彼女は数百年ぶりに生まれた神の魂の片割れの器で、すなわち妖精王の花嫁だった。
王は彼女の誕生を心の底から喜び、それはそれは溺愛した。―――溺愛するあまり、彼女の周りの人間すべてを殺してしまうほどに。
両親、侍女頭、従者、敬愛する人、
大神官様、みんなみんな殺された。つい先ほどまで笑いかけてくれた人たちが、一瞬にして物言わぬ肉塊となり果てた。
故に、彼女は復讐を誓った。
この忌まわしい運命とやらを犠牲にして、禁忌の魔法に手を染めた。
それは時を戻し、運命を捻じ曲げる魔法。神にすら許されぬ領域に足を踏み入れ、彼女は誓う。
「今度こそ、私の大切な人たちが笑顔でいられる世界を創るのです」
それはそうと、元旦那(仮)は一発ぶん殴らねば気が済まない。
星と運命と歴史の闇を巡る異世界ファンタジー、もとい、特大DVモラハラ夫への逆襲物語です。一部残虐な描写が含まれます。表現はぼやかしていますが身体の大幅な欠損表現が苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-19 01:33:34
10682文字
会話率:23%
仕事大好き、ワーカホリック気味の沙良(28歳)は、ある日突然、異世界に転移させられてしまった。
神様らしき”声”によると、沙良はその国の王子のお妃君に選ばれたらしい。
沙良の意思に関係なく送り込まれたネレスィマナンは、人間の常識を超えた妖精
や精霊たちの世界だった。
この世界では、王子のお妃君は神から贈られるもので、王子を王位に就ける一種の職業である。妖精王が生まれなければ完全な統治ができないとアルフレード王子から懇願されて、沙良はお妃君の地位に就くことを承諾する。
だが同時に王子の結婚は、政治闘争や恋愛バトルのきっかけとなった。不思議な世界で恋のさや当てや陰謀に巻き込まれるなか、沙良は王子と本当の夫婦になれるのか? それとも逃げ出して、神様が用意してくれた魔法使いにジョブチェンジするのか? 今度のお妃君の明日はどっちだ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-25 12:00:00
107469文字
会話率:41%
絆創膏レベルの治癒力しか持たないアリス令嬢は、聖女の学園の落第生。しかも没落貴族で授業料も支払えず、自給自足で庭を耕すほど貧困に。ところが植えた苺が異常な成長をして、妖精たちが集まりだした。ついには妖精王と名乗る美麗な王まで現れて、アリスは
突如、求婚を迫られる。混乱のまま断ると、妖精王は伯爵家に棲みついて、婿入りを主張しつつ、事業の再興を始めた。彼にはただならぬ過去と目的があり、アリスはその愛の深さにだんだんと、惹かれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-17 20:08:44
11099文字
会話率:40%
妖精と魔法の国、フェアノスティ王国。
南方辺境伯領都ディアダンにあるターレ港から、友好使節団を乗せた白一色の船団が出航しようとしていた。
王太子ルシアンが過去に数奇な出会いをして将来を約した相手、カロッサ王国第二王女に会いに行くためだ。
王
立騎士団で参謀長を務めるカルセドニクス=ザクトは、ある使命を帯びて騎士団の任務を一時的には慣れ、船団出発より先んじてカロッサ王国に向かう。彼が竜王ナザレから与えられた使命は、カロッサ島付近でのある異変を調査すること。
けれど、せっかく休暇という形をとって参謀長の激務を一旦離れているのだからと、この際休暇もしっかり満喫させてもらう気満々であった。
やっと再会した王女アリスティアと順調に仲を深めるルシアン王太子と、調査はしつつものびのび休暇を愉しむ参謀長カルセドニクス。
だがその一方で、カロッサ王国内で不穏な動きをする集団がいることがわかり………
※オリジナル設定いっぱいです。世界観の補足として拙作の『妖精王の茶会』(激長ですすみません)をお時間あるときにチラ見していただければと思います。
※戦闘シーン、怪我の描写などもありますので、R15を付けさせていただいてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-08 12:21:22
