友達が計画していた海外旅行に、半ば強引に割り込んだ柚。我儘なお嬢様気質の彼女は、旅先の教会で不思議な体験をする。
引き寄せられるように教会の禁域に足を踏み込んでいく彼女を止めたのは結城だった。
禁域から出ようと諭されたが、どうしても気
になってしまう壁にかけられた年代物のタペストリーのような物に触れた瞬間、辺りは光に包まれた。
目を覚ますと、仙人のような恰好をした老人と童子がいた。
水鏡と名乗る老人が、柚の知っている人物なら三国志の時代だと、彼女は結論付けた。
濁流と評された自分の人生が、平穏であるはずも無く、辛い決断に苦しむ日々。柚が柚らしく生きた彼女視点のもう一つの天涯地神伝。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 06:00:00
886文字
会話率:32%
結城は親友達とヨーロッパを旅していた。大きな教会で消えた友人の柚が姿を消してしまった。探し回る結城が見たのは禁域の部屋に入っていく柚の姿。
帰ろうと説得している内に、古いタペストリーの様な軍旗が輝き始めて、意識はそこで途絶えた。
水鏡と名乗
る老人に助けられ、男として生きる道を選んだ結城と女性としての道を選んだ破天荒な柚。
友に振り回されながら懸命に生きつつ、歴史の流れの変化や軍師の策謀に恐怖しながら立ち向かう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 06:00:00
185473文字
会話率:47%
放課後の学校
中庭の壊れた噴水
黒い水面がゆらゆら揺れる
黒い水面の水鏡
あはは
うふふ
どこからともなく聞こえて来る声
どこからともなく感じる視線
ああ……
呼んでいる
聞こえてくる
黒い水面が──
水鏡がわたしを呼んでいる
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 14:00:00
7436文字
会話率:6%
私、三上涼子(みかみ りょうこ)は事故の後遺症により『人の顔が油絵よりも歪んで見える』という異常な症状を負っていた。
しかしその中、ただ一人だけ普通の顔に見えた男性がいた。
彼の名は桑本英二(くわもと えいじ)。
彼はなぜか<水し
か飲まない>男性だった。
事故と、彼との出会いによって、私の人生は大きく変貌していく――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 12:00:00
12646文字
会話率:28%
高校生の淳は、祖母の遺品から古びた鏡を見つけ自室に飾るが、その夜から“水音”とともに鏡の中に異変が現れ始める。鏡に映る自分の動きが遅れ、やがて“別の誰か”が映るようになる。水を媒介にした呪いは、家中に広がり、鏡からは溺死した少女の影が現れ
る。鏡の中には“もう一つの世界”があり、そこへ引きずり込まれた者は、二度と戻れない。現実と鏡像が入れ替わる恐怖の中で、淳は自分の存在すらも侵食されていく――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 14:52:26
1291文字
会話率:18%
巫女の血を引く高校生・美琴は、ある日、現実には存在しないはずの“水鏡”を目にする。
それは魂の深層と現世をつなぐ、禁忌の扉だった。
雷魚の影に導かれるように、彼女は失踪した母の足跡と、家族に封じられた過去を追い始める。
これは、水に映る魂の
声と向き合いながら、少女が“真実”と“自分の力”を知る物語──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 22:41:51
33766文字
会話率:18%
※本作には、死を連想させる表現や異形の存在による恐怖描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
――その湖は、“死んだ声”を沈める。
廃寺澪火は、歌詞を書くことでしか自分を保てない17歳の少女。
文化祭ライブに向けてバンド活動に打ち
込む中、転校生の憂河暁斗に誘われ、深夜の溺渦湖へと向かう。
そこで拾われた音は、音楽ではなく……**死者たちの“叫びの残響”**だった。
湖面の裂け目から姿を現す亡霊たち。
心拍に反応する“音を喰う存在”。
襲いくる異界《こちらがわでないもの》に抗うため、澪火は音楽と恋の鼓動を武器に
“水鏡の裏側《アクア・ノクティルカ》”で閉ざされた扉を開こうとする――
怖い。だけど、それ以上に叫びたい。
「鼓動が止まるまで、これは“ラブソング”だ」
水と音と恋が交錯する
五感で震える異世界青春ホラー。
登場人物紹介
◆ 廃寺 澪火
主人公。17歳の女子高校生。
内側に怒りと焦燥を抱えながら、それを“ことば(歌詞)”に変換して世界と対峙している。
自分の声が誰にも届かないのではという孤独と戦う日々の中、音楽とある出会いが彼女を変えていく。
