いにしえの昔。人々が暮らす唯一の小さな大陸には、五つの里が存在していた。
北方の【雪満里(ゆきみつさと)】、南方の【花散里(はなちるさと)】、西方の【風舞里(かぜまうさと)】、東方の【星降里(ほしふるさと)】、そして、大陸中央部にある【月輝
里(つきかぐさと)】である。
そこにはおのおの一人の【巫女姫(みこひめ)】と呼ばれる、天神地祇を統べる存在がおり、彼女らの神託やお告げによる祭政一致の政治が行われていた。
【巫女姫】は神が純潔の少女にのみ与えし宿命である。
選ばれた乙女には、十五歳の誕生日までに、身体の一部に【聖紋】と呼ばれる不思議な紋章が表れる。それがすなわち、国家を背負うことを宿命づけられた【巫女姫】となる証だった。
花散里の聖都【散花(さんか)】に暮らす少女・淡雪(あわゆき)は、新たな巫女姫・真珠(しんじゅ)が立つ儀式である【誓願の儀】の朝から、奇妙な胸騒ぎに襲われていた。
住まいである孤児院で水まきをしていたところ、不審者に腕を取られ、草蔭に拘束される。
侵入者の正体は、星降里の巫女姫を殺害した大罪人として指名手配されている、藍晶(らんしょう)だった。
その瞬間、彼が手にしていた青い勾玉に反応し、淡雪の胸元に巫女姫の証である【聖紋】がなぜか浮かび上がる。
花散里には新たな巫女姫がいるはずなのに、なぜ……?
巫女姫と五つの里を巻き込んだ、淡雪たちの冒険が、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-02 12:00:00
57316文字
会話率:35%
普通の人には見えないモノ、妖怪や幽霊の類が見える少女、仁南《にな》はその能力ゆえ、妖怪に狙われて困っていた。見かねた祖母は、その分野の専門家である僧侶、重賢《じゅうけん》の元へ、高校の三年間、預けることにした。
しかし、京都に到着したと
たん、迎えに来た遥とともに、妖怪に誘拐されてしまう。その先にいたのは、鬼と吸血鬼、さっそくトラブルに遭遇して前途多難の予感。
平安時代から妖怪退治を生業としている綾小路家の人たちや、縁のある妖怪たち、鬼の珠蓮《じゅれん》と出会う。強い霊力を持つが故に、妖怪がらみの事件に巻き込まれていくが、その過程で、自分の出生の秘密や、右目に宿る悪魔の正体を知っていくことになる。
この物語は、前作『金色の絨毯敷き詰められる頃』で書き切れなかった鬼の珠蓮のエピソードを完結するための物語です。
前作を読んでなくても楽しんでいただけますが、興味を持っていただいたなら、是非、読んでみてください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 22:00:00
196549文字
会話率:49%
京都の古い町家に暮らす藤原重蔵は、平凡な日々を送る五十過ぎの男だった。しかし、ある夏の日、骨董市で手に入れた緑の勾玉が彼の運命を変える。勾玉の不思議な力に導かれ、抑えきれぬ情欲が目覚めた重蔵は、夜な夜な遊郭へと足を運ぶようになる。そこは、
夏の暑さと欲望が絡み合う、淫靡な世界。遊女・彩花との出会いが、重蔵の体と心を狂わせていく。絶倫の男と遊女が織りなす、熱く激しい一夜の物語が、今、幕を開ける――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 01:34:37
1944文字
会話率:37%
三年前に死んだはずの兄の訃報を受けた、高校生の野宮 一格(のみや・いっかく)。
応援一筋の人生を歩んできた一格は、八剣 一星(やつるぎ・かずせ)との出会いを境に、怪物の闊歩する夜へと身を投じる。
十二月を間近に控えた冬樫市では、不可解な死
傷事件の噂が流れていた。
巷で勢力を広げつつある新興宗教『りんご教』と、一格が出会った美しいシスター。
『機関』と呼ばれる謎の組織と、一星が尊ぶ正義の在り方。
そして、人知れず抗争を続けてきた異能力者たちは、勾玉を巡る命懸けのゲームを始める。
兄の死の真相は?
