マルコが生まれたのは土の中であった。
神は彼を救わなかった。
代わりに彼を拾ったのは、魔族の女だった。
魔族は契約を重んじる。
特段の理由がなければ、人の法をおかすこともない。
ゆえに人の命を奪う際にも、それは合法でなければな
らない。
成長したマルコは、母の指示で街へ向かった。
合法的に人の命を奪い、金を稼ぐために。
理由などは考えたこともない。できるだけ金を稼ぎ、彼が母と呼ぶ女に捧げる。それ以外に、生きる目的もなかった。
しかし予定通りにはいかなかった。
街に異変が起きていた。
はじめは小さな予兆だった。それが次第に無視できぬ災厄として具現化した。遺跡の古代兵器が目覚め、世界を破壊し始めた。
人々は抵抗を始めた。世界を守るために。詩人は彼らの活躍を歌った。戦いの中から英雄が生まれた。
マルコはしかし彼らの活躍を傍観していた。
この世界を愛していなかったのだ。
滅ぶなら滅べばいい。
世界を救う理由など、微塵もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 00:00:00
357137文字
会話率:42%
現世と幽世の狭間に存在する「無盡原(ムジンハラ)」。
かの地にて、人知れずゴーストを打ち払う役がある。
才を見込まれ、役に任じられた冬木一は、しかしまったくやる気になれなかった。
もしゴーストが現世へ到達すれば、人へ災いを為す。
だが、だか
らなんだというのか。
滅ぶのが世界の選択であるなら、流れに任せるのが摂理というもの。
他の仲間たちが戦いを選ぶ中、冬木だけは傍観を続けた。
案内役の鬼司(おにつかさ)は多くを語らない。
活躍すれば、可能な限りの望みをひとつ叶えるという。
まるでお伽噺だ。
こんな話には、いつだって裏がある。
冬木は鬼司の真意を探るべく、傍観に徹した。
世界のことはどうでもいい。
だが謎があるなら暴いてみたくなる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 20:00:00
137158文字
会話率:37%
東京はなかば廃墟と化した。
「他界」と称されるエリアから大量の妖精が湧き出したことにより、大規模な被害を受けたのだ。
一方で、これを歓迎する連中もいた。
妖精の体には神秘が満ちている。つかまえて解析すれば現代社会に魔法を蘇らせることもできる
。新しいビジネスだ。
各国は出遅れまいと、先を争って資金を投じた。
中でも一部から「神」と崇められていた生命体「ザ・ワン」は、妖精たちをはるかに凌駕する能力で注目を集めていた。それがついに覚醒すると、力を欲した各国政府、資本家、カルト教団らが東京へ介入を開始。彼らの争いは非合法な「組合」を巻き込んでの代理戦争へと発展していった。
その「組合」に、トップランカーを目指す六原三郎という賞金稼ぎがいた。彼は争いに金が投げ込まれるのを傍観していられるタチではない。稼ぎ時だ。腕に覚えはある。
(※注:飲酒や喫煙の描写があります。人がすぐに死にますし、しばしば腕や足がもげます。前史として同シリーズ「EOF」がありますが、本作から読み始めても大丈夫なよう配慮していきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-18 00:00:00
341151文字
会話率:49%
血縁=ただの伝手、陛下(夫)=財布、すべては子どもたちのために
§ § §
ただひたすらに家族からの愛と平穏がほしかっただけの王妃エリスは、側妃の政略と陰謀の結果、周りから愛される事もなく、ただ息子と娘を失うだけの結果に終わった。
「
私にもっと力があれば」
弱い自分をひどく後悔し、冬の冷たい教会でひたすら神に懺悔し祈りを捧げていた彼女は、教会に祭られていた主神・時の神ウールによって、娘が生まれる直前の時間軸への時戻りを果たす。
「今度こそ、子どもたちのために生きよう。唯一の家族のために、やり直しのこの命を賭けて」
