村田健三郎という男子高校生の青春行脚を描く。人生を山登りに例えるならその行き着く先は、到達すべきは無論頂上である。高みに上るほど来し方をふり返ることができるし、そもそも頂上に立つことが山登り(=人生行路とすれば)の目的なのだから当たり前の話
だ。しかるに往々にして人は易きに流れるで如何な上り始めようとさえしない。ふもとをウロチョロするばかりで「辛いことは嫌だ」とばかり山登りを始めないのだ。換言すれば人生を歩まない、拒否することとなる。もしそれで許されるなら、済めばいいが生憎とそのようには人生はできていない。循環を停止した水がいつか濁って汚れてしまうように人も沈滞し切って汚れてしまうからだ。もし山登りでピンと来なければ山を「自ら」に置き換えてみればいい。小さく、低くて、了見のせまい自分を人は誰でも超え行かねばならないのだ。それは子供が大人にならねばならないこととまったく同じことである。ところが先天的・後天的な業、すなわち性癖に染まってしまって、ここが住みやすいとばかり、如何な努力もせずにふもとで群れてばかり、山登りを始めない人間があまりにも多い。強い者なら怒りの性癖のままに、弱い者なら鬱屈の闇の中に、そのまま人生を送ってしまいがちだ。もしこの愚かさと無明に気づくなら、気づいた者からきっと上り始めるだろう。そして上り始めるなら実はその登坂こそが楽の道であったと悟ることだろう。本小説はその山登りの緒に就いたひとりの男子高校生の物語である。ここで云えることは無為と怠惰の悪の道には悪の輩が、行動と精進の光の道には必ず、必ず、良き仲間が現れるということだ。その道行き如何をどうぞ読者の方はお確かめください…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 20:23:18
8983文字
会話率:0%
ミアは、元敵国のクルキネン伯爵家に嫁いでから半年間、夫のヴィルに嫌われていると思っていた。
会うことはほとんどなく、離れた屋敷で暮らしている。
伯爵家の主人がミアを愛していないから、メイドや執事などの使用人達はミアを舐めていて、不当な扱い
を半年間ずっと受けていた。
そんな生活も慣れてきたある日…ミアは、自分が夫のヴィルになる夢を見た。
「えっ、なにこれ?」
とても現実っぽい夢だと思いながらも、ヴィルのように振る舞いながら一日を過ごす。
そうしていると、夢の中のヴィルはミアのことが大好きだということを、周りの人間の言葉から知る。
「やっぱりこれは夢ね。私はヴィル様に愛されていないから」
と思っていた。
しかし同日同時刻、ミアの身体の中にはヴィルがいて……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-20 18:52:21
20221文字
会話率:39%
海洋型惑星ミアプラの原生生物・バージェスが日本の海に出現するようになってから約15年。
海上保安官・鮫島鉄火は、人間の女性に興味が無い27歳。子供の頃にバージェスから自分を救ってくれたウミヘビ型ミアプラ人女性・キルステンと結婚するために潜
水士となった鉄火は、念願叶って対バージェス特殊機動救助隊に配属され、更にキルステンその人とバディを組むことになる。
しかし、喜び勇んだのも束の間、キルステンには人間の男に興味が無いと軽くあしらわれてしまった。
はたして、鉄火の恋が成就する日は来るのだろうか。
(1万字以内で完結予定)
※性癖に対する誹謗中傷はご遠慮下さい
※カクヨムコン短編作品に応募中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 09:14:40
9997文字
会話率:34%
「レイミア、加護なし聖女のあんたに仕事よ。穢らわしい半魔公爵様のもとに嫁ぎなさい」「え!?」
両親に神殿へ売られたレイミアは、無能な加護なし聖女だからと、周りの聖女たちから虐げられていた。
そんなある日、大聖女であるアドリエンヌから、冷酷
だと噂され、人間と魔族の混血である、ヒュース・メクレンブルク公爵のもとに嫁ぐよう指示される。
公爵領には魔物が蔓延しており、加護なしのレイミアでは行っても役に立たないのにと憂鬱な出立であったのだが。
嫁ぐ道中、魔物に襲われたレイミアは眉目秀麗のヒュースに助けられその優しさに触れる。すると、ひょんなことから世界で唯一の『言霊』の加護が目覚めたことをきっかけに、ヒュースはレイミアに惹かれ──。
「私は君を絶対に大切にする、絶対にだ」
(まあ! そんなに言霊能力に魅力を感じてくださった!?)
