目を、覚ます。
暗く澱んだ空気は重く、容赦なく肺を穢していく。
視界に広がる景色は、まるで天上迄続いているかと錯覚してしまう程窓が立ち並んでいた。
此処は彼等の最期の砦、至上の地獄。
この世界に希望は無い。
この世界は未だ、夜が明け
ない。
これは、そんな世界の片隅のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 19:46:42
30236文字
会話率:44%
二つ名付きの冒険者であるヴァンは、己の目的のため、ギルドの依頼をこなしながら各地を旅していた。
並の冒険者は彼を敬遠し、実力で悪名を轟かせられない輩は彼の名を悪用する。それが彼にとって当たり前の日常だった。
そんなヴァンがある日依頼を終えて
ギルドに戻ると、いつもと違う奇妙な空気が流れていることに気付く。
その原因は、酒場の一角で優雅に食事をする、何処かの令嬢と執事と思しき二人であった。
稀少な神代種族であり魔法種族でもあるフローラリアの少女と、妖精族の青年。
場違い過ぎて荒くれ共でさえも遠巻きにしている二人に興味を持ち、成り行きで彼らに同行することにした。
二人が旅に出た本当の理由を知ったとき、ヴァンの運命も大きく動き出すのだった。
* * *
エルフ、獣人、妖精などお馴染みの種族の他、フローラリアなど独自種族で混成パーティを結成!
お賑やかな冒険ファンタジーをお楽しみください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-17 00:00:00
322230文字
会話率:46%
此処が育成系乙女ゲーム『ル・シュクル♡ショコラティエール~とろける恋の魔法』の世界で、自分が悪役令嬢だと気付いたのは、ヒロインの少女ファイエットに出逢ったときだった。
わたがしのように愛らしい彼女を原作のようにいじめる気になれなかった私は、
ごく普通のライバル兼友人として彼女に接していた。
店も軌道に乗り、ファイエットも順調に攻略対象と親交を深めていると思われた矢先。
「エヴリーヌ。君との婚約を白紙にしたい」
突然、婚約者のアルベールに婚約破棄を突きつけられた。
部屋へ逃げ帰った私だったが、なんとファイエットが庭木伝いにベランダに侵入していた。
大きな瞳に、溢れんばかりの涙を溜めて。
ファイエットから婚約破棄に至るまでの事情を聞いた私は、密かに復讐を決意する。
愛すべきチョコレートの世界を、そしてファイエットの心を穢した彼に、報いを与えるために。
* * *
※此方は個人サイトとpixivにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 00:00:00
18877文字
会話率:37%
『黄昏郵便に怪異絡みの相談を書いて送ると、助けてもらえるんだって』
いつからか噂されるようになった、黄昏郵便なる存在。
それは、怪異にまつわる相談事を扱う誰かへ通じる、異界の郵便。
手紙には強い想いを。賽銭箱にはほんの気持ちを。
そうし
て出された手紙は、神様に届けられる。
夏休みが終わり、学校が始まる。
学校が始まれば、部活も始まる。
百鬼夜行部も同様に、人知れず、活動を開始するのだった。
* * *
前作、鬼灯町の百鬼夜行◆祭の、完全な続編です。
一話が長めで、じっくり読みたい方向けの作品となっております。
※BLタグは苦手な方向けの注意喚起で、BLメインのお話ではありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-01 18:00:00
275842文字
会話率:54%
めちゃめちゃ可愛い由良ちゃんとそれにたじたじな暁の話です
最終更新:2024-02-06 17:07:20
479文字
会話率:25%
「吸血鬼に襲われたことはあるだろうか」
オカルト好きの少年、神代渚はある日、吸血鬼の少女、宵宮憐に襲われた。なんてことない普通の少年がだ。
容姿端麗成績優秀の完璧少女、宵宮憐との関わりを持った渚は、彼女が普段見せない「自分」を見ていくこと
になる。
「優等生でいるのって疲れるんです。でも仕方ないですよ。私、天才なので」 「吸血鬼は水が苦手と言いますけどね。そんなことはないのですよ?私は泳げませんが」 「吸血鬼差別ですか!?今の時代はそういうの結構うるさいんですよ!?謝ってください!」
そんな2人は「渚が憐の眷属として血を捧げる代わりに渚を守り抜く」という契約を交わす。最初こそ契約だけの関係だった2人。ただお節介な憐は契約を超えて渚の日常に必要以上に踏み込んでいくことになる。
高嶺の花の存在だった憐が渚にだけ見せる子供っぽい姿に渚は次第に特別な感情を抱くようになる。
