かつて王政が倒れ、国の片隅にある塔に、ひとりの王子が幽閉された。
誕生日を迎えた看守の娘アリセルは、初めての仕事として、その幽閉塔の補佐を命じられる。
扉の向こうにいたのは、傷付き、痩せ細り、言葉を失った若き王子。
ただの仕事のはずだった日
々。
けれど、少女が差し出した優しさが、静かに、取り返しのつかない運命を目覚めさせてゆく。
壊れたのは世界か、心か。
それとも──最初から、すべてが壊れていたのか。
※この作品は他の投稿サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 01:10:00
18918文字
会話率:58%
断罪エンドを迎え、悪役公爵令嬢レティシアは幽閉塔送りに……それは彼女の優雅な生活の始まりだった。
幽閉――貴族にとってそれは社会的な死。けれど、好みの内装と設備(貴族牢)、三食お茶付き(身分的配慮)、専属管理人付き(看守)、セキュリティ万
全(警備兵)、お庭と図書室つき(逃亡防止結界有)……なにこの高級レジデンス!
八歳の時、小説の悪役令嬢に転生したと気がついて、レティシアは計画を練った。
断罪エンド後、王太子はヒロインと結ばれ小説は完結。その後はない。
“いい感じの処罰”でおさめて婚約破棄し、義務からも解放されたのに、なぜか元婚約者の王太子が訪ねてくる。
「レティシア、君の名誉は回復したよ。出てきてくれないかな?」
エンド後、ヒロインの家の不正を暴いたからって呼び戻しにこられても困る!
物語は終わっても人生は続く。
どこにいても国に貢献してしまう公爵令嬢と、愛が重い腹黒王子のお話。
*****
mixi2:異世界恋愛作家部・氷雨そら先生の、「愛が重いヒーロー企画」参加させていただきました。企画タグにて他先生方の作品も楽しめます!
よろしくお願いいたします〜!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 16:00:00
29620文字
会話率:39%
目が覚めたら牢屋の中だった。どうやら俺は何かの罪で捕まったらしいのだが、何も憶えていない。しかも、明日公開処刑されると告げられた。わけがわからず途方に暮れていたら、どこからともなく自称太陽神(虫)が現れ、『このままだと死ぬから、ここから逃げ
ろ』と言い、変な鍵を置いて消えた。何が起こっているのかさっぱりわからんが、何も知らないままで死ぬわけにはいかねえ!この監獄から脱獄して、遠くへ逃げて、それから……とにかく生き延びてやる!看守の目を掻い潜り、強敵に襲われ、さらには俺のピンチに現れた月神なんてのに助けられ……外の世界を夢見て、神に愛された(?)俺の脱獄生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:36:59
45889文字
会話率:29%
「────ぼくは、悪人だ」
ある日を境に、人々の世界には〝異能力者〟が生まれた。超常的な能力を持ち、普通の人間とは一線を画す存在。彼らを恐れた人々は、巨大な地下監獄『バベル』に彼らを追いやってしまう。
九十九和泉は地下監獄の看守及び管理
スタッフとして働く事になったが、そこで出会った異能力者の少女の手によって肉体が入れ替わり、獅子丸シオンという異能力者として生きていく事に。
地下監獄を管理する側にも異能力者が存在すると知った九十九和泉改め獅子丸シオンは、たった四人で構成される組織『リヴォルト』のメンバーに入った。そして異能力者たちの現実を知り、地下監獄バベルの正しい崩壊を目指そうとするのだが──────。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 16:24:15
13324文字
会話率:59%
あらすじ
いじめを苦に自殺をした鬼頭美鈴は異世界に転生してしまい、彼女は収容所の看守になるため、養成所へ行くようになった。宿舎で新しい生活を始めた時、ルームメイトのクレア、隣の部屋に住み始めたルイーゼとユナとも親しくなった。
彼女は仲
間と一緒に勉強や訓練をし、一人前の看守を目指すために日々努力をしていった。
訓練中に彼女たちが驚いたことは、囚人の前では女性看守は仮面とウィッグを被り、正体を隠すことだった。その大きな理由としては、囚人たちに舐められないこと。他にも手錠や鞭を渡されて、囚人を拘束したり、鞭で威嚇もしていた。それとともに美鈴も収容所で働いている間は「鈴鬼」という名前に改めて囚人と接することになった。
囚人の中には脱走を試みたもの、失敗して山に生息している魔物に食われたり、看守に捕まって悪臭の漂う地下の懲罰房へ入れられる人もいた。
