飯山九音には花音という双子の姉がいる。放課後に河川敷でヴァイオリンの練習をするのが日課の花音は、ある日見知らぬキャラクターのアクリルキーホルダーを持ち帰ってきて、そのキャラがいたく気に入った様子だった。通りすがりの男性からもらったというその
アクキーのキャラを調べた結果、無名絵師のオリジナルキャラクターであることが判明した。毎日多くの時間を費やしてイラストを世に送り出し地道にフォロワーを集めてきた九音にとって、その無名絵師の消極的な活動姿勢は苛立ちを覚えるものだった。
秋谷大河には大洋という双子の弟がいる。ある日大洋は通りすがりの少女にアクキーをあげてしまったからもう一つ欲しいと、制作者である大河に言ってきた。その後日、大河は自分のアクキーがSNSでバズっている様子を見つけて困惑することになる。
これは価値観を異にする二人の絵師と、それぞれの双子の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-02 06:10:00
112402文字
会話率:60%
フランス、パリの12区。
ヴァンセンヌの森にて、ひとり佇む少女は考える。
憧れの調香師、ギャスパー・タルマに憧れてパリまでやってきたが、思ってもいない形で彼と接点を持つことになったこと。
そして、特技のヴァイオリンを生かした新たなる香りの創
造。
今、音と香りの物語、その幕が上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 00:00:36
231085文字
会話率:39%
人間主義ビジネスモデル〔相互扶助資本主義社会〕という新たな概念〔資本
主義と社会主義のデメリットを排除し、相互扶助や共助の原則を取り入れ、社会全体の福祉を追求する経済体制〕を基にしたある施設の物語である。
老人ホームと児童福祉施設とを併合し
た自給自足の複合型施設「ヒューマン
ライジング」での日々の出来事を通して両者が愛しみ会える終の棲家と、旅立ちの家と,を描いている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 01:26:17
17435文字
会話率:4%
それはひどく哀しげで、美しい音色だった。
早春の日曜日の早朝、散歩に出掛けていた春華は、公園でひどく哀しげで美しいヴァイオリンの音色に気づいた。
耳を澄ませると、それは春華の思った通りシベリウス作曲『トゥオネラの白鳥』だった……。
最終更新:2024-03-13 10:08:20
1922文字
会話率:32%
北條匠と相田響は名門「柊桐音楽学院」の先輩・後輩。北條はヴァイオリン科首席にして日本有数の大企業「北條グループ」の御曹司。どこか浮世離れしていて、学院内では『王子』キャラで通っている。
ある放課後、北條の送迎の車でいつものように自宅まで送り
届けられた響が、意を決したように北條へと申し出た。「先輩、明日の土曜日私につきあってください!」
そんなふたりは、五月の初夏の土曜日、デートをすることにして、そして……。
本作は、アンリさま主催「私の神シチュ&萌え恋企画」参加作品です。
「キュンキュン♡」シーンが色々出てきます。ハッピーなハートフルデートを追体験して頂ければ、幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-20 11:07:05
11064文字
会話率:44%
ピアノの天才少女・松朋音楽学院高等部一年生の小野真璃亜の前から、先輩の日向遙希が姿を見せなくなり約一ヶ月。その夏休みの或る日、日向が突然、真璃亜の部屋に現れ言った。「真璃亜、俺はヴァイオリンを辞めるぞ」・・・日向の真意は?日向に何が起こった
のか?!そして、真璃亜は・・・。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-26 11:41:36
6289文字
会話率:33%
“壇上の天使”
音楽業界でそう呼ばれる四宮奏楽は、世界でもトップクラスの事務所、スターホープ事務所の若き天才ヴァイオリニスト。
観客を惹きつける、甘美な笑みに超人越えした高い演奏スキル。
彼はまさに、天使と呼ばれるにふさわしい人物だった。
しかし、ある日彼が活動を休止することを発表。
世界中のファンはが復帰を心待ちにしている中、本名逢沢空は、母親が決めた高校に通うことに。
そこで偶然であった担任教師は、昔の幼馴染、駒田美空。
「お願い、聞いてくれるよね?」
「好きだよ、空くん」
久しぶりに再会した幼馴染に、想いがあふれる美空。
「ピーピーうるせえ小鳥だな。一回黙らせてやるよ」
「なんのためにヴァイオリン弾いてるのか、わかんなくなった」
世界の舞台を無双した彼は、学校でのクラスメイトや勉強、恋に悩むようになる。