普通の人間とお節介な吸血鬼の種族を超えた物語
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-21 05:28:21
30024文字
会話率:66%
「よろしく頼む、冥(めい)の花嫁。」
二百年に一度、行われる神渡り。
客人を饗す宵宮(よみや)に選ばれた私は苦難に翻弄されつつも客人と絆を深めていく。
でもこの思いは現世では叶わないと決まっているから。
これは神渡りが始まってからの出来事
と、終わってからのお話。
悪役らしい悪役が出てくるお話が書きたくなりまして試行錯誤の結果こうなりました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 08:00:00
245710文字
会話率:51%
警戒心が強いがゆえに友達が少ない男子高校1年生雛 藤花(ひいな とうか)が成績優秀で誰との関わりも見せない黒の姫こと女子高校1年生宵宮 小夜(よみや さよ)が川で歌っているところに出会してしまう。
警戒心が強い藤花の過去には何があったのか。
小夜がなぜ黒の姫でいるのか。
そんな2人は出会うべくして出会ったのか。お互いが牽制しあった状態からどんな進展があるのか。
そんなラブコメです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 13:41:06
8946文字
会話率:40%
14歳の夜明とばりと宵宮暮の、一年間を描きます。
最終更新:2022-02-21 12:28:24
2751文字
会話率:46%
宵宮涼によって、雨の日に拾われた梅崎弓弦は一緒の生活を始める。一緒に生活していくうちに宵宮の隠れた部分に触れていく梅崎だったが、それでも宵宮に惹かれていく。
最終更新:2022-01-11 02:49:20
4861文字
会話率:58%
地味な男子高校生朝川 吉明は、高校一のプレイボーイ宵宮 暁人のただならぬ秘密に気づいてしまい、、、、
最終更新:2021-06-19 18:10:07
1506文字
会話率:57%
ある研究者が手記を記した。それは若き日に訪れた集落で聞いた、『おひい堂』の話。一枚の衣が狂わせた一人の娘の因果に、袖を引かれたのは誰だったのか。
キーワード:
最終更新:2021-06-13 22:00:00
3276文字
会話率:15%
雪国に暮らす働き者の老女のお紺には、人に言えずにいることがある。吹雪の日にのみ、店の摺り硝子に人影が見えるのだ。心当たりはあるけれど、夢か、幻か。その意図は分からずに吹雪の大晦日を迎える。
最終更新:2021-05-05 22:48:29
2699文字
会話率:17%
女の子はいつだって勝手なのです。
提灯よりもピンクの綿飴を持たせたかった。
最終更新:2021-06-10 01:12:13
590文字
会話率:25%
主人公の宵宮環《よいみやたまき》は都会で暮らす小説家。
そんな彼女のマンションに、就職のために上京してきた妹の宵宮いのりが転がり込んできた。
いのりは言う。
「ねえ、お姉ちゃん。わたし、二十歳になったんだ。だからお酒のこと、たくさん教
えて欲しいな」
これは姉妹の日常と、彼女たちを取り巻く人々との交流の日々を描いたお酒とグルメの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-12 17:47:03
83544文字
会話率:39%
宵宮枝葉(よいみ しよ)は捨て子である。
ある日、魔術師が赤子を拾ったが、その時に肌身離さず持っていた不思議な絵本(ソウルオブナイト)。
その絵本は、彼女が成長していく毎にページが増え、続きが記されていった。
魔術師は彼女を育て
る気はなく、その潜在的な魔力のみに惹かれ、有効に使えるように山奥の廃墟に世話役の人形2体を置き隔離する。
そうする事で成長したときに生まれる、その禍々しい黒い魔力を使い世界征服を手中に収めようとしていた。
そこで誤算が生じる。
宵宮枝葉は超がつくほどの好奇心が旺盛であった。
遊ぼうとして人形に止められたなら避ける術を、人形では止められなくなると人形を改造してさらに自分を研磨していく。
森を疾走するのに飽きると廃墟にある魔術書を読み耽る。
書物を全て読み終えた頃には、自分の魔術を見事に構築し2体の人形の魂は擬似肉体(ホムンクルス)に移される程になった。
一通りやる事を終えると、次の知識を求める様に森の外にでる。
外は更に見知らぬ知識で一杯であり、学校にも通う様になった。
成長した彼女を迎えにきた魔術師は彼女の成長に驚愕した。
そして亡き者にして再利用しようと戦闘を仕掛けてきたが⋯。
宵宮枝葉を理解しようとしてなかった魔術師は圧倒的に敗北する。
