『魂導の紋章師 ―死者の声と歩む者―』
魂は、ただ死んで終わるものではない。
この世界では、“記憶”という形で残り続けている。
紋章師リアン・アルステッドは、魂と対話する特別な紋章《魂の導き手》を持つ青年。
人々の記憶を刻ん
だ魂に触れ、真実を掘り起こすその力は、時に世界の歪んだ歴史さえ明らかにしていく。
共に旅するのは、200年以上を生きた銀髪の戦士・サラ=レイヴェル。
死を運ぶ鳥と呼ばれたその剣は、かつて数々の戦場を越えた伝説の生還者。
けれど今はただ、青年の背を静かに守っている。
古代の遺跡、滅びた都市、そして戦火に消えた兵士たちの魂。
リアンはその“声”に導かれながら、過去に葬られた真実と対峙していく。
だが、魂の記憶はただの記録ではない。
痛み、怒り、愛情、そして希望――
触れた者の心すら変えてしまう、感情の奔流だった。
これは、“死者の魂を継ぐ少年”と、“彼を見守る不死の剣士”が、
世界に刻まれた《記憶の迷宮》を巡る、再生と赦しの叙事詩。
「……君の記憶を、俺が導く。たとえ、誰にも届かなくても」
かつて戦争に散った騎士の想い、忘れ去られた歴史、隠された紋章――
すべてが交差するとき、青年は問いかける。
「魂は何のために、残り続けるのか?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 07:38:12
73717文字
会話率:30%
【恐怖】その部屋、開けてはいけない――。
「二階の奥に、もう一つ部屋があるんじゃない?」
念願のマイホームに引っ越した田中家。しかし、二階の鍵のかかった部屋から、奇妙な音が聞こえ始める。
「誰かいるのかしら」
足音、引きずる音、そして、うめ
き声。それは、この家で死んだ、過去の住人たちの「声」だった。
なぜ、彼らはそこに留まるのか?
そして、息子・拓也に異変が。「あの部屋から呼ばれているような気がするんだ」。
拓也の体に宿る、見知らぬ「声」。それは、江戸時代から続く、この家にまつわる恐ろしい秘密の始まりだった。
「私たちは自由になりたい。しかし、一人では無理なの。もっとたくさんの魂が必要」。
この家は、死者の魂を集める「罠」だったのか?
家族は、この恐怖から逃れられるのか?
それとも、新たな犠牲となるのか?
戦慄のホラーサスペンス『誰も知らない部屋の向こう側』。
あなたの日常に潜む「見えない真実」が、今、暴かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 16:14:55
16451文字
会話率:33%
生まれたての天使Aが死者の魂を回収しに行く話です。
1200字ほどの掌編なので、サクッと読めます。
最終更新:2025-06-27 19:16:55
1260文字
会話率:49%
この世とあの世の間には、死者の魂が迷い込むダンジョンがある。ダンジョンを治める領主がいた。
十数年前、片桐修は領主となる姫を婚前にさらった。今、彼は会社員として妻と娘とつつましやかに暮らしていた。しかし彼ら家族の日常に忍び寄る不穏な影。
領主の血を継ぐ娘は成長とともに力が抑えきれずに苦しむようになると、領主の力を嗅ぎつけた領主一族は領地の復興のために新しい領主を迎え入れようとしていた。片桐修は妻と娘を守るために命をかけて戦うことを決意する。かつて世話になった青年に救いを求めた。
領主の血を受け継ぐ貴子は子どもの頃からしていた水泳の記録が伸びないことで塞ぎ込んでいた。友人の旧貴族二宮流抜刀術の継承者である真帆とともに何気ない日常が変わりつつあることに不安を覚えていた。やがていつもの高校生活にある不穏な世界に気づきはじめることになる。貴子は自分が引き寄せた世界へ友だちを巻き込まないと懸命になることで大人へとならないとともがいた。
そんな貴子の前に如月が現れる。大人のようで大人でもない自由に生きる、如月は貴子に生きることや戦うことを教えてくれた。