「俺が演奏する理由、それはーー君だ」
そして伝説の彼が、再び弦を手にとったとき、世界は熱狂する。
止まったはずの時間が、彼をとりまく環境により動き出す。
そしてこれから、彼の舞台(人生)が、変わり始める。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-08 17:08:08
6596文字
会話率:40%
舞台は神戸・異人館の街北野町。この物語はほっこり仕様になっております。
青春の真っただ中の子供達と青春の残像の中でうごめいている大人たちの物語です。
物語はそこに住む高校生になったばかりの亮平が
「高校生になった記念にどうだ?」という
母親の訳のわからん理由によって、離婚して生き別れになっていた父親に生まれて初めて会う事になった時から始まります。
それは想像していたとは違う茶目っ気たっぷりなハードボイルドな父親だった。
それまで平凡な生活を送ってきた少年は一気に大人の世界の洗礼を受け始める。
父親と会った事によって一気に広がる人間関係。それによって社会を知る。世界を知る。
今まで知らなかった大人たちとの付き合いが始まる。
この物語に登場するのは主人公の同級生達とオヤジの同級生達。
そして一台のピアノ。
オヤジの友人の店にあった古い一台のピアノがオヤジと亮平の関係を親子以上の関係にしていく。
そして亮平はピアニストを目指す道へと進むことになります。
少年が大人になる過程で関わった人達の個性が混じり合いそれが色彩豊かな人間関係を築いていく。人は人によって成長し助けられそして自分を輝かせることが出来る。
そんな少年が大人になる過程で起きた少年の物語と大人になっても子供のように青春を謳歌する大人の物語です。
主人公は高校生ですが、大人向けの小説かもしれません。
この頃……青春モノからだんだん離れて行っているのではないかと思ったりもしますが、こんなオヤジが居たら面白いなという風に読んでもらえれば幸いです。
だから異世界に転生も転移もしません。
済みませんです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-12 10:00:00
763188文字
会話率:40%
孤児院で育った少女・リチェルは、十二歳の時その歌声を見初められ隣国の貴族の楽団に引き取られる。けれども引き取ってくれた当主がすぐに病死した事で境遇が一変、日々屋敷と楽団の雑事をこなす下働きとして暮らしていた。
そんなある日、丘で隠れて歌って
いたところを一人の青年に見つかってしまう。ヴァイオリン弾きである青年は、リチェルにまた歌を聴かせてほしいと告げて──。
「俺はただ、君の歌が聴きたくて降りてきたんだ」
これはある目的で旅を続ける貴族のヴァイオリン弾きと歌うことを愛する孤児の少女の優しい旅のお話。
◇毎週土曜日、月4回更新予定。(第5土曜日はおやすみ)
◇原案でもある若野未森さんのとても素敵な挿絵がついてますので、挿絵機能は是非ONにして頂ければ^^
※このお話は19世紀末のヨーロッパをモデルにしたファンタジーです。地名や当時の政治・慣習等の背景を含め、多々フィクションが含まれます。
※時代背景などを反映した差別的な表現が含まれている場合があります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 09:51:40
549308文字
会話率:38%
1889年9月9日パリに旅立った香苗は、安宿に落ち着くと街を散策する。セーヌ川の雄大な流れ。対岸にはルーブル美術館が見えた。河畔に建てられたオルセー駅から、黒い煙を吐いて力強く走る蒸気機関車。そして目玉のエッフェル塔。街全体を観光客が埋め
尽くし、大道芸人が広場に集まっていた。その片隅に、美しいヴァイオリンを響かせる若者がいた。聞き入る観客の中少年たちが近づいてきた ───
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 18:42:23
6320文字
会話率:15%
イクス王国には五人の姫がいた。
一番目の姫は戦姫。剣を取らせれば並みの男ではかなわない。
二番目の姫は歌姫。その声はセイレーンに勝るとも言われている。
三番目の姫は美姫。王子様に騎士団長、流した浮名は数知れず。
四番目の姫は奏姫。ピア
ノにヴァイオリン、彼女が奏でるは天上の音楽。
五番目の姫は――ええと、なんだったかな。
優れた姉たちに対し、何のとりえもない末姫メイベル。
ある日、推定年齢120歳オーバーの「仮面魔術師」との婚約が(勝手に)決まってしまった。
まだ恋もしたことないのに!と破棄してもらおうと乗り込んだメイベルだったが、そこにいたのはお爺ちゃんどころか、超絶美形!
