年々魔力が減り続けていき、無能な空っぽ聖女だと虐げられていた弱気なティアナ。
呪われた土地と呼ばれる帝国に追いやられる途中、殺されかけ、帝国の大聖女・エルセだった前世を思い出す。
「あれ? 少しだけ魔力が戻ってる……?」
妃待遇で迎えられ
る彼女の夫となるのは、眉目秀麗な皇帝であり、前世での弟子のフェリクスだった。
「これは国が安定するまでの契約結婚です。その後は形だけの妻であるあなたを自由にし、一生の暮らしを保証します」
(あんなに小さかったのに……って最高の条件じゃない!)
前世はとにかく多忙、今世は虐げられっぱなし。
正体を隠したままさっさとこの国を救い、のんびり暮らそうと誓うティアナ。
「愛する人がいるんです。俺は一生、エルセだけを想って生きていく」(いやそれ、前世の私なんですけど)
ティアナとしてフェリクスとの距離が縮まっていく中、帝国の呪いと自身の魔力の減少には関わりがあることが判明し──!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-16 16:20:43
191420文字
会話率:39%
十八歳の少年レイには十三歳から共に暮らす学校の教師であり、孤児だったレイを義弟として教会から身を引き取った義兄のデイレスがいた。臆病で人を怖がるレイにデイレスは自分がいつでもいるといって学校で苛められていた彼の心の傷を癒す本当の兄のような存
在。しかし、彼への信頼と憧れの思いはいつしか恋心に変わっていた。
男が男に恋をするだなんて可笑しく、いけないことなのだろう。レイはその感情を必死に堪えていた。
レイが学校を卒業する数日前、彼を虐める男子の集団はデイレスが死神であるといった噂話をしていて、レイはそれを耳にしてしまう。
死神というのは、数年前にこの村の山の麓にある教会をたった一夜で乗っ取り、大鎌で殺した人間の血肉を貪る世にも恐ろしき存在。何千もの人間を廃教会へ連れ出し、殺戮を続ける凶悪な化物のことだ。
あんなに優しいデイレスが死神な訳が無い。
しかし、学校を卒業した日の夜、デイレスに連れられてやってきたのは廃教会。
血生臭い悪臭が漂う中レイは教会の地下室、祭壇のある小部屋へと誘導される。
グチャリ。
肉塊が踏みつけられた音だった。
恐る恐るレイが下を見下ろすと___
そこみは他の死体よりも損傷が酷いレイを虐めた彼らの亡骸だった。
デイレスの名を叫ぶレイの白い頬に背後から彼の冷たい掌が触れる。
「ああ、そんなに怯えないでくれ。余りにも可愛い過ぎて俺の喉がお前の血を欲しがっている」
デイレスの黒髪は白銀の長髪に変わり、赤い瞳には獣のような鋭い瞳孔が。
爪も伸びていて、ニヤリと笑う口元からは獰猛な二本の牙が零れていた。
祭壇上の椅子に腰掛け漆黒の大鎌を背負うその姿は死神そのものだった。
無垢な子どもの血は上手い
そんな噂と好奇心だけでレイを引き取ったデイレス。
しかし臆病なレイがデイレスに対してのみ甘えるその姿に理性が吹き飛ぶ程のとある衝動を引き起こしていた。
溺愛から生まれた愛の歪みはエスカレートしていく。
そしてレイは感じた。
死神を前にした恐怖、絶望、心臓の悲鳴。
それと興奮。
教師として、普段の好青年なデイレスの面影は無いが、殺しと血に飢えた本来の彼の姿は実に妖艶で、引き込まれる。
抱き合った二人は今宵......
