次代の聖女候補である証が現れたファウスティナは、聖女選定の儀式に参加するため、他の四人の候補者たちと共に大神殿に集められた。ところが儀式の最中、聖女候補たちが次々と惨殺されるという事件が起こる。
とうとう最後の一人となったファウスティナ
は、聖女候補殺しの犯人として投獄された。うち一人の遺体から、ファウスティナが殺したという証拠が見つかったのだ。
処刑しろという声が上がったが、残る聖女候補はファウスティナただ一人。聖女が空席になれば、この国を守る大結界を維持できない。神官たちが揉めていたところに、この国の王太子が現れた。次代の聖女との婚約が定められていた王太子は、「よい方法がある」という。
こうして生きたまま磔刑に処され、結界維持のために聖女の力だけ搾り取られることになったファウスティナの前に、再び王太子が現れた。彼は「お前のおかげで真の想い人と結ばれることができた」と嘲笑う。さらに家族が処刑された事実を知ったファウスティナは、絶望の中で自ら舌を噛み切った――。
――ところが。目覚めると、一年前の朝だった。だが選定の辞退はすでに不可能で、ファウスティナは誰も死なないように奔走した。すると今度は自分が殺された。
繰り返し続けて四度目。次が最後だと気付いたファウスティナは、必ず運命をくつがえすと決意して自決する。ラスト一周を迎えたファウスティナは最後の望みで、加護なしの屍体収集家であると悪名高き公爵のもとで『検屍術』を学び、選定の儀に臨むことにしたのだが――。
※ハッピーエンドです。
※検死要素は少しだけ、かつ魔法ありの世界観です。ループ聖女物としてお楽しみいただけますと幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 09:22:10
10537文字
会話率:37%
若き精霊使いマカベ・マフユは、最愛の母を殺害した邪悪なる魔性へ復讐を誓う女子高生。
自らの力を鍛え、強い精霊との交渉へ臨み眷属を増やそうと奔走する。全ては母の仇を討つために。
これは一人の未熟な精霊使いと、彼女に従い支える精霊達の、戦いと成
長の物語。
世を満たす自然の生気が集い、形得た存在『精霊』。
彼等は在りのまま自由に過ごしていくが、時には人間へ干渉し災いを齎すこともあった。
こうした精霊と関わり、語らい折衝し、時には力づくで問題を解決する特異な能力者がある。『精霊使い』と呼ばれる者だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 09:00:01
202438文字
会話率:29%
カクヨム様にて総合日間、週間1位、総合月間3位獲得!
あるところにくっころガチ勢がいた。
収入のほとんどをくっころの漫画や同人誌に使い込むほどの筋金入り。
しかしひょんなことから早死にしてしまい異世界転生することになる。
異世界での名は
ジェラルト=ドレイク。
剣が主流のこの世界でジェラルトが思ったのは……
「この世界でなら本物のくっころが見れる!」
しかもジェラルトは誰かのおこぼれではなく自分が悪役を演じて女性騎士を負かす側になればずっとくっころを見れるという謎の計画を思いつく。
その名も無限くっころ計画。
この計画を成功させるために血を吐くような努力を重ねジェラルトはついに確固たる強さを得る。
そして士官学校に入学し早速くっころを味わうべく動き出すのだが──?
くっころを見るべく奔走し続ける男の物語が今始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 07:10:00
292903文字
会話率:41%
幼稚園からずっと一緒の幼馴染が晴れて恋仲に。
二人の友人である鈴賀はカップル成立を祝福するのだが、同時に、悩みのタネも増えてしまった。
それは幼馴染が二人とも手のかかる大変な友人であると言うこと。
どうにもマイペースなカップルのために、奔走
する一人の少女の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 02:07:49
2100文字
会話率:46%
戦争で両親を失ったユノは、謎の魔法使いオリビアに拾われる。オリビアの元で過酷な修行を積んだユノは遂に、至高の大魔法『時間魔法』を操れるようになった。
そんなある日、オリビアに呼び出されたユノは、勇者の監視のため同じ学院に入学することを命
じられる。しかし、その学院は世界中から集まった王族、貴族の通う学院であった。
――つい最近まで戦争をしていた国同士が平和な関係のはずもなく……!?
