アンバー・ソノックスは、『蜜の聖女』という力を授かった王国の聖女。
婚約したラインハルト第一王子の嫉妬と嫌がらせによって、アンバーはその能力を発揮できなくされていた。
「聖女に相応しくない」と言われたアンバーは婚約破棄をされ、更には国外追放
の中でも『魔王島』という島へと流されてしまう。
魔王島は、王国の者では太刀打ちできないような魔物が溢れる危険な島。
アンバーは最後の力で探索をし、島の向こう側を目指す。
山の中に扉を見つけたアンバーは、これが魔王の城かと思い中に入ると……そこにあったのは焼き上がったクッキーであった。
一方ラインハルト王子は、新たに『花の聖女』を婚約者に迎え入れ、順風満帆……になるかと思いきや、今までのように活躍出来ない。
期待外れと煽られたラインハルト王子は再び聖女に責任を押しつけようとする。
結果、他の聖女からも見限られ、王子は転落への道を辿っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-03 00:47:41
192500文字
会話率:36%
「女王陛下、……いや、シルヴィア・ローゼンハイム。あなたを王国の大罪人として逮捕する」
ある日の夜、私は臣下の貴族によって逮捕された。臣下の一人が、私の髪の毛を掴んで窓際に連れて行く。そして、城壁の向こう側で淡く瞬く赤い光を私に見せた。
「……あれは何ですか?」
私の問い掛けに、臣下はしばらく|間《ま》を置いて答えた。
「革命の火です。王都は貴族連合軍が掌握し、残りはこの王宮を残すのみです。貴族連合軍と共に戦う民衆達が、王宮の城壁のすぐ外側まで迫っています」
「……革命?」
「今夜、ローゼンハイム王国は滅びたのです」
その逮捕から約一週間後、私は民衆の前で斬首刑となり、その躯(むくろ)は一切を残すことなく、灰になるまで焼かれた……。
◇ ◇ ◇
「シルヴィア・ローゼンハイム。汝は王国にその生涯を捧げ、鎮守の神々に忠誠を誓うか?」
……え?
私は、国王の王冠が置かれた玉座に向かって跪いている。斜め前には、背の高さほどの錫杖を持つ王国国教会の大主教が立ち、私を見下ろしていた。
──これは……、もしかして、六年前の戴冠式?
私は状況を理解できないまま、ゆっくりと後方を振り返る。すると、そこには数十人に及ぶ貴族達が整列して、私に向かって軽く頭を下げていた。
──あぁ……。あの時に戻ってきたんだ……。悲劇の始まりの日に……。
私は、玉座の背後に飾られた優しく|微笑《ほほえ》む父王、故グローヴィスの肖像画をじっと見つめる。
──お父様。私は帰ってきました。今度の人生では同じ過ちを繰り返しません。必ず、お父様から受け継いだこの国と国民を守って、立派な王になります。
「私は今ここに、第十六代ローゼンハイム王国の国王に即位したことを宣言します!」
こうして、シルヴィア・ローゼンハイムの国家再建ストーリーが始まった──。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 21:41:27
268899文字
会話率:42%
目指す先の向こう側へ
キーワード:
最終更新:2024-12-02 21:37:14
859文字
会話率:34%
オタクで鬱になることがクセになりながらも仕事に生き、上司にこき使われている27歳。ふっ……おっさんと呼びたければ呼べばいい!実際に俺も自分のことは若者とは思っていない。アラサーなんてじゅうぶんおっさんだもんな。彼女?バカ野郎!社畜と化して
いる俺にジョーカノなんているわけがないだろう!
そんな俺の唯一の癒しはここ数年で人気が上がってきている声優の『REONA』チャン。声優図鑑やいくら検索をかけても彼女の詳細データを知ることができない。年齢も出身地も顔写真も不明。SNSは利用しているらしいが簡素な発言ばかり。新しいアニメ、〇〇役に決定しました!とかそんなのばっかり。顔などが残る写真などは一切公開していない。一瞬、最近AI技術が発達してきているからAIが作り出した声優なのか?と思ったが、REONAの演技力はAIにはまだまだ作り出せないだろう!それほどまでに俺が推している声優の一人だ。が、最近の俺はどうやら世間一般で言われているところのリアコになっているようだ。俺が?リアコ!?癒しの存在が恋の対象に!?いやいや、この子はテレビの向こう側、俺とは生きる世界もなにもかもが違う存在だ。REONAが担当したアニメキャラクターのグッズを買い占めたり、REONAが担当しているアニメキャラクターが誕生日を迎えればわざわざケーキまで用意して祝ったりする程度。これがリアコと化しているのか?
