桃色の髪がチャームポイント、ちょっとおちゃめなわたし――エリーゼ・バンダームは、ルマンド王国魔法学院の卒業式に出席していた。晴れやかな陽射し、着飾った仲間たち、別れの涙。今日という日は、感動の嵐になる……はずだったのに。
「エリーゼ、お
前との婚約を破棄する!」
……うん、そう来たか。
壇上に立つのは、筋肉もりもりで頭がちょっと残念な元婚約者、レンブランド様。どう見ても空気読んでないその宣言に、場内は騒然。いやいや、卒業式ですよ? 一生に一度の感動イベントなんですよ?
そして追い打ちをかけるように、会場の奥から立ち上がったのは――セザンヌ・アルフォード王女。お隣の国の超重要人物でありながら、満面の笑みで壇上へ。
「わたくし、レンブランド様の子を授かりましたの」
……卒業式って、こういう暴露大会だったっけ?
まさかの国際ロマンス劇場開幕に、場内は悲鳴とざわめきの嵐。あっちでは気絶、こっちでは嗚咽、わたしは咳き込み中。
そして現れたのは、ナルシスト全開の第三王子ウイリアム様は、実は王女の婚約者。「本当なのか!?」なんて問いかけに、王女は恥じらいつつ「はい♡」とお返事。
……ねぇ、これマジで戦争始まらない?
と、その場をキリッと締めたのが第一王子、シャルル殿下。イケボで「卒業式は中止。関係者、会議室に移動せよ」。いや、命令が軍隊。
というわけで、わたしたち四人は騎士たちに囲まれて、会議室に連行されました。はい、もうドナドナです。
――静かに卒業したかったなぁ。でも、これはまだ序章。
このあと始まる、王族たちの怒り、浮気男の言い訳、そしてわたしの反撃。
さあ、スキャンダルの舞台はこれから!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 12:30:00
33212文字
会話率:15%
世界に発表された超大型オンラインゲーム。
MrMMO RPG(Mixed reality Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)
『ハイファンタジー・オンライン(High Fan
tasy Online)』。
VR、AR、携帯端末、PCと接続機器を選ばず、クロスプラットフォームで相互にデータを取り扱うことが出来る究極の大人数参加型ロールプレイングゲーム。
数千年前、世界規模で起きた未曾有の大災害を経て、陸地の大部分が海中に没した。
物語(ゲーム)は、中央アジアにある、スカイトバーク王国“はじまりの街”からスタートする。
その日、ある一人の少女が森の中で目を覚ました――どうも、元の場所とは似て非なるもの?――と、独り言ちながらナビゲータの誘導で街へ。
どこか懐かしく、そしてちょっと違う世界。
戸惑いながら、逞しく生き抜いていく彼女(マル・コメ)の物語。
◆
彼女を転移させた力は?
ふたつの異なる世界が交差する魔力装置の存在。
世界を巻き込んでドタバタの冒険戦記。
◆
“近況報告”
ありがとうございます。祝! 総PV数40万突破でございます。
感謝してもしきれない、気持ちで心がもう一杯です。花粉症で泪に溺れているのか、喜びのせいか、いや、喜びの方で噎せ返り、咳き込み、鼻水を流して嗚咽、吐き気をおぼえながら感動しているところでございます。フォロワーさん、ありがとう!!!!
そして、ついに、ブックマークも200を越えました。
まさか、ここまでいや、これを糧に。
私は、もっと大きくなりたい。
「大きくしたのは俺たちだ」と言ってもらえるようなモノになりたいです!
◆
“作者名”変更。
Twitter アカウント名の“さんぜん円ねこ”と同期したいと思います。
もっと皆さんと繋がりたいという思いですので、今後ともごひいきお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 00:00:00
4116220文字
会話率:25%
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
大人が泣く時って、何時もそう。
凄く静かに、嗚咽さえ漏らさず、トイレで泣くんですよ。
そうして戻った時、何食わ顔で過ごすんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 17:58:14
1305文字
会話率:33%
三年前、姉は、地図にない山に消えた。
理由も痕跡も、なにも残さずに――ただ、祠だけがそこにあった。
姉の背中を追って山に向かった灯野澪(ともりの・みお)は、祠の前で“記憶にないはずの景色”と再会する。
自分はこの場所を知っている。けれど
、思い出せない。
その胸の奥には、“もう一人の自分”の声が眠っていた。
失われた記憶。
中途で断たれた祈り。
そして、人ならざる“何か”と交わされた契りの痕。
これは、怪異を祓う物語ではない。
怪異と共に歩くことを選んだ者の、契りの記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 23:58:28
5784文字
会話率:16%
人生ままならない。
本当に……ままならない。
深い溜め息はやがて嗚咽になってしまう。散々泣いたのに、涙が尽きることはない。
『客人一名と共に帰る。二十歳の女性だ。屋敷で一番良い部屋を用意し、滞在に不自由のないよう準備しておくよう
に』
二十歳の女性を連れて帰り、屋敷で一番に良い部屋を整えろ。
それは、私に部屋を……屋敷を出て行かせるようにとの指示だ。
離婚。
確かに、それを望んだのは私からなんだけれども。
離婚を望んだ私の手紙には返事を寄越さずに、女性を伴って帰還するとは。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 17:29:39
42692文字
会話率:25%
ヴォッフォッ……グァふッ!!