息子を温かい感触を抱きしめながらそう決めたエリスはそう決めて、時戻り前の記憶を駆使し、時戻り前には発揮し切れていなかった『頭脳の名門・スイズ公爵家』の血を覚醒させて、堂々たる立ち回りをし始める。
強くなろうと決めた母親は、強い。
時戻り前に危害を加えてきた人はもちろん、手を差し伸べてくれなかった傍観者も、すべて敵。
やり直しの人生では、夫には財布以外頼らず、血縁(兄や両親)を伝手として利用し、周りに置かれた様々な『監視の目』や『不穏の芽』は、時戻り前に無関係だった話に聞くだけの不幸な人たちを助け、引き込み、挿げ替えていく。
※カクヨムで先行公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 19:10:00
59138文字
会話率:15%
「ホントにまったく手の掛かる……」
最早そんな言葉が口癖になるくらいには、私はエレノアに振り回されてる。
ほらまた今回も。
「えぇっ?! 殿下とローラ様って、ご婚約されていたんですか?!」
私の親友ったら今正に婚約破棄をしようとして
いる二人を前に、そんな素っ頓狂な事を言うんだ。
***
突然目の前で勃発した、王太子による婚約破棄。
それを見ている私は別に、破棄される側の令嬢でもなければ彼の愛を手に入れたシンデレラでもない。
だから本来ならばただの傍観者でいられた筈――だったのだが、友人令嬢が素っ頓狂な事を言ったせいで関わらざるを得なくなった。
私の親友は手が掛かる。
急に素っ頓狂な事を言う。
だけどね?
彼女は決して根拠のない『素っ頓狂』はやらかさないのよ。
ただちょっと言語化が苦手なだけで。
まぁだから私が居るの。
彼女がいつも何かに気付いて、私が彼女の根拠を引き出す。
……え?
「わざわざフォローしてあげるなんて面倒見が良いですね」って?
そんな事は無いんですよ?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-10 21:53:59
40096文字
会話率:15%
老人ホームの介護士見習いとして働く日置航也はミュージシャンを夢見ているが、いまひとつ壁を突破できないでいる日々を過ごしていた。そんなある日、ひょんなことから知的障害者である海川航平と出会う。天才的な絵の才能を持つ航平との関わりで航也は音楽や
夢、家族、そして社会というものを深く考えるきっかけを得るのだが……。(第一部)
精神の障害を患っている米原一志は、同じように障害を抱えている仲間たちの集う地域活動支援センターで穏やかな日々を過ごしていた。家族や親戚に対する複雑な思いを抱いている一志は、仲間たちとの対話の中から自分の生き方や将来を見つめていく。これは回復の“その後”の物語。(第二部)
誠実な両親、優しい兄。高い知能指数を持つ中学三年生・古屋雅哉は日々を穏やかに過ごせていた。クエスチョニングの状態という悩みはあるものの、それもゲイの先輩の進藤文彦や精神科医の都雪尋との対話を重ねていく中でだんだんと落ち着いている。毎日が和やかに過ぎていく中、雅哉は“親とうまくやれていない”者たちの話を直接的にも間接的にも触れ、いつか彼らもそれを乗り越えられるといいと、傍観者の立場からそう願わずにはいられなかった。(第三部)
これは、"家族"の新しい物語。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:26:01
132996文字
会話率:56%
エルグランド王国には、とある有名な伯爵令嬢がいた。
その麗しい美貌で老若男女を虜にし、意のままに動かす。逆らう者には容赦せず、完膚なきまでに叩き潰し、己が楽しみたいがために多くの人間を不幸にしてきた。
美しくも冷酷、鋭い刺を持つ『氷の薔薇』
――。
「えぇと、それ、誰の話?」
これは、やることなすことあさって解釈される伯爵令嬢が、後宮という女の戦場で、四苦八苦のちなんとか幸せになろうとする、お話。
☆追記☆
2013年8月12日、株式会社フロンティアワークス、アリアンローズ様より、書籍化されました!
