「補助魔法しかロクに使えない能無しの魔法師はこのパーティには必要ない。お前はクビだ、アレク・ユグレット」
それはある日突然、王太子のダンジョン攻略の付き添いとしてパーティーに加わっていた宮廷魔法師——アレクに突き付けられた追放宣告。
そし
てパーティーどころか、王太子の嫌がらせにより宮廷からも追放され、途方に暮れていたアレクに声を掛けたのは、〝魔法学院〟時代の友人であった。
「————ねえ、アレク。ボク達と一緒にまた、ダンジョン攻略をする気はない?」
かくして、かつて共にパーティーを組んでいた友人らと共に、アレクは第二の人生を歩む事に。
これは、飼い殺し状態であった元宮廷魔法師の冒険譚。
4年前、『伝説』とまで謳われた4人パーティー〝ラスティングピリオド〟の名は次第に世界中に轟く事になる————。
書籍化決まりました!!
いつもお読み下さりありがとうございます!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 17:25:20
827155文字
会話率:29%
引っ込み思案だったクラリス・ビューラーは、ある時、散々な風評で知られるノヴァ・バーネットと婚約を結ぶ事になった。
それが、クラリスにとっての人生最大の失敗。
それからというもの、ノヴァ・バーネットの婚約者というだけで降り掛かる不幸の数々。
婚約破棄をしようにも、実家の立場が弱くなっていたが故にバーネット侯爵家と縁を持とうとした実家の思惑もあってそれは叶わなかった。
そして、クラリスは20歳という若さで命を落とし、散々な生を終えた───筈だった。
気づいた時、クラリスは婚約を結ぶ5年前。
13歳の頃にまで遡っていた。
クラリスは決めた。
だったら、あの時のような散々な生だけは送らないで済むようにしよう。
ノヴァと再び婚約を結ぶ事になったとしても、今度は婚約破棄出来るように実家以外の味方を増やしておこう────と!
そんな思惑を持ったクラリスは、引っ込み思案だった過去の性格を無理矢理矯正し、ループ前の記憶を使って己の味方を作ろうと画策するのだが、それがとんでもない溺愛ルートに続く第一歩とはまだクラリス自身も知らなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-08 15:41:20
15933文字
会話率:27%
「僕は真実の愛を見つけたんだ。だから、君ではなく、彼女と添い遂げたい」
アルベローナ伯爵家が次女、リーファ・アルベローナは自身の婚約者にある日突然そう告げられ、婚約破棄を迫られた。
元々、魔法が好きだったリーファは、魔法師に憧れていた
。そして、いつか立派な魔法師になる為に鍛錬だって必死にやっていた。
けれど、婚約者に選ばれた時に全てを捨てた。良い妻になろう。婚約者である彼を支えよう────そう、思ったから。
でも、その結果が真実の愛を見つけたと口にする婚約者からの婚約破棄。
しかし、気落ちするリーファの下に、一人の青年が訪れた。
「宮廷魔法師として、力を貸してくれないか、リーファ」
それはかつて通っていた〝魔法学園〟で、共に切磋琢磨をした旧友の言葉だった。
リーファは決めた。
婚約破棄された事に後悔をする暇があるのなら、その分、自由に生きてやろうと。私のしたいように、生きたいように。誰もが羨むくらい素敵な人生を送ってやろうと。
手を差し伸べてくれた旧友と共に、今度は魔法師として────。
だから、自分を押し殺すのはもうやめる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 11:00:00
7866文字
会話率:27%
配信魔法が発明されてから、人々の生活は大きく変わった。タブレットと言われる魔道具を手にし、家に居ながら騎士団や魔法団の活躍を見ることが出来るようになった。
視聴者はタブレットに映るイケメン騎士や美少女魔法師に熱狂し、ギフトを送るように
なる。人々はそのような活動を「推し活」と呼んだ。
F級冒険者のロジェも「推し活」に励む一人だった。彼は一人、強大な敵に挑み、勝利し、その素材を匿名で、ある女魔法師に捧げ続ける。
しかし、あまりにもレアなアイテムを立て続けに贈ったため、一部の実力者の間でロジェの正体を探る動きが……。
※カクヨム先行。ハーメルンにも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 07:10:00
82340文字
会話率:41%
双子の弟と二人暮らしをしていた三神 竜《みかみ りゅう》。彼は神月流という護身の体術を教えている道場で奇術師と呼ばれていたが、ある日道場の大会を終え、帰って来ると家の前で争っている2人?と遭遇、家が破壊されていた。その2人の持っている鏡のよ