赤黒く歪んだ、けれども相思相愛故に契約の首輪を取り付けて監禁を受諾した少年と彼を愛する闇深き死神のストーリーが今、幕を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 22:23:41
43380文字
会話率:23%
ベルナンデ・ユーズには前世の記憶がある。
そして、前世の記憶によると、この世界は乙女ゲームの世界で、ベルナンデは、この世界のヒロインだった。
蝶よ花よと愛され、有頂天になっていたベルナンデは、乙女ゲームのラストでメインヒーロ―である第一王子
のラウルに告白されるも断った。
しかし、本来のゲームにはない、断るという選択をしたせいか、ベルナンデにだけアナウンスが聞こえる。
『愛されイージーモードはサービスを終了しました。ただいまより、嫌われハードモードを開始します』
そのアナウンスを最後に、ベルナンデは意識を失う。
次に目を覚ました時、ベルナンデは、ラウルの妃になっていた。
なんだ、ラウルとのハッピーエンドに移行しただけか。
そうほっとしたのもつかの間。
あんなに愛されていたはずの、ラウルはおろか、攻略対象、使用人、家族、友人……みんなから嫌われておりー!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 17:09:37
3814文字
会話率:18%
「ぜーんぶどうでもいいわ! だって、愛されない私は死んだのだし」
公爵令嬢だったリュゼリアは、一目惚れした国王エドワードと結婚して王妃になった。けれど、エドワードは幼馴染の男爵令嬢アイリに夢中。しかし白い結婚がつらくなり、アイリを妃に迎え
てはと提案しても、エドワードは取り合ってくれない。そんな中、リュゼリアの元に最近話題の異国の薬師が現れる。薬師は、リュゼリアに「リュゼリアが最も必要としている薬」を渡した。薬を毒薬だと思い、疲れたリュゼリアは薬を飲んで自殺を図る。しかし、翌朝普通に目覚めて——。実はその薬は恋心を消す薬で、あんなに好きだったエドワードのことはどうでもよくなっていた。そして、リュゼリアは気づく。
「あの人からの愛なんてどうでもいいわ。私が私を愛してあげなくちゃ!」
リュゼリアはエドワードが軽んじられないように我慢していたことをやめ、自由に生きることにする。思う存分自分を甘やかしていると、エドワードの様子が変わり始め——。
「実は君が好きだった? 今更よ知らないわ」
そしてなんと異国の薬師は、大国の王太子であることがわかり……。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-10 08:00:00
81757文字
会話率:41%
【2024年7月10日 カドカワBOOKSより発売!】
「米……そうだ米だ! こんな大事なことを忘れていたなんて!!!」
――ここは、8歳になると神よりスキルを与えられる世界。
主人公・フェリクは、ガストラル王国の辺境にある農村ファルムに
暮らす、米農家の息子だった。
代々受け継がれてきた水田でなんとなく米を生産していたフェリクの家だったが。
米は時代遅れでまずい貧乏人の食料として安く買いたたかれ、生活も苦しくなるいっぽうだった。
そして8歳になった日。
フェリクが教会で神より授けられたスキルは、なんと【品種改良・米】。
外れスキルを引き当てた雑魚として、村のみんなから笑い者にされてしまったフェリクだったが。
しかしスキル付与と同時に蘇ったのは、なんと前世の記憶だった――。
あんなに米が好きだったのに。
米こそ正義だと思ってたのに。
どうして今まで忘れてたんだあああああああ!!!
米が時代遅れ? は?
そんなの絶対に認めない!!!
オレが米の良さを教えてやるよ!!!!!
こうしてフェリクは、スキルと前世の知識を駆使し、米改革をすると誓ったのだった――。
【主要キャラクター】
◆フェリク・クライス
主人公。ガストラル王国の辺境、アリスティア領にある農村ファルムに暮らす、米農家の息子。
8歳のとき、スキル獲得とともに「三度の飯より米が好き!」だった30歳の会社員(男)・米原秋人(まいばら あきと)としての記憶がよみがえる。
◆アリア・フローレス
明るく優しい性格の、フェリクの幼なじみ。
ファルム村の村長の孫娘で、フローレス商会社長の娘。
家計が苦しいフェリクの家に、たまにこっそり食料を届けてくれる。
◆エイダン・フローレス
アリアの父親で、フローレス商会の社長。
ビジネスとお金が大好きで顔が広く、アイデアを思いつくといても立ってもいられない。
が、家族思いで優しい性格でもある。
◆リアム・アリスティア
辺境伯。フェリクたちが暮らすアリスティア領を治めている領主。
無害な人間には優しく、基本的には領民思いで面倒見もいい。
だが、怒らせると怖いらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-05 07:00:00
190992文字
会話率:44%
「そんなことより、B組の中谷さんって夏休み明けから顔変わってない? あんなに鼻小さかったっけ」
最終更新:2024-10-05 05:00:00
1962文字
会話率:44%
※一部残酷描写有り※
ポメラニアンはお好きですか?