ソラは優雅に口に含んでいた紅茶を吹き出し、盛大に咽むせた。
淑女にとってあるまじき様相だが、そんなことには構っていられず、ソラは心底勘弁して欲しいと思った。
なんで……なんで今思い出したのかなぁ!? 今
じゃなくて良いよね? むしろ今じゃないよね!?
何の前触れもなく、ふと思い出した記憶。
それは前世の記憶で……。
山なし、谷なし、オチなし、事件なしの平坦なお話です。
ほっこりしてもらえたら嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 22:29:07
11682文字
会話率:18%
好きなネット小説の結末に物申そうとDMを送り付けるため立ち上がり、ベッドに頭をぶつけて死亡。断頭台へ並ぶ冬の空の下でそれを思い出した宝砂王女は「前世享年2×歳。今生は13歳か。来世は20年の生を目指そう」と覚悟を決めて処刑台に昇った。しかし
、そこでここはもしや、自分が感想を送り付けようとした小説の世界なのではないかとふと思い浮かぶ。グッバイ今世としてしまうのもいいけれど、最後にやれるだけやってみようか。断頭台でギロチンの刃の下にセットされ、宝砂は全力で、某泥棒映画の名シーンのセリフを叫んだ。
「またものを語りに来たのか、貴女よ」
砕ける断頭台。破片と土埃で咽ながら、香の匂いが鼻につく。ギロチンの刃は砕け、砕いたのは宝砂の推しである小説の登場人物だった。
理想通り過ぎる姿と声のその推しの登場に、宝姫は吐血する。
「結婚してください!!」
「なんと?」
不吉な王女と家族に見捨てられた王女と、人間に飽きた神獣が、かつて神獣が異世界人に聞いた物語の料理を再現して美味しくいただきながら、なんやかんやする珍道中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 21:56:00
97533文字
会話率:39%
ラテン語、スペイン語、ポルトガル語文化圏の視点から、キリストと細菌医学と死をテーマにしたオペラやファドを歌う「墓の魚」の作曲家の詩です。シェイクスピア、ゲーテ、ボードレールの様な作品を作ります。比喩と象徴の世界へようこそ。
キーワード:
最終更新:2025-01-26 02:56:39
232文字
会話率:0%
信号で止まり、横断歩道を行く人を目で追う。
最終更新:2024-10-09 14:03:01
1600文字
会話率:27%
プールの授業中。
……私は見学。
最終更新:2023-07-23 19:51:52
2110文字
会話率:18%
雨の降る日。
―今日は偏頭痛が酷い。
最終更新:2022-06-04 13:33:11
2121文字
会話率:17%
また、こんな時間に。
不眠症なのかな?
キーワード:
最終更新:2024-09-04 04:41:54
377文字
会話率:0%
蛇と心と体の話です。
肌と姫さまと石畳の話です。
あと、睫毛と嗚咽と世界の話です。
あなたは、蛇が好きですか?
わたしは、…………
最終更新:2017-11-25 00:25:49
750文字
会話率:17%
ド変態による、ド変態同士の交流は。
かなり、気持ち悪いモノでした。
吐き気がします。
最終更新:2024-08-31 23:15:45
200文字
会話率:100%
やったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キーワード:
最終更新:2024-08-28 07:25:28
1404文字
会話率:0%
「ようやく落ち着いたな……」
とある山小屋で、彼はそう一人呟き、笑みをこぼした。
……何が『落ち着いた』だ。環境に馴染めず、こんなところまで逃げてきて、もう何もかも終わりではないか。ああ、まだ打つ手があったのではないか……なんて、落ち
着いた今だからこそそう思えるのだ。当時の状況を思い出すと身震いがする。
食べ物、空気、あらゆるものに体が拒否反応を示し、気が狂いそうになった。そう、アレルギーだ。
それなりの企業に入り、うまくやっていたが、ある時、突然体にかゆみを感じた。オフィスでボリボリと体を掻いていたら、周囲に訝しがられた。私は体を掻くのを我慢しながら、かゆみの原因は食事にあるのだろうと考えた。それ以降は食事の内容に気をつけるようにしたのだが、また一つ、また一つとアレルギー反応が次々と現れ、最終的に私の体は人間そのものに対してアレルギー反応を示すようになってしまった。こうなってしまった以上、もう無理だ。仕事も何も言っていられない。失敗だ。もう……他に方法が……こうするしか……。
彼は手に持ったナイフを見つめ、喉が絞まる感覚に襲われ、嗚咽した。その時だった。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-27 11:00:00
1181文字
会話率:30%
やめろ・・・・・・やめてくれ!