これは、レイミアの清く無垢な心に惹かれて彼女を溺愛したい半魔公爵様と、言霊の能力を重宝されているのだと勘違いしたレイミアが強制的にヒュースを幸せにしたいと奮闘する、そんな物語です。
短編版日間5位ありがとうございます。
短編から加筆部分もありますので、冒頭から読んでいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-18 06:28:41
84048文字
会話率:41%
「レイミア、加護なし聖女のあんたに仕事よ。穢らわしい半魔公爵様のもとに嫁ぎなさい」「え!?」
両親に神殿へ売られたレイミアは、無能な加護なし聖女だからと、周りの聖女たちから虐げられていた。
そんなある日、大聖女であるアドリエンヌから、人間
と魔族の混血である、ヒュース・メクレンブルク公爵のもとに嫁ぐよう指示される。
公爵領には魔物が蔓延しており、加護なしのレイミアでは行っても役に立たないのにと憂鬱な出立であったのだが。
嫁ぐ道中、魔物に襲われたレイミアは眉目秀麗のヒュースに助けられその優しさに触れる。すると、ひょんなことから世界で唯一の『言霊』の加護が目覚めたことをきっかけに、ヒュースはレイミアに惹かれ──。
「私は君を絶対に大切にする、絶対にだ」
(まあ! そんなに言霊能力に魅力を感じてくださった!?)
これは、レイミアの清く無垢な心に惹かれて彼女を溺愛したい半魔公爵様と、言霊の能力を重宝されているのだと勘違いしたレイミアが強制的にヒュースを幸せにしたいと奮闘する、始まりの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 18:10:39
14566文字
会話率:38%
魔導学園の優等生ミアの片思い人は、なんと超級魔道士マクロード先生。恋する生真面目生徒ミアは、先生に振り向いてもらうために頑張るも、ちょっと様子のおかしい人々のごたごたに巻き込まれて……。ネコミミメガネっ娘と冷静沈着完璧な教師との、壮絶かもし
れない恋愛模様~不思議な仲間たち《フレンズ》を添えて~折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-17 19:00:00
10148文字
会話率:35%
神の機嫌で災害が起こる世界。それを鎮める術は、舞を踊り、楽を奏でることだけだった。
国は王宮楽団という、それらの舞楽を奉じる舞姫、楽士が所属する国家機関を持つ。その中、国一番の舞姫の称号、一ノ姫を冠するのは十六を数えたばかりの少女ラミア
。
ある日ラミアは、少年楽士ルテスと出逢い、彼女の運命は変わってゆく。
※自サイト・pixivにて公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-16 15:13:20
114241文字
会話率:29%
聖女となった平民の小娘に婚約者を奪われたエルミアーナ。
処刑台に送られて、首を落とされた彼女は惨めにその人生を終える――、と思われたのだが、目が覚めると聖女が現れる前に戻っていた。
処刑のショックからか前世を思い出したエルミアーナは
、次は同じ轍を踏まない、と心に誓う。
しかし、そんな彼女の前に見知らぬ男が現れてこう言った。
「僕は君のお兄様だよ!!」
一度目の人生にも前世の知識にも存在しない、突然現れた「お兄様」は一体誰なのか――。
エルミアーナの二度目の人生がそうして幕を開けた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 12:00:00
40053文字
会話率:36%
世界全土を巻き込んだ魔獣人達との戦いから三十数年。この戦いでゼロを倒した数人の者達。彼らは英傑と呼ばれ、世界はこのまま平和になるかと思われていた。
発展を遂げ、世界は急速的に豊かになり、子供達は誰もが学校へと通える環境になっていた。
その世界で、『フォン』の名を受け継ぐ一人の少年。彼はアカデミアと呼ばれる学校へ通い、自らの力を磨いていた。
そんなある日起こる。アカデミア最強と呼ばれ、あの戦いで英傑呼ばれる男の死。
そして、また大きく世界は動き出す。新たなる闇の出現により。
クロスワールドを巡る大きな戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-13 01:22:49
496299文字
会話率:37%
王太子ウルリコは政略によって結ばれた婚約が気に食わなかった。それを隠そうともせずに臨んだ婚約者エウフェミアとの茶会で彼は自分ばかりが貧乏くじを引いたと彼女を責める。しかし、見事に返り討ちに遭うのだった。
『小説家になろう』様・『アルファポ
リス』様の重複投稿、自サイトにも掲載。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 21:12:20
4623文字
会話率:32%
音楽を知らない世界で仲間を作り、バンドとしてライブ行脚するロードムービー的異世界ファンタジー。
萩原旭鳴(25)、富山県出身、職業は売れないギターボーカル。ネームは”キング”――そんなキングが突然転移した先は、音楽の概念の無い異世界だった
――
剣も魔法も持ってないけどギブソンのセミアコを相棒に、異世界ならではの仲間たちと共に音楽バカがここに来ても歌いまくる!!!!
