「遊斗ーここで着替えるわねー」
「おーう……ちょっとまて」
俺がいるのに自然な流れで着替えようとする幼馴染、兎乃。
そんな彼女に振り回されたり誘惑されたりするお話。
最終更新:2021-11-20 18:09:48
2793文字
会話率:65%
「ヨォ...!山吹。奇遇だな...」
「え」
「こんなとこで会うなんて、思っても見なかったぜ」
オシャレ過ぎる見た目。
高価なブランド物を着飾り、
髪型もイケてる。
そして、顔も男前。
同じ高校に通ってる性格の悪いイケメンの藤島くん
だった。
金持ちのボンボン。
貧乏な母子家庭の俺を見下し、
更に邪魔がってる。
何故ながら、俺がいるせいで、
学年二位だから。
何でも一番でいたい男、それが藤島くん。
学校一のモテ男であり、運動神経も抜群。
そして親が金持ち。
俺は学年一位にこだわっていた。
何故なら、特待生でいれば、
授業料が免除になるから。
そのくらい、俺は頑張って勉強し、
この地位を築いてきた。
ま、そのため。
俺はお洒落などすることもなく、
冴えない眼鏡男子。
服装も、ちょっと毛玉だらけの
パーカーに、着古したジーパンだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-27 12:19:37
6977文字
会話率:29%
俺は現実世界で俺が務める工場の工場長からパワハラを受けていた。
定年を間近にして、俺はうっぷんが爆発する。
工場長を階段で蹴落とそうとして、自分が階段から落ちて一生を終えてしまった。
何の酔狂か、今俺がいる世界の精霊様が、俺の魂を救い上げ
てこの世界の若者の魂と入れ替えてくれた。
この若者には悪いが、俺はこの人生を満喫させてもらうつもりだ。
なんか色々とやらかしそうだが、2回目の人生、楽しませてもらうぜ!
基本週一、日曜更新です、拙い文章にお付き合いいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-03 14:00:00
827477文字
会話率:71%
異世界、と言われたら何を思い出す?
強力で素敵な無敵のチート? 金の心配のない豊かな毎日? 常識を聞いただけで称賛してくれる馬鹿どもや大したこともしてないのに惚れてくれるチョロインたち?
素晴らしいね。そんな世界こそ誰もが憧れる異世界だよ。
ほんとにいるなら一度くらい行ってみたいもんだ。
……もう一つだけ質問いい?
そんな世界が異世界なら…… そんな世界こそが異世界のなら……
俺がいるここは…… 一体なんなんでしょう。
◆◆カクヨム、アルファポリスにも投稿しようかと迷っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 22:00:00
85531文字
会話率:43%
『生きてく意味も、死ぬ意味も、 もう そんなの探すなよ 』
――静かに吹いてる風は、男の子の白い髪を緩やかに撫でている。
『なんでッ … … あんたなんかに、何が分かるっていうのよッ!!』
――冷たく吹き抜ける風は
、女の子の黄色い髪を激しく揺らしていた。
『お前の傍には皆がいて、隣には俺がいる 。贅沢言うなよ 』
悲しく見える少しの微笑みが、女の子の心に届く 。
『どうして … こんな事 』
『〇〇だから 』
『ッ―――』
その言葉を聞いて、ポロリと一線、頬を伝う 。
望んでいた 言葉では無かった。して欲しかった 事では無かった。願っていた 想いでは無かった。
初めから 私達の間には何も無かったのに、どうして貴方は 私の目の前にいるの?どうして貴方は 泣いてるの?どうして貴方は 傍にいるの?
――どうして私は 、声が出ないの?