囚人たちの一日は奴隷として土砂採石場、洋裁、金属、木材加工、街のゴミ回収などの作業をすることだった。しかし、ある夏の日に土砂採石場でちょっとした事故が発生し、美鈴とクレアは所長から謹慎処分を受けることになってしまい、宿舎から一歩も外に出られない状態となってしまった。退屈そうに宿舎の中を歩いていた時、寮母さんが所長から預かった原稿用紙を渡して、2人は反省文を書かせれてしまった。
それ以外として彼女たちが体験したことは、同僚の女性看守を死なせてしまった罪で死刑執行となった囚人の立ち合いもしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 06:31:07
222265文字
会話率:70%
21歳の新人看守アランは、郊外にあるグランフォード刑務所に赴任する。
そこで出会ったのは白髪の美しい囚人エリス。彼女の罪は、元恋人への精神的DVとストーキング。そして殺人。
冷たく心を閉ざす彼女に、なぜか惹かれていくアレン。やがて少しずつ明
かされていく彼女の過去と”本当の罪”。
閉ざされた監獄で始まる、危うくも切ない恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 00:57:30
11550文字
会話率:24%
真嶋隼人(ましま・はやと)、三十五歳。
日本の法務省管轄下にある厳重刑務所で勤めるエリート刑務官――のはずだった。
部下の指導も評価され、上司からの信頼も厚く、将来は管理職コースも見えていた矢先。
とある同僚からの「理不尽な嫉妬」によって
、背後から刃物で刺され、彼の人生は終わりを迎えた……かに思えた。
目を覚ますと、そこは見知らぬ世界。
「おっ、新入りか? ちょうど手が足りなかったんだ」
そう言われ、訳もわからぬまま“監獄島ガランツァ”なる辺境の島に連れて行かれる。
そこは、異世界における最悪最凶の犯罪者を収容した、国家管理の“監獄”だった。
だが──中に入ってみれば、そこは正義も規律もあったもんじゃない。
看守たちはコネと怠惰で仕事を放棄、賄賂と癒着が横行し、囚人たちは自由気ままに釣りに賭博に酒盛り三昧。
上司は責任逃れ、報告書は丸投げ、雑用ばかり押しつけられ……まるで“異世界ブラック職場”の縮図だった。
――ここ、本当に刑務所ですか?
新米扱いで雑用係にされた元エリート刑務官、真嶋隼人。
彼は絶望しながらも、刑務官としての信念を捨てなかった。
「刑務所とは更生の場であるべきだ」
「人は変われる、やり直せると、俺は信じている!」
囚人の中には、元勇者、天才詐欺師、義賊の盗賊、冤罪の貴族など、ひと癖もふた癖もある連中が揃っていた。
だが隼人は、彼らと少しずつ信頼を築き、“共に生きる”監獄の再構築を目指していく。
腐りきった看守たちとの対立、島の外からの圧力、国家の陰謀……
様々な困難が立ちはだかるなか、彼が目指すのはただ一つ。
――囚人も看守も、胸を張って生きられる場所を創ること。
これは、異世界の片隅で一人の元エリート刑務官が、
曲者だらけの囚人たちと織り成す、再出発のスローライフ改革録である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 12:56:34
122432文字
会話率:35%
ゴミ箱と呼ばれる閉鎖的な施設に人殺しの烙印を押された人々が収容され、労働と劣悪な環境の中で暮らしている。新たにやってきた「おじさん」は、純粋で歌好きな少女・リンダと出会う。リンダは罪のない境遇でここに生まれ、皆から偶像のように愛されていた。
リンダと触れ合う中で、おじさんは自分が人を殺した罪や、かつて渡した指輪、音楽への思いをリンダに語る。
やがて模範囚たちの訴えとリンダの歌声が看守を動かし、リンダは外の世界へ送り出される。街に出たリンダは助けてくれた女性・セレナと出会い、大切な人から受け継いだ指輪で願いを託される。リンダは「外の世界に音楽を届ける」という想いとともに、新しい人生を歩み始める。罪と贖い、人のぬくもり、夢をつなぐ物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 19:00:00
9109文字
会話率:91%
地獄で服役している罪人・梧桐は、ある日美貌の看守・フェリスと出会い、ひょんなことから彼の脱走に付き合うことになる。逃げる最中、追いかけてくる同僚・ダリヤや上司・マリーらとの関わりによって、彼らの過去が徐々に明らかになっていく。
おのおの持っ
た暗い過去。
彼らの光は、――幸せはどっちだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-08 07:37:43
4857文字
会話率:39%
ある牢屋の中、白髪の若い女性は特異体質ゆえ投獄されていた。特異体質は相手の思考を操るもの。
衣服はボロボロ、歯も何本か抜け落ちている。看守に尋ねる。今日で私は収監されて何年になるの?