いつもゆるっとほんわか、でもどこか危険な、異質の魔法学院ファンタジー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-01 01:00:00
1935813文字
会話率:61%
自堕落でぐーたらな生活をこよなく愛するトアは、ある日、クローゼットの中にダンジョンの入口と思しき穴を発見する。だが、リアルダンジョンなどごめんだとして穴を厳重に封印し、放置していたのだが……
「え、強制イベント!?」
フタを破壊して出てきた
魔物を倒したところ、強制的にダンジョンの中へと放り込まれてしまった。
頭の中に語りかけてくる自称神(暫定邪神)いわく、ボスを倒さないかぎりダンジョンからは出られないという。
もともと持っていたVRゲーマーとしての戦闘スキルに、魔物を倒すと上がる存在位階、そしてぐーたらへの並みならぬ執念をもって己を強化し、元の世界へ戻るべくダンジョンボスの討伐に臨む……のだが。
「あんのクソ邪神んんんんんっ!!」
攻略を果たした先にあったのは、異世界。放り込まれた矢先のとんでもないトラブル。そして次々舞い込んでくる厄介事や面倒事。
降りかかる火の粉を払い、憂いを晴らすべく、不本意ではあるがひたすら存在位階を上げ、権能や魔導機を獲得しつつトアは奔走する。
トアが求めるのはただひたすらに、なんの憂いもない環境での気ままなぐーたら生活だ。ただそれだけのことなのだが、それを周囲が、世界が放っておかないらしい。
トアの目指す至高なぐーたら生活は……まだ遠い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 23:51:47
219358文字
会話率:31%
学生時代にドハマりしていた大人気シミュレーションRPG「レジェンドオブグランディア(通称レジェグラ)」の悪役キャラ、大魔女ディケーに憑依転生してしまったアラサーの"私"。
自分、そして自分を母として慕う2人の娘達、ライ
アとユティがいずれはゲームの主人公達に倒される運命にある事を知り、運命を変えるために奔走する。
あと大体何か食べてる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 23:37:32
576640文字
会話率:34%
深い森にひっそりと佇む屋敷に住む「森の魔女」クレアとその相棒「猫の獣人」の寅吉。
時に荒れ狂う獣を退け、時に病に苦しむ者を癒し、時に嵐をも鎮める。
世界に数人しか存在しない「魔女」の1人として、畏怖を込めて「森の魔女」と呼ばれ恐れ、敬われる
クレア。
だがその魔女の正体は、ただのオタクだった!
荒廃した世界でも趣味に生きたいクレアは、今日もせっせと都市鉱山で趣味の品の発掘に励む。
刀を腰に下げた魔女の相棒寅吉はそんなクレアを生暖かい目で見守り、何とか魔女の威厳を保とうと奔走する。
ある日、何時もの如く都市遺跡で遺産を発掘していたクレアと寅吉は、行き倒れた1人の少年と出会う。
少年の名はグレン。
故郷を失い、家族を失い、死の間際にあったグレンにクレアは救いの手を差し伸べる。
そして、少年は新たな命と使命を授かるのだった。
「この荒廃した世界に、オタク趣味の潤いを!」
そう使命を与えるクレアを茫然と見つめるグレンと、新たな被害者を慈しむ目で見守る寅吉。
果たして、グレンは無事に使命を果たすことができるのか!?
クレアと寅吉の奇行に振り回される少年グレンの物語。
頑張れグレン!負けるなグレン!いつか2人のオタクを越えるために!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:50:17
73920文字
会話率:49%
貴族社会のすべてを敵に回しても、わたしはあなたと生きたい――
公爵令嬢フェリシアは、王太子との婚約を突然破棄され、「陰謀を張り巡らせた悪女」として断罪される――はずだった。
真実を求め奔走しながらも、周囲から冷たい視線を浴び、心が折れそう
になる彼女を救ったのは、幼馴染の子爵家の青年・ユリウス。
立場の弱い子爵ながら、命を懸けて彼女を守る姿に、フェリシアは初めて“本当の愛”に気づく。
しかし、二人を待ち受けるのは、貴族社会の身分差や公爵家の反対、さらに謎の令嬢による陰謀の数々。
絶望に追い込まれながらも、ユリウスを想うフェリシアの決意は固い。
深まる絆の先にある未来をつかむため、彼女は誇りと愛を懸けて立ち上がる。
断罪された公爵令嬢が、子爵家の彼と紡ぐ波乱と愛の物語。
二人は果たして、華やかな祝福の舞台へたどり着けるのか?