現在、日本国内で約2万頭が飼育される人気犬種。
ポメラニアンは飼い主への忠誠心が高く、家族を非常に大切にします!
少し繊細ですが、とても賢いのでキチンと躾をすれば立派に成長するし、何と
言っても、そのぬいぐるみのような愛らしいほどに愛らしい風貌は有史以来最強!
でも、そのポメラニアンがあんなに醜悪な生き物だったなんてね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 00:10:30
7185文字
会話率:15%
ある日、子爵令嬢リコヴェールの下に妹のグリエディナがやって来た。
彼女は幸せな結婚をして伯爵家に嫁いだはずだった。
「私の夫……カーズアルト様について相談したいことがあるんです……!
お姉様の婚約者だった頃はあんなに優しそうだったのに…
…! あの人は、あの人は……!」
病気だった妹に「ずるいずるい」とねだられ、リコヴェールは多くの物を奪われてきた。
婚約者もまた、妹が奪っていった人だった。
それなのに結婚生活に悩む妹は姉を頼ってやって来た。
姉が仕返しを計画していて、既にその企みの中にいることも知らずに。
リコヴェールが計画する恐るべき仕返しとは?
彼女が本当に望んでいたものとは!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 11:40:00
16118文字
会話率:30%
「婚約を破棄したいだと……!?」
第一王子オートランディスから相談を受け、王は驚きの声を上げた。
婚約者である公爵令嬢アーサルティアは非の打ちどころのない才媛だった。
器用貧乏で自分に自信が持てない王子は、王国の未来を憂いて婚約破棄を決意
したのだ。
「あんなにも素晴らしい令嬢と結婚したら、僕は劣等感に苛まれて
他の女性に安らぎを求めるでしょう。
そして王家の血を受けた子供がたくさんできる。
やがて彼らは王位継承権をめぐって争うことになる。
王国は滅亡してしまうかもしれません……!」
「お前は何をバカな妄想にふけっておるのだ!」
王の指摘を受けてなお、オートランディスの決意は固く、
婚約破棄をすることを諦めようとしない。
果たして王は、婚約破棄を思いとどまらせることができるのか?
公爵令嬢アーサルティアのとった意外な解決策とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 06:00:00
11744文字
会話率:36%
「ご安心ください。私があなたを愛することはありません」
「それは良かった。俺もあなたを愛することはないですから」
チェルシーとルークのガーフィールド夫妻は、一年間限定の契約夫婦。
だが、クールで美麗な外見とは裏腹に、夫婦の心の中では、熱い
嵐が吹き荒れていた。
(ああああ、今日も夫がかっこよすぎる! 無理! あんなに美形で有能で親切な人が私の夫だなんてどういうこと!?)
(いい……今日も妻が惚れ惚れするほどいい……! あんなに美人なのにこのさりげない心配り……好きだ!)
