山梨県甲府市のやや変わった造りの一軒家。表札には『激烈家』と書かれている。その家に一人の青年が訪れてきた。青年の名前は武枝和虎。お世話になった夫婦への恩返しの為に、激烈家に執事として仕えよと父の遺言にあったためである。現在その家に住んでいた
のは、美人揃いの六姉妹であった。夫婦も故人であるという。
後に引けない和虎は物置倉庫でも構わないので居候させて欲しいという。当初六姉妹は男性を受け入れることには反対、女しかいないだけに男がいると安心、どうでもいい、などと意見が分かれる。
しかし、和虎が多大な遺産を受け取っているという事実を知り、六姉妹の態度は急変。和虎に六姉妹の部屋の真ん中に位置する広いリビングに住むことを許可する。六姉妹はそれぞれの方法で和虎の心を奪うことを各々心に誓う。
ちょっとHなドタバタコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 00:02:44
6485文字
会話率:74%
勇那は気が強い少女だった。
やられたらやり返すをモットーに、短気は損気と言われようと納得いかないことには徹底的に抵抗した。
だから、勇那は今回だって絶対に許さない。どれだけ建設的じゃないなんて諭されようと、泣き寝入りなんて冗談じゃない
。
女神から与えられた力で望んだのは、何よりもスピーディーな報復、そして逃亡。
与えられる恩恵を報復に全振りした勇那は、数々の困難に見舞われながらも異世界生活を始める。そして、報復された側もまた……。
※思いつくままに、不定期にて更新していきたいと思います。
※恋愛要素は今のところ薄く、ほぼありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 23:59:16
25677文字
会話率:41%
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちっ
て貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
異世界転生して5歳となる女の子が自分の〝楽しい〟を求める成長物語です。とある乙女ゲーの攻略者の友達家族。ゲームの主人公たちを際立たせるためのしわ寄せ設定をくらっているため、出自などが複雑です。おおむね、ほのぼのしていると思いますが、ハードな出来事もわりとあります。しんどい過去があります。少女時代では恋愛要素が出てきます。
#物語の進み具合のんびり
#他サイトさまでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 21:00:00
2875814文字
会話率:39%
馬糞の山に頭から突っ込んだ衝撃で、私、アンニは前世の記憶を取り戻した。
そして、今の私――ジョレット・アンニ・スタグレーゼが、前世で大流行していたゲームに登場する、いわゆる悪役令嬢であるということに気付く。
それはゲームで推していたキャラク
ター、ユウリの義姉となったことも意味していた。
ユウリは何故か、全ルートで死ぬ運命にあった。ついでに私も、原作ゲーム通りにいけば家ごと破滅することになっていた。
そんなことにはさせない! 義弟の命は、必ず救ってみせる!
まあそれはそれとして、とりあえずは可愛らしい義弟をひたすら可愛がることにします。
※こちらは以前短編で書いたものを基にした連載版になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 19:00:00
101927文字
会話率:33%
馬糞の山に頭から突っ込んだ衝撃で、私、アンニは前世の記憶を取り戻した。
そして、今の私――ジョレット・アンニ・スタグレーゼが、前世で大流行していたゲームに登場する、いわゆる悪役令嬢であるということに気付く。
それはゲームで推していたキャラク
ター、ユウリの義姉となったことも意味していた。
ユウリは何故か、全ルートで死ぬ運命にあった。ついでに私も、原作ゲーム通りにいけば家ごと破滅することになっていた。
そんなことにはさせない! 義弟の命は、必ず救ってみせる!
まあそれはそれとして、とりあえずは可愛らしい義弟をひたすら可愛がることにします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-28 20:07:52
24079文字
会話率:31%
本作は、一つの恋愛詩を「花」をテーマに香月よう子さまと陸なるみがリレーして綴っています。それぞれの花の持つイメージを膨らませて、いろいろな恋愛の心模様を浮き彫りにします。
こちらは花の恋愛リレー詩集第三集めで、前作、前前作よりも少々大人の恋
愛を攻めて綴っています。
第二集完結後もふたりでリレー詩を書き続けており、第三集にまとめる前に香月よう子さまがご逝去されたことには沈痛の念を隠せません。あまりに早すぎました。
香月よう子さまの遺作とも言っていい作品群でもありますので、謹んで投稿させていただきます。
第二集は「リレー詩集 Vol.2【心に咲いた花に添えて】https://ncode.syosetu.com/n8415io/」
第一集は作者名を香月なるみ名義「リレー詩集【季節の花を編んで絆に】」というタイトルで、香月よう子さまのアカウントのほうにあります。https://ncode.syosetu.com/n7098hv/
香月よう子さまのアカウント、生き続けているのでどうか他の詩集なども読んでみてください。
* 二人で織りなす四季折々の花々と恋の詩をお楽しみください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:00:00
478文字
会話率:0%
南蛮人、南蛮人って。わたくしはれっきとした倭人よ!
