殊な能力を持つ魔法使い。彼の能力は性的接触を通じて相手に特定のステータス効果を与えるというもので、その中でも特に強力なのが性病を付与するデバフ魔法だ。この能力は危険視され、彼は仲間たちから疎まれ
、パーティから追放されてしまう。
追放と孤独
仲間に裏切られ、追放されたカインは絶望と孤独の中で自分の無力さを痛感する。彼は社会からも見放され、自分の能力に対する否定的な見解に傷つくが、同時に強くなる決意を固める。
エイズの塔の発見
カインは強くなるために修行の旅に出る。その途中で、彼は「エイズの塔」という伝説の場所の存在を知る。この塔には、性病付与の能力を極限まで引き出す秘技が眠っているという。カインは一縷の望みを胸に塔への旅を決意する。
苦難と成長
エイズの塔には数々の罠や強力なモンスターが待ち受けていたが、カインは持ち前の知恵と魔法を駆使し、それらを乗り越えていく。塔の最上階で、カインは死に至る性病付与魔法を習得し、最強の性病付与師としての力を手に入れる。
新たな目的
塔を出たカインは、自分の力を証明し、かつての仲間たちや社会に見返してやるという強い意志を持つ。しかし、旅の中で彼は次第に復讐心から解放され、自分の力をもっと大きな目的のために使うべきだと考えるようになる。
仲間との再会と新たな冒険
旅の途中でカインは新たな仲間たちと出会い、共に冒険を続ける。彼の強力な魔法は敵対者を恐怖に陥れる一方で、仲間たちとの信頼関係を築くための試練も待ち受けている。彼は自身の能力を生かして、困難に立ち向かいながら成長し続ける。
この物語は、追放された孤独な青年が自らの力を信じ、成長しながら新たな仲間と共に冒険し、世界を変えていく壮大な成長譚である。カインの旅は、自身の過去や能力を受け入れ、真の力を見つけるための試練と挑戦に満ちている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 19:50:28
1744文字
会話率:41%
かつては平和だった王都が、内紛や他国との戦争、魔王の侵略により無残な姿となった。全てを失い、復讐心に燃えるジェイド・アストレイは、最強の魔術師として成長し、全てを滅ぼす。しかし、勝利の後に感じたのは虚無感だけだった。数十年にわたる時間魔法の
研究の末、ついに過去に戻る力を手に入れる。彼は10歳の自分に戻り、再び全てを守るための旅を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-12 21:11:22
5057文字
会話率:39%
━━━━━これは、俺の『復讐劇』……。
あの時の悲劇から俺は、悪を憎み、恨み、理不尽で自己中な復讐心を持った。
俺の心に、復讐心が寄生したんだ。
俺の周りの悪は全てぶっ潰す。そう決めたんだ。
最終更新:2024-06-09 14:24:59
41626文字
会話率:23%
「くっ・・とんでもない屈辱。かならずあいつをサメの餌にしてやる」・・友の恨みを買い王都の牢獄に連行されたとある国の女王は、オムツを履かされ赤ん坊の恰好を強制された挙句、いずれは竜王の生贄と成ることを告げられる。彼女は復讐心と色んな意味の憎悪
に満ちていた。
今から13年前。軍事国家ゴリアテの暴走から世界を救った英雄アウストラ・カーレルヴァザリとその仲間たちは、平和を取り戻したのちそれぞれの故郷で王となった。
自国の政に追われる日々を過ごす王たちだがアウストラは違った。先の戦争で魔法を酷使したことと、最愛の人を失ったことで精神を病みしだいに酒と麻薬におぼれていったのである。
王の心を唯一癒してくれるのは数年前から仕えているひとりの蒼白の男である。名をモナークといい専属の古代学者として呼ばれ、やがて側近となる。
