「えっ?今から入れる病院ってあるんですか!?」
「先輩を受け入れてくれる公共機関なんてありませんよ」
「刑務所?」
「……」
「敗北を知りたい」
「敗北を知ってるじゃないですか、先輩は人間として負け犬ですからね」
「明日からリード付けて学校
に登校すればいいんだろ!?」
「言ってません、分かりやすくあらすじだけ言ってください」
「文芸部の話、それ以上ある?」
「暴力的な表現が多いとかじゃないですかね」
「お前のせいじゃん」
「責任転換でご飯食べていけますよ」
「ありがとう、それしか言葉が見つからない」
「もっと探してみてください、それ以外に絶対あります」
「名前からだな」
「えぇ急に常識人振りますね、柊<ひいらぎ>貴音<たかね>です。これが遺書にならないことを祈ってます」
「西藤<さいとう>哲也<てつや>好きな食べ物は固形物」
「そういうの要ります?私は要りませんでしたけど」
「柊、自分の意見が他人の常識だと思うなってインターネットで習っただろ」
「それちゃんと習えてますかね……?」
「ネットには真実しかないからな」
「右の道と左の道、両方が正しいと書かれていたらどうなるのですか?」
「正解は沈黙」
「ウザいですね」
自己愛性作品折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 13:20:02
8850文字
会話率:51%
理不尽な経緯でよくわからないまま刑務所所長の父親により牢獄へ収監され早3年。
まだまだ服役期間は残っていた。
……あと7年だっけ。
もうとっくに慣れた生活。
このまま刑期満了まで変わらぬ生活をするだろう。
「囚人番号721番。命令だ、
出ろ」
それは鍵を解錠し牢獄の扉を開けた刑務官の声と共に終わりを告げた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
741文字
会話率:17%
バゴーダの街にあるオミガ刑務所に、ベロニカ・アベールという半魔の女性が収容される。彼女は魔族と人間の間に生まれた半魔であり、両方の種族から差別と迫害を受けてきた。ベロニカは殺人の罪で捕まり、死刑判決を受けたが、彼女自身は無実を主張していた。
ベロニカの担当となった看守ジルド・ぺスケンスは、彼女の管理と監視を命じられる。ジルドは、彼女が無実を訴える中で、彼女の内面に隠された真実に触れることになる。彼女の無実の告白に主人公は職務と倫理の間で葛藤し、彼女への関係と職務に悩んでいくのである……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 19:36:05
30267文字
会話率:53%
――死にたくない……どうしておれが……。
刑務所の独房の中、男は震えていた。
死刑囚である彼は、逮捕され死刑判決を受けたとき、鼻歌を口ずさんでいた。犯し、奪い、殺し、好き勝手に生きてきたからだ。思い残すことはないとまでは言わないが、
死刑が執行されるのを待つ間、余韻に浸るには十分な思い出がある。
そう思っていた。しかし、時が経つにつれ、体の奥底からじわじわと『死にたくない』という思いが這い上がってきた。それは次第に膨れ上がり、ある日ふと気づいた。これまでの余裕はただの虚勢だったのだと。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-22 11:00:00
2328文字
会話率:39%
……今の声は多分、ここに来る時に通った林のミミズク。今振ったライトの光から逃げたのはネズミ。遅れてゴキブリが二匹。一匹は身を翻し、こっちに向かってきたと思えば通路の端を走っていった。
ところどころ塗装が剥げ落ち、剥き出しのコンクリートの
壁。その色濃いひび割れをライトの光で追うと、天井に大きなシミ。ここは雨漏りするようだ。まあ、不思議なことではない。
窓の外は星明りだけ。真っ黒な林が見える。月が出ていない、不気味な夜だ。いや、こんなところに居れば、どんな夜だって不気味に思わずにはいられないだろう。
廃墟となった刑務所。その廊下をなんで、おれが歩いているのか。はははっ、収監されに来たんじゃない。おれは自分の意志でここに来た。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-19 11:00:00
3108文字
会話率:28%
その男はボロアパートの部屋に入ると、ふんと鼻を鳴らし、荷物を降ろした。
男は出所したばかり。新たな始まりの時と言ったところ。
しかし、それは決して更生、これからは良い人間として生きようというものではない。
刑務所は寒々しく劣悪な環境で
心はささくれ立つばかり
看守も意地悪で飯も質素、虫歯は治療ではなく抜歯、風呂は……と、不満を挙げたらキリがない。
唯一の癒しは現実逃避、いや彼にとっては現実的であると言えよう。
犯罪計画を練るというものは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-01 11:00:00
3677文字
会話率:32%
高校時代、完璧な優等生であった七瀬凛(ななせ りん)は、親友・恋人・教師による壮絶な裏切りにより、人生を徹底的に破壊された。