溢れる感情と、零れ落ちる雫。もう、滲む視界で受け止めきれるものなんて無かった。全てが沈んで、落ちていくような 。貴方に溺れて、私の身も心も、何もかもを … … 貴方に預けてしまいたいくらい 。
私という存在は――溶けていった 。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 20:13:42
54196文字
会話率:63%
俺が友達と遊んだ日の帰り道のことだった。道路にボールを取ろうと、飛び出した子供がいた。そして、その子供は――、トラックに轢かれてしまいそうだった。このままじゃ子供に轢かれてしまう……と思い、俺は子供を庇い、代わりに俺がトラックにはねられた。
「ああ、俺は死ぬのか……」呟き、俺は命を落とした。「あなた、目を開けなさい」――しかし、俺を叩き起こしたのはある少女の声だった。俺は恐る恐る目を開いた。目の前にいたのは、ダイヤモンドの様に透き通るような美しい銀髪を持ち、顔立ちとは裏腹に全てを見通すかの様な深紅の瞳を持つ華奢な超絶美少女。黒衣を身に纏い、豊かな胸を張らせながら、少女は俺を凝視する。「私は、終焉の女神――アリア。あなたは確か……鋏クウトさんだっけ?」終焉の女神? 何だそれは? すると女神は「クウトさんはさ、もう一度人生を歩みたいと思わない?」俺は『もう一度人生を歩みたいとは思わない?』という言葉に瞠目し、項垂れる。「できるならそうしたい……」俺がぼそりとこぼした言の葉を、女神は聞き逃さなかった。「よし! じゃあ決まりね!」元気溌剌に言うと、女神は俺の額に掌で触れた。すると、女神と俺がいる空間は歪み、やがては暗闇へと変貌した。そして、光が戻ったと思えば……。 「ここ、どこ……?」 俺は今、見知らぬ部屋にいたのだ。 「な、な……!?」 隣には、あの少女がいた。 「どうして私まで転生してしまったのよ!!」 どうやら、女神様は間違えて転生してしまったようだ。
※この作品は、前作『異世界転生は女神と共に。 ~子供を車から助けたことから死んでしまい転生した俺が、手違いで共に転生してきた終焉の女神と一緒に王城にいる仲間たちとのんびりと過ごす話~』の続きです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-21 22:26:21
9342文字
会話率:44%
俺が友達と遊んだ日の帰り道のことだった。道路にボールを取ろうと、飛び出した子供がいた。そして、その子供は――、トラックに轢かれてしまいそうだった。このままじゃ子供に轢かれてしまう……と思い、俺は子供を庇い、代わりに俺がトラックにはねられた。
「ああ、俺は死ぬのか……」呟き、俺は命を落とした。「あなた、目を開けなさい」――しかし、俺を叩き起こしたのはある少女の声だった。俺は恐る恐る目を開いた。目の前にいたのは、ダイヤモンドの様に透き通るような美しい銀髪を持ち、顔立ちとは裏腹に全てを見通すかの様な深紅の瞳を持つ華奢な超絶美少女。黒衣を身に纏い、豊かな胸を張らせながら、少女は俺を凝視する。「私は、終焉の女神――アリア。あなたは確か……鋏クウトさんだっけ?」終焉の女神? 何だそれは? すると女神は「クウトさんはさ、もう一度人生を歩みたいと思わない?」俺は『もう一度人生を歩みたいとは思わない?』という言葉に瞠目し、項垂れる。「できるならそうしたい……」俺がぼそりとこぼした言の葉を、女神は聞き逃さなかった。「よし! じゃあ決まりね!」元気溌剌に言うと、女神は俺の額に掌で振れた。すると、女神と俺がいる空間は歪み、やがては暗闇へと変貌した。そして、光が戻ったと思えば……。
「ここ、どこ……?」
俺は今、見知らぬ部屋にいたのだ。
「な、な……!?」
隣には、あの少女がいた。
「どうして私まで転生してしまったのよ!!」
どうやら、女神様は間違えて転生してしまったようだ。
※週に一回程度更新します。
誤字脱字が多いかもしれませんが、どうか許してくださいっ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-22 17:29:57
6923文字
会話率:46%
七日間という期間はあなたにとって短く感じますか?それとも長く感じますか?また、自分にとって大切なものをどうすることが正解なのかあなたには判断することができますか?これは余命七日を宣告された青年の七日間という期間の間、今まで通りの普通の生活を
