翼狼に遊牧民の長として選ばれたアルバ。
魔狼を率いてスタンピードに挑む彼女の姿は勇壮で、強く、そして美しい。
そんな彼女を遠くから見つめる瞳があった――。
これは、ここにはない世界で放浪の生活を営む強き女族長と、そんな彼女をひっそりと
支える不具の夫の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 19:20:40
3999文字
会話率:13%
アーラは、神殿に所属する最底辺の聖女として、市民のために駆けずり回る日々を送っていた。腐敗した神殿、怠惰な聖女たちの中で、ただ一人、真面目に聖女として働いていた。
そんなアーラには婚約者がいた。伯爵家の次男だ。ところがある日、急に婚約破棄を
言い渡されてしまう。
「君との婚約は破棄する。代わりに南に住まう遊牧民の王の元に嫁ぐのだ」
彼は、金を得て出世の道を開くためにアーラを売ったのだ。
遊牧民の王ユスフは、自らの妻としてやって来たアーラに戸惑った。
なぜなら、金貨と引き換えに雨乞いをしてくれる聖女を遣わしてほしい、と神聖帝国の皇帝に頼んだはずで、決して妻を寄越せと言ったわけではなかったのだ。
妻の件はさて置いて、とにかく雨乞いを、という段になってアーラは気付いた。
神の住まう神殿から遠く離れたこの場所では、そもそも神の力を使うことができないと。
しかし、聖女という存在に一縷の望みをかける人々に真実を打ち明ける事ができず、アーラは雨乞いの儀式に挑むことを決意する。
「雨が降るまで願い続けます。私にできることは、それだけだから」
やがて真実を知った王は、彼女の健気な姿に心を打たれる──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-31 19:50:00
17085文字
会話率:47%
遊牧民として暮らすロキとラナ。ある日武装した集団にキャンプが襲撃され、追い詰められた先でロキは魔女からぬいぐるみに変身する魔法を授かりなんとか生き延びた。ロキとラナは復讐を胸に秘め将軍が支配する街へと向かうのだった。
魔法使いの一族による長
い戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 20:59:20
240200文字
会話率:62%
アトリは草原で旅をしながら暮らしている。赤ん坊のころ星読みの里で拾われた彼は他の誰ともちがう青い瞳を持ち、人と深く関わるのを避けながらあてのない放浪をしていた。そんなアトリが、あるとき一人の少女を預かることになった。少女は狼の耳と尻尾を持っ
ていた。
ほかのだれともちがうから、すぐとなりにいるひとともちがうから、
だからこそ、いまちかくにいるひとと一緒にいたい。
青い瞳の遊牧民の青年と、狼の耳と尻尾を持つ少女の、異種族間疑似親子小説。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-03-24 21:43:39
145754文字
会話率:49%
どこかの国の元冒険者、今は勇退して、若手が死なないよう教育。
毎月の事なのでギルドも公認。ボーイスカウトの教官みたいなのもいて、オッサンの元に残って指導。
道中の話として大ネタ中ネタ小ネタがあり、全員ホラ話だと思ってはいるがいい加
減な話しかしない。
ドラゴンに卵を返しに行くクエスト、拾ったフェンリルの子犬の親の仇を討ちに行く話、遊牧民の流行病を治し、ドワーフの国を大巨獣から救い、エルフ国の大世界樹を復活させ、精霊王にも認められ結ばれる大ネタなどがある。
全部外の話でギルドも知らないが、そんなクエストを成功させていれば、精霊王の王配なら周辺から各国の王が諸侯として参集するほどで、全国で今でも生活魔法や治療魔法攻撃魔法が使えているのはオッサンの手柄。
戯言でホラ話に付き合っていると、デビュー用の防具も武器も何種類も貰える。
新人たちが守られて教育して貰えるだけではなく、孤児院の年長者や城外のスラムの小僧共が、食える野草や売れる薬草探しするのにも連れて行って貰える。
二次職になって独り立ちしてやって行けるようになると卒業。
そんなお花畑のような国に、隣国が大挙して攻め込んで来た。
ギルド内で話し合っていると、天井から「隣国の王家貴族の暗殺、確かに承りました。暗殺ギルド」と書かれた、暗殺ギルドの封蝋付きの羊皮紙が落ちて来た。
オッサンの小ネタ「孤児院かスラムの奴らでな、誰だか分からないが新人として同行してた奴が暗殺ギルドの頭領になったんだと」というホラ話が本当だと証明された。
何の関係もないこの国の防衛の為に、本当に遊牧民やエルフドワーフホビットの兵団がやって来るのか? ドラゴンフェンリル巨人に精霊王に精霊たちが現われるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 19:10:40
53108文字
会話率:25%
ある遊牧民の話。
カクヨムでも公開しています。
最終更新:2024-03-10 09:14:11
1459文字
会話率:14%
春秋戦国時代、拾われ子の明は忠誠を誓った黄家の姫の身代わりに、匈奴からの侵略で捕らえられた。
