町や村を巡り歩き、地脈の様々なレベルを扱う技術者がいた。名を高橋直哉。彼は地脈ネットワークのインフラもバックエンドもフロントエンドも、お手のものだった。
地脈とは、各地の魔族たちが家畜人類達の生命などからなる魔素を集めて魔王一族へ送り届
け、魔王一族が魔族向けに整えた魔素を魔族一人一人が受け取る絆のネットワーク。家畜人間たちから生命などの魔素を吸い取って地脈に収めることが祭礼であり、それを司るのが祭司であった。
彼はすこしでも条件の良いところを求めて転職をしさまよい続ける独立の技術者だった。
彼は、秘密があった。
一つは、振り切ったはずの女たちに追いかけまわされていることだった。しかもそれは魔族の女であった林梓晴と、アリサだった。だが、男尊女卑である祭礼の際に、仕事柄、女性を大切にする祭司であるために、惚れる魔族の女たちが増えた。
二つ目は、魔族の支配の下に虐げられている家畜外人類を秘密裏に見出し救い出すことだった。そのような人類は、ついには地脈に接続されて魔素を吸収されてしまう犠牲者だった。
三つ目は、愚かさを身に着けているため、表面的にはわからないのだが、潜在意識の最深部に隠された、なおかつ条件付けされた目標があった。それは魔王を倒すことだった。
そして、彼が真の敵であることを魔王ラーメックも、彼らを陰で操る大魔ルシファーも認識していなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 12:00:00
85973文字
会話率:60%
俺は、櫛引祐二は、君たちの麻雀や作品なんて、見なくても1ミリも困らない。まったく己が人生に、必要無い。マジで、興味すら無い。きれいに、ゼロ。
見ていない、って、分かっているよな。
なあ、多井タカハルよ? 笑笑笑笑
逆に君たちは、俺の発
言や作品や麻雀を、もう、見ずにはいられない。左右されっぱなし。良くも悪くも、見たくて見たくてしょうがない。真似、しっぱなし。対応を、しっぱなし。
《俺の動向ありきで、君たちは存在する。存在、している。》
意識状態が、潜在意識も含め、もう、ずっと、櫛引祐二の存在ありき。
分かっていますか? わざわざ言葉にもしたくなかったけど、これが、俺と君たちとの、明確な、明確な、差なんだよ。
永遠に、俺の言葉の揚げ足でも取り続けて過ごしてくれ。このまま、俺の存在や行動を追い続けて、過ごしてくれ。注視、してくれ。
櫛引祐二の、熱心なファンたちへ折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-26 10:40:49
5294文字
会話率:10%
主人公の「僕」は、ある日から白いワンピースを着た女性の夢を何度も見るようになる。
その夢はいつも夕暮れの町から始まり、女性が何かを訴えるように唇を動かすものの、一向に声は聞こえてこないまま闇に溶けてしまう。
繰り返される不思議な夢に戸惑い
ながらも、幼なじみの涼香や同僚との何気ない会話を通じて、自分が小学生の頃に出会ったある女の子の存在を思い出す。
それは、白い衣服を好み、病院で出会ったきり消息を断ってしまった少女。
徐々に明かされる過去とともに、主人公の心にずっと残っていた「伝えられなかった言葉」の意味が浮かび上がる。
夢は懐かしくも切ない記憶への扉を開き、再びめぐり逢うように胸に温かな灯をともしていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 08:35:13
4041文字
会話率:14%
目が覚めると異質な部屋に居た。穢れたベッド、窓には鉄格子、出入り口は鉄扉。まるで囚人にでも落ちぶれたかのようだ。
極めつけは、置き去りにされたスマホで、画面には不穏な文字が踊る。
警告
人類は滅びた
新たな支配者が訪れる
とたんに恐ろ
しくなり、この場から逃げようと試みる。
その先にいったい何が待ち受けているかも、分からないままに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 23:57:54
596163文字
会話率:57%