145884文字
会話率:38%
妖精と魔法の国、フェアノスティ王国。
王女キャロラインは幼い頃に出会った騎士にずっと憧れを抱いていたが、当の彼からはどうも好かれてはいない様子。学院を卒業してこれから将来に向けて心を決めるため、彼女は一つ賭けをすることにした。年上のその騎士
にひと月の間限定で専属護衛を願い出た王女殿下。彼女は賭けに勝てるだろうか。
※王女と年上騎士の、よくあるお話です。
※『妖精王のお茶会』に出てきたルシアン王子の姉と、『彼女じゃなきゃ意味がない』に出てきた竜伯閣下の若い頃のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-11 12:35:59
11973文字
会話率:29%
妖精と魔法の国、フェアノスティ王国。
第三王子のルシアンはある日、妖精たちの悪戯により千年の間閉ざされた離宮に迷い込み、不思議な茶会に参加することになる。
※竜や妖精や魔法が存在する世界の話ですが、異世界転生ものではありません。
※オリジナ
ル世界観ありありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 15:53:38
33707文字
会話率:32%
樫の森の妖精王サルヴァンの弟子レイヴンは、小人のボルトとともに、遠く離れた西方の山脈の調査を命じられた。古代王国の遺跡を探しだし、そこに眠る〈黄金の騎士〉の存在を確かめよ、というのだ。
ワタリガラスに変身したレイヴンは、ボルトを乗せ、大
陸の西の果てを目指す。
◇
異世界風土記、競作企画「調」、参加作品です。『塔の上のレイヴン』シリーズの番外編ですが、本編を知らなくても内容の理解に支障はありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 15:00:00
10343文字
会話率:42%
「リッタ様。私のパーティに入ってください♡」
剣の勇者『ルナ・ハルヴァクス』
「リッタくん。あたしと一緒に冒険しよっ♡」
拳の勇者『ローラ・ヴァレリー』
「リッタ……。一緒が良い……♡」
杖の勇者『フレデリカ・アシュライ』
「ふ、ふん
! あんたが入りたいって言うんなら、仕方なく入れてあげなくもなくなくなくないわよ! というか……入りなさいよ……♡」
妖精王『エリス・ティターニア』
この世界『アスガイア』は現在、突如現れた魔王軍が人々を苦しめ続ける『大魔境時代』と呼ばれる最悪の時代。
そんな時代を終わらせるためにアスガイアの首都『王都ノーシュヴァイン城』にて正式に選定された勇者3名とエルフ族の王。
それがルナ、ローラ、フレデリカ。そして、エリスだ。
勇者パーティに野良で冒険者をしている俺はパーティに入ることはできない。
でも、一緒に旅をすることはできる。
美少女だらけの勇者パーティが俺を誘ってくれるので、最強の美少女達と一緒に世界を救いに行く。
そんな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-21 08:22:28
199819文字
会話率:52%
短編「羽無し黒妖精と3兄弟」の連載版です。
1話目は、短編と同じ内容です。
お庭を探索中の3兄弟が妖精界に迷い込み妖精たちに出会います。
仲良くなった羽無し妖精王といっしょに仲良く問題を解決していく童話
最終更新:2022-11-16 12:00:00
8913文字
会話率:36%
お庭を探索中の3兄弟が大きな椿の木の下で、妖精たちに出会います。
パーティーに参加して楽しんでいると、思わぬハプニングが起こります。
3兄弟はビックリしながらも勇気を出して問題解決していく物語。
最終更新:2022-11-01 09:27:14
1018文字
会話率:28%
「突然ですが、私と結婚してください!」…婚約解消されたメイヴィスは、嫌な思い出を払拭すべく学園一のイケメンに告白をした。断られる前提で。こちらは平凡令嬢、お相手は妖精王と言われても納得のハイスペック麗人。絶対に断られるはず…だったのに?
