妖狸の夜一と、じじ様夜一が大好きな孫の子狸連夜は人には見えない不思議な道、狢道の先にある「狢庵」で薬を作り二人気ままに暮らしている。
以前夜一に助けられたのが縁となり、都で薬問屋を営む満月堂は狢道の出入りを許され時々狢庵へ薬を仕入れに訪れる
。
他の妖と出会ったり闘ったり、気が向いた時や狢庵へ迷いこんだ人間を助けたりするが陰陽師は天敵のように嫌っている夜一。そんな二人が日々暮らすお話。
時代劇のような世界観ですが、別世界です。実際の時代考証に基づき◯◯があるのは間違い、おかしいといったご意見ご指摘はご遠慮下さい。言葉使い含めゆるっとご都合主義です。更新は遅めです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 20:38:23
85217文字
会話率:55%
セルマと魔導師たちによってガベリアの地が甦ってから、十年が過ぎた。
高等魔術学院二年生の少年、ベスは自警団の魔導師を目指して勉強と訓練に励んでいた。ある日、寮の同室者で友人のクライドから頼み事をされる。それをこなすために部屋を離れた数十分
の間に、クライドは忽然と姿を消していた。
部屋は血塗れ、目撃者は無し。寮に出入りした不審者もいなければ、彼が玄関や窓から寮の外に出た形跡もない。
クライドは自分の意思で失踪した、という自警団の見解の元、ベスは仲間と共に彼を探し始める。何のために部屋をあんな状態にしたのか、クライドは何が目的で失踪したのか。やがてゴシップ誌が事件を書き立て、更に、似たような失踪事件が別の場所でも発生する。
全ての謎が明らかになり、ベスが知った友人の本当の姿とは――。
『Ecphore―闇を巡る魔導師―』の登場人物も再び顔を出す、シリーズ第二弾。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 11:03:55
245810文字
会話率:53%
森深い塔の中に一人の女の子がいた。
塔には出入り口は存在せず、ただ、お手伝いさんがきて、この女の子を管理し、去っていくのみ。
そんな日々を送っていたが、ある日その女の子はある少年と出会う。
お手伝いさんとお姉さま以外の会話ができる人。
お互い大切に思い始めたときに女の子に異変が起こり、そして。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-15 08:00:00
18133文字
会話率:22%
政略結婚の夫との冷えきった関係。義母は私が気に入らないらしく、しきりに夫に私と別れて再婚するようほのめかしてくる。
それを否定もしない夫。伯爵夫人の地位を狙って夫をあからさまに誘惑するメイドたち。私の心は限界だった。
なんとか自立するために
仕事を始めようとするけれど、夫は自分の仕事につながる社交以外を認めてくれない。
そんな時に出会った画材工房で、私は絵を描く喜びに目覚めた。
そして気付いたのだ。今貴族女性でもつくことの出来る数少ない仕事のひとつである、魔法絵師としての力が私にあることに。
このまま絵を描き続けて、いざという時の為に自立しよう!
そう思っていた矢先、高価な魔石の粉末入りの絵の具を夫に捨てられてしまう。
絶望した私は、初めて夫に反抗した。
私の態度に驚いた夫だったけれど、私が絵を描く姿を見てから、なんだか夫の様子が変わってきて……?
そして新たに私の前に現れた5人の男性。
宮廷に出入りする化粧師。
新進気鋭の若手魔法絵師。
王弟の子息の魔塔の賢者。
工房長の孫の絵の具職人。
引退した元第一騎士団長。
何故か彼らに口説かれだした私。
このまま自立?再構築?
どちらにしても私、一人でも生きていけるように変わりたい!
