僕の名前は咲見(さきみ)暖斗(はると)、中学2年生。夏休みを利用した本物の空飛ぶ戦艦の、体験乗船のメンバーに、このたび選ばれた。超ラッキー!! だったんだけど、あれ?
男子は僕だけ‥‥。え!? 他の15人全員女子!?
で、なんか色々あ
って、僕が人型戦闘兵器DMT(デアメーテル)に乗って戦うことになって。
‥‥ただ、問題はそこじゃなくって。
そこにはクラスメイトの女の子がセーラー服に白衣を羽織って待ちかまえてるんだけど。
「暖斗(はると)くん。運動負荷心電図検査(CPX)、始めるよ~。でもその前に」
「え? 何? 愛依(えい)さん。急にかしこまって」
「うん。暖斗くん。いつも、DMTに乗って戦ってくれるでしょう? わたし達みんなを守るために。ちゃんとお礼を言ってなかったなあって」
「いやあ、改まってそう言われると。僕の方こそ戦闘の度に君に面倒かけてる感じで」
「それは、わたしは医療人として当然のことをしてるだけだよ?」
「出た。『医療人』」
「それじゃ、そろそろ検査しよっか」
「はいはい。いつものヤツだね。一発合格するよ?」
「良いかな、その意気。合格したら、あなたは自室に帰れてのびのび。医務室(ここ)で毎日24時間わたしと顔を合わせる苦行から、ついに解放されま~す。がんばってね」
「うん」
「じゃ、センサー付けるから、Tシャツ脱いで。はい、ちょっとヌルヌルひんやりしますよ?」
「‥‥あれ、暖斗くん、ちょっと体格良くなったんじゃない?」
「そうかなあ、まあ、パイロット用の訓練とかやってるし。一応だけど」
「うんうん。男子の中2は成長期だからね。背も伸びるし。」
「あんまりジロジロ見ないでよ。愛依さん。ホント、『医者の顏』の時と、『素の顏』と、キャラが違うよね。君は‥‥。あれ? 愛依さん?」
「暖斗くん。ウチ男の子の兄弟とかいないんだからね‥‥。そういうこと言わないで」
「あ、顏赤くしてバックヤードに消えていった」
「『素の顏』が出ちゃったか。上着脱げって言ったのは君でしょ? おーい。検査はぁ?」
「ダメ。この顏じゃ人前に出られないよ。ち、ちょっと待っててよ‥‥」
「ホント、『医療人モード』と『素の中2女子』とのギャップが」
「‥‥もう! 今度暖斗(はると)くんが『赤ちゃん』になっても、ミルクあげないんだから。もう」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 21:16:03
1136783文字
会話率:45%
可愛らしいボブカットの少女は、女冒険者だ。透き通るような綺麗な青い髪に、青い瞳。
まだあどけなさの残るその顔とは裏腹に、落ち着きのあるベテラン冒険者のたたずまい。
腰には、二振りの剣をさしてマントを羽織り、ザックを背負って冒険を求め旅をす
る。
しかし、彼女には冒険者の他にもう一つ、名乗っているものがった。むしろ、彼女はこっちを名乗りたかった。
彼女は、キャンプをこよなく愛するキャンパーだった。むしろ、キャンプしたいが為に野営をする事が多い冒険者になったというべきかもしれない。
そんなちょっと変わった少女の珍道中が今、幕をあげる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 17:24:42
2745361文字
会話率:49%
世界を旅する男がひとり。
フードの下から覗くのは、吸い込まれそうなほどに美しい漆黒の双眸。
瞳と同じ色をしたローブを羽織り、胸元にはブローチがひとつ。
艶やかな青から夏空のような水色へ、そして白へと続くグラデーションのかかったそれは鳥を模
している。
────────────────────
何の変哲もない日常が突然終わりを迎えた。
瞬く間に変わった景色に焦り戸惑いながらも進んだ先には…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 01:03:03
663443文字
会話率:44%
中学三年生の天野快斗は、ある日の帰宅中に青いレインコートを羽織った何者かに殺害された。彼の魂は魔神に拾われ、神々のデスゲームに使う駒として転生させられてしまう。
デスゲームの報酬を狙い、快斗は奮闘する。そして彼は願うのだ。その報酬によっ
