借金を抱えた子爵家令嬢のカロラインは借金を肩代わりしてくれる結婚相手を探していた。爵位を継承できるカロラインであったが、それでも借金の額が大きすぎて、なかなか相手が見つからない。
諦め気分でいたある夜会で、従兄から商人のザガリーと引き合わ
された。ザガリーは平民であったが、王都でも勢力を増している商会長だ。貴族よりもよほどの財力がある。
借金の肩代わりをしてもらいたいカロラインと爵位を持つ妻を欲していたザガリー、二人にとってこの結婚は利益のあるものだった。
結婚したことで子爵家当主となったカロライン。母の実家である侯爵家の後見でお披露目を行うことに。ところが、母が現国王から下賜された首飾りが父親によって売り払われていた。その行方を追っているうちに、両親の秘密が明らかになって――。
◆◇◇
・ストックがある限り、8時と20時の一日二回更新します。途中で止まったらごめんなさい。
・ムーンライトでの「あなたの隣に」の改稿版となります。なろう向けに合わせてストーリーをかなり変更しています。もはや別物。
・感想欄は余力があれば完結後に一定期間、開ける予定でいます。
◆◇◇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-05 20:00:00
94279文字
会話率:60%
薬屋では、国試という国を挙げての祭りにちっともうまみがない。
商魂たくましい母方の血を譲り受けたリンメイは得意の饅頭を使い金を稼ぐことを思いついた。
試験に悩み胃が痛む若者には胃腸にいい薬を練りこんだものを。
クマがひどい若者には、よく眠
れる薬草を練りこんだものを。
薬師としての知識と母親譲りの饅頭の腕。これで、薬屋の跡取りは私で決まったな!と思ったときに。
リンメイのもとに、後宮に上がるようにお達しがきたからさぁ大変。好きな男を市井において、一年どうか待っていてとリンメイは後宮に入った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 14:23:31
104973文字
会話率:23%
「天啓の日」は10歳になる子供が神から″天職″と″神器″を授かる儀式。
鍛冶師に憧れていたベッシュは【宝剣鍛冶師】という″天職″と【宝剣の槌】という″神器″を神様から下賜された。
念願の鍛冶師になれると思いきや、鍛治用のスキルもなく、神器の
槌も鍛治用のものではなく、いくら頑張っても鍛治が上手くなる事はなかった。
五年間修業しても全く鍛治の腕が上達しないベッシュに対し、鍛治工房の親方はクビを言い渡す。
これ以上鍛治を続けても意味がないと、″天職″に見切りをつけろと、ベッシュを工房から追い出したのだ。
途方に暮れたベッシュは街の外で『光る一束の麦穂』を見つけた。
「なにが【宝剣鍛冶師】だ、なにが【宝剣の槌】だ!こんなもんあったって何も出来ないじゃないか!」
感情のままに神器で打ちつけた『光る麦穂』は、潰される事なく、形を変え、それはやがて剣を形どった。
【聖剣エクスカリバー】。
それはこの世界のものではないと断言出来る、見栄え良すぎる豪華さと、神器を超える性能を秘めていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 20:00:00
63456文字
会話率:27%
第九皇女の菊花は二度の死を繰り返し、三度目を生きていた。
大雅國が帝国に敗戦し、妃や皇女たちは褒賞品として貴族や騎士たちに下賜をされる。
母のため、兄と弟のために何としても生き延びねばならない。微笑を偽り、感情をひた隠しにして菊花は生き延
びるために必死になる。
聖にしがみつく菊花を、サピロス家跡継ぎであるヴィンセントは溺愛していた。可愛いペットを愛でるように、大切な妹を守るように、しかし歪んだ劣情を抱きながら菊花に執着する。
しっとりと注がれる蜜のように甘い愛に毒されて、徐々に心を開いていく菊花。
ヴィンセントに甘やかされる日々を過ごしていた時、兄弟が叛逆を起こしたと知らされる。
敗戦国の皇女が、エリート騎士に執着溺愛ヤンデレられるお話。
※アルファポリス・カクヨムにも同時掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 13:00:00
86159文字
会話率:39%
