「ワシを残して先に行け!」
「ガルム、そんな……!」
「勘違いするな。後で追いつくから先に行ってろという意味だ」
ドワーフの『拳士ガルム』は、勇者パーティを魔王の元へ送り届けるため瀕死の重傷を負った。
「……さすがにこれは助からんか」
大きな穴の開いた腹部を見下ろすガルム。
武人としては理想の最期であり悔いはなかったが、そこに水を差す奴が現れた。
近接戦最強の『剣魔グリムザール』。
ガルムとの決闘に異常なまでのこだわりを持つ魔族が、こう申し入れてきたのだ。
「ガルムよ、ひとつ約束をしないか? 互いに転生し、新たな生を得た後また相まみえ、今度こそ一対一で決着をつける。そういう約束だ。我が一族に伝わる秘術を受け入れるなら貴様は、次の生を得ることができるのだ」
「次の生……次の戦い……」
生きること、それ自体にこだわりはない。
だが、『まだ戦える。まだ殺し合いができる』というのは魅力だった。
戦闘狂なところのあるガルムはこれを快諾。
次の生でグリムザールとの約束を果たそうとしたのだが、転生先はまさかの『エルフの幼女』で……?
「なんでだ!? なんでエルフ!? ワシの鍛え上げられた上腕二頭筋は!? 苦味走ったいい男ぶりは戻ってこないのか!? おぉのぉれぇ騙したなグリムザールうぅーっ!」
前世とはまったく異なる脆弱な肉体と、反則レベルの可愛さと。
相反する要素に悩まされつつも、ガルムはしぶしぶ修行を続ける。
足りない『気』を『魔力』で補い、脆い『肉体』を『技術』で補う。
努力と工夫は着実に芽を結び、やがて『最強の冒険者』とあだ名されるようになるのだが、あまりにも可愛すぎるため『最カワの冒険者』と噂されるようにもなってしまう。
「次はこれ着て! ミニスカドレス! 大丈夫、絶対似合うよ! ディアナちゃん最強に可愛いから!」
「うるさいうるさい! ワシの求める最強はそうゆーのじゃないのだあー!」
『武と可愛さ』の狭間で揺れるガルム(ディアナ)の、明日はどっちだ?
※ドワーフ→エルフのTS転生バトルコメディです。
※ディアナ(ガルム)がとことん愛されます。
※グリムザールの意外な転生先を探りつつ、お楽しみください(登場する女の子の中のひとりです)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 19:11:12
32513文字
会話率:38%
同期の天才に心を折られ、音大を中退してから16年。
ブラック企業に勤めていた絵里は通勤電車に轢かれてあえなく死亡……したはずだったのだが……。
「……いやあね? 大好きな乙女ゲー世界に転生させてくれたってのはありがたいんですよ、それ自
体は。でも、どうせならもっとマシなキャラにしてくれませんかね? 何もこんな、婚約破棄されて王都を追放されて家まで勘当された悪役令嬢なんかに転生させなくたって……ってかもう令嬢ですらない? ただの貧民? はあああー……っ」
あまりの境遇に絶望のため息をつく絵里だが、神は見捨てていなかった。
流れ流れて辿りついたグラーツの都では、奏者同士の名誉を賭けた戦いである『音楽決闘《ベルマキア》』が今まさに大流行中。
ベートーヴェンにモーツァルト、ショパンにバッハ。
青春を共に過ごしたあの名曲たちが絵里の運命を切り開き、そして──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-31 21:20:05
405641文字
会話率:32%
ルツーラは、密かに王城の倉庫へと訪れていた第二王子の婚約者(物理的箱入り令嬢)を勝手に運び出し、取り巻きと共に集団で嫌がらせをした。しかも、王城内では禁止されている精神操作の魔法を用いたことで重罪となった。その為、親共々連座で貴族用の幽閉
邸に送られている。
幽閉邸で生活する中で、ルツーラは反省し、様々な後悔に思いを馳せるものの、何もすることはできず、あとは処遇が決まるのを待つばかり。
両親へと謝罪と、何もすることのない生活の中で、ただただ反省だけを繰り返し、最後には処刑されるものだと、彼女はずっと思っていた。
いつものように後悔と反省の中、眠りに落ちた日――翌朝に目覚めると、8歳の時に行われる魔性式の朝まで時間が巻き戻っていた。
それが、自分の持つ『順』属性の魔法による、歴史順序の入れ替えによるモノだと気づいたルツーラは、後悔と反省を元に、今度は両親を破滅させないように動き出す。
まずは魔性式の日。
かつては、未来で引きこもり箱入令嬢となる少女に嫌がらせをしたのだが、今回ではそんな愚は犯さない。
「そもそもアレに関わってはいけません! 今回は必要最低限だけの関わりで済ませたいのです!」
そうして、引きこもり箱入令嬢から距離を取る生活をしつつ、かつての愚かな行いをしないようにしていたら、なんだか前回ではありえない規模のお茶会派閥になっているのですけれど!?