て、母を生き返らせることを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 11:11:33
129716文字
会話率:47%
「お前との婚姻は形だけのもの。当然、白い結婚として3年後に離縁だ。いいな」
子爵家から侯爵家の当主である宰相府次席補佐官に嫁いだその夜、新婦は新郎から冷酷にそう宣言されてしまった。
彼は襲爵する条件として、父の持ってきた縁談を受け入れただ
けであり、自分で見初めたわけでもない彼女を愛するつもりなどなかったのだ。
そればかりか多忙を理由に3年間の白い結婚を強制し、3年後の離婚に同意するよう彼は迫った。離縁されても実家に戻れない新妻は、今すぐ追い出されるか3年後に追い出されるかの選択を迫られて、震る手で婚姻誓紙に署名するより他になかった。
絶望に悲嘆する妻はバルコニーへ出た。実家の命令によりどうしても侯爵家の世継ぎを産まねばならないというのに、夫は邸には戻らないと宣言して出て行った。夫婦関係の構築は絶望的で、3年後には確実に追い出されてしまう。
いっそのこと、このバルコニーの下に見える庭園の池に身を投げてしまおうか。そう思って覗いた水面に、窓明かりがふたつ、落ちていた。
ひとつは二階のこの主寝室。ではもうひとつの明かりは?
……あっ。今夜は義父となった前侯爵がお泊りになっていらっしゃったのだったわ。
新妻は、初夜を迎えるための薄い夜着の上からナイトローブだけ羽織って部屋を出た。目指すは三階、義父の泊まる部屋。
そしてこの彼女の行動が、酷薄な夫の人生を決定的に狂わせることになる──!
◆最近流行り(?)の、白い結婚で新妻をないがしろにする系モラハラ夫の破滅を書いてみました。
◆恋愛ジャンルでもいいかな〜と思ったけど、要素薄めなのでヒューマンドラマで。
◆設定はあんまり作るつもりがなかったんですけども(爆)、固有名詞だけは必要性にかられて多めに用意しました。意味を調べながら読むと感慨深いかと思います(笑)。
◆全10話、約3万5000字ほどの中編です。最終話だけちょっと長め。
ベッドシーンの匂わせがあるのでR15で。
◆この作品はアルファポリスでも同時公開します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 20:00:00
36521文字
会話率:41%
RTAとは…
リアルタイムアタックの略。ゲームをスタートしてから、クリアするまでの時間を指す。
かつてレイチェル・ルビリィは、グロウモンド帝国の公爵令嬢だった。将来の伴侶たる皇太子を愛し、皇妃として努力をする日々であった。
し
かし、現実は厳しかった。
学園の卒業式のパーティーにて、レイチェルは皇太子に婚約破棄を言い渡された。彼の隣には、つい最近まで村娘だった愛らしい少女。
既に次期皇帝として確定していた皇太子の人望は厚く、レイチェルはそんな皇太子を失望させた、恋路を邪魔する悪女として日夜報道された。結果、ルビリィ公爵家は責任としてレイチェルを修道院へ追放し、破門とした。罪を犯したわけでもないのに、罪人に等しい扱いだった。
辺境の修道院にて、レイチェルは村娘と皇太子、挙句の果てには帝国へ殺意に近い憎悪を煮えたぎらせていた。
そんなレイチェルは、最後のチャンスともいえる運命の出会いを果たす。
「私と一緒に復讐しませんか?」
レイチェルが手を差し伸べたのは『帝国一の放蕩息子』と悪名高い伯爵令息ブラッド・タンザだった。
彼もまた、皇太子とその婚約者サマたる村娘の暴走で流罪に処された被害者だった。
「いいですよ。お嬢様に協力します」
かくして、二人は熱い握手を交わしたのだった。
悪役令嬢と悪役令息。
最低で最悪のコンビによる、チキチキ☆帝国ぶっ潰しRTAが始まる。
「皇太子の愛する婚約者サマには地獄と名高い修道院で生涯を閉じてもらいましょう」
「採用ですわ。では、皇太子は鉱山夫として働かせましょうか」
「鉱山夫って!それはもう奴隷の仕事じゃないですか〜。アイツにピッタリですね」
…実は悪役を羽織らせられたんじゃなくて、マジモンの悪なのかもしれないが。
それは言ってはいけないお約束なのである。
・全七話
