春。
目の前に揺れる花は、桜か、妓女か。
舞う花を求め、男は金を積む。
選択の自由のない花の願いとは。
今日も花は、はらり、はらりと舞い踊る。
最終更新:2025-04-06 12:37:19
236文字
会話率:0%
舞台は古都の花街、知る人ぞ知る古き良き茶屋「やなぎ荘」。重ねた歳の分だけ貫禄を纏いつつある男、「東山純一」は、ここでひとりの舞妓、「四つ葉」と出会う。大阪の現代的な街並みに生きてきた彼だったが、この瞬間、彼女の雅さ、淑やかさに魅了され、と
うとう花街の世界にはまり込んでしまう。様々な舞妓や芸妓と語らう中で、四つ葉が他にない魅力を秘めていることに気づくと、いつしか彼女との対話を夜毎に愉しむようになった。しかし、四つ葉には誰にも言えぬ「暗い秘密」があった――
時を同じくして。喫茶店やおしゃれなものが大好きな女子大学生、「深草杏」は、ある日、祇園のスタジオで舞妓体験をし、舞妓というものにすっかりときめいてしまった。浮かれながらの帰り道、ひょんなことで、ホンモノの舞妓――四つ葉と出会う。いくらか喋った後、何やら手書きの本を手渡された。それは、舞妓の芸を細かくまとめた手帖であった。それ以来、杏は自室でその技術を独学する。
純一と杏、そして四つ葉の物語が、花街の茶屋で交差する。彼らの抱える過去、秘密、そして運命の行方やいかに。
【第4・5回 京都文学賞に応募していた作品です。一話1500〜2500字程度】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 14:00:00
54580文字
会話率:33%
ほんの駆け足の旅行でしか京都を知らない人の京都に対するイメージは、日本に来たことがない外国人の日本に対するイメージと似ていると思う。
だが、日本がSAMURAI、SUSHI、GEISHA、FUJIYAMAだけの国ではないのと同様に、京都もお
寺、大文字、渡月橋、舞妓さんだけの町ではない。
そんな京都で生まれ育った良江は、昭和50年代を生きる京都の女子大生。千年の都も彼女にとっては泣いたり笑ったりの日常を送り、ロマンをはぐくむ生活の場だ。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-07 19:00:00
43513文字
会話率:43%
私立大学の理事長である父に、教材用の古びた幻灯機をオモチャとして与えられた少年。
彼の初恋相手は、幻灯機のガラス種板に印刷されていた舞妓姿の女性だった…
※ 本作品は、武 頼庵様御主催の第3回『初恋・恋愛企画』の参加作品で御座います。
最終更新:2023-03-26 06:08:57
4508文字
会話率:14%
御見合い相手である華族の御曹司に、和服姿でデートに臨むように頼まれた社長令嬢。
「デートの行先が京都だから」と単純に考えていた社長令嬢でしたが、御曹司の意図は他にあったようで…
※本作品は、黒森 冬炎様御主催の「ライドオン・テイクオフ〜移動
企画〜」参加作品で御座います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 08:55:40
6076文字
会話率:23%
華族である生駒家にメイドとして仕える白庭登美江は、屋敷の土蔵で古い幻灯機を発見した。
生駒家長女の英里奈を誘って開いた幻灯会の席で、彼女達は思いがけない物を目撃する。
※ 本作品は、家紋武範様主催の「夢幻企画」参加作品です。
最終更新:2021-01-16 17:06:11
6196文字
会話率:27%
明治維新。口減らしのため身売りされ、舞妓ちゃんを目指すことになった胡桃。
置屋におる姐さんら、綺麗なおべべ着とるさかい立派に見えるけど、中身足りひんし考える力あらへんの。そやさかい芸だけやのうて春を売っとる――そらもう遊女やえ。いっぺん下の
世話してもうたら、飼われることしかできひん。
そうならへんためには芸と教養の両方が必要やと気付き試行錯誤する。
* * *
ボイスノベルを楽しめるよう、キャラごとに声を分けています。耳で楽しんでいただけると幸いです。
https://novelba.com/indies/works/937878折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-07 08:00:00
9332文字
会話率:28%
二年生になった河口佑暉は、父親の異なる妹・サキとの距離を縮めていこうと努力していた。
そんな中、とある事情により不登校の女子生徒の家に行く使命を与る。そこから、その家に度々通うようになるが、一向に心を開かない相手に辟易していた。
そん
なある日、知り合いの先輩から「葵祭」に誘われ、成り行きから断れず、一緒に行くことになる。そこで、不登校であるはずの彼女と偶然出会い、「契約」と称して強制的にガードマンに任命された佑暉は、偽のカップルとして、彼女を守る羽目に。
さらにその裏には、彼女の「復讐」が潜んでいた――――?