しかも、箱入令嬢は引きこもらずに騎士団に入団してる!?
乱暴者だった第一王子は人格者に!?
あまりにも異なる歴史の流れの中、前回にはなかった出会いや繋がりを作りながら、ルツーラは前回とは異なる歴史の中を奔走していく。
歴史や事件が変わっても、運命は収斂していく。
それを目の当たりにした彼女は、いずれ自分が破滅すると自覚しながら、この歴史の中で身内が破滅を迎えないように足掻き続ける。
ルツーラの破滅を望まない人たちのことなど、意識しないまま――
これは『その在り方を認め合う為の幻想譚』。その異聞。
ゆえにこれは『認め合い手を差し伸べ合う者たちの幻想譚』
※本作は『引きこもり箱入令嬢の結婚』の外伝となります。
本編を知らずとも楽しめるようになっておりますが、本編を知っているとより楽しめる作品となっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 19:10:00
22678文字
会話率:34%
『この配信――全ては揚げた鶏肉の為に』
◆
「お前、ダンジョン配信とかやらね?」
鶏肉――特に揚げ物大好きな高校生、涼は友人のその言葉をすげなく断っていた。
涼は休日になると探索者としてダンジョンに潜り、モンスターの寝顔
や、ダンジョンならではの絶景の撮影を趣味にしている。
その撮影した写真を見た友人が、何度も誘ってくるのだが興味はなく。
以前ダンジョン内で助けたことのある配信者のディアから、コカトリスの唐揚げをごちそうになったことで涼の中で未知なる鶏肉への興味が大きくなった。
その瞬間を狙って親友が、改めてダンジョン配信しないかとアプローチをしたところ、美味しい鶏肉を食べられるなら――と了承をした。
そうして始まったダンジョン配信チャンネル「涼ちゃんねる」。
涼の独特のスニーキングスタイルや暗殺者のような戦い方。中性的で性別の分からない容姿。これまであまり注目されていなかったモンスターの寝顔や、ダンジョン内の不思議な風景。がっつりとした攻略配信はしないものの、そういった寄り道要素をメインでマイペースな「涼ちゃんねる」は爆発的なバズはないモノの地味に登録者数を伸ばしていた。だって上手く行くと友人から鶏肉を奢ってもらえるので。
配信を通じて少しずつ涼の心境にも変化が芽生えるものの基本スタンスは変わらずに。
強敵モンスターを倒す姿が配信されて一気に名前が知られるようになったところでやっぱりスタンスはあまり変わらない。
バズろうが、有名人とコラボしようが、涼も涼ちゃんねるもマイペースなのは変わらない。
寄り道メインで寝顔に絶景、時々ディアのところでダンジョン食材のゴハンをごちそうになる。
涼はそうしてダンジョン配信を続けて行く。もちろん美味しい鶏肉の為に。
これは――『出逢いが世界を広げる現想譚-ものがたり-』
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 18:56:06
514999文字
会話率:40%
花と精霊に愛される街カイム・アウルーラ。
その街で有名な花修理工房の2代目店主であるユノ・ルージュは、花と精霊に感謝を捧げ、花学技術の結晶たる花導具を恋人のように愛でながら修理して過ごしている。
過去の出来事から、ユノはあまり人間を
好まない。
だけど、彼女を好む人達は街の中にも外にも多かった。
ユノの工房で居候している見た目幼女な年齢不詳の謎多き女性ユズリハ。
何故か工房に住み着き始めた妙に頭の良いトカゲのドラ。
気がつけばユノの弟子となっていた、孤児院で暮らす少女ライラ。
カイム・アウルーラの最高責任者夫婦に、暗部たる裏社会の統べる東の帝王に西の女帝。
隣国の王族たる白銀の双子に、さらには伝説の存在とされていた統括精霊にまで――
……人を嫌い、最低限にしか接することがない自分は、他人から好かれることなどないと思っているユノは、みんなからの好意に気づいておらず、自分の『居場所』なんて存在しないと思い込んでいた。