・ダブル主人公(レイチェルの存在感強め)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 00:00:00
35121文字
会話率:41%
「知らない天井だ・・・ここはどこ?私は誰?・・・いや、そうじゃない。自分の名前は分かっている。桂川 太朗だ。だが、この場所がわからない・・・一体ここは何処なんだ?」
「ようやく目覚めましたか、桂川 太朗さん。」
声がする方を見てみると銀
髪で紫眼の美少女が裸体の上にシャツを羽織った状態で座っていた。
「私?私は・・・そうですね。迷宮からの者です。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 16:26:51
1227文字
会話率:85%
「どんな悩みも解決してくれる美少女がいるらしい」という都市伝説を知り、街をさまよっていると、突如謎の店が現れた。
そこにいた美少女カウンセラー羽織纏は、人々のお悩みを不可思議な道具で解決してくれるという。
様々な人間模様をホラーテイスト(時
にはギャグ)で描いた物語。
ホラーなドラ〇もん。令和版ア〇ターゾーンのような感じになっております。
※不定期更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-30 15:36:00
148424文字
会話率:47%
家でくつろいでいた少女『まと』は、気がつくと人気のない森の中に佇んでいた。
靴も羽織るものもない、携帯はあるが電波は通じない。が、『アユム』と名乗る謎の人物と電話越しに言葉を交わす。
そして森を抜けた先、まとが行き着いた場所はおぞましい姿を
した化け物が蔓延る世界だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-20 13:43:35
28794文字
会話率:39%
昔々、ある迷宮に1人の男が辿り着いた。毎日新しい冒険者が来ては死に迷宮の闇に消えていく何て事無い日常。そんな中で少しだけ迷宮の謎を解き明かした襤褸羽織(ぼろばおり)のチングの冒険譚です。
最終更新:2024-10-18 00:00:00
45319文字
会話率:39%
「えー、今日は転校生を紹介する。さあ、自己紹介して」
「は、はい、田中実といいます。よろしくお願いします」
「「「よろしくー!」」」
ホッ、よかった。
みんなイイ人っぽくて。
初めての転校で内心凄く不安だったけど、これならやっていけ
そうだ。
「田中の席は窓際の一番後ろの席だ」
「あ、は……い!?」
その時だった。
僕の目は、僕の席の隣に座っている、一人の女の子に釘付けになった。
その子がまるで絵画に描かれている女神みたいに綺麗だったのもあるが、それ以上に僕を驚かせたのは、その子が鋭い二本の角が生えた兜を被り、背中には真っ赤なマントを羽織っていることだ。
どこの覇王様ですか!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-20 21:07:39
5001文字
会話率:36%
防具のかわりに。
羽織る。
キーワード:
最終更新:2024-09-18 11:04:55
209文字
会話率:0%
暉暦(きれき)の二五〇〇年。文明開化の瓦斯燈は、澱(おり)と吐泥(おでい)の影を産む。夜路(よみち)を往(ゆ)くは黒羽織、昼行燈の三男坊――
---
ぷらいべったーで完結まで書き切ってから投稿を始める予定でしたが、twitterの不具合や
利用者減少に対応するため、泣く泣く投稿を始めることにしました。ぷらいべったーでは読みづらいため、まとめ読み用にハーメルンにも投稿してあります。
最新話までは週1回(できれば火曜日)投稿、最新話まで書いたら月1回投稿(確実ではありません)を目指します。
二次創作可 二次創作キーワード:帝國書庫未収折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-17 21:55:24
332299文字
会話率:59%
海の日前日、日曜日。
椎名立花(しいなりつか)、22歳。夏のある日の話。
専門学校の時の同期と一緒に、車で2時間かけて海へ!