お江戸の町で与力をしている井上正道と、部下の高山小十郎は、二人の赤子をそれぞれ引き取り、千代と太郎と名付け育てることに。
月日は流れ、二人の赤子はすくすくと成長した。見目麗しい姿と珍しい
青眼を持つため、周囲からは奇異の眼で見られる。こそこそと噂をされるたび、千代は自分は一体何者なのだろうかと、自身の出自について悩んでいた。唯一同じ青眼を持つ太郎と悩みを分かち合おうにも、何かを知っていそうな太郎はあまり多くを語らない。それがまた千代を悶々とさせていた。
そんな千代を周囲の者は遠巻きに見ながらも、その麗しさに心奪われる者は多く、やがて年頃の千代にも縁談話が持ち上がる。
しかし、当の千代はそんなことには興味がなく。寄ってくる男を、口八丁手八丁で退けてばかり。
果たして勝気な姫様の心を射止める者が、このお江戸にいるのかっ!?
痛快求婚譚、これよりはじまりはじまり〜♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:30:00
139550文字
会話率:49%
過保護の兄に守られて育った主人公・葉月は高校生になっても彼氏ができない。漫画やドラマ、それでしか恋愛に触れることのできない葉月は重症なメルヘンチック思考の持ち主となってしまっていた。
そんな葉月を面白がり、親友の柚子は妖精にでもお願いすれば
? と、冗談を言う。だが、それを間に受けた葉月は妖精を呼び出すことを決意する。
葉月は妖精を呼び出すことに成功!!
だがしかし、目の前に現れたのは絵本に出てくるような可愛らしい妖精ではなく、おじさんの姿をした見習い妖精・アモールだった。
葉月はそれでも妖精であることには変わりはないと恋のお手伝いをお願いするのだが、アモールが葉月の恋の相手として選んだのは学校一番の不良と噂される恭太。恋の矢の力によって恭太は葉月に好意全開! 今すぐに取り消しをお願いしたのだが、アモールはとんでもない勘違いを発動し、今度は恭太と葉月の兄・理人の中身を入れ替えてしまった。
こうしてダメダメな見習い妖精の少しの(?)ドジから葉月の恋は大きく動き出すのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 18:07:22
22507文字
会話率:61%
突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放り込まれた異世界で必死こいて生き抜く。彼に与えられたたった一個の祝福は、『死んだ
ら巻き戻ります』という痛みを伴う『死に戻り』のみ! 頼れるもののいない異世界で、いったい彼は何度死に、なにを掴み取るのか。 ※血も死体も出る予定ですが、そんな派手なことにはなりません。
※当作品は2014年1月24日、MF文庫J様の方から同タイトルで書籍化させていただいております。皆様の応援のおかげです、ありがとうございます。また、WEB版の削除・ダイジェスト化・更新停止といったことは今後も予定されておりません。書籍・WEB共によろしくお願いします。
【祝! アニメ化決定いたしました!】
皆様の応援のおかげです! 今後もよろしくお願いします!
≪アニメ公式サイト≫
http://re-zero-anime.jp/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 02:30:00
8865789文字
会話率:40%
〝男子校の姫〟……それは、男だらけのむさ苦しい学園生活に咲いた一輪の花として、周りに彩りと癒しを与えるアイドルのような存在。
オレ、日向 陽(ヒナタ ハル)がこの春入学した全寮制私立男子校は、その〝男子校の姫〟が役職として制度化されて
いるらしい。
けどまぁ、大衆に埋もれる平凡モブ(自認)のオレには、そんな姫制度なんて一切関係ない……と思っていたのに、あれよあれよという間に女装させられて、気が付いたら姫選抜会のステージに立たされて……まさかの、オレが姫に!?