相手への気遣いゆえに、初夜に「あなたを愛することはない」などと言い切ってしまった不器用な二人。
しかし実は二人とも、相手に恋をしていた。
だが一年の契約期限が迫ってきて……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 07:05:02
8675文字
会話率:26%
あんなにでっかいのは初めて見たような気がします
キーワード:
最終更新:2024-09-18 09:27:00
1053文字
会話率:0%
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを
授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 18:10:00
23104文字
会話率:35%
主人公――彩音レイナは、ダンジョン配信者として活動している。
「私、才能ないのかな……」
レイナは、珍しいダンジョン食材+癒やしをコンセプトに料理配信をメインで行っていた。
しかし配信が面白くないのか、さてまた題材が良くないのか、同接
一桁でずっと伸び悩んでいた。
そんなある日の帰り道。
次の配信ネタを考えながら歩いていたレイナは、同業者の悲鳴を聞きつける。
一人のダンジョン探索者が、モンスターのスタンピードに巻き込まれていたのだ。
「い、いけない。逃げ――」
「どいてくれる? 今の私は、機嫌が悪いの」
伸びぬ同接、増えぬ登録者。
レイナは、モンスターに八つ当たりし、ボコボコに殴り倒してしまう。
「はぁ。こんなの倒しても食材にもなりやしないのに……」
ため息とともに黙って立ち去るれいな。
その瞳には、倒したモンスターの姿は映っていないのであった。
「イレギュラーモンスターをあんなに簡単に!? いったい何者!?」
――残された少女・望月雪乃は、戦慄していた。
レイナが助けたダンジョン探索者は、実はチャンネル登録者数80万を越えている超人気の配信者。
小さな少女が深層のモンスターを素手で殴り殺す信じがたい光景は、くっきり雪乃の配信に写り込んでいたのだ。
「なんだ今の!?」
「ええい、特定班はまだか!」
その切り抜きは、レイナが眠っている間にまたたく間にバズりにバズり、朝起きたら伝説になっていたのだった。
※ この小説はカクヨム様、アルファポリス様、ハーメルン様、にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-01 20:30:45
183386文字
会話率:25%
「お姉さま、ずるい! どうしてお姉さまばっかり!」
男爵家の庶子であるセシールは、王女付きの侍女として選ばれる。
ところが、実際には王女や他の侍女たちに虐げられ、庭園の片隅で泣く毎日。
それでも家族のためだと耐えていたのに、何故か太り出して
醜くなり、豚と罵られるように。
とうとう侍女の座を妹に奪われ、嘲笑われながら城を追い出されてしまう。
あんなに尽くした家族からも捨てられ、セシールは街をさまよう。
力尽きそうになったセシールの前に現れたのは、かつて一度だけ会った生意気な少年の成長した姿だった。
そして健康と美しさを取り戻したセシールのもとに、かつての家族の変わり果てた姿が……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 21:33:23
18976文字
会話率:35%
病気で死んだはずの魔女リシェルは見覚えのある森で何故か再び目を覚ました。記憶を頼りに歩いているとそこで出会ったのはこれまた何故か青年の姿へと成長している弟子だった。
『師匠のためなら何だってします!』
そんな師匠思いの優しい弟子だった
からきっと快くこの訳の分からない状況の力になってくれるはず!と思ったのだがーー
「お前のようなガキが来るところではないから今すぐ出ていけ」
あんなに素直で優しかった弟子からは聞いたことのないような乱暴な口調に冷たい瞳。私の弟子に一体何があったんだ!待ってろよ!師匠が今お前を救ってやるからな……!!
最愛の師匠を失って生きがいを失った弟子と生まれ変わってもどこかいい加減で前向きな師匠の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 23:20:00
22426文字
会話率:56%
「幼馴染みは良いぞ。あんなに便利で使いやすいものはない」
大好きだった幼馴染の彼が、友人にそう言っているのを聞いてしまった。
毎日一緒に通学して、お弁当も欠かさず作ってあげていたのに。
幼馴染と恋人は別なのだと言っていた。
でも、ある日突然、私は全てを奪われた。
幼馴染としての役割まで奪われたら、私はどうしたらいいの?
