赤しか見えない女の振るう剣と、赤が見えない男の振るう筆。
戦乱の中で出会った二人の渇望は、狂気をはらんだ美へと昇華し、やがて命の物語となる。
それは、誰かが語り、誰かが信じ、誰かの心に残る『赤』の伝承。
最終更新:2025-07-04 21:00:00
14646文字
会話率:8%
ぼくの名は、アーベル。
両親はいない。つい最近まで父子家庭の子供だったけれど、父が他界したばかりだ。そして父がいなくなったことで、家の税金を払えなくなったから、ぼくには住む家もない。
けれど、悲観してはいない。
ぼくはもともと探検家
気質で、市街で過ごすよりも原野に出ている時間の方が多い子供だったからだ。狩りの心得もあるし、テントなんかも持っている。帰る家なんかなくても、夜を明かすことはいくらでもできた。
それよりも、ぼくは気兼ねなく草原や森、山などを目指せることにわくわくしていた。誰に迷惑をかけることもない。これからは、どこを探検するのも自由だからだ。
そんなとき、ぼくはふしぎな霧をみつけた。というより、気が付いたら霧の中にいた。さっきまで霞んでさえいなかった視界が、いきなり真白になって、そのことに初めて気が付いた。
それが始まりだった。ふしぎな体験へ、ぼくを誘う霧だったのだろう。ぼくは戻るということも考えず、霧の中を進み、一軒の家に辿り着く。その家の中では、見えない女の子の声が、ぼくを待っていた。
彼女は言った。
「一緒に住んで」
ぼくは頷いた。こんなふしぎな体験を、逃すつもりには慣れなかったから。女の子の声はヒノと名乗り、ぼくをふしぎな冒険へと誘ってくれると言った。
普通に聞けば、こんなに怪しい話はない。でもぼくはその話に乗った。
ぼくは、ヒノを信じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 20:00:00
116136文字
会話率:43%
耳が聴こえない男の子と目が見えない女の子はどうやって思いを伝えあうか
桜並木を音無く歩く。
耳が聴こえない主人公の水瀬歩は夕陽が照らすひとつの高級車に目が留まった。
スモークガラスで中が見えない中、突然、ドアが開く。
不思議な少女を前
にする。
希望や絶望、喜怒哀楽を感じられない瞳に歩は惹かれた。
その虚無に恋をした。
コミュニケーションを取ろうとするが、一向に伝わらない。
彼女は盲目だった。
手話やボディランゲージでしかコミュニケーションを取ることしかできない歩は思いを伝えられず、そのまま少女は去って行ってしまった。
新学期が始まると、転校生としてその少女がやってきた。
再びコミュニケーションを取ろうとするが、かえって警戒され拒絶されてしまう。
絶望の最中ーー少女とコミュニケーションを取る方法を見つける。
コミュニケーションを通してお互いのことを理解し、共感し、ともに挑戦し体験する。
お互いの気持ちが強まる一方で、ある事件が起こる。
聴こえない、見えない。
それでも気持ちを伝えるにはどうすればいいか。
歩は模索し、少女に想いを伝える。
耳が聴こえない主人公と目が見えないヒロインとの人間ドラマを書かせていただきました。
扱う題材が非常にセンシティブで人によっては敬遠するような内容、及び、私に対して不信感を得る方もいらっしゃると思います。
事実、私は耳が聴こえて、目も見えます。実際の方々の気持ちは共感することはできません。
しかし、私も抱えているものがあり、だからこそ、他人に理解してほしい、共感してほしいという気持ちが理解できます。
理解できないこと、共感できないことがあるのは事実です。しかし、重要なのは理解しようとする気持ちだと思っております。
その理解したいという「思い」を伝えるため、「思いを伝える」というテーマで書かせていただきました。
テーマ自体はとてもシンプルなものです。シンプルだからこそ見落としがちなものです。
この作品を通して、私の伝えたい思い、そして甘い青春模様をお楽しみください。
よろしくお願いいたします。
雨月黛狼折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 21:00:00
89250文字
会話率:40%
春、桜吹雪が舞う女子大学舎で、僕と由香は出会った。始発電車で大学に通う僕と由香の登校時間は、とても、早い。授業開始までの一時間半。二人だけで過ごす、大切な時間。日々同じ時間を共にする、僕たちの関係性が、変わっていく。
「由香、君に、触れても
、いいだろうか。」
「っ!ちょっとだけって、約束、するならっ…!」
「それは、約束できない、かも?」
「!!!!!」
どう見てもイケメンにしか見えない女子、石橋彼方(いしばしかなた)と、ツンデレの仮面をかぶった泣き虫女子、三浦由香(みうらゆか)の、4年間の、恋模様。甘すぎるので、ご注意ください。
毎週日曜日、更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 20:00:00
368511文字
会話率:50%
僕の好きな女の子は、生まれつき目が見えない女の子。
最終更新:2024-12-16 03:00:00
2151文字
会話率:68%
目が見えない女房か? 耳が聞こえない女房か? 口がきけない女房か?
