美しき辺境伯令嬢オレリー・シルバーヴェルは、領地に閉じこもり『顔だけ令嬢』と呼ばれていた。
ついに領地から帝都へ……そして、煌めくデビュタントボールで、一人の美しい男ロシュディ・アレクサンドル公爵と運命的な出会いをする。
それが仕組ま
れた出会いだったとしても、初めての恋におちるオレリー。
ロシュディとの政略結婚、新しい命も授かるが……。
新しい命が危険にさらされた時……。
「守られるだけでは、全てを奪われてしまう」
険しい道を進むことを決意する。
精霊の助けと導きを得ながら、前世の記憶を頼りに『顔だけ令嬢』が、自分の足で歩きだす。
オレリーの想いとは裏腹に、彼女の心を求める男たちの思惑が交錯し、二人の運命も大きく動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 08:47:55
142379文字
会話率:53%
かつて十の王国を消滅させた「災厄の日」から三十年。
魔力は衰え、神々の加護も薄れた世界には、いまだ“種族の壁”が根強く残っていた。
そんな中、大陸の中央に位置する多種多様な種族が暮らす都市〈ダイバテイン〉。
その片隅にある小さな教会で、ひ
っそりと暮らしていたのは——かの「災厄の日」を引き起こしたハイエルフの血を引く少女、パルマール。
ある日、彼女は思わぬ事件に巻き込まれ、半ば強制的に『婚姻の儀』を受けることに。
その儀式をきっかけに、パルマは自らの中に眠っていた『愛の力』を目覚めさせる。
堅物で無愛想、だが頭の中はお花畑な騎士・シルバも巻き込み、
恋愛経験ゼロのパルマはなぜか【恋愛相談所】を運営することに!?
ヒューマンとエルフ、ドワーフに魔女、巨人に妖精、犬と猫(!?)……
異種族同士の恋の悩みは、一筋縄ではいかないものばかり。
それでもパルマは時に種族の壁を越え、時に心の壁を溶かしながら、人々の“愛”を繋いでいく。
「恋とは何か?」
「愛とは何か?」
そして、自らも知らぬ“初めての恋”と向き合いながら——。
これは、かつて世界から憎まれた少女が、
“誰かの幸せ”を願って紡ぐ、異世界恋愛成就譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 16:43:11
13339文字
会話率:52%
【かんたんな紹介】
好きな女の子を守るために世界を敵に回す系のお話です。
内容は主にバトルと、銀髪美少女とのイチャラブが中心です。
【あらすじ】
約3年前、『魔界』から西側諸国への魔物の大暴走が発生。
たくさんの人が犠牲になり、少年・ジル
の祖母と妹も帰らぬ人となった。
それからジルは冒険者、さらにはその上の人類の英雄『勇者』を目指す決意をし、剣の鍛錬を欠かさない。
そんな少年はある日、一人の少女と出会う。
子どもと大人の狭間の危うく儚い美しさ。輝いているかのような幻想的な水色の瞳。
銀髪の少女のあまりの美しさにジルは一目惚れし、初めての恋をする。少女はアリスと名乗った。
アリスはどこか不思議なところはあるが、距離感が近くて愛くるしい無邪気な少女だった。
ジルの初恋はやがて実り、二人は付き合い始める。
そして恋は愛に変わっていき、アリスはジルにとってかけがえのない大切な存在になっていく。
たとえアリスが世界の敵とでも言うべき、破滅の権化であろうとも。
これは一人の少年が、一人の少女のために戦う恋とバトルのファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 15:01:38
151382文字
会話率:39%
僕、第二皇子アルフォンスは、生まれながらの天才だ。
政務も、剣も、芸術も、全てが完璧。人々は僕を称賛するが、その心は虚ろだった。
色彩のない灰色の世界――そう、僕は人生に心底、退屈していた。
あの日、君の笑顔を見るまでは。
建国記念の夜会で
見つけた、辺境伯令嬢リリアーナ。
彼女が笑った瞬間、僕の世界は初めて鮮やかな色に染まった。
生まれて初めての恋だった。
僕は持てる全てを使い、完璧な手腕で彼女との婚約を取り付けた。
これで君も僕のものだ。そう、思っていたのに。
「……もったいなきお言葉です、殿下」
僕の前に現れた君は、心を閉ざした無表情な人形だった。
どんな贈り物をしても、どこへ連れ出しても、君は決して笑ってくれない。
どうしてなんだ?
