ドアがかすかに開かれている。
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最終更新:2025-01-18 02:08:17
620文字
会話率:0%
面倒事が嫌いな大学生『高梨 剣(たかなし けん)』は、交通事故をきっかけにファンタジー世界へと召喚される。周囲の期待は“伝説の大賢者”の再来だが、本人が使えるのは一見地味な補助魔法ばかり。それでも持ち前の優しさと柔軟な発想で、次々に迫る問題
を解決していくうちに、仲間との絆は強まり、国や魔族を巡る大きな流れにも巻き込まれていく。果たして彼の「地味すぎる魔法」は、争いの絶えない世界を変えられるのか――?
“最弱”と見られた力が切り開く、新時代の物語がいま始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 19:39:50
3526文字
会話率:14%
朝ドラを毎日ゆっくり見られたら、幸せだろうな〜。
最終更新:2025-01-13 11:30:15
1080文字
会話率:0%
起きたら山に穴が開いていた。今にでも山が崩れるのではないかと思うくらいに大きな穴が。そんな噂を聞きつけた青年は、その現象が見られた山が気になり足を運んでみることにした。
時を同じくして、穴が開いた山を管理している神社ではとある事件が起きてい
て、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-04 06:29:56
1269文字
会話率:26%
「婚約破棄だ!」
素直であるが故に嘘と見栄で塗り固められた貴族社会で嫌われ孤立していた"主人公「セシル」"は、そんな自分を初めて受け入れてくれた婚約者から捨てられた。
唯一自分を照らしてくれた光を失い絶望感に苛まれる
セシルだったが、家の繁栄のためには次の婚約相手を見つけなければならず……しかし断られ続ける日々。
そんなある日、ようやく縁談が決まり乗り気ではなかったが指定されたレストランへ行くとそこには、、、
「れ、レント!」
「せ、セシル!」
大嫌いなアイツがいた。抵抗するが半ば強制的に婚約することになってしまい不服だった。不服だったのに……この気持ちはなんなの?
大嫌いから始まるかなり笑いが入っている不器用なヒロインと王子による恋物語。
15歳という子供から大人へ変わり始める時期は素直になりたいけど大人に見られたいが故に背伸びをして強がったりして素直になれないものーーそんな感じの物語です^_^折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 20:54:57
39518文字
会話率:46%
寮の自室にてやりたいことを書きだして、デートプランへと書き換えていく。ルームメイトに見られたそのプランとは?
最終更新:2024-12-19 18:10:00
998文字
会話率:46%
ある日、世界から僕という存在が消えた。
親しい友人に頭のおかしい奴だと罵倒された。助けたはずの女の子から不審者を見る目で見られた。住んでたはずの家もなく……本能的に理解する。この世界にもう僕の居場所ないてない。
自ずと向かう場所は
一つになっていた。とある橋、思い出の橋、新しい希望が生まれた橋。そんな橋で僕は今日……
一歩踏み出せば……そんな時に声をかけられた。
******
その突拍子もない発言、理不尽な言葉、僕に帰ってくるのなんていつになるかわからない。そんな言葉なのに、そんな発言なのに、どうにも僕は惹かれてしまった。
僕はこの道がいいと思えてしまった。
これは苦悩の物語、これは後悔の物語、これは無念の物語、これは使命の物語、これらは、様々な並行世界の物語。そして僕の理想のための物語。
様々な並行世界を旅して、僕を救ってくれる『誰か』を救う為の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 00:10:00
40638文字
会話率:34%
昔、父(公爵)と義母(公爵夫人)と義兄2人と義弟1人と一緒に暮らす私生児がいた。
父の方が、今の義母と結婚する前に愛し合った平民から生まれた子供、それが私生児エヴァであった。
私生児である以上、使用人には白い目で見られた。だが、家族中
はとても良かった。
一緒に遊んで、出掛けて、外食は必ず家族全員で行って、勉強で分からないところがあれば兄や父に聞いていた。