俺の住む町では? 40歳まで独身だと、よその町から
新しく女房になる女性ひとを受け入れる事があった!
俺も、11月30日には40歳になる。
最終更新:2020-11-30 03:00:00
1466文字
会話率:15%
開かずの踏切の前に他の人に見えない女がいるよ!
僕の名前は、『川縁 俊希』13歳、中学一年生だ!
僕には霊感が、ほとんどないのに、、、。
僕の家族は、僕以外みんな霊感が強いんだよ。
最終更新:2019-11-14 03:00:00
1349文字
会話率:16%
引きこもりの男が恋をしたのは、
目が見えない女性だった。
キーワード:
最終更新:2024-12-07 08:54:00
1426文字
会話率:0%
妖怪――不思議で怪しい力を持つ者達。
彼らはどこにでも存在し、人間がその姿を見ることも珍しくはなかった……のも遠い昔の話。現代におけるこの世はすっかり人間界。
数を減らした妖怪達は、世界の片隅でひっそり暮らすしかなくなり。
そし
て、その更に片隅には妖怪のための学び舎が存在したのである。
学び舎に転校してきたのは地味度MAXの田舎娘にしか見えない女の子・有真ナル。そんな彼女を出迎えたのは、学び舎の怪しい奔放教師・狐狸先生だった折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 13:09:08
33259文字
会話率:45%
あたしの名前はサラ、地方都市にある小さな宿屋で働く労働者、齢18歳のうら若き乙女である。
ほんのちょっぴり童顔で、乙女というよりは少女にしか見えないのがちょっとした悩み。
あとはごく普通のどこにでもいる娘、というのは世を忍ぶ仮の姿で、実は殺
し屋をやっている。
まあ、あたしがやれるのは隙を突き、急所を突くの二点だけなんだけど。そこそこ需要があるのが割りと謎。
ある日あたし指名で大物殺しの依頼が舞い込んできた。
勿論断ることなどできずターゲットを始末しようとしたが、さすが大物だった、任務は失敗。
自爆とも言える最後の手段を使っても状況は打開できず。
しかも、その手段のせいで、拗らせアホ男と結婚しなければならない羽目になってしまった。
どう考えてもおかしいでしょ。なんでそうなるの。
任務失敗からの逃走で組織からも追われ、拗らせた男には滅茶苦茶嫌そうな顔で結婚をせがまれたこの状況。
せっかく組織という戒めと、殺しという忌々しい職業から逃れられそうなんだもの、こうなりゃ絶対に逃げ切ってやる!
結婚? 逃げ切れるんだったら甘んじて飲み込んでやるわ。たとえ生理的に無理目な相手だとしてもね!