母が誘拐され、父は救うために敵地へと乗り込んでしまい、残された貴子は戦う決意をする。そして敵地へと友だちと乗り込むことになる。支配する敵と戦い、傷つけられ、捕らえられた両親を救い、友情に救われ、ようやく大人になろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 10:45:37
24240文字
会話率:53%
目を覚ますと、そこは深海三千メートルの超高級マンション。死んだはずの元教師・ミカは、目尻に金色の鱗が浮かぶ異形の姿で、この奇妙な共同生活に巻き込まれていく。マンションの管理人にして、かつて海底を支配したというクラーケンの娘・クリスティーネは
、毒舌全開で「孤独に耐えられないから死者の魂を集めている」と公言する謎多き存在だった。
個性豊かな住人たち――幽霊イカのイカ先生や透明なトロッコフィッシュのトロと共に始まる奇妙な日々の中で、ミカは七番室で見つけた古びた巻物を通して、クリスがかつて神々と戦い、己の「感情」を封印したという衝撃の過去を知る。そして、ミカの魂には、その失われた「心の一片」が宿っていたのだ。
物語の核心は、感情を失い孤独に苛まれるクリスの「心の再生」。そして、ミカがその「心の一片」を呼び覚ます「触媒」となること。不機嫌なクラーケンの娘が流した「一筋の涙」は、凍り付いていた彼女の心を溶かし、深海のマンションに温かい光と、新たな絆を育む。これは、喪失と再生が織りなす、笑いと涙に満ちた深海ファンタジーミステリー。
本作品とあとがきはAIを利用して創作し、加筆修正しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-19 13:48:10
4997文字
会話率:11%
神は死んだ──
それは、世界が変わる合図だった。霊的災害《霊災》によって都市は崩壊し、死者の魂は地にとどまり、現実を蝕む。
灰都市と化したかつての東京で、ひとりの青年・佐久間智也は“死”から帰還し、奇跡の蘇生を果たす。
だがそれは、神の継
承者《インヘリター》として選ばれたことの代償だった。天使の憑依、偽りの救世主、地獄の騎士、過去の神選たちが遺した《レガリア》。
そして、世界の終焉を望む存在──ルシフェル。
自らの存在と信仰が試される中、智也は妹を、
世界を、そして“神”の座を巡って戦う宿命に身を投じていく。人は、神を継ぐに値するのか──これは、「継承」の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-15 22:47:31
23913文字
会話率:22%
ここは、厚生労働省 異世界転生局 斡旋第一課。死者の魂に「第二の人生」を斡旋するという、究極の人材派遣を行う部署である。主人公の黒崎渉は、この課に所属する公務員。彼は、死者の魂が持つ未練や潜在的な願望を微かに感じ取る特殊能力を駆使し、日々
、様々な事情を抱えた魂たちと面談し、彼らにとっての「適材適所」な異世界へと送り出していた。
ある日、勇者を夢見る典型的な魂や、純粋な献身性を持つ元看護師の魂など、個性豊かな死者たちとの面談をこなす黒崎。しかし、その裏では、異世界が次々と不自然な形で「倒産」し、消滅していくという不可解な事件が頻発していた。同僚のミステリアスな女性職員・月読静は、これが単なる偶然ではなく、何者かによる意図的な「魂のエネルギー消失」ではないかと疑念を抱く。
やがて黒崎のもとに、「忘れられた図書館」という謎の場所と、世界の魂を喰らう「捕食者」の存在を示唆する匿名のメッセージが届く。彼は、この一連の異世界消失事件の真相を追い始める。伝説の詐欺師の魂との面談をきっかけに、黒崎は「鍵」の手がかりを求めて、嘘と欺瞞に満ちた異世界「アルカディア・イリュージョン」へと潜入。そこで出会った情報屋ギルと共に、街の支配者「大賢者」が待つ『虚言の塔』の試練に挑むことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-10 18:14:03
35799文字
会話率:40%
【第8回ネット小説大賞】コミックシナリオ賞 受賞! ※2020/06/02
(2020年10月28日より「マンガBANG!」にてコミック連載開始!)