それでも彼女は、自らが愛する花導具を、誰かの大切な花導具を修理し続けていた。
そんなユノが、ある日――カイム・アウルーラのシンボルである大花時計を巡る事件に首を突っ込んだ時、周囲のことと、自分の中に芽生えていた気持ち……そして『居場所』を少しだけ自覚する。
街を愛する奇人・変人・超人に、流れに流れて腰を落ち着ける流れ者が集まる街カイム・アウルーラ。
そんな街を中心に、日々の生活を営む者たちの物語。
これは――人と花と精霊の『居場所を巡る幻想譚』。
『居場所』に気づくか、『居場所』を築くか――
あるいは、『居場所』を護るか、『居場所』を変えるか――
人間はいつだって『居場所』を巡って右往左往するモノだから――
しばらく不定期の更新となります。
(R15とか残酷描写とかは一応つけておきます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-15 21:33:52
622205文字
会話率:41%
「やっちゃえ日産」をもじる人が増加中です。「やっちゃった日産」が多いですね。いずれにしても、1年、2年の話ではなく、10年、20年の集大成の結果であり、HVが弱くBEVとレンジエクステンダーに強みでは技術の日産というより貧乏くじの日産ですよ
ね。ルノーに養分を取られて、先行投資である技術開発費をあまり掛けられなかったと思いますね。勿論、経営手法が悪いのは言うまでもありません。ゴーンは、コストカットと販売拡大がメインの経営者でしたから、その漬け(負の遺産)がここ数年で目立つようになっただけに思います。短期的視点重視なら、長期では当然こうなりますね。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-21 19:02:18
3160文字
会話率:0%
11&12,13,16,17,18,20って何かのクイズ問題で並べた訳ではありません。逮捕された歴代大統領の数字です。例えるなら、福田元首相、麻生元首相、野田元首相、安倍元首相、菅元首相、石破首相が逮捕されている状況です。あまり騒がれていま
せんが、置き換えてみると異常に思えます。でも、極めて兵庫県政の状況に酷似しています。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-12 18:13:40
7551文字
会話率:12%
突如、現代に発生したダンジョン。
最初は軍が調査していたが、
あまりにたくさん出てきたため、低レベルダンジョンは民間が管理するようになる。
出土品や発掘品やドロップと呼ばれるアイテムは未知の物質もあり、
高値で取引され、
登録された探検隊は
いつしか「冒険者」と人々に呼ばれるようになった。
そんなFランク冒険者の僕、久々津凪は一時的に組んだパーティーとともに未踏破の隠し通路を発見する。進んだ先には金色のレア確定の宝箱と、槍に刺された不思議な少女がいた。”先行者の栄光”と呼ばれるファースト・ユニーク・アイテムを手に入れるが、それは惨劇の始まりに過ぎなかった。(※ハッピーエンド予定)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 19:00:00
19577文字
会話率:63%
(c) 2018 甲斐八雲
《あらすじ》
人は死んだら神様に会って異世界に行くのが流行りな昨今……高梨匠(17)は、火事で亡くなってから現世を幽霊となり彷徨っていた。と言っても本人に悲観的な要素は無く、クラスメートのプライベートを垣
間見ながらスマホに別れの言葉を書いて回る……傍迷惑な怪奇現象を引き起こしているだけの全く無害な存在だった。
そんな幽霊だった彼の前に謎の発光物体が現れ、突然吸い込まれたのだ。
えっと……ここは何処ですか? 何が起きたのか分からないんですが? 今喋ったら死刑なの?