戦闘が終わろうとした時に突如、次元の裂け目が現れリフィと名乗る白銀の髪をした女性が出現する。
彼女に宵宮枝葉は敗北する。
リフィは彼女をジッと見つめる。
「あら⋯貴女⋯⋯あぁ、そういう事ね」
納得したように語り始める。
「残念だけど貴女の世界はもうすぐ崩壊するわ。仮初の世界だったのにここまで成長したのが凄いのか分からないけど来る人だけは導いてあげる」
そう言うと次元の狭間に消えようするが、こちらを振り返り、
【私はあなたの出生に関する事を知っている】
最後にそう言い残して消えていった。
彼女の言う通り、その数日後に私たちの世界は崩壊する事になる。
1999年のよく話題になっていた予言書の記述通りに。
こうして世界は崩壊し、私は異世界へと転移されていく。
私の事を知っていた彼女に会いに。
※作者初投稿で小説自体文章に起こすのはほぼ初心者ですが、まったりお付き合いしていただければ幸いですのでよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-08 15:40:48
272930文字
会話率:49%
いつの頃からか世界各地で起きるようになった「界震」。地震によく似たそれは、地面を揺らす代わりに世界を揺らし、震源の周囲を迷宮のように変えてしまう怪奇現象である。入学早々、大規模な界震に巻き込まれた宵宮高校の一年生たちは、界震が建物だけでなく
人間にも影響を及ぼすことを知る。迷宮性異色症、通称「迷宮症候群」――その症状は、身体の一部の変色と、超能力の発現。
とはいえ界震がもたらす超能力は、カツラが見破れたり、方向感覚が良くなったり、猫と喋れるようになったりと、どうにも地味な雰囲気。そんな中、迷宮化の爪痕が残る街に、いつの間にか現れた謎の宗教団体「みしるしの会」。被災生徒のひとり・双見藍はなぜかその会に強い拒否反応を示すが、どうやら会の活動は界震や超能力と無関係ではないようで……?
2014年の電撃小説大賞一次通過(二次落ち)作品です。選評を要約すると「テーマが途中でブレている」。言われてみればその通りです。いつか改稿しようと思ってしまい込んでいたのですが、そろそろ供養したくなったのでアップしてみることにしました。章タイトルを含め、投稿時から改稿はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-13 07:00:00
116655文字
会話率:49%
沼に潜む川藻童子は平和主義で、人の前に出たりしないが、夏祭りの買い食いが好きだった。
祭りの日を楽しみ、宵宮の日を調べに行く途中、災難にあって、人に捕まってしまうのだった。
最終更新:2017-01-29 00:11:08
7078文字
会話率:12%
落語「宵宮参り」
一年の締めくくりを色里ですごす(男の厄払い)
最終更新:2015-12-15 21:37:48
5691文字
会話率:49%
今年も天神祭が始まろうとしています。
そんな雑踏の中のお話。
最終更新:2015-07-23 23:24:28
774文字
会話率:0%
昔から幼馴染に振り回され、人生を狂わされてきた主人公。
ある日、幼馴染の召喚に巻き込まれたと思ったら実は自分を呼び出したのは神様で・・・。
これは世界という名の自分を救うため、聖具を集める旅に出た少女の物語。
最終更新:2015-02-08 12:47:18
14912文字
会話率:47%
微ツンデレ女王系美人と微チャラ男系謎美人の幾年にも渡る恋物語。
一つの花をこよなく愛した彼等の出会いと、最初の結末の物語。
人嫌いの美しい美貌を持つ少女と、本名を秘密にするこれまた美しい青年。
彼等の終着点はどこに向かうのだろうか。
※
主人公がちょっと言葉遣い悪いかもしれません
※最初の短編とちょっとリンクしてます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-14 21:17:17
8000文字
会話率:51%
どこにでもいる見た目の女子高生櫻井美優とその隣の美少年都筑瑠希。
彼等は今日も二人で舌戦を繰り広げる。
人を信用できない少年少女の毒舌合戦。
最終更新:2014-04-02 18:00:00
3776文字
会話率:64%
前の続きです。ひょんなことから、女子高生は神様と仲良くなって、よく神社に遊びにくるようになります。しかし、受験が終わり久しぶりに神社に来てみたら……
最終更新:2013-03-29 23:36:37
1306文字
会話率:52%
受験祈願に神社にお参りに行ったら、突然神社に住まう土地神様が見えてしまった、女子高生のお話。
最終更新:2013-03-29 23:21:21
1389文字
会話率:62%