私と玉彦の正武家奇譚『伍』~懐妊編~の続編となります。
五村鈴白正武家にて。
双子を宿した比和子と伴侶である次代玉彦を中心に、不可思議な物語はゆるりゆるりと紡がれる。
座右の銘は『後悔は後からするもの』とする比和子と『石橋は叩いて叩
いて叩いて砕く』玉彦の、正武家奇譚『肆』でございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-22 22:00:00
576434文字
会話率:29%
私と玉彦の正武家奇譚『肆』~神落ち編~の続編となります。
五村鈴白村の小高い山の上にある正武家屋敷。
当主健在、次代夫婦は仲睦まじく、仕える稀人は曲者揃い。
身籠った比和子を中心に繰り広げられる奇々怪々は続く。
ゆるりゆるりと語
られる正武家奇譚『伍』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-08 22:00:00
358298文字
会話率:35%
すれ違いの末共に生きることを決めたダリューンとアリヴェーラ。十七歳差、懐妊済みのふたりの行く手を阻む家族の反対と重い悪阻。
話を聞いたダリューンの『家族同然』のレムが立ち上がります。
『丘の上食堂の看板娘』の番外編かつ『その温もりをこ
の身へと請い』『その愛をこの心へと願う』の後日譚です。
登場人物の説明は省いています。『その温もりを』『その愛を』のどちらかかつ『丘の上』を読んでくださった方はそのままどうぞです。
『その温もりを』『その愛を』のどちらかは読んだけど『丘の上』は読んでないよ〜って方は以下の人物説明を読んでいただければと思います。
ククル、テオ/ジェットの姪夫婦、ライナス在住
レム、ナリス/テオの妹とダンの元仲間夫婦、ライナス在住
ジャンヴェルド、ルミーナ/アリー父母
ゼクス/アリー祖父かつダンの師匠
ノーザン、メイル/ゼクスのギルド仲間、アリー、ダンとも旧知折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2022-09-05 08:00:00
9967文字
会話率:45%
西の国ルベール王国にて、王城はお祝いムードとなっていた。この国王妃が懐妊したためである。しかし、臨月に入ったという頃、王妃が突如失踪した。それから早、16年。現在、王は未だに、妻とその子供を探し続けている。王妃とその子供はどこで何をしている
のか。
時同じくして、一人の少年が、魔の森で魔物を倒していた。彼の名はリオン。その少年こそが、16年前に失踪した王妃の息子である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-12 18:00:00
1681文字
会話率:46%
ルーカス王子が婚約者のアメリア侯爵令嬢と婚約破棄します。
アメリアを断罪して魔法の冷凍庫に入れて処刑しようとします。
アメリアはルーカス王子も魔法の冷凍庫に引き込んでしまいます。
極寒の内部で戦闘したりしながら、裸で抱き合ってニャンニャンし
ます。
ラストはそれなりにハッピーエンドです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-30 19:19:00
5341文字
会話率:39%
「メグ・オベリティ、きみとはあくまでも雇用者と被雇用者の関係だ。この結婚の意味をはき違えないようにしてくれ。おれはきみを愛していないし、愛するつもりもない。きみのことは、隣国から亡命してきた国王の孫だということくらいしか知らないし、それ以上
のことを知ろうとも思わない」
婚儀を終え、初夜を迎えるはずだった。花嫁メグ・オベリティは、夫のはずのスカルパ皇国の皇太子アルノルド・ランディに宣言された。雇用期間は愛妾が懐妊するまでで、悪妻としてふるまえという雇用条件まで叩きつけられた。
隣国の国王だった祖父が内乱によってその座を奪われ、亡命してきたオベリティ一家。現在はすっかりおちぶれ困窮しまくっている。その家族の助けになれるのなら、雇われるのも悪くはない。
彼女は快く了承する。そして、雇われたからには立派な悪妻を演じようと奮闘を開始する。
しかし彼女の悪妻ぶりは、逆効果をもたらせてゆく。しかも、「愛さない」宣言をした皇太子まで彼女に絡んでくるようになり……。
このままだと、お給金をいただけないかも。
彼女の焦りをよそに、物語は思わぬ方向へと進みはじめる。
※全十一話。ざまぁ要素あり。ゆるゆる設定です。ハッピーエンドいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-18 22:47:51
113229文字
会話率:28%
お腹に宿った待望の命は、レタスだった。
ちょっとひんやりとしたテイストのお話。
*最後にイラストあり。汐の音様の自由絵一覧よりNo22「筋肉(習作)」を使わせていただきました。
最終更新:2022-04-29 22:38:11
4837文字
会話率:47%
「おめでとうございます。奥様はご懐妊されています」
目が覚めたらいきなり知らない老人に言われた私。どうやら私、妊娠していたらしい。
「だが!彼女と子供が出来るような心当たりは一度しかないんだぞ!!」
そして、子供を作ったイケメン王太子様との
仲はあまり良くないようで――?