着替えて、荷物を持って、場所を取って。
「じゃあ、パラソルはあたしが立てておくね!」
水着姿でパラソルを握り、思い
切って砂へとぶっ挿した瞬間…パラソルを挿した場所を中心に眩しい光が主人公を包み込んだ。
眩しさに閉じていた目を開くと、さっきまで目の前に広がっていたはずの海はどこにもなく。
「……どこ? ここ」
数えられないほどの人数の人、人、人。
しかも服装が今まで見てきたものとは明らかに違う、床につきそうなほどに丈が長いローブやマントを羽織った人ばかり。
混乱のまま、固まる主人公がやっと出来たことといえば、手にしていたパラソルに水着姿の自分を隠すだけで。
そこに声がかかる。
「――――こんなのが聖女のはずがない!」
と。
前日の寝不足や、いろんなものが重なり、意識を失くした主人公。
運ばれたどこかの部屋。
そこで目を覚ますと、ベッドのそばにいたのは不機嫌そうなオレンジ色の長髪のイケメンで。
意識を失くす前に聞こえた気がした聖女について聞けば、自分のことだと言われる。
しかも「納得いかないがな」という言葉つきで。
その後、二日ほど地下牢に放り込まれ、第一騎士団長と魔法課連隊連隊長、宰相の三人による取り調べを経て釈放。
彼らがいう聖女なのかどうかがまだ判断しかねるということになり、しばらく第一騎士団にお世話になることに。
ただし、預けられる第一騎士団ではある噂がたっていて。
『露出狂』
『肌を見せてくるほど、鍛えている』
『召喚直後の装備が極端に少なかったのは、それだけ強かったから』
『謎の新しい武器を携えてきた娘は、武器職人か鍛冶屋』
『とにかく、肌を見せたいらしい』
と、よくわからない内容と、水着をきていたせいで露出狂扱い。
そんな誤解を受けつつ始まった、異世界での生活。
主人公は元の世界に戻れるのか。
それとも、聖女として覚醒するのか。
露出控えめなファッションの世界において、露出高めな変態扱いをされるところから始まった、異世界転移小説です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-16 11:11:27
47605文字
会話率:37%
異世界、荒野の中の下町。
人間や獣人、機械人など様々な種族が混じり合って生活しているこの世界で、ゴツい狼男と、華奢な雪女のコンビが、ボロボロの少女を拾う。
誰かに追われているらしい少女を匿うが、ついに追っ手に見つかり、戦闘になる。
少女の秘密があきらかになり……
世界設定
近未来スチームパンク的異世界。
異種族が混合して生活している。普通の人間、獣人、竜人、ロボなど。超能力あり。
荒野の中の街の、下町が舞台。レンガ造り風の二、三階建て程度の建物が並ぶ。
日差しが強く、通りの商店は日除けのタープなどを出していて、冷風の出る接客ロボがいたりする。
大通りには浮いて走るドローン車や路面を走る車、人の引く荷車などが混ざって行き交う。
ちょっとガラが悪いがおおらかな雰囲気。
(以下、ネタバレ注意)
登場人物
ファング(狼男)
25歳くらいの男、筋肉質、大柄、茶色の短髪、濃灰色の眼。
運動神経がよく、筋力が桁外れに強い。
巨大な狼に自分の意志で変身できる。
クリス(雪女)
17歳くらいの中性的美人、色白、スレンダー、艶が青く光る銀髪、碧眼。
腰にロングの巻きスカート(銀ラメの白いレース製)。中にショートパンツを着用。
実は無性別の機械生命体。
幼少の頃はぐれた雪女で、自身のルーツを知らず仲間の雪女を探している。
特異能力として、銀雪と呼ばれる光の粒を、針状や膜状に自在に形作って戦える。
上記スカートは銀雪で編まれている。
ミア(人工人魚姫)
10歳の少女。肩を超えるくらいの赤髪、茶眼。
白いマントを肩から羽織っている。
人体改造されている。
人魚姫化した時は、全身が光沢のある白い鱗に覆われる。髪の毛だけたてがみのように残り、何本かが鱗に接続してチカチカと光る。
スカーレット(敵)
18歳の女性、金髪翠眼、女性的体型、巨乳。下品にならない程度に派手め。大きいペンダントを付けている。
虫型の小型ドローンを使う。