うなものを弟とそれぞれ破壊してしまい。甲高い音と共に鏡が発光し、その光に飲まれてしまう。
気がつけば周りには、見知らぬ景色と大量の死体が転がっていた。
剣と魔法のファンタジーな異世界へと転移してしまった竜は、使えるようになった魔法を使い、生き残るため、別のところへ転移してしまったであろう弟と合流するため、ついでに最初に出会った魔族の少女、リリィを魔王城へと届けるため、異世界旅を開始する。
しかし、彼は遠距離魔法も、魔力のある者ならば誰でも使える基礎魔法もろくに使えない欠陥魔法師だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 18:12:57
618917文字
会話率:37%
魔法師になることを夢見る青年ユニリスタは、トラブルを起こす問題児として有名な魔法使い。その日も彼は、自身の使い魔であるリン(ドラゴン)、アリア(死霊使い)と共に仕事をしていた所、不思議な少女と関わった事により何故か投獄される。そんな彼
らを助けたのは、件の原因である少女ロコだった。一時は包囲されたものの、ユニリスタの機転により四人でその場を脱する。
逃げた彼らを勇者が、国が、世界が追った。標的はロコ。彼女は魔王を滅ぼせる唯一の武器、聖剣をも超える浄化の力をその身に宿す種族の生き残りだった。
※ 残酷描写有り
重複投稿
エブリスタ カクヨム 小説家になろう ノベルアップ+折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 06:10:00
438163文字
会話率:57%
「気づけば俺は、知らない誰かの身体にいた。」
魂だけが転移する”転魂”という特異な現象により、主人公は異世界に降り立つ。
彼が宿ったのは、元冒険者の家に生まれた少年の身体。剣士の父と魔法師の母のもとで、彼は剣と魔術の基礎を学びながら日々を
過ごしていた。
ある日、村を訪れた武術使いの冒険者との出会いが、少年の運命を大きく動かす。武術があると知り、心身を鍛える覚悟を決めた彼は、やがて15歳となり、冒険者を目指す若者たちが集う専門学校へと進む。
そこで彼は出会う。
最強の血を引くアーサー王の息子「アーサー・カイン=ペンドラゴン」、
豪放磊落な筋肉武闘家「グラン・バルフォルク」、
俊敏で獣人族の王の娘「ライミア・ヴォルグレア」――。
個性も過去も違う4人は、時にぶつかり合いながらも互いを高め合い、やがて”英雄の卵”として名を轟かせていく。
だが、平穏な日々は長くは続かない。
闇より蘇りし「魔神王」とその幹部たちが再び世界に災いをもたらし始めたのだ。
これは、かつて語られつがれる伝説……
主人公とその英雄たちの英雄譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 08:47:16
302文字
会話率:0%
魔法と怪物が存在する世界。「異界(ボイド)」に存在する人を殺す怪物である「喰魔(イーター)」が人々の平穏を脅かしていた。そんな存在に対抗すべく、人々は魔法を使うことができる魔法師たちを中心に「魔法防衛隊」を組織した。
そんな世界に生まれた
一人の少年、黒鬼春。ある日彼は自分の夢によく現れる女性によく似た少女、白銀耀と出会う。彼女もまた、春に見覚えがあるようで………。この出会いによって、二人の運命が動き出す!
魔法が紡ぐ、出会いと別れの魔法バトルストーリここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:03:37
298331文字
会話率:35%
龍脈の力と科学技術で発展してきた世界最大の多種族都市国家「メカノドラギア」
ネオンと魔法の光瞬くこの都市の軍警察機動部隊に務める若手隊員“レッカ・コウガ”は、魔法師としてそれなりに認められている一方で、勤務中のやる気や覇気の無さから問題
児扱いされていた。
そんな中、レッカは軍警察の主力武装である魔法鎧“ヴェルムアーマー”の新型試作機のテストパイロットとして選ばれる。
従来の小回りの効いた一人乗りではなく、大型な上搭乗者二人の魔力と相性によって駆動する新型と聞いて、早速面倒の予感を感じるレッカ。
さらに相棒として乗り込むのは、最上位種族のドラゴニア族の胡散臭い男で、開発会社の御曹司でもある“アーサー・マイルズ”だという。
更には新型に搭載された特殊な魔力炉心“ドラゴンハート”には、搭乗者達の感情に強く影響を受けるだけでなく、搭乗者同士の思考をも繋げてしまう能力が!?