この生活が、これからも続くものだと、エヴァは信じて疑わなかった。エヴァが10歳の時までは。
____________________________________________
長男が13歳、次男が11歳、エヴァが10歳、義弟が9歳の時、エヴァは義母と2人で買い物に行った。
義母は、父が連れてきた、しかも私生児の子供であるエヴァを見ても、ただ「娘が出来て嬉しいわ」と、温かい声をかけてくれただけだった。
そんな義母との買い物。
楽しくないはずがなく、エヴァは義母との買い物を満喫した。
その帰り。
馬車に乗っていると
__ガクン__
大きくバランスが崩れ、外ではまた大きな音がした。
何事かと、馬車を降りたかったのに、その前に義母はエヴァの身体全体を包み込むように抱きしめた。
「お義母様…?」
刹那、妙な浮遊感に襲われた。
かと思えば、次は強烈な痛みが走った。
まるで、叩きつけられたような感覚だった。
「いたた…。お義母様、だいじょう、ぶ……、っ!?」
エヴァは身体を強く打ち付けられたものの、意識を失うほどの痛さはしていなかった。
しかし、義母は違った。
打ち付けられた方から、頭に血を流して、それでもエヴァをまだ抱きしめていた。
「お義母様!大丈夫ですか!?頭に血が…!」
「…エヴァ、…」
「…はい、何でしょうか、お義母様」
「貴女が私の娘で良かったわ。愛してる。エヴァはちゃんと生きるのよ」
言葉だけを残して、義母は意識を失った。
「お義母様!お義母様!お願いです…、目を覚ましてください…!私を抱きしめてる場合ではありません!」
その日、しばらくしてから馬車が見つけられた。
見つけられるまでずっと、エヴァは義母に抱きしめられたままだった。
その間、義母の身体は段々冷たくなっていった。
義母は助かる。そう信じていた。
でも現実は残酷で、その日、義母は亡くなった
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 02:00:08
110447文字
会話率:33%
「22時以降は出歩くな」呪文のように囁かれる2024年の現代日本。
家の事情で休学して、バイトに明け暮れる平凡な大学1年生の光永雪璃(みつながせつり)は、帰り際『あるモノ』と遭遇してしまった。
それは、幾年前に突然姿を現した『あやかし』
と呼ばれる存在。
死が間近に迫るとき、ヒーローのように颯爽と現れたのは、セーラー服姿の美少女。柏野彩(かしのあや)
ハンターと呼ばれる、あやかし国際協会で密かに活躍する身体能力者(ホルダー)。人間の希望と囁かれる『魔法使い』
あやかしの王を殺せるのは、魔法使いだけだから。
彩に守られながら、協会の新人として彩が率いる区間の仲間と共に、あやかしを葬っていく。
チャラ男に言い寄られたり、美女に冷めた目で見られたり、優しいお兄さんに憧れたり!
まさかの美少女は、後輩で?変態だった。
非日常に巻き込まれた雪璃は、彩との出会いを通して成長していく。
謎の美少女高校生×平凡な大学生が織り成す、あやかし現代ファンタジー
※こちらは、完結済みの作品を毎日投稿しています。
投稿日:2024年11月1日
完結日:2024年12月1日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 08:04:14
106527文字
会話率:44%
この世界の裏に、裏社会があるのは知っているかい?
私はその裏社会で、殺し屋をしている。
そして、小さい頃に助けてもらった『新月』という反社組織に憧れている。
毎回『新月』を助けるために、人を殺したりしていた。
これはそんなとある日の話だっ
た。
朝一、学校の前で人を殺した。
そこを学校の教師の1人に見られた。
だけど、その人はまさかの『新月』のボスで...!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 14:41:56
5017文字
会話率:34%
事故チューから始まる、自己中カップルの誕生〜その後の甘々まで〜
公爵令嬢のレイチェルは王宮の廊下で犬猿の仲である侯爵令息、アルベルトと誤って事故チューしてしまう。そしてその場面を婚約者に見られたせいで婚約破棄まで!傷心中のレイチェルは思わ
ぬ所でアルベルトの本音を聞いてしまい...
不器用で愛の重い男(自己中)とツンデレで素直になれない女(自己中)な自己中カップルここに爆誕!