今宵もこの男との密談が行われていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-30 14:02:06
69781文字
会話率:77%
師匠が殺された、国が滅ぼされた、何も無くなった幼女だったカーリーは数年の時が立ち、剣聖と同じクラスに立った、
もう復讐心しかないカーリーは師匠を殺した国を滅ぼすため、復讐の旅に出る
最終更新:2024-05-21 07:26:18
15233文字
会話率:46%
隠れ里で暮らしていた少女アシュリーは、傷だらけの少年と出逢う。彼は獣の耳と人の耳を有しており、ヨツミミと差別を受けてきていた。少女は彼に惹かれ、彼の旅に同行することになる。因縁の敵魔王を打ち滅ぼし、彼は勇者と讃えられることとなった。未来は約
束されたも同然だったが、少女は裏切られることになる。それでも少女は世界を巡ったが、自分は『裏切りの白魔女』とされていた。傷心のまま、故郷に帰る少女。時は経て、平穏な暮らしにも影が迫る。世界は再び危機に瀕しており、元凶は勇者達にあるという。大切な存在を失ったこともあり、少女に宿るのは復讐心だった。
少女は決意する。時を逆行し、かつて自分が愛した相手。そして裏切った勇者を打ち倒すことを
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最終更新:2024-05-14 23:00:00
102210文字
会話率:54%
Fランクの底辺冒険者である僕は、底辺なりに仲間と充実した日々を送っていた。しかし、そんな日々は突然、何の前触れもなく終わりを告げる。
仲間が二人殺され、一人が心を壊した。
意味が分からない。理不尽すぎる。何故、僕たちがこんな目に合わなく
てはならない。不条理だ。
その日、僕は――俺は復讐を誓った。
しかし俺には力がない。いかなる才能も、魔力も、スキルもない。だからこそのFランク。
だったら手段は選んでいられない。
時に人質を取って戦わせ、時にあえて敵に狙わせることで復讐心を煽り、戦わせる。
これは俺の、才能も魔力もスキルもない無力な男の――非道な復讐劇だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 09:29:26
91047文字
会話率:39%
自分たちを殺した犯人への怒りの復讐――怨霊となった彼女には生前の美しさも優しさも存在しない。
首を絞められたときに見た犯人の特徴を決して忘れない。呪い殺してやる――強い怒りと憎しみが心を支配した瞬間、意識が途絶えた。
殺害されたと
きの苦しみ怒り憎しみが、彼女のすべてを狂わせた。
復讐心とは執念なのか……それとも執念が復讐心となるのか……
怨霊、地縛霊、浮遊霊――念とは魂であり、それがこの世に存在する幽体の正体である。
誰もが住む可能性のある事故物件。死の連鎖が始まった理由とは――
遡ること三十年前――現在は廃村となり地図にも載っていない奇霧界村にて、母子とその恋人が、アパートの204号室で何者かに殺害された。彼らの死体は見つかっていない。同時期、幼女が誘拐されたが、この子は幽霊となり、自分の体と三人の遺骨を探している。
殺人事件から間もなくして、被害者が化けて出るようになり、それを境にして村は衰退し、廃村となった。いまでは若者たちの肝試しスポットとなっている。
田舎町に住む香田海斗(十六歳)は、殺人事件が起きたアパートと外観がそっくりな事故物件の204号室に母親と共に引越しする。
そこからが悲劇の始まりだった。理由があって怨霊に取り憑かれた海斗は、過去の事件に関わらざるを得なくなった。
当時女と関係があった者、事件に関係していた者たちが、自分と同じアパートに住んでいることを知る。彼らの目的とは?