「周波数や波動を上げれば願いが叶う」「ポジティブシンキングで願い叶う」「イメージングやアファメーションで願い叶う」。引き寄せの法則と呼ばれているものだ。 誰でも簡単に願いが叶うと言われているが、その真相は決して都合が良くない。まさか引き寄せ
の法則は宗教が起源だった……?願いを叶えるのには生贄と悪魔との契約が必要!?次々に明かされていく真実に人々は本当の願いを見つけていくが……。オカルト・ヒューマン連作短編集開幕。※他短編集の話を加筆修正し連載化したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 17:19:25
31792文字
会話率:40%
The Swords of Doom末世神剣
僕は暗いホールの奥にある時計に目をやった。世界の終わりまであと12分7秒。
窓の外には、摩天楼とネオンに彩られたニューヨークの12月の空のはずの夜空に、巨大な爪で引き裂かれたような大きな穴が
開いていた。その穴の中に巨大な惑星が現れた・・・・・・。銀色の蛇のような稲妻が、周囲の不気味な厚い雲を乱暴にいじくっている・・・・・・。まるで世界の終わりの秒読みをするかのように、風が叫び、低い轟音とともに大地が揺れた。
僕は深呼吸をして集中しようとした。
窓の外では風が吹き荒れていた。夜空の4分の3を占める巨大な穴の縁で、稲妻が暗い雲を裂いた。洞窟の中心には、地球とほぼ同じ大きさの惑星が横たわっている。
僕は深呼吸をして集中しようとした。潜在意識の奥底に埋もれていた秘密の言葉が徐々に浮かび上がってくる。
大陸を破壊するほどの強力なエネルギーが私の体内を駆け巡り、まっすぐ上空の洞窟へと飛び込んでいった。
あと11分。
銀蛇のような稲妻が窓の外の暗い空を切り裂く。ビルの下には、どんどん人が集まってくる。警察の特殊部隊がビルのすべての出入り口を取り囲み、施錠された列の外には世界中から集まった報道陣のバンがビルを埋め尽くしている。
僕はいつも黙示録的予言には無関心だった。
心配するのはくだらないことだと思ってきた。時々、友人と議論しているときに、「世界の終わりが本当に来たとしても、どうせみんな一緒に死ぬんだから、何を心配する必要があるんだ」と言うことさえある。
しかし......。
世界の終わりが近づくにつれ、僕は気づいた。
僕は、世界の残り10分を冷静に迎えることができないのだ・・・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 17:00:00
5992文字
会話率:2%
デパートの催事場で起こった殺人事件。現場に残されたダイイングメッセージの謎。
案内嬢の夏実の頭の中に名探偵(潜在意識?)が居る。名探偵が夢で示すヒントを解くため、同僚の孝之が奔走する。
夏実の夢探偵シリーズ第一弾(第二弾未定)
最終更新:2024-02-28 11:27:18
25566文字
会話率:51%
この世界の魔法は必ずしも奇跡と呼べるような素晴らしいものでは無い。
悪魔に取り憑かれることで人々は潜在意識に眠る魔法の力を開花させる。その力は正義にも悪にでも染まっていく。
悪魔は突然世界に現れ、人々を恐怖に陥れた。そんな中、地下でひっそ
りと暮らしていた本当の魔法使いが地上へと姿を見せるようになる。
彼らは祓魔師と呼ばれ、悪魔を祓うものとして世界の希望となった。
ここにいる彼、リルもその中の一人である。ひっそりと目立つことの無い平穏な暮らし。そんなものに憧れている。
これはそんな彼が世界を救う救世主と呼ばれるようになるまでの英雄譚である。ーーーーーーーー
追記:ブックマークが2件しかないですが、読んで くださる方がいると信じて書いておきます。私は今年受験の年なので更新がこれから極端に減っていきます。2、3日に1度の更新を目指して今までやってきましたがそうもいかなくなります。来年の今頃には再開しますのでそれまで少しだけお待ちいただけると嬉しいです。更新がないということでは無いので更新した時は気軽に読んでくれると私は喜びます。近状報告でした折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-24 01:00:00