目覚めたら知らない場所で知らない世界。
そして彼を待っていたのは『明後日、君の結婚式だからね』の人生的な死刑勧告。
《彼女いない歴=人生》の主人公が強制的に得たお嫁さんは、捕まえたドラゴンを引き千切ってみせる……大陸屈指の強さを誇るドラゴンスレイヤーさんなのでした。
この物語は……とにかく可愛くて美人だけれど、色々と残念で訳があり過ぎるお嫁さん『ノイエ』と、そのノイエを一途に愛するがあまりに、世界を敵に回す覚悟すら抱く異世界人な旦那さん『アルグスタ(高梨匠)』が織りなす愛と冒険の日々とかになると良いな。
周辺では結構きな臭い会話が多いですが、主人公たちの周りは基本まったりのんびりです。
《注意》
R15は保険では無く、一部内容にえっちぃ部分や表現的にきつめなのがあるので付けられています。
《構成》
Main Story→文字通り主人公を中心とした本編になります。
Side Story→過去編や番外編などを中心とした作りとなります。
↳投稿済み&投稿中→追憶①②③④⑤⑥/番外①②
本作品は【カクヨム】の方にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 19:00:00
6379158文字
会話率:50%
デルタフォース所属のアメリカの英雄ジェイク・マクドイルは、テロリストとの戦いで自爆して死亡し、エルフのアミラ・レッドバードとして転生する。
だがその異世界は、大地には悪魔という怪物が蔓延り、空から天使という脅威が現れ、国は賊や奴隷商人が蔓
延る修羅の世界だった。
アミラはそんな世界で銃や兵器を造り上げ、脅威と戦いながら文明を築き上げる永いエルフ人生が始まるのだった。
※軍人が主人公ですが自分は自衛隊員経験も無く銃もあまり知らないのでおかしい部分が多いかもしれません、なのでドラマや映画のキャラが転生した程度の感じで読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:58:51
107590文字
会話率:57%
初老にして怪盗デビューした私は、着実に大怪盗への階段を上がっていた。前職はなんと警察官だったというのに。嘘ではない。でも、あまりビビらないでいい。子供の頃の夢が怪盗だったし、何かを始めるのに遅いなんてないのだ。一度きりの人生なんだし。だけ
ど、怪盗と泥棒の違いを聞かないでくれるかい。
そんな時に、怪盗団の仲間が、怪盗活動とは全く関係のない事件の容疑者になってしまう。もちろん冤罪だ。我々怪盗団は悪者からの盗み以外の犯罪を犯すつもりはないのだから。今のところは。
なので、以前のミッション中に偶然にも警察の捜査を手助けしてあげた事や昔のコネを使って、拘束されている仲間を釈放してくれるように頼みに行った。それが、このような展開になるとは……。
大怪盗が名探偵になれるのだろうか?
なれる、と言うしかない。それに私には仲間がいる。足を引っ張るかもしれないが仲良しの仲間が。
波風の立たない人生と波瀾万丈の人生、楽しいのはどちらかな?折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-21 18:23:34
85085文字
会話率:43%
ワシは老衰によって死を迎え異世界転生したのじゃ。そこで狐依コンという名の神様にされるのじゃ。世界を救うために旅することになったワシは最初の町で聖なる巫女ルナと出会うのじゃ。神様としてスラムにいる人を救うのじゃった。そんな時スライムと呼ばれ
る魔物が町に現れ始めたのじゃ。魔物は人の心の中にいるらしいのじゃ。闇が大きくなると現れ始め、あまりにも大きくなると魔王と覚醒し、魔物が人を襲うようになるらしいのじゃ。ワシはスライムの魔王ジーナと相対し、心を救う道を選んだのじゃ。そしてジーナを仲間にして共に魔王を救う世界救済の旅に出たのじゃった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:10:00
949631文字
会話率:45%
私はこのゲームで長いことソロプレイをしている。
今日もソロでレベル上げしていたら、珍しくメッセージが届いた。
差出人は知らない人で、ボス討伐に一緒に行かないか、と……。
――え、正気?