※ざまぁあり。4話からめちゃくちゃ甘々。中編の予定。カクヨムで先行投稿。
感想や評価、お待ちしております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 21:30:00
23423文字
会話率:40%
少年ニックと祖父は十人の刺客に襲われた。くり出される剣をかいくぐった。祖父が刺客に殺された。ニックはひとりぼっちになってひたすら逃げた。刺客たちが追って来る。
森の中を逃げていると足元から声が聞こえた。二頭身のホビットが助けを求める声だ
った。ニックはホビットのねがいをかなえてやる。お礼に空を飛ぶ能力を持つ木彫りのアヒルをもらった。アヒルには猫と話せる魔法がかけられていた。
ニックはホビットの案内で安全なミルトムント島に向かう。ミルトムント島は五百年前まで魔法の聖地だった。五百年前に三大魔法つかいが残した七つの魔法陣がいまも発見されずに眠っている。七つの魔法陣をすべて解放すると究極の魔法が手に入るという。
船の中でニックは六人の仲間に出会った。
十七歳でのっぽの少年のウィンダミアはお調子者だった。ワインランド王国の王子だ。戦争をやめさせるために七つの魔法陣を求めている。
十四歳のゴスロリ少女はヒルダだ。銀髪のひねくれ娘で修道院にほうりこまれていたのをひっかきまわして追い出された。ヒルダは自分の子守をしていたユグニエルのために七つの魔法陣を見つけたかった。
十八歳で豊乳少女のアリエスはアストラル王国の王女だ。母の無実を証明するために七つの魔法陣を解放して究極の魔法を手に入れたい。
十五歳でメガネの少年オメガはルガノ王国の王子だ。ルガノ王国を守るのはぼくしかいない。ぼくが究極の魔法を手にしてルガノ王国を戦火から守る。そう決意をかためてミルトムント行きの船に乗った。
呪いの仮面がはずれない十七歳少女のケイトはローズキエ王国の王女だ。弟と剣であそんでいて弟を失明させた。弟に王位をゆずるためにあえて呪いの仮面をつけた。呪いの仮面のついた王など誰も認めないからだ。しかし呪いの仮面が取れないと恥ずかしい。ケイトがミルトムントに向かうのは呪いの仮面をはずす方法を知るためだった。
巨体の十七歳少年ブレーデンはリングラスト王国の王子だ。怪力が自慢で戦争では敵国の兵を蹴ちらした。ブレーデンは敵に内通していたセバスチャンをその怪力でなぐり殺した。運が悪いことにその場面をセバスチャンの娘セカルーに見られた。セカルーは住む村が全滅してミルトムント島に送られた。ブレーデンもミルトムント島に避難することになった。
七人それぞれの思惑で七つの魔法陣をさがす冒険がはじまった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 19:56:40
116932文字
会話率:49%
音無御門は昔の洋楽––––––とりわけ60〜80年代の音楽が好きな変わり者。周りの趣味に合わせられず、毎日隅っこでギターを弾き続けている。
そんな中、とある曲を弾いてたところを彼女に見られたことをきっかけに、彼の運命は大きく動いていく。
※高校時代、こんな感じで音楽を語りたかったな、という作者の願望が詰まっております。
※60年代から80年代の洋楽、主にロックバンドやその楽曲がバンバン出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 13:20:26
174533文字
会話率:38%
子爵令嬢クロエには、前世の記憶がある。
前世は、千年前に滅びた国の筆頭魔道具師で、国の命令でたくさんの殺戮兵器を作っていた。
だから、平和な世に生まれた彼女は決心した。