黒峰徹(くろみねとおる)は、病により若くして息を引き取る。そして、気が付くとハマっていた
MMORPG『ディスガルド戦記』の世界に生まれ変わっていた。
転生した徹は、死霊使いの素質を持つ事を知る。その素質とは、死者の魂と交流可能という物。徹は迷わずネクロマンサーへのクラスチェンジを目指す事になる。
また、徹は持っていたゲーム知識を存分に役立てる。生産系の知識を使って資金調達。高レベルの装備入手。必要となる素材の場所も、全て徹の頭の中にあった。
しかし、その結果として、徹は権力者に目を付けられる。徹の意思とは関係無く、帝国との争いに巻き込まれて行く事となる……。
この物語は、試練を乗り越え、死霊の軍勢を作り、徹が死霊王へと至る内容となっている。
【章構成】
第一章 ケトル村の日々編(アレク五~六歳。アレクの成長物語)
第二章 ケトル村からの旅立ち編(アレク十四歳。ケトル村からの旅立ち)
第三章 クラン結成編(クラン結成とメンバー育成)
第四章 クラン飛躍編(アレク十五歳。販路拡大と知名度向上)
第五章 ネクロマンサー編(ネクロマンサー転職とユニークスキルの判明)
第六章 アトランティス諸島編(バカンスとユニーク装備取得イベント)
第七章 ヴォルクス活性編(クラン事務局のお手伝いと街の発展)
第八章 上級職転職編(クランメンバーの上級職転職)
第九章 ヴァーム砦防衛戦編(アレク十六歳。カーズ帝国との攻城戦)
第十章 クラン対抗戦編(王都クランとの交流戦)
第十一章 レクイエム編(領主交代とアレクの出自)
第十二章 宮廷魔術師編(アレクの宮廷入りと王都発展)
第十三章 世界樹防衛戦編(カーズ帝国進軍と世界樹防衛)
第十四章 ヴォルクス帰還編(アレクの結婚とヴォルクスへの帰還)
第十五章 和平交渉編(戦争回避に向けた活動)
第十六章 カーズ帝国攻城戦(戦争とその結末)
第十七章 ヴォルクス防衛戦(使徒襲来)
最終章 王都攻城戦編(決戦とその結末)
番外編1 それぞれのその後(全六話)
番外編2 英雄アンナの流儀 ~神を殺した軌跡~(全十一話)
番外編3 ミーアという少女(全六話)
オマケ 裏設定集
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 23:30:00
1115331文字
会話率:36%
この町、『ギルティの町』では、色んな噂が四十五日飛び交っている。
『ねえ、知ってる? こんな噂があるの。夕方から夜の時間に、薄暗い路地の中に足を踏み入れ、そこで何かを口に含んだら‥‥‥〚狐姫〛が現れて、魂を奪われちゃうんだって!』
『こ
んな噂を聞いたの。四時四十四分に学校の校門を出た人は、死者の魂が集まる、〚霊界〛に導かれちゃって、二度とこの世界に戻ってこれなくなっちゃうんだってさ!』
『ねえねえ、知ってる? 〚フラワーくん〛の噂! え? 知らない? それなら教えてあげる! 植物を雑に扱ったりすると、〚フラワーくん〛っていう恐ろしい植物の怪物に襲われちゃうんだって! 何? そんなの子供だましだって? 植物を雑に扱う人なんてたくさんいるって? そうだそうだ、一つ大事なことを言い忘れていたね! 〚フラワーくん〛は、餡子が大好物でね、植物を雑に扱い、24時間以内に餡子を口にした人だけ襲うらしいよ! ん? 言うの遅すぎるって? 一時間前に餡子を食べて、さっき植物を雑に扱ってきたところだって? それはまずいよ! 〚フラワーくん〛に襲われちゃう! あ。き、君のすぐ後ろ‥‥‥。 ま、巻き添え食らいたくないから、私はこれでっ!』
噂たちは人々に恐怖心を抱かせ、また人々の心を躍らせていた。
孤独な狐姫、寂しがり屋の幽霊、大食いのフラワーくん。
個性豊かな妖怪たちは、今宵も人間にいたずらを仕掛けに人間界へと飛び出した。
さあ、今回は何の妖怪の話をしようか。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-02 14:18:21
5799文字
会話率:37%
死者の魂には敬意を持って敬わなければいけない
