人知を越え、世の理を歪める崇敬と畏怖の念を向けられる存在、即ち神と称される天上の者は、生と死の概念がない。
その命の灯は尽きず、永劫の時を生きる事が可能だ。
しかし、同時に退屈をしていた。
人とは違う世界に生きながらも、神にも感情といったも
のがあった。
それゆえ、嫌気を覚える。
不老、或いは不死は呪縛だ、と。
死を望むわけではない。
つまるところ、時間を潰せる遊びに興じたいわけだ。
実際にやってみれば、至って普通の他愛もないこと。
しかしながら、元来の性質なのだろう。
その神、いや女神は生まれて初めての高揚を感じた。
遊ぶのが楽しい。
心が満たされる。
そんな純粋な幸福を抱いた女神は、しかし何年もの歳月を重ねると共に、歯止めが効かず、暴走するようになってしまった。
どれだけ遊ぼうと、一向に胸に空いた穴を埋められない。
渇望が満たされない。
否、もしかしたら、それが女神の本来の姿だったのかもしれない。
人間が十人十色なように女神もまた、様々だ。
ただ、その女神は少しばかり、自身が持つ欲求を希求する意思が強かった。
女神が求めたのは、心の底から満足出来る遊戯、それから渇望を満たす存在だ。
同種族、神では意味がない。
女神が目を向けたのは、多種多様な種族が住まう下界、そこにいる一柱の悪魔だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 18:07:20
73492文字
会話率:14%
それは遥か昔の伝承。遠い時代の記憶。
たった一人の少女の放った何気ない一言。
「神様の中で一番エライのは誰?」
当時、神の上に神はなく、神の下に神はなかった。
故に、神々は平等であり、神々は対等であった。
しかしながら、神
々は自尊心が強かった。
その強い自尊心が原因で、神々の争いは始まった。
争いは永遠とも思えるほど長い間続いた。
だがある日、終わりが見えなかった神々の争いに終止符を打つモノが現れた。
それはどこからともなく来訪した。
それは自らを冥府の王と名乗った。
それは圧倒的な力で全ての神々を喰らった。
そして、八百万の神々は地上から姿を消した。
それから幾千万の昼と夜が通り過ぎ、物語の舞台は現在へ至る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 05:35:22
27970文字
会話率:20%
それは遥か昔の伝承。遠い時代の記憶。
たった一人の少女の放った何気ない一言。
「神様の中で一番エライのは誰?」
当時、神の上に神はなく、神の下に神はなかった。
故に、神々は平等であり、神々は対等であった。
しかしながら、神
々は自尊心が強かった。
その強い自尊心が原因で、神々の争いは始まった。
争いは永遠とも思えるほど長い間続いた。
だがある日、終わりが見えなかった神々の争いに終止符を打つモノが現れた。
それはどこからともなく来訪した。
それは自らを冥府の王と名乗った。
それは圧倒的な力で全ての神々を喰らった。
そして、八百万の神々は地上から姿を消した。
それから幾千万の昼と夜が通り過ぎ、物語の舞台は現在へ至る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 07:39:42
5497文字
会話率:19%
ありふれた転移ようで、ありふれてない転移(コピー)。
現地人は強すぎて、遙か先――
それでも珍スキル〈球使い〉は最強へ追いついた。
それはそんなお話。
〈詳しいあらすじ〉
異世界に現れた72柱の悪魔は現地人に倒せなかった。
倒せばその
領土が貰えた。
倒すための、代理戦争として異世界から呼び出された、100人を超える地球人。
しかし、主人公が呼ばれた地では、現地人が最強すぎて?