テレビに映るその雪だるまに誰かの手が触れるたびに
俺の胃も触れられ、揉みくちゃにされてる気分になる。
そんなときは決まって吐き気がこみ上げてくるが
便器の中に顔を突っ込んでも、出てくるものは嗚咽だけだ。
そこ
で、いつ食事したかを思い出そうとするが
頭に浮かぶのはあの雪の日だけだ。
「俺は・・・・・・悪くない俺は悪くない・・・・・・」
吐き出した言葉を吹いた風につき返され
体の震えは更にひどいものになった。
たまたまだったんだ。
テレビで流れた格闘技の試合。
あれさえ見なければ、体を動かしたくなって家を飛び出すこともなかったし
絡んできたオッサンに強気な態度で対応することもなかった。
しかし、まさか突き飛ばした先の石に頭をぶつけるなんて・・・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-26 11:00:00
1994文字
会話率:15%
「私、幸せになりたいの。だから、死んでください、|お義姉さま《おねえさま》!!!」
そんなことを言われて、義妹に包丁を向けられてる私は、当然逃げる。
「止めなさい、アレンシア。貴女はクソ王子に騙されてるのよ! 目を覚まして!!」
追い
詰められて階段。
あ~れ~と、体が浮いて階下へダイブ。
打ち所悪く、
チーン♪と、ご臨終。
異母妹アレンシアは、今頃事の大きさに驚き動揺している。嘘泣きではない涙が頬を伝い、膝を突いて嗚咽をあげる。
「あ、ああっ、|お義姉さま《おねえさま》。私、私は何てことを。ごめんなさい、ごめんなさい………」
あっと言う間の出来事で、使用人が止める間もなく死んだ私はナイアガラ・アルサーキ。公爵家の長女だ。
私がクソ王子呼ばわりしたのは、この国の第二王子ケニーア・イブメリアンで、私の婚約者だった男だ。
ケニーアはナイアガラの婿となり、アルサーキ公爵家の婿に。ナイアガラの兄はザンクロス大公家の婿に入る事が、幼い時に王命で決まっていた。
◇◇◇◆◆◆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 20:43:01
15519文字
会話率:24%
「抜魂の歌声」をご存知だろうか。そう、その歌声を聞いた全ての生物が動きを止め、膝をつき頭を垂れ、体は震え嗚咽が止まらず、己の罪を悔いている内に魂が召されるという、あの「抜魂の歌声」だ。
おしとやかで美しい女性・穏知代が「抜魂の歌声」の持ち主
だと知り、いつかその歌を聞きたいと思っている馨の話。
※嘔吐まではいきませんが、えずく描写があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 11:00:00
2665文字
会話率:20%
嗚咽しながらハンドルを握る手が痛かった。アクセルを踏み込む足が熱かった。
最終更新:2024-02-23 16:25:26
1941文字
会話率:0%
ある日、口内炎を発見した私。いつもと同じただの口内炎だと思ったらなかなか治らない。耳鼻咽喉科に行って見てもらったら、大学病院で検査をすることに……。そこから始まる通院生活。初めてのCT検査、MRI検査、入院、手術。思ってもみなかった経験をし
た三カ月間を、体験したままに書いたエッセイ。私と同じように、検査や入院や手術が不安なあなたに少しでも参考になって貰えたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-14 19:13:16
36752文字
会話率:24%
檻の中で咽ぶ私に/黒田咲貴
まず初めに、この小説を開いてくださりありがとうございます。この小説は、暴力・監禁などの表現があります。苦手な方は読まないことをお勧めします。ここから先はご自分の責任で閲覧ください
今回の小説が私にとっての初投
稿となります。拙い文章や言葉だったり、機能を把握していなかったりする部分が多々あると思いますが、多めに見てくださると幸いです。 (2023,10,30,現在)
〜あらすじ
啓大に恋をしている実恋。勇気を振り絞って告白をし、無事付き合えた二人。だが、実恋の感情が暴走してしまい……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 22:35:48
217文字
会話率:0%
ーー遥か遠き異郷の地にて、何の因果か石が目覚めた。
痴れ者たちが統べるは全ての世界。
聞け、安寧無く、もがき苦しむ衆生よ。
安穏を破りしその石は、光より、闇より、果ては空より出づる。
鎧を纏いし姿は、まさに神。
その威光
を前に、感涙に咽べ。
汝、幸福を捧げよ。
主を信じましょう!!
御姿は丸い石に見えるかもしれませんが、それは貴方の信仰心が足りない証拠!!
主は我々の悩みを破壊してくださる、いと尊きお方!!
さぁ皆様ご一緒に〜!!
フラギル様バンザ〜イ!!バンザ〜イ!!
ーーこれは、敬虔な信徒によって祭り上げられた主人公が、己の欲の赴くままに異世界を粉砕して回る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-28 19:10:08
170974文字
会話率:45%
ユートはある日聞いてしまった。
隣の家に住む大好きなおばさんの秘密を。
それはユートにとって信じたくない秘密。
秘密を守ると誓うユート。
しかし、さらなる試練が!
最終更新:2023-10-02 06:33:06
3402文字
会話率:28%
小学生の息子に初めての友達が出来た。その子の名前はコータくん。
最終更新:2023-08-02 08:30:51
6858文字
会話率:15%