そこに私の元婚約者らしい隣国の王太子様とそのお妃様まで新婚旅行でやって来た!
っていうか、私ただの女子高生なんですけど、いつの間に結婚していたの?!ファーストキスすらまだなんだけど!!
っていうか、ここどこ?!
※Berry's Cafe様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 21:18:45
292477文字
会話率:34%
俺はある日、妊娠した。男が妊娠してしまう世界のドタバタ劇。
最終更新:2021-11-07 17:08:27
5867文字
会話率:47%
都心の高層マンションに住む四人家族。裕福で幸福な一家の風景。しかし、それは水面に映る幻影のようなものだった。
家庭に問題を抱えていることを知りつつも、家族をかえりみることをせずに仕事中心の生活を送ってきた父、良彦。彼は、会社を転々とし
つつ役員にまで上り詰め、経済面では家庭を十分に支えてきた。
結婚当初より、虚構の幸せを演じ続ける妻、美奈子。良彦より二歳年上の彼女は、若きし頃、奔放な生活を送っていた。良彦が大学四年の頃、二人は出会う。彼を将来有望なエリートと見定め、狙い通り懐妊した彼女は、良彦の卒業、就職を待ち、結婚することに成功する。以来、自分の素性、本性を隠して、清楚で気品にあふれた家庭的な妻として、日々の生活を送っている。
自室に引きこもり、ゲーム障害を患っている息子、輝彦。彼は、母の見栄からアメリカの大学に留学するが、卒業するのに多くの年数を要し、帰国後に就職するものの、自分のやりたいことではない、とすぐに会社を辞めてしまう。
高校生の娘、千夏。彼女は、家族の絆や愛情が信じられず、性を安易に考え、性犯罪に手を染めようとする。一見完璧に見える母・美奈子が、自分のことを愛していないことを彼女は知っていた。そして、母の隠している秘密にも気づいており、一人悩んでいた。
良彦の中学、高校の同級生であり、当時は家同士が近かったために、友情を育んできた琴子。彼女は、歯科医院を営んでいるが、苦しい過去を持ち、前に進めずにいた。琴子は、それが必然であったかのように良彦の家族の問題に巻き込まれていく。彼女は、干渉しすぎないようにしながらも、いつしか自分から積極的に良彦の問題解決に協力するようになる。
―――そして、ようやく、父は家族と真正面から向き合うことを決意する。
価値観の多様化、混沌としたこの時代、しかし、自分自身で何が正しいのかを決めることは難しい。多様化を主張しながらも、一方では、以前よりも強く、皆同じであることを強要するようになってしまった社会。同調圧力が強く、『空気』を読めない人間を排除する国民性―――。どう生きればいいのか、各自が自分の生き方を見失ってしまっている。自分からは働きかけないのに、何か起こったら、他人の結果だけを批判する多くの人たち。この現代日本において、家族とは何か、そして、父性とは、母性とは何であるのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-20 20:13:11
1064文字
会話率:0%
この国の王位後継者は、配偶者を迎えて一年経っても懐妊の兆候が見られない場合、二人目の配偶者を迎えるという不文律がある。
女王陛下の王配は勇猛果敢な騎士団長ワイアットであったが、子を授かれないまま一年が経とうとしていた。
お互いを愛しながらも
すれ違い二人目の夫を迎えなくてはならなくなった二人……。
・妊娠、不妊に関する内容が含まれますのでご注意ください。
・いつか連載版で書けたらいいなぁと思っていますが、こちらは前後編で完結です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 12:02:25
9268文字
会話率:40%
戦国時代の末期、出羽の国における白鳥氏と最上氏によるこの地方の覇権をめぐる物語である。
白鳥十郎長久は、最上義光の娘布姫を正室に迎えており最上氏とは表面上は良好な関係であったが、最上氏に先んじて出羽国の領主となるべく虎視淡々と準備を進めてい
た。そして、天下の情勢は織田信長に勢いがあると見るや、名馬白雲雀を献上して、信長に出羽国領主と認めてもらおうとする。
信長からは更に鷹を献上するよう要望されたことから、出羽一の鷹と評判の逸物を手に入れようとするが持ち主は白鳥氏に恨みを持つ者だった。鷹は譲れないという。