ただし顔が良すぎるせいで、素顔を見ると「惚れてしまう」らしいのだが、何故かメイベルには全く効果がなく……!?
最初はとことん嫌われていたメイベルだが、彼女の真面目さやひたむきさに、やがて彼の方が惚れてしまう溺愛ストーリー。
ツンデレ魔術師と恋をしらない末姫が、魔法ではない本当の恋を探していきます!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 19:47:19
170402文字
会話率:43%
※武頼庵様主催『この作品どう?企画』参加作品です。
実在するクラシックのある曲の成立について推測してみる。
最終更新:2023-11-30 07:11:30
1891文字
会話率:0%
流しのヴァイオリン弾きの若者が、黒服の老人にとあるお屋敷に招待されます。
そこにいたのはかつての恋人を探す美しい貴婦人でした。
完結済み長編小説のパイロット版として書いてあったものです。
当初はこんな雰囲気の物語が続く予定でした。
pi
xivにも同じものを掲載しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7745938折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 09:24:45
5279文字
会話率:53%
黒うさぎを連れて町々を流すヴァイオリン弾きのキール・デリ。彼は人造亜人種である。
そんな彼の行く先々で起こるできごとと冒険。
今回はとある港町で人魚の歌声が聞けるというので、彼は勇んで海に出て行った。
最終更新:2023-09-15 08:01:51
194572文字
会話率:55%
アメリはちょっと裕福な男爵令嬢。
幼い頃から習い事もしっかりさせてもらい、ピアノもヴァイオリンも弾きこなす。十五歳になり、貴族との縁を結ぶことを期待されて、王立学園に進学した。
ところが、王立学園に進学したアメリは、婚活そっちのけで音楽漬
けの生活を送っている。それも、両親に内緒で叔父から習っていたトランペットで。
音楽エリートのパートリーダー・テオをはじめ、アメリと学園の仲間達との日々。
***
異世界の部活動を書いてみたかったのと、平和な話がいいな、と思って書いてみました。
ひとまず区切りの良いところまで投稿します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 03:47:45
121785文字
会話率:41%
病気がちで入退院を繰り返していた主人公、音那リコ。
青春を「ヴァイオリン」と「オーケストラ部」に託す決意をする。
しかし、オーケストラ部はカーストが激しい部活だった……。
最終更新:2023-07-24 19:00:00
3420文字
会話率:41%
毎日夢を見る。あの日から。
最終更新:2023-07-09 16:05:49
1627文字
会話率:26%
町から見える大きなお城。
そこから聞こえる、小さな音色。
最終更新:2022-05-23 22:22:37
613文字
会話率:20%
愛着障害と絶望感がありながら、音楽に救われ、他人との関わりから自分を信じ、自分を治していくことができるようになる莉華の物語。
幼稚園から私立宝院学園。医師の父親と、自分に無関心な母親。少し歳の離れた姉と年子の弟がいて、姉はピアノ、莉華
はヴァイオリンを習わされる。
ヴァイオリンの先生が主宰する団体の練習に初めて出かけた莉華は、そこで王子様に出会うが、それきりになる。
宝院学園中等部で人気の弦楽合奏部に入るも、人数は多いのに初心者ばかり。弾けもしない母親に厳しく稽古された莉華は出来すぎて目立ってしまう。
高等部のオーケストラ部では新たな出会いがあった。自分を大切にしてくれる人が現れたが、王子様の存在と、音楽の美しさは忘れられることができなかった。
莉華は心のどこかで王子様を支えるためにと医学部を目指すが、王子様は莉華を治してくれた。
アルファポリスにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-01 16:00:00
50257文字
会話率:28%
ヴァイオリニストの母親と一緒に小さな頃からお稽古に励んできたマヤは、決められた結婚、決められた人生なんていやだと思っていた。「ヴァイオリンの技術を高めることで人格を高める」方針の母親に、意味はわからなくともしぶしぶついていく。お友達との友
情を育み、運命の人との出会いに発展する。思いもかけないところでヴァイオリンが役に立った。彼は、マヤのヴィブラートが美しいと言ってくれた。
努力が実を結ぶことの素晴らしさ、美しい音楽と、それを共有できる相手にめぐり会える幸せ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 23:45:34