「いやああああ違う違う違うんだってぇぇえ」
「やっあっちがっ、待って、待ってください!?」
コード“ファフニール”と名付けられた新型の厄介な性能に振り回され、前途多難な試験運用に奔走する二人。そのおかげか、似てないようでどこか似通った二人は徐々に距離を詰め始める。
しかしその裏で、ファフニールの実装理由となった犯罪シンジケートが、密かに動き出していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 17:32:19
15140文字
会話率:63%
一匹狼で口も悪い宮廷魔法師・クラウディオ(通称クロ)は、ある日突然、上司の大臣から「弟子を取れ!」と命令されてしまう。
理由はズバリ、世間体を良くして宮廷魔法師の立場を守るため……らしい。
でも大臣が薦める弟子候補はエリート貴族ばかりで、ど
いつもこいつも鼻持ちならない!
そんな時、クロがスラムで出会ったのは、魔法じゃなくて『エスパー』という不思議な力を持った幼い少女・ミリィ。
「でしにしてください!」と懇願され、流れで弟子にしたものの……超能力が世間にバレたら、異端認定で火炙り不可避!?
嘘と誤魔化しで乗り切れ!
クロとミリィの『偽魔法』師弟生活、ここに開幕!!
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シリアス ほのぼの 男主人公 中世 魔法 超能力 擬似親子 女児 エスパー少女 異世界ファンタジー サスペンス折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 17:20:00
41078文字
会話率:42%
天候を操る能力を持つサンダーはエンドと言う記憶喪失の友達がいる。ある日、サンダーはエンドに関する記憶が消え……
エンドの記憶と魔法師に迫る物語
最終更新:2025-06-15 09:58:34
9108文字
会話率:33%
魔法の力を込めた装飾品を作る者、魔技師ことムスはアステラティーア王国で家族と一緒に商売をしていた。表立っては街の装飾品店として、貴族等、身分の高い人には魔技師として商売をしていた。ある時、王都近くでゴブリンの群に襲われた少女を発見し、救助し
た。そこまではよかったのだが、どうやら少女は訳ありで妹を探しに王都まで一人できたらしい。一人旅にはむかない完全に後方攻撃型で魔法師の女性、そもそもまた怪我しそうな少女を一人で放り出すことはできないムスは、なし崩し的に一緒に旅にでることにする。お店は暫くは父のみで営業、自分は魔技師の仕事を減らして配達に専念することにした。この決断が自分の運命と未来に向き合うことになるとはしらずに。
※この作品は別作品の【生贄聖女とお人好し魔技師】と話が完全に繋がっています。こちらは、お人好し魔技師ことムス視点で話が進みます。こちらのみでも充分に楽しめますので大丈夫です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 00:00:00
225774文字
会話率:52%
追放された魔法師が無双する話の冒頭です
キーワード:
最終更新:2025-06-05 23:09:32
4015文字
会話率:44%
邪悪な黒夜教団に属していた、血に染まった両手を持つ魔法師・ジコク・サイグは、今、平穏な生活を手に入れるために奮闘している!
かつて全国指名手配犯であり、正義の騎士団と対立する邪悪な魔法師だった彼は、黒夜教団の壊滅後、新たな人生を得る機会を手
にした。国家による特赦を受け、良民としての身分を与えられた。
「元」邪悪な魔法師となった彼は、文明社会への憧れと穏やかな日々を夢見て、第二の人生を歩み始める。
紙の書籍が主流である時代、ネオンサインとコンクリートが生み出す都市のジャングルの中、魔法と科学が競い合いながらも交じり合う世界で、ジコク・サイグは光へと向かって進む。
しかし、その道は彼が思い描いていたよりもはるかに険しいものだ。
文明社会で生きるためには、まず仕事を得なければならない。しかし、彼の第一の仕事が始めようとした矢先、彼が入居したばかりの部屋で、一つの死体を発見した……
騒霊の引き起こした騒乱に巻き込まれ、超巨大魔獣に丸呑みされる。かつて敵だった騎士との再会、過去の悪夢との対峙。異世界で漁業をし、空飛ぶ書物が舞う図書館で受付を務める。仕事から仕事へと渡り歩く日々……
これは、暗い過去を背負った魔法師が理想の生活を求めて奮闘する物語。
*****
この作品の生まれ故郷は中華民国・台湾です。原文は中国語(繁体字)/台湾華語で書かれています。
本作は2011年から2022年までに発表され、全14巻あります。最初の9巻は、各巻ごとに完結する事件を描いた単元構成です。第10巻から第13巻は前日譚、第14巻は10周年記念の特別編です。
最初の5巻は台湾で紙書籍として出版されましたが、現在は全ての著作権が作者である私に帰属しています。
私はAIの助けを借りながら独学で日本語を学び、この作品を少しずつ日本語へ翻訳しています。AIの協力があるとはいえ、この作業は決して簡単ではありません。私自身の日本語力がまだ未熟なため、翻訳に不完全な部分があるかもしれませんが、精一杯取り組んでいます。翻訳作業は現在も進行中であり、私自身も学び続けています。
もし文法の誤りや、不自然でわかりにくい表現があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
そして何よりも伝えたいのは、この物語を楽しんでいただけたら嬉しいということです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-02 17:23:21
134565文字
会話率:28%
死んでしまった令嬢エルメアのタイムリープ物語
最弱魔法を使って成り上がっていく恋愛ファンタジー!!