ソロプレイにあまり向かない職業でソロでやっていくために
、私の防具やスキル構成は他のプレイヤーとはかなり異なっている。
それでもボス狩り、ボス狩りかぁ。
ちょうど武器も新調したかったし、いいっちゃいいんだよな。
そんなわけで、私は集合場所へのこのことやってきた。
毎週火曜日更新、5話完結です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:00:00
851900文字
会話率:66%
元男爵令嬢のリリスは行き倒れていた。世間知らずなせいでまともな給金をもらえず、食べ物もろくに買えない。そんな人生に彼女は絶望していた。
しかし、そんな彼女の前に軍服を着た男が通りがかる。男はリリスを抱えると、レストランに連れていき、食事を御
馳走してくれた。あまりの空腹に出された料理を食べ切ったリリスだが、その支払いの代償として体で支払うことを求められてしまう。
食べた自分が悪いんだとリリスは諦め、男に連れていかれる。しかし、連れていかれたのは男が住んでいる屋敷。侍女として働いて返せばいいということだった。
優しい使用人たちと共に仕事をこなし、何かと気にかけてくれる男にリリスは徐々に惹かれていく。しかし、男の正体は国内有数の大貴族であり、最強の魔術将軍だった。それを知り、リリスは恋心にそっと蓋をする。
女性不信の将軍と、平民落ちの元男爵令嬢の、すれ違いラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:00:00
42586文字
会話率:38%
日本のどこにでもいそうなモブサラリーマンの安田有馬(やすだゆうま)は、ある日何の前触れもなく、突然異世界に転生してしまった。しかも、古びた片眼鏡という変わり果てた姿となって……。
あまりにも突然のことに驚き戸惑う有馬だったが、次第に自身の
置かれた状況を把握し、やむなく片眼鏡として第二の人生を歩むことを受け入れた。
とはいえ、流石に自分一人では異世界を生きていける自信がない。何せ、片眼鏡になってしまったのだから。
できることなら、自分のことを大事に扱ってくれる持ち主と巡り合いたい。それが貴族や富豪、学者であればなお良い。きっと異世界のいろんな書物を目にする機会があるはずだから。それらを読んで楽しみながら、平和で穏やかな異世界の生活を営みたい。
そんな異世界スローライフを夢見ていたはずなのに、現実はまったく甘くなかった。「なんでこんなことになってるんだぁ!?」今日もどこかで彼の心の叫びがむなしく響くのだった。
はたして、片眼鏡となった有馬に平和で穏やかな日々は訪れるのか?
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※誤字脱字やおかしな点などは、皆様からご報告頂いたり、こちらで見つけ次第できる限り修正するようにしております。
※カクヨムにも登録しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:00:00
214100文字
会話率:61%
世界は、あまりにも残酷だった。
異世界から、無理やりこの世界へと転生させられた男がいた。
だが、彼は何も成し遂げることなく、この地で無念のまま命を落とした。
彼は、この世界を恨んだ。
この歪んだ世界を変えられぬまま、ただ消えていった。
主人公もまた、この世界に疑問を抱いていた。
だが、彼以外の誰もが、この世界を「当たり前」として受け入れていた。
理不尽な階級制度も、虐げられる者の絶望も――すべては「当然」だった。
その異端の思想が許されるはずもなく、彼はついに“排除”される。
突き落とされた崖の下に広がる、果てしない森。
死の予感に包まれる中、彼は“声”に導かれる。
たどり着いたその先には、一人の男の亡骸があった。
そして、彼が残した一冊の本。
それを手にした瞬間――
彼の運命は、大いなる嵐へと巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 18:00:00
68520文字
会話率:54%
呪い。
それはあらゆる生命から忌避される忌むべき存在。
この世界に存在する闇。
呪われた呪具は強大な力とひきかえに大いなる災を使用者に科しまともな生物はその呪いに耐えることはできない。
時には土地に、動物に、そして人にも呪いがかかることがあ
る。
呪いはコントロールできるものではない。
世界がその存在を否定した時に呪いをかけると信じられている。
呪いは強大であり、時に大いなる力を与えるが、それを補ってあまりのある代償を産む。
呪いには、触れてはならない。
それが、この世界の常識だ。
という重い前置きから、サクッと読める軽いノリの作品にしました。
恋は盲目。
恋に落ちたら猪突猛進。
過去の苦労を経験に変えて、目指すは愛する人とのラブラブ生活!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 17:10:00
75681文字
会話率:32%
アラフォーの女性獣医師である主人公 片桐(かたぎり) 真希 37歳。
忙しい動物病院の副院長として、日々を仕事と家の往復の繰り返しになっていた。
男性と付き合った経験はなし。
あまりの忙しさに使用用途のないお金で一軒家を買って保護動
物と楽しく生きていた。
突然起こった超常現象によって、月の2つある世界に転生してしまったマキ。
容姿も年齢さえも変わってしまったマキの前に現れたのは二人のイケメン。
謎のイケメンの衝撃の正体は?