209941文字
会話率:48%
おはようございます!対人関係個人的仮説です。心と体にイイ言葉を模索中です。ツライ言葉に出会った時は、あ、ツライ言葉みっけ!と、恐れず認識することから私は始めました。人それぞれ、フィットする対処法がありますので、あくまでも、私の個人的な、しか
も今現在この瞬間の考え方であって、3秒後には気が変わっているかもしれない、テキトーなつぶやきです。この考え方が絶対に正しいと、押し付ける趣旨ではありませんことをご理解いただけますと助かります。架空のお話で、状況も登場人物も架空です。筆者は元気に楽しくフツーに暮らしております。ご心配をおかけして、すみません!いつもお付き合いいただき、ありがとうございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-26 08:08:07
822文字
会話率:0%
最近よく目にするアルファベットを調べていて、ガラにもなく、涙が出てきた。集団の無意識?群集心理?潜在意識?どんなにかっこつけて頑張っても、私も一個のいきもの・・・なんだな・・・?
いつもお付き合いいただきありがとうございます<(_ _
)>(*^-^*)筆者は、いつものごとく、元気に楽しく生活しております<(_ _)>(*^-^*)あえて、ぼんやり書きましたので、意味不明かもしれません?お書きした状況や表現はすべて架空です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-16 07:40:44
460文字
会話率:0%
就職、投資、結婚、全てに失敗した落伍者、沼田健。
有名な成功法則である『引き寄せの法則』を信じて実践し続けたが、状況は改善するどころか悪化する一方で、は激務とストレスで身体を壊し、とうとう医者から余命一年を宣告された。
彼は最後の神頼みとし
て訪れた神社で不思議なネコと出会い、神託を告げられる。
「―――お主に本当の引き寄せと宇宙の真理を教えてやろう。ただし、これを知れば二度と元の生活に戻ることはできない―――」
※これは潜在意識が語る人生の真理にして、全ての引き寄せ難民に贈る誤った自己啓発からの卒業。
あなたの人生観を根底から覆してしまうため、努力と徒労のループから抜け出したくない人は決して閲覧しないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 17:01:29
22180文字
会話率:65%
愛着障害について書きました。
最終更新:2023-05-30 21:53:26
2518文字
会話率:0%
音楽制作会社で働く30歳の健太にとって多忙な毎日から解放される初のロングバケーション。
旅行先を1度仕事で行ったことのあるニューヨークに選ぶことで思いも寄らない運命に導かれて行く。人生どこか孤独だった自分の中に現れたもう一人の自分(亀吉)
との問答。
非日常の刺激によって引き出されて行く潜在能力。眠っていた潜在意識が呼び起こされ「アクションを起こし今を変えれば過去も未来をも変わっていく」ことに気づく。
ニューヨーク行きの出発ロビーで再会する憧れていた同級生。彼女との再会から始まる想像もできなかった人生の転換。気弱な重たい過去が晴れていく。
職場では与えられた仕事だけをこなしてつまらないものと思い込みと、転職さえ考えていた健太は全ては自分の中にある弱さだと認めていくことで景色までが変わっていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-26 17:32:18
72578文字
会話率:38%
セルフセラピーブックI こころを癒す物語 マリアージュ
「読むと癒される」を目的に4つの小さな物語を掲載。
セルフセラピーブックI のテーマはマリアージュ。
潜在意識に小さな石を投げ込み、癒しの波紋を広げるイメージです。潜在意識が癒され
ると現実が変化します。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-01-16 05:00:00