そうでなければあの男のようになってしまう
最終更新:2025-04-03 09:51:38
4334文字
会話率:85%
百合の間に挟まった男は死ぬ。
リバーシで2つの異色に挟まれた時、色は裏返る。
死者の魂は、罪を洗い流す旅に送られる
これは、そんなシンプルなルールを守った結果のお話
「何がシンプルだよ! ボクは殺されて変な世界に送られて身体も女にされて
変な奴に飼われて...」
...こんな彼?彼女?(悩むな!)の、ちょっと変な(おい!)異世界百合恋愛譚である(恋愛、興味無かっただけで...どうして...)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 20:00:00
668文字
会話率:24%
ホトトギス、赤茶色の羽に不気味な鳴き声から死者の魂を冥土へと導くとされていて、古い時代には武将の辞世の句などでも使われていた。
病院で死の淵を彷徨う十和田 寿彦(とわだ としひこ)はある時病室の窓から見える大きな枯れ木に一羽の鳥が留まって
いることに気づく。「ホホホ、ヘキョヘキョ」病室内に響く鳥の鳴き声やがて十和田は眠りについた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 00:10:03
10720文字
会話率:49%
大学の卒業旅行で、5人の男女は美しい無人島へ向かう。しかし、島に到着した瞬間から、奇妙な出来事が次々と起こり始める。途中で遭遇する謎の灯台、奇怪な音、そして目の前に現れる不可解な現象。島に足を踏み入れた彼らは、次第にその土地にかかる呪いと恐
ろしい秘密に巻き込まれていく。
メンバーの一人、陽介が突然失踪し、真一たちはその行方を追いながら、島の深部に隠された驚愕の事実を発見する。島はかつて死者を蘇らせる儀式が行われていた場所であり、誤ってその儀式が暴走した結果、島全体が呪われ、死者の魂が永遠に閉じ込められたのだ。
島から脱出するためには、呪いを解く鍵を見つけなければならない。だが、陽介の魂はすでに島の呪縛に囚われており、彼の姿もまた死者の一部となってしまっていた。真一たちは、最愛の仲間を取り戻すため、絶望的な状況の中でその秘密を暴き、最後の戦いに挑む。
島の呪いを解くため、死者の声に導かれ、愛と勇気を試される彼らは、果たして生きて島を越えることができるのか…?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 18:00:00
10278文字
会話率:35%
**ハロウィンはAll Hallows' Evening(諸聖人の日の前夜祭)、そして死者の魂が帰ってくる日**
大学生の私がハロウィンの日に出会ったのは可愛い男の子の幽霊、そして……
※この話は昨年Xで募集された『河津ミネ先生ムーン投稿2
周年豆本企画』に参加させていただいた話を加筆修正した物です※折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-31 00:00:00
1665文字
会話率:34%
偽勇者と国王に裏切られた賢者が、死者の魂を召喚し、果たせなかった夢を託す。 召喚されゴーレム擬きとなって、新たな賢者の道を歩み始める。
勇者なみの魔力と全属性魔法により、ワーキャットの従魔を従えて、闇魔法を駆使して、地下帝国を築いていく。
魔法学院でのガールズラブから、大人との恋愛まで、女の子としての第2の人生をエンジョイする。
また、テラ・ワールド商店の全世界への進出により、経済面からも、世界征服を目指す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-29 10:57:49
598702文字
会話率:68%
「それでは、最後の花を頂こう」
いつの間にか、瞳を真っ赤に光らせていた。
やつは、薄い笑みを浮かべて言った———。
最上(もがみ)にちかは、祖父と二人暮らしの中学二年生。
両親を交通事故で亡くしているが、厳しくも優しい祖父、幼なじ