悠久の古代モンゴルの大地で、明は今までとまるで違う遊牧民の生活を送ることになる。明はそこで一生をかけて愛することのできる男と出会った。
生き
方を選べない時代に、力のない少女が何を大切に思い、生きるか。
全15話の予定です
~~~~
実際の古代モンゴルはさておき、私がモンゴルで遊牧生活を送った頃を思い出して書きました。
見渡す限りの草原、大地から立ち上る霧、昼は灼熱の陽光、夜は身を切る寒さの中での満点の星空。絶景、野生の匂い。モンゴルは素晴らしいところです。
時代物とはいえ、恋愛要素中心のつもり、です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-29 15:05:52
90132文字
会話率:46%
「――さて、そろそろ全員黙ろうか」
入隊してわずか一ヶ月の少女は、最高権力者に安物の剣を向けた。
とても新人とは思えない、生意気で凶悪な笑みを浮かべて。
///
不正と暴力が横行する腐りきった騎士団で、懸命に生きぬく下級騎士の少年少女たち。
そこに紛れこんだのは、若冠17歳にして中央州騎士団の一部隊を率いる、かの有名な中将だった。
抑圧された環境で隠れチートの少女が暗躍して、下克上を果たすまでの物語。
///
理不尽な暴行・殺人ありの重い話です。ハッピーエンドですがキャラ死にます注意。
挿絵あり、非表示可。キャラが多いので紹介ページをお供にどうぞ。
本編51話+番外編19話。完結済み。
◆2023/12/31 番外編 「来訪編」追加。
それまでずっと黙っていた男が、ぽつりと言った。
「大将殿でいらっしゃいますか」
少女がいたずらじみた笑顔を浮かべて振り向く。と同時、門につながる塀の上から、小さな舌打ちの音が鳴る。
「はええよ」塀の上から赤毛の青年が降ってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 23:32:48
432268文字
会話率:49%
生まれ持った病気のせいで、魔法も使えない孤児の少女ベガはある日、自分を治療してくれるという医術師の男シリウスに引き取られることとなる。
治療法を研究していく日々の中、シリウスは帝国最高峰の研究機関であり教育機関でもある学院に教授として招
かれることになり、そしてひょんなことからそこにベガも生徒として通うことになってしまった。
魔法が使える優秀な者たちのなかで、魔法が使えない落ちこぼれのベガは逞しく学生生活を送ることができるのか。
自身に秘められた病気の正体、やがて国をも揺るがす大惨事にベガは巻き込まれていくことになる。
(物語を完結させてから、投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-22 08:00:00
415029文字
会話率:34%
四千年の歴史を、覆せ。
オリエント世界を東西に結ぶ交易路を支配下に置く、巨大遊牧国家キビジュ帝国。その支配が始まってから四百年が経ち、氏族体制は崩壊への道を人知れず辿りはじめていた。商業氏族出身のヨアンは東西交易路を旅し、いつしかこの
巨大国家の変革ーー革命に携わることになる。
西洋でも東洋でもない遊牧民と商人の世界に、しばしの間、付き合って頂ければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-09 14:17:56
3128文字
会話率:50%
オリエント系遊牧国家をルーツに持つキビジュ帝国に生まれた、西方移民系のヨアン。彼女の人生は、父の戦死をきっかけに少しずつ変わっていく。近代に入った帝国の歪みを見たヨアンが革命を目指すようになる、その前と後の出来事。
最終更新:2023-05-06 17:57:47
19626文字
会話率:44%
広大な金龍帝国。
帝国に仕える遊牧民族の長の息子・ダリタイは、王に謁見する父に連れられて宮中に参上する。
しかしそこで出会った姫・玉鈴と共にクーデターに巻き込まれてしまう。
混乱の中ダリタイは、玉鈴を連れて脱出。玉鈴の兄の手から逃れるため
、当てのない旅を始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 21:00:00
10417文字
会話率:36%
形あるものは壊れ、生あるものには死が訪れる。
大地を支える神亀も、霧となって舞う竜鳳もいずれ土くれと化す。
全ては無意味である。
意味無きものに意味を見出し、無形より有形を生ず。
あらゆるものは死灰より新生し、意味を生ず。
正邪相克し、
生死相生する。
人、神、自然は相克し、相生する永遠不滅の循環の中にある。
三位は一体であり、そして同一である。
だが今、五千年間続いてきた帝国は爛熟し、腐り落ちる寸前であった。
人々は神を忘れ、自然を従え、循環は崩れ去ろうとしている。
そんな時、辺境に生きる遊牧民は資源採掘の為、立ち退き、定住化を迫られ大いに反発していた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-26 19:01:31
1105722文字
会話率:51%
車椅子の少女が騎士を目指す、立身出世物語!!
