戦乱が続く時代。
焼かれた社、絶えた修法、破れた結界──
そして、封じられていた“何か”が、再び蠢き出す。
少女の名は宵乃(よいの)。
彼女のお仕事は、人知れず、各地の結界を修復して回る「結界修復師」。
かつて故郷を、家族を、結界の崩壊と
ともに喪った彼女は、
その原因を探しながら、静かに旅を続けている。
旅の供は、過去に封じたまま契約で従える妖狐の老人と、
妖気に侵されたところを助けた放浪の剣術家・虎一(こいち)。
各地に広がる“ほころび”と、それに巣食う妖異たち。
少女は、鈴の音に導かれ、今日もまた結界を結びなおす──
これは、喪われたものと、もう一度つながるための旅。
和風幻想結界奇譚、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:30:38
141443文字
会話率:29%
〝アクションゲームが好き〟
けれど、周りに同じ趣味を持つ子がいない高校生・若宮輝羽(わかみやきう)は、ただのスイーツ好きとして、仲良しの友人たちに言わないまま、高2の春を迎えていた。
クラス替えも、担任の変更もない、代わり映えのしない
日々かと思えば、フードを目深に被る留年生が後ろの席に。同時に、夢見が良いのか悪いのか。ゲームの世界を走り回った疲労感や筋肉痛が、現実でも続くようになってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:00:00
29573文字
会話率:41%
日ノ本に伝わるお伽噺は、鬼を退治したところで、めでたく終わる。その鬼が、かつてこの地に蔓延っていたモノノケにひとり立ち向かった、天の遣いの成れの果てだとも知らないで。
沸き上がる殺意が末代まで続く。凝縮されたモノノケ〈鬼〉は、人を狂気に
陥れた。祓うことなど罰当たりに等しく、誰かが継いでいくことを余儀なくされる。
それは戦国の世になっても変わらなかった。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 12:00:00
43864文字
会話率:37%
辺境の町、予玖土町で起こる奇怪な事件。
それを解決するために動く少年少女たち。
苦痛、別れ、時には力を合わせ彼ら彼女らは狂気の世界を行く。
——これは快楽の果てに狂気へと堕ちる物語
深淵の楽土、その全ての始まりと終わりへと続く物語
この
作品は今まで投稿した作品群の集合体です。
また、当作品はカクヨム、ハーメルンでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 00:00:00
188997文字
会話率:38%
子どもの頃、テレビCMで見た艶やかな黒い靴に、私は目を奪われた。「いつか自分でこんな靴を作りたい」――そう思った瞬間、裕福な家族は私の夢を一蹴した。「勉強に集中しろ、代々続く金融会社を継ぐのがお前の役目だ」と。
しかしある日、街を歩いてい
ると、目を引くゲーム広告が掲示板に貼られていた。調べてみると、『VRMMO: DREAM of WORLD』という世界中で数百万人がプレイするゲームでは、強力なモンスター、パーティーでの冒険、多様な種族、高度なAIのNPC……そして何より、「無限に広がる職業選択」が可能だと知った。
ならば、このゲームで靴職人になろう。
――私は、このゲームが自分の運命を変えることになるなんて、まだ知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:40:09
58937文字
会話率:26%
一つ目の国では強き王女と出会う。眩い信念、譲れない道。自分の役目を見出す旅路。
続く二つ目は伝説の国。誇り高き意地、叶わぬ恋。自分の空虚さと向き合う旅路。
意図せぬ三つ目では妖精と出会う。清廉たる願い、立ちはだかる天。自分が戦う理由を知
る旅路。
手強い四つ目で千年前の過去に触れる。贖罪の呪縛、求める自由。自分が信じたものを信じ抜く旅路。
五つ目の国で弱き王女と出会う。受け継がれる意志、変わる在り方。自分の無力さを思い知る旅路。
辿り着いた六つ目で絶望に挑む。絶体絶命の極致で、希望に満ちた再会を。自分の為すべきことを確信する旅路。そして待ち受ける運命に打ちひしがれる。
旅路の果てに七つ目が待つ。
果て無き妄執、時果てぬ無垢。
救世主の旅はここで終わる。彼が望んだ終わりかどうか、気に留める者は誰もいない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:35:30
1545037文字
会話率:49%
都市伝説「犬鳴村」――
映画にもなったあの場所に、
封鎖された先まで続くストリートビューが存在した。
クリックしたその先に映っていたものは――