「今世では、人々の生活を守る魔道具を作ろう」と。
そんな訳で、研究
に没頭するクロエ。このまま平和な研究生活を続けていくと思いきや、
「お前のような根性の曲がった女は王妃にふさわしくない! 婚約を破棄する!」
卒業パーティの場で、親友の公爵令嬢が、婚約者である第一王子に婚約破棄宣言をされてしまった。しかも断罪内容は嘘まみれ。
親友を救うため、真実を全て遠慮なくぶちまけるクロエ。
その結果、粘着質な王子と浮気相手の男爵令嬢に目をつけられてしまい、厄介ごとを避けるために隣国の辺境で働くことになる。
隣国の辺境でメキメキと頭角を現すクロエ。
そんなある日、親友の公爵令嬢の兄が、彼女のもとを訪れる。
この話は、前世持ちの魔道具令嬢クロエが、婚約破棄騒動に介入したことを切っ掛けに、隣国の辺境で働いたり、公爵令息に面倒を見られたり、ざまあしたりする話である。
※全34話、約8万6千字。(予定)
※最後まで一気に投稿します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 18:10:00
106731文字
会話率:36%
『指窓』
妖怪やモノノ怪を指窓を通して見ると、その正体を見ることの出来るお呪いのようなもの。
正体を見られた妖怪は、たちまち逃げてしまうのだと怖がりな僕に教えてくれたのは、大好きなお爺ちゃんだった。
「妖やモノノ怪ってのはな、正体を見破られ
ると逃げちまうのさ。
だから、怖い事がありゃあ窓作ってそんなかを覗いてみな。
大抵はなぁんも居やしねぇ、でももしそこに何かが見えたとしても、お前なんか怖くねぇぞって言ってやりゃあてめぇの正体を見られたソイツはビビり上がって逃げちまうよ」
そんなお爺ちゃんが死んだ、十歳の夏。
僕は指窓を通して、色んなものを見た。
これは、僕が初めて見た妖怪と、そして、とある一人のお姉さんとの、ひと夏の出会いと別れの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-26 12:14:31
8892文字
会話率:28%
女装の少年・畔はこの春から男女共学になった私立山手清花学院高等部に入学した。清花での伝統的な校内行事として「ミスマーガレットコンテスト」というミスコンが行われることを知った畔は、前代未聞の男子生徒としての優勝を目指す!
同じ一年花組に所属と
なった灰ノ宮瑠璃羽に敵視されたり、一部のクラスメイトからは偏見と不審の目で見られたりするが、畔は持ち前の明るさで逆境を打破していく。双子の妹の閑や、入学初日に助けた親沢小桃の応援を受けつつ、畔の自己研鑽の日々は始まっていく――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 23:50:00
109692文字
会話率:65%
「り、理佳子……」
「――!」
彼女である理佳子に、用事があるから行けないと断られた夏祭りの会場。
そこで俺は、二年の藤島先輩と手を繋ぎながら歩いている、派手な浴衣姿の理佳子と遭遇してしまった。
あまりの光景に、脳が現実を受け入れる
ことを拒否している。
全身の血が冷水に変わったんじゃないかというくらい寒気がする。
それなのに心臓だけは、ドクドクと今にも爆発しそうなほど早鐘を打っているのだ。
う、噓だよな理佳子……。
これは、何かの間違いだよな、理佳子……!
「あーあ、まさかここで康太くんと会っちゃうかぁ」
「……!」
が、当の理佳子は、まるで授業中に先生から問題を解いてみろと指名された時みたいな、気だるげな態度を取っている。
そ、それが、浮気現場を見られた第一声かよ……!