送ろうと考えているが… 一風変わった作品になっていると思います。多分あらすじを見ただけではありきたりな展開かと思いますが、アクセントを加えていると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-11 23:45:02
48603文字
会話率:59%
毎日に退屈していた少年遠藤修は突如何の前触れもなく異世界に転生されてしまう。
転生されたことに歓喜する遠藤だったが、思わぬ展開からキャバクラの店員をさせられる。
店の従業員ハルカに好意を抱いた遠藤だったが、次第に店長のカエデにも好意を抱くよ
うになる。
そんな中遠藤はカエデについて恐ろしい事実を知ることになる。
「カエデの中には悪魔が宿っている」
「名前はカエデ。全世界が恐れる悪魔サタンを有している女だ」
悪魔の存在により世界から狙われるカエデであったが遠藤はカエデを守るため立ち向かうことを決意し、遠藤と同じくカエデを守るために集まった仲間たちと共に遠藤は旅立つのであった。
**この作品を面白いと感じた方はブックマーク登録、評価の方もよろしくお願いします。**
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 19:53:23
260616文字
会話率:58%
全ての一秒間に、それぞれの俺がいる。
一時の楽しみ。一時の快楽。一時の感情。それらは全て幻の様に、不確かな記憶として色褪せていく。
そして最後に残るのは、『終わり』を体験する自分自身。
なろうで投稿する様な作品ではないと思うのですが、一応
試しに投稿してみます。
僕の死生観に基づいて書いたショートショートです。
『終わり』を常に恐れる僕のこの感情が、うまく伝われば良いなと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-01 23:50:50
3537文字
会話率:8%
場所は俺がいる家だ
他人は関係ない
俺が評価する
キーワード:
最終更新:2020-12-13 23:00:00
202文字
会話率:0%
寝ることに全力の少年が学校での睡眠のために女の子を助けるが......
最終更新:2020-12-09 00:17:38
2028文字
会話率:46%
俺、“高木周兵”は、今日も委員長である“川崎倫”に朝から絡んでいる。
というか、朝だろうが昼休みだろうが放課後だろうが、委員長のいるところ、常に俺がいると言っても過言ではないのだ。
なんでそんなに委員長に付きまとっているかって?
もちろ
ん委員長が大好きだからだ!
だから俺は今日も朝から委員長にまとわり付いている、というわけだ。
だけど、委員長は俺には非常に冷たく、いつも叱られるわウザがられるわで、なかなか関係が上手くいかない状況ではある。
だが、同じクラスになってからずっとこんな毎日を繰り返している俺は、こんなことでめげたりしないのだ。
ということで、今日も委員長に凸してくるぜ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-15 21:32:20
8587文字
会話率:50%
主は自分にとって唯一の騎士を見つけられるように。
騎士は自分にとって唯一の主を見つけられるように。
ヒーローに憧れていた高校二年生、江口比呂は事故で命を落とし、別世界に転生する。
三日前に亡くなったはずの十歳の子供、ウェインとして。
以前
の記憶はそのままにウェインとして生きることになった比呂は向こうで叶わなかった、誰かを守るためのヒーロー……元い騎士を目指し、この世界で奮闘していく。
主となる少年、ヴァーミリオンとの出会い。
果たしてウェインは心を閉ざした少年の騎士となれるのか。
君がいる限り、俺は一人じゃない。俺がいる限り、君も一人じゃない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-25 21:10:24
403075文字
会話率:31%
実際問題俺には友達がたくさんいたんだ。
けど気づいたら周りはいなくなっちまった。
俺ももうこんな年だし、この現実を受け止めるしかないのかなって思っていたんだ。
今俺がいる介護施設っていうのかな、ここって案外いいところでさ、みんな似たような境
遇なんだよね。
けどたまに仲の良かったやつが消えちゃうんだよね。
これはもちろん相当寂しいことさ。
俺が何を求めてるかって?