こちら共々、よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 09:00:00
1939974文字
会話率:55%
「神子様、結婚してくれ!」
「必ず幸せにすると誓おう」
「俺とお前は結婚する。これは確定事項だ」
「ぼ、僕のお嫁さんになってください!」
ある日突然異世界に召喚された双子の兄妹、翡翠と瑠璃。兄の翡翠が神子に選ばれたので召喚しようとし
たら、妹の瑠璃も巻き込まれた。
「わー、兄さんモテモテー」
「いや俺ばりばりノーマルですけど!?」
「これぞ本物のハーレムだね、よかったね兄さん」
「瑠璃ちゃん現実から目逸らさないで!相手男!」
愛され系の兄と傍観者を決め込む妹の異世界BL話。※違う
「ルリ、俺と結婚しよう」
「……え?」
「ア゛?」
もとい、不憫属性の妹に求婚する男をドシスコンな兄が目一杯邪魔する異世界恋愛物語。
※BLの話ではないです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 00:00:00
31385文字
会話率:32%
21世紀の日本の、ありふれたフリーターだった主人公は、ある暑い夏の日に、突然命を落とす。
そして、鎌倉時代の上野国の御家人、甘粕重兼
(あまかすしげかね)として新たな人生をあゆみ出すこととなる。
波乱に満ちた鎌倉時代を、彼はどう生き抜くのだ
ろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:53:58
66606文字
会話率:30%
売れない小説家、白銀鏡(シロガネカガミ)
──彼は、自らが書いた物語《Road of Kings 〜女神の系譜〜》の世界に“天の声”として転生してしまう。
剣と魔法の王道ファンタジーに入り込んだ彼は、全てを知る“創造主”でありながら、ただ
の傍観者。
予定通りに進んでいたはずの物語は、ある時から少しずつ“ズレ”始め、仲間たちは苦しみ、希望はすり減っていく。
死んでいった者の想いを背負い、登場人物たちを見守り、“天の声”として導く主人公。
笑いあり、涙あり。
メタ視点で進む、“天の声”転生ファンタジー!
⚠️⚠️⚠️注意⚠️⚠️⚠️
本作は、私が著作する
《Road of Kings 〜女神の系譜〜》の世界をもとに描かれています。
そのため、本編に関わるネタバレを多く含む可能性があります。
また、同じ世界観でありながら異なる展開や新設定も含まれていますので、あらかじめご了承ください。
本編も読んでいただければ別の視点もあって楽しめる仕様になっております。
興味がある方がいましたら、どうぞ。
↓↓↓
〜Road of Kings 〜女神の系譜〜
https://ncode.syosetu.com/n5358kl/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 20:00:00
25528文字
会話率:22%
もしも自分にだけ優しい殺人鬼に気に入らない相手を殺してもらったらどんな結果が待っているのか……?
主人公は転生者で傍観者です。
カクヨム、アルファポリスにも掲載しています。
最終更新:2025-07-18 07:42:41
3767文字
会話率:24%
(リブラノベル様で書籍化していただけることになりました!)