誰が味方で、誰が敵なのか?
ゲームの裏に隠された真の目的は?
一星とともに謎を追いかけながら、一格は戦う理由を見つけ出す。
――ある年の夏。此処ではない何処かの世界にて始まる“現代風幻想奇談”。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 18:00:00
162316文字
会話率:30%
あの夏の日からずっと護ってくれていた彼を助ける物語。
都は五天龍を探し呪いを祓う事が出きるのか!?
現実世界でもファンタジーな世界で不思議な物語がこれから始まる?
最終更新:2025-02-21 23:45:35
6150文字
会話率:23%
ななこはごく普通の小学生。
しかしある春休みの夕方、不思議な勾玉が空を飛ぶのを目撃する。
そして始業式の日。
ななこはなし崩し的に不思議な勾玉を受け継ぐことになる。
一方、生徒会長白戸には大いなる野望があった。
古文書にある勾玉の秘密を解
き、天地開闢の力を手にすること。
不思議な勾玉を狙う生徒会とななこ達の戦いが始まる……のか?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-01-13 17:39:00
13112文字
会話率:54%
『これは神の力を宿した勾玉を巡る物語である。』
ある春の日、謎の声に導かれ、少女ななこは不思議な勾玉を手に入れる。
時を同じくして巻き起こる妖怪変化らによる怪事件。
どうやら事件の中心にあるのは勾玉のようで……?
名も無き市井の少女が、
途方もなく壮大な謎にどう立ち向かう?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-27 23:56:35
26096文字
会話率:56%
⚠️⚠️必読!!⚠️⚠️
話が進むにつれ異世界転生要素、恋愛要素、主要キャラの死亡、激しめの戦闘描写、ファンタジー要素、戦争拷問等残酷描写等がほのめかされて行くと思いますが予めご了承ください。
この作品は史実ファンタジーであ
り現実世界とは異なる内容も多くあります。
ネットリテラシーをもってこの小説の内容、言葉遣い等が正しい情報かどうかは自分自身でお確かめ下さい。
魔法と色彩豊かな絵の具と勾玉が特産品『彩の国』で穏やかな暮らしを送っていた。とある1家の末っ子澄夏は、ある日突然『夢とお花のおとぎ話集』という絵本の中に閉じ込められてしまう。
そんな澄夏が暇しないように澄夏の家族は日記を送ることにした…。
魔法や童話、音楽に植物、魔物、エルフや妖精さんたちに王子様やお姫様…ファンタジーの王道を詰め込んだ世界で紡がれる日々にぜひ癒されてください✨
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 12:20:25
1582文字
会話率:0%
雛菊乃郡に暮らす水鳥と菫は同年同日に生まれた従姉妹同士。本家の一人娘として厳しく躾けられた、美しく聡明な水鳥。その引き立て役であることを求められてきた菫。二人の少女は十二歳の時に『選定者』だという青年と出会い、雛菊乃郡にばら撒かれた黒い勾
玉を集めるよう命じられた。それは人間の怨嗟や恐怖などの負の感情を吸わせることによって生み出された禍玉(まがたま)と呼ばれるもの。選定者は、より多くの禍玉を集めた方が『暁鐘の舞姫』として宮中に迎え入れられ、集められなかった方は生贄として神に捧げられるのだと、二人に告げた。
両親の支援のもと何の苦労もなく禍玉を集めてゆく水鳥だが、次第に禍玉の影響を受け心を蝕まれてゆく。一方の菫は――さっさと生贄となる覚悟を決めていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 13:38:07
5612文字
会話率:25%
その祠の中には綺麗な勾玉が納められている。
そんな噂が学校で流行っており、それを聞いた私は友人達とともにその真偽を確かめることにした。
最終更新:2024-08-05 20:00:00
619文字
会話率:0%
「今日から、この子はお前の妹だ」
背中に大きな翼を持つ鳥人族の少年、ハヤブサ。長く里を離れていた彼の父、鳥人の族長が拾ってきたのは人の子。森でさまよっていたとかで、ボッロボロのガッリガリの幼い女の子。
「人の子が、ボクの妹!?」
「この子の世話は、お前にまかせた」
父親に、無理やり人の子を押し付けられたハヤブサ。
「なんで、ボクがお世話しなくちゃいけないんだ!」
それも、よりにもよって、人の子なんて!
