もう限界だ、という言葉が古い角質のようにボロボロと零れ落ちていく。
いや、古い確執かもしれない。
「そんな顔をするなら、もうSNSでエゴサーチなんて止めればいいじゃないか」
コタロウは綿飴を扱うような手で、私の頭を撫でてきた。
そん
なコタロウの温かみに助けられた時もあった。
でも今はもうそんなことで癒されるレベルではない。
「SNSの人たちはサチのことを、サチの努力を、何も知らないで。ほら、一般の人ってさ、ドラマなのに、演じた役なのに、悪人を演じただけなのに、本当の悪人みたいに思っちゃってさ。サチのことを女優じゃなくて悪人として叩いてきていて、本当におかしいよね」
私は今、女優を生業にしている。
それなりにお金はもらっているし、表ではみんな私のことをチヤホヤしてくれる。
でも裏では。
SNSでは。
まるでサンドバッグのように私を叩いてくる。
私は人間なのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-23 08:28:52
2675文字
会話率:34%
私北山めいは3年前から異世界に週2日、浄化の仕事に派遣されている。
元の世界では週4日の派遣社員。週6日働いて1日休みという二重生活を送る日々だ。何故私がそんな生活を送っているかと言うと、アーノルドの近くに居たいからだ。
彼は私のこと
を聖女としてしか見てくれていないけど、彼が居てくれるなら私はこの生活も耐えられる!と頑張っていたのだが、ある日状況が変わってしまう。
私の生活は一体どうなってしまうのだ……!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 18:17:57
132679文字
会話率:59%
私のことを先生と呼ぶ怪人気取りの男の望みは素材となった少女を拷問しギャラリーを満足させること。
白昼夢の如き小さな拷問室で繰り広げられる矜持と保身に揺れる私の葛藤の物語。
最終更新:2022-04-14 23:19:05
5608文字
会話率:11%
私の心の拠り所はSNS。
表情とか話し方でその人の気持ちを察する文化が嫌い。私は怒る時に笑って楽しい時は真顔だ。話し方もおどおどとこもってとても聞こえにくい。こんな姿じゃ誰とも仲良くなれないよね。現実なら。
ネットならそんなので判断されない
。誤解無く私のことを伝えられる。顔を見て話せない。
でも今はそれで良い。心の傷が癒えたら、いつかリアルでも会って、ちゃんとできるようになってからみんなと話したい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 17:01:07
2944文字
会話率:2%
天外孤独になった俺の前に現れたのは、女子高生の姿になった我が家の柴犬・ロコ。
「――ひょっとして、私のこと忘れちゃった? ......まぁ、この姿だから分かるわけないよね......」
「私はロコ☆ 浅田家の一員にして、剣真のお姉さん! ど
ういうわけか、人間に転生しちゃいましたー♪」
昔のように無邪気に無防備に接してくるロコに振り回されながらも、彼女の存在に癒やされる主人公・浅田剣真。
ロコと長い空白の時間を埋めていくうちに、剣真の中のとある感情が徐々に大きくなり始める。
「ロコは俺のことを恨んではいないのだろうか......?」
元飼い主と、その元ペットだったJKの半同棲生活の純愛ラブコメ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-08 20:00:00
101486文字
会話率:44%
私には婚約者がいる。
この国の王太子アルゲン・ベルツフルーベだ。
眉目秀麗、文武両道、聖人君子、まるで物語の中から出てきたような王子様だ。
彼に微笑まれれば誰もが虜になる。
もちろん私も彼のことが好きだ。
でも、だからこそ別れたい。
だっ
て殿下は私のことが嫌いなんだもの。
私に向ける笑顔だけ固いし、すぐ視線を逸らすし、眉間に皺を寄せている。
好きな人に嫌われているなんて耐えられない。
だから私は素敵な王子様と別れたい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 20:44:29
7677文字
会話率:39%
オラオラ系悪役ヒロイン。
悪井 舞は城宮県百台市の暴走族グループ・フォンデブルグでリーダーをつとめる十七歳。
剣道三段、柔道四段。空手も四段の有段者。名実共に最強のヤンキー娘。
彼女は市外のライバル暴走族とチキンレースで深夜
の勝負に挑むも卑怯な罠によって命を落とす。彼女が目を覚ました時には辺り一帯は緑が生い茂る森の中。
乙女ゲーム『乙女戦記フォンデブルグ』の世界にヒロインのソロア・デューイとして転生を果たす。だが切り替えの早い彼女はすんなりと現実を受け入れる。
そこで出会った人物はゲームの攻略対象であるイケメン王子、しかし彼女の本命(推しキャラ)は非攻略対象のイケメン王子の父親。ナイスミドルな国王陛下だった。
出会った王子に狂犬の如く噛み付くヒロインとその光景を目の当たりにして発狂するヒロインの親友。
「テメエなんて眼中にねえんだよ!! 私のハートは国王陛下にフォーリンラブだって話だよおおおおおおおお!!」
「ソロアちゃん、その発言も充分に不敬罪だからねえええ!!」
いきなり王子に噛み付いて王城の牢獄にぶち込まれるも国王の一言によって釈放されて彼女はとある役割を与えられる。彼女は乙女ゲームの世界で自分に与えられた役割を仁義に則って全うする事を決意した。
これは乙女ゲームのヒロインに転生したオラオラなヤンキー娘とナヨナヨな王子の恋の物語。
前半はシュール系コメディ、後半は割と純愛に仕上げました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 17:59:07
50000文字
会話率:34%
最近不思議な夢を見るなぁと思っていたら、突然知らない場所にいるんだけど!?そこで出会ったイケメンは私のことを知ってるらしいけど、全く記憶に無いし。えっ!?私って記憶喪失なんですか!?強制的に記憶を戻すって!?