とある乙女ゲームのヒロインに転生してしまったことに気付いてしまったアリスだったが、彼女の将来の夢は、バリバリ稼げる王城勤めの官吏になること。なので誰かを攻略するつもりもなく、むしろ
厄介事に巻き込まれないために目立つピンク髪も染め、変装して学園生活に臨むことにした。
そうして友人たちと勉強に勤しむ日々だったが、自分とは別のピンク髪をした痛い言動の転生者っぽい少女が、ヒロインになりたいのか、ゲーム通り、色んな攻略対象者達にヒロインもどきが迫っては撃沈する場面を強制的に目撃するようになる。が、自分には関係ないと傍観者を決め込んだ。
そんな時、ひょんなことがきっかけで攻略対象者の一人と仲を深めていくことになるのだが……。
乙女ゲームのヒロインとか関係なく勉強に打ち込む平民少女×絶対零度の氷の貴公子(実は超がつくほど甘党のスイーツ男子)が、身分差を乗り越え、二人で幸せを掴むために奮闘する物語。
(短編版であげた部分もちょこっと修正&微妙に加筆してます。大筋は変わりません)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 08:00:00
86469文字
会話率:28%
王都の学園に入学する直前、とある乙女ゲームのヒロインに転生してしまったことに気付いてしまったアリスだったが、彼女の将来の夢は、バリバリ稼げる王城勤めの官吏になること。なので誰かを攻略するつもりもなく、むしろ厄介事に巻き込まれないために目立つ
ピンク髪も染め、変装して学園生活に臨むことにした。
そうして新しくできた友人たちと勉強に勤しむ日々だったが、自分とは別のピンク髪をした痛い言動の少女が、ゲーム通り、攻略対象の王子と対面しているシーンに遭遇したことで、そういえばそういう世界だったなぁということを思い出す。
どうもその彼女はアリスと同じ転生者だったようで、ヒロインになりたいらしいが、自分には関係ないと傍観者を決め込んだ。
が、アリスが正ヒロインのせいか、色んな攻略対象者達にヒロインもどきが迫っては撃沈する場面を強制的に目撃するようになり、最終的にはアリスもそれに巻き込まれていく……のか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 20:00:00
25724文字
会話率:20%
この世界には二種類の人間が存在する。
主役と脇役。
私の妹は異世界に行き、新しい王様と、それを導く魔術師を導く物語の主役となるはずだった。
けれど、妹は死んだ。
私のせいで。
これは妹の代わりに平凡極まりない私が主人公たる人たちを、ただた
だ、傍観した物語。
※pixivにも第一章のみ掲載。
【以下、多少のネタバレを含むあらすじを記載します。ネタバレせず本編を読みたい方は飛ばして本編へどうぞ】
どこにでもいる平凡女性佐和は社会人二年目の生活を普通に送っていた。そんなある日、片思いしていた相手に好きな人がいることが発覚する。しかもその相手は自分より魅力あふれる物語の主人公のような性格の妹、海音だった。
しかし海音は彼からの告白を受けたその日に行方不明になってしまう。
悲しみに暮れる佐和だが、気を紛らわせるために訪れた図書館で一冊の本と出会う。
それは伝説のアーサー王について書かれた本だった。
何かに導かれるようにその本を開いた次の瞬間、佐和は異世界に飛ばされていた。
そこで再開したのは行方不明になったはずの妹、海音だった。
彼女は異世界の救世主を導くべく異世界トリップしていたのだ。
なぜ姉である佐和が同じように異世界に飛ばされたのかはわからないが、まるで物語の主役である妹の活躍をそばで見守れることに喜ぶ佐和だったが……。
脇役気質の23歳女が、伝説のアーサー王と創世の魔術師マーリンの世界に飛び込む。
これは脇役たる私が、ただただ魅力あふれる人たちを傍観した物語―――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 21:55:33
1185255文字
会話率:44%
昔、魔王がいた。数多の力、部下を従え、己の野望を叶えるために奮闘した魔王が。
しかし、その野望は1人の勇者によって無残にも打ち砕かれてしまう。
僅かな光も届かない闇に意識を沈めた魔王が辿り着いたのは、魔王が存在しない世界。
魔王だった頃の記
憶も能力も保持したまま転生した彼は、記憶を封じ込めて新たな人生を歩もうとしていた、のだが……それは叶わぬ夢と化す。
彼は〝最悪の邂逅〟を果たしてしまったのだ。
────自分の野望を打ち砕いた、勇者との邂逅を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-13 00:07:37
1886940文字
会話率:32%
【異世界転生したら、モブだった。冗談でも何かの比喩でもなく、モブだった】
それなりに人生を謳歌した後、この世を去った橘 雫(たちばな しずく)は、密かに夢見ていた異世界転生を果たした…が、よりもよってロクな名前も与えられないモブに転生して
しまった。
チートと呼ばれる能力も何も与えられなかったモブだから、無双どころかスライムに勝てるかも怪しい。
モブの異世界ライフ?それって誰得?知りません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-10 20:02:39
2383文字
会話率:15%
(一話~三話、エピローグ)
一家代々受け継がれていた人形の紙札
とある少女は追い詰められた先々、偶然その札の効力でヌイグルミに魂を移してしまう。
ユナという名前と、札を付け狙う黒服に追われているという朧気な記憶。
そんな彼女が人に聞こえな
い魂の声で叫ぶ!