次々とチートな能力を持つイケメンがマキの周りに集まっていく。
彼女はこの異世界で何を成し遂げていくのか?
ノベルバでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-26 20:00:00
114774文字
会話率:45%
突然の異世界転生、魂の召喚。
あまりに強引なやり口に地球の神様は憤るが、他世界の神格が関与することは出来ないらしい。
地球の神様に代わり、異世界に身一つで放り出された私の力になってくれる存在。
それは地球に住む悪魔達だった――!
◇◆◇
◆◇
6話以降は1~2日に1話ずつ投稿していきます。
全6章予定。(おまけを除く)
恋愛要素は、少し大きくなるまでお待ちください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 17:45:21
146645文字
会話率:25%
法術装甲隊ダグフェロン 第六部
節分には去年からの源平合戦を思わせる時代行列と司法局実働部隊長、嵯峨惟基特務大佐による流鏑馬が行われることになっていた。
それに加えて豊川市役所は司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』に自主映画作品を作ること
を依頼してきた。
昨年のあまりに退屈な作品に呆れ果てた市は今度はまともな作品を作れとの指示を嵯峨に出してきた。
その提案を元に開かれた会議は紛糾した。
レースのドキュメンタリー映画を作ろうと言う整備班班長島田正人の提案は、そのレース参加費用が彼が稼いだフルスクラッチした旧車の密貿易によるものであることがバレると言う理由で却下された。
映画検閲の厳しい国出身の露出狂の変態である日野かえで少佐はいきなり無修正ポルノ映画を作ろうと言い出し当然却下された。
そんなこんなでアメリア・クラウゼ中佐の提案した『魔法少女モノ』映画を作るという案がすったもんだの末決定した。
しかし、隊一のトラブルメーカーであるアメリアの作品がまともなわけも無く、キャラデザインを担当させられた神前誠(しんぜんまこと)には配役された役者から次々と注文が殺到した。
そんなこんなで撮影に入るのだが、当然監督をはじめ一筋縄ではいかない役者たちの演技はとてつもない怪作になる予感を孕みつつ出来上がっていった。
その作品の演技や演出にひたすらツッコミを入れ続ける誠は作品が完成しないことを願うしかなかった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 17:14:37
169946文字
会話率:49%
東欧の新興小国、ボスホートルーシにて。建国30年に満たないこの国家は緩衝地帯として、隣国の超大国ロシア連邦からあまりに理不尽な統治を受けていた。そんな中、ボスホートルーシの政府は堪忍袋の緒が切れ、ついに完全独立を表明し、21世紀最大の独立戦
争が幕を開けた。
16歳になったばかりのセルゲイ・イヴァーノヴィチ・ベレンコは自己防衛の一環として、戦争に加わっていた。しかし所属する基地がロシア軍の奇襲を受け、セルゲイは逃亡した。逃げた先は行き止まりで、険しい谷があるだけだった。そして追手のロシア兵に追い詰められ、逃げ場がなくなったセルゲイは崖から飛び降りて、自ら命を絶った。
……が、彼は何と異世界――――いわゆる『ナーロッパ』に転移しており、セルゲイは超絶美人な女騎士に保護されたり、冒険したり、中東の激ヤバ転移者と関わりながらこの世界を生き抜いていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 17:06:19
317682文字
会話率:44%
俺の名前は「ヒデヨシ」。「ヒデヨシ サド」だ。普通に暮らして普通の人生を送っている今年で30の男。俺が子供の時に貰ったスキルはまさかの『適応』。全てにおいて0点も100点も出せない男さ。面白みもなく、あまりに平凡過ぎるため結婚も出来ない。そ
んな俺にも一つ憧れがあった。そう、異世界に行く事だ。転移でも転生でも何でも良い。そんな俺の夢が叶う時が訪れる。だが、異世界というのは何とも残酷な物だった。 低頻度更新です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 17:01:37
22330文字
会話率:65%
~~準備中~~
二話だけ先行投稿します!
