≪プレーナ編までのあらすじ≫
様々な民族、言語、宗教が混在するラ・モンドの世界。偽神があふれ、真の神の存在が見失われた時代、北の大陸ノルドの少数部族アノイの地に緑の髪の赤ん坊が生まれる。名前はヒラク。母はプレーナという水の女神を信仰す
る異国の女で、ヒラクには水に記録されたものを読み取る力が備わっていた。
ヒラクが五歳の頃、母はプレーナの地へ去り、追いかけたヒラクは砂漠で美しい異民族の少年と出会う。名前を名乗らない少年にヒラクはユピと名づけ、アノイの地で共に暮らし始める。
それから七年後、ヒラクとユピはプレーナの地を目指してアノイから旅立つ。しかし、決死の山越えの果てに行き着いた砂漠の地下の町セーカで、ヒラクはユピと離ればなれになり、一人でプレーナの聖地にたどりつく。そこで母との祈りの生活が始まるが、プレーナの正体を知ったヒラクは聖地を崩壊させてしまう。
プレーナの地を出たヒラクの手には透明な水晶の勾玉があった。
そしてヒラクはユピと再会する。ユピは神帝を神とする神帝国の皇子だった。ユピは、ヒラクを神帝国に迎えることを提案するが、神帝国が故郷アノイの地を滅ぼしたと知ったヒラクはユピの申し出を拒む。
その後ヒラクは、南の大陸メーザの王国ルミネスキから来たジークと出会い、自分が偽神を滅ぼし真の神を導く存在である勾玉主であることを知る。ジークは、偽神とされる神帝を滅ぼす勾玉主を見つけ出すために神帝国に潜伏していた希求兵の一人だった。
ヒラクはジークとその仲間ハンスと共に、メーザへ渡る船に乗り込むが、そこには神帝国の地位を捨ててもヒラクといることを選んだユピがいた。
生まれ育った地を離れ、広い世界へ旅立つ勾玉主ヒラクの物語が今、始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 18:05:22
321068文字
会話率:37%
幼馴染から婚約破棄され半年後。
公爵令嬢であるソフィは複雑な毎日を送っていた。
ある日、帝国の皇子・クイルの優しさを知り、気にするようになっていた。何度か手紙を送るも返事はなかった。けれどその日、差出人不明の手紙を発見する。中身は一
言書かれただけのもの。読み上げた瞬間には意識を失っていた――。
ふと目を覚ますとソフィは知らない場所にいた。そこは全く見覚えのない花の庭園。最低限の生活が保証されている空間があった。
助けを待ち、三日間の生活を送っていると仮面の男が現れた。彼はこう言った。
「ソフィ、外に出たければ僕と婚約を結んでくれ」
男は仮面を取る。
その素顔にソフィは驚きと畏怖の念を抱く。
ソフィは真実の愛を知る――。
※タイトルを変更する場合がございます
※アルファポリスでも掲載中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 00:46:18
11740文字
会話率:49%
ラスタリア王国の田舎男爵長女ラプンツェルは、妹のリリアンヌに婚約者を奪われ失意のどん底に落ちてしまう。さらに、リリアンヌの策略で戦地に送られたラプンツェルは、敵国であるラグナ帝国の皇子カドゥケウスが率いる『狂犬部隊』に襲撃される。
命の危機
を感じたラプンツェルは、自分に問う。
このままでいいのか。なぜ、こんな目に合うのか。
ラプンツェルは、カドゥケウスに願う。
「お願い、ラスタリア王国を滅ぼして……」
煌めく銀髪、燃えるような灼眼に興味を持ったカドゥケウスは告げる。
「気に入った。お前、俺の傍にいろ」
ラスタリア王国を捨て、ラグナ帝国の皇子の傍で、ラプンツェルは変わっていく。
これは、敵兵の少女と、次期皇帝の青年との物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-04 07:00:00
64567文字
会話率:52%
王国で醜い女と言われて婚約破棄寸前だった女性が考えついた自分の誘拐作戦、その始まりの物語です。
最終更新:2021-07-18 10:13:24
2633文字
会話率:28%
「私はただ、美味しい料理を食べたいだけなんだけど」
主人公のキャナリーは、森の薬草売りである強烈で強欲な