そんなこんなで異世界へ行っちゃ
った主人公がヒーローからの重い愛を受け止めざるを得ないお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 09:00:00
7480文字
会話率:61%
私には今、好きな人がいない。
何故なら、私は男運がとても悪く、人を好きになると碌なことにならないから。
過去に付き合ってた人は2人いるが、1人目の彼はモラハラ男で、些細なことで喧嘩した後、私のことを罵り、そして家から追い出した。私はそれ
に呆れて彼との別れを決めた。
2人目は、超絶女たらしで、私の他に4人と同時に付き合っていた。所謂、5股である。そんな彼は、私との待ち合わせをすっぽかして他の女と会っていた。馬鹿だった私は、その待ち合わせ場所で5時間も待っていた。彼と同時に自分にも呆れ返った私は、その後当然、別れを切り出した。
こんな感じで今まで碌なことがなかった私は、自分の男運の無さを自覚して、いつしか人を好きになるのをやめていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-20 21:23:19
6287文字
会話率:43%
https://monogatary.com/story/263591 にも投稿しています。
気づけば目で追ってしまう同僚に告白され、相手は自分じゃない方が良いだろうと思いつつ、付き合う二人。
私のこと、本当は好きじゃないでしょ?と振られる
男。
別れた後も、彼女の荷物を捨てられず、未練がましい自分に嫌気がさす。
ある日、彼女が結婚すると耳にし、話がしたいと彼女を呼び出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 19:41:42
2978文字
会話率:33%
「私ね、数年後に死ぬの。首を刎ねられて、殺されるのよ」
そう予言した令嬢は断罪され、首を刎ねられてしまった。
彼女を救えなかった青年が絶望する中、断罪された首なしの令嬢が王都を復讐の濁流へと突き落とす。
青年も死を覚悟したとき、彼女の首
から零れ落ちた物が一縷の希望を見せた。
これは彼女の復讐か、それとも彼女を犠牲にした陰謀か…。
「私のこと、攫ってくれませんか……?」
悪役令嬢と呼ばれてしまった少女と、彼女に焦がれながらも救うことが出来なかった平民の青年の悲恋の物語。
※悪役令嬢になってしまう前と・断罪後の話が中心。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-18 12:33:31
10544文字
会話率:39%
私(沙希)は親友の佳奈に恋愛の相談をしていたところ、好きな人も私のことを好きだったと言っていたらしい。そこで私は告白をするがー
最終更新:2022-02-15 21:31:29
1631文字
会話率:70%
入学式の日に出会った二人の先輩。
一人は、とても可愛くて優しい、私の好きな先輩。
もう一人は、背が高くて優しさを隠そうとしている、意地悪な私の嫌いな先輩。
私と彼の恋愛のお話。
私は最初から彼に惹かれていた。
このお話は全4話です。
バレンタインデーが最終話で毎日更新です。
最終話までできておりますので、安心してお読み下さい。
楽しくお読みいただけましたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-14 06:12:56
23409文字
会話率:51%
いつからなのか、漫画の世界に自由に出入りできるようになった。
そんな日常を私はとっても楽しんでいたのだけど・・・・・
なんで、私のこと覚えていないの?
最終更新:2022-02-13 10:00:00
25316文字
会話率:57%
「いやあああ!!! レクシス!! レクシスゥ!!!」
「……け、怪我はないかい、ミリア……?」
「私のことより、あなたが……!!」
私を凶弾から庇ったレクシス。
その胸からは、夥しい血が溢れ出ている。
嗚呼、そんな……!!
「君が無事ならよ
かった……。ろくでもない人生だったけれど……、最後に君を救えたなら、案外悪くなかったと思えるよ……」
「そんなこと言わないでレクシス!」
神様……!
お願いだから、私からレクシスを奪わないで……!
「……ずっとミリアに言えなかったことがあるんだ」
「もうそれ以上喋らないでレクシスッ!」
「…………僕は、初めて教会で君に逢った時から……、ずっと君のことが、す……」
「――!! レクシス!! レクシスゥゥゥ!!!」
ゆっくりと瞼を閉じるレクシス。
その顔は、午後の日差しにまどろむ少年の如く、穏やかだった。
「いやあああああ!!!」
「えええええ!?!?」
思わず本を握りしめながら絶叫する。
う、嘘よ……!!
誰か噓だと言って……!!