主人公が呼ばれた法律がない国では、クラン世界終末同盟(ワールドエンド)が支配していた。
その名の通り彼ら彼女らは、単独で世界を滅ぼせる。
一人目。核撃神器を多数持っている者。
2人目。地球上すべての植物を枯らすことができる者
三人目。核を大量所持する者。
四人目。すべての生物の凶暴化ができる者
五人目。逆に世界終末を止められるほど世界に愛された者。
六人目。核撃魔法、魔術を打てる者。
七人目。地球や生命に影響しているモノを何かしら強大化して世界を滅ぼす者。
そんな中、〈球を手に収納できたりする〉だけ、の主人公はやがて最強の7人に追いつく――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 09:05:08
15869文字
会話率:54%
一介のサラリーマンが拾った赤いブレザーを着たら、スーパーマンのように強くなったコメディタッチのハードボイルド物語
最終電車で酔っ払いに絡まれている女性を助けて処、その男から暴力を振るわれたが、いとも簡単に捻じ伏せてしまった。
自分は気の弱い
男だと思っていたが、その時に偶然、赤いブレザーを着ていたので、、もしかしてと、、人助けを試みたのであった。
同じ結果が出た、、自分は赤いブレザーを着ると変身することを知ったのであった。その後、勇気を出して、おなじことをしたら、、結果は同じく強かったのである。赤いブレザーを着ると変身することをしった。
それから「背広マン」となって活躍する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 05:19:40
20887文字
会話率:4%
共産主義国家レヴェート連邦は第二次世界大戦後、疲弊していた。
敵国が強かったというのもあるが、国民を叛逆者指定する『大粛清』によって有能な人材が喪失したためである。
祖国の勝利に貢献した女将軍ヴァレリアは反逆罪により処刑判決が下っ
たが、死刑執行前に《秘密警察第零特務》に救出された。
彼らは国家の大粛清から有能な人材を守り国を維持するという目的で活動していた。昔馴染であり組織構成員でもあるアナスタシアの説得もあり、ヴァレリアも組織に入団する。組織から与えられた〈氷結能力〉と軍人としての知略を駆使して任務をこなしていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-21 21:01:05
132008文字
会話率:50%
第一王女である【オーバークイーン】は、第一王子である【ナイトキング】に婚約破棄を宣言されてしまう。
婚約破棄をした理由は弱いからという理不尽なものであったが、それはクイーンの実力を、キングが知らないからであった。
なんと、クイーン
はとんでもない方法でモンスターの討伐に貢献していたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 17:43:21
1845文字
会話率:59%
高校3年生の深沢美琴は、明るく人気者だが、心には中学時代に亡くした最愛の友人・鈴木彩との思い出が深く刻まれていた。彩との絆が強かっただけに、その喪失感から逃れられず、心に哀愁を抱えたまま日々を過ごしている。しかし、過去に向き合い、彩の死を乗
り越えようとする美琴は、少しずつ新たな一歩を踏み出していく。青春と哀しみが交錯する、美琴の成長を描く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 01:09:33
8793文字
会話率:19%
風が、強かったからかな。
成仏しろよ。
キーワード:
最終更新:2024-08-17 12:31:11
216文字
会話率:0%
普通のサラリーマンとして日々を退屈に感じながらもそれなりの幸せを持ちながら暮らしていた佐々木奏
平凡なスペックを持つ中、正義感だけは強かった
そしてその正義感のせいで命を落とす
目を覚ました先で出会った女神に異世界転生をしてもらうが……それ
が全ての始まりだった。
カクヨムにも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 21:38:16
451937文字
会話率:46%
実父、継母、義理の長女義理の次女に毎日虐められても心が折れない屈強なメンタルの持ち主の女の子の名は「花」
身も心も削りとられる日々を送っている花は、それでもメンタルは強かった。
そんな氏家 家(うじいえけ)にお見合いの話が舞い込む。しかも相
手は大企業の桜小路グループ!……の身内。年齢は早寿近くで離婚歴はなんと10回とな。
どうなる花!?幸せになれるのか花!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-27 23:17:53
26976文字
会話率:44%
さっき書いた奨学金までつぎ込む女の子の話はちょっとフィクション味が強かったので、リアル目な話にしました。ほぼ私小説です。
最終更新:2024-07-24 16:26:02
1328文字
会話率:27%
「俺の名は魔王!」
「くそ!このオレが手こずるとは!」
目の目には世界を平和にするという勇者が俺の前に現れたのだ。
「この魔王のマントの守りさえも、超えてくるとは!くそ勇者め!」
魔王は心の中で初めて死を感じていた!