◆ 憂河 暁斗
転校してきた謎めいた少年。澪火と同じ17歳。
口数は少ないが、ギターの旋律に深い情熱と想いを秘めている。
湖に“音”を拾いに行こうと澪火を誘った張本人。
どこか《水鏡の裏側》に属するような、現実と幻想の狭間を歩く存在。
◆ 揺師 太弄
澪火の幼馴染み。ベース担当。
頼れる兄貴分だが、どこか影を帯びている。
澪火への想いを心の底に沈めながらも、彼女の“低音”を支えようと演奏を続ける。
リーダーシップと判断力を兼ね備え、危機的状況でも冷静に周囲を守る存在。
◆ Doloris・Ashwyn
ドラマー。皮肉屋で毒舌だが、最も早く異変に気づいた鋭敏な観察者。
澪火たちの“バンド”のリズムセクションであり、異界と現実の間にある「拍」の歪みに敏感。
不気味な状況でもあえて軽口を叩き、恐怖を和らげる役回り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 04:03:16
5909文字
会話率:23%
誰よりも水に愛されたかった。
競泳選手の水希(みずき)が、練習後の静まり返ったプールで見つけたのは、完璧な鏡と化した水面だった。
吸い寄せられるように覗き込んだその瞬間――世界は、青く、静かな“向こう側”へと反転する。
自分の姿が水面
から消え、声は誰にも届かない。
そこは、あらゆる水鏡が繋がり、無数の景色を映し出す、孤独で美しい異世界だった。
初めは戸惑う水希だったが、やがて彼女は、この世界から現実へ干渉する“ある力”に目覚める。それは、誰にも知られず、誰かを救うことができる、神様のような力。秘密の力に高揚感を覚える彼女は、その代償の大きさをまだ知らなかった。
水鏡の向こうで、何かが静かに、彼女を“観測”していることに気づかずに――。
日常と非日常の境界が曖昧になったとき、少女は自分が犯した罪の本当の意味を知る。
これは、世界と繋がる力を手に入れた少女が、やがて自分自身の存在を賭けることになる、切なくも恐ろしい物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-09 19:11:04
9001文字
会話率:15%
岩田屋町に転校してきた17歳の浜岡光は、孤独と自己否定を抱える少年。初登校の朝、水鏡川の潜水橋でセーラー服の少女・浅倉撫子と衝撃的な出会いを果たす。突風でスカートがめくれ、彼女の「ノーパン」な秘密を目撃し、動揺のあまり自転車ごと川にダイブし
てしまったのだった。 クラスでは「町内最強のセイブツ」として恐れられる撫子が、ヤンキーを掌底一発で撃退。光の「もう一人の自分」が放つ暴言で教室は凍りつき、撫子の怒りを買う波乱の幕開けに。アイドル研究部で撫子や仲間たちと「にくにくフェスティバル」のステージを目指す中、彼女が「巫女」として背負う神秘的な使命と、UMAを巡る怪事件が明らかになる。光の過去のトラウマと撫子の孤独が共鳴し、絆を紡ぐ二人だが、待ち受けていたのは岩田屋町の運命を揺さぶる戦いだった。光と撫子は「縁」で繋がり、どんな試練にも立ち向かうのか? 真夏の青春アクション開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 20:10:00
187794文字
会話率:32%
【マルチエンディング】
アヤカは、アンティークショップで手に入れた古い手鏡を気に入っていた。しかし、ある日その鏡に映る自分の姿が、水中にいるかのように歪んで見えることに気づく。それ以来、鏡には水にまつわる不気味な映像が映し出されるようになる
。それは、溺死した人々の姿だったり、水辺で起こる事故の予兆だったりする。アヤカは、鏡が映し出す「水鏡の祟り」の謎を解き明かそうとするが、その過程で、鏡が過去の悲劇と繋がっていること、そして次に映し出されるのが自分自身かもしれないという恐怖に直面する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 00:00:00
24427文字
会話率:8%
この世界に興味も夢もない、高校一年生の天神一勢は十六歳の誕生日に、神様の世界へ迷い込んだ。そこで知らされた真実に戸惑いながらも、神使やたくさんの神様に助けられたり、罵られたり、求愛されたり、ときには面倒事に巻き込まれたりしながらも
成長していく。
普通の少年は、すべてを消滅させるのか、それとも……
世界は、ただの傍観者でいたかった少年の手にかかっている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 00:19:54
865430文字
会話率:57%
令和にも存在していた伝説の陰陽師と、特殊な霊力の持ち主である桃との邂逅。
『第2回小説家になろうラジオ大賞』応募作品。
まったく別軸のお話なので読んでいなくてもお楽しみいただけますが、連載中の『神様の水鏡(https:
//ncode.syosetu.com/n1188cb/)』の“狐日和”というお話の中に出てくるサブキャラのスピンオフとして書きました。ちなみにそのサブキャラは登場しませんが、桃がそのサブキャラの娘という設定です。合わせて読んでいただけたらうれしいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-19 23:11:14
1000文字
会話率:75%
連載中小説『神様の水鏡』の簡単なあらすじとキャラクター設定をまとめたものです。
設定、登場人物が増えるたびに更新していきます。
最終更新:2016-07-31 23:05:45
5014文字
会話率:4%
ゆったりと、綴られた物語を読み、貴方は乾燥した冷たい部屋で、天井を眺めている。追憶ができるという“タムナジア”は、古い古い一つの花。どこへいったのか、少女の末路。少女達の、分かたれた苦痛の物語を。
我々は、一人であるはずのプロジェクトか
ら、貴方達を見守ると誓いましょう。
ゴーストライター達の過去。そして、水鏡面之世の始まりから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-29 23:25:04
88746文字
会話率:46%
喉を“封印”され6音しか喋れない少年サティ。
旅人を案内するだけのモブ――のはずが、
全裸土下座を指南した瞬間、《奇跡》と《レム(動く死体)》を同時に呼んでしまった。
三本足の羊だけが友達
犬っぽい“自称”聖女アウグル
剣だけ最強のお
姫さまクリトマ
腐る犬、水鏡の籠手、燃える村。逃げ道はない。だから走る。
4日間の逃走劇が、やがて少年を“賢者”へ導く――
〈ダーク×友情成長〉〈ほんのり恋愛〉〈時々ヒドいギャグ〉
全7万字・週末一気読み推奨
「どうか――喉の奥で腐ったこの声よ、
あなたの夜に届いてくれ。」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:20:00
71580文字
会話率:25%
20XX年、日本では固有能力を備えた人が無能力者よりも多くなっていた。そんな中、政府は都立水鏡学園という固有能力を持つ者たちが通う学校を建てた。
水鏡学園に通う主人公黒影晴衣、彼女はとある過去を抱えていて...?
さらに、彼女を狙う組織も現
れて...
普通に過ごしていたある日、組織が学園の中等部校舎に現れた。
中等部の生徒を多く殺された。
同級生や後輩が殺されて、かつての自分を失った晴衣は組織に攫われて、自らの選択で敵になった・・・
組織の襲撃から時間が流れたある日、敵になった晴衣が学園を襲う。
晴衣を救うことは出来るのか、はたまた世界は終わるのか・・・
「私は・・・もう、誰も信じない。・・・この世界を全て消す・・・。それが、私の導いた答えだ」
「晴衣さん・・・!!あの時の優しい晴衣さんを、私は取り戻してみせる!!」
「先輩として、後輩を救うのは責務だ。覚悟しろよ。後輩くん」
ーさあ、互いの思いがぶつかり合う戦いの始まりだ・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 18:00:00
15194文字
会話率:39%
重複投稿である:カクヨムにも投稿してます。
地球から遠く離れた火明星(ほあかりぼし)。電気ではなく魔導製品が発達した星。魔導のインターネットすら整備されている。
ここのヴァーレンス王国と呼ばれる海に囲まれた島の遺跡地区から
俺は最強だ
、とか俺は最強なのに追放されてこんな所に流された。とか何もない所でステータス! と叫んだりやたら女をトロフィーのように彼女らの人格を端から見ると尊重してる風なく侍らせたがる訳の分からない人型の生き物が大量に確認されている。
それを聞いたミハエルは
「おいおいそれルシファーにムーンショットされてんじゃないの」
「仮想世界とかわたしの星で展開しやがったらアーーイ!!! しまくるからなー!」
と一抹の不安を胸に友人のフレッド、アリウス、地球出身で後天的な半竜神――水鏡冬華と、彼女の友達の妖怪桜雪さゆとホワイトライガーの因子を持ったサリサと共に遺跡のある地域に足を踏み入れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 10:00:00
709391文字
会話率:41%
雪女が人斬りの真似をしている。池田屋事件の衝撃も収まらぬ時期にそんな瓦版が出る。
瀕死の時に闇霎(くらおかみ)から竜神の血を分け与えられ、塩基の数が4つから7つに増えて不老不死になった竜神の巫女、水鏡冬華と、その相棒の春物の十二単を着た妖怪
雪女の突然変異、桜雪さゆは嫌が応にもその瓦版を気にしてしまう――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 17:00:00
34279文字
会話率:30%
でっかい! いっぱい! おっぱいハーレム!!