彼女の家族は死に追いやられ、彼女自身も冤罪を着せられた挙げ句、刑務所に送られる。
「何もかも失った……」そう思
った彼女だったが、獄中である人物の助けを受け、地獄から這い上がる。
数年後、凛は名前も身分も変え、復讐のために社会に舞い戻るのだが……
※全7話。字数は一話あたり4000文字から5000文字です。
※こちらはアルファポリスでも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 10:58:40
28462文字
会話率:32%
音楽教師の菜緒子は、エンジニアの隆介をカンボジア支援のNPO活動に誘う。隆介は技術支援として参加するうち、菜緒子からポル・ポト政権時代に音楽家たちが虐殺され、カンボジアから音楽が失われたことを知らされる。彼女の熱意に動かされ、隆介はカンボジ
ア訪問に同行することを決意する。
プノンペンの芸術学校では、日本の国歌「君が代」を菜緒子が演奏すると、驚くべきことに子どもたちが歌詞を暗唱して歌い始める。カンボジアの紙幣には日の丸が印刷されるなど、日本への尊敬の念が表れていることに二人は驚く。
その後、キリングフィールドとトゥール・スレン刑務所を訪れ、200万人もの命が奪われた残酷な歴史に直面する。特に衝撃的だったのは、拷問や殺人を実行したのが笑顔の少年兵だったという事実だ。菜緒子は「人間の残酷さではなく、社会正義やイデオロギーの名の下に普通の人々が残虐行為を行った」と説明する。
帰国の飛行機の中で、二人は日本に生まれた偶然の幸運と、政治への無関心が招く危険性について語り合う。「無関心でいることは一種の同意になる」という気づきを得た隆介は、音楽とプログラミング教育を通じて子どもたちの批判的思考を育てる活動を続けることを決意する。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-14 23:39:09
4087文字
会話率:44%
1969年、舞台は砂塵と雷鳴の国エルドランド。銀行強盗で捕まった受刑者のブリウスは刑務所所長の尋問を受け、身の危険を感じて元殺し屋の男とともに脱獄に踏みきる。愛おしく待つ彼女との合流、謎の女霊媒師による幻術、明かされる脱獄の真相、襲い来る暗
殺者。降りかかる苦難の中でブリウスの頼りは亡き友、ジャックの存在だった……。
アウトサイドで生きてきた主人公の、ハードに煮詰めた青春の逃避行。処女作『OUT OF HERE』のリメイク版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-11 00:37:07
45264文字
会話率:44%
友人6人を殺害した疑いで彼…ジョージ・グレンは刑務所に収監されていた。
自身の無罪を主張する彼の話は空想か、それとも本当の物語か。
彼らを襲った恐怖の正体は一体・・・。
最終更新:2025-03-10 15:08:36
7399文字
会話率:47%
一年前、高校生の蓮寺十一(はすでらいれぶん
)と、親友の覚王(かくおう)ソラはクルーザーでフェリーと衝突事故を起こす。
現在、PTSDを患い、左手小指を失ったイレブンは、少年刑務所から出所したばかりのソラとフェリーあおいとりに乗り込むこ
とになる。
あおいとりには、イレブンを担当する臨床心理士の消炭(けしずみ)先生のほか、衝突事故でソラを訴えた海運会社の女社長とその娘も乗っていた。
乗客五百人が突然消え、あおいとりは停電し遭難してしまう。
残ったのは、わずか六人。殺人鬼も現れて……。
幽霊船ホラー。
第10回ジャンプホラー小説大賞最終候補作。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-09 23:32:39
98503文字
会話率:54%
ある男が罪を犯して入れられたのは、自省を重視する新しいシステムの刑務所だった。金属性の謎の首輪を付けられた以外、何の説明もされず、檻も塀も無い刑務所で、男は淡々と贖罪のための自省の生活を始める……。
最終更新:2025-03-04 00:41:29
9991文字
会話率:9%
上司にレイプされたという女性が、探偵社に訪れてきた。その男は刑務所にいる。
自分の手で殺したいと依頼を受けた探偵社は、どう対応するのか?
最終更新:2025-02-28 02:05:08
2840文字
会話率:38%
佐和田ミ子に第二の人生が始まったのは偶然だったのかもしれない。
もう縛られたくない。ようやく自由を手に入れたミ子は……
最終更新:2025-02-28 00:00:00
2012文字
会話率:40%
長いこと刑務所暮らしをしてきた男が、出所後に困らないように世の中の仕組みを学び直す試験を受ける話。
最終更新:2025-02-23 09:14:38
4243文字
会話率:61%
「ムショヅメ」と言っておきながら、この話はムショ(刑務所)ではなく「留置所」の話です。
基本、下ネタや下品、性的な感じで進みます。
#特に女性の方、お気に食わなければそっとウィンドウを閉じて下さい。吐き気がする、とか思ったら、どうか読む
のをやめてください。これは『アスリーが変態』というのが大前提ですので…。
なのでお願いですから、通報しないでください……お願いします!