最終更新:2025-06-01 21:35:45
655文字
会話率:25%
ル・バニア皇国。
はるか昔、魔法がこの世界を支配していた頃。
聖女と勇者によって450年前に建国され建国から僅か数年で急速に勢力を広げた大国の名である。
豊富な魔法資源と優秀な魔法師を多数擁し、魔法を中心とした優れたインフラと政治体制を構築
したことで栄華を極めた。
しかし、その栄華の根源はある日を境に衰退を始めた。
そのことは、それまで代替手段としてしか見られていなかった『錬金科学』を揺らぐことのない地位まで押し上げることになる。
ある令嬢の多大な功績によって、魔法は錬金科学にその地位を奪われた。
以降、魔法は急激に衰退の一途を辿ってゆく。
数百年の月日が流れ、魔法の技術は人類から完全に失われることとなったのだった。
今やその栄光に満ちた残滓(残りカス)は各地に点在する故国ゆかりの朽ちかけた遺構と魔法師が残した歴史的価値以外はなんの役にも立たない古ぼけた魔法書のみとなった。
そう、とっくの昔に魔法は衰退したのよ。
今は科学全盛の時代、魔法はおとぎ話の中の話であって、本当に使える人間は誰一人として残っていないわ。
それも全ては、あの女のせいで。
栄華を誇る皇国には一人の才女が居た。
その才女の名はアルスリンデ。
アルスリンデはル・バニア皇国の貴族、セルグート公爵家の長女である。
生まれながらにして比類なき非常に高い知性と優れた身体能力。
多くの優秀な魔法師を擁した皇国内でも歴代最強と言われるほどの魔法適性と尽きることのない無尽蔵な魔力量を持ち合わせていたその才女は、建国の祖となった聖女に並ぶほどと言われていた。
そして、まるで一流の職人によって作られたビスクドールかのような気品溢れる完ぺきな容姿、上品に泡立てたクリームがたっぷり入ったミルクティーのような白く滑らかな肌。
形の良い特徴的な瞳は覗き込めば吸い込まれてしまいそうな、深い海の底のを思わせる碧眼。
つややかなサクラ色のリップから発せられる玲瓏たる声は美しい鳥のさえずりでさえ霞んでしまう。
癖のない長い黒髪は光を受け艶やかに輝き、その様は漆黒の空に散りばめられた星々のように輝いていた。
皇国の公爵令嬢、アルスリンデ=セルグートはその才覚と容姿から「碧眼の才女」と呼ばれていたのだ。
そして、私は「碧眼の才女」を壊すの。
これは、その故国の才女(チート)公爵令嬢アルスリンデの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 20:00:00
78653文字
会話率:20%
女神召喚に巻き込まれた平々凡々な私こと、秋月李緒。
魔力量、平均値。
属性、風。
特殊能力、無し。
王様達からは早々に見放されました。
与えられた家は危険度MAXの森の中。
上位魔法師のレイ様と、騎士団の部隊副隊長のトニックさん、元魔王のア
ーフに、餌付けした魔物達。
個性豊かな人達に囲まれてそれなりに平和に暮らしていたけれど、魔王討伐隊のメンバーにレイ様達が選ばれた事が運命の分かれ目。
人と魔族のあれやこれに巻き込まれてさぁ大変。
私はただ、人を巻き込んだくせに早々に見放してくれやがった王様達を見返したかっただけなのになぁ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 21:26:42
131988文字
会話率:44%
魔術学園の用務員として働くリゲル。
お人好しな性格にくわえ、しっかりとした仕事ぶりもあって、学園の先生や生徒からは用務員さんと呼ばれて親しまれていた。
しかし、そんなリゲルには、実はあまり大っぴらに出来ない事情があった。
それは現代で
はすでに廃れてしまったとされる「魔法」の使い手で、リゲルの亡き師によるとその実力はすでに大賢者に相当するということ。
ただ、魔導が全盛の魔術界では、魔法を使うという異端さ故に、リゲルは魔術師として認定されずにいたのだ。
とはいえ、元来のお人好しさ故に、用務員生活も悪くないかとリゲルは腐ることなく、これまで真面目に人生を過ごしていた。
魔法も、時たま用務員の仕事でこっそり使うぐらい。幸い、そのお陰で仕事が出来る人物だという評価も得ていた。
そんなリゲルの忙しいながらも充実した用務員生活がある日、変わり始める。学園の女生徒カーラを助けた時に、魔法を使う姿を見られてしまったのだ。
カーラの抱える悩みを知り、放ってはおけないとリゲルは彼女に魔法を教えることとなる。