殺し屋を生業にする少女にしか見えない女サラが、徹底的に手段を選ばないという捨て身戦法で、必死に平穏無事な生き方を手に入れようとする物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 17:32:00
332653文字
会話率:43%
独りぼっちの少年が青い花を摘む。
その花の名前は人攫いの花という。なぜそんな名前がついたのかを知らない少年は、生きるために黙々とその花を摘む。
ある日、少年が花を摘んでいると、顔のよく見えない女が怪我をしたときには花粉をつけると止血になると
教えてくれる。怪我に苦労していた少年は、ありがたくその方法を受け入れる。
ゆっくりと体が変わっていくことにも気がつかないで。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 08:29:11
2900文字
会話率:28%
画家の博樹は、自国での初の個展で少女と出会う。
美しい少女に一目惚れのような気持ちを抱いた博樹は、彼女にモデルになってほしいと伝えるが…――。
いい年の男性と、少女にしか見えない女性の、ちょっと不思議な恋愛物語です。
(母が書いた物語を
代理投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-11 20:22:23
101984文字
会話率:32%
目の見えない女の子に一目惚れした男の子の話。
noteに同じ作品を掲載しています。
最終更新:2023-09-12 02:13:33
1573文字
会話率:31%
私の家の屋根裏には、両親に見えない女の子が住んでいる。
そんな彼女との出会いの話。
※『第4回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞』応募作品です。
最終更新:2022-12-10 22:44:12
997文字
会話率:14%
私の名前はクララなの…?
目を覚ますとそこは、おとぎ話のような世界でした。自分の名前も思い出せず、居場所も思い出せず…。そんな少女を案内してくれたのは、ねずみのマスクを被る怪しい男。そして執拗に追いかけるのは私と同じ背丈の顔の見えない女性の
兵隊。
へんてこな世界の住人に慣れた少女は、ここじゃないどこかの世界の夢を毎日見てるのだとか。
あんな夢の世界に居るぐらいなら、ずっとこの世界に居てたいな。
ネズミはにんまりと笑っていました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-03 11:40:04
1218文字
会話率:17%
目が見えない女の子。それに映像を教えてくれる飼い猫とのちょっとしたお話です
最終更新:2022-03-11 23:49:02
1903文字
会話率:30%
美人を自負する目の見えない女。
視力を取り戻す手術を受ける日が近づけば近づくほど彼女は不安になる。
『彼氏がブサイクだったらどうしよう?』
『私に釣り合わないブサイクな男は大嫌い!』
彼女の手術の日がやってきた。
最終更新:2022-01-31 22:14:07
1505文字
会話率:25%
ある日を境に男は人々の感情を視覚的に認知できるようになっていた。
そんな人々の感情に悩まされ、憂鬱になっていた彼は寂れた水族館を訪れ、心を落ち着かせる。
しかし、彼が最後に足を運んだクラゲ水槽には、感情の見えない女性が立っていた。
最終更新:2021-05-21 19:54:23
14962文字
会話率:13%
夏休み、美術部の女子高生は、見知らぬ、文字通り顔の見えない女の子と話をする。
※カクヨムにも掲載しています。https://kakuyomu.jp/works/1177354054896256673/episodes/11773540548
96256804折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-22 15:19:48
3779文字
会話率:37%
今年で大学一年生を迎えた犬飼青年は心機一転、あるショッピングモールにあるシュークリーム屋「Maman」でバイトを始める。
しかし、今日から営業開始という日に、店長が急病で倒れてしまう。さらには代理でやってきた社員はどう見ても中学生にしか見え
ない女性だった。犬飼青年は戸惑いつつも働き、怒り、時に恋をして、先の見えぬ日々を送る。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 22:14:40
19568文字
会話率:51%
河原で寝そべっていたら、見えない女の子に話かけられ魔法が使えるようになっていた。
魔法が使えるようになり、これから楽しい生活が始まると思ってたら、強制異世界。
5歳の男の子で親なし、家無し、お金なしの浮浪児ハルトになってしまう。
まずは、安
定生活を目指すが、冒険者ギルドでは門前払い、
そして攫われ、殴られ死にかけるが、魔法のおかげで危機を脱出。
それでも、元々の友達との出会い、商人との出会い、ギルドのマスターとの出会いを経て、徐々に立場を確立していく。
拠点を築き、盗賊の退治の依頼をこなし、仲間が狙われ、貴族に狙われる。
他の町に旅をし、新たな商売も始めて行く。
そして、貴族や王国に追われる立場になっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-24 19:00:00
601882文字
会話率:29%
夢で見た、人には見えない女の子2人のやり取りを思い出しながら必死に肉付けしました。
最終更新:2019-07-09 22:52:04
1910文字
会話率:62%