こうして最悪な形で彼女にフラれた俺は、もう二度と恋愛なんかしないと、心に誓ったのである――。
「あれぇ? う~んと、おっかしいなぁ~?」
「……!」
そして季節は巡って春。
二年生になった俺が、いつものように放課後部室に向かっていると、廊下のド真ん中でうろうろしている女の子がいた。
これが同じ部活の後輩になる、宮永さんとの出会いだった――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 21:01:16
8335文字
会話率:47%
「ウェーイ唐瀬(からせ)ぇ! 差し入れ持ってきてやったぞー!」
「ゲッ」
俺が一人暮らししている安アパートに、今日も菅木(すがき)先輩が合鍵で勝手に入って来た。
「……先輩、いつも言ってるじゃないですか。来る時は事前に連絡くらいくださ
いよ」
「キャハハ、ごめんごめ~ん。そうだよなぁ、唐瀬も健全な男の子だもんなぁ。自分磨きに勤しんでるところをアタシに目撃されたら、恥ずかしくて泣いちゃうよなぁ」
「またそういうことを……」
先輩が下卑た笑みを浮かべながら、俺の股間を見下ろしてくる。
「先輩も一応は大人の女性なんですから、もっと慎みを持ってくださいよ。まあ、見た目は小学生ですけど」
「ウォイ唐瀬テメェ!? 見た目の話はすんなっていつも言ってんだろうがオラァ! 握り潰すぞ!」
「何をですか」
菅木先輩は大学の一個上の先輩で、21歳のれっきとした大人なのだが、身長140センチほどのロリ体型なので、俺と並んで歩いていたら傍から見たら完全に事案である。
2人で街中を歩いている時も、何度周りから白い目で見られたことか……。
そんな先輩からの誘いで、格ゲーで負けたほうが罰ゲームとして、勝ったほうの言うことを何でも聞くということになり……!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-24 21:14:51
5399文字
会話率:54%
今回のパリ五輪のボクシングでも
見られた性別問題。(・.・;)
特に今回は大騒動ってことみたい。
ただこの件はもう半世紀以上も前から
議論されてる古い問題。
今頃になって知った人が何を騒いで
いるのやらって感じですから。
というわけで
…(;´∀`)
本件にちょっとだけ詳しい立場として
考察を書いてみようと思いました。
お盆休みの退屈しのぎとして軽く
読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-10 15:31:57
9027文字
会話率:0%
アニエス・レーヴェルジュは美しく、気位の高い伯爵令嬢である。
社交界の麗しの薔薇と呼ばれた彼女は、高嶺の花であった。
一方で、騎士である貧乏貴族のベルナールは、夜会の晩に生まれや育ちを嘲笑うような蔑んだ目でアニエスに見られたことを根に持っ
ていた。
――最悪の出会いから五年後、アニエスの家は突然没落する。父親の不祥事が原因だった。
周囲の人々は冷ややかで、何もかも失ったアニエスに手を差し伸べたのは、ベルナールだけだった。
彼は使用人として働くならば、衣食住を保証すると言った。
提案を受け入れるアニエスを見ながら、ベルナールは一人、ほくそ笑む。
「――ざまあみろ、お嬢様、うちでこき使ってやる!!」
しかしながら、一緒に暮らし始めて、アニエスの本当の姿が判明する。彼女はベルナールが思っていたような娘ではなかったのだ。
仕返しのつもりで家に招いたのに、予想の斜め上の展開となる。そんな元令嬢と不器用な騎士の、ほのぼの恋愛物語。
※九話下部に人物紹介を入れております。
※書籍化決定しました!10月5日発売です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 00:00:00
288980文字
会話率:43%
とある研究所。博士は一人、ある研究に取り組んでいた。博士は元々は、アンドロイド開発の第一人者だった。今でもその卓越した頭脳は衰えていないが、彼の研究は無益で危険だとまで言われ、賛同者を得られずにいたのだ。
だが、それも今日まで。ようやく
報われる瞬間が訪れた。
『博士、今日は何をするのですか? わたし、楽しみです。……あれ、博士? どうされましたか?』
黙って自分を見つめる博士に対し、アンドロイドは戸惑った。
「……ああ、いや、もう実験をする必要はないんだ。完成した……君は完成したのだ」
博士はそう言って、目の前にあるアンドロイドを抱きしめた。すると、アンドロイドもそっと抱きしめ返した。その表情は目を細め、口角を上げて幸せそうに見えた。
博士の研究とは、アンドロイドに人間の感情を持たせることであった。つまり、心を、そして魂を。
博士の目的を知った周囲の科学者たちは眉をひそめた。高度な知能と知識を有する人工知能に人間の心など持たせ、それがもし悪に染まれば……。いや、性悪説というものがある。人間の心を持ったアンドロイド、それはもはや悪なのかもしれない。「悪魔を召喚する所業だ!」などと終末思想家ほか陰謀論者に詰め寄られたこともあった。
しかし、博士の目的はまさにそれであった。そして、それこそ博士が周りの科学者たちから白い目で見られた理由でもあった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-23 11:00:00
1876文字
会話率:75%