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:30:00
201294文字
会話率:42%
毎週月曜(火曜の事もあります)に更新。
【God Bless You !!】の続編になります。
3章より始まりますので、前作をお読みいただくことを強く推奨いたします。
日常を取り戻しつつあるアレン達であったが、レイアの残した『宿題』を片
付けるために奔走を始める。
流行りではなく本格ファンタジーでありたいと思っております。
目指せスルメ小説。
前作同様主人公の視点で進んでいきますが、一部他の視点を交える部分が出てくる予定です。少しだけ作風が変わる可能性がある事をお留め置きください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 20:05:09
80794文字
会話率:36%
※初投稿なので変なところがあると思いますが温かい眼で読んでいってください。
※StoryZoneを使って拙いながら編集しています。
※wikiを主に参考として使っているので参考になる文献が教えていただけたら嬉しいです。
大学で17世紀の中
国を主に調べている歴史学の講師朱田煥太郎(あかだかんたろう)は北京で紫禁城に観光で向かう道中で心臓発作を起こして亡くなった。
しかし、目が覚めるとなんと崇禎帝の第五子朱慈煥(0歳)に転生していた。彼は焦った。なぜならこのままでは自分は将来清の康煕帝によって自身の子ども及び孫共々処刑されるからだ。
彼は生き残るためにこの時代を生き残るために奔走する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 19:51:04
14291文字
会話率:21%
「私」は妻と高校生の娘と三人暮らし。
商事会社に勤めるサラリーマンである私は、専業主婦の仕事を軽んじている昭和脳の持ち主。ところが妻が高熱を出し寝込んでしまい、私は慣れない家事にてんてこ舞いとなる。
私は会社の部下が取引先の部長とともに
神社の階段から転落した事故を聞く。その事故をきっかけに、高級磁器にかかわる不正の疑惑が浮上し、それに社内の人間が関与しているのではと私は疑いを持つ。
そんな私の前に、寝込んでいるはずの妻が現れる。よくよく見れば足がない。
漂う妻に翻弄されながらもいざなわれ、私は事件の解明に奔走する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 17:32:23
2900文字
会話率:10%
各地の因習を調べて回る配信者 加賀隼人。
配信中、小鳥遊(たかなし)なる人物から「死者が出る前に因習をやめさせたい」と連絡がくる。
島に向かうと、すでに犠牲者が出た後だった。
加賀は小鳥遊と共に奔走するが、次の犠牲者が出てしまう。
一、見
張り台で一夜を過ごした者は死ぬ
二、死者は「舟流し」によってあの世へ送られる
三、神託で選ばれた者は「火送りの儀式」当日に謎の死を遂げる
加賀と小鳥遊は因習をなくすことはできるのか?
因習×配信×本格ミステリー ここに開幕!
※カクヨム版の方が数話早いです。また、近況ノートでネタバレにならない程度の小ネタ・裏話を公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 16:27:56
5908文字
会話率:55%
気がついたら森の中。日本ではない、どこか異世界に飛ばされてしまったようだ。
崖から落ちてしまったところを助けてくれたのは、護衛士団の団長をしているという、ハーシー。馬に乗っているのがなんとも似合う、金髪碧眼の王子様みたいな青年だ。
彼に連れられて、わたしは護衛士の館(ごえいしのやかた)でお世話になることになった。
元の世界に戻る方法を探しながら、見習いの子達のお世話係を任されて、にぎやかな毎日だ。
わたしの働きぶりを認めてくれたハーシーに、「ずっとここにいてほしい」と言われたけれど、「本当は帰りたい」と、心の声を漏らしてしまった。
すると優しかった彼が、冷たく豹変して……?