5917文字
会話率:18%
潜在意識はセツナク繊細で。
最終更新:2022-12-31 08:48:34
500文字
会話率:0%
(上巻までのあらすじ)
下町に大富豪が住んでいるという、都市伝説のような話を聞いたことがある。もう、ずいぶん前の話だ。ある大手掃除サービスのアルバイトをしている50代の冴えないおじさん。実は、そのおじさんの正体は優良企業の創業者兼会長であり
、以前は長者番付の常連であった。
主人公の一ノ瀬光一は友人と、4畳半アパート暮らしから歴代最年少の銀座のママさんとなった若き成功者、若宮レナとともにおじさんの素性をつきとめようとする。おじさんの正体は、神主の後継者として育てられた神職の家系。ときには皇室の家庭教師を行い、若い頃はスケートオリンピックの最終候補まで選ばれたスポーツ万能。
なぜ、おじさんは神主を継がず、俗世に生きることを選び、経営の道を選んだのか。なぜ、優良企業の創業者兼会長であり、長者番付の常連でありながら、掃除のバイトをしているのか。
何の変哲もない下町に住んでいる大富豪の生き方を明かしつつ、そのおじさんから教えていただいた静かなる成功者になるための心構えを、「成功を引き寄せる7つの魔法の教え」として、光一たちに説いた。
【静かなる大富豪が語る、成功を引き寄せる7つの魔法の教え】
その1.生かされていることに感謝し、報恩の人生を歩む
その2.奪う愛から与える愛への観の転換~幸福を創造する人になる
その3.偉大なる経営者は芸術家であり、教育者であり、努力家でもある
その4.潜在意識を活用する
その5.積極的考えのすすめ
その6.異次元の力を引き寄せる
その7.知的生産物をつくり、資産とする
どこまでが本当であり、どこまでが方便であったかは今となってはもうわからない。わかるのはこういった人物が日本にいたということだ。
本書を読まれた多くの人たちが、今後の人生に奇跡を起こし、真なる幸福と成功を実現するためのテキストになりましたら幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-13 07:31:02
41793文字
会話率:33%
あなたの身に起こることはあなた自身が望んだこと
最終更新:2022-09-29 21:05:56
1857文字
会話率:0%
潜在意識ってすごいなって改めて思った
キーワード:
最終更新:2022-02-18 18:25:05
1634文字
会話率:7%
潜在意識の中にある土地神信仰の一つのイメージを書いてみました。
最終更新:2021-10-11 20:19:31
700文字
会話率:12%
人間が生きて行く上で「欲」というものは、必要不可欠な要素であると思う。罪を犯す時、人はかくも無情になれるのだ。精神世界と潜在意識との間に揺れる『人間の本質』を宗教的な側面から描いた短編もの。
最終更新:2021-04-21 02:27:04
1070文字
会話率:0%
時は宇宙時代。詩は廃れて各国が共同で詩人育成施設を運営してようやく命脈を保っていた。所はまさにその詩人の卵が集う宇宙ステーション「練頌(れんしょう=liàn sòng)」。「練」が「恋」と同音であることから、詩人育成施設にふさわしくいつし
か「恋頌」と呼ばれる様になり、恋路に迷う人々が訪れる様になった。ステーション側は誤解を解くべくアピールを繰り返したが、元々マイナーな施設であるために人々の来訪はエスカレートするばかり。そしてついに、当局は、本来の目的とは裏腹に、形ばかりの恋愛相談所を設置し、運営を小さな一民間企業に丸投げした。こうして「練頌」は名実ともに恋愛相談所を目玉とする観光名所になってしまった。これは、その恋愛相談所で日常的に繰り広げられる幾多の悲喜劇と、毎回それに巻き込まれる占い師たちの騒動劇を綴った物語。
※七五調を基調とする口語韻文+数種の定型詩で書いています。七五調や定型詩が嫌い、あるいは苦手な方はこの先へは進まない事を推奨します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-01 01:31:52
2634文字
会話率:25%