45422文字
会話率:32%
ピアニストで音楽大学の講師をしている僕と、同じくピアニストの妻との間に産まれた息子は、ヴァイオリンが好きだった。多くの男の子がそうであるように、息子は妻のことが好きで、殊更妻のピアノが好きだった。成長し、ヴァイオリニストを目指すかどうか、
僕達は見守る側となった。早熟な息子に適した指導者をつけ、必要な技術は身につけさせた。人間と関わり、様々な出来事の中で感じたことを生かし、人生の指揮者になり、自由に人生を描いてほしい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-30 12:04:14
40789文字
会話率:45%
高校生の葵は、音楽室でピアノを弾く才能を持つ美しい少女。寡黙で孤独な少年・雄介はヴァイオリンに情熱を燃やす。偶然の出会いが二人を結びつけ、文化祭でのデュエットを目指すことになる。彼らの音楽は魂を揺さぶり、心を通わせる。しかし、恋に発展する前
に体の関係が芽生える。成熟した恋愛の中で、彼らは自己の葛藤や人間関係の複雑さに直面しながらも、音楽と愛を通じて成長し、心の絆を深めていく。一緒に歩む未来への扉が開かれる中、二人は濃密な恋物語を紡いでいく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-27 01:53:13
8025文字
会話率:29%
音楽に心を救われてきた奏
ある日親友の優斗との帰宅中に聴いたヴァイオリンの音色を聴いている奏を見て優斗が言い出した事とは…
最終更新:2023-06-08 21:18:55
1487文字
会話率:75%
ある日の帰り道。見慣れた道なりで帰る途中、階段から落下し記憶を失ってしまう天乃瀬律(あまのせつ)。瀬律にとっては右も左もわからないモノクロの世界の中で、唯一身体に馴染みがあるものはピアノだった。
そんな瀬律を支えたのは幼馴染みである千仭俊
(せんじょうしゅん)。俊の一家は音楽一家で小さな頃から音楽に携わり、小さい頃瀬律と出会って得意な楽器はヴァイオリンだった。
夜空のような紺色の髪に藍色の瞳をもつ瀬律と、金髪に翠色の瞳をもつ俊。正反対のような彼らが奏でる旋律は…。
そして彼は言った。彼は『天使』だと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-28 23:34:20
214文字
会話率:0%
国際ショパンコンクール日本人初優勝。若手ピアニストの頂点に立った斎藤奏。世界中でリサイタルに呼ばれ,ワールドツアーの移動中の飛行機で突如事故に遭い墜落し死亡した。はずだった。目覚めるとそこは知らない場所で知らない土地だった。夢なのか? 現
実なのか? 右手には相棒のヴァイオリンケースとヴァイオリンが……
知らない生物に追いかけられ見たこともない人に助けられる。命の恩人達に俺はお礼として音楽を奏でた。この世界では俺が奏でる楽器も音楽も知らないようだった。俺の音楽に引き寄せられ現れたのは伝説の生物黒竜。俺は突然黒竜と契約を交わす事に。黒竜と行動を共にし,街へと到着する。
街のとある酒場の端っこになんと,ピアノを見つける。聞くと伝説の冒険者が残した遺物だという。俺はピアノの存在を知らない世界でピアノを演奏をする。久々に弾いたピアノの音に俺は魂が震えた。異世界✖クラシック音楽という異色の冒険物語が今始まる。
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この作品は,カクヨム,アルファポリスのサイトにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 19:11:02
83816文字
会話率:69%
私立高校に通う壮馬(そうま)は、女の子とおしゃれが好きな、どこにでもいるような普通の男子高生。
入学式の日。壮馬は、一人中庭でヴァイオリンを弾く海(かい)に偶然出会った。クラシックとは無縁の人生を送っていた壮馬だったが、海の音楽に心を動かさ
れ、自らもヴィオラを手に取り室内楽団を立ち上げる。
物語の舞台は夏へ。
まだ同好会の段階である室内楽団には、壮馬・海の二人の他に、お調子者の耕介(こうすけ)やワイルド系の浦野(うらの)、そして女顔の愛沢(ラブさわ)がメンバーに加入済み。
アンサンブルを編成し、部活動として承認を得るために奮闘する中、好きな子との思い出を作ったりと、壮馬は青春を謳歌する日々を過ごしていた。
しかし、とあることがきっかけで、当たり前に過ぎていく日常に不自然さを見てしまう。
ラノベストリートにも載せる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-13 18:18:41
10140文字
会話率:51%