ある日、リーサス村という人口の少ない村から狩猟へボルカナ密林という場所へ派遣された村兵の2人は、謎の黒影によって姿を消す。二人が失踪した数カ月後、二人が行方不明になった事件”ボルカナ密林事件”について村中に広まり、問題視とされ、”ボルカナ事
件”の真相を解き明かすべく、村会議が行われた。村会議で、議員や村民たちの意見が飛び交う中、ある一人の男性と少女がボルカナ密林へ村兵と同行したいと村長らに申請する。村長らは、男性と少女を村の者でないと悟るが、業績を得たものだけが下賜される銀色の簪と首飾りを見て、話を聞き、彼らの申請を許諾する。
どうやらその男性は、大規模であるトデット城の国王に仕える騎士と、少女はその騎士の娘であり、生まれたときから魔力や知力を秘めた神の子であることがわかった。
村長らは、彼らを半信半疑でありながらも、村の協力な助っ人になるかもしれないと期待し、彼らにかけることにした。
そして、騎士である男性とその娘神の子と呼ばれる少女とリーサス村の村兵とともにボルカナ密林を目的地として旅立つのであった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-07-08 15:36:00
3969文字
会話率:31%
魔法の国に転生したラズリ・ザフリーには、耐え難い現実が待っていた。それは、アップルパイと干し芋が存在しないことだった!絶望するラズリにとある御触れが耳に入る……伝説の剣を抜いた者には希望の品を下賜すると。
最終更新:2021-05-31 11:07:54
2187文字
会話率:15%
失恋の傷が癒えない庄助を、素間は自身の尻ぬぐいのために、引っ立てる。しののめの主様は熊、夕刻の主様は菩薩だと素間は言う。朝、夕で御霊が変るということだ。
拝田の童を救った美月だが、美月の狙いは庄助の命だった。美月は、昭暝を使って、庄助暗殺を
企んだのである。
殺生の禁忌を企んだとなれば、美月には罪がある。美月は素間がお気に入りだ。尻ぬぐいは美月にして貰えと、庄助は突っぱねる。
美月は素間の弟だと素間は言い、自分たちの本性は、霊狐だという。
二匹の狐は、朝熊岳の主様に可愛がられ、僕となって暮らしていたが、兄狐の素間は、ひょんなことから娘に憑いてしまい、結果、野間家の子息に産まれてしまったのだという。
与太話だと、聞き捨てた庄助だが、素間の乳母、お舟の裏付けに、信じざるを得なくなる。
庄助は神の子だと、語る素間に、庄助は自身の父親の正体を知る。
再び、主様の御前に出た庄助は、以前と違って穏やかな様にほっとする。素間は都合良く話を作り替え、全ては大神様の思し召しだと、胸を張る。
上手く話を纏めた素間は最後に、霊薬を賜りたいと申し立てる。主様は、鼻をほじって霊薬を下賜した。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-29 21:52:29
481文字
会話率:0%
社畜として働き続けて過労死した服野広矢は、女神と名乗る人物に召還され異世界転生を果たすことになった。
しかし転生先は陸の、いや海の孤島だった。さらには勝手にダンジョンマスターにされていた。加えて異世界についての説明はほとんどなかった。
だが
ダンジョンとして一軒家を下賜された。ダンジョンポイントを使うことによって衣食住に困ることがないと判明し、ここでのスローライフ生活を始めようと決心する。
だがそんなヒロヤの元には次々と人や事件か舞い込んでくる。スローライフを満喫しようとするものの周りがそれを許してはくれず……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 17:00:52
65191文字
会話率:52%
ベルタの嫁入りが決まった。国王のもとへ、二番目の妃として。
血統至上主義の現王室は数世代に渡る血族結婚を繰り返し、その血脈を痩せ細らせていた。血筋のみを重要視した悪政が続き、国力は低下するばかり。
斜陽にある王家が取った苦肉の
策は、これまで被支配階級であった辺境の民族から妻を娶り、国内勢力と融和すること。白羽の矢が立てられたのが、辺境領主の中では最大派閥と噂されるカシャの嫡女ベルタだった。
夫に愛されるわけもなく、正妃とは政治的に対立することを余儀なくされるハードモードな新婚生活。ベルタは受難の予想される日々を耐え抜いて、役目を終えた妃として市井に下賜される日を待ちわびることにした。
しかし、ベルタの結婚当初の計画は、すべての関係各所にとって予想外の事態によって潰えてしまう。