周りの期待を裏切れず(あと、諸々の特権に多少揺らいで)仕方なく姫職を請け負うことにはしたものの、オレに付けられた護衛人が、何というか過保護過ぎて……。
オレを深窓の令嬢か何かと勘違いしているのか、荷物は持たせてくれないし、授業中も背後に立ってるし、あまつさえ皆がオレを(性的な意味で)狙っているなどと思い込んでいる始末。
警戒のし過ぎで周囲を威圧、排除してしまい……ああもうっ! これじゃあ、友達も出来やしない!
~無自覚可愛い系姫♂と執着美人護衛による、年の差学園主従BL!~
━━━━━━━━━━━━━━━
初日のみ3話更新。以後、ストックが尽きるまでは毎日1話更新(18:10頃)予定です。
没作『ハルくんは姫をやめたい。』のリメイク版です。
相手役の設定等、諸々変更して最初から全部書き直しました。前のよりは格段に良くなった……はず!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 18:10:00
167423文字
会話率:49%
【下書きで完結済】フリーライターの「私」は、新聞記者で幼馴染の「ノブ兄」の話に乗ったばかりに、隣町の有名企業家たちを襲う怪事件と関わりを持つ羽目になる。寺の娘で男っ気のない「私」と、モテ男で仕事のできる「ノブ兄」。昔から不思議なものが見える
「私」と、そんなことには縁もゆかりも無さそうな「ノブ兄」。「ノブ兄」のことが気になる「私」と、「私」には全く興味が無さそうな「ノブ兄」。そんな二人の関係が、事件を通じて少しずつ変わって行く……その背後には、千年前、二人の前世に降りかかった悲しい出来事が横たわっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 00:00:00
144820文字
会話率:83%
エッセイを読むことと書くことには、とんでもない良さがあります。
それを皆様にお伝えします。
読めば絶対にエッセイを好きになります。
エッセイを書きたくなるし読みたくなります。
もうエッセイ大好きだよ!って人も、
エッセイだるい。と嫌ってい
る人も、
ぜひ御一読を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 07:10:00
2933文字
会話率:0%
僕と同居している白髪の少女、初川真絹は僕、和倉詠史の元ストーカーである。
この女僕に対する羞恥心ってやつをさっぱりもっていないようだ。
この物語はそんな真絹が僕を篭絡するために悪戦苦闘するお話……あくまにも健全的にね。
和倉詠史
本
作の主人公にして主にツッコミ役
自分は比較的常識人であると信じているが、結構ズレているところが多々ある。自分の決めたことには頑固で無責任なこととプライドが許さないことは絶対にしたくない質
身長が低いことが軽いコンプレックス
異様なまでにタフなメンタルが一番の武器だと自負している
真絹のことは好意的に思っているが、恋愛感情が湧いていないので付き合うつもりは今のところない。
生半可な覚悟で付き合ったなら自分の肉体が終わると悟っている。
初川真絹
本作の主人公兼ヒロイン そして元ストーカー
詠史のことを狂気的に愛していることとそもそもの価値観がかなりズレているタイプの女の子
健全的に生きることを信念にしているが、あくまでも自分の中で形作られた健全的なので一般的なそれとはずれがある。
出生や親族関係に色々秘密にしていることがあるのだが全てを詠史に教えたいと考えている。ただ、明かすにもタイミングを計っているのが現状である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 18:34:03
132818文字
会話率:64%
『クエスト代行傭兵』とかいう非合法の集団に属している六人組。
ほとんど半グレみたいな人たちではあったが、魔法等々の実力は確かだったので、『クエスト代行』という結構重めな犯罪をしながらお金を稼いでいた。
六人はそれぞれ違う事情を抱えていたが
、犯罪者であることには変わりない。
また、『クエスト代行』という犯罪を依頼する人たちもそこそこの犯罪者であった。
同じ穴の狢が穴の中で揉めてるような物語。
※おまけはおそらく読まなくてもいいやつです。なぜ『おそらく』なのかと言うともしかすると本編でいきなりおまけに書いたことが出てくるかもしれないからです。
そうなったらすみません。手癖で書いてるところもあるので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 12:38:45
19218文字
会話率:39%
アーデント王国、真珠海に面している小さな王国。
数あるスラムの中でも最も環境の悪いホルム地区に住むウィル・アテナは、ドブネズミのような生活をしつつ、この世界全てに対する怒りを燃やしていたが、一人で出来ることには限界があることも理解していた。