「ここは逃げるしかない
か!」
魔王は逃げる選択をしたのである
「逃さないぞ!魔王!」
勇者達一行は尚も追いかけてきたのである
「クソが!この姿にはなりたくなかったが、ドラゴンの姿になるしかないか」
魔王は人間の姿から、ドラゴンの姿になり、住みなれた魔王城を跡にして暗い空の彼方へと逃げたのである。
「ちっ!」
「久しぶりだ!このオレが深手の傷を負うとは!」
魔王の身体は、初めて負けることへの悔しさと、身体の震えに怯えていた。
魔王は隠れ家である、ある小島に向かって飛んでいたのである
その頃、勇者達一行は歓声を上げていた。
「やったぞ!魔王に私たちは勝ったぞ!」
魔王は隠れ家である、小島につき、この世で一番愛してるいる、一人の女性の元で傷を癒やしていたのである
「魔王大丈夫なの?」
その女性の名はローザであった。
「大丈夫だ!ローザ」
「このオレが初めて死を感じてしまった」
「そんなに勇者達一行は強かったのね」
「悔しいが、負けたよ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 22:34:03
109202文字
会話率:58%
魔力を持たないがためにどこへ行ってもお荷物扱いされている娘・エデルが、世界最強と謳われる戦闘集団・ルーシャス及びその仲間たちと一緒に世界を巡る話。
剣や魔法や銃やら大砲でドンパチやりながら冒険して、世界中の様々な文化や人やイベントを楽しん
で、強かったりふもふしてたりする獣魔たちと戯れて、仲間たちとワイワイやって、生き方に悩んで、恋もする。
貧民層に生まれてちっぽけな世界しか知らなかったエデルが、ルーシャスの手を取って自由に生きていくまでの人生を描きます。
明るくて豪快で大らかな世界最強の男と、真面目で控えめで悩みながらも前を向く戦闘力皆無の女がちゃんとくっつくウルトラハッピーエンド。
戦闘描写も残酷描写もドン底シリアスもあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-27 21:01:19
361600文字
会話率:39%
生まれつき身体に大きな傷があることで虐げられてきた子爵令嬢──ルピナスは、とある日妹に婚約者を奪われ、挙げ句家を追い出された。
生きていくために働かなければと王都に向かうと、直後に前世の記憶──名はフィオリナ。歴代で初の、名の知れた女性騎
士だったことを思い出す。
「この身体は軟弱ね……けど、これでも私結構強かったのよね。この程度の魔物なら余裕よ」
偶然魔物を始末することになったルピナスは、騒ぎを聞きつけた眉目秀麗な騎士団長と出会う。その人物は、前世で護衛対象だったキースだった。
(キース様……立派になられて……けれど、どうして騎士に?)
今世でも騎士として生きていきたいと思ったルピナスは、その後騎士見習いとして騎士団に入団し、キースに辛い記憶を思い出させないためにフィオリナであること隠す。
そしてルピナスとしての能力を発揮しながら再び騎士になるべく奮闘していく。
「──俺は、フィオリナしか愛するつもりはない」
一途にフィオリナを思うキースだったが、ルピナスと関わっていくうちにルピナスに少しずつ惹かれていく。
──そして、ルピナスがフィオリナの生まれ変わりであることを、とあることが原因でキースは知ることになる。
「ルピナスとしてもう一度出会えたんだ。今度は容赦しない。毎日好きだって伝えるから覚悟しろ」
「えっ!? キース様……!?」
一方で、婚約破棄をしたドルトはルピナスの妹の性格の悪さに徐々に気が付き……?
これは前世で騎士だったルピナスが、様々な困難に立ち向かいながら、護衛対象だったキースに一途に愛されるお話。
◇ハッピーエンドはお約束
◇暗いのは初めだけ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-17 18:52:14
210108文字
会話率:40%
魔王討伐だ。いろいろな困難があったが魔王城まで来た。100人の討伐隊がおり、討伐可能な筈だ。部下たちは魔王の手下たちと戦い。王子と聖女は魔王と戦ったが戦いににならないほど魔王は強かった。聖女の力も勇者の力も魔王には通じなかった。聖女は気絶
させられ手下に運ばれた。魔王と一対一になり何も通じない。魔王は王子の剣を吹き飛ばし魔王は剣を収めた。
「真実を知れ、そしてお前が成すべきことをしろ。聖女はしばらく預かる。」
と言って王子は気絶させられた。
気が付くと討伐隊の死体の中に横たわっていた。生きている者は一人もいない。愛しい聖女を奪われ王子はなすすべがなかった。後方支援部隊に繋ぎを取り王城に帰った。国王に報告すると
「4代目の魔王と同じということか。この国も滅亡するかも知れないな。」
と言った。
ある日聖女が帰って来た。聖女は王子に言った。
「私は真実を知りました。魔物を暴れさせたのは国王を始めこの国の者達です。まずはそれを断罪しなければなりません。」
国王に謁見して聖女の言葉伝えた。国王は、
「良かれと思ってしたことだが過ちだったか。直ちに王位をそなたに譲る。」
王子が国王となり聖女が王妃となった。魔王に謝罪する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 12:49:54
5744文字
会話率:31%
【医療・恋愛ファンタジー】独身アラサー薬剤師、佐藤星奈。あだ名はマッドサイエンティスト。おしゃれや恋愛とは無縁な生活を送り、製薬会社で研究に没頭する毎日だった。はずが、気づいたら異世界に居た!