――千年の古都から贈る、仄暗くも甘美なラブコメディ。
※本作は、過去作「舞妓さんと歩く都街」の続編となります。特に前作を読んでなくともわかる仕様にはしていますが、是非そちらからお読みいただくことを推奨いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-07 22:21:10
82233文字
会話率:34%
東京で父親と二人きりの生活を送っていた河口佑暉は中学卒業後すぐ、とある事情により、京都にて旅館を切り盛りする父の知り合いに預けられることになる。真新しい生活、馴れない環境、必要以上の厚遇……それらが彼にとって重圧となっていった。
そんな
中、偶然歴史漂う小路を通った佑暉は、小さく古風な茶屋を見つける。そこから綺麗な音色が聞こえてくるので気になって中を覗くと、一人の舞妓が踊りを披露していた。その優美な舞いに、佑暉は一目惚れしてしまう。やがて、ひょんなことからその舞妓――サキと知り合い、度々会ううちに彼女自身にも惹かれていく。
だが、佑暉は自分の気持ちに気づきつつもそれを打ち明けるには至らず、悶々とした日々を過ごしていた。そんな年の瀬のある日、実家の父から一通の手紙が届く。それを読み、佑暉はある事実を知る。そこにはもう一つ、彼の母親の存在も隠されていた――――?
――千年の古都から贈る、甘くも切ないラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-25 20:42:07
168174文字
会話率:41%
65メートルほどの橋なのに
最終更新:2022-12-16 09:50:07
1018文字
会話率:0%
仕事がクビになり、京極を訪れました。あの奇妙な出来事は、どうしても、上手く記すことが出来ませんでした。
最終更新:2021-10-25 13:12:31
1367文字
会話率:0%
梅の花が咲き桜のつぼみも膨らむ頃。名家小桜家が没落し舞妓として売られる事になった花子はそこで名家梅木家の当主であり、今は日本陸軍の少佐としてお務めしている満成と出逢う。お公家に嫁ぐために厳しく育てられてきた花子はどんな時でも我が道をゆく満成
に次第に恋心を抱き始めるのであった。
これは、昔々の物語。まだ花開く前の小さな桜のつぼみと満開に咲き誇る梅の花の、淡く儚い恋物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 08:59:19
8419文字
会話率:41%
ユーリは小学6年生。彼には同じ年の親友・天平(たかひら)がいる。
天平はユーリにとって、他の子と話さないようなことでも話し合える、特別な存在。
これまでにもいろいろなことを語り合って来た2人。
彼らがいま関心を寄せているのは、東京オ
リンピックとパラリンピックを開催できるかということで――。
開催する場合にと、天平が提案した資金調達案は――宝くじ?! 盛り盛り豪華観戦ツアー? 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-15 00:51:31
17015文字
会話率:37%
杉浦古満は京都祇園のお茶屋、大富屋の一人息子である。
街で生きていくことを決めた幼馴染み、芳乃との間に距離を感じ、学校でも浮いてしまいがちな自分を、古満は「昼と夜の間に取り残されている」と感じている。
そうして少年は、今年も六月の甘い
夢にうなされるのだった。
※この作品はカクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 17:05:27
11389文字
会話率:57%
横浜でフリーライターとして働く結婚3年目の三浦美砂子 36歳。
しかし、夫とはすれ違いの毎日、子供にも恵まれず、仮面夫婦を演じていた。
そして、遂に夫が不倫、美砂子自身もその寂しさから不倫をしてしまった。
その罪悪感から、美砂子は不倫相手と
別れ離婚を決意して若い頃を過ごした京都に心を癒しに来た。
美砂子にとって、ここ京都は高校を卒業してすぐに就職した懐かしい街だった。
美砂子が京都に来たのには、もう一つ理由があった。
それは結婚する時に戸籍謄本を見て初めて知った、幼い頃に死別した母親の出生地を訪れる事だった。
そして、美砂子は母親の出生地で一人の少女と出会う。
その夜、美砂子は、元同僚の松倉早紀に再会する為に訪れた高瀬川の畔のカフェレストラン「ノスタルジア」で一枚の古いモノクロ写真と出会う。
その写真には、進駐軍の将校と美しい芸者が写っていた。
この写真に不思議な親近感を覚えた美砂子。
あくる日、美砂子は、ノスタルジアのオーナーシェフ稲垣陽一からこの写真は彼の義父の遺品だと聞く。
そして美砂子は、その日の夕食で訪れた先斗町の小料理屋で元芸妓の老婆岸本チヨからこの写真にまつわる悲恋の物語を聞く事とになるが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-23 18:44:45
10237文字
会話率:40%
世界人口の過半が何らかのゲームを日常的に楽しむ、2030年代初頭。
新年から始まるゲーム依存症治療への活用が期待されている仮想現実支援機器(リアリティ・クリエイター)リアリテス、その国際共同治験をリードする1人が、精神科医サイトウ。自身
もコアなゲーマーである彼女は、患者さんに寄り添えるゲーム依存症治療の専門医である。