※個人的な理由で誤字脱字報告、感想、レビューなどは閉じています。申し訳ございませんが個別対応もしておりません。誤字脱字や適当な言い回し、あまい設定が許せない方はブラウザバックをお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 22:00:00
13428文字
会話率:32%
無自覚天然の魔王様(乙女)が織りなす恋模様。
妖精族の王リンレイスの姪であるものの限りなく一般人に近い18歳の女子シャーロット。
そんな彼女に転機が訪れる。
政治的な理由から次期妖精王の婚約者バムロールとなることに決まったのだ。
急にその
身に振りかかった出来事にシャーロットは困惑を隠せない。
何とか現実を受け入れようとする彼女であったが、婚約者や幼馴染エリーゼの本性を知ってしまい絶望の色に染まる。
そんな中、彼女やそれを取り巻く者たちの運命を揺るがす出来事が起こる。
妖精族は魔族に属する種族であり魔帝國デスペラントを構成する国家の1つである。
そして現在、人族の勢力と戦争中であり魔族は人族連合軍に押されっぱなしであった。
更には勇者と呼ばれる圧倒的な力を持つ人間の存在。
現魔王で魔王の証、魔呪刻印を持つ不死の超越者イルビゾンは激闘の末、封印されてしまう。
その急報に騒然となる魔帝國。
奇しくもそれはシャーロットの結婚式の最中であった。
突然、右手の甲に魔呪刻印が発現した彼女の運命は急転直下を辿る。
幼馴染のヴァルシュに儀式から連れ去られ、紆余曲折を経て魔王になってしまった不幸?系女子シャーロットだが、その天真爛漫でお気楽な性格も相まって次々と襲い来る難局を次々と乗り越えていく。
これは戦争と言う極限の状況と戦うシャーロットとそれを取り巻く男たちとの恋愛譚。
またの名をドタバタコメディとも言う……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-05 02:18:55
59169文字
会話率:41%
妖精王の食事として生まれた妖精のモモは、逃げないようにと妖精達から幽閉されて育てられていた。その集落が襲われ人間に捕まり、今度は役立たずの能無し妖精と罵られて瀕死状態に追い込まれる。さらに人間の嫌がらせに利用され、人間国の王子であるシリウス
のもとに捨てられた。 最初はモモを森へ帰そうとするシリウスだったが、偶然にもモモが小さい頃に自分を救った恩人で初恋相手だと気付く。さらに森に帰れば妖精王に食べられて死ぬだけと知り、立場や命を捨ててでも、モモを匿って溺愛すると決意する。 実はお菓子で簡単に釣れるチョロい妖精だったモモは、どんどん従者に懐いていくのに、何故だかシリウスには懐かない。何とか自分にも懐いてもらいたくて、あの手この手で釣ろうと奮闘するシリウスと、生きる楽しさを知って、死を受け入れるのではなく生きる事を望んでいくモモのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-20 12:32:09
124474文字
会話率:53%
31歳の星野礼治郎は新たなバイトの面接に向かう途中に異世界召還に巻き込まれる。
異世界召還はギャロス王国の女王の独断で行われた。女王は有能な移転者は引き立てたが、礼治郎たちのような低スペックの移転者を冷遇した。
礼治郎は待遇を良くしようと、
才のある者が神から贈られるという〈天職〉に期待する。
運よく〈天職〉を授かるが、会得したのは〈隠者〉で、使えるようになったのは正体不明な魔法〈支店召喚〉だけであった。
〈支店召喚〉がなんであるか知る者もなく、なぜか使えない。礼治郎は、能力を開花させるべく、成長するために冒険に出る。
冒険の先で偶然巨大蛇ムンガンドを倒した礼治郎は〈支店召喚〉が使えるようになる。
〈支店召喚〉は礼治郎が支店長を務めた店を召喚する魔法で、コンビニエンスストアの〈ラッキースター〉を呼び出すことに成功した。
礼治郎はコンビニ〈ラッキースター〉で地下に幽閉されていた竜王・魔王・精霊王をもてなすと大いに気に入られる。
礼治郎は知らなかった。〈支店召喚〉の魔法は、満足感を与えた相手を隷属化させてしまう魔法であると――。
竜王・魔王・精霊王を配下にし、地上に戻った礼治郎は、勇往邁進の勢いで幸福と美味をふりまいていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-06 22:00:00
125128文字
会話率:30%
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことにな
るのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 19:00:00
103085文字
会話率:54%
――エリザベート王女の声は呪いの声。『白の王妃』が亡くなったのも、呪いの声を持つ王女を産んだから。あの嗄れた声を聞いたら最後、死んでしまう。ーー
母親である白の王妃ことコルネリアが亡くなった際、そんな風に言われて口を聞く事を禁じられたア
ルント王国の王女、エリザベートは口が聞けない人形姫と呼ばれている。
しかしエリザベートの声はただの掠れた声というだけで、呪いの声などでは無い。
普段から城の別棟に軟禁状態のエリザベートは、時折城を抜け出して幼馴染であり乳兄妹のワルターが座長を務める旅芸人の一座で歌を歌い、銀髪の歌姫として人気を博していた。
そんな中、隣国の英雄でアルント王国の危機をも救ってくれた将軍アルフレートとエリザベートとの政略結婚の話が持ち上がる。
アルフレートとエリザベートの結婚生活と、エリザベートの秘密は……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 20:03:01
124097文字
会話率:59%
林間学校に行く途中、なぜか高校生の男女6人はゲーム世界POMERONによく似た世界に飛ばされる。
主人公はリーダー格の少年、ヒロインはブスと蔑まれる少女?!