――音楽の力を信じる貴方へ捧ぐ……!
★第三章開始時期は2023年2月以降で考えてます。今後とも宜しくお願い致します!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 21:00:00
276822文字
会話率:45%
家族に虐げられ、不遇な生活を強いられていたメロディ。そんな彼女を金で買い上げたのは、ニタニタと笑う見るからに怪しげな――『悪役商人』、ダミアンだった。
◆◇◆
これは、痩せ細り希望を失くしていた『掘り出しもの』のメロディと、ニタニタ笑う怪し
い『悪役商人』ダミアンの、出会いと結婚のほのぼの系ラブストーリーである。
※はろ先生にご依頼したイラストを挿絵として最後に貼ってあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 20:41:23
13213文字
会話率:41%
男爵家の令嬢アリシアは、姉ルーミアに「悪魔憑き」のレッテルをはられて家を追い出されようとしていた。
何を言っても信じてくれない毒親には、もう期待しない。私は家族のいない新しい場所で生きていく!
と思ったら、黒の王太子様からの招待状が届
いたのだけど?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 18:03:56
11050文字
会話率:38%
水鈴祭、というお祭りの日。没落子爵令嬢ミアーシャは、姉の婚約者の浮気を目撃した。姉の婚約者はウェザー家という有名商家の次男坊。女好きで遊び人のクズだ。ウェザー家は没落して貧乏な子爵家に目を付けて、支援する代わりにと縁談を申し込んできた。そし
て、姉はその話を受けたのだ。
「お姉様には、幸せになってほしい」
これは、そんなミアーシャが高貴な方に見染められて幸せになるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 18:42:37
6908文字
会話率:44%
訳あって自殺した少年、南野琥太郎。現世に嫌気がさしていた彼は、現れた天使ルミアと共に異世界へ行くことを選ぶ。
そこに広がっていたのは、彼の愛したライトノベルさながらの世界。彼にとっては現世以上に大切で、けれど結局のところは人生における「サ
ブ垢」だったラノベの世界。彼が現実から逃げるようにのめり込んでいた「サブ垢」の世界が今、メインに切り替わる。
生きることが嫌いだった彼は、彼の愛した世界で何を考え何を感じるのか。彼に絆されて集まってくる仲間達と送る、読んでいるあなたに少しだけ元気を与えるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 00:19:24
10289文字
会話率:51%
あの日、時任慧人は死んだ。それも、レミアを死なせたという責任を負って。しかし、彼らは死した世界で再開する。これは、2人が死した世界で幸せな生活をする物語。
最終更新:2024-01-09 22:16:07
1729文字
会話率:47%
闇の魔法少女ダークプリンセスことルシエラは、正義の魔法少女アルカステラに成敗され、辺境のド田舎送りにされてしまう。 それから五年、健全健康で残念な田舎娘となったルシエラは、紛失した魔石"プリズムストーン"を回収し、その悪
用を防ぐために都会の魔法学校へと入学する。 途中、ルシエラは魔法少女アルカステラこと天宮ミアと再会、彼女と協力して魔石から生み出される魔物を撃退するうち、そのまま心折れていた彼女に依存されてしまう。 宿命のライバルと不健全なライバル関係になりそうな中、ルシエラは禊を果たすために奮闘するのだった。 残念な人々が織りなすコメディタッチの百合魔法少女バトル。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-09 18:23:14
637850文字
会話率:49%
ある日、自身の不注意によってトラックに跳ねられそうになった自称プロゲーマー兼引きこもり高校生の朱海泰斗。
そんな泰斗の命を救ったのは、異世界から現実世界に召喚されてしまった魔法使いの美少女、エルミア・エルーシャであった。
そう、異世界転移
したのは主人公ではなくヒロインだったのだ。
泰斗はエルミアを異世界へ帰すと約束し、行動を共にする事になる。
――これは、偶然の出会いから始まる奇妙で恐ろしい物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 20:34:33