そんなの決まってるだろう。
友達だよ。
そう、それもとんでもなくかっこいい友達そんな友達がいれば俺もまだ格好よくいられると思うんだ。
この話はそんな俺の、いやそんな俺たちのたくさんある記憶の一つ一つの物語だよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 07:15:36
1643文字
会話率:4%
■高校一年生、大橋百花は幼馴染の暮満希が好き。けれど、百花は彼の好きな人に気付いてしまう。
「あなたのことをずっと見つめていたから、あなたの視線の先に誰がいるか気付いてしまったの」
「最愛の人が、最低な人間に恋をした」
「あなたは辛い道を進
んでいくけれど、私の好きな人は間違っていないと信じる」
「心ここにあらずで、いつも遠くを見つめている、透き通った表情が好きでした」
「馬鹿だよね」
■藤巻千晴は、小学生の頃から恋をしていた大橋百花に再会し、親友として彼女が失恋したことを知る。
「あなたが、私を見つけてくれたの。あなたと出会うまで私は、ずっとずっと淋しかった」
「あなたと目が合って初めて、呼吸が楽になったのです。あなたが笑い掛けてくれて初めて、生きていてよかったと思ったのです」
「私以上に、あなたを愛せる人なんているのだろうか、と思う。でもあなたはきっと、私があなたを愛する以上に、彼を愛している」
■山井祐は、平凡な友人暮満希を蔑み、孤独を抱えた名も知らぬ美少女に己を重ね、彼女を自分の片割れとして手に入れたいと願っていた。
「彼女はいつも、ここではないどこかを見つめていた。全世界を憎悪するように睨み付けながら、永遠に手に入らないものに恋い焦がれている。そんな、美しい表情だった」
「桜の花弁が舞い落ちる中、黒髪と制服のプリーツスカートを振り乱し、狂ったように彼女は桜を蹴っていた」
「彼女はあの女といるときだけ、地に墜ちる」
■暮満希は、家族を喪った経験から、他者にとって自分が大切な存在になることを恐れていた。そんな中、自分に一切関心を向けない友人山井祐に惹かれてゆく。けれど、真っ直ぐにぶつかってくる幼馴染大橋百花の存在に、変わりたいと思い始めていた。
「誰の特別にもなりたくなかった。誰かの大切な人になるのが怖かった」
「俺たちは遠く隔たれていたから、俺は自由に彼を愛することができた」
「俺は空っぽだ、と思った。これは、恋ではなく逃避だ」
「彼女の心の真ん中に俺がいる。百花の心の特等席に、俺の居場所があるんだ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-18 15:08:51
16576文字
会話率:28%
いつの間にか、馬のない馬車が走り回る世界に迷いこんだ俺は、この世界になぜか惹かれるものを感じていた。この国は、日本(ひのもと)というらしい。
で、今俺がいるのがこの国の首都、大坂だ。
(改造人間のルーツを持つ俺は、魔法使いの両親の子供
として転生した。転生先で魔法使いとして無双するはずが、試験で成績振るわず産みの親からは勘当され、ようやく人並み程度になった。
と、思っていたら、今度は魔法の知られていない異世界に転移とか、どんだけやねん。
うーむ? 俺だけ魔法が使える。もしかして、無敵なのか?)
とりあえず、首都高で赤い馬なし馬車とレース開始...
ふっ、何の冗談だ? だか転生した魔法世界では使用できなかった改造人間パワーや、妙な能力がこの世界では発現するみたいだが...