女性向けに挑戦したく、最近色々研究しておりました。
乙女ゲームのように、ヒーローがたくさんいる作品になります。
コメントの人気次第で、誰と結ばれるか決まるかも?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 01:10:49
332715文字
会話率:42%
結婚式と広縁が終わって案内されたのは豪奢な公爵邸ではなく少し離れたところに建った小さな家だった。
キャローナと侍女三人がその家に入ると外から閂が降ろされてしまう。
窓、ベランダには鉄格子がはめられていて、他の出入り口を確かめてみても扉は開か
なかった。閉じ込められたもののキャローナはそれほど慌ててはいなかった。
いざとなったら家を燃やしてやればいいと考えていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-07 17:00:00
36164文字
会話率:36%
「勇者よ。それでは旅立ちなさい。その与えられしチート能力で、異世界を救う冒険へと……!」
真っ白な空間で、桃色髪の美女がそう言って杖を振ると、俺は目を開けていられないほどの光に包まれて……そして、再び目を開けると、白い空間に美女が一人、立
っていた。
「ふう、今日はこれでおーしまいっ! あー疲れたっ! 寝るよ! 抱き枕くん♡」
「誰が抱き枕だ! つーか出てけ!」
「そんなこと言わずにほら、身体は正直ですよぉ?」
「うわちからつよい!」
この桃色髪の美女は、女神だった。
そしてこの白い空間は……俺の寝室だ。ある日起きたら急にこうなっていた。ポスターもフィギュアもパソコンも消え去り、ただ俺とベッドだけがこの白い空間に残って、そして、白く透き通るローブ一枚羽織っただけの、この女神様がいた。
「おい、カップラーメンそろそろできるぞー」
「はーい。この人転生させたらすぐ行きまーす! それっ!」
「えちょなに今の――」
白い空間には普通にドアを開けて出入りも自由で、女神は何食わぬ顔で居候までし始める始末。タイミングが悪いと転生者とハチ合うので気まずい……。
「抱き枕くん、オスの臭いがプンプンしますね~♡」
「そんな恰好でこんなに密着されりゃね!」
背中から抱き着かれて、うなじを吸われて寝る時もあれば……。
「ほら! だっこ! だっこして! ぎゅーして!」
「はいはい。よしよし」
正面から抱き合って、頭を撫でてやる時もある……。
……逆もある。
「さあ、寝るよ! 抱き枕くん!」
寝ることが何より好きな女神様は、今日も俺を抱き枕にして、幸せな眠りにつくそうです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-30 12:20:54
46838文字
会話率:33%
あっちとこっちの世界への出入りが頻繁になり、世界を繋ぐ多数のゲートが緩々になってしまった現代日本。他の世界からもたらされる危機を防ぐため、秘密組織『異世界ゲート管理機関』が日夜活動していた。そして組織の中でも数々の実績と迷惑を残していく男が
一人いる。彼の名はエージェントAHO。そのポジティブなシンキングと大胆不敵なアクションで、今日もこの世界の平和を守れるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-20 01:38:13
3310文字
会話率:58%
※しばらくお休みをしておりましたが復帰しました。ただいま改稿作業中。以前より段違いで読みやすくなったはずです。(2021/2/25)
アルルフルードオデッセイ。最新型のVR機器に対応した最も先進的なVRMMORPGだ。
そんな最高のVR
MMORPGを始めようとすると、「初期限定特典」当選のおしらせ。
初期限定特典ってなに?チート級に強いけど「街に出入りできない」?「原則イベント参加不可能」?「PK前提の性能」?しかも「特典は破棄できない」?一体全体誰がそんなもの受け取るんだ?
アルルフルードオデッセイに於ける唯一バランス外に存在する、ゲームを続けさせる気を一切感じさせない『見えてる地雷』そんな頭のおかしい、『PLに敵対するように設計されたとしか思えない』初期特典を手に入れた者達は魔物にもプレイヤーにも関係なく暴れまわり、今日も今日とて運営を発狂させる。
そんなナチュラルゲス共の、プレイ記録。
開始数時間でエンドコンテンツ・ラスボス級の存在を従え、ALLFOそのものを彼らは大きく狂わせていく。
+この小説のメイン登場人物は“普通のVRMMO小説では主人公サイドに苦戦しつつも狩られてしまうタイプ”の人種ですが、そんな彼らもゲームをすっごいたのしんでるよーって話です。