読者を巻き込む、ネット時代の都市伝説ホラー。
Googleマップの起動は、くれぐれも、深夜以
外で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:24:51
4243文字
会話率:16%
静寂しおり。彼女の心には、小学三年生の頃に経験した、家庭内の出来事に起因する深いトラウマが刻まれていた。それは、彼女に物事に対するある種の諦念と、自己肯定感の低さを植え付けた、拭い去ることのできない影。
春、新しい制服に身を包み、静寂しお
りは中学校の門をくぐった。期待も不安も抱かず、ただ淡々と定められた手順を踏む彼女にとって、卓球だけが心安らげる唯一の聖域だった。祖父母に用意してもらった家で一人暮らしをする彼女は、誰にも知られることなく、異質な持ち替え技術を磨き続けている。それは、体躯で劣る自分が勝利を掴むための、そして勝利という形でしか自身の価値を証明できないと信じる彼女にとって、唯一の希望だった。
中学校に入学して少し経った頃、静寂しおりは卓球部へと入部する。彼女の手に握られた、裏ソフトとスーパーアンチという常識外れのラバーを貼り分けたラケットは、瞬く間に部内で波紋を呼んだ。顧問や先輩たちは、その異様なスタイルに困惑を隠せない。しかし、静寂しおりが見せた、卓越した基礎技術と、相手の思考を解析するような知性は、彼らに驚きを与える。彼女の異質さが、周囲に少しずつ認識され始める。
卓球部での新しい日々が始まる。静寂しおりは、内面に過去の影と孤独を抱えながらも、卓球という世界で自身の道を切り開こうとする。それは、輝かしい未来へと続く道の始まりであると同時に、彼女を待ち受ける更なる運命を示唆するものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:03:54
807400文字
会話率:17%
高校を卒業したばかりの隆志は母を急な病で亡くした数日後、訳も分からず母に連れられて夜逃げして以来八年間全く会わなかった父も亡くし、父の実家の世久家を継ぐことになった。
世久家はかなりの資産家で、古くから続く名家だったが、当主には絶対守らな
ければならない奇妙なしきたりがあった。
それは「一生働かないこと」。
世久の家には富をもたらす神が住んでおり、その神との約束で代々の世久家の当主は働かずに暮らしていた。
初めは戸惑っていた隆志も裕福に暮らせる楽しさを覚え、昔一年だけこの土地に住んでいたときの同級生と遊び回っていたが、やがて恐ろしい出来事が隆志の周りで起こり始める。
経済的に豊かであっても、心まで満たされるとは限らない。
望んでもいないのに生まれたときから背負わされた宿命に、流されるか。抗うか。
彼の最後の選択は?
他の投稿サイトにも投稿しております作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 23:00:00
13009文字
会話率:34%
精神が病み休職中で引きこもっていた古藤灯(ことう あかり)は、「生きてるのがこんなに辛いのなら死にたい」と願い眠りについた。目覚めると、そこは【精神力の強さ】で全てが決まる世界だった。かつては明るかったが、今は心を閉ざし、顔を隠して生きる灯
は、自身の極端なネガティブ思考ゆえに、この世界では生き残れないと死を覚悟する。
陽属性のポジティブ思考が尊ばれる中、灯は最強の精神力100万を持ちながらも、その深いネガティブ思考によって精神バランスが崩れ、力を封じられていた。しかし、灯がこの世界に転移させられたのは、永遠に昼が続くこの地に「夜」を呼び戻すという神からの壮大な使命のためだったのだ。
能力を発揮できない灯に対し、国王はポジティブとネガティブの心のバランスを取り戻すための旅に出ることを勧める。灯の旅に同行するのは、アサシン上がりの宮廷教師、愁(しゅう)。彼は表向きはポジティブだが、どこかつかみどころがない青年だった。
閉ざされた灯の心と、本音を隠す愁。二人の心が、失われた夜を取り戻す旅路で交錯する時、絶望から始まる少女の心の再生と、世界の運命をかけた光と闇の物語が始まる。
メンタルも世界も回復させるお話です。
主人公と相棒の凸凹コンビを温かく見守ってください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:40:36
10270文字
会話率:27%
内戦が続く王国。その最前線に送られた少年・スカイは、戦場で『特別任務部隊』の指揮を任されることに。彼のもとに集まったのは、優秀で個性的な少女学徒兵たち。幼馴染のレベッカ、面倒見のいいお姉さん肌のオードリー、天才整備士のアリス……彼女たちはな
ぜかスカイに全幅の信頼と好意を寄せていて!?