しかしそんなある夜、悪魔であるユピテルと出会ったことにより、ウィルはその怒りの炎を抱いて世界という巨大な力に立ち向かっていくのだった――。
悪魔ユピテルと、スラムのドブネズミ・ウィルが傷んだ理不尽な世界に立ち向かう、ダークファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 19:00:36
9106文字
会話率:35%
時代は進み、宇宙で暮らしていた。宇宙を食い荒らして、宇宙資源を枯渇させれば、星々に住まう人は、質素な農業をやる羽目になっていた。ロロンド・マーノという女は、地球よりはるか離れた星で女王として星の農業を先導していたら、人型機体、アニマドールが
空から落ちてきた。アニマドールが降り、人の星で戦争をやろうというのなら、ロロンドはゼーリドルという不思議なアニマドールを動かす気になる。そこから、地球にまで、旅をすることにはなるのだった。ゼーリドルとは何か。そのアニマドールが持つ、メタルキーの正体は何か、知るために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-02 15:02:33
20492文字
会話率:43%
前書いた物の書き直し
日本でアイドルをやっている光道リンは、ある日女性を助けるために事故に遭う。結果、仕事というのは、できなくなってしまった。
ので暇は持て余せ、旅行なんてことは思いつけた。思いついて実行してみたら、異世界へ。
少しも事態
がわからぬまま、襲われていた少女を助けてしまう。すると、龍が力を貸すとか言って、自身の中へは入ったから、面倒なことになりそうだとは思えた。
ともかくとして、予約した宿は無駄になり、光道リンは、助けてしまった変な少女、アリストと、その保護者の青い龍と旅をすることにはしたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 15:10:32
63347文字
会話率:35%
作品の導入なので読まないほうが...
噂と事実が必ず一緒になる場合、全てが一致する場合は天文学的な確率でしか存在しない。
なぜなら噂が広まる段階で『おひれはひれ』がつき誇張されたり全く別の話になるからだ。更に噂に付いた『おひれはひれ』は物
事の本質を変えるのではなく覆い尽くし、隠し、見えなくするということ。火のない所に煙は立たぬ。火元がなければ【火が起こった】という事を広める必要はなく煙は立たない。他者が意図的に広めた噂などその人の本来の態度を見れば本当なのかどうか分かる。その人に本当に効果がある噂なんて意図して流そうとしても失敗するだけ。だって証拠がないのだから。例えば『誰もが認める優等生Aくんが昨日隣町の商店街のガラスを全て割っていた』という噂は誰も信じないだろう。証拠がない状況下では本人が否定したらそれが全て。嫌っている奴らの間でしか流行らず本人に影響はない。逆に『誰もが嫌い色々な人を殴ったりしているBくんが昨日隣町の商店街のガラスを全て割っていた』という噂は誰もが信じ瞬く間に広まっていくだろう。証拠がなかったとしても『あの子ならやる』と思いそれを『やる』から『やった』へと形が変わって広まっていく。でも普段から嫌われていて暴力を振るっている彼ならそういうことには慣れてしまっている。何の痛痒も与えることができない。極端な例だが言いたいことが伝わったと信じよう。ではこんな噂は何を火元にし広まっていったのだろう?
〝VRMMORPG『十一の世界と十一振りの剣』というゲームで一度に1・0・0・0・万・課金した後に出てくる1・0・0・万・の特別パスを購入すると一週間で現実世界でも魔法が使えるようになる。〟
そもそも特別パスを購入するまでに必要な1000万、特別パスを購入するのに必要な100万、合計で1100万円を用意できる人物はそうそういない。いたとしてもたかがゲーム1つにそこまでの金額をかける馬鹿はいない。だが累計課金額が4690万円と2980万円の金持ち高校生二人が所属する最小規模ギルド(人数も上限値揃っていない)の一つ『夜魔の集い』のメンバー二十三人全員は一人一人が1100万を用意し集まっていた。
1章:魔法使えるように……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 21:26:21
11482文字
会話率:79%
草むしりしかできない最弱スキル『草むしり』
そんな無能扱いされていた少年ユノは、ついに冒険者ギルドを追放されてしまう。
しかし、ユノは別に追放されてもどうでも良かった。
ユノには家族もおらず、生まれた時から孤独に過ごしてきた。今更追放されて
も、どうでも良かったのである。