僕の完璧な世界で、唯一思い通りにならない君。
君の心が欲しい。ただ、それだけだったのに。
僕の退屈だった人生が、君の涙ひとつで『幸せ』に変わる、そんな最初で最後の恋の話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-27 12:18:45
3625文字
会話率:20%
「もう頑張らなくていいんですよ。わたしがあなたを守ります。あなたのお嫁さんにしてください!」
世界を救った代わりにすべての力を失った若き勇者『クレス』。彼の前に現れたのは、絶世の美少女魔術師『フィオナ』。
年下の押しかけ女房なフィオナ
に迫られるクレスは、彼女の深い愛情によってどんどん甘やかされていき、次第に心を動かされ、魔王を倒すよりも難しい初めての恋に挑戦する!
これは、戦いしか知らない不器用で真面目すぎる元勇者の男が、最強で魔術師で美少女でだだ甘な年下のしかも巨乳なお嫁さんに癒やされて甘やかされまくる、二人のハートフルラブラブファンタジー婚姻譚!
※350万PVを突破致しました。また、1つの目標でありました1万ポイントを達成することが出来ました。本作をお読み下さったすべての皆さんに心より感謝を。ありがとうございました!
温かい感想などとても嬉しいです。また、楽しんでいただけましたらブックマークやご評価などいただけますと大変な励みになります!
※カクヨムさま、アルファポリスさまにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-24 18:00:00
1220812文字
会話率:48%
二十歳の萌黄は、結婚初夜に夫と妹の不貞を目の当たりにする。
初夜を逃げた萌黄は、メイドとして使われ虐げられる日々。
倒れた彼女を救ったのは、夫の弟・海斗だった。
海斗は萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、誰よりも優しく接してくれる。
そして彼が
案内した『汚れた蔵』は、実は魔道具師にとって最高の工房だったのだ。
萌黄には、かつて“匠姫”と称されたほどの魔道具技師としての才があった。
海斗との出会いが、その眠っていた才能と心を呼び覚ます――。
そして萌黄の心に芽生えたのは海斗への想い……初めての恋。
『萌黄姉さん』とわざと呼び、自分の感情を抑えている海斗。
しかし真白も、海斗へ激しい感情を抱いている様子。
純愛、狂愛……それぞれの愛が交錯する冠崎家。
最低の夫と、執着する妹に翻弄されながらも、萌黄は影工房で、新たな人生を取り戻すことができるのか?
