荊姫に見せかけたちょっと雑なお話。
最終更新:2023-12-06 23:24:34
2028文字
会話率:32%
癒花は神からの恩恵であり、美の象徴であり、女の命である。
古き時代よりある邪な大蛇の封印が解かれ、現皇帝白匣に倒されてから五年。
大蛇復活を機に女は美貌よりも癒花のあり方を尊重された。つまり皇帝に身染められたくば己に咲き誇る花を磨き、なによ
りも花を美しく魅せねばならない。
しかし人体より咲く癒花は普通の花ではない。
神より賜りし癒花を整えられる数少ない者を、人々は敬意を込めて〈花結師〉と呼んだ。
癒花が蛇苺である下っ端女官・草苺。
花よりも実が生る彼女は周りから奇異な目で見られていた。だが、草苺は人よりも手先が器用であり、一部の女官からは花結いを頼まれるほど。
ある日、草苺は癒花が傷んでいた女官の花結いをする。女官の癒花には不気味な蜘蛛が付いていて――――なんとその蜘蛛は癒花を害する毒蟲だった。
普通の人には視えないはずの毒蟲が視えた草苺は、皇帝直々の命を受ける。
『毒蟲によって床に伏せる四季人の一人――薔華貴妃の花結いをしろ』と。
薔華貴妃は皇帝の寵妃であると同時に、悪女と名高い後宮の荊姫。
そんな恐ろしい貴妃の癒花を草苺は整えることができるのか?
蛇だが育ての親である煤老師と皇帝直属である角星とともに草苺は毒蟲に挑み、花を結う。
※Web限定版
書籍とは若干異なる部分がございます。
その違いもお楽しみいただけると嬉しいです。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 19:53:37
66904文字
会話率:40%
気付けばそこは見知らぬ土地だった。
言い知れぬ物足りなさと、自己嫌悪と、そして細やかな夢を抱きながら、日々を過ごす青年、喜多島穣は見覚えの無い山中で負傷。如何な経緯を辿ったか囚われの身となってしまう。奴隷と思しき、似たような境遇の人間達と共
に、連れて来られたのは怪し気な神殿。最奥にて祀られるは、彼もその名を知る厄神「アバドン」
流し込まれた人の理を越える力によって、穣は異能の兵士『憑獣兵(ベルセルク)』へ変えられる。しかし彼が発現した力は、他の『憑獣兵』とは異なるようで、それを認めたある者は、彼が「勇者」なのではと期待を抱く。
そんな折、神殿には国境に他国が進攻してきているとの報せが。『憑獣兵』を派兵するよう要請が入る。
実地で性能実験をしようと意気込む、『憑獣兵』を生み出した魔術師。同時に、進攻を受けている国境の守りの要、シュルス砦には王国が誇る聖騎士の一人、『荊姫(いばらひめ)』ミカエラが応援要請に応じて訪れていた。
彼が死に至るまでの物語。プロローグに続く第一章折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-30 14:42:40
17113文字
会話率:32%
ペリエ城の姫君リオーネは、父である最強の騎士『漆黒の狼』に憧れ、騎士になりたいと幼い頃から願っていた。12歳になり、双子の弟カインがいよいよ騎士見習いの準備を始めるなか、リオーネは自分に対して淑やかさしか望まぬ父に大反発する。
娘の考えが理
解出来ず、困り果てた父ユーリが頼ったのは、眉目秀麗な若き騎士、近衛隊長のシセルだった。「教官」となったシセルは、リオーネの要望に応えるべく、厳しい修練でリオーネを鍛えていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-28 19:02:52
66591文字
会話率:43%
キリスト教歴二千年の切りのよい年に、古典文学の棘姫(いばらひめ)を私なりにアレンジしたものです。
前千年紀の遺物となります。
最終更新:2021-08-28 22:17:04
11323文字
会話率:18%
実家が花屋を営む春馬真樹のクラスにわけありの転校生がやってきた。高宮鈴と名乗った少女は名前以外を語らず、他者を拒絶し始める。真樹が気付いたもの、鈴が隠しているものは一体何なのか…
何かを抱えた少女と何かを越えてきた少年の緩やかな再生を
目指す物語。(注意。作者がかなりの遅筆の為、更新頻度は非常に低くなるものと思われます。その前提でお読みください。R15に該当する設定が存在するのでそのまま付けていきます。)
完結しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-05 03:12:10
30606文字
会話率:39%
「白雪姫が目覚めない」
童話が繰り返される御伽噺の世界で、童話の理から外れる出来事が起こった。
目覚めないのは、白雪姫が不思議の国へ迷い込んでしまったからだという。
怪しげな道化師に導かれ荊姫が不思議の国へと迷ってしまった白雪姫を助け
に行く事に。
しかし
そこには思いもよらぬ真実が……
なぜ白雪姫は不思議の国へと行ってしまったのか………御伽噺をモチーフとしたオリジナル作品です
正義と真実と夢と希望と愛と嘘と
………嘘つきは誰?
童話をモチーフとした完全オリジナル
ダークファンタジー小説です。
軽いグロ要素程度で過激描写はありませんが苦手な人は御注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-28 18:06:00
13748文字
会話率:57%
元人間だった私25歳独身が転生したのは、なんと魔界だった
しかも、私は魔界最弱?え!最強じゃなくて最弱?
今度は、大往生してやるって決めたんだから〜!
二度目の人生ならぬ悪魔生を、全力で頑張ってく女の子のお話
最終更新:2014-05-12 22:25:01
354文字
会話率:0%
セイラムネイト王国のカナリア姫は、植物が大好きな心優しいお姫さま。でも顔にはそばかすがある上、目はあるのかどうかわからないくらい細いのでした……そんなわけでカナリア姫は年ごろになってもなかなか嫁ぎ先が見つからなかったのですが、周囲の人々か
らはとても愛されて何不自由なくお暮らしでした。そして彼女が八十年という時を生きて人生を終えた時、ある奇跡が!?グリム童話の荊姫を元にした、ほのぼのロマンスです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-02-06 02:12:33
8797文字
会話率:39%
世界を二分する巨大な二つの国家。その間で絶えることなく続く戦の中心にあったのは、「玉繭神」と呼ばれる存在だった。そして戦によって生きる場所をも失った少女は、やがて「玉繭神」を巡る争いの渦に巻き込まれてゆく…
最終更新:2007-08-15 08:37:22
7962文字
会話率:24%
伝説の女暗殺者、シルヴィア。彼女は暗殺者として優れた腕を持ちながらも、ある日突如として失踪。その後、かつて彼女の相棒だったクライスは賞金稼ぎとなったシルヴィアを探し出すが…
最終更新:2007-08-12 06:35:51
4265文字
会話率:25%