老婆ラミアに育てられた孤児。
幼少期にお腹を空かせてばかりいたため、食いしん坊の15歳。
王族と皇族が魔力を持つ世界。
そして令嬢の
美しい歌声にも魔力がひそむ。
ダグラス王国・王立歌唱団のトップ四人、四音(シオン)の歌姫。
彼女たちは大聖堂で、歌と魔力を披露する。
それは王族貴族が花嫁を選ぶ場でもあった。
子爵家の養女となり、四音の歌姫となったキャナリーだが、
他の三人は身分の低いキャナリーを標的にし、こきおろす。
「なんでもポイポイお腹に放り込んで、まるでゴミ捨て場みたいですわ」
木の実一つを取っ組み合いで奪い合うような老婆に
育てられたキャナリーは、
ちょっとやそっとのことではことではめげない性格。
しかしダグラス王国の宮廷での、
貴族たちの人を見下す態度にうんざりしていた。
そして歌の披露会の際、キャナリーが歌い終えた時
なぜか地震がおきてしまう。
当初はキャナリーを気に入っていたらしき王子にも、
不吉な魔力を持つ娘だと追放され、
子爵家からも追い出され、むしろせいせいして森に戻ったキャナリー。
そこで怪我をしていた青年二人を助けたが、
一人はなんとグリフィン帝国の皇子だった。
帝国皇子と親しくなったキャナリーに、
ダグラス王国の手のひら返しが始まる。
さらに地震はキャナリーの歌を聞き、密かに捕らわれていた
聖獣が目覚めたため起きたものだと判明。
皇子ジェラルドととの距離は縮まっていき
その上、キャナリーがただの孤児ではなく、
伝説の翼の一族だったということも明らかに。
怪物が村を襲ってきても、能無しの王族は
魔力をもちいた戦い方も忘れている。
立ち向かえたのは皇子ジェラルドと、
それを支えるキャナリーの歌声。
そして宮廷の手のひら返しはさらに激しくなっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-04 09:12:27
106515文字
会話率:47%
ある王国で聖女を虐めた公爵令嬢は、婚約者の王子に婚約破棄されて追放されました。
しかし、公爵令嬢は本当は王子と聖女の恋路に邪魔だからと濡れ衣を着せられていただけだったのです。
心優しい令嬢は追放された後、帝国の皇子の協力を経て幸せにな
りましたが、反対に彼女を追放した王子は暴政に怒った国民に殺されました。彼を誑かした聖女も一緒に殺されました。
可哀想な無実の公爵令嬢は幸せになって、彼女をはめた悪い王子と聖女は罰を受けました。
……………ここまでが表向きの話。なら、真実とやらを見ませんか?
***
長編の続きを書いている最中なので、短編を書こうとしたのですが、話の構成上、連載形式になりました。7話分程度で完結します。
ガールズラブのキーワードはついていますが、がっつりではないと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 19:07:33
30763文字
会話率:28%
その時、朱凜の全身は怒りで熱くたぎっていた。
ちょっと前まで、謁見の間の絢爛さに呆気にとられていた田舎者の姫の顔はそこにはなく、琥珀色だった瞳を怒りで金に輝かせながら、壇上のやんごとなき立場にあるだろう者達を、今にも噛みつかんばかりに
見据えている。
「……もう一度、お伺いできますでしょうか?」
朱凜は、荒くなってしまいそうな声音を全力で押さえ込みながら、問うた。
「うむ……こうして輿入れしてきてもらった朱凜姫には非常に申し訳ないのだが、第一皇子、フェルナートとの婚礼を取りやめたいと思っておる」
そう告げたのは、御年四十四歳になるガーヴィルグ帝国の皇帝、ランヴェール三世だ。男として脂ののったは堂々たる偉丈夫だが、さすがに自分が言っていることに非があるのは理解しているのだろう。顎の髭を撫でながら、その視線はどこか泳いでいる。
「何を……っ」
あまりに無責任な物言いに、思わず朱凜は声を上げそうになる。けれど、すぐ隣にいた外交官がそれを手で制し、視線で『お願いですから堪えてください』と訴えてくるので、朱凜は口を噤み、琥珀色に戻った瞳を落とした。
(どうしていつも、こうなるの……)