サクッと終わる短編を目指しました。
内容的に薄い部分があるかもしれませんが、短く纏めることを重視したので、物足りなかったらすみませんm(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 02:55:15
40657文字
会話率:27%
「太陽は東から昇り、西に沈む」
それは、私たちが当たり前のように受け入れている自然の摂理。まるで時計の針のように正確で規則的に繰り返される現象。この不変のサイクルこそが、私たちの世界を支える基盤であり、また明日が来るという安心感を与えて
くれるものでした。
しかし、今年の夏は違った。
いつものように東の空を見つめても、太陽は現れない。夜明けが来ないまま、世界は薄暗い黄昏時に閉じ込められてしまったのです。あんなにうるさく鳴いていた蝉の声は次第に弱まり、夏の残滓を乗せた生ぬるい風が不穏な空気を運んできます。テレビのニュース番組は、この異常事態を連日報道し、人々の間に不安と混乱が広がっていきます。
「太陽が昇らない夏」それは、終末を告げる喇叭の音のように、私たちの心に重く響き渡りました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 14:12:31
64394文字
会話率:48%
「お前を婚約者だとは認めない……!」
「左様ですか」
18歳の公爵令嬢であるアイリーンは13歳の王太子の言葉に一つ頷いてみせた後、王太子の婚約者ではなくなった。
「ではーー」
一ヶ月後、二人は結婚した。
「何がどうしてこうなった」
「あんなに熱烈に『婚約者ではなく君を妻にしたい』と言っておいてとぼけるだなんて……」
「拡大解釈すぎるだろう!?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 17:13:35
6739文字
会話率:57%
「その日俺は色と音を失った」
愛する人を失った、高校2年男子の物語。彼が思いだす彼女の日々は⋯
「あんなに綺麗だったのにな」
大切な人を失ったとき、貴方は何を思い出しますか?
最終更新:2024-07-05 17:03:34
648文字
会話率:70%
主人公、矢田優馬には知的障害の兄がいる。
彼はそんな兄の事が嫌いだった。
兄のおかげで、彼は幼少の頃から肩身の狭い思いをしてきたのである。
『自分は苦しい思いをしているのに、どうしてあいつはあんなにも楽な人生を歩んでいるんだ』と日頃から憤り
を感じていたのだ。
そんな彼も社会人となり、ある事がきっかけで視野を広げていく事になる。
過去と現在の出来事を振り返りながら、知的障害の兄と向き合っていく。
成長した彼の目に、兄はどういう風に映るのか・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 21:23:21
36972文字
会話率:22%
虐めてきていた元婚約者のブルースと友人のダイアナを義兄であるカイルに撃退してもらったフィリスは学園に戻っていた。
悩んでいるときはあんなにこの場所に戻ることが恐ろしく感じていたのに今では、浮いていたとしても怖くは無かった。
使
い魔であるジェラルドも連れてきているし、平穏を手に入れることが出来た。
しかし問題はフィリスの代わりに別の子が彼らにいじめられるようになってしまったことだ。
前回の件もあるし、フィリスは彼らに対する自分の反応で彼らを助長させてしまったという負い目を感じている。
だからこそ、彼らを無力化するためにフィリスは計画を実行に移すのだった。
ざまぁ、リベンジさせてください。
またこちらは、短編小説【何もかも私の被害妄想だったと?】の続編になります、前作で読者の方に消化不良でご迷惑をおかけしたので、スッキリしてもらうために書きました。
よろしくお願いしたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-02 20:01:15
12585文字
会話率:40%
「僕」の住む街に伝わる伝説。それは、銀色のテープを結べば、会いたい人に会えるというもの。でも、「僕」はその伝説が大嫌い。だって、一度も会えたことが無かったから。
でも、「僕」が好きな「あいつ」はそれを信じている。今年もいそいそと、テープを結
びに出かけていく。あんなに一生懸命になって。その事実が「僕」を苦しめていた。
「あいつ」が会いたい人は、一体誰なんだ。
「僕」が目の前にいるのに。
そんな「僕」は、ある年のクリスマスに、不思議な男性に出会う。
その彼は、テープを辿って、「僕」を冒険へと連れ出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 10:59:25
9752文字
会話率:31%