ベルタは嫁いで早々の三夜の儀式で、国王の子を身ごもってしまったのだった。
(書籍)
※『王妃ベルタの肖像』(富士見L文庫)1巻~2巻
※コミカライズ作品『うっかり陛下の子を妊娠してしまいました~王妃ベルタの肖像~』(スクウェア・エニックス)1巻
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-13 20:00:00
362585文字
会話率:34%
死後、謎の声に導かれて異世界転生を果たした職業勇者の少年・ウィリアム・ウィリアムズは、理想とはかけ離れた現実に思い悩んでいた。武術も魔術も才能がなく、ようやく勇者になれたは良いが、クライアントにあっさりと見切りをつけられるへっぽこぶりなの
だ。
へっぽこぶりに拍車をかけていたのが、謎の声にかけられたありがた迷惑な祝福(という名の呪い)だ。それは『三回に一回必ず攻撃が外れる』というもの。
落ち込むウィリアムはある日、王からの布告を耳にする。攫われたまま帰ってこない姫を助け出せば、何でも願いの叶う『魔法の宝箱』が下賜されるというのだ。宝箱を使って呪いを解くことを思いつき、少年は姫の救出に向かうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 12:06:32
19619文字
会話率:28%
星から墜ちてきたとも語られる、異質な生き物『妖獣』。
それらを相手に民を、土地を守るため剣をとる騎士達がいた。
セイヴァン王家より銀の細剣と破邪の能力を下賜された彼らは、閉ざされた楽園たるかの国の、まさに守護者と呼ばれるべき存在であった..
.
特殊能力と銀の細剣を武器に化け物退治する王道異世界ファンタジー……のはずが、あまり特殊能力活用されてません。力業率がけっこう高いかもです。
メインはそれぞれのキャラクターの交流と生き様。第一部ではほとんど男性ばかりですが、第二部からは女性キャラも登場します。
救いのない話はありません。ご都合主義でもなんでも、最後は(少なくとも主役達だけは)格好良く幸せにをモットーとしています。
自サイト「私立杜守図書館」で掲載しているものの転載です。
完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 05:00:00
659659文字
会話率:28%
小国の第四王女アミールは帝国の王太子マゼウ殿下の第二妃として嫁いだ。しかし三年後。子どもを授からなかった二人の離縁は確定し、アミールの下賜先として選ばれた新たな夫は、三年間彼女の護衛として仕え続けていた近衛騎士ロゼック。彼は女性を口説くこと
を生き甲斐としているような軟派な色男として有名な騎士だった。二人はそれぞれに秘密と複雑な想いを抱えたまま主従関係から夫婦となり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-07 00:00:00
90050文字
会話率:38%
勇者召喚。
大いなる敵を打倒せんが為、異なる世界より勇者となる者を召還する秘術。召喚された者は比類なき力を神より下賜され、人智を越えた力を振るう事ができるという。
古くから使い古された異世界転移系物語におけるありきたりな様式美であり、
もっとも有名なテンプレートともいえるだろう。
魔王や魔神、邪竜__巨悪に対して、起死回生を狙い救いのヒーローを呼び寄せると言うのは平たく言ってしまえば燃える展開と言う奴だ。
「問おう。お前が私の召喚主か?」などという展開。読者なら誰もが心躍ったはずだ。
だがしかし、その…テンプレを行うのが必ずしも人類サイドであるとは限らず、また呼び出した側のニーズに合った者が召喚されるとも限らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 20:20:53
3420文字
会話率:44%
イルガス王国の騎士団に所属するアレスは前王の最後の寵姫であるリリラ(白百合妃)に恋をしている。
いつか白百合妃が自分に下賜されるのを夢見る姿に同僚のソルドラドは呆れ、婚約者のミレッタを大切にしろを説教をされる始末。
アレスの婚約者であるミ
レッタは隙のないインテリ系クール美女。
綺麗系である。可愛い系が好みのアレスはどうしてもミレッタのことを好きになれないでいた。
そもそも家訓に「愛なき政略結婚は悪である」とあるんだが??