高原の遊牧民族を警戒すべく築かれた砦、その近隣で暮らす少女アルは生まれながらにして脚が動かなかった。
外地と蔑まれる痩せた土地では、腕っぷしで成り上がることこそが唯一の道だ。
ところ
が砦の従士を目指す少年らはこぞってアルを馬鹿にして、追い払おうとする。
戦うことはおろか、畑仕事も、荷役の一つも満足にこなせない彼女は村の足手纏いでしかない。それでも少女は叫ぶのだ。
「騎士になる!!」
そんなアルが、内地からやってきた騎士と出会う。
彼は魔導伯と呼ばれる役職を賜っており、自在に伸び縮みする糸を携えていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 11:28:32
182046文字
会話率:32%
遠い昔、遊牧民が興した国『キシュベル王国』。
騎馬国として名高いこの国の馬牧場で働くアリシアは、馬の買い付けにやって来た紫紺の騎士の称号を持つ、第6王子のフェルディナンドを案内することに。
一目惚れをしたアリシアの「子
種を頂けませんか」と言うお願いに、交換条件としてフェルディナンドは自分専属の厩番として働く事を要求してきた。
条件をのみ王宮軍部の厩番として働くことになったアリシアは、完全男社会の中で女厩番として徐々に周囲からの信頼を得ていき……
『女たらしの王子様』× 『ツンデレ女厩番』のラブ&サクセスストーリー
※厩番→うまやばん、と読みます。馬の世話をする人のこと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 07:15:18
151989文字
会話率:45%
遊牧民の少年ハルトゥは、親友のゲレルと共に、卓越した馬の乗り手だった。ところがある日、競馬大会の競争中に、ゲレルの行方が分からなくなってしまう。
最終更新:2023-07-17 23:15:27
4890文字
会話率:44%
「風を守護する者」が影響力を与える地、シャモル地方。
この地は、一部を除き、遊牧が盛んな地であり、有力部族と言われる六部族のもと、緩い共同体を形成していた。しかし、最近力をつけてきた海洋国家との交易で、弱小部族とされていた部族が力をつけ
始め、この地の均衡が崩れようとしていた。
主人公は、この地の有力部族の一つであるオグズ族の次期族長アルスランである。いずれ部族を率いる立場になることへの自覚を持ちながら、かっとなりやすい短所も持ち合わせる、二十代前半の男である。
この地の安寧を守るため、そして部族の影響力を保ち続けるため、彼が旅立つところから物語は動き出していく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-05 04:11:34
104974文字
会話率:24%
遊牧民の生まれの主人公マズバルは、ある「借り物」を返しに西方へ赴く。たった一人の渡り鳥は、どんな止まり木を選び、どこを飛んでゆくのか。そして渡り鳥はいつからなぜ渡り鳥になったのか?
最終更新:2023-02-26 00:26:40
792文字
会話率:0%
古代中国をモデルにした世界。
遊牧民の少女「万華」は幸せな日々を過ごしていたが、鄭の国の妃候補に仕立て上げられてしまう。
鄭国の自警団「見廻り組」に属す、青年「周徠」との出会いから物語は始まる。
国と人…様々な思惑が交差する中で、人々はどう
生きていったのか。
作品の紹介PVはこちら(https://www.youtube.com/watch?v=ns0Rn6lHWXI)にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-04 20:15:48
50583文字
会話率:30%
紀元前2世紀の中国。漢帝国の若き公主(皇女)は皇帝から、はるか西方――烏孫(うそん)の王のもとへ嫁ぐように命じられる。烏孫は騎馬を巧みに操る、草原の民。言葉も通じない異境の地で生きることとなった、公主の運命は――?
※公式企画「秋の歴史
2022」参加作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-18 22:36:32
5584文字
会話率:6%
これは偉大なる真律聆公にして大可汗、カル=ハーンの物語である(加泰史より)
主人公は気づけば中国に似た世界に転生していた。転生先は北方民族の加泰(カタイ)帝国の皇族。しかし、皇位継承権もないような弱い地位のため彼はこの世界を自分なりに生きて
いった。しかし、時代はそれを許してくれなかった。祖国の滅亡と押しかけ女房、遊牧民族を纏め上げ彼は西へと向かい自らの力を存分に使いやがて大陸中部の大帝国を気付き上げる事となる。
モデルはカラ=キタイの耶律体石です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 10:00:00
18251文字
会話率:64%