「助けて! 」
ただ一言の救援の声、届かない筈のその声を聞いたモノ達が存在した!
彼等はファントムズ!
今、彼女の元へ希望の方(匣)舟が往く!
ただし、大きさには目を瞑って頂きたい
(四話~九話)
傍観者的主人公ユナ
彼女はひょんな事からヌイグルミに自らの魂を封じ込める事となった。
追跡してきた陰陽師に、札ごと燃やされるという危機的状況を救ったのは......
プラモデルやフィギアに憑依した六人の亡霊達!(ザジ、ねぱた、フォッカー、パルド、ラマー、カンチョウ)
キャンパーで移動していた彼らは追跡してきた陰陽師と交戦する。
(十話~十六話)
ユナの霊体の解放を手伝ってくれる事となったザジ達(六人の亡霊達)
彼らの訓練を経てユナはメンバーの一員らしい技術を身につけた。
ユナは生き霊としての自身の能力を知る。
(十七話~二十一話)
突如上空から投下された調査ロボ。
明らかに銃火器で構成されたそのロボットは、ザジ達の居る根城である廃村に昆虫ドローン等を使って調査を開始する
(二十二話~三十四話)
調査ロボット、それは廃村の下に隠れた危険な巨大霊体と交戦する為に投下された兵器だった。
巻き込まれる様にザジ達を強襲する巨大霊体″根の国″!
戦いの果てに次々傷付きながら立ち向かうメンバー達。
共に戦うユナの運命は如何に! そして亡霊達は巨大な敵にどう戦う?
激しい戦いの末に見出だされた敵の正体とは!
(三十五話~四十四話)
巨大霊体との戦いに疲弊したキャンパーとメンバー達。
特にザジは友人の二依子より譲り受けたプラモデルのボディを破壊されてしまっていた。
ザジはユナ達を連れて二依子の元に行く......その先で謎の霊体バトルゲームを発見。
ザジは過去の経験から憑依の危険性を語る為に憑依バトルの世界に足を踏み入れた。
(四十五話~)
景品になっている謎の札の存在を知ったザジとユナは、それら獲得のために憑依バトルのトーナメントに参加する。
それはネタボディだらけのトーナメントだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 16:28:44
476696文字
会話率:42%
――西暦20××年の某日、全人類は肉体年齢を五歳にされ現代社会を迎えた……。
老若男女問わず全ての人間が5歳時と同じ肉体となってから一年後、日本及び世界中の人々はまだ現代社会を維持し続けている。その幼い身体に人類の叡智と問題を抱えて日
々あくせくと、――働く。
新代社会の媒体は言う。
『去年の出生数は統計史上初となる全世界0人ですが少子化の心配は全くございません』
交通事故発生状況、著しく低下。
人口動態統計、著しく変動。
――地球温暖化は変わらず。
世界は今日も社会保障を立て直す為にちょこまかと、軽快に動き回る……――。
これは全人類の肉体年齢が五歳で統一された社会から一年後の、JKが身の周りで起こる出来事を若干傍観気味に語らう、――小さな日常の“女児情《リビング》”である。
【更新】
“25//”に〝前回の話〟を投稿しました。
“25/06/17”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。平常時、月2程度のペースです。
※題材を思い付いたら書く感じの楽なスタンスです。
――但し人気や意欲のある時には、より頑張っていると思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さ等を日々試行錯誤しながら作者なりに改編(修正)をしております。
※各話分量を短くし他作品巡回など読者様が見易い内容を意識し構成をしています。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体など、現実的体制や根拠仕様とは一切の関係がありません。
ご理解の上、ご覧ください。
※[読者の反応]では[★×1]のみを[応援]として扱っております。
気軽に[あしあと]を残していただければと、これ幸いです。('ω')
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 13:00:40
16570文字
会話率:53%
【緊急警告】あなたの子供は、安全ですか?