学校で知り合った娘に勧められたVRMMORPGを軽い気持ちで始めたつもりがログアウトできない!?
「まぁ言うてそのうち何とかなるやろ」とあまり気にしてない弟、零(れい)。
溺愛する弟を「ゲーム
か異世界かわかんないものに奪われた!」と、必死な姉達。
想いと世界のすれ違いと両者の温度差…。
再会はできるのか?はたまた姉たちは弟を助け出し、その禁断の想いは弟に届くのか…。
現代とゲームと異世界をまたぐ壮大…かどうかはわかんない、そんなお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 17:00:00
658021文字
会話率:52%
エルノラという世界――
ベルウェイド村の川辺、夕陽が沈む空を見つめていたのは、一人の少年、ドン。
この世界は、彼にとってあまりにも不公平だった。
なぜなら、彼は“エッセンス”と呼ばれる魔力のような力を持たずに生まれたのだから。
だが、彼だ
けではなかった。
父親も、そして人類の半数近くもまた、エッセンスを持たずに生きている。
貴族や王、女王、そして戦士たち――そうした“選ばれし者たち”のようには、生まれつき才能を与えられてはいなかった。
エッセンスを持つ子供たちは、“守護者”としての運命を背負わされる。
それは、ドンが心から望んでいたこと――誰かを守り、“英雄”になることだった。
だからこそ彼は、沈みゆく夕陽に向かって手を伸ばし、“奇跡”が起こることを願った。
……だが、何も起きなかった。
光も、爆発も、風すらも動かず――そう、彼はただの人間にすぎなかった。
だがその時、彼はまだ知らなかった。
遥か彼方の、死が逃れられぬ無限の領域――魂が囚われ、彷徨う“アビスの領域”が、少年の呼びかけに脈打つことを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 16:58:55
774文字
会話率:0%
最強の凡人。
追放され転生した蘇我頼人。
僕は新たな世界でライト・ガルデスとして新たな生を受けていた。
1億年という長き試練を乗り越え、神をもしのぐ力を獲得した『俺の望み』はスローライフだった。
元々の約束、そして達成し戻った日。
『
俺』は既に生きることに飽きてしまっていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
そう俺に伝える創世神。
興味を引くも正直あまり乗り気ではなかった。
そんな時神よりもてなされ、淹れてもらった神しか飲めぬ最高級なお茶。
油断していた俺は力を封じられ、追放されてしまう。
あまりにも非道な仕打ち。
しかし、それを対価とし許された超絶な能力。
俺は創造神がかつて創造し、娘である女神ティアリーナの治める世界へと追放され転生させられる。
記憶をなくしライト・ガルデスとしての新しい人生。
それは『僕』にとって、久しく感じたことのない、安心に包まれた愛おしい日々だった。
5歳の時に行われる洗礼の儀式。
その2日前、僕は夢の中で運命となる女神と出会いを果たし、全てを思い出す。
「あのクソじじい!!」
初めに零れる言葉。
創世神の思惑、それはこの世界の救済だった。
傍らに佇むライトの理想を体現したような美しい女神。
やがてライトは自身の望まぬ展開、ハーレム状態に翻弄されていく。
「僕は普通に暮らしたいのに!!」
「まあ、うふふ♡」
繰り広げられる甘々な日々。
気付けば多くの美しい女性に囲まれる毎日。
ライトの女難はとどまるところを知らない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 16:56:50
177966文字
会話率:32%
男だけど、一本の乙女ゲーをやり込んだ高校二年生の主人公。
主人公よりも、悪役令嬢のことが好きな主人公は、ネットの情報に踊らされ、悪役令嬢のハッピーエンドを見つけるため、丸二日ぶっ続けでゲームをプレイし直した。結局ハッピーエンドは見つか
らず、コンビニにご飯を買いに行った際、トラックにはねられた。目が覚めると、そこはやりこんでいた乙女ゲームの世界だった。
攻略キャラの中でも、あまりに普通すぎて人気が全くないキャラになった主人公は、ゲームに存在しない悪役令嬢のハッピーエンドを目指して奮闘することになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 16:33:37
868321文字
会話率:48%