鳥人と人は仲が悪い。森は鳥人のもの。野は人のもの。そう太古の昔に神々が定めたのに。人は自分たちを神の末裔だとか言って、世界を自分たちのものへと作り替えていく。鳥人の森を奪っていく。
そんな、憎くて、大っきらいな人の子の世話。
イヤでイヤでしょうがないのに、人の子はハヤブサにとっても懐いて……?
「……少しだけだからな。ちゃんとお世話しないと、父さんに怒られるからな」
しぶしぶ、人の子の世話をするハヤブサ。
鳥人の兄と人の子の妹。どんだけ嫌っても、ずっと自分を慕って懐いてくる人の子。ハヤブサたちに出会う前、心を砕かれ声を失うような目に遭った人族の少女。
「メドリは、ちょっと翼をなくしただけの女の子だ」
少女に「メドリ」と名付けたハヤブサ。彼と、彼の仲間、そして他の鳥人たちも、メドリを受け入れ始めた。――けれど。
彼女が手にする薄桃色の勾玉。森に突き立てられた剣。彼女を求める人の皇子。
メドリには、なにか秘密があるようで――!?
はるか昔、神々の時代が終わり、人の時代が始まる少し前の世界の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-07 16:00:00
88466文字
会話率:36%
主人公、思颯想誐はある日の学校の帰り道、水色に輝く勾玉を拾う。
それはには、勾玉の精霊が宿っており、想誐は剣の能力を得ることになる。
そこに、勾玉を奪おうとやってくる、並列世界の略奪者たちが襲いかかる。
想誐たちは普段の日常を取り戻すことは
できるのか?
この小説は今月で完結させるつもりです。大体6話で終わらせるつもりです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 22:31:56
29143文字
会話率:50%
現代の田舎町に暮らす少年が、異界からきた謎の少年と出会い、一緒に和の世界を旅する和風冒険小説です。
最終更新:2024-02-17 22:25:16
5940文字
会話率:3%
巫女の家系に生まれ、神のよりしろとして育てられた時姫。
幼馴染みの時姫を神の供物にさせないため、時姫を守りたいが、普通の人間である影彦は家に伝わる神器、勾玉の腕輪を身につける。
勾玉は全部で五つ嵌められるようになっている。勾玉の力を借り、影
彦は時姫のために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 08:00:03
5833文字
会話率:56%
庶民サーガ最終章
汎用人工知能が実現し、VRと現実、デジタルテクノロジーが拡大した近未来。
超人達の選民会議は思考盗聴技術を駆使し、完全な支配体制を敷いていた。
だが、若人の中から、忘れられた自由意思の息吹を取り戻そうとする者、いや、その
資格がある者が現れる。
ヒヒイロガネの勾玉に導かれ、再び呼ばれた少女と、三国一のモブ野郎と自認する脇役人間達が出会う時、価値を失った物語が再び紡がれるーー
青春ジュブナイル伝奇SF!