ウェーブのかかった金髪を結い上げ大きな花飾りを付けている。花飾りは、ドローン類を操る時に光る。
黒服(敵)
25歳くらいの男、黒髪黒眼、黒のスーツ、黒ネクタイ。
スカーレットの部下、護衛。スカーレットに忠実。
特異能力として、六角形の甲羅模様のバリア(緑、透明)を展開できる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-30 18:01:31
9853文字
会話率:56%
別に薄幸そうという訳では無いはずなのだ。
だが何だか無性に手が出やすい。
近くに居たらその場で暴いてしまいそうな空気がある。
それは中身がきっと空っぽだから。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
説得力はあるか分かりません。
けれども冗談でも『浮気しそう』という方は、本当に浮気すると思うんですよ。
感覚的な軽さに掛かってくると思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-28 18:12:58
795文字
会話率:24%
四方八方が漆で覆われた重箱の中に、私と添乗員がいた。
螺鈿の装飾に促されるままに歩みを進めると、最奥に羽織袴の男性がいた。
嫁入り、したのだと知った。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事
項2
番外の中の番外なハイファンタジー幻想奇譚です。
方向性的には幻想奇譚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-03 21:29:47
1109文字
会話率:0%
知らない場所で目覚めたザジー。彼は自分に関する記憶を失っていた。
ザジーは、元勇者の研究者、女子高生姿の悪魔、機械神を名乗る金属のキューブと出会う。そのキューブはザジーにある契約を迫る。同時に街で出会った白いローブを羽織った男の助言により、
ザジーは短時間だが時間を止められる事を知る。
ザジーは仲間と共に記憶探しの冒険を始める。
これは、取り戻す物語、そして復讐の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-23 00:50:32
10852文字
会話率:37%
現代、陰陽寮の中で上位に位置する九重家では、跡取りについて議論が行われていた。
跡取り候補の一人、九重優輝(ここのえゆうき)は、天才と呼ばれるほどに実力が高い青年だ。
年齢的にはまだ子供だが、周りに異論する者はおらず、皆が認めていた。
だ
が、肝心の優輝は、一切跡取りになる気はなく、姉の九重神楽(ここのえかぐら)も同様だった。
困り果てた現当主である九重開成(ここのえかいせい)は、昔からの馴染みである狐のあやかし、銀に相談を持ち込んだ。
銀には一人息子がおり、名前は銀籠(ぎんろう)という。人間とあやかしから生まれたため、半妖と呼ばれる存在だ。
過去、銀籠は大事な父親が人間により殺されかけた経験があり、人間恐怖症になってしまっていた。
「我は、父上がいればそれでいい」
銀は自分が先に死んでしまった時のことを考え、思い悩んでいたところで九重家についての相談を持ち掛けられた。
ちょうどいいと思い、銀籠と共に陰陽寮へと出向く。
銀の羽織りを握り、人間に囲まれ涙を浮かべる銀籠に一目惚れした優輝は、その日を境に銀籠へ愛を伝えるため、銀達が住む森へと通い続けた。
半妖に恋をした陰陽師の跡取り息子と、人間恐怖症の半妖の、ほのぼのBL恋愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 12:53:20
110378文字
会話率:43%
都内のとある駅前に、どこにでもありそうな古ぼけた雑居ビルがあった。
その地下一階は、閉店している店も多い、寂れた飲み屋街である。そのさらに奥へ進むと、ダンボールや清掃用具などが無造作に置かれた袋小路に突き当たる。
その袋小路の左手の
壁に、夜の間だけ、さらに地下へ続く階段が現れる。