作者がうんぬんではなく単純にアスリーが(主に性癖が)ちょっとアレなだけなので。
!コレは情景描写をかなり省き、わりと台詞のやり取りを中心に話が進むかも。知らんけど。
!時代設定や地域などそれらも明示していません。容疑者の連行に馬車が使われるか、車が使われるか、空飛ぶデロリアンが使われるか、それは別にどうとでも。読んだ人が決めちゃっていいです。今、頭の中で思い描いた、それで。
刑も、魔女裁判とか銃殺とか絞首刑とか、宇宙空間に永久追放とか、オークの群れに投げ込まれるとか、まあそれも読んだ人が決めていいです。
###一部は現代日本に近い場合もあります###
!作者は「ハコヅメ」も大好きです。単行本、DVD、実写版と持ってます。JOJOも文庫版は全部買ってます。「ガンダム」はいっぱい。
その他、色々リスペクトしてます。パクリや悪意は一切ありません。でもお行儀は悪いかも。
(作者の中での設定)
主人公はアスリー・シーズ19歳、黒髪ロングで黙っていればステキな人です。
この時点でウェイン&アヤナは11歳、ミュールは15歳と位置づけましたが、色々とボロが出そう。
#あくまでフィクションです。現代日本とは異なります(一部が似ているだけ)
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本編「ウェイン・アポカリプス」(ファンタジー)
https://ncode.syosetu.com/n6559ge/
短編集「頑張れ、アヤナ隊長!」(ポンコツ)
https://ncode.syosetu.com/n7281ii/
バックアップ目的でカクヨムに重複投稿いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 23:41:25
30573文字
会話率:64%
テレビでよく報道される事件。
ひったくり、窃盗、覚醒剤、強盗、殺人、etc。
多くの人は事件に関心を持ちながらも自分とは関係ない出来事だと思い、ニュースの話題が変わるとすぐに興味をなくすものだ。それも当然だろう。俺もそうだった。
でも事件を
起こし、当事者となってからはそうではなくなった。
事件を見ても他人事とは思えない。事件には必ず背景があり、理由がある。
多くの人にとってはどうでもいいことだが、当人にとっては大事なもの。
拘置所での服役経験を持つ筆者の話から、その大事なものを少しでも理解してくれたら幸いである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 21:00:58
56763文字
会話率:13%
主人公 ナギ は、最も恐ろしい処刑「超死刑」の執行を迎えた男。
その日、彼は護送車に乗せられ、刑務所に向かう。しかし、彼が待っていた「死」の瞬間は、予想とは全く異なるものだった。
ナギは目隠しをされ、異世界とも言える奇妙な場所に転送される
。
何も分からぬまま、彼はその場所を彷徨い始める。途中で出会うのは、同じように異世界に送り込まれた人々。やがて、ナギはその空間に潜む謎、そして脱出への手がかりを見つけ出す。
脱出の鍵は、現実世界へ繋がる「ゲート」を見つけること。ナギは、自らの命運を賭けて、この奇妙な世界から脱出を目指す。しかし、彼の前に立ちはだかるのは、ただの空間ではなく、脱出の条件を満たすための試練の存在だった。
果たして、ナギはこの謎の空間から脱出し、再び現実に戻ることができるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-06 23:12:53
1023文字
会話率:20%
元助手のヨソにはめられ、刑務所ライフをすることになった元探偵のブラウニー彼はどのような生活を刑務所で行うだろうか?
※Msミスター殺人事件を見てからの方が作品をわかりやすい。
最終更新:2025-02-01 18:26:22
738文字
会話率:0%
日本財団は1月23日に鉄格子や敷地を覆う壁がない「塀のない刑務所の整備」するように法務大臣に提出しました。
今回は「塀の無い刑務所」とはいったい何なのか? について個人的な解説をしていこうと思います。
最終更新:2025-01-27 18:28:13
3772文字
会話率:3%
天才大泥棒、荒瀬瑠万。どんなものでも盗みだす世紀の大泥棒であったが、宿敵である世紀の名探偵、家津四六についに逮捕される。
刑務所にて家津から衝撃の告白を受ける。
「君と僕はおそらく今日か明日死にます。」
世紀の大泥棒と世紀の名探偵が織りな
す異世界ファンタジー。
彼が培った盗みの技術は果たして異世界でも通用するのか。天才2人はなぜ死んでしまうのか。
凸凹の2人が繰り広げるドタバタ物語の幕開けじゃ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 13:28:10
2806文字
会話率:24%
冴えない男・杉本一郎は、投資家・岸田との出会いをきっかけにビジネスの才能を開花させ、不動産や投資で成功を収める。さらには政治家を裏で操り、社会的な影響力も手に入れるが、次第に金への執着が彼の人生を蝕んでいく。
成功の陰で違法な取引や裏社会
との関係を深めた一郎は、周囲の信頼を失い、捜査当局の包囲網に追い詰められる。やがて全てを失った一郎は刑務所で孤独な日々を送り、金に溺れた自らの過ちを痛感する。
「金が全て」を信じた男の栄光と破滅を描いた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-14 19:07:31
6683文字
会話率:39%