そんな中、布姫が懐妊する。めでたい事ではあるが、生まれてくる子は最上義光の孫でもあり、白鳥にとっては相応の対応が必要となった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-25 18:12:36
19658文字
会話率:75%
こちらは懐妊を喜んでいた聖女が自殺した謎を探る、水平思考クイズ(ウミガメのスープ)と呼ばれるものになります。
1話目に書いてある出題に対し、読者様が感想欄に『はい』『いいえ』『関係ありません』で回答できる質問をしていくことで謎を解き明かすク
イズです。
後日小説で解答編を公開されていただきます。
と言ってもファンタジー慣れしてる方は出題見た時点ですぐにわかるぐらい簡単です。
あとオイオイ作者間違ってんぞ!って部分がヒントです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-24 20:00:00
13591文字
会話率:13%
「公爵令嬢フローラ・フォルダンと美男騎士団長様と7つの聖剣」、「黒騎士、死しても尚、聖女と果たしたい約束とは」の話の、黒竜魔王を倒した後の夏頃からの続きです。
ディオン皇太子殿下は平和を満喫していた。
愛する妻、セシリア皇太子妃は懐妊し、
愛人ルディーンには逃げられずに済んで、安堵している所だ。
とある朝、庭の岩に刺さっている物が…。また、悪夢が始まった…。どんな災厄が待っているんだ? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-01 12:48:22
43961文字
会話率:41%
【この作品は『狐目令嬢の幸せな嫁入り~人相の悪さのせいで『狐目令嬢』と蔑まれ婚約破棄され、政略結婚の道具にされた私の幸せな婚姻~』の後日談となります。単独でも物語として成立するように書いていますが、まずは最初に本編を読んでいただくことをオス
スメいたします】
侍女エマがブランク王国に嫁いだソフィアに同行して、異国の地で働き始めて一年が経った。
そんなある日、王城に、市井に大ニュースが流れる。
──ソフィア様がご懐妊なされた。
そのニュースをきっかけにソフィアとエマの関係性も少しずつ変わっていく──
そしてエマ自身にも大きな変化が訪れて……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-25 07:34:20
6686文字
会話率:35%
『同級生を彼女にしたら、世界最古の諜報機関に勤務することになりました』について、こんな場面を読みたいという声をいただきまして、書こうと思います。
とりあえずは、時系列的に「風邪ひいて寝んね」編、「娘さんを僕にください」編、「大学生、就活」編
、「ご懐妊」編の各章を考えています。
ハードさの欠片もない、ゆるゆるな感じで行きたいと思っています。
各章は短いですし、up間隔も長いと思います。
よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-07 07:46:09
125303文字
会話率:19%
目覚めたら、赤ん坊になっちゃた。しかも、源氏物語の世界。
そこで僕はマザコンでシスコンでロリコンの稀代のスケコマシ野郎になってた!
こうなったらフラグを折りまくって幸せをつかんで見せる。
一に桐壺更衣を死なせない(藤壺女御が入内しない、不倫
も不義の子も起きない)
二に朱雀帝の兄に気に入られる(でも女三の宮はいりません)
三に弘徽殿女御に媚びを売る(島流し回避)
四に葵の上と結婚しない(死なせない)
以上。
これだけで、僕は楽な人生が待ってる!
でも、何かがおかしくて???
桐壺更衣が病回復したせいで桐壺帝が仕事をしなくなっちゃた!
何でか藤壺女御が入内してきた!
しかも懐妊している!? 誰の子なの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-24 18:00:00
7454文字
会話率:6%
気付いた時には、王様の側室になっていた!?
表紙が擦り切れるほどに読み込んだ大好きな小説の世界。不慮の事故により前世で命を落とした主人公は、気付いた時にはその小説の世界で王様の側室に転生していた。しかし、この世界での配役は懐妊直後に正妃に毒
殺されるだけのモブの側室だった。
――このままもう一度死ぬなんて、絶対に嫌!
死を回避するために彼女が思いついた作戦が、懐妊を避けるために王様とイタさないこと。でも、目の前に居るのは、大好きな大好きな王様。その彼に愛されない努力をするという、苦悩の日々が幕を開ける――!