言論の自由が禁じられて3年。この世界に言論禁止思想概
念を植え付けたのは恐怖政治をしいる者達。
私は自由になりたいだけなのに。
誰も思考しない考えない、言われたことだけするただの豚。そんな豚は私に使われてればよいのよ!
さぁ、この特異体質の使い方もよくわかってきた。聞け豚共! 今こそ反撃の狼煙を上げるとき。あなた達は自由なの、何かに囚われて良い筈がない。
私が導く、さぁ、私だけの言うことを聞きなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-05 22:20:14
112651文字
会話率:56%
俺の刑務作業は刑務所内の学校で教鞭をとる事だ。
最終更新:2025-05-14 13:00:00
1029文字
会話率:5%
刑務所に立て籠もる事を俺は提案した。
生存者の「刑務所」を加筆修正した作品です。
エブリスタにも投稿してます。
最終更新:2024-06-15 13:00:00
3185文字
会話率:21%
とある刑務所の独房に、一人の男がいた。彼は死刑囚であり、本人は知らぬが、執行の日はすぐそこまで迫っていた。泣こうが喚こうが反省しようが、その判決が覆ることはない。もっとも、彼は反省するどころか、今なお罪を重ね続けているのだが。
「よしよ
し、だいぶ掘り進めたな……」
男は脱獄を目論み、独房の床下に穴を掘り続けていた。
きっかけは遥か昔、支給された食事のトレーにスプーンが二本乗っていたことだった。看守の些細な手違い。それを見逃さなかった男は一本をくすね、夜ごとにベッドを動かし、コンクリートの床を削り始めたのだ。擦り減ったスプーンは定期的に新しいものとすり替え、地道に執念深く掘り進めてきた。
長い年月をかけて作られたそのトンネルは、ついに建物の外壁を越え、あとわずかで塀の外へと到達しようとしていた。
「……おや?」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-20 11:00:00
2009文字
会話率:59%
「五十六番。これをつけて外に出なさい」
「……はい」
とある国の刑務所。死刑囚である彼は、看守に言われるまま、小窓から投げ入れられた黒い目隠しを手に取った。震える手でそれを装着する。
ガチャリ――独房のドアが開く音が響いた。
「立
つんだ。さあ、そのまま歩いて。おっと、大丈夫か?」
膝ががくんと折れ、よろけた。
看守の声に促され、彼は独房を出て廊下を歩き始めた。ごくりと唾を飲み込む。独房の外の空気は、どこか乾いていた。視界が遮られたせいか、慣れて気にもしなかったはずの刑務所の匂いが妙に鼻を刺す――古びたコンクリートの湿気、どこかこびりついた錆臭さ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-08 11:00:00
2427文字
会話率:40%
その男はボロアパートの部屋に入ると、ふんと鼻を鳴らし、荷物を降ろした。
男は出所したばかり。新たな始まりの時と言ったところ。
しかし、それは決して更生、これからは良い人間として生きようというものではない。
刑務所は寒々しく劣悪な環境で
心はささくれ立つばかり
看守も意地悪で飯も質素、虫歯は治療ではなく抜歯、風呂は……と、不満を挙げたらキリがない。
唯一の癒しは現実逃避、いや彼にとっては現実的であると言えよう。
犯罪計画を練るというものは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 11:00:00
3677文字
会話率:32%
監獄ダンジョン――それは罪人たちが生き残るために戦い、経験値を稼ぎ、減刑を目指す過酷な地獄。
囚人のコットンは、一年間最下層で鍛錬を重ね、ついに地下10階のボスを打ち倒し固有武器を手に入れる。
しかし、待っていたのは監獄の恐るべき真実だった
。
囚人たちが魔物と戦って得た経験値は看守たちの贅沢のために搾取され、固有武器を強化するための魔石へと変えられていたのだ。