◯咲花萌黄(さくはな・もえぎ)→冠崎萌黄
二十歳の控えめな性格の美しい娘。
縁談を妹の真白に決められ、嫁ぐ事になる。
子供の頃に『匠姫』と呼ばれる程『魔道具技師』としての才能があった。
◯冠崎海斗(かんざき・かいと)
十九歳の精悍な美青年。
魔道具技師としての勉強もしているが、祓魔騎士としての資格も持つ。
留学していたが、兄の結婚話を聞いて帰国した。
萌黄を『萌黄姉さん』と呼び、優しく接してくれる。
◯咲花真白(さくはな・ましろ)
十九歳の派手好きで男好き、我儘で凶暴な性格の娘。
姉である萌黄の縁談を勝手に決め、初夜で萌黄の夫を寝取った。
ただの嫌がらせではなく、何か魂胆があるようだ……。
◯冠崎陸一郎(かんざき・りくいちろう)
二十五歳の冷酷な男。
爬虫類のような冷たい瞳で、初夜に萌黄ではなく真白を抱いた。
その後も真白と一緒に、萌黄を虐げる。
萌黄を愛しているようにはとても見えないが……。
この作品はノベマ!様でも公開しコンテスト応募作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-21 22:32:05
29081文字
会話率:50%
30才の冬…僕は初めての恋をした。
相手は一回りも年齢の離れている女の子。
紆余曲折を経て恋人同士になった二人。
楽しかった時間、思い出達。
ある日別れは訪れる……あれから15年。
僕は今でも君に恋をしている。
最終更新:2025-06-10 18:00:00
1668文字
会話率:4%
中学1年生の蒼人(あおと)は、笑顔が眩しいクラスメイトの空(そら)と出会い、瞬く間に親友になる。同じ時間を重ねるうち、蒼人の心に芽生えたのは、友情を超える淡い恋心だった。照れくささと勇気の間で揺れる蒼人は、空の何気ない仕草や言葉に心を奪われ
ながら、初めての恋に戸惑う。一方、空もまた、蒼人との特別な絆に気づき始め、互いの距離は少しずつ近づいていく。学園祭や部活、すれ違いと仲直りを通じて、二人は青春の喜びと切なさを味わう。入学から卒業までの3年間、純粋で不器用な初恋は、どんな思い出を刻むのか。あの頃の自分を思い出す、甘くほろ苦い男子中学生のラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 18:00:00
40724文字
会話率:53%
きっと何か……ステキなことがあるはずだ!
ババア共の噂話に支配されたクソ田舎を脱出し、全寮制の魔法学校《ホーエンノイフェルト魔法学園》の3期生として入学した16歳の少女リア。
リアの目的はひとつ。
親元を離れて自由なスクールライフ
を送ること。
慣れない寮生活や勉強に悪戦苦闘する中、リアは元冒険者の学生、ルロイと出会い、強烈に惹かれていく。
初めての恋に戸惑う心に、容赦なくおそいかかる学期末試験。
激動の学園生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-07 13:13:06
221473文字
会話率:35%
※カクヨムでも掲載しています。
絶海に浮かぶ東方の島国、東貴和(ときわ)。
かの国はかつて神々の手によって創成され、今もなお神界から神々の支配を受けていた。
水を司る女神、弥都波(みづは)も〈領〉と呼ばれる区域の一つ、十海領を管轄し、日
々人間たちの平穏な生活を見守っていた。だが、人間たちを優しく見守るのは彼女だけ。なぜなら神々には本来『心』がなく、人間たちのことも単なる造物としかとらえていなかったからだ。
ゆえに異端である弥都波は、他の神々から蔑視蔑称を向けられていた。
そんななか、弥都波は海で溺れている少年を見つけ、彼を救出するために禁忌を犯す。勝手に人界へ降りてはならないという、最大の禁忌を――。
ゆえに彼女は神界へ戻った後、神長から神権を剥奪されて人へと堕ちた。
憧れていた人界で自由に生きられることを嬉しく思っていたのも束の間、人界でも彼女の居場所はなかった。
神からも人間からも心ない言葉と暴力を浴びせられ、絶望する弥都波。
そんな彼女に唯一手を差し伸べたのは、かつて溺れていたところを助けた十海領主・水瀬碧羅(みなせ へきら)だった。
彼は美しく成長し、人となった弥都波に『愛』を与える。
その優しい感情に触れ、弥都波は初めての恋を知るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-26 20:50:54
7094文字
会話率:42%
僕のスマホには、アリアという特別なAIが宿っている。――仲間も初めての恋も失ったけれど、全てを失くしたわけじゃない。復讐なんていらない。僕はアリアと一緒に再びダンジョンに挑む。お金をたくさん稼いで、好きなものに囲まれて、疲れたらとことん休ん
で――幸せの中心で、ただ「幸せ」を叫ぶのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 09:01:50
42613文字
会話率:53%
フロスティア王国の侯爵令嬢ネージュは、早くに母を亡くし、使用人たちからも冷たく当たられていた。
頼りの父は多忙で、ほとんど顔を合わせることもできない。
周囲からの評判は『陰気なブサイク令嬢』
しかも婚約者は「お前が醜いのが悪い!!」と言い放
ち、堂々と浮気。
そんな彼女の唯一の慰めは物語の世界――のはずだった。
だがある日、婚約者に殴られそうになった瞬間、前世の記憶がよみがえる。
そして、かつて"空想の友達"だったはずの存在が目の前に――。
「大丈夫、もう何も怖くないよ」
彼はただの空想ではなく、大地を司る強大な精霊!?
