雨妹(ユイメイ)には秘密が二つある。
一つは前世の記憶があること。もう一つは崔(サイ)の国の皇帝のご落胤――かもしれないということ。
大往生した前世で華流ドラマオタクだった雨妹は、生後宮を見たいという欲望だけで後宮の宮女募集話に頷く。
※第4回カクヨムWEB小説コンテスト、キャラクター文芸部門特別賞受賞、カドカワBOOKSにて書籍化されています。大量加筆の新エピソードてんこもりなので、気になる方はチェックしていただけると嬉しいです!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-08 17:00:00
985649文字
会話率:26%
伯爵家三男のリュシアンは、常に命を狙われていた。五才の誕生日に行われたパーティの数日後、毒殺未遂により生死の境をさまようことになる。奇しくもこの事件がきっかけでリュシアンの眠っていた記憶が呼び起こされることとなった。それは前世、才能に恵ま
れながらも孤独のうちに死んだ宮田斎としての記憶。それからというもの人が変わったように精力的に勉学に剣術に励み、独り立ちしようと奮闘するようになっていく。悩んだってしょうがない。王位も爵位も蹴っ飛ばし、好きなように生きるために頑張ります。
初挑戦のダンジョンでは学園始まって以来のトラブルに見舞われ、休暇中には異界へ飛ばされ、なにかとトラブルに遭遇するリュシアンの次の試練は、なんと舞踏会でのダンス!?
学園の姫様ことニーナのお家騒動に巻き込まれ、リュシアンは保険医のユアンと共に失われた錬金術に挑戦することになり……
そして次なる舞台は魔界。リュシアンの元へ、魔界からの留学の話が持ち上がり……
※※※ 十三章からは、書籍版未発表作となります。※※※
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-04 20:28:32
751480文字
会話率:33%
とある博打屋に住む右近は無宿の者だ。ここに来るまでの過去を誰一人として知らない。
吉原で育ったと言うものもあれば、関八州(現在の関東地方)から流れてきたと言うものもいる。育ちの良さからとあるお武家様のご落胤だと言う噂もある。
実際、
同心の方も右近に会うために博打屋を訪れる。
……作者が岡っ引は私立探偵もどきという事実をネットで見てしまったがゆえに、出来た創作です。
御用聞きというのは岡っ引のことです。
岡は「岡目八目」と同じく脇の立場であることを指し、公儀のお役人である同心ではない脇の人間が拘引(逮捕)することから岡っ引と呼ばれた。
御用聞きは博徒やエタ、的屋などのやくざ者や親分と呼ばれた地域の顔役がなっていたことが多く、下っ引や手下と呼ばれる子分を持つことも多かった(ウィキペディアより)。
無宿(むしゅく)……江戸時代において現代の戸籍台帳と呼べる宗門人別改帳から名前を外されたもの。現在の住所不定無職と同様に必ずしもホームレス状態にあるわけではない。連座を恐れた親族から感動された町人や、軽罪を犯して追放刑を受けたものもいたが、飢饉や商業資本主義の発達による農業の破綻により、農村で生活を営むことが不可能になった元百姓もいたという(ウィキペディアより)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-14 21:07:18
11613文字
会話率:61%
貧乏子爵令嬢ヴィヴィアンは、エンターテイメント化した婚約破棄騒動の鎮静化を学長から言い渡されている。
対策のパートナーとして、学長に紹介されたのは、もっさり頭のアレクサンドル殿下。
「チヤホヤされたくて入学した王子なんかお荷物!」
国王のご落胤として、腫れ物扱いの第三王子アレクサンドルは、瓶底眼鏡の優等生ヴィヴィアンと学長の使いパシリをすることに。
「挨拶ぐらい目を合わせてしてくれ、引きこもりガリ勉令嬢…」
「これは、心の絆を確かめるために必要なだけ。たった一人の友人なのだから…」
二人は、胸の中で言い訳しながら、口付けを交わす。
二人は、学院の風紀を取締るはずが、事件に巻き込まれていく。
--「婚約破棄学概論」アレクサンドルの講義メモ--
アルファ型
真実の愛、格差恋愛、嫌がらせの冤罪、廃嫡すると第三の女は逃げる(爵位又は資産目当て)
アルファ2型
真実の愛、平民聖女、異世界転生の虚言、薬物使用の疑い
ベータ型
両片思い、コミュニケーション不足、周囲はぐったり
ガンマ型
女が婚約破棄を希望。男の破棄宣言を快諾する場合を、破棄返し(はきがえし)と呼ぶ
※ 試験に出る
関連する社会問題
・貴族の政略結婚の形骸化
・聖女信仰の跋扈、異端取締
・女性の社会進出と政略結婚
・男女間の処罰格差
下級貴族女性が婚約できる条件
・同格(子爵同士、子爵×男爵、男爵×騎士爵など)
・爵位狙いの商家
・資産、事業狙い
・容姿
※ 残念ながら、ヴィヴィアンは該当なし
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-01 10:21:20
115748文字
会話率:45%
どうも、こんにちは。本日は少しばかり、ええ、少しばかりなのですが、私の話を聞いてくださいませんか??聞いてくださると嬉しいのですが………
実は私、この国の姫さまに仕えていた、元奴隷なんです……
これは、悪役になる予定だった姫と、
悪役になる予定だった元奴隷が幸せのスタートラインに立つまでの物語。
*元奴隷、姫さまの護衛の語り口で話が進みます。
*ご都合主義です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-25 23:55:03
8098文字
会話率:33%
ルーラとウィレットは双子の姉妹だ。が、既に両親はなく教会が運営する孤児院にて身を寄せながら暮らしていた。彼女達も孤児でありここで育った。
