――やはり魂は、腐っているほど美味い。
ヘルヴェティア王国で第十三警備隊長を務めるアーシェ・シェヴェロウスカヤ中尉。
見た目は子どもながらも軍の中尉という役職に就いている彼女だが、人には言えない別の顔を持っていた。
それは「魂喰い」という
、生命の魂を喰らい自らの血肉にする存在であること。
近代ヨーロッパに似た世界を舞台に、見た目少女なアーシェ(二十七歳)が自らに刻まれた「業」を武器として神秘的存在ミスティック、そして悪党を容赦なくぶちのめすダークヒーロー、ここに見参!
どうぞお楽しみください!
※本作は、魂喰いのアーシェ(無印版)のFile1~Fil4を文庫本1冊程度に再構成したものです。中身はそこそこ変わっていますが、ベースは同じものなのでその点ご注意のうえ、お楽しみ頂ければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 07:04:01
34676文字
会話率:52%
世界の各所にある、魔晶石やモンスター素材などの資源を産出する迷宮。
人々は魔導と機械技術を駆使して迷宮を利用し、それにより世界は緩やかな発展を続けていた。
しかし富を産む迷宮は争いの火種となる。国境付近における迷宮の利権争いに端を発した戦
争は、瞬く間に各国を巻き込んでいく。
街は戦火に包まれ、多くの犠牲を払い、数年に渡る戦争はやがて終結へと向かっていた。
その大戦末期、斜陽のヴォルイーニ帝国は存続を賭けて、一人の少女を兵器へと変えた。
禁忌の法による精霊との融合、および機械の手足を与えることで作り上げられた魔導能力と実戦能力の両方を兼ね備えた万能の兵士。
彼女の名はコード00、ノエル。しかし、彼女一人では戦況を変えることはできずヴォルイーニ帝国は滅亡し、彼女も歴史の中へ姿を消した。
それから5年。
巨大な迷宮が地中に伸びる、ブリュワード王国の都市・ルーヴェン。ノエルは相方のクレア・カーサロッソとともに今日も迷宮の中で過ごしていた。
軍服――ではなく、メイド服を着て。
迷宮内カフェのオーナー兼従業員兼迷宮探索者兼時々ギルド受付嬢兼死体回収人として、彼女は今日も迷宮の中で静かに来訪者を待ち、そして来た客に彼女は告げる。
無表情で。
「カフェ・ノーラへようこそ」
これは、幼くして兵器にされた少女が過ごす戦後の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-09 22:19:02
553946文字
会話率:46%
――やはり魂は、腐っているほど美味い。
ヘルヴェティア王国で第十三警備隊長を務めるアーシェ・シェヴェロウスキー中尉。
見た目は子どもな彼女だが、軍の中尉という役職とは別の、もう一つの顔があった。
それは――
見た目は子どもな少女(二十七
歳)が自らに刻まれた「業」を武器に人間、そして神秘的存在「ミスティック」へ立ち向かっていく近代ヨーロッパに似た世界を舞台にした異世界ファンタジー。
果たして運命は彼女に味方するのか、それとも――
※ジャンル別で日間3位達成! 本当にありがとうございますっ!(21/03/01)
※他所サイト様でも連載中です。
※タイトルを変更試行中(21/1/10)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 00:04:05
607803文字
会話率:45%
機械技術が発展したこの世界では、
パワードスーツ、通称アルマが一般的となっている。
小型化され、市民は常に着用しており、仕事や介護、移動手段として僕らの生活を豊かにしてくれていた。
一方でこれらが普及して正しい使い方をしないものも現れた。
それは身近な範囲でも。
素性不明の青年、『亡霊』の復讐の物語。
※SFの皮を被った『エセファンタジー』の要素が強いです。
なるべく現実の物理法則に即したように書きたいと考えていますが、一部雑な描写があると思われます。
気になる方はご注意いただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 19:27:17
6831文字
会話率:21%
現代日本。
日本を取り巻く安全保障環境が混沌を増す中、日本国安全保障庁は人体と機械技術を結合させ人力を超えた強力な兵力を得るため、【サイボーグ・ウルトラ作戦】を実行する。
そんな中、被験者達の待遇への不満から被験者達は日本政府へ反旗を翻すこ
ととなる。
日本政府を裏切り唯一脱出に成功した主人公は、日本に留まらず全世界を敵に回す事となった。
1人で世界と戦わなければならない孤独、
その悪魔の力故に人として生きれない絶望を描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 21:51:30
5478文字
会話率:45%
メカ少女が迷い混んだのは、機械技術がある異世界でした。
人類が滅んだ世界から、異世界に飛ばされた人型兵器マキナドールの少女『レオナ・レコーダー』(命名エリカ)。
彼女は色々あって機械技術の天才児『エリカ・トランサー』と共に、魔法学院生活
を過ごす事になった。
沢山の友人が出来たり、魔獣や謎の集団と戦ったり、大きな兵器に乗ったりと、結構色んなことが起こる毎日。
そんなこんなで改造メカ少女レオナは、細かい事を置いておいて日常を謳歌する事にした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-25 23:17:21
16248文字
会話率:42%
かつて、世界を支配する六人の魔王が存在した。という歴史がファンタジーとして語られる異世界。