ここ数ヶ月、リアリテスの試験稼働に取り組んできたサイトウ。リアリテスによる脳内の基底意識《エス・イド》への活性化作用の基礎調査として、自身の身体に網膜への医療用レーザーの照射を繰り返す彼女は、世界最長時間のリアリテス体験をしていた。そして、二重人格を持つ京都生まれの患者コウを診療する頃には、彼女は、自身意識しないままに超覚醒状態となっていた。
気がつくと、リアリテスを併用してのコウへの治療の場は、二重人格者同士のダブルスの試合のようになっていく。姫と女子高生の2つの人格を持つ患者コウと、バドガール女史と海パン姿男子の2つの人格を持つ精神科医サイトウとのバトミントンのダブルスが如き場に。
サイトウは、治療関係を円滑に進めるためにリアリテスが導く夢遊仮想現実をつなぎ現実感覚を安定させる新技術《リトル》を試す。結果、彼女の仮想現実は異世界化していく。
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昼も夜も一生懸命なサイトウ先生。彼女の尽力によりコウの中の姫も女子高生も最後にはとっても幸せになります。
なので、良い子のみんなは、彼女のドタバタを、
「最低だな、サイトウ。」
とは突っ込まないでくださいね。
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なお、数年後のサイトウ先生たちによる、仮想現実支援機器リアリテス講義録はこちら:
https://ncode.syosetu.com/n2078fz/ 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-30 02:29:37
67006文字
会話率:24%
光西国の王宮で、後宮に上がる妃候補生に対して教育を行う「学司≪がくし≫」の仕事を、母の亡き後に受け継いだ花影は、顔を頭巾で覆った異様な風体で講義を行っていた。
ある日、花影は母の形見に「銀花明々為」と書き殴られた文字を発見する。
意味を調べるため、国王主催の宴を脱けて、王宮に植わっている「銀花」の花の前に赴いた花影は、そこで美しい舞妓と遭遇する。
舞妓・凌星の正体とは……?
母の遺品の意味とは……?
目立たないように、ひっそりと生きてきた少女花影が後宮がなくなったことによって、自分の生き方を見つけ出す。
恋愛✕成長ストーリー
※凛として玲瓏、愚者の野望と同じく瓏国の世界観で書いたシリーズです
(それぞれ、独立したストーリーなので、この話だけでも十分、分かるようになっております)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-03 12:20:01
227472文字
会話率:41%
彼女はふわりと笑った。 「ねぇ、あたしがいなくなったらどうする?」 僕は少し黙ってから答えた。 「どこに行ったって見つけ出すさ、約束するよ。」 目の前に当たり前にいる君が居なくなるなんて、考えた事も無かった。 高校2年の夏、
彼女は 僕の前から突然いなくなった。 神社の森で行われてるという 山の神様の宴の話しを 僕に残して アリスに憧れる大きな黒猫。 キセルをふかす悪酔い舞妓。 能面つけたキチガイ花札師 蔦の絡まった樹木人間 唐笠被ったロン毛の骨董商 背の低い薬売りの毒舌少女 湿気が大好き霧人間 ―見つけ出すよ、約束を守る為に― ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 痛くて美しい高校生活と 怪しくも温かい妖たちの不思議な話。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-29 14:13:38
1478文字
会話率:23%
異界の『京』を守る達夜(女)はある夜異界ぽんちを拾ってしまう。大槻克也と名乗る男は『闇舞妓』に誘われた彼女を追ってまよいこんで来たのだ。もう1つの京都での無器用な恋物語。
この作品は「アルファポリス(https://www.alphapol
is.co.jp/novel/197047694/244038532)」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-04 07:00:00
60916文字
会話率:49%
中学校の修学旅行で京都に来た私。
夜に旅館から抜け出してたどり着いた先は、しっとりとした雰囲気に包まれた街、祇園。
そこで出会ったのは着物姿の妖艶な色香をまとう男性だった───
最終更新:2019-04-30 11:43:30
28403文字
会話率:35%
ふと見かけた桜の蕾。
寒さがまだ続く最中の一節でございます。
京都の雰囲気を散りばめてみました。
最終更新:2019-04-04 16:00:00
204文字
会話率:67%
舞妓になる前の女の子の、大晦日の夕方からの半日
花街…ここでは京都の五花街を差す
見習い…舞妓になる前の子女 仕込み→見習い→舞妓→芸妓 (娼妓とは別としています)
をけら詣り…京都の八坂神社で大晦日に行われる行事。をけら火という実際の火
を持ち帰る折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-29 23:53:06
4854文字
会話率:49%
舞妓さん?!になってみました。
最終更新:2018-03-28 18:37:48
469文字
会話率:0%