物語は最終章へ、そして完結
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-06 16:27:29
103705文字
会話率:47%
---《世界に4つの皇石(こうせき)あり 4つの皇石に選ばれし者 世界の礎とならん》--- 今、俺がいるのは丸太の上だ。ただの丸太じゃあない。超巨大丸太だ! 大海原に浮かぶ巨木の上でひとりぼっち・・・。ああ、お腹が空いた・・・。 神様から、
4つの皇石を集めて、滅びかけている世界を救うという依頼を受けたが、そもそも皇石って何だ? 神様からもらった力は、念動力〈サイコキネシス〉。 常識外れの力を持った主人公が、追われる人魚族の皇女や巫女エルフやツンデレお姫様と共に、世界を救うために飛び回る。海賊を討伐したり、世界樹の封印を解いて山が空に浮かんだり、伝説の龍と出会ったりする、俺TUEEEE系異世界ファンタジー。 世界地図です https://30457.mitemin.net/i405283/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-23 05:00:00
311326文字
会話率:44%
赤、青、黄、緑、紫。
五つの大陸に別れた中の赤の国に公爵家の娘としてサーシャ・ベルナントは生まれた。
甘え、甘やかされ、育っていったある日。
広間にある世界地図を見ていた時ふと前世の記憶を思い出す。そして、神様に転生させられた事も。
今世で
は心の支えの姉はいない。
「そんなの無理無理!!!お姉ちゃん居なかったら私死んじゃうんだけど!?」
そんなブラコン妹は今世を生き延びることが出来るのか。
「な、なんだよ……俺がいるだろ…」「まだ気にしているのか。そんなの、合理的じゃない」「う~ん……一緒に寝よ…?」「今日はそんなの忘れちゃおうよ!」「ほ、本当なんだ。信じてくれっ」「…姉さんは僕が守る」「あら、可愛い子」「もう、そっちばかり見ちゃダメだよ」「えぇ、我が主には昔から困っております…」「どうしてなのよ!!!???」
……きっと、多分、しぶとく生き残るだろう。
※ご都合主義
※逆ハーレム色が強い
※BL又はGLネタ有
※死人がでる
※不定期更新かもしれない
本当にこの世界に姉は存在しているのか、いないのか。
その目で確かめるまで彼女は死ねない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-28 00:30:47
8478文字
会話率:18%
ステップアップに 間に合わなかった俺がいる
最終更新:2019-05-28 19:55:11
906文字
会話率:0%
「……!!!い……、……めん……い……」
……すげぇ泣いてる、その子よりもでかい身体を抱きしめて。
腕の中にいるやつは、腕は脱力していて血を流していた。でも、その口元は微かに笑っていた。
「私のせいで……??」
……あーあ。そんな小
さな子泣かしちゃダメだろ。
夢だってわかってる。わかってるのに、思わず手を伸ばした。放っておけなかった。何だか、他人事のように思えなかった。
抱きしめて泣く子の肩に触れた時、思った感情はただ一つ。
―――どうか泣かないで。俺が君を守るから。
何度も同じ夢を見る。目が覚めると忘れてしまう、なんてものではなく、目が覚めても覚えてる。でも、なんの夢なのか全くわからない。
そんな俺がある日目覚めた先は、魔法が存在する世界。そして、力がないことに涙を流す一人の少女。
「力を、貸して……ください。」
「俺がいる世界じゃ、俺、結構えらいんですよ?」
涙は女の武器、ってか?
それとも惚れた男の弱み、か?
「この腕、この命。あなたに捧げることを誓います。」
「私は……っ、」
俺、黒沼宇宙。一応、頭なんだけど、異世界で一人の女の子に仕えることにしました。
平和を望むあなたを、放っておけなかったんです。
泣くあなたの顔を、どうしても見たくなかったんです。
あなたが創る世界を、近くで見たいと思ったんです。
自分を、非力だなんて思って欲しくなかったんです。
平和を望む一国の長と、それに仕える異世界の頭が、魔法が存在する世界を平和にしたいと望む話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-03 10:03:57
94647文字
会話率:60%