※こちらの作品はpixivにも投稿しています。表現としてはとても温いと思うのですが、今後の展開を考え、念のためにR15指定にしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-25 20:30:43
52098文字
会話率:45%
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
※これは自身の「あやしい企画」
参加作品です。
※この作品は「王太子さま、側室さまがご懐妊です」から改題し、ストーリーを大きく展開しております。幼少期の王太子、さらにそれから広がるストーリーをお楽しみ下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-12 20:43:11
55476文字
会話率:42%
気さくで庶民的な初代皇帝アウグストゥスの後を継いだのは、彼の継子で生粋の貴族、孤高の人ティベリウスだった。帝政期に入ったばかりのローマ帝国を舞台に、2代目皇帝として帝国の統治に尽力した男の孤独な生涯を、彼を取り巻く様々な人々との交流を通し
て描く。
長編になります。ゆっくりお付き合い頂ければ幸いです。
地図及び系図を下記にアップしました。本編完結後は巻末に移します。
https://ncode.syosetu.com/n8164fx/11/
☆
【第一部 目次】
第一章 父の帰還
第二章 アントニア
第三章 父の友人
第四章 動き出した時間
第五章 ゲルマニア戦役(一)
第六章 属州の反乱
第七章 イムペラトル
第八章 テウトブルクの森
第九章 白鳥の歌
【主な登場人物】
〇ティベリウス・クラウディウス・ネロ(BC42-AD37、在位AD14-37)
後の二代目皇帝。ローマ屈指の名門貴族、クラウディウス一門の出身。有能だが誇り高く閉鎖的と言われる。
〇アウグストゥス(BC63-AD14、在位:BC27-AD14)
帝政ローマ初代皇帝。ティベリウスの母リウィアを妻に迎えた。大叔父ユリウス・カエサルに見いだされ、その後継者となった。パクス・ロマーナの立役者。
〇リウィア・ドゥルシッラ(BC58-AD29)
ティベリウスの母。長男ティベリウス、懐妊していたドゥルーススと共にアウグストゥスの妻となった。
〇大ドゥルースス(BC38-9)
ドゥルースス・クラウディウス・ネロ。ティベリウスの実弟で四歳違い。ゲルマニア戦役中に死亡。享年29歳。
〇小ドゥルースス(BC13?-AD23)
ティベリウスの最初の妻、ウィプサーニアとの間の子供で、唯一の実子。ウィプサーニアはアウグストゥスの親友、将軍アグリッパの娘。
〇アントニア(BC36-AD39)
アウグストゥスの姉オクタヴィアと、アウグストゥスの政敵アントニウスとの間に生まれる。大ドゥルーススの妻となる。ティベリウスが唯一心を許せる女性。
〇ゲルマニクス(BC15-AD19)
アントニアの長男で、小ドゥルーススとは兄弟同然に育つ。快活な美男で、皆のアイドル的な存在。
※アマゾン・楽天での取り扱いは終了しました。(中古本は除きます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-21 09:40:50
256684文字
会話率:50%
主人公久本信吉は土地の売買の為に大野海岸にある恩田宅に行く。その途中、海岸を見ようと久本は護岸堤防に登ろうとする。
その時、眩しい光りが久本を包み込む。眼がくらみ、失神寸前となる。光りが薄れて、眼を開けた時、眼の前には大きく拡がる白浜と
、青々とした海、褌姿の日に焼けた男達、素裸で遊ぶ子供達が屯していた。
目の前に大きな屋敷がありそこから中年の小太りの女が駆け出してきて、久本を無理やり屋敷の中へ引っ張り込む。彼女は久本を自分の息子――庄助――と思って連れ戻したのだ。
屋敷の主は大野村の網元で、塩崎正太郎、女は妻のうめ、庄助は1人息子だったのだ。
3日後にせまった庄助の婚礼に、庄助本人が外に飛び出して、行方知れずだったのだ。久本は庄助と瓜2つだった。
久本は明治3年の大野村に入り込んでしまった。もはやここから出られないと知って、庄助になりきって生きていくことにした。
婚礼も終わり、冬に妻が懐妊する。野間の富具岬から1人の女が、久本の身の周りの世話のためにやってくる。名前を菊という。
毎日、菊と過ごすうちに、彼女が好きになる。久本は菊を連れてあちらこちらを歩いて回る。こうして1年がすぎる。
秋になり、その年の10月に菊は野間に帰される事になる。
菊の家は水飲み百姓で、不作に為、年貢を納められず、菊を名古屋の女郎部屋に売るために、一旦家に戻される事になったのだ。
菊を好きになった久本は、意を決し、菊と一緒に船で伊勢に逃げる事になるが、野間の富具崎を遙かに望む海岸に来た時、追っ手が現れて、菊と共に海に飛び込んで死を選ぶ。
久本は気が付いた時は、恩田宅の近くにある病院に寝ていた。彼は恩田宅の近くで眼がくらみ、そのまま護岸堤防を上り、海の中に入っていったのだった。運よく助けられたのだ。
助けられて、白日夢を見たのだと言われる。
久本は――あの世界の出来事――はあまりにも生々しいので調べたが明治3年には大野村には塩崎家という網元は存在しないこと知るのみだった。
それと同時に久本に身辺に異変が起こる。夜寝ている時にもう1人の自分が側にいるのを知る。
――庄助――が久本の体から出ようとしているのだった。
そして菊がこの世に生まれ変わっているのを知った。久本は菊と結婚しょうとするが、その矢先、久本の体から飛び出した庄助と、元の世界へ行ってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-27 09:03:36
43878文字
会話率:12%