【旧題】神ゲーやろうと思ったらピーキーチート詰め合わせの“見えてる特大地雷”である初期特典に当選したので悪役に徹することにする折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-11 18:46:30
3941997文字
会話率:30%
目が覚めると異質な部屋に居た。穢れたベッド、窓には鉄格子、出入り口は鉄扉。まるで囚人にでも落ちぶれたかのようだ。
極めつけは、置き去りにされたスマホで、画面には不穏な文字が踊る。
警告
人類は滅びた
新たな支配者が訪れる
とたんに恐ろ
しくなり、この場から逃げようと試みる。
その先にいったい何が待ち受けているかも、分からないままに。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-31 23:57:54
596163文字
会話率:57%
一行でわかるあらすじ
さんざん働かされて言いがかりで職場を追い出されたけど隣国で幸せになりました。
普通のあらすじ
王立魔術研究所で働くエレオノーラは、いつも同僚から仕事を押し付けられ、先輩からは雑用を命じられていた。
理由は簡単。戦災
孤児で家族がおらず、高位魔術師のコネも持っていないから。不満があっても辞めないだろうと馬鹿にされているせいだ。
ある日、珍しく残業が早く片付いたエレオノーラは、帰り道で小さな魔獣を見つけた。呪いをかけられ、衰弱している魔獣を放置できず、家に連れて帰って治療することに。
そんなとき職場で備品の横流しが発覚し、頻繁に倉庫を出入りしていたエレオノーラが疑われてしまう。
謹慎していた自宅に火をつけられ、なぜか諸々の罪で捕まりそうになった彼女を助けてくれたのは、人の姿に変化した魔獣だった。この魔獣、実は隣国の竜騎士だったらしい。
このままだと無実の罪で捕まるエレオノーラに、彼は隣国へ行こうと提案する。助けてもらった恩返しだ、快適な生活を保証する、と。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 21:32:34
190862文字
会話率:46%
闇バイトに手を染めた男が警察へ自首してきた。
就職に失敗し、職を転々としていたこの男は初め、ただ興味と簡単な気持ちでそれに応募したのだという。
猫探しから始まり、自宅訪問。簡単で、あくまで実行犯にならない程度で金を稼いできていた。
しかしある日、自分を故意に雇ってくれていた奴らが消えてしまう。男は実行犯たちが逮捕されたのだと思い恐怖しながらも、次の仕事先を探していた。
別口の紹介で得たのは、ある閑静で高級な別荘街にある最奥の別荘を一週間見張っているというもの。
集まったのは三人の男。自分と同じような身の男たちに嫌さを感じたものの、一台の車で交代で見張りを始めた。
しかししばらくすると、その別荘の違和感に気づく。
見張れと言われたわりに、人の出入りもなければ気配もない。厚いカーテンからは、中の様子も伺えない。
失敗なのではないか。そう思いつつも、三人は期日が過ぎるのをただ待った。
そして最後の日。それまで連絡が取れていた依頼者との連絡が途絶えてしまう。
ここまで来てそれはない。時間もお金も無駄になったと怒りが沸き起こったのと同時に、あの別荘の中はどうなっているのか。三人はそのことが気になり始め中へ侵入してしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 22:35:25
10066文字
会話率:28%
アラフィフの見た目地味な王国最強の騎士団長であるシュウ・アラキは王子の不興を買い廃棄迷宮に追放されてしまう。廃棄迷宮とは冒険者ギルドより攻略難易度が高すぎるために攻略不可能と判断され、立ち入りを禁止された迷宮である。迷宮内部にはS級モンス
ターを遥かに凌駕する魔神も存在していた。部下の命を守る為に大人しくシュウが追放先の廃棄迷宮に向かうと、そこはのどかな一軒家。とても廃棄迷宮の出入り口とは思わず中に入ると、そこには34年前に生き別れになったエンシェント・エルフの養母サルビアが住んでいた。実はその迷宮は養母サルビアが義息子シュウの為に作ったもので、迷宮作りに没頭するあまりついうっかり34年間も最愛の息子を放置してしまったのだというのだ。家の中には広大な迷宮が存在し、母曰く、少し空間をいじってみました、なのらしい。そこは最早迷宮ではなく、太陽も海も森も大地も存在する一つの世界であった。ここで一緒にお母さんと楽しく暮らしましょうと養母サルビアに言われ、何処にも行く当てのないシュウは廃棄迷宮で暮らすことを決意する。これはくたびれた最強のおっさんがダンジョンマスターとなり、美しい養母サルビアと数多の花嫁達と共に迷宮内で甘々なスローライフを送る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 19:32:26