魔法術の発展に伴い、魔法術を扱う者には免許が必要となった時代。
『準魔術師』『魔術師』『魔法術師』『魔女』という四段階の資格が存在し、中でも最上
位の魔女は女性のみが手に入れられる物というのが常識となっている。
その理由は、魔法術が発展したことで操る術が洗練され、男性よりも女性の方が優れている事が明らかになって、さらに研究されたことで『魔女』という称号が誕生したためである。
これにより、世界は魔法術の扱いに長けた女性を中心とした『魔女社会』となり、男性の立場は悪くなる一方であった。
そんな時代に生まれ、生活する主人公の『成形タツル』は、第六陸島・アメツでも最強だった魔女である母の祝福魔法術で『魔導術』と呼ばれる魔法術を機械技術で再現する技術的な才能を持っていた。
幼い頃より過酷な経験を経て、女性不信から人間不信になっていた彼は、基本的に自宅に引きこもって『魔導術』の研究と開発を続けている。
そんな彼の技術を狙う魔女たちによって、数多くの事件に引っ張り出されることとなり、それらから彼を守る人形の物語となります。
この物語は、引きこもりを主人公とした魔法術人形エメルの視点からお送りします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-17 22:59:44
46516文字
会話率:29%
ーーWorld.Risk(通称:W.R)とは、世界で起こる深刻な事件や厄介な問題を解決する為、各国に支部を作って活動する組織であるーー
21☓☓年、科学や機械技術が発達した世界で、日本国は技術発展国として知られていた。
そんな盛況な日本国で、ある日『C』と呼ばれる人型機械が発見された。
20☓☓年 9月 20日
戦鋭第二隊(別名:世界部隊)は、『Clear Humanity C』というプロジェクトによって創り出されたCと対峙していた。
その最中、誰も入れないはずの空間に、細い目を見開いた青年が突然に現れた。
.
.
.
.
そう、いつもの帰り道になる、はずだったんだ。
しかし偶然が必然を呼び、平凡な人生の変わらない日常が、一瞬にしてひっくり返った。
視界に広がる雲一つない青空に、真っ赤な炎が広がり、鮮やかなコントラストに目を奪われる。
思えば、俺はこのコントラストに、未来を見たのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 15:16:52
116750文字
会話率:31%
精密機械技術師、いわゆる“ロウェル技師”である彼女と、あの日、僕は運命的な出会いを果たした────。
──この世界では、時計や歯車製品等の精密機械を一般に“ロウェル”と呼ぶ。
また、何かにつけてハイブランドが存在するのと同様に、ロウェ
ルにも、ハイブランドが存在する。
世界各国の王室及び高位貴族から注文が殺到する、正真正銘のハイブランド。
その名も、『メカニカ・シャンデル』。
その本部となるメカニカ・シャンデル本館は、主に精密機械を作るアトリエと、その製品を直売で販売する直営店で構成されている。
そしてそのハイブランドの名をたった一人で背負う、世界一のロウェル技師、ルイズ・エルヴィ・シャンデル。
────そんな彼女は、今日もまた、華やかで美しい究極のロウェル製品をつくり出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 08:00:00
4104文字
会話率:36%
機械技術が発展し、世界中で領地を争う戦争が行われていた。そんな中一つの帝国が戦争に参加し、瞬く間に、戦争を制し、領地を広げていった。その国が使用するは、「魔術兵装」。魔法によって、空を制し、地を制し、そして大国を作り上げた。その国の名は、帝
国グリモア。制圧された五つの地区は、国境を再編成され、第1地区から第5地区の名に変えられた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-22 17:36:35
29356文字
会話率:68%
オートマタである僕はアデルお嬢様の従者であり護衛。
お嬢様が六歳の誕生日にお嬢様のお父様から与えられた誕生日プレゼント、それが僕だ。
お嬢様の従者として常にお側に控え、どんな人間の大人の護衛たちよりも強く、時にお嬢様のワガママやかん
しゃくに振り回されながらも、命令を完璧にこなす。
それでもお嬢様は僕が笑ってくれないと怒るのだけれど。
いつしか僕の胸にはお嬢様の側にいると焦げ付くような熱と痺れを持つようになり、回路には原因不明の震えが走るようになる。
そんなある日、お嬢様の婚約が決まった。
そしてお嬢様が婚約者との交流し仲を深めていくうちに、婚家には僕を連れて行かないことが決まったのだったーー。
※魔導機械技術が発展した近代ヨーロッパ風異世界で、機械人形である従者が主人公の恋物語です。
全5話、アルファポリスでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 16:50:17
13681文字
会話率:30%
朧朧真如 第2部【星詠みの魔女】
舞台は、こことは少し違う不思議な世界。
魔法技術が盛んで、機械技術はずいぶん昔に滅んでしまった世界。
そんな世界で「魔術学校」に通う双子の兄弟。
進級課題を出されたはいいけれど、そのお題はあまりにも難し
すぎた。
「星魔球と星詠みの魔女」について調べなくてはいけないが、その場所は誰も知らない。
その上、世界中に12個も散らばっていると言うのに、期限は1年間……!