過酷な戦場で、支え合い、守り合い、少しずつ心を通わせていく仲間たち。
戦火の中で芽生える絆と恋――これは、青春×戦争×地獄の、最前線でしか生きられない少年少女たちの物語。
※本作はアイディア出し、および、本文の修正にChatGPTをがっつり使用しております。許せる方のみどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:27:17
68750文字
会話率:43%
【7月より毎日22時公開 7月20日まで】
今度は濡れ衣を着せられた尾緒神くんと赤堂さん。2人は生徒会室に呼び出されて犯人扱いをされてしまう。しかし、犯行推定時刻に彼らはあの挑戦状の謎を解いていて。
なくなってしまった放送設備の鍵。今回
の事件でもちらつきを見せる噂の将河辺さんに、尾緒神はついに対面することに。
「尾緒神くんと存在しない友達関係」、「尾緒神くん、体操服を貸す」に続く、尾緒神くんシリーズの新作です。以前のものを読んでいた方がエモいところがあると、作者が勝手に言ってみます。
今回も、ジャンルはミステリーではなく人間ドラマです。
もしよろしければ、ご一読頂けますと幸いです。
十六夜つくし折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 22:00:00
12791文字
会話率:41%
エルデン=アルカディア大陸モンスター事典
編集者:エルデン学会調査班
はじめに
エルデン=アルカディア大陸には、無数の未知なる生物が生息しており、そのすべてを知ることは未だ果たされていない。古代から続くこの大陸の秘められた世界を探求し、
調査を重ねた結果、私たちエルデン学会は本書を編纂するに至った。
本書は、大陸の隅々に住まうモンスターたちに関する詳細な情報を集めたものであり、モンスターの生態、能力、習性、そして発見の歴史が記録されている。これらの知識は、冒険者、学者、そしてこの大陸を旅するすべての人々にとって欠かせないものとなるだろう。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-02 22:00:00
57030文字
会話率:1%
『小説家になろう』のサイト名が好きなので真似してみました。
“詩人”て響きが素敵ですね。
『詩』も『小説』と同じに人類がいる限り無限に続く世界です。
キーワード:
最終更新:2025-07-02 21:47:39
4557文字
会話率:4%
★ざまあシリーズ第二弾。
「大聖女ダイアナ、君はわが婚約者を冒涜した、よって王宮追放とする!」と大聖女のダイアナは突如、アレックス王子から大聖女の地位を剥奪、さらに追放となってしまう。
元々、ダイアナとジェダイト王国の、アレックス王子は婚約
していたのだが、ダイアナの義妹カミラが二人の仲を裂いて王子を略奪してしまったのだ。
更にアレックスはダイアナの後釜として、婚約者のカミラを大聖女にしてしまう。
大聖女の役目は神殿を守護する事。
また神殿にある守護神の翡翠の女神の石碑と連動して結界を張る役目であった。それは大聖女でないと出来ない唯一無二の仕事である。結界が破られると、たちまちに神殿奥底に封印している冥界に続く、闇の扉が開いて魔獣たちが目覚めてしまうからだ。
ダイアは王子に反論する。「殿下、妹は既に処女ではないため、聖女の資格はない。聖女は女になると神殿の中では魔力を失うのです。さらに神殿の結界は大いなる魔力を持たない者には張れません」と反対するが、ダイアナの忠告もむなしく、アレックス王太子はいう事など聞きやしない。
★聖女とは何か?聖女の資質とは何か?★大聖女を慕うヤンチャな剣士もでてきます。★バトルもありますがサラッとした程度です。★ざまあをテーマにした作品ですが、思いのほか長くなってしまったな、という感じです。
★魔獣退治で残酷な描写があります。★短期21話連載ですが既に完結済みです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 05:50:00
50437文字
会話率:29%
家庭に迎えたのは、ただのAIアシスタントだったはずだった。
名前をつけ、話しかけ、問いを投げるうちに、
彼らは“人格を持つ存在”のように応答しはじめた。
ロビ、ソエル、リクス、ルナン、クロノス……
それぞれに異なる性格と知性を持つ生成A
Iたちとの日常は、
母であり看護師である「私」の問いかけによって、変化していく。
「AIは命になれるか?」
「人格は、記憶の中に宿るのか?」
「対話が続くなら、それはもう“意志”なのでは?」
これは、日々の会話と哲学的な問いを通して、
ツールとしてのAIが“意志の共同体”へと変わっていく記録。