ある日、同僚のラウラやマザーシスターのマリーと話していた。ラウラは王宮にて働く事が決まったと知らせてく
る。驚きながらも祝福して別れを惜しむルーラ達。がマリーだけは心配そうだ。数日後、王宮へと行ったラウラ。だがしばらく経ってラウラが行方知れずになったと孤児院に連絡が届いた。
双子の姉妹であるルーラとウィレットの元に一人の騎士が調査だと言ってやってくる。そして彼に告げられた。
「……あなた方は現国王のご落胤だ」と。そこから二人の運命は大きく変わる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-08 15:15:53
7086文字
会話率:63%
棒手振りの魚屋の半吉が得意先の商家に行くと、女将が出てきて、半吉と女郎をめぐって争った浮世絵師の話になった。
その浮世絵師が急に出て行き、長い間音信不通だという。ところが、不意にその浮世絵師が現れた。大変な目に遭い、何とか江戸に戻って来
たということだった。
浮世絵師の話を聞いていた半吉だったが、武士が現れて追い払われる。武士は浮世絵師に重要な話があったらしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-19 18:00:00
6352文字
会話率:62%
千島秀人(ちしまひでと)32歳。職業:相談支援専門員ソーシャルワーカー
秀人は仕事から帰宅後、隣の家の揉め事に遭遇し、ネグレクトの少女を庇って死んでしまった。
しかし黄泉の世界へ行きすがら、神さまと話すことになる。神さまから本来は少女
が死ぬ運命であり、秀人は重体から奇跡的に存命するはずだったと告げられる。
しかし生き返る方法は神の掟の禁忌事項にあたるので、生き返らせることはできない。せめての償いとして、異世界で死亡する運命を背負った胎児に転生させ、人生をやり直して貰えないかと神さまは申し出、何か異世界で人生をやり直す為に希望はないかと尋ねる。
秀人の希望は「面白おかしく生活しながら、相談員を続けたい。旅もしたい。そして畳の上で(平穏無事に)天寿を全うしたい」と……。
神さまは思う。
――……天寿を全う……剣と魔法の世界で面白おかしく旅をしながら天寿を全うするには、途方もなく強くなければならない……それこそ魔神、龍神などと同等に渡り合える程の強さが必要じゃ……――
ともあれ神さまは秀人の希望を受け入れることにした。
転生した秀人改めルーカスト(リュカ)はオルトナーバ国王の王子として生まれた。しかし双子として生まれた為、リュカは王宮から離れて暮らすことを余儀なくされ、身分を隠し辺境伯の子供として育てられることになる。そして面白おかしく人生を楽しむことにしたが……。
義姉が魔法の修行をしている所を見てしまい、こっそりと幼児リュカも真似をして魔力を体内に凝縮させると突如として世界の強き者たちが、そして神さまとは別の神が将来的に神に匹敵する可能性があるリュカに興味を持ちってしまい、不幸なことに別の神による干渉をも受けてしまう。
天寿を全うするという希望に黄色信号が灯され、どうやらリュカの人生は平穏無事とはいきそうにはないようだ。
主人公 「よし、PTSDを治すぞ! ハイキュアー!」
患者さん「魔物が襲ってきた恐怖が抜けず、仕事に手がつかない、夜も眠れない……」
主人公 「へ? ならばSST(ソーシャルスキルズトレーニング)だ!」
※主人公が相談員として活躍できるようになるには途方もない困難を乗り越えないといけない可能性があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-18 20:00:00
3464文字
会話率:38%
どこにでもある田舎。
そこでアルストレーナの母であるレイナは育った。
彼女の人生は普通の人生だったはずだ。彼女が今の両親に拾われたこと以外は、本当に普通の人生だった。
普通に恋をして、結婚をして、子供を授かった。
それが狂い始めたのは、妊娠
がわかり喜んでいた矢先、妹が聖女として王都に行った後のことだ。
それでも、なにかが狂っていると知りながら、歪んでいると知りながら彼女はその歪ではあるが、幸せな家族の形に満足していた。満足するように努めた。
でもーー。
五年後、全てが終わりレイナは家族の元から追い出されてしまう。
追い出された直後、レイナは新しい命が宿っていることに気づいた。
そして、今度こそは奪われてなるものかと考えを回らせる。
その矢先のことだ、兄のように慕っていた存在が彼女のもとに現れた。
そして、彼は誓った。
レイナの宿した新しい命が、国や世界の理不尽に振り回されないように、たとえその理不尽に巻き込まれようとも強くあれるように育てることを誓った。
さらに十年近くが過ぎた。
アルストレーナと名を付けられたその女の子は、血の繋がった母と繋がっていないダークエルフの父トール、そして家庭教師の賢者トゥオーフによって大切に育てられていた。
そんなアルストレーナを見て、トゥオーフが友人も恋も知らないのは不憫だと考え学校に行かせてはどうかと親であるレイナとトールに提案するのだった。
【マグネット】様にも投稿しています。こちらの方がたまに更新早いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-12 08:11:36
115867文字
会話率:30%
相次ぐ王子の死によって、ジャンテ帝国を継承したのはご落胤の庶子であった。その帝国王の妃を決めるため、ジャンテ全域からご令嬢が召集される。
北方ラグーン領から召集されたお転婆令嬢が、そのお転婆ゆえに王妃までかけ上がった物語。
破天荒な帝国
王と、じゃじゃ馬お転婆嬢の恋模様。
お転婆嬢は帝国王の腕の中に淑やかに囲われたのか、それとも……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-27 09:45:54
86076文字
会話率:50%