30725文字
会話率:33%
夜盗『寝首かき一味』四人が料亭兼布佐を襲い、主の兼吉を斬殺して金子を奪い、一歳の娘由紀を拐かした。女房の布佐は深手を負ったが、神田佐久間町の町医者竹原松月に助けを求めた。
町医者竹原松月は円満寺の丈庵住職と共に、夜盗が布佐を口封じせぬよ
う、布佐を円満寺に匿い、事件を内々に北町奉行に知らせた。
北町奉行は布佐を下女として円満寺に匿わせ、その一方で手をまわし、事件当夜、祖父母の元に泊っていた十歳の子息の芳太郎に仇討ち許可証文を与え、将来料亭兼布佐の身代を継いで北町奉行所の密偵となるため、北町奉行人知れず裏から料亭兼布佐を仕切り、芳太郎に板前修業と武芸修業させた。
翌年。廻船問屋黒川屋に夜盗が入り、抜け荷の儲け三千両と、裏大福帳七冊が奪われた。黒川屋安兵衛は同業者の仕業だと探りをかけ大黒屋に潜入した。己の裏大福帳一冊を大黒屋の奥座敷で見つけた六冊は無かった。これは罠だと気づき己の正体の発覚を恐れ、裏大福帳をそのままにして黒川屋に逃げ帰った。その後、盗まれた黒川屋の裏大福帳一冊が北町奉行所に届けられ、黒川屋の抜け荷が発覚して黒川屋安兵衛は捕縛された。安兵衛は詮議で、黒川屋に入った夜盗について一部始終を語った。夜盗は間違いなく大黒屋清兵衛だが、物証がなかった。
事件から五年後。元服した芳太郎は板前修業と武芸修業を終え、料亭兼布佐の板前を続けながら北町奉行所の密偵として賭場に出入りして父を殺害した夜盗を探ったが夜盗が大黒屋である証は掴めなかった。手掛りは兼吉の女房の布佐が見た夜盗の一人の右胸にあった辰巳下がりの彫り物だけだ。与力の藤堂八郎は黒川屋に夜盗が入った事件を語り、大黒屋清兵衛を探らせた。
さらに五年後。御上の指示で、布佐は円満寺を出て高利貸しをはじめた。芳太郎は賭場に出入りして、昇り龍の龍芳と名乗り、無頼漢に探りをかけ、大工の又八と親しくなった。芳太郎は、頼まれれば何でもする始末屋、と己の生業を話した。又八は龍芳を信用した。
その二年後。北町奉行の指示で、藤堂八郎は布佐に芳太郎を会わせ、芳太郎は料亭兼布佐の事件の詳細を知る。その後、金貸しの利息を二倍にした布佐の家に、又八が夜盗に入ったが、布佐は、龍芳は始末を依頼している身内だと話し、又八から、大黒屋の番頭の三吉が語った夜盗の手口を聞きだし、藤堂八郎に伝えたが、番頭の三吉が夜盗である物証は無かった・・・。
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最終更新:2024-11-17 09:57:17
71169文字
会話率:36%
「もう、邪魔! 本当にお前は目障りね!
どっかに引っ込んで、姿を見せないでちょうだい!」
政略結婚の前妻は病の為に亡くなった。
その夫には結婚前から懇意にする恋人がいた。
夫の恋人は後妻に収まり、アラキュリ侯爵夫人となった。
夫の名前
はアルオ、後妻の名前はニクス、二人の子はナジェール(男)である。
そして前妻はイッミリー、その子供はリオルナリー(女)である。
れっきとしたアルオとの子だが、リオルナリーはアルオに殆ど構われた記憶がなく、顔さえもうろ覚えである。
アルオも同じで、覚えているのは娘の髪が黄色かったと言うことだけ。
イッミリーが死ぬまで、自宅にろくに戻って来なかったので、娘の顔も瞳の色も忘れていた。覚えていないと言った方が正しいかもしれない。
取りあえず教育だけはしようと思い、家庭教師が来たらスカートを履いた黄色い頭の子供を連れて行った。黄色の髪は目立つから見つけやすい。裏手にある洗濯場の周囲で遊んでいるから、声もかけやすかった。
そこならニクスの目も届かず、彼女(ニクス)の機嫌が悪くなることもないから安心だ。
「わたしはリオよ。リオルナリーじゃないわ」
「ああ。名前なんてどうでも良いから、さっさと来い!」
抵抗する少女の腕を乱暴に掴んで、応接室に彼女を運ぶアルオ。その時彼は思った。
イッミリーがきちんとフルネームで呼んでおらず、愛称のリオを自分の名前だと思っているのだけで、成長すれば、自然と名前くらいわかるようになるだろうと。
応接室に来た彼女を見て、雇われたばかりの家庭教師はそばかすにおちょぼ口がリオルナリーだと覚えたし、使用人達も彼女がリオルナリーだと思い込んだ。
ただ使用人は、イッミリーが死んでから全員入れ換えていた。
ニクスはイッミリーが病に伏している時から、図々しくも時々侯爵邸に出入りしており、その時に伏し目がちに歩くリオルナリーを見かけて、イライラしていたのだ。
(私と息子(ナジェール)が此処に住めないで辛い思いをしているのに、あんな立派なドレスを自慢気に着ているなんて、許せないわ!)