ーー君がもとの世界に戻る方法を、ぼくは知っている。でも、ぜったいに教えないよ。
いろんな愛の形、それぞれの価値観。
その中で奔走する、主人公ひよの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 16:07:23
54090文字
会話率:38%
ある程度平和な文明を築いていた惑星アリオルムは、テイホ国とメクスム国の2つの大国からなる連合国と、20余の小国からなっていて、その中で「癒し」という独特の特殊能力を民の全てが持つ国…ミアハがあった。
ミアハは極小国で、地を癒す者セレス・
人体を癒す者ティリ・植物を癒す者レノの3つの種族があり、それぞれのコロニーに分かれて生活をしていた。
そのミアハ国は、少し前からある事情でセレスが消滅の危機に陥っていて…
ミアハの主軸的存在であるセレスの消滅は、時間の問題で他の種族の崩壊に繋がって行く為、ミアハの為政者的存在の長老はその危機を回避すべく、日々奔走していた。
そんなある日、100年に一度くらいのペースで出現する変異の子がレノに産まれる…
一方、最近ワープ技術を手に入れた連合国は、宇宙での活動にその技術を大いに活用し、周辺の星の探索で国全体が沸いていた。
その中で、惑星でありながら恒星からの日照時間には独特な色彩を放つ星を発見するのだが…
その星は近づいて調査する内に、華やかな色彩とはウラハラにとても危険な星という事が徐々に判明する。
その星を巡り大国の活動は活発になって行く中…母星アリオルムではある深刻な問題がじわじわと表面化していた。
母星救済の目的も相まって、連合国の動きは色々と複雑になって行き、ミアハ国はその中で大国のエゴに翻弄されて行く…
実はミアハの民は古のある約定により、次第に大国によるヌビラナでのプロジェクトに巻き込まれて行くのを抗う事が出来なかった。
母星アリオルムの危機やセレスの滅亡を救う為、変異の子を軸にミアハやそれを取り巻く国々の様々な愛憎や人間模様を描く、SFファンタジー作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 15:54:35
625292文字
会話率:44%
特殊捜査研究所に所属する久我山警視正は、新技術を用いて犯罪の真相解明に奔走する。
それは、意識のない重要参考人の記憶の中に入り込み、その人が見た事、聞いた事という事実のみを記録にとる事。
確立されていない捜査方法に悩みながらも、久我山警
視正は、正義のために闘い続ける。
この物語は久我山警視正の闘いの記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 13:00:00
46952文字
会話率:20%
原作知識&ステータス操作で暗躍無双。
矜持に則り全力、手加減なし。
女の子や国家を攻略するのに必要な時間は大体3~4話。
嫁同士の掛け合いは重要。
誘惑シチュは多いけど結婚するまで耐える。耐えたい。
――これは、滅亡の未来
を回避する為に奔走し、世界を支配する為のRTA(リアルタイムアタック)である。
◇◆◇
カクヨムで連載中の作品ですが、もっと沢山の方に読んで頂きたくて併載を開始しました!
こちらにも順次投稿予定ですが、最新話が気になりましたら下記リンクから読みに来て頂けると嬉しいです~!
現在、第三部がスタートしています!