十七になるのに背も伸びず、凹凸もほとんどない身体、姫としての手習いごとなどはことごとく駄目で、よくできた兄弟、妹と比べられ、”みそっかす姫”と祖国で呼ばれていた朱凜にとって、この婚礼は唯一自国のために自分が役に立てるチャンスだった。
だから、苦手な勉強も、この国に関することは頑張り、教師からもお墨付きをもらうくらいにはなったのだ。
それなのに、結局ガーヴィルグ帝国でも朱凜は”みそっかす”でしかなく、第一皇子に相応しくないという烙印を押されてしまった。
朱凜は固く目を閉じた。襲ってきた虚無感で身体が一気に重くなる。
もうこのままどこかに行ってしまいたい——そう思った時だった。
「——遅くなりました」
凜然とした声と共に謁見の間にやってきた、青みを帯びた鈍色の髪の男——アースヴィルド第二皇子は王に向かってこういった
「フェルナート兄上と朱凜姫との婚礼を取りやめるのならば、私が朱凜姫を娶ってもよろしいでしょうか?」
思いがけない第二皇子の提案から、”みそっかす姫”と呼ばれた朱凜の新しい物語が幕を開ける——折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 21:16:08
8949文字
会話率:32%
王国歴413年。帝国の囚われとなった王国の姫と女騎士。帝国の皇子によって連れられた女騎士は、ある牢で姫と再会する。そこで目の当たりにしたのは、肉欲の虜となった姫の姿だった。
最終更新:2021-02-05 18:44:23
4435文字
会話率:32%
この物語は龍頭人身の帝と皇族が治める国家、神龍帝国の皇子レンが運命に翻弄されながらも、仲間と共にその運命に抗う物語である。
最終更新:2020-12-07 16:32:05
3437文字
会話率:52%
フィオナは結婚してくれと何度も何度も迫られていた。
お相手は帝国の皇子様。金の髪と瞳、そして褐色肌の二十五才。十三才も年上。
フィオナは十二才になったばかり。未成年だ。なのに帝国に連れて帰ると一歩も引かない。
お願いだから! 話を聞いて!
互いに言い分が一方通行だったけれど、実は皇子にも事情があって……?
本作は、『平民のひろろさん』さんが活動報告内でタイトルお題として出されたもので、短編として執筆投稿する許可を頂いております。
タイトルは少し変えています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-20 01:18:24
4374文字
会話率:66%
『お爺ちゃんのお爺ちゃんは、滅んだ帝国の皇子だったんだよ』。転生して田舎領主の三女リディとして生まれ変わった主人公は、魔法のある世界と牧歌的な生活をそれなりに楽しんでいたが、十四になる少し前、祖父から家の秘密を聞かされる。うずうずとわき上が
る、成り上がり欲。魔法はそこそこ、現代知識もあるし、お爺ちゃんの心意気は格好いい! それにせっかくのこの状況、活かさない手はない! ふっふっふ、私、成り上がれるところまで、成り上がってみるから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-25 12:25:08
439596文字
会話率:43%
帝国の星詠みが交代することになり、集められた候補者たちの世話係に任命されたのは帝国の皇子たち。
候補者の相手をすることに気が進まない第四皇子アレクサンドルに、候補者の姉であるラグランジュ王妹殿下は告げる。「妹は七つのころから姿が変わっていな
い」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 10:00:00
12337文字
会話率:40%
アウストレア帝国の第4皇子末っ子。
ルシア・アークス・アウストレアは無能皇子と揶揄されている。
金と女に目がなく、武技もカリスマも一切なしの放蕩皇子。
ことマイナス評価なら誰にも負けない無気力無関心無感動の三無主義の腐れ皇子。
そう呼ばれる
彼の本性は、最近帝都で話題を博し人気のヒーロと呼ばれるダークフラワーのリーダーだった。しかも、転生者!?
ポテンシャルは高いのに表では決して目立たない暗躍皇子による、アホだがバカじゃない暗躍物語!