淫魔王ならぬ、妖精王も絡む予定。
こじらせた6人は、元の世界に戻るために奮闘し、ラ
ブ&エッチするかもしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-24 22:54:11
11721文字
会話率:19%
中世ヨーロッパ風の魔法世界で平民として暮らしていた美少女クリスは、唯一の肉親であった母親を亡くし途方に暮れていたところ、実は伯爵家の庶子だったと屋敷に連れていかれた。
これからどうしようと悩んでいると、前世の記憶を思い出す。
さらに貴族の子
女向けの学園に通うことになるが、出会う相手がみんなイケメンばかり!立派な肩書きと個性的なキャラが何故かみんな私に興味を持つ。
「確かに私は可愛いし、スタイルもいいし、貴族らしくなくて面白いだろうし、凄い先進的な仕組みも少しわかったり、とにかくモテ要素しかないけど? だからって異常だよね?!」
もしかして乙女ゲームのヒロインに転生したのかな?!
結婚しないと女性は生き辛いこの世界で、政略結婚が嫌ならこの学園で理想の相手を見つけて両親を説得して貰うしかない!
でも攻略対象に婚約者いるのっておかしくない? 浮気、ダメ、絶対!
婚約者がいなくても将来に難ありばかりで、この中から選ぶなんて無理すぎるよ~!
どうしよう!私はただふつうに結婚して悠々自適に異世界ライフを楽しみたいだけなのに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-02 20:00:00
160878文字
会話率:24%
ある所に、娘がおりました。理由があって家から出たことが無い娘。そんな心優しき娘に恋をしたのが、妖精王でした……。
◇この作品は秋月 忍様主催企画『アンドロメダ型企画』参加作品となります。
最終更新:2022-04-05 21:34:16
693文字
会話率:0%
「アレッタ・ユクシー。俺は真実の愛を見つけた。お前との婚約を破棄する!」
呼びだされたガーデンパーティーで、第二王子テオドールから婚約破棄された侯爵令嬢アレッタ。
テオドールの腕の中には可憐な公爵令嬢カロリーナがいて、おろおろしている
。
そうですか、殿下はこういう可憐な女性がお好きだったんですね。地味な私は大人しく身をひきます。
好きでもない殿下より妖精さんと仲良くしたいアレッタは、婚約破棄を受けいれ花の咲き乱れる温室へ向かった。
そこで出会った凛々しい妖精王子に急に求婚されて、よかったら妖精の国に来ないかとアレッタは誘いを受ける。
向かった先の妖精界で王子に溺愛されるが、人間界では不穏な動きがあり……?
※物語の後半にざまぁ要素を含む展開があります。
この物語はアルファポリスで先に完結したものを転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 18:00:00
125248文字
会話率:50%
エレメンタル・ストーリー。今大人気のVRMMORPGだ。
彼女、『涼風 麗華』は友人から譲られる形でそれを手に入れた。
これは後に『妖精王女』『白銀蝶』などと呼ばれることになる、1人の少女の物語。
*しばらくは毎日更新します
最終更新:2022-01-27 00:00:00
28569文字
会話率:60%
『玲奈よ、奪われた妖精の子らを救って欲しい···』
乙女ゲームやラノベとか全く縁の無い生活を送ってた、普通の大学生の私が、バイトのラスト時間まで働いて普通に帰宅しただけなのに──────···
気付いたら目の前に7人の妖精王と名乗る人たち
が。
妖精と共存する世界❰キャトルセゾン❱に玲奈の記憶をそのままに転生して、奪われた妖精王の子を救う···という大役を任された!!
しかも、転生した先は公爵令嬢!?
魔力持ちが入学する学園でのハプニングや、婚約破棄騒動勃発!?!?
え···隣に立ってる第一王子は私にメロメロ?
どういうことーーー!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 12:22:38
65519文字
会話率:56%
──幻のくせに、偽物のくせに。
一二の年を越えた時、人は偉業を成し遂げるために旅に出ることがある。美味しい料理を作るために世界の料理を探求することがあれば、世界一の剣士になるために強い魔物を探求することもある。何かを成し遂げるために人は
旅に出るのだ。クシミクはその旅人達の一人。生まれついての魔法の使えない人間であり、自分が何者であるのかを探究するために冒険者として広大な世界に出た。そして幼き少年少女のお供として、一人につき一匹付き添う未熟者のロイヤルフェアリーは旅の終わりを盛大に祝い、妖精王の選定を受ける。人間と幻は境目を失っていた。幻と現実の壁が崩れ去るとき、世界が崩壊するだろう。
「はじめまして、人間さん」
ヒューマン&フェアリーによるアドベンチャーファンタジーが、世界の真実を解き明かす!
※更新は非常に遅くなりますが、30巻分までは書きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-09 17:26:59
27125文字
会話率:62%