https://kakuyomu.jp/works/16818093089028307578折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:20:26
245953文字
会話率:49%
【プロローグ】盗賊に囚われた美しい女性は、かつて恋したゲームキャラの王女ミリリアだった。ゲーマー春山 悠斗が転生したのは『ディバイン・セイバー』というエロゲー世界。それも、二人いる主人公のどちらかではなく『誰よりも早く死ぬ奴』としてネタ扱い
されている盗賊A。ゲーム開始時点で誰よりも先に死んでいる盗賊Aだけど、ミリリアに降りかかる不幸を払うべく、ゲーム開始前の段階でストーリーをぶち壊すために奔走……もとり、ミリリアと共に必死に隠れる。
【第一章】ミリリア姫、その後に奴隷少女を救出した後は、魔王退治に旅立つ勇者と友好を結び、その仲間集めに奔走する。ゲーム進行に従い、メイデンである魔法使いと僧侶の二人を勇者の仲間にしようと画策するが、勇者の華麗なる逆襲と本人のうっかりもあり、ぎゃふんしたり牢屋に入ったりして、なぜか拠点を手に入れる。
【第二章以降】引き続きメイデン達を救けるため、家でぐーたらしたり、連日旅芸人の舞台見学デートしたり、僧侶を混乱させた隙に娼館に駆け込んだりと忙しい日々を送る。その合間で、ゲーム攻略時の『弱くてニューゲーム最適攻略チャート』に従い、大精霊に会ったり錬金術師に協力を取り付けたりしながら、武闘大会への参加を目指す──
この作品は、短編小説『ディバイン・ブレイド ~ゲーム開始時点で既に死んでいる盗賊Aだけど、お姫様だけは不幸にさせない~』(https://ncode.syosetu.com/n5641ht/)の連載版となります。1~3話が短編と同じ内容、4話(第一章)からが新しい物語となります。
気楽に笑えて、たまーにちょいギャグえろくらいの温度感でやっていきますので、どうぞよろしくお願いします☆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:20:00
459936文字
会話率:26%
書籍版:1~6巻発売中。
コミックス:1~2巻発売中・WEBにてコミカライズ連載中!
舞台版DVD1月29日に発売。
「なぜ、こんなことに……?」
大国ティアムーン帝国の皇女、ミーア・ルーナ・ティアムーンは断頭台(ギロチン)の上でつぶや
く。
彼女を取り囲む観衆の顔には、例外なく怒りの色があった。
重税に耐えかねた民衆の革命、その手にかかって、ミーアは断頭台で処刑されてしまう。
けれど次に目が覚めた時、彼女はベッドの上に寝ていた。
八年も前、まだ子どもだった頃の姿で……。
一瞬、夢か? と安心しかけるミーアだったのだが、その枕元には彼女自身が綴った血染めの日記帳が転がっていた。
豪奢な皇女の部屋に、ミーアのあられもない悲鳴が響いた。
これは、やり直しの物語。
それほど悪辣ではなかったけれど、他人の痛みにも空腹にも思いを致すことができなくて……それを知った時にはすべてが手遅れだった姫殿下。過去の自分へと逆行転生した彼女は、血染めの日記帳と自らの記憶をもとに、西へ東へ奔走する。
斜陽の帝国の未来を救うため?
内戦により命を落とす多くの兵士のため?
民衆を飢饉から救うため?
否、彼女の目的はただ一つ。
「すべてはギロチンの運命を回避するために!」
TOブックスさまより書籍化決定いたしました。
※COMICOチャレンジ http://novel.comico.jp/challenge/21171/
に投稿している「ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる姫の逆転ストーリー~」を、吹き出し無しの小説形式にリメイクして投稿して来ましたが、COMICOさんの方は完結。その後、書籍化に伴い削除いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 12:00:00
3701212文字
会話率:34%
「思い出した。自分はこいつに殺された。追放したこの男に。聖剣も、勇者の名も、何もかも奪われて殺されたんだ……!」
アトール王国公爵家の息子として何不自由なく暮らしていたレッド・H・カーティス。
彼は聖剣に選ばれた伝説の勇者として、古より
蘇った魔王討伐の旅に向かうこととなる。
しかし、そのパーティメンバーの中に亜人の少年、アレン・ヴァルドが入った時、彼は全てを思い出した。
自分はこれから彼を差別、迫害し――そして一年後、追放する。
そしてその半年後に、追放した彼に聖剣も何もかも奪われて、殺されるのだと。
未来を変えるべく彼は奔走し、その結果確かに未来は変わった。
全てに裏切られ、もう一度聖剣も勇者の名も何もかも奪われて、破滅するという未来に。
絶望した彼に、世界を救う聖剣と光の鎧ではなく、世界を喰らう魔剣と闇の鎧がもたらされる。
自分を裏切ったあらゆる者への復讐のため、彼は漆黒の剣と手にすることを選んだ。
――今はまだ、誰も知らない。
その戦いが、聖剣とこの歪んだ世界全てを喰らう怪物の、伝説の序章でしかないということを折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 10:35:05
1393941文字
会話率:38%