「見て見ぬふり」が、最悪の悲劇を招く。教師として12年、理想と現実の狭間で葛藤する神代明彦。彼のクラスに転校してきた鈴木陽太の周りで、奇妙な出来事が起こり始める。いじめの兆候、隠された暴力。見て見ぬ
ふりをする教師たち、そして傍観するクラスメイトたち。陽太のSOSは届かない。そしてついに、最悪の事態が起こる。「鈴木陽太君が昨夜、手首を切ったって」。
責任を問われる明彦。彼は「保身」を選び、真実から目を背け続けるのか?
それとも、教師としての「良心」に従い、いじめの闇に立ち向かうのか?
これは、あなたの学校で、あなたの子供に、あなたの隣で起こりうる現実。
「沈黙」が「暴力」を生む現代社会で、私たちは何ができるのか?
感動と衝撃の心理サスペンス。『沈黙の教室』。
あなたは、この真実から目を背けることができますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 15:42:05
25254文字
会話率:53%
こんにちは、青色矮星です。
映画を傍観すると同じように、俺の作品を見てくれたら嬉しいです。映画館に、様々な物語が上映されていくように、このシリーズでは少しずつ短編小説が増えていきます。
其々に、特段のつながりは在りませんが、もしかした
ら何年も経った時、1つの世界へ帰結するかもしれないですね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 18:30:00
7804文字
会話率:59%
異世界に落とされた家族は、傍観者としてではなく――当事者として、この世界と向き合わされることになった。
歴史に翻弄されながらも、家族は互いに支えあい、異世界を生きていく。
最終更新:2025-07-05 20:42:24
473306文字
会話率:26%
気がつけば子供の頃祖父母や曽祖父母が話すお伽話の中では、犬猿雉といった動物達が人と一緒に大活躍が生き生きと描写され、鬼といった人ではない大きな力を持つ者達が登場していた。何処から来て何処へ行ったのか、ただ懲らしめられて終わっている。海外のお
伽話では、もっと多くの者達が現れては通り過ぎていく。不思議な出来事はすべて魔法の力とされていて片付けられていたように思う。本当にそうだったのか?人の想像は切りがなく、実話のように語られ続けるようになる。神話や伝承という形を借りて。異次元の物語が見聞されて者から伝承されることとなる。
そう、それは本当にあったこと。ただ、すぐ隣にあった次元に紛れ込んだだけのこと。剣と魔法の世界は転生などせずとも、隠されていた入口にふと足を踏み入れただけのこと。そう、すぐ隣に。何かのきっかけで能力のある者が紛れ込んで行くだけのこと。次元の歪みという扉は何処にでもあるのだ。
そして、次元の管理者は頭を悩ませつつ、次元のバランスを崩さぬよう、誰にも気づかれぬよう、次元を整えていく。そんな話の山程あること。次元の管理者を神と呼ぶ者もいれば、世界を造る者と呼ぶ人達もいる。確かに次元の管理者は存在する。そして数多(あまた)の創造主も存在する。この物語もそんな話の一つである。
物語の主人公は次元の管理者である。彼女は悠久を生き、次元の創造主にさえ成り得る能力(ちから)を持つ。新しく次元の歪みから能力持つ者が現れた時、静かに傍観するのみ。ただ、能力ある者はその存在を感じ取る。だからこそ、世界を歪なものとならぬよう整えていく…次元管理人アクシー・ア・ストレイディア
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 12:47:14
65856文字
会話率:45%
もう、いつもそれだ。お前は俺の母親か? もう聞き飽きたぞ。口を閉じろ! それにか弱いガーベラを睨むなと、何度言ったら覚えるんだ! お前の顔は怖いんだよ!」