755099文字
会話率:29%
「ここが、憧れの地上……!」
人魚族の姫ニネミアは、たった一人で地上に出てきた。うろこの生えた尾を足に変えて、人間のふりをして。
人間は、人魚族の存在を知らない。人魚族は、人間に近づかない。二つの種族は、長きに渡ってそんな関係だった。け
れどニネミアは、ずっと地上が気になって仕方がなかったのだ。
しかし人間の町を歩いていた彼女を、いきなりトラブルが襲う。なんと彼女は人さらいの一味に目を付けられ、そのままさらわれてしまったのだ。
そうして彼女は、仮面の伯爵に売り飛ばされた。しかし彼は「君は自由だ、家に帰るといい」と言ってくれたのだった。そんな彼に、ニネミアは泣きそうになりながら答える。「故郷がどこにあるのか、分かりません……」と。
伯爵は困惑しながらも、彼女をメイドとして雇ってくれた。人魚族ゆえの世間知らずを盛大に発揮しながらも、ニネミアは徐々に人間の世界になじんでいった。
自分がこうしていられるのは、伯爵様のおかげだ。そう考えたニネミアは、伯爵に礼をしたいと考える。それをきっかけに、二人の距離が近づいていき……。
これは、人間が気になる人魚姫と人間嫌いの伯爵が、種族を超えて手を取り合うお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-07 12:15:58
150272文字
会話率:38%
ひょんなことから猫になってしまった貧乏伯爵令嬢のミアは、コワモテ婚約者のエドワードとの約束を破るまいと外へと飛び出した。そこで見た彼は普段からは想像もつかない表情をしていて…?
伯爵令嬢と公爵のもふもふラブコメディーショートショート
最終更新:2024-01-04 18:06:55
3565文字
会話率:34%
生徒会では会長含めて数人の貴族は推薦入試の庶民の少女と共に遊びに行ってしまい、大量に残された書類は、副会長の会長である殿下の婚約者の公爵令嬢であるマーゴット嬢と庶務である推薦入試で入った庶民のダミアン二人で片付けていたが、そんな二人が不貞
行為を生徒会室で行っていると殿下によってマーゴット嬢は婚約破棄を言い渡されて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-04 13:00:00
4536文字
会話率:51%
ソフィア・エトワールはこの国の侯爵令嬢。美しすぎる娘をいろいろなものから守るため父が開発させた「見た目をぼやかす魔道具」であるカチューシャを身に着けている。
おかげで印象の薄い平凡な容姿となり目立たない令嬢として生活をしている。
身分や教
養の高さからこの国の第一王子ダミアンの婚約者候補3人のうちの1人に選ばれてしまったが、恋に奔放なダミアンの妃だけはなんとか回避したい。
留学に訪れた帝国の皇太子レオナルドと彼が肩にのせている黒猫の精霊の登場でソフィアの運命は動き出す。
◆カクヨムにて先行掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 20:10:26
118189文字
会話率:49%
バランとエリカは同時に生まれ、彼らの強力な魅力以上の何かが彼らを結び付けるものとなるでしょう。 遠い過去の予言と彼の体に残った痕跡は、二人のうちの一方がもう一方を破壊する前に、そして人類の最初の希望として、彼らが自分たちについて学ばなければ
ならない手がかりとなる。
「女神の血」サーガは、神話、叙事詩、SF、ハイ ファンタジー、ロマンスが好きな人向けの、叙事詩オペラの文学サブジャンルに属します。 アダムの息子とリリスの娘、彼らの生まれ変わりと帰還の探求。 この国には、外典のヘブライ神話やメソポタミア神話がほとんど存在せず、物語の内容に独自性を与えています。
この作品は「https://www.amazon.com/-/es/dp/B09B47Z8KT?binding=paperback&qid=1654043924&sr=1-2&ref=dbs_dp_rwt_sb_pc_tukn&fbclid=IwAR2LCtQIzbssdv5dm6P7pRJGVSNxf6EuuEevyEYiLzB0lhi4-kANfbTYPNs」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 10:00:00
157355文字
会話率:2%