コットンは怒りを胸に支配者たちに牙を剥く。
全てはこの監獄というダンジョンを攻略するために――。
※カクヨム様でも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 21:00:00
84341文字
会話率:38%
王妃アレクサンドラは地下牢に幽閉されてしまう。
だが彼女は羊皮紙に獄中記を書き綴っていた。
自らを幽閉した王ユリウスに読んでもらうために───。
最終更新:2025-03-31 23:07:55
1442文字
会話率:5%
バゴーダの街にあるオミガ刑務所に、ベロニカ・アベールという半魔の女性が収容される。彼女は魔族と人間の間に生まれた半魔であり、両方の種族から差別と迫害を受けてきた。ベロニカは殺人の罪で捕まり、死刑判決を受けたが、彼女自身は無実を主張していた。
ベロニカの担当となった看守ジルド・ぺスケンスは、彼女の管理と監視を命じられる。ジルドは、彼女が無実を訴える中で、彼女の内面に隠された真実に触れることになる。彼女の無実の告白に主人公は職務と倫理の間で葛藤し、彼女への関係と職務に悩んでいくのである……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 19:36:05
30267文字
会話率:53%
大罪人ばかりが収監される辺境の監獄の看守を務める伯爵家に生まれたアリアは、幼い頃の記憶にない罪で『兄殺しの令嬢』と呼ばれている。
看守の後継問題と幼さから罰せられずにいたが、成人を迎えた十六歳のある日、『兄殺し』の罰として大罪人フィリベルト
との婚姻を命じられる。
フィリベルトは四年前、一晩でとある侯爵家の邸中の者たち二百二十人の命を奪い、その凶行の一切について黙秘を貫く史上最悪の大罪人だ。
初めはフィリベルトを警戒するアリアだったが、冷静で理知的、柔和な人当たりで観察力に優れ、慎重なフィリベルトに、一つの疑問を抱くようになる。
事件の雑さとフィリベルトの人物像が合致しない。
——この男は、本当に大罪人なのだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 13:36:34
278108文字
会話率:35%
AIの反乱により、人類の危機が迫る西暦2042年。反乱軍の一人の捕虜と、一人の看守AIの友情の物語。
最終更新:2025-03-17 02:13:39
607文字
会話率:0%
「まるで令和の赤穂浪士!」とかニュースで報道されてた俺たち30人。
「1人が脱獄すると29人が処刑されるが、どうだ?」と意味深な提案を持ちかけて来る看守たちの目を逃れながら、俺たちはこっそり30人全員の脱獄を計画するが。
(20話完結予定
)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 06:10:00
515文字
会話率:13%
とある拘置所に勤める青年、木原真司。
彼はこれまで10年間、平凡かつ平坦な日々を送ってきた。
そんな彼の生き様は、5年前に起こった無差別殺人事件の犯人である死刑囚、鹿口梨愛との出会いによって変わっていく。
男看守と女死刑囚。
近いようで遠
い、二人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 19:08:31
9000文字
会話率:39%
主人公は唯一の家族である母を殺人犯に殺された。そんな彼はその殺人犯がいるという最も危険な牢獄の看守に就職したが、そこにいる囚人が何者かによって開け放たれ看守だからと追われる羽目に……。一緒に船に向かっていた囚人アルマに救われ、難を逃れるが…
…
※元にした原作小説はノベルアップ+と野いちごで読めます。ただ設定が全く違います。
※NOVERDAYSにて公開中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 18:41:07
26009文字
会話率:40%