そう思っていたので、葬儀が終わった時点で使用人棟に放り込んだのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-02 01:21:02
199739文字
会話率:27%
この国の前王妃が亡くなって数日後、未だ冷めやらぬ悲しみの中ベッドで過ごす第一王子ラファエロ。
ノックもなく入室した新王妃ビルモアは、投げ捨てるように言い放つ。
「おまえなど、この国に必要ないのだ。 生かして貰っているだけ、ありがたいと思う
のね」
ビルモアはそう言い放ち、ラファエロに向かって呪文を唱えた。
「!ノクャジイサ レナニムイラ、ス、テンナエマオ!
するとラファエロの体は、真っ青なスライムになった。
そして、小さくて鉄柵付きの檻に入れられたのだ。
勿論スライムになれば骨もなくぐにゃぐにゃボディなので、そんな所出入り自由なはずなんだけど。 残念ながら人間の気持ちが強いラファエロは、この事実を受け止められず檻から出ることもできなかった。
慣れた頃に外の会話を聞くと、驚きの内容だった……………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 20:40:08
9954文字
会話率:23%
江戸のある蕎麦屋に最近、一人の男が出入りしている。
いつも決まった時間に来ては盛り蕎麦を十枚、ぺろりと平らげて帰っていく。
それを見ていた常連客達は、盛り蕎麦二十枚に一分金(今の価格で約二万円)の賭けを持ち掛ける。
無理でございますと言いな
がらもその男は二十枚平らげて一分金を獲得して帰った。
収まらないのは常連客、今度は盛り蕎麦三十枚で二分金(約四万円)の賭けを挑むがそれも敗北。
口惜しがる常連客に金公という男が、その蕎麦っ食いの男の正体を教える。
そばの清兵衛、通称そば清と呼ばれ、最高記録四十枚という猛者だと知り、今までの借りを返すべく、常連客たちは五十枚で一両という賭けを挑む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 23:13:44
9531文字
会話率:1%
街でも有名な大店、伊勢屋のあるじ六兵衛。
彼には一人娘がいたが、ある時から気鬱の病が高じて部屋にこもりっきりになってしまう。
六兵衛は金に糸目をつけずあらゆる医者に見せたが効果はなく、日々悶々と
悩んでいた。
そこへ店に出入りの職人・留公が
やってきて、良い医者がいるという話を持って来る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 19:03:56
11645文字
会話率:1%
上州屋という代々続く呉服屋、当代は徳三郎と言う。
妻の名はおそめと言い、旦那にはつくす、奉公人の面倒はよく見る、出入りの者からの評判も高いと絵に描いたような人柄で、周りが羨むほどの仲睦まじさだった。
ところが三年の月日がたったある日、おそめ
は病に倒れ、帰らぬ人となる。
徳三郎は一周忌を済ませたあと、親族や店の者から後妻を娶るよう強く勧められる。
お相手は店の奥で働いていて、おそめにたいそう可愛がられた、おすわという女性。
おそめが認めていた人ならと徳三郎は彼女を後添えにむかえる。
ところがそれから20日ほどたったある夜、徳三郎はおすわど~ん、と表の戸をバタバタ叩きながら呼ぶ声に気が付く…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-22 23:44:55
8243文字
会話率:1%
酒屋兼駄菓子屋を営む高中道人が殺された。
カメラには犯行の模様はあるものの、犯人の出入りは映らず謎が残った。
担当刑事の萬城と伊垣は捜査に乗り出す。
最終更新:2024-11-01 22:16:42
4314文字
会話率:59%
ハッカー集団『マインドシェイド』メンバー笠貫拾蔵は、私立K大学附属高校普通科の二年生。
そのハッキング技術は学生とは思えない程に洗練されており、世間に出回るSNSアプリの多くは、この男の手にかかればサーバーへ出入りされ放題という有様だ。
し
かしそんな拾蔵にも、苦い過去があった。
将来を誓い合った幼馴染みに浮気され、寝取られの現場まで見せつけられるという地獄を味わった拾蔵は、それ以降女性不信に陥り、その影響で十代半ばにして勃起不全を患った。