みの三隈幸雄(みくまゆきお)に、祖父が経営する洋食屋の常連客に見守られ、健やかに過ごして居た。
そんなある日、にちかは、鈴谷(すずや)あすもと出会ってしまう。
「私の名前は、鈴谷あすも。明日香(あすか)と約束した、対価を頂く為に。これからは、私がそばに居よう。最上にちか、十年待った私に、対価を差し出すときがきたぞ」
事故で死んだ母親と約束をしたという。鈴谷あすもの正体は、悪魔。
「明日香の子供。最上にちか。十年前に明日香と交わした約束どおり、契約成立だ」
にちかは、祖父の命を救う為、契約をすることになり。
鈴谷あすもとともに、さまよえる死者の魂を送る仕事をすることになった———。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-28 12:54:13
90156文字
会話率:49%
操魂術とは、読んで字のごとく、魂を操る術である。それはあるところでは除霊や召霊に使われている。基本的には死者の魂を繰(く)るが、高度な術者になると生者の魂までも操る。
その世界では、大規模な『災害』が起き、多くの生き物が命を『中途半端
』に奪われた。死者とは言えない、一方で生者とも言えない魂が世に溢れた。
半端な魂は、闇に与する死者の一部の魂の養分となる。
世に溢れた魂を一度隠すため、操魂術を扱う者が複数の『場所』を用意した。
しかし、魂を移動させる最中に、異物が混じり半端な魂を奪おうとする。それを妨げるために、操魂の術をもつ術者を送り込み、異物をとりぞこうとする。
これは、そんな術者が魂を解放するお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-19 21:00:00
41930文字
会話率:44%
とある王宮の魔法使いが、故あってアンデッド系のモンスターに転生してしまい、死者の魂を求めて各地をさまよう男の物語です。異世界ではなく同世界転生ものです。
遺体関係の描写があるのでご注意ください。あと、魂の取り扱いに一家言お持ちの方はお勧
めいたしません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 22:03:55
22793文字
会話率:44%
魔物が蔓延る世界において、死の危険は明確にその存在を捉えられるカタチで身近に潜んでいる。
特に王都から遠く離れた辺境ともなれば、街の外には歴戦の冒険者すらも油断すれば骸を晒すような魔境が広がっている。
幼い頃に死者の魂を知覚したメアは、
もし自分が死んだら、誰かに弔って欲しいという贅沢でささやかな願いを胸の内に抱えながら、死霊術師として辺境で魔物を狩る生活を送っていた。
そんなある日、突如として王都から聖女見習いを名乗る少女が押しかけて来る。
「どうかお願いします!魂の見える貴女なら…きっと!」
「絶っっっっっっ対に聞く相手を間違えてるよ!?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 21:07:15
2677文字
会話率:39%
双葉次代は知らない世界で目を覚ます。
そこはアナザースペース。死者の魂が集まる死後の世界だった。
突然現れたエグザルフに双葉次代は死んでいること、生き返りを賭けたデスゲームに参加させられていると告げられる。
デスゲームの参加者には【手札】と
呼ばれる異能が与えられ、【手札】を用いて戦うことができる。
次代の【手札】は《幻想魔手》。瞬時に対象の物を手元に呼び出す能力だった。
エグザルフはその【手札】をハズレだと嗤う。
これはハズレだと言われた【手札】で強敵たちと渡り合い、次代が生き返るまでの物語である。
カクヨムで『オーバーリンク』という名前で投稿してます。先読みはそちらで。
※主人公が出てくるのは三話からなので、とりあえず八話まで読んでもらえると僥倖。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-26 19:00:00
126322文字
会話率:41%