今まで基本的な情報が一切表に出ていなかったREONAだったが、近々男女問わず人気声優たちがライブをするらしい。そこにREONAも登場するらしいのだ。これは、行くしかない!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-02 09:54:00
144847文字
会話率:48%
私の名前は田中魔裟斗。みんなからは魔裟とよばれている。そしていつも通りの生活を送っているとある日突然勝手に異世界に呼び出され向こう側の事情をこっちに完全に押し付けこちらのことを一切考えていない。でもまわりのみんなは特になにか言うこともなく、
従っている。そしてわけのわからない理由で追い出された。これからどうしようかな。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 16:00:00
214332文字
会話率:85%
社会人2年目のOL、中倉蓮華。
同期にも恵まれ、仕事もやりがいがって日々充実している。
たった1つ、忘れられない過去を抱えているだけ。
そう、「過去」だったはずだったのに。
変わらない毎日。
帰ると家の前に人影。
目の前にいるのは、まさか
のテレビの向こう側の人ーー?!
「過去」が「今」に変わる瞬間。
一つの恋も動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 08:00:42
120562文字
会話率:49%
3話で死んでしまったアリサ。そして、その向こう側の世界でもまた事件が起こってしまいます……
最終更新:2024-11-28 19:50:00
305866文字
会話率:81%
この物語は、カイルという青年が予期せぬ運命に導かれ、未知の世界でさまざまな冒険を繰り広げる話です。カイルは、自分の過去や家族について知らないことが多く、やがてその秘密を解き明かすために旅を始めます。彼の旅は、単なる冒険ではなく、友情、愛、そ
して自己成長をテーマにしています。リラ、アルリック、そして他の仲間たちと共に、カイルは困難に立ち向かいながら、真の力を発見していきます。物語は、選択が人生をどのように変えるか、そしてどんなに暗い道でも希望を見出すことができるというメッセージを伝えています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 16:11:08
992文字
会話率:20%
この物語は一人の少女と四人の英雄が、世界を創った神々を殺し、神殺しと呼ばれる様になるまでの話である。
この世界を創ったのは四人の神と一人の女神だった。
四人の神は女神をとても愛していた。
その愛はいつしか歪み醜い形となり、創った世界をも巻
き込んだ大戦争へと発展していく。
女神は嘆き悲しみ、神々の前から姿を消すと世界各地を巡り、癒やす旅に出たのだった。
神々が創った世界は女神により大きく分断され、境界には高く聳える壁が出現した。
神々は女神に懇願した。
その願いに女神は数百年に一度現れる各神々の"愛し子達"を神殿に連れてくるように言った。
しかしその約束は、数千年間…守られる事はなかった。
「…俺は、神を殺す」
「この壁の向こう側って…どんな景色が広がっているんだろう」
「い、いたっ…痛いよ」
「断じて女装は…俺の趣味じゃねぇぇーーーー!!」
そうして、数千年もの月日が経ち愛し子達の復讐劇が今ここに始まるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 22:39:30
35356文字
会話率:30%
え〜ッ!!
刺された後にミリオネアだ〜!!
ファイナルアンサー?
最終更新:2024-11-27 12:02:48
1759文字
会話率:71%
将来を見据えて、着実堅実に生きる29才、山本あけみ。
普段通りに一日を終えるはずだった。
仕事帰りの交差点で、それは起こった…夢の向こう側で夢を観ることに…。
一歩一歩、歩んできた。
時には石橋を叩くが如く。
そんなあけみが夢の向こうでチー
トな力を手にした時、あけみは…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-27 07:49:35
14132文字
会話率:62%
平凡なサラリーマン、田中修平(43歳)は、休日に息子と訪れた公園で、無邪気な子供たちに煽られるままジャングルジムに挑むことに。しかし、「昔取った杵柄だ!」と意気込んだものの、あえなく足を滑らせ大転倒。次に目を覚ますと、そこは雪と氷に覆われた
異世界だった――。
迷い込んだ白銀の世界で、美しき氷の女王との出会いが修平を待ち受ける。彼の平凡な人生は、この瞬間から大きく動き出す!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 00:35:39
3101文字
会話率:56%
医学部受験に失敗し、医師になるという夢を諦めた太郎が、ひょんなことから演劇の劇団に入り、希望をもつようになるという話。
キーワード:
最終更新:2024-11-24 14:58:22
1018文字
会話率:40%
エステルの祖母は不老不死を研究していた。
祖母の死後、祖母の研究室となっていた別邸を訪れたエステル。
そこに残された祖母にそっくりな女性の肖像画と、祖母の日記。
遺された日記に記されていたのは、森の奥深く、ひとり静かに暮らす青年の存在だった