もう二度と女性は信じない――拾蔵はそう決意したが、しかし何故か彼を頼る女性は後を絶たない。
それもこれも拾蔵がハッカーとして、格闘家として無類の強さを発揮している為か。
そんな彼が女性不信から解放され、男性として再び勃ち上がる日は訪れるのだろうか。
★R15と残酷描写は念の為につけてます。
★更新、遅めです。
★本業微妙に忙しかったり、PBWのマスター業やライター業で時間取れなかったりで、かなり不定期な更新になるかと思いますが、良かったらお付き合い下さいませ。末永く読んで頂ける物語を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-25 22:29:22
105242文字
会話率:28%
相手は男友達と一緒で、出入り口の柵の前で、次に乗る番を待っているところだった。一人で来ている「私」は、元カレに見つからないように息を潜めていた。
最終更新:2024-10-20 18:00:00
1541文字
会話率:0%
善と悪では解決できない亜空間の移住計画を暦人たちはどの様に決着させるのか。その移動手段である念動隧道の出入り口のある御厨の暦人御師たちは懸念を隠せない。時の翁の計画は本当に時の迷い人たちの救いになるのか、あるいは時空世界の混乱を招くだけなの
か。いつもの暦人御師と亜空間の登場人物が織りなすSFファンタジー物語の第六巻となります。
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時の翁の計画が頓挫してから月日が流れたある日。山村愛珠、夏見糸、書泉百の三人の老女。ベテランの域にある暦人の三人だ。その三人から使命を託された彼女は瀬尾律姫子。時の翁の企てを防ぐべく動き出したのだ。彼女は身内である時魔女の初瀬美蘭を熱田に招聘する。実験と研究が大好きな時魔女美蘭。媚薬を造り、魔法を操りはすれど、毎度失敗だらけの日々。勘解由小路歌恋を姉のように慕い、詰めの甘い魔法で自爆する時魔女。第五話のヒロイン、初瀬美蘭は時の翁の計画を止めさせることが出来るのか? こうご期待。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-20 14:00:42
7214文字
会話率:37%
The Swords of Doom末世神剣
僕は暗いホールの奥にある時計に目をやった。世界の終わりまであと12分7秒。
窓の外には、摩天楼とネオンに彩られたニューヨークの12月の空のはずの夜空に、巨大な爪で引き裂かれたような大きな穴が
開いていた。その穴の中に巨大な惑星が現れた・・・・・・。銀色の蛇のような稲妻が、周囲の不気味な厚い雲を乱暴にいじくっている・・・・・・。まるで世界の終わりの秒読みをするかのように、風が叫び、低い轟音とともに大地が揺れた。
僕は深呼吸をして集中しようとした。
窓の外では風が吹き荒れていた。夜空の4分の3を占める巨大な穴の縁で、稲妻が暗い雲を裂いた。洞窟の中心には、地球とほぼ同じ大きさの惑星が横たわっている。
僕は深呼吸をして集中しようとした。潜在意識の奥底に埋もれていた秘密の言葉が徐々に浮かび上がってくる。
大陸を破壊するほどの強力なエネルギーが私の体内を駆け巡り、まっすぐ上空の洞窟へと飛び込んでいった。
あと11分。
銀蛇のような稲妻が窓の外の暗い空を切り裂く。ビルの下には、どんどん人が集まってくる。警察の特殊部隊がビルのすべての出入り口を取り囲み、施錠された列の外には世界中から集まった報道陣のバンがビルを埋め尽くしている。
僕はいつも黙示録的予言には無関心だった。
心配するのはくだらないことだと思ってきた。時々、友人と議論しているときに、「世界の終わりが本当に来たとしても、どうせみんな一緒に死ぬんだから、何を心配する必要があるんだ」と言うことさえある。
しかし......。
世界の終わりが近づくにつれ、僕は気づいた。
僕は、世界の残り10分を冷静に迎えることができないのだ・・・・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-09 17:00:00
5992文字
会話率:2%