「ですが、殿下」
「ええい、うるさい。もう去れ」
「………はい、失礼します」
私は第一王子の婚約者、ベロニカ・コールデンと申します。先程怒っていたのがその第一王子、ウィルデンガー・ゲインスト様です。
何やら私の言い方が良くないのか、最近すぐに怒られてしまいます。その上必要以上に距離の近い女生徒がいて、それは良くないことだとお諌めしていたのですが、4日程前に2人の仲睦まじい様子を見て、考えを改めました。
彼女の微笑みに目を細められる姿は、私には向けられないものです。彼女もまた目を輝かせて殿下を見つめていました。そして私を目に入れた彼女はニヤリと微笑み、殿下の胸に顔を埋めました。その後に殿下は私を睨み付けたのです。
私の雇う隠密の話によると、殿下は彼女の言うままに贈り物をし、彼女も殿下を喜ばせようと菓子を焼き贈っているそうです。
これぞ相思相愛。相互の意見を受け入れ尊重し、幸せに戯れて語る。
ああこれは、邪魔なのは私ですわ。
彼女が殿下をお諌めすれば、きっと殿下は良い方向に動けるのではないかしら?
そう思えるようになったのは、私の好きな小説『微笑むリトルフラワーは、僕の最愛』を読んだからですわ。内容は弱小貴族である、男爵令嬢と王太子との身分を越えた愛。国王や婚約者の妨害を乗り越えて、懸命な努力をし立派に成長した2人は、周囲を説得して結婚するのですわ。もう涙が止まりませんわ。愛ですわ。
そんな訳で私は傍観者に徹しようと思いますの。小説によると、私が女生徒の持ち物や本人に危害を加えるのですが、そんなことは出来ませんわ。だって未来の国母ですもの。
私はそっと身を潜め、彼らの目に入らないように致しましょう。幸い王太子妃教育は終了しておりますので、登城することもありません。出来る限りエンカウントするのは避けて、隠密からの報告を楽しみに待ちましょう。
楽しくなって来ましたわ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 14:58:21
57415文字
会話率:26%
前世の記憶を持って転生した主人公。これが乙女ゲームの世界だと気づくのには時間がかかったものの、18歳になる頃にはようやくゲームのスタートラインに立つことが出来た。推しが出てくるシナリオを生で見たい──。そんな思いに突き動かされて入学した光
栄宮学園だが、戦闘上等魔法上等に魔獣旺盛、割と詰んでる世界状況、変にシナリオに干渉すれば大変な事になりかねない……! 主人公は、この異世界で傍観者でありつづけることが出来るのか!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 00:12:35
626363文字
会話率:29%
両親は政略結婚で愛はない。
父には愛人がいて、そちらには娘と言う名の異母妹がいる。
とうとう母が死に、父は早々に二人を屋敷に連れてきた。
このままいけば娯楽小説にありがちな悪役令嬢コースかドアマットヒロインコース待ったなしですが、面
倒なんで一足お先に逃げますわね。
そんな令嬢が遠くから傍観する話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 06:00:00
15972文字
会話率:2%
うろ覚え知識転生のヒロインちゃんをほぼ傍観しつつ対策も施したライバル的立場の転生者の話。
最終更新:2024-12-24 06:00:00
18972文字
会話率:12%
転生ヒロインちゃんがアイタタタタタ……! な感じで黒歴史を作っちゃう話。主人公は傍観者的立ち位置。
最終更新:2024-09-14 06:00:00
13701文字
会話率:2%