。
日記に記された研究の真の意味を知り、その遺志を継ぐ決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 22:48:58
35766文字
会話率:37%
20××年2月22日、日本国は初めて憲法改正を行った。それは、憲法前文に新たな内容を付加するものだった。~世界のはじっこで僕らはカワイイを発信するすることで武力行使で国際紛争を解決するっていうマッチョでキモい行為の消滅を図り、難しいけど、本
当の国際平和と全生命体の幸福の実現を求めていくのね…【憲法前文より】
これは日本で初めての革命、「かわいい革命」が始まり、成し遂げられるまでの物語です。
第1部:市民サークル「猫地獄」編
202X年、沖縄県の宜野湾市という街にある小さな保護猫カフェから物語はスタートする。
主人公の女性ナオは仕事に追われ疲れていた。そして、孤独だった。
ある日、彼女は猫おばさんKと出会う。
〝ネコは自由なんかじゃありませんよ〟
〝ネコに限らず全ての生き物には自由なんてありません〟
〝ネコがカワイイんじゃなくて、ネコを見てあなたが「かわいい」と思ってるだけですよ。カワイイはヒトの中にだけ存在する特別な感情だと思います〟
〝素敵な感情だと思いませんか?〟
第2部:オヤジ撲滅党 編
ナオは若き革命家マリコと出会う。
パワハラ、セクハラ、カスハラ…アップデート出来ない人々。マリコはナオにオヤジ撲滅運動構想を語る…マリコの語るオヤジとは、おっさんだけにとどまらず、おばはん、スポコン、ヤンキー、偽ギャル…カワイイの向こう側にいる者の総称だった。
〝オヤジ共よ、マウントをとるな、道具を取れ!〟
〝威張り散らすな、まず、話を聞け!〟
〝カワイイは、日本人の本質、いや、人類の本質だ!〟
~オヤジ撲滅党、スローガンより
第3部:カワイイ革命 編
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 22:41:43
1438文字
会話率:0%
「もう一度、お前に触れたい―――」
ある日、世界に穴が開いた。
その向こう側から現れた異界の怪物―――ラルヴァにより、世界はひっそりと滅びに向かっていた。
そんな中、ラルヴァと戦う青年・響斗が出逢ったのは、世にも美しいラルヴァの少
女。
とある事情で思念体となってしまった彼女を元に戻すため、響斗はラルヴァの謎を解き明かすことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 21:38:40
273742文字
会話率:35%
絶対に行くなと言われ続けていたあの山の向こう側。ある日、何を思ったのか友達が一人で向かってしまった。僕は、すぐに後を追ったがなかなか見つからなかった。
キーワード:
最終更新:2024-11-18 15:48:25
3582文字
会話率:40%
誕生日には一緒にケーキを食べよう。
何ケーキがいいかな。君の好きなチョコケーキにしよう。
ふとした日常の大切さ、その暖かさ、幸福を知る人に贈ります。
最終更新:2024-11-16 00:38:10
990文字
会話率:0%
被害者大体私!?
異世界転生したアレイヤ・ノルマンドは、ここが乙女ゲームの世界であることに気付く。たくさんの魅力的な攻略対象、推しキャラ、そして悪役令嬢。
画面の向こう側でよく見た世界の中、ヒロインとしてどう立ち振る舞うか決めかねている中始
まったアレイヤへの犯罪事件。
ヒロインは狙われやすいとはよく言うけど、違う、そうじゃない。
斬髪事件、魔力暴走事件、毒入りスイーツ……起こる事件はすべてアレイヤを狙ったもの!
って、自分の身を守るって難しい!悪役令嬢ゼリニカ様、助けてもらっていいですか!?
ああもう面倒な!誰ですか、犯人は!
私が全部解決して御覧にいれましょう!
※短編で上げていました「助けて悪役令嬢!」二作の連載版になります。
※キャラクター設定を多少変更しています。
※斬髪事件と魔力暴走事件はすでに投稿したものとほぼ同じです。(書き直しはしています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-10 07:00:00
327201文字
会話率:31%
――西暦2XXX年。
半世紀ほど前、突如として異界とこちらを繋げる、『ゲート』と呼ばれるものが全世界各地に出現した。
ゲートの向こう側には、獰猛な異世界人――通称『モンスター』が潜むダンジョンが広がっており、そこから溢れだしたモンスタ
ー達によって、出現当時は主要都市が崩壊するレベルの打撃を受け、各国はゲートに対する防衛策を講じた。
それと同じくして、子供達の一部が“覚醒者”と呼ばれる人類には驚異的な身体能力を持って生まれ、彼ら彼女らが成長し、モンスターへの対抗手段として動員された。
これが、主人公・八神暁夜の通う国立学園の先人たち、“|探索者《シーカー》”と“|猟犬《ハウンド》”の総称、“ハンター”の起源となっている。
その業界の中、“最弱”と揶揄される世界でたった一人の『Eランク』ハンター、八神暁夜は、日本のとある町でハンター養成学校へ籍を置いていた。
物語は、そんな彼が“とある事情”で休学している所から始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 15:17:02
462324文字
会話率:45%