しかも、彼の力を目覚めさせたということは……
「お前はこれで大聖女というわけだ」
「ちょ、ちょっと待って!? 」
突然の聖女認定に戸惑うネージュ。
さらに、「君は美しい」と称える隣国アヴァリア皇国の皇太子まで現れて――?
虐げられてきた少女が運命を切り開き、
聖女としての使命と、少しずつ近づく初めての恋に心を揺らす物語。
恋愛パートに入るまで少し話数があります折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 08:00:00
119906文字
会話率:31%
「君を愛する気はさらさらない!」と宣言した婚約者にはもう一緒に住んでいる愛人がいる。知ってますけど?有名ですから。
お互いに干渉しないことを決めて、あこがれの王都生活を始めるローゼ。
前払いの慰謝料をつぎ込んで、ビジネスパートナーと新しい
事業を立ち上げて…。
離婚も事業もうまくいったけど、初めての恋だけはくすぶってしまいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-14 15:02:30
22294文字
会話率:38%
「うるさいな!私の体でしょ!好きにさせてよ!」
高校生の十和田風音の日常は、ある朝突然一変した。体の中から聞こえてきた見知らぬ声。それは彼女の内臓たちだった。
胃は不規則な食事に文句を言い、心臓は運動不足を嘆き、脳は哲学的な問いかけを投
げかける。最初は戸惑い、時に反発する風音だったが、次第に内臓たちとの対話を通して、自分自身を見つめ直すようになる。
思春期特有の体型の悩み、風邪との戦い、そして初めての恋。風音は内なる声に耳を傾けながら、自分の体と、そして自分自身と向き合っていく。
「みんなは私の一部で、私はみんなの集合体なんだよね」
声が聞こえなくなっても、体との対話は続く。自己受容と成長の物語が、あなたの心と体に共鳴する。
自分の内側にある小さな宇宙との対話が、今始まる――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 08:00:00
51139文字
会話率:51%
高校に入学した初風瑞葉は、心友の清水琴羽に誘われバドミントン部に入部することになった。
そして練習終わりに見かけるイケメン男子が気になっていた。
ある日、男子バドミントン部部長の羽吹春が女子バドミントン部の練習に紛れて練習することになり、
成り行きで瑞葉はペアを組んで練習することになった。かっこよくも、ちょっと子供っぽい彼に段々心惹かれていき……
初めての恋に戸惑いつつもストーカー気味になる主人公瑞葉とイケメンで優しくも恋愛経験のない男バド部長の春との甘酸っぱい物語に胸焼け注意!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 17:42:06
19977文字
会話率:43%
16歳。初めての恋人。変態紳士と才色兼備な女子。アブノーマルな純愛が、始まる。
この作品は、はんすけの小説置き場、カクヨム、PIXIVにも掲載しています。
最終更新:2025-04-19 09:39:11
72705文字
会話率:43%
12歳の冬、家族旅行でカナダを訪れた天宮煌太(あまみやこうた)。初めてのスノーボードを楽しみにしていたが、うまく滑れず転倒を繰り返していた。
「あっはは! キミ、雪だるまになりたいの?」
雪の上に倒れていた煌太は、まるで悪戯な妖精のよう
な笑い声に思わず顔を上げる。
すると、目の前にはキラキラと輝くような銀髪の少女が佇んでいた。
「スノボ、初めてでしょ? 教えてあげよっか?」
少女は勢いよくボードを滑らせると、意図も簡単に高く飛び上がる。
その美しさと迫力に魅せられ、その少女に導かれるまま、スノーボードを教わる事に。