それが、どういうトリックなのかはわからない。
とにかく、昼間は薄汚れた白い壁があるだけの場所が、夜の間だけその壁が消えて、階段が現れるのだった。
もちろん、そのビルには、本来地下二階など存在しない。
しかし、確かに階段は存在し、薄暗いその階段を下りると、弱弱しく光る腰ぐらいの四角い看板が現れる。
その看板には【異世界案内所】と書かれていた。
上の方に、手書きで「ミザリアの」と書き加えられている。怪しい緑色の煙も漂っているが、不思議と嫌な香りではない。
その看板のさらに先に進むには、天井から吊られた黒に近い紫色の布をくぐらなくてはいけない。その布は光沢があり、分厚い高級な緞帳のような布だ。
その布をくぐると、漂っている煙の元であるキセルを咥えた、女性の姿が現れる。
先ほどくぐった布と同じ色のとんがり帽子を被り、マントを羽織ったその姿は、まさに絵に描いたような魔女の姿だった。右手に持っている細長いキセルも、杖のように見える。
肩の辺りには、薄っすらと光る妖精のような生き物が音も立てずに飛んでいる。
「あら、いらっしゃい。初めての方かしら? 私はここで、異世界への永住希望者を探している者よ。この場所に辿り着いたという事は、貴方にはその資格があるという事ね」
金色に輝く長い髪をかき分け、薄い緑色の煙を吐き出しながら、その魔女は言う。
「さて、まずは貴方のお名前を聞かせてもらえるかしら?」
魔女は客人の目を見て言う。怖いような悲しいような、冷たい微笑みを浮かべて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-14 03:00:00
16847文字
会話率:49%
都内のとある駅前に、どこにでもありそうな古ぼけた雑居ビルがあった。その地下一階は、閉店している店も多い、寂れた飲み屋街である。そのさらに奥へ進むと、ダンボールや清掃用具などが無造作に置かれた袋小路に突き当たる。
その袋小路の左手の壁に
、夜の間だけ、さらに地下へ続く階段が現れる。それが、どういうトリックなのかはわからない。
とにかく、昼間は薄汚れた白い壁があるだけの場所が、夜の間だけその壁が消えて、階段が現れるのだった。
もちろん、そのビルには、本来地下二階など存在しない。
しかし、確かに階段は存在し、薄暗いその階段を下りると、弱弱しく光る腰ぐらいの四角い看板が現れる。
その看板には【異世界案内所】と書かれていた。
上の方に、手書きで「ミザリアの」と書き加えられている。怪しい緑色の煙も漂っているが、不思議と嫌な香りではない。
その看板のさらに先に進むには、天井から吊られた黒に近い紫色の布をくぐらなくてはいけない。その布は光沢があり、分厚い高級な緞帳のような布だ。
その布をくぐると、漂っている煙の元であるキセルを咥えた、女性の姿が現れる。先ほどくぐった布と同じ色のとんがり帽子を被り、マントを羽織ったその姿は、まさに絵に描いたような魔女の姿だった。右手に持っている細長いキセルも、杖のように見える。
肩の辺りには、薄っすらと光る妖精のような生き物が音も立てずに飛んでいる。
「あら、いらっしゃい。初めての方かしら? 私はここで、異世界への永住希望者を探している者よ。この場所に辿り着いたという事は、貴方にはその資格があるという事ね」
金色に輝く長い髪をかき分け、薄い緑色の煙を吐き出しながら、その魔女は言う。
「さて、まずは貴方のお名前を聞かせてもらえるかしら?」
魔女は客人の目を見て言う。
怖いような悲しいような、冷たい微笑みを浮かべて……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-25 01:08:44
13182文字
会話率:47%
ほんとうの強さってなんだろう。うまい生き方ってなんだろう。自分って、なんなんだろう。
きっとこの旅の先に、その答えはあるはず。
テントとバイクと羽織を持って、47都道府県踏破の旅へ。
あなたも一緒に、日本を巡ってみませんか?
最終更新:2024-08-11 12:51:47
287595文字
会話率:49%