しかし、そんな彼が日々草に触れてきたことには、大きな意味があった。
それは精霊たちに『大地を愛する者』として認められる『準備』だったのだ。
森で出会った小さな光――それは風の精霊との出会い。
ユノはやがて、火、水、土、すべての精霊に選ばれ、精霊王としての道を歩み始める。
追放された少年が、精霊の力と絆で世界を救い、そして、初めて『家族』が出来る。
これは、最弱スキルから始まる、成り上がりとスローライフが交錯する冒険譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:00:00
27176文字
会話率:29%
伯爵令嬢アリエスは、困窮した実家を救うために名前も知らなかった他国の伯爵に嫁ぐことになった。
六年間の悲惨な結婚生活に耐え続けたアリエスだったが、後継ぎができないことを理由に無一文で放り出されてしまう。
夢も希望もなくしたアリエスは、
実家に頼ることなく自力で生きるために祖国の王宮での職を手に入れた。
だがそれも名ばかりの閑職。――というわけで、アリエスはこれ幸いと自由気ままに欲望のままに、面白そうなことには首を突っ込み、面倒なことからは逃れて生きることにした。
そうしてアリエスが面白おかしく生きているうちに、周囲からは尊敬され慕われて、確固たる地位を築いていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 16:49:07
321951文字
会話率:44%
私が小説を書いているとき、ちょっと席を離れたとき、うちの猫が言うことには……。
最終更新:2018-11-04 19:55:50
1263文字
会話率:0%
吾輩は捨て子猫である。名前は、まだなかった——
いや、正確には、死にかけていたところを“ご主人様”に拾われ、動物病院で一命を取りとめ、
その日の夜、彼女のボロアパートのちゃぶ台の上で「もち」と名づけられた。
理由は、白くてやわらかくて、目が
まんまるだったかららしい。単純である。
ご主人様は、ひとことで言えば「社畜OL」。
都内の中小企業でこき使われ、上司に怒られ、低賃金で家賃ギリギリ、毎日コンビニ飯。
趣味もなければ恋人もいない、喜びすら失いかけていた日々の中——
「猫拾ったら人生詰んだかもしれない」と絶望しかけたくせに、
病院代を払ってくれて、ミルクも買ってくれて、夜中に吾輩のくしゃみで起きて、うちわで仰いでくれた。
そんな彼女を、吾輩は見てしまったのだ。
夜、机に突っ伏して泣いていた姿を。
「もう疲れた……何のために生きてるんだろ」
そう呟いた声が、あまりにも弱くて、あまりにも寂しかった。
だから、決めた。
この命は、ご主人様のものだ。
恩返しして、笑顔を取り戻してもらうのが吾輩の使命にゃ!
……とはいえ、猫ができることには限界がある。
しかし!
人間には「動画投稿」なる魔法の文化があるらしい!
ペットが変顔するだけでバズるらしい!
……って、つまり、吾輩が主役の動画でご主人をスターにすればよいのでは!?
こうして始まった、
【もちのもちもち日記】なる動画チャンネル。
カメラに突進、変顔、くしゃみ、鳴き声実況、箱への華麗なIN、そして謎の“深夜の哲学タイム”……
なぜかご主人の黒歴史までも暴かれ始め、登録者数はうなぎのぼり!?
でも、バズればバズるほど、日常はちょっとずつ騒がしくなる。
過去のトラウマ、職場での嫌がらせ、謎の猫嫌い上司、突如現れた“ご主人様の元カレ”などなど、
平穏なスローライフにはちょっとした波風も——。
それでも、もちの願いはひとつ。
「ご主人様、笑ってにゃ」
やがて動画を通じてつながる“もちファン”たちの絆、
ご主人様の夢、そして吾輩の正体にまつわるちょっと不思議な秘密まで巻き込んで、
この物語は、やさしく、じんわりと、笑えて泣けるスローライフ成長劇へと進んでいく。
捨てられたはずの命が、誰かを救い、世界を変えていく。
これは、小さな白猫が奏でる、奇跡の恩返しにゃん物語——にゃ!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 07:42:11
164896文字
会話率:26%
他人とは違う歪んだ視界に、僕の「いじめ」は、ぼやけて映った。
いじめを隠すことには慣れてしまった。
誰からも注目されていなかっただけだ。
分厚いレンズの眼鏡を通して、すべてのものが歪んで見えている僕。無気力を装って若さは幼さだと嘲った。彼
らなんかとは違うと言い聞かせ続けていたある日、あらゆる逃げ道を断つ「剪断」が起こる──。
樅木 霊(もみのき れい)の処女作は、胸の奥にあるいつかの苦しみを受け止める青春小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-18 18:00:00
39090文字
会話率:32%