進級をかけて、四人の子どもたちが世界中を冒険するお話。
(全12章予定)
※現在更新中 毎週金曜日夜7時更新予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 19:00:00
199643文字
会話率:57%
舞台は、こことは少し違う不思議な世界。
魔法技術が盛んで、機械技術はずいぶん昔に滅んでしまった世界。
そんな世界で「魔術学校」に通う双子の兄弟。
楽しい学校生活のはずが、突然、学校に謎の盗賊が現れる!
双子の魔術師が、謎の「仮面の盗賊」に立
ち向かうお話。
(全8章)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-06 19:00:00
607378文字
会話率:54%
舞台は、こことは少し違う不思議な世界。
魔法技術が盛んで、機械技術はずいぶん昔に滅んでしまった世界。
巫女の少女は守護していた「光の石」を盗まれてしまう。
謎の旅人と石を取り戻す旅に出る中、彼に恋心を抱くが年の差も身長差もありすぎて……?
旅人(青年)と巫女(少女)の視点を切り替えながら、物語は展開します。【全6章】
(補足)・恋愛要素含みますが冒険メインのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-01 21:00:00
677713文字
会話率:47%
機械技術と魔法文明が共存する世界。
ある日突然、婚約者から婚約破棄を申しつけられたステラ。
理由は『常に油のニオイを漂わせる婚約者はどうなのだろう』というものだった。
まぁそれも一理あるなと思いつつ実家へと帰ったステラが出会ったのは、右手に
魔導義手を持つジル侯爵。
「……この娘、私にくれないか」
腕を見込まれて侯爵にそんなことを言われてしまったステラは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-15 20:04:37
24226文字
会話率:44%
世界には不思議な事が多いのだ。
僕、獅押 依良は自分の半生を書き綴りながら振り返っていると常々そう思う。
ここ十数年で見つかった詳細不明の超高密度のエネルギー「魔素」と、それを使いやすいように体系化して作り上げられた「魔法」。
夢のような物
質が見つかった事により、この世界の技術は幾つものブレイクスルーを遂げた。魔素を利用した機械工学「魔導機械工学」など新しい学問の樹立、それに伴う機械技術の爆発的向上。
だが、輝かしいそれにも常に暗部は付き物だ。
この世界は、11年前に再び世界大戦の過ちを犯した。様々な技術や新発見の物が使われたこの大戦で、実に地球上の3分の1の人類が死滅した。
そして現在。世界は相変わらずギスギスなようで平和なような関係を続けている。
今大戦の途中で憲法第9条は改正され、日本は正規軍を持つようになった。今大戦での惨状を見ていた当時の国民はこの決断を反対しなかった。むしろ昔に戻ったとも言えるかもしれない。その時ほどじゃないにしても、子供たちにとっては軍人が憧れの職業になっていた。
僕達は2042年の春、軍人を養成する名門の学校へと入学した。
さあ、この学校では何が見られるのだろうか。僕は割とワクワクしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-28 20:00:00
16659文字
会話率:33%
機械技術が発展する大陸アミラシオン。
大陸を支配する守護者に会うため、アルティは
首都トラスベーラを目指し、記憶喪失の少年テラと旅をする。
人を愛する生体人形、人格を持った機械人形、心を失った人間。
出会う全てが、アルティを惑わし、導いてい
く。
ーーこれは、約束された再会。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-29 10:00:00
52384文字
会話率:27%
古の時代、一人の神官が神の御技、人の創造を再現する実験を始めた。
度重なる失敗の末に土人形、golemを産み出す事となり、世界はgolem製作者ラビと反golemを掲げる教会とで二つに別れ、争いが生まれた。
時代は流れ、世界はgole
m技術を中心とする勢力圏と教会が新たに造り出した機械技術を中心とした勢力圏が睨み合う時代になった。
そんな世界で神話の時代から暗躍をしてきた闇が動き始め、ある一人のラビの学生パーサーと最新のgolemクラーディを巻き込み、混迷を深める世界へと旅立つ。
神話の時代からの闇とは?