少しでも良いと思って下さった方は、好評価の方よろしくお願い致します。
10pt評価のご協力、いつでも大歓迎です。
若輩者ですが、どうかよろしくお願い致します!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-23 14:14:08
13606文字
会話率:36%
とある小国に住む平民の青年シャールは、『宵闇の皇子アルフレド』の異名を持ち、恐れられる大帝国の皇子の後宮へ、王女シャルロットとして女装潜入させられる。息を潜め、ひっそりと過ごそうとするシャルロットは、とある事件により、皇子をはじめとする様々
な人物に目を付けられてしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-28 08:00:00
77507文字
会話率:48%
森の魔女と呼ばれるクララは、精霊に守護されるスピリュティア王国で、人々と精霊の架け橋を担っていた。魔獣退治をしていたある日、王女マシュリナが隣国のウィザダネス帝国の皇子の花嫁に望まれているのを知る。正確には「銀髪の王女」を花嫁に。だがマシュ
リナは次期国王としてスピリュティアに必要不可欠な存在。唯一髪と目の色を変えられるクララが身代わりとしてウィザダネス帝国に行くことになった。
ウィザダネス帝国には三人の皇子がおり、クララ同様、他国から二人の花嫁候補が来ていた。三人の皇子に三人の花嫁。どう組み合わせるかは一か月、様子をうかがって決めるようだ。クララはできるだけウィザダネス帝国の弱みをつかみ、あるいは恩を売りつけ、結婚せずにスピリュティア王国へ戻ろうと画策する。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-23 23:00:48
137766文字
会話率:38%
第1話:最初の英雄(アルフェール)
平和な国の第1王女として生まれたフィオラは、いずれ国を背負う立場の者として忙しくも充実した毎日を過ごしていた。だがしかし、事件は突然起こってしまう。フィオラの16歳を祝う国を挙げての祭典の日、各国から集ま
った代表の中に元凶はいた、大帝国の皇子リードレッド。フィオラを一目見て気に入った皇子は、フィオラの国へ宣戦布告をする。「俺の嫁に王女を寄越せ。素直に渡さないならば国ごと貰い受ける」
第1話番外編:真珠王
第2話:藤姫
第2話番外編:藤に恋い焦がれた哀れな男
第3話:救国の戦巫女
随時更新予定、気まぐれです。Twitterで告知を予定しております。@White_100storys
恋愛話も書く予定ですが第1話には入らない予定です。戦記物にしたいですが、書ける自信が無いのでふわふわすると思います。書きたいものを書きたいときに書きたいだけ書くので、恐らくはぐちゃぐちゃとした文章が続くと思いますが、お許しください。一応は剣と魔法の世界観です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-23 03:30:36
244文字
会話率:0%
私、ルアリシア(16)は政略結婚させられました...。お相手はなんと私の国を滅ぼした帝国の皇子様!
うまくやっていけるか心配です。でも結婚式で初めて見た彼の姿、とっても素敵でした。銀色の髪に翡翠の目をもつ皇子様。私の手を引いて、優しく微笑ん
で下さいました。彼ならきっと、大丈夫ですよね...??折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-30 19:11:38
4500文字
会話率:32%
バルトロメ帝国の皇子アルベリックは隣国セルリアン侵略を狙い、セルリアン王女を懐柔しようとしていた。だが、その王女によって彼の計画は打ち砕かれてしまう。
王女の婿としてセルリアンに渡ったアルベリックに対し、王女エレオノーラが命じたのは、「最
低一日一回はわたくしとおしゃべりすること」だった。
風変わりな王女に不満を抱くアルベリックは、部下からある情報を入手する。それは、「エレオノーラは、アルベリックに愛を囁かれると死んでしまう」というものだった――
※ 異世界転生要素あり
※ オタク発言注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-20 20:00:00
15571文字
会話率:28%
梶山は、いつの日かお笑いで頂点に立とうという夢だけを抱えたまま、日々をダラダラと暮らし続けている売れない芸人である。
ところが異世界からやってきていた魔神と出会い頭の衝突事故を起こして死んでしまった。
魔神はそのことがバレるとマズイというこ
とで、自分が支配する世界に転生させてしまう。
アクラ帝国の皇子ライトとして生まれ変わった売れない芸人。
だが、この世界にはお笑い芸人というものは存在していなかった。
そんな世界で、自分の夢を今度こそ現実のものとするべく本気で動き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-19 13:00:00
42165文字
会話率:21%
大陸最強の国家として名高いペロネポス帝国は、革命によってその形を変えた。かつての皇家は滅び、新たな皇家による統治が始まった。
そんな中、たった一人の皇女が少年によって救われる。不本意にも彼女の父、革命の直前に死んだペロネポス皇帝の意図
に沿って。
私の帝国を滅ぼしてくれ――それが、皇帝の遺言だった。
無事に脱出した皇女アルクノメと、遺言を聞いた二人のうちの一人、ナギト。二人は中立地帯である商業都市・テストミアへと到着。しかし安全を得るために、一つの条件が提示された。
今年行われる、オリンポス闘技大会。その出場をアルクノメとナギトに求めたのである。
ナギトは出場権を帝国の皇子・オレステスから奪うものの、町は闘技大会どころではなくなっていた。市民階層のヘレネス族、魔術工房を始めとする特権階級の二耀族に分かれ、対立が深まっていたのである。
過去の事件と共に浮び上げるヘレネス族の正体。その衝撃に揺れる少女、彼女を守ることに信念をかける少年。
しかし突然、彼の記憶は奪われる。
悪意に満ちた再会の中、彼が彼女にかけた言葉は――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-06 10:31:32
89087文字
会話率:41%