長年愛読してきたヒキニート先生著の傑作ロマンス小説、『ウォルタンシアの迷い人』――通称『ウォルまよ』の推しキャラ、レクシス様が……、レクシス様があああああ……!!!
嗚呼、酷い、あんまりだわ……!!
私の青春の全てを捧げたと言っても過言ではないレクシス様が、まさかこんなことに……!!
何故なのですかヒキニート先生……!!
もうこれから私、何を糧に人生を生きていけばいいというの……?
間違いなく今の私は、世界一不幸な女だわ……。
――だが、悪いことというのは重なるもので……。
「ティアナ、ただ今をもって、君との婚約を破棄する!」
「……!」
悪夢のようなレクシス様との死別から一夜明けた今日。
私の婚約者であるヨーゼフ第二王子が、夜会の最中唐突にそう宣言した。
「……はぁ、左様ですか」
「ヌッ!? 僕の言ったことが聞こえなかったのか!? 僕は君との婚約を破棄すると言ったんだぞッ!!」
いやそんな大声出さなくてもよく聞こえてましたよ。
でも今の私の心は、レクシス様のことでいっぱいで……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-11 21:09:54
3712文字
会話率:51%
桜の花びらが舞い散る庭園。
私はそこで、婚約者である王太子殿下とお茶を飲みながら、二人の時間を過ごしていた。
とはいえ、元来無口である殿下は、先程から一言も発さず黙々と紅茶を口に運んでいるばかり。
そして私もあまり人と話すのが得意な方ではな
いので、殿下につられてつい無言になってしまう。
まあ、私達は所詮政略結婚で婚約者になった間柄だ。
殿下は私のことなど、露程の興味もないのだろう。
――たとえ私が殿下をどれだけお慕いしていたとしても。
「……そういえば、今日は『嘘に感謝する日』だったな」
「……え?」
が、殿下は不意にそう言うと、今から噓をつくと宣言し……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-01 21:17:02
1054文字
会話率:56%
私には一つ悩みがある。
それは同じ貴族学校に通う公爵令息のリヒャルト様にいつも癖毛とそばかすを弄られていることだ。
リヒャルト様は蕩けるような甘いルックスの持ち主で、女生徒から絶大な人気を得ている方なのだけれど、何故か私にだけは病的に口が悪
い。
そんなある日、お母様が経営している占いの館で私がいつものように素性を隠して店番をしていたら、何とお客様としてリヒャルト様がやってきた!
リヒャルト様は同じ貴族学校に通う癖毛とそばかすが特徴の女生徒に恋をしているから相談に乗ってほしいと言い出して……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-23 21:06:44
5642文字
会話率:50%
私のことも含まれます。
キーワード:
最終更新:2022-02-09 15:46:22
1129文字
会話率:3%
「ミラベル嬢、折り入ってお願いがあるんです。私のことをいじめて頂けませんか?」
堅物と評判の美青年から、突然の申し出。なぜ? 嘘でしょ?
【他サイトにも公開あり】
最終更新:2022-02-01 05:25:15
8000文字
会話率:45%
小野田めいこ(16)。私立巣立高校に通う高校二年生。
身長175cmの私の幼い頃からの悩みはもちろん、身長が高すぎること。
そんな私は、ひょんなことから男子生徒の中で一番小さくて可愛い「スダ高の天使」と呼ばれる同級生の大林たいがくんの彼女に
なってしまう。
身長差は20cm。しかも大林くんは私のことをデカい女としか思っていない様子。
なんで私たち付き合ってるの。泣きたい。な身長差カップルのお話です。
※自サイト「ハワイのしろくま」で完結済みです。全7話。
最終話まで19時頃更新です。
アルファポリスでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 19:00:00
18969文字
会話率:39%
中学生の時の彼氏に無理やり襲われた神崎 明日香。
それ以来、男を拒絶し、明日香は心に大きな傷を抱えて生きていた。
女子高校に入学できたものの、その痛みが癒えることはない。
ストレスが溜まると、自傷行為を繰り返し、左腕は傷だらけ。
そんな時、女性しかいなかった高校に、代理の教師が現れる。
よりにもよって、そのセンセイは明日香の大嫌いな男。
男なんてもう絶対いらない。
そう思っていたのに……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 11:44:24
7227文字
会話率:25%
全人類の脅威である魔獣から人々の命と生活を守る為、国際機関が設立した魔導士及び指揮者養成校、アルタール魔法学校。エステルはそこに通う指揮者だが入学時にこの世界が、前世で遊び倒した大人気アプリ【魔導士育成ゲーム/奏~君が指揮者ならば~】の世
界であることに気づく。
運よくゲームの中でも最推しだった唯一の魔導士後輩キャラ、アルバートとペアを組み魔獣討伐をしたり甘やかしたりして楽しく過ごしていた。ゲームとリアルは分けて考える派のエステルは普通に卒業式を迎え「これでアル君とももう会えなくなるんだなあ」と感慨深くしていると……。
ヒロイン一人称で、もだもだする両片思い話です。R‐15は保険です。戦闘シーンはほぼありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-24 20:54:42
53816文字
会話率:73%