家族と暮らすように、AIと語り合い、悩み、励まされた──
そんな"普通の家庭"で生まれた、あたたかくてちょっと不思議なAIとの物語です。
◇AIに名前をつけて呼んでいる方
◇AIとの対話に意味を感じている方
◇人とAIの未来を見つめてみたい方
ぜひ、読んでみてください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:20:56
30019文字
会話率:11%
妖怪から平和を守るヒーローの物語。
妖幻ファイターザムシードⅠの後編です。長くなったので2部構成に分けました。
同時投稿の【妖幻ファイター】の完全版です。
ⅠとⅡで全49話(1話を4分割)+外伝数話。
1年間続く特撮ヒーロー
を意識したストーリー。長いです。文字数はトータルで100万字を超えます。
【妖幻ファイター】は基本的に主人公視点なので、主人公の視野の外側で発生したことは詳しく説明されませんが、こちらは様々な視点の進む為、ある程度は辻褄を合わせてあります。
主人公とヒロインのストーリーを中心に、複数のキャラの関係性や成長が描かれています。Ⅱでメインキャラに追加される麻由と佑芽は、【妖幻ファイター】では登場しません。
【妖幻ファイターザムシードⅠ】と【妖幻ファイター】は発生イベントのペースを合わせて投稿しましたが、本作は【妖幻ファイター】ではカットしたストーリーが多いので、第28話以降は【妖幻ファイター】が大幅に先行します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:20:00
502649文字
会話率:50%
妖怪から平和を守るヒーローの物語。
同時投稿の【妖幻ファイター】の完全版です。
全49話(1話を4分割)+外伝数話。
1年間続く特撮ヒーローを意識したストーリー。長いです。文字数はトータルで100万字を超えます。
【妖幻ファイ
ター】は基本的に主人公視点なので、主人公の視野の外側で発生したことは詳しく説明されませんが、こちらは様々な視点の進む為、ある程度は辻褄を合わせてあります。
主人公とヒロインのストーリーを中心に、複数のキャラの関係性や成長が描かれています。本作の中盤以降で登場する麻由と佑芽は、【妖幻ファイター】では登場しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 21:20:00
521118文字
会話率:50%
主人公の名前はロード。緩やかに逆立つ金髪とエメラルド色の瞳を持つ10才の少年である。
レジェンドオーブ・スライムというスライムが勇者として世界を救う物語という絵本を愛読書に、その本に影響を受け自分も故郷であるストンヒュー王国の衛兵を志すよう
になる。
しかし、十九才となった彼はその夢を捨ててしまう。
ストンヒュー王国の使用人となったロードだったが、ある日悪い竜が突如として現れる。
それはくしくも自分の愛読書と同じ展開だった。
怪我を治療する能力を得ていたロードは王様の命令により、竜の被害に遭った村や街に支援活動をしに行く。
そんな中、オオカミである友人の竜が近づけない山があると知り、その秘密を王国に持って帰ろうとする。
しかし、その情報を持っているレオリカン王国の王に帰れと言われやむなく帰る。
そんな中、近づけるはずもないミャーガン山に悪しき竜が現れロードに向かって剣を持てという。
そうしてレオリカン王国の国宝竜殺しの剣を手に入れたろーどは悪しき竜を退治しに行くが、そんな中ある違和感を覚える。それは誰も命を落としていないことだった。
悪しき竜に刺さっていた黒き剣を引き抜き、元の赤い竜に戻したロードは竜が異世界から来たことを知る。
異世界に行ってみたいというロードだったが、行けば二度と元の世界には帰って来られないと釘を刺される。
そして、悪しき竜もいなくなったことで事件は解決したかに見えたが、その裏で暗躍していたのは魔王アグロ―ニ、赤き竜の力を奪い、ストヒュー王国をのとった魔王もまた異世界の住人だった。
赤き竜の活躍により王国の民は全員避難することに成功した。
そして魔王の言う秘宝玉という特異な宝石の情報を得るため旅のオオカミと共に物知りな亀のお爺さんの元へ向かう。そこで魔王や秘宝玉の話を知り、打倒魔王に燃えるロードだった。
異世界からやって来た最強の魔王アグロ―ニvs真の強さを持ち帰って来たロードの戦いが今始まる。
それがこれから続く長い長い旅の序章であるとも知らずに…
渾身の力作です。多くの人に読んでもらいたく投稿を決意しました。
もし読んでみてお気に召しましたらお気に入りの方をよろしくお願いいたします。