爆乳美少女な魔女たちが、爆乳フェチの年下少年「水鏡律季」にセクハラされて喘いじゃうお話です。
主人公が性欲強火なラブコメが見たくて書きました。好き放題やらせます。
2/12 エピソードを大幅
に差し替えました。それに伴い以前の投稿分を非公開にします。
カクヨム様・ハーメルン様とのマルチ投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/16818023212765613645
https://syosetu.org/novel/330289/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-24 12:10:00
218582文字
会話率:50%
罪に問われ、生死不明となった鴻宵。混乱の中、交錯するそれぞれの想い。
そして明かされる、五百年前の真相とは。
古代中国風異世界ファンタジー、完結編。
筆者運営のサイト「淵に睡る」にて連載中の長編を少しだけ加筆修正して投稿。内容はほぼ変わりま
せん。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-29 10:02:44
235136文字
会話率:43%
長編『水鏡五国志』の番外編。
本編の補足になるものもあるので、時系列を整理して置いています。
キーワード:
最終更新:2024-05-12 19:27:14
41949文字
会話率:34%
とある山の中腹。
山深い場所というわけでも、人里離れているわけでもないその場所に、ぽつりと一軒の家が建っている。
見たところ、何ということも無いごく普通の、やや古風な造りの木造家屋。
しかし知る者は知る。
夜が来ると、時折何かがその
家を訪れる。
人であるもの。
人ならざるもの。
家の主は彼らの望みを聴き、それぞれの代償と引き換えにそれを叶えてくれるという。
誰も知らないこと。
誰かが知っていること。
そんな場所の物語。
屋敷に住む一人の人間と、妖怪たちと、その他諸々。彼らの織り成す少し不思議な日常や、出会い。ほのぼの、シリアス、時々(?)コメディ。
『水鏡五国志』の一種のスピンオフに当たりますが、無関係なものとしても読めます。時系列ばらばらのオムニバス形式です。
第一話は投稿済の同名短編と同じ内容で、文章を少し修正しています。
筆者サイト「淵に睡る」にて掲載している作品に新エピソードを加え、修正・編集したもの。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-18 11:39:29
90300文字
会話率:46%
死後に心の残りが残った場所思い出せず、さまよう人々が集まる場所幽玄旅行代理店。
甘党な代表玄田優助がプランをたてて旅行好きな黒田あさひが、お客様と一緒に心残りがある場所を探す旅にでる。
川沿いの桜並木、海の近くの食堂、都市部の小さな駅、どん
なに薄い記憶でもお聞かせください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 22:48:34
2342文字
会話率:49%
深い森を彷徨う主人公は、喉の渇きを癒すために訪れた湖の水面に映る"もう一人の自分"と出会う。
静寂の中に潜む恐怖と対峙し、主人公は自身の内面に潜む"何か"を目の当たりにする。
最終更新:2024-10-27 16:52:58
543文字
会話率:8%
読書が趣味という竹久優真をはじめとした青春群像劇
現実世界はつまらないと考え、読書の世界に耽る竹久は自己肯定感の低いままに高校生になり、それなりの生活を送る。
しかし、それは視点を変えてみることで見える世界はまるで変わるような劇的な世界で
生きていることを、本人はまだ知らない
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 04:39:54
269562文字
会話率:48%
僕らは『読み』を間違える 未公開SS
最終更新:2023-04-07 00:00:00
1353文字
会話率:66%
僕らは『読み』を間違える 未公開SS
最終更新:2023-04-06 00:00:00
1202文字
会話率:60%
双穴水鏡山(フタロクミカミヤマ)という地図等では峰扱いの名もなき低山に纏わる土地の神事に、その云われが時代と共に廃れて行くも事は起こる。時の流れに起きていた怪奇譚を追う。
しいな ここみ様主催『冬のホラー企画2』参加作、一部で一万字以内
で時代や背景を変えて起こる怪奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-19 10:00:00
100000文字
会話率:34%