この殺人事件の捜査は、何故かたった一年半ほどで打ち切られていた。その理由と隠蔽された黒い事情とは……
怨霊の呪いから解放されるには事件を解決するしかない。闇に葬り去られた未解決事件の真相を明らかにするため、高校生の海斗と、その同級生の結愛は、危険な世界に足を踏み入れることとなる。知ってはならない真実と、衝撃の犯人とは……
いままでありそうでなかった精神世界と繋がる異色の怨霊ホラーサスペンスがここに開幕。おもしろいので是非読んでみてください。年齢問わず楽しめます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 10:00:00
119996文字
会話率:46%
急転直下。憎悪は復讐心を擽る。
最終更新:2024-04-29 06:00:00
23385文字
会話率:86%
人間世界において『天才軍師』として名を馳せていたエルランド・ハーウッドは、魔王軍にあと一歩で勝利する。という所で王の手により謀殺された。
復讐心を見に宿しながら人間としての生涯に幕を下ろした彼は、魔王 レティシア・ミストガルドの手によって
魔族へと転生する。
天才的な頭脳はそのままに、魔族としての強靭な肉体を手にしたエルランドは、魔王軍の幹部として人間世界に復讐を決行する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 12:10:00
21949文字
会話率:50%
アリシア・ルーンフォード公爵令嬢は、王太子との婚約を一方的に破棄され、王宮を追放される。絶望のどん底にあるアリシアの前に、一人の謎の男が現れた。彼は魔王軍の幹部で、アリシアの力を見込んで勧誘に来たのだ。
復讐心に燃えるアリシアは、魔王軍へ
の加入を決意する。魔王軍で過酷な訓練を受け、魔法と剣術を習得したアリシアは、あっという間に軍内で頭角を現す。
一方、アリシアを追放した王太子は新たな婚約者を迎え、豪華な結婚式を挙げようとしていた。式の最中、アリシア率いる魔王軍が王宮に乗り込み、王太子とその婚約者を捕らえる。
アリシアは王太子への復讐を果たすと同時に、王国全土を魔王軍の支配下に収めることを宣言する。魔王となったアリシアの野望は、世界征服へと広がっていく。
しかし、アリシアの心の奥底には、王太子への未練と、故郷への愛着が残っていた。果たして、アリシアは復讐と野望に囚われたまま魔王となるのか、それとも本当の自分の心に気づくのか――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 17:00:17
3125文字
会話率:44%
(――殺意だ。 殺意が足りない)
頭に響く憎悪の籠った言葉。
悪夢のような未来の自分が歩むはずだった道を改変する為、 そして未来の自分の復讐心に呑まれぬ為に、 絶望の未来に逆襲する。
既に未来は変わりつつある。
過去を変えた影響とは。
本来付き合うはずのない二人の恋人関係による周囲との関係性の変化は何か。
この世に絶対なんてない。 正解が何かなんて分からない。 ……なら|オレ《俺》がすべきことは|過去への復讐《未来への逆襲》だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 22:08:13
6886文字
会話率:38%
結婚式で婚約を破棄された挙句、同級生に婚約者を奪われた令嬢ルナ。
しかしそこへ、家族もろとも絶望に追い込まれていたルナの元に、ある一通の手紙が届く。
[あの二人の幸せを望みますか?]
とだけ記載されていたのを不審に思ったルナが手
紙に書かれた住所へ向かうと、そこは以前訪れたことのある宝石店ラ・コルネだった。
ところが、そこの従業員達は裏で『別れさせ屋』という一風変わった仕事をしており、店長のサイファーがその代表を務めていた。
ルナは、サイファーから元婚約者が不貞を犯していたことを知らされて、復讐心が芽生える。そして、元婚約者に然るべき罰を与えて欲しいとサイファーに依頼した。
だが、サイファーがルナを手紙で呼び寄せたのには、“別な目的”があった――。
一方でルナの幼馴染である侯爵令息のレオナルドは、極秘で麻薬密輸組織を追っていた。ところが、一番怪しいと思われるところへ向かった先は、サイファーのいる宝石店ラ・コルネだった――。
※約13万文字の完結済み作品です。
※以前投稿していた『婚約破棄してくれてありがとう』のリメイク版となります。続編を描く予定でしたが、本作で完全完結させることにしました。
※基本はルナ視点ですが、話数横の名前が別人物視点となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-22 03:58:35
144545文字
会話率:48%
「ゆうしゃがやみをたいじして、せかいはへいわになりました!」
そんな当たり前となってしまった歴史が間違いであることを、今では私達しか知らない。
勇者と魔王と聖女と鍛冶職人と錬金術師と料理人。一見ありふれた勇者パーティーの過去は、凄惨たるも
のであった。…幼いうちから『人とは醜い』と思ってしまうほどに。
彼らの復讐心は如何様にも表現される ―――――
人類の終わりに待ち受けるものとは?そして、彼らの終わりに待ち受けるものとは?