「あの! 名前は!?」
別れ際、煌太は慌てて少女の名前を聞く。
「なお。白瀬那緒(しらせなお)! またな、煌太ー」
そう言うと、少女はボードを弾ませ、まるで雪の妖精のように飛び跳ねながら去っていく。
煌太はその姿に目を奪われ、少女が見えなくなるまで眺め続けた。
それは、少年が異国で出会った、初めての恋だったのだろう。
その後、10年の月日が流れ、煌太は朝のニュース番組で、偶然ありスポーツニュースを目にする。
『スノーボードハーフパイプ世界選手権、銀メダルは、イケメンプロボーダーの白瀬那緒(23歳)』
「那緒!? え?……イケメンって……男なのぉぉ!?」
この瞬間、煌太の初恋の思い出は、ボロボロと音を立てて崩れていく。
しかし、この思い出の男に再び出会う事になるとは、まだ知る由もない煌太であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 19:00:00
102663文字
会話率:49%
ーー「本」だけが、私の逃げ場所だった。
過干渉な母親のもとで育ち、現実の息苦しさから逃れるように本に没頭する24歳の麦島コムギ。
社会人2年目、彼女は偶然訪れた「要珈琲店」で、穏やかなマスター・聡と出会う。
古びた栞を手に、コーヒーの
香りに包まれた静かな空間で、止まっていた彼女の時間がゆっくりと動き出す。
過去の呪縛、初めての恋、そして自分自身を見つける旅。
桜の葉の栞が彩る、コムギの遅れてきた思春期のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 12:37:39
14562文字
会話率:24%
大嫌いな地元からやっと逃げられた。
サッカー大好き美少女、芙綺(ふうき)はあこがれの先輩を目指し
『ウィステリア女学院』に入学し寮生活を始めた。
初めての場所、初めての親友、初めての、憧れの人。
そして、初めての恋。
キラキラ女子校生
活、と言う割にはパワフルな先輩達やおかしな友人との日常生活。
『城下町ボーイズライフ』と同軸上にあるお話です。
アルファポリス・pixivでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 00:02:24
39785文字
会話率:52%
顔面偏差値Fランクの喪女、白鳥百合、二十九歳は、雷に打たれて死んだ。
もしかしたらワンチャンあるかも――そんな淡い期待とともに再び目覚めた彼女は、異世界で超絶美少女に転生していた。
今生の彼女の名は、リーゼロッテ=リシュテンガルド。シ
ーラン王国西方一帯を領有する辺境伯の一人娘だった。
持って生まれた圧倒的な美貌、高貴な身分、それに加えて、前世の知識と経験。
白鳥百合、いや、リーゼロッテ=リシュテンガルドは、すべてを手にしていた。
そして彼女は思う。
これはもう勝ち確ね――と。
前世で諦めていた喜びを取り戻すべく、確定した勝ち組の人生をゆるりと、そしてときにはドタバタと、楽しく過ごすリーゼ。
しかし、家族の愛に包まれ、友人に恵まれ、そして前世を含めて初めての恋を知った幼女を待っていたのは、自らの持つ『神の贈り物』ゆえの苦悩と身の危険、さらには、もしかしたら異世界よりも遠い世界の出来事だと思っていたもの――戦争だった。
それでも、リーゼは挫けない。
喪女のメンタルを舐めてはいけない。
幼女の可愛さを舐めてはいけない。
揺らいでしまった『勝ち』を確定させるため、ついには彼女は戦場へと降り立つ。
その姿は、さながら伝説の聖女のようで――
ほのぼの。ときに、シリアス。
幼女の成長と喪女の初めて恋を描いた異世界ラブコメディ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 08:22:54
214692文字
会話率:33%