chatgptなんぞに、小説は負けない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-25 22:39:32
21282文字
会話率:48%
大阪を散歩し続けて6年目のトイ・プーの散歩の話です。
最終更新:2024-01-06 17:00:00
175485文字
会話率:1%
何処からか錫杖が音を鳴らす。聞こえていけない、視てはいけない……鳴らした音は呪いを集める……。
紫の勾玉と仏像があったら逃げなさい……。
それは大事な帰りの道しるべ……。
死にたくなければ触らずに逃げなさい………。
■■に連れ去
られたくなければ………。
───シャン折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-16 18:30:37
5633文字
会話率:49%
不思議な閃光を浴びて帝都の人間が皆、木に変わった。たまたま運良く結界の貼られた中にいた三人は、人のいなくなった帝都を彷徨い出会うことになる。大正時代の実業学校学生作之助、高等女学校に通うきゑ、乙種音楽学校の女学生栞子の三人だ。三人はそれぞれ
閃光のあとで無意識に何かを与えられていた。それがそれぞれ銅剣、銅鏡、勾玉だった。やがて三人は彷徨った後に、三人に共通性のある出来事に辿り着く。そしてそれがこの世の再生のために三人が選ばれた理由だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 17:11:16
3233文字
会話率:44%
私は大学で民俗学研究会に所属している。
毎年行われる夏休みの合宿で、運悪く班を組むことになったのは嫌われ者の女子と、その取り巻きであるパリピ男子。何とか無難に実地調査(フィールドワーク)を終わらせようとしたものの、そんな面子で簡単にいくはず
もなく……散々足を引っ張られた挙句、私達は山道から転げ落ちてしまう。
目が覚めるとそこは、何故か人気のない不気味な屋敷だった。屋敷の探索に出た私は、道中、不思議な子犬と出会う。人の言葉を解するその犬は、名を八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)と言って、私に助けを求めてきて――?
―――――
全四話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-18 19:00:00
40677文字
会話率:33%
この物語は、異世界転移を果たしたクロスレゾナの二人が織り成す、全世界を蹂躙する異世界バトルラブコメディー。
毎年開催される疑似戦争、大規模戦線アルティナ。
高校生達はギルドと呼ばれる団体組織を用いて、四つの都市という箱庭の中で戦いを
繰り広げていた。
勝者には多額の賞金や、願い事を叶えてくれるアルティナの勾玉が授与される。
謎のゲートからこの世界に訪れたクロスレゾナ。
無限高一年支援科《シーナ》に所属する黒髪の男、九重明人と、苺オ・レをこよなく愛す金髪ショートの少女、ガオウは、穏やかな日常生活を送っていた。
ある日。テレビで生中継されていたアルティナの賭博で大金を手に入れてしまった明人は、自らもアルティナへの出場を決意する。
だが二年生へ進級した明人に課せられたのは、最低3名必須のツーマンセル戦に勝利する事だった。
そんな中、貧乏姫と呼ばれる女子生徒と偶然出会い、仲間に引き込もうとするが…………。
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この作品は、エブリスタにも掲載しています。
エブリスタ
https://estar.jp/novels/25401328折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 12:00:34
117075文字
会話率:42%
この物語は異世界転移を果たした二人が織り成す、学園系異世界バトルラブコメディー。
高校生は仲間と共に戦場と化した都市の中で大規模な戦闘を繰り広げていた。
勝者には十億の賞金や願い事を叶えてくれるアルティナの勾玉が授与される為、この戦
いを大規模戦線アルティナと名付けられ、高校生達の間では戦いの頂点へと君臨していた。
正体不明な謎の転移門から九重明人と苺オ・レをこよなく愛す少女ガオウがこの世界に訪れる。
元の世界クロスレゾナではレゾナスレイドと呼ばれる大規模戦線アルティナと似た戦争があり、また同様にアルティナの勾玉もこの世界の物ではない事を明人は最初から気付いていた。
ある日。大規模戦線アルティナの賭博で大金を手に入れてしまった明人は、自らも大規模戦線アルティナへの出場を決意する。
果たして明人達はこの世界に秘められた謎を解き明かす事は出来るだろうか…………。
━━━━━━━━━━折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 10:00:00
12955文字
会話率:28%
トラウマから抜け出せない少年を救ったのは憧れの人でした
最終更新:2022-08-12 18:11:50
3521文字
会話率:20%