これは偽りの歴史を正すための、哀しき勇者の英雄譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 17:36:29
13556文字
会話率:48%
兎が抱く狸への復讐心と殺意…それは恩人のお婆さんを殺されたあの日から始まった。
カチカチ山に誘い込んで始まる兎と狸の愛と憎悪の物語。
こういう多くの人が知っている昔話を元にすると、その元ネタとの落差から面白さが倍増するという『ギャロップギャ
ップ効果』を狙ってみました…とか言って。
よろしければ是非!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 19:48:31
5581文字
会話率:43%
古の時代より語り継がれる一族の伝説。暖炉のゆらぎに包まれた古びた書斎で、エレナ・アルヴェリアン夫人は息子エドモンドに家族の起源を綴った物語を読み聞かせる。その物語は、バルダモア・ザ・マグニフィセント、一族の最も輝かしい先祖の伝説に始まる。若
き日に家族を失った悲しみと復讐心に駆られ、魔術の道を歩んだバルダモアは、その力で理想の国を築き上げるが、力の衰えとともに裏切りに遭い、すべてを失う。
この過去の物語に魅了された主人公エドモンドは、自らも強く正しく、人々を守る存在になることを夢見る。しかし、10年の時が流れ、その夢は遠い幻となり、魔術の才能は開花せず、周囲からは『無能のエドモンド』と呼ばれていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 17:00:00
9940文字
会話率:32%
◆◇◆◇
紅藍玉(ホンランユー)は魔界の王、魔王の第七皇子だが、幼い頃からなにをさせても標準以下の才能しかなく、武術も剣術も魔力も何もかもが底辺という、魔界中が知る " 落ちこぼれ " であった。
しかし、ある出来事
をきっかけに、それが王位継承争いに関わらないようにするために、わざと実力を隠していたのだということがバレてしまう。
紅藍玉の本当の実力を知った魔王は、懸念していた通り、王位継承の「第一位」として、本人の意志など関係なく、第七皇子の名を連ねてしまう。当然それには皇子や権力者たちが反発し、訴えを起こす始末。
魔王は、ならば、と魔王候補の三人の皇子たちにある試練を与えるのだが、藍玉(ランユー)はそもそも王になる気もなければ、他の皇子たちと争う気もないため、その日の内に、魔界から姿を消すのだった。
そんな " 落ちこぼれ " 皇子の護衛であり、従者でもある碧雲(ビーユン)と翠雪(ツェイシュエ)は、呆れつつも、まったくブレない思想の主を尊敬しつつも心配し、人界について行くことを決める。
かくして、三人は魔界を離れ、人界へと身を置くことになるのだが、町に着いて早々、お金がないという現実的な問題に直面する。そんな中、とある商家の当主と偶然出会い、彼の息子が原因不明の病で床に伏せっていることを相談される。
しかし連れて行かれた立派な邸には先客がおり、それが有名な門派の道士であること知るのだった。
名を白暁狼(バイシャオラン)。彼は将来有望と謳われていた道士のひとりであったが、今は門派を破門され、野良道士として各地を旅して回っていた。
数年前、妖魔に弟を殺されたその復讐心から、妖魔や鬼に対して容赦がなく、その行き過ぎた行動が、彼の破門に繋がったらしい。
本当の名を隠し「紅玉(ホンユー)」と名乗った紅藍玉は、一緒に行動する白暁狼に対して後ろめたさを感じつつも、彼が垣間見せる優しさに惹かれ始める。
魔族であることを隠し、人として生き、人のために生きることを決めた魔界の元皇子と、復讐のために生き、魔族を殺すためだけに生きる青年の、物語。
けして交わるはずのなかったふたつの運命が、今、交差する――――。
◆◇◆◇
※マークが付いているものは、暴力的、性的描写を想像させるような表現があります。苦手な方は注意。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-31 22:00:00
156932文字
会話率:32%