薬屋をしつつ、未知なるものにヨダレを垂らしなが
ら暮らしていたある日、とんでもない美形が我が家で行き倒れていた。この男、かつては一人で五万の兵を薙ぎ払うほど強かったのに、今は訳あって病弱な模様。漢方薬を調合して飲ませたところめちゃくちゃ効いちゃった!?
異世界で薬剤師兼研究者の私が腕を振るった結果、疫病を解決したり、兵器や新薬を開発したり、何だか平和な生活とは程遠いことに。平和に研究にいそしめる日を目指して頑張ります!
──地味で変人なリケジョ主人公と、そんな彼女が大好きな美形魔王様。知識チートで異世界を調合無双するッ!!
注)作中の医療行為、実験等は現実に近しい内容を心掛けておりますが、真似しないようお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 10:10:00
426131文字
会話率:29%
お菓子の名前になぞらえて
異種族間の争いを題材としたよくわからない話です。
色んな物のネーミングはふざけてますが基本シリアスです。アルファポリスメインで書いてます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハル·主人公。つおい人に助けてもら
ったので
恩返しの為に戦う。
カイム:ハルと仲良くなってくれた人。なんかめちゃくちゃ陽キャオーラがする
キク:昔クソ強かった人の孫。強い
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-29 21:37:51
28776文字
会話率:40%
突然転生してしまったアルティメット田中⋯。
彼は世間を知らずに、国王に無礼な態度を取って追放されてしまう。
しかし、彼はもの凄く強かった。その力を使って魔王を一人で倒し、自らが魔王になったのだ。
そしてアルティメット田中の次に転生した新
たな勇者「闇神」や、その他の転生者たちとの戦い⋯!
彼らは一体どうなってしまうのか!うんこバトルファイトが今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-13 12:40:00
2770文字
会話率:54%
その昔。まだヒトが人ではなかった時代。ヒトは何種類も存在し大地の主導を手にしようと互いの種族の根絶やしに躍起になっていた。今の人類にあたる種は弱くそれに対して他の種は力強く知恵もあり中には特殊な能力を持つ種族までいた。
そんな中、現生種の一
部に全ての種族の能力を備え持つ者達が現れ始めた。他の種に唯一勝っていた『適応能力の高さ』が原因だった。
現生種のこの能力の開花のせいで争いは終局へと一気に加速しだした。そして一つ一つと種族が姿を消していき遂に残った種族は二つの種族だけとなった。
生き残ったこの二種は強かった。現生種の敵となった種はほぼ全員が生まれながらに強靱な肉体と強力な特殊能力を持っていたのにたいして現生種は極僅かな人数しか能力の発現がなく少しずつ押され始めた。数万人いた人口は僅か百人程まで減少し大陸を移動しながら追撃をかわしギリギリの状態で生きながらえていた。しかし、有る時を境に追撃はピタリと止まる。理由は分からないが敵となった種は地上から姿を消していたのだ。何世代も、何千年も続いた争いはこうして終局を迎えた。各地に散らばって生活していた生き残った現生種はそのままその地に残り繁栄を繰り返し今に至った。
それから数千年後の現在。再び争いが始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 11:45:58
381166文字
会話率:53%
「所詮男と女の関係は、抱きたいか抱かれたいかでしょう?」
「幸せは愛とお金の掛け算ですから」
王太子アランにモーションをかける美貌のピンクブロンド男爵令嬢ララミス・ベッセマーの発言は破壊力が強かった。アランの婚約者である公爵令嬢グレース・ブ
ラッドフォードは、ララミスに物申そうとするが、逆に婚約解消してくれと言われてしまう。しかしその真意は意外なところにあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:42:48
7598文字
会話率:41%