悩んだところで結局結婚相手は変わらない。家訓は死ぬときまでに婚約者を愛することができれば問題ないだろう。
そう悠長に構えていたところ、抗争に巻き込まれたアレスは生死をさまよって・・・・
投稿始めました。定期更新できるよう精進します。
※ざまぁやバッドエンドにはしない予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 18:41:40
13849文字
会話率:48%
ある日、大陸で一二を争う大国の王女である私は、王位を狙う兄が手引きした隣国の者によって誘拐され、隣国に連れ去られてしまいました。
両国間で私は側室として嫁いだことになったのですが、私を誘拐した隣国の王太子殿下は少々頭が弱いようで、速攻で
私を下賜しました。
驚きですね。
ですが、事実なのでどうしようもありません。
今まで誰にも言ったことはありませんでしたが、私にはこの世界とは違う世界の記憶があるのです。
人格や生活は殆ど覚えていませんが、不思議と知識ははっきりと残っています。
いざとなればこの知識が役に立ってくれるかもしれません。
記憶さん、よろしくお願いしますね。
そしてどうやら私は王太子殿下の部下の方の元に嫁ぐようです。
私はこれからどうなるのでしょう……?
泣き言なんていいませんよ?
王女ですが、たくましいのです!
どこでだって生きていきますよ?
ワガママなお姉様とは違います。
私の意思が全く尊重されていないとはいえ、嫁いだのですからここで精一杯人生を楽しもうと思います。
幸いにも旦那様は私のことを愛してくれるようです。
連れ去られた先で王女は幸せに暮らします、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-15 21:00:00
56829文字
会話率:50%
幼い頃から憧れていた完璧な騎士に、討伐の御褒美で望まれたシュガール姫は、彼の申し出をけんもほろろに断る。
何故なら彼女は、謁見の前に彼と兄の話を立ち聞きしていた……けれど気が変わったの。
そうね、不敬な新聞社を呼び出して私達の仲をアピールし
がてら、思い知らせてやるわ!!と企むシュガール姫の部屋の前を通りかかった、とある兄目線の話です。
褒美だって下賜先は選びたい https://ncode.syosetu.com/n8639gf/にご評価とご感想を有難う御座います。
その続き(騎士目線) https://ncode.syosetu.com/n5398gg/の続きに当たります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-14 17:23:23
7228文字
会話率:47%
幼い頃から憧れていた完璧な騎士に、討伐の御褒美で望まれたシュガール姫は、彼の申し出をけんもほろろに断る。
何故なら彼女は、謁見の前に彼と兄の話を立ち聞きしていたから……。
特に残酷な展開はありません。シュガール姫の脳内テンションは高めです
。
騎士目線の続きです。
ご褒美は頼もしくて可愛い
https://ncode.syosetu.com/n5398gg/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-15 17:42:32
9691文字
会話率:40%
褒美として、同盟国の姫君が下賜された。気に入らなければ切り捨てようと思ったが、気概のある女だ。悪くない。
なにより、緑の瞳が美しかった。
最終更新:2020-01-23 20:37:42
3901文字
会話率:35%
光の神々より、50年ぶりに人類へ人型兵器・騎神兵が下賜されることになり、世界は湧きたっていた。騎神兵をもたらすのは、神々の代理人たる聖女メイベル・リンク。その彼女が下向する地・ラーグリス王国ベリュン領の従騎士ウォルは、領主の令嬢アティアナ
の護衛として、メイベルを迎える式典に参列することになった。しかしこの期を狙らった大きな陰謀が、静かに動きだそうとしていた……
〈挿絵あり〉の回には挿絵があります。illustrations by UZEN折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-17 21:08:58
192499文字
会話率:41%
聖女の地位を剥奪されたセシリアは、侍女のマーリアを伴い、辺境伯の後妻として嫁ぐ。
最終更新:2019-10-01 23:58:58
4804文字
会話率:40%
〈番外編含めて完結しました。ありがとうございました!〉
再婚相手は顔は怖いが心優しい将軍閣下だった!?
皇帝陛下の側室の一人であるセラフィナは、このたび形だけの婚姻を破棄して臣下へと下賜されることになる。妖精と謳われる程の美貌を持つ彼女の次
なる夫は、大陸最強の「黒獅子将軍」アイゼンフート侯爵だった。凶悪な噂に違わず凶悪な面構えをした彼は、実のところ誠実で優しい男性で…?
すぐに傷を治す体質を持つためにすぐ無茶をする元姫×そんな彼女を守りたい将軍閣下の、王道恋愛ファンタジー。
///評価ブクマ、感想などありがとうございます。大変励みになっております。
///ひっそり改稿終了しました。細かい修正のみで話の内容には変更ございません。
*婚姻破棄ものに見せかけた、ただの政略結婚ものです。ざまあ要素は皆無ですので何卒ご了承ください。
*設定上[戦闘、暴力、出血描写]が含まれます。苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-30 23:08:17
330938文字
会話率:46%