これが用務員室で開かれる魔法塾の始まりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-16 08:33:22
8808文字
会話率:30%
リーダーの交代で、冒険者パーティーをクビになった俺。
そもそも本来の俺のジョブは魔法師。しかし、パーティーが人手不足ということで、仕方なくシーフの仕事を引き受けていた。
それから十年。
慣れない仕事ながらも俺なりに色々と工夫して、シーフ
としてパーティーに貢献してきた。
だが、新しいリーダーにとっては俺はシーフとしても魔法師としても中途半端な能力しかない、厄介者らしい。
手切れ金だけ渡されて追い出された先で、俺は突然、ダンジョンに取り込まれてしまう。
そこで、モンスターに襲われ今にも死にそうな少女と遭遇した時だった。
十年間こなしてきたマルチタスクの影響で、俺はいつの間にか魔法師として、とんでもない力を得ていたことに気がつくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-01 18:04:23
8896文字
会話率:28%
魔法に溢れたこの国で王家を裏から支えるアリアン公爵家……。
そこには魔法の才に恵まれた子供達が居た。
彼等は最高の魔法師の称号である"グランド"の称号を史上最年少で得た天才達だった。
しかしアリアン公爵には称号を持たない
者も居た。
一番末っ子であるノエルは魔法の才には恵まれなかった。
由緒正しいアリアン公爵家にとっては異例の事態だった。
『出来損ないの公爵令嬢』『役立たず』
ノエルはアリアン公爵家の中で、そう呼ばれていた──。
*他サイトでも掲載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 06:34:54
8803文字
会話率:50%
ジャバング魔法国の大魔法師ザブロは、人生を賭けた大魔法の最後の仕上げに取り掛かっていた。
しかし、魔法の失敗により戦国時代の日本へ転生したザブロは、美濃に住む農民の子さぶろうとして生まれ変わる。
自分だけが使える魔法を駆使しながら、ザ
ブロは如何にして戦国時代を生き抜いたのか、果たして元の世界には戻れるのか?
注:ゴウは出て来ません。
この作品はフィクションです。登場人物の名前、時代、場所等は実在のものとは関係ありません。
作者は日本史あまり得意ではありません。間違いや勘違い等、優しい目で見て頂けると助かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 12:20:14
8438文字
会話率:21%
リャニャ・ラタン、十四歳。ティエジア魔法魔術学院に所属する見習い魔女。彼女は憧れの魔女、ウィルキンズに師事するために、学院生活を熱心に送っていた。けれど彼女はどうしても、木曜日が憂鬱で──。
魔女を目指すひとりの少女がとある魔法師と出会い、
生きる道を決断するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 00:00:00
199523文字
会話率:56%
サルミン辺境伯家は貧乏だった。
そんな辺境伯家に生を受けたエリツィナの家族は、エリツィナが規格外の魔力保有者だったにも関わらず、王都の魔法学院に入学させる費用を惜しんで、六歳でどの子も受けなければならない魔力測定の数値を過少申告していた。
それから十年。辺境伯家の領地を災害級の魔獣が襲い、お抱えの騎士では手に負えないのではと、王宮所属の魔法師団に、当主には内密のまま討伐の依頼が提出された。
依頼を受けてやって来たのは、次期師団長が確実視されていた若き魔術師レシェート・グルーシェン。
「現在進行形で〝結界〟を張ってなお平然とこの場に現れたその娘は何だ! 何故、魔法学院に入学していない⁉︎」
国内でも指折りの魔力保持者であるレシェートは、ひと目見てエリツィナが持つ魔力に気が付いたのだ。
「手順も作法もすっ飛ばして本音を言うならば――これほどの魔術を展開出来る君にひとめ惚れした。結婚してくれ」
「はい⁉︎」
サルミン辺境伯家の執務室に、これ以上はないと言ってもいいほどの驚きの声が響き渡った――
※カクヨムと並行連載中※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 18:00:00
70386文字
会話率:39%