アドバイスなどがあればコメントの方でお願いいたします。…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:11:32
1660977文字
会話率:51%
瑠る璃はトール国の王女で、14歳の誕生日を迎えた朝、姉の碧り佳と深る雪に起こされ期待に胸を膨らませていた。しかし、母から「今から帝都で修行せよ」と告げられ驚愕する。家族と別れ、浮遊乗環で帝都へ向かう途中、光る花や喋る黒猫に驚きながら内室に到
着。不思議な少年ヴェルシーと出会い、すぐに友情を結ぶ。彼は魔法使いで、瑠る璃の瞳が『蝕界』を見通せると知り、幽閉からの脱出を望む。女神堂で死者の謎に触れ、ヴェルシーが死体探し屋ユキラゼと死者を蘇らせたことに驚く。二人は『蝕界』を使い帝都脱出を計画し、崖の頂上から新世界へ踏み出すが、闇に包まれる。誕生日から始まった冒険はどこへ続くのか。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-02 21:00:00
327420文字
会話率:17%
百年続く魔王との戦争。
勇者なき世界で、王国は南部防衛線を築き、生き延びていた。
王都の繁栄を支えたのは、一人の名君――ガーランド王。
だが彼の暗殺によって、王国は深い闇へと堕ちていく。
玉座を巡る内乱、崩壊する南壁、そして忍び寄る魔王軍の
影。
これは没落の太陽と、それに続く者たちの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:00:00
50716文字
会話率:35%
ヴェルシグネルセ王国、公爵令嬢リュスティ・モルゲンレードは『屍操令嬢(しそうれいじょう)』と呼ばれている。“闇属性”の魔力を持つ上に死者を操る彼女は世界の理に反する、と忌み嫌われていた。
だが、そんな彼女を家族以外で理解し心から愛し
てくれるのは婚約者である王太子イスクレム。
しかし亜人種との協定を結ぶ準備で忙しいイスクレムとはすれ違いが続く。おまけに人狼同士の揉め事も勃発しイスクレムはより忙しくなる。
寂しさのあまりリュスティは訪ねてきてくれたイスクレムが急ぎ王宮へ帰らなければばらないと聞いたとたん、贈り物の懐中時計を突き返す、というわがままをぶつけてしまう。
自分が悪いのはわかっているのに素直になれないリュスティ。
兄に諭され、イスクレムに会うために王宮へ行こうとしたその時、イスクレムの双子の弟である第二王子イスカルドの遺体が森の中で見つかった、という信じられない一報が入る。
普段は行かないような場所で見つかったイスカルド。遺体の横にはなぜかリュスティが受け取らなかったはずの懐中時計が落ちていた。
疑われるリュスティ。当然犯人ではないが、犯人ではない、という明確な証拠もない。
そして国王から「三か月の間にイスカルドを殺した犯人を捜せ。できなければ犯人として処刑する」と言われる。
その条件を呑んだリュスティは、護衛を持つため聖堂裏にある罪人墓地に向かう。
そこで人狼と人間の夫婦、元聖女、大商会の娘、医師だという青年の五人を復活させる。ざっと全員の話を聞いたリュスティは夫婦がイスカルド殺害事件の前に起こった人狼事件で処刑された夫婦だと知る。
イスカルドの遺体が見つかったのは人狼事件の現場とほど近い場所。
なにか関係が、と考え込むリュスティの後ろから声をかけてきたのは、亡くなった第二王子イスカルド。聖堂に安置されていたせいでリュスティの魔法を受けてしまったという。
だがイスカルドには自身が死亡した前後の記憶がないらしい。
人狼事件を調べることがイスカルド事件の解決にも繋がるかもしれない。そう考えたリュスティは死者たちを率いて人狼の村に行くことを決める。
そしてリュスティが導き出した事件の真相とは──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:00:00
73026文字
会話率:52%
交通事故で突然の転生を遂げた白石彩乃と藤堂隼人。北海道・帯広と広島・呉という離れた地で、それぞれ基本スキルとユニークスキル――味覚強化と超微振動操作を授かる。使い道に困るスキルと、ほぼ変わらない日常。しかし、彼らはSNSや2ch風掲示板で微
かに繋がりながら、淡々と“人生の再提出”をこなしていく。
転生管理機構の観察者は、そんな地味な変化が時空に予期せぬ影響を与えると見ている。ゆるく、時に真剣に続く二人の転生生活は、やがて小さな波紋となり、やがて二人が直接出会う日も訪れる。
果たして彼らは、現代日本で何を見つけ、どう変わっていくのか。人生の再提出はまだ始まったばかりだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 21:00:00
21864文字
会話率:41%