多くの人の助けを借りて一人と一体の冒険の旅が始まる。
パーサー=ラビの専門校に通う学生。突然、世界の命運を担う任務を言い付けられて戸惑いながら、前に進む。ゴーレムの知識に深い。
クラーディ=waxwork・golemという種類のゴーレム。パーサーに付き従い、手助けをする。変に人間味があるところがある。
カクヨムで書いていて現在、手詰まり状態の作品です。少しづつ再編しながらの投稿になります。もし良かったら、レビューや感想など、よろしくお願いします。
旧タイトル、パーサーとゴーレム。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-03 15:08:10
128129文字
会話率:45%
18世紀半ば、イギリスでの産業革命以降、機械技術は世界各国で大きく発展した。人間のように労働する機械を、人々はロボットと呼ぶようになり、20世紀後半はロボット総労働力時代の全盛期であった。
しかしそんな時代に、イギリスのとある若き天才ロ
ボット工学博士が、世界を驚愕させるものを発明する。
それは人間を教育するロボット。
このロボットは学生の成績向上に大きく貢献し、実用化まであと一歩のところまでせまった。しかし大きな壁にぶち当たってしまう。それは、幼稚園に通う子ども達の教育であった。
『木の枝は魔法の杖』『綺麗なガラス玉は人魚の涙』と無茶苦茶なことを言う子ども達。
博士の教育ロボットはオーバーヒートして壊されてしまう。一体どうすれば上手くいくのか。
頭を悩ます博士は、苦難しながらも、遂に答えを見つける。
そして、ロボットの歩む新たな道へと繋がっていくことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-14 22:29:33
5478文字
会話率:40%
機械技術が発展したとある世界。だが、発展しすぎたAIは反旗を翻し人類は追い込まれる。
このまま滅びるなら、と全世界へのEMP攻撃を行い文明が大きく後退した世界。
そんな世界で、秘密裏にアンドロイドの修復を行っている機械工、アレン。
彼がアンドロイド、スノウに出会い、恋をする物語。
※SFタグにしていますが、恋愛要素が主な要素です。
三作目です。奴隷モノではないので、短編という事で投稿する事になりました。
よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 11:00:00
8718文字
会話率:32%
魔法と機械技術が融合した技術「魔工技術」が発展している世界、魔法師としては能力が低い魔工技師志望の主人公。ある日、とあることに巻き込まれたことから関わってしまったのは秘密組織?
そんな主人公の学園生活と秘密組織での日常をお届けします。
最終更新:2020-03-26 08:10:37
217537文字
会話率:60%
──落ちこぼれ魔女の出会いと成長の物語──
偉大なる魔法使いたちと機械技術によって発達した文明を持つ魔法界。その歴史を作り上げた名家の一つ「アントワゼット家」に生まれた少女・リュミネルは、奇しくも名家の名にそぐわず魔法の才に恵まれぬ子だっ
た。
愛する父母と“アントワゼット”の名に恥じぬ立派な魔法使いとなるため「カーネギー大魔法学院」へ入学した彼女は、そこで様々な人々と出会い、これまで知らなかった外の世界へと触れていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-22 08:31:17
21461文字
会話率:67%
雷神と呼ばれた帝国最強の軍人、レギオス=リーンドラドは戦場で身寄りのない少女を拾い、娘として育てていた。
美しく成長した少女は皇子に見初められ婚約を交わすが、身勝手な理由で婚約破棄されてしまう。
あんな男こちらから願い下げだ! と傷心の娘を
連れ故郷の田舎に帰ったレギオスは、帝国仕込みの機械技術と魔術を生かし、のんびり技師をして働く事にした。
最強軍人と義娘のスローライフが始まる――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-15 18:00:00
134003文字
会話率:42%
排煙と汚水に塗れ、薄霧の立ち込める陰鬱な大都市の一角、うらびれた路地の片隅にひっそりと、一軒の“魔導人形工房”があった。“魔導人形”とは、機械技術と魔術の融合によって生み出される自動人形のことだ。外見こそ生身の人間と区別がつかないほど精巧
だが、『人格』と呼べるような高度な知性はない。見た目は人間そのものだが意思も人権も持たない『人形』。それにどんな需要があるかは、あえて言うまでもないことだ。工房で働く人形師の主な仕事は、下衆な金持ち連中の欲望を余さず聞き取り、彼らの好みに忠実な見目麗しい人形を造り上げることだった。そんな人形師のもとに、ある日、奇妙な客が訪れた。その客は、一枚の写真を差し出して「この写真の人物を人形で再現することはできるか?」と尋ねた。そこに写っていたのは、絶世の美女でもなければ筋肉質の美男子でもなく、ごく普通の愛らしい童女だった。人形師が、これは誰の写真なのかと尋ねると、「孫娘だ」と客は答えた。一年前に、病で亡くなった孫娘だと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-30 18:16:22
17900文字
会話率:35%