『この配信――全ては揚げた鶏肉の為に』
◆
「お前、ダンジョン配信とかやらね?」
鶏肉――特に揚げ物大好きな高校生、涼は友人のその言葉をすげなく断っていた。
涼は休日になると探索者としてダンジョンに潜り、モンスターの寝顔
や、ダンジョンならではの絶景の撮影を趣味にしている。
その撮影した写真を見た友人が、何度も誘ってくるのだが興味はなく。
以前ダンジョン内で助けたことのある配信者のディアから、コカトリスの唐揚げをごちそうになったことで涼の中で未知なる鶏肉への興味が大きくなった。
その瞬間を狙って親友が、改めてダンジョン配信しないかとアプローチをしたところ、美味しい鶏肉を食べられるなら――と了承をした。
そうして始まったダンジョン配信チャンネル「涼ちゃんねる」。
涼の独特のスニーキングスタイルや暗殺者のような戦い方。中性的で性別の分からない容姿。これまであまり注目されていなかったモンスターの寝顔や、ダンジョン内の不思議な風景。がっつりとした攻略配信はしないものの、そういった寄り道要素をメインでマイペースな「涼ちゃんねる」は爆発的なバズはないモノの地味に登録者数を伸ばしていた。だって上手く行くと友人から鶏肉を奢ってもらえるので。
配信を通じて少しずつ涼の心境にも変化が芽生えるものの基本スタンスは変わらずに。
強敵モンスターを倒す姿が配信されて一気に名前が知られるようになったところでやっぱりスタンスはあまり変わらない。
バズろうが、有名人とコラボしようが、涼も涼ちゃんねるもマイペースなのは変わらない。
寄り道メインで寝顔に絶景、時々ディアのところでダンジョン食材のゴハンをごちそうになる。
涼はそうしてダンジョン配信を続けて行く。もちろん美味しい鶏肉の為に。
これは――『出逢いが世界を広げる現想譚-ものがたり-』
※カクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 19:49:01
402368文字
会話率:40%
え、あの"フレーバーテキスト社"を知らない? 携帯からAI、VRゲームまで手掛ける大企業ですよ。ほら、最近じゃイフなんていう、五感すべてで楽しめるファンタジー世界のゲームが人気でしょ、あれを出してる会社ですよ。
なら、
この話も知らないんでしょうね。イフという世界において一国を支配するプレイヤーの話。多くのプレイヤーを従え、頭にはツノが生え、牙が生え、悪魔の翼が生え、口から火を噴くなんて噂ですよ。えぇ、まぁゲームの中の話ですがね、だからこそ人間やめてるってなもんですよ。
この話をするには語り始めが大事でしてね。今じゃ呼ばれ方は違うそうですが、始まり方は絶対にこれなんだそうで、それじゃ少しお話ししましょうかね。
『"虹の魔王"を知っているか?』
※居酒屋での会話のため、多分に盛り過ぎている可能性があります。これより下が事実、かもしれません。
「ねぇ僕のポスター勝手に貼りまくってるの誰!? あとお城にパッ◯ンフラワー撒き散らしたの誰!?」
「あ、それ俺だわ。」
「後半はアタシ。」
「あと気づいてないから言うけど、寝顔のスクショばら撒いたのは私だねぇ。」
「あれ貴方でしたか。1グロスほど買いました」
「…………それ以外は私。」
「それ以外ってなに!?」
「今日も平和ね、魔王様。」
「ほんとにね、僕以外はね!」
え、分からないって? 読みなさい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-28 09:16:44
236937文字
会話率:55%
聖騎士のサイモンには国王の庶子という公然の秘密がある。そのことに思い悩む彼を、幼馴染の修道女であるダリアが救うお話です。
最終更新:2024-01-16 20:40:08
12967文字
会話率:39%
小学5年生の妖咲精唯(あやさき あきゆい)はある日朝目が覚めたら小さな妖精になっていた。
ちっちゃくなった体から見て巨大化した世界で困惑するけど、ハネも生えて自由に飛べるから意外と楽。
空をかけて飛び回ったり、クリを食べているリスに接し
たり、好きな人の部屋にもぐりこんだり、寝顔をのぞいたり、巨大なケーキをいっぱい食べたりして、すばらしい朝だった。
まるで夢みたい。ううん、きっとこれは夢ね。夢だったよね?
---
『冬の童話祭2024』企画の参加作品で、テーマは『ゆめのなか』。
注意:童話で小学生主人公なので、つたないところもあります。作中漢字が少なめで基本的に小学生レベルの常用漢字しか使わないが、一部例外もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-24 17:31:12
17125文字
会話率:53%
俺、斉藤芳樹《さいとうよしき》の隣にはいつも寝ている子がいる。彼女の名前は安西《あんざい》さん。いつも寝ているから『眠り姫』と呼ばれている。そんな彼女がなぜ寝ているのか気になっていた俺はある日、安西さんが実家の居酒屋の手伝いをしていることを
知り、手伝うようになるが――隣で寝ている少女と世話焼き少年の少しずつ距離を縮めていく青春ラブコメ、ここに開幕!
『カクヨム』にて『安西さんは今日も隣で夢を見る。』というタイトルで先行公開中です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330658607583331折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-25 22:53:58
51697文字
会話率:53%
寝息を聴いて
ただ愛して眠ろう
キーワード:
最終更新:2023-07-27 01:16:50
219文字
会話率:0%
付喪神となって世を流離い、今は歳若い彼女が主人となった。
彼女は私の姿を黙認し、まるでそこに居ない様に接した。
ただ起床と就寝だけを共にして、それ以外の時は別の部屋へと移動した。
そうするのは、一種の執着を持たない故か。
注意事項1
起承
転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛部分増やしたいので、少し描写増やす予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 19:42:55
1431文字
会話率:55%
目が覚めると体が怠い。体温測ったけれども平熱。
でも念の為、相手は遠ざけてやらねば。
暫くしたら良くなって、また擦り寄る。
なんだ、ずっと居たのか。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項
2
恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-15 17:27:08
872文字
会話率:60%
「君が居ない間、洋服とお布団借りていい?」
俺が出掛ける前に女はそう言って送り出した。
帰ってきてリビング。女は想像していた通り、俺の服を抱き締めて眠っていた。
……直ぐに居なくなる癖に……。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺
に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
綺麗でもなく、際どくもありません。
この子の特性が書きたかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 21:42:31
812文字
会話率:60%
猫アレルギー持ちの父さんをどう説得するか、それが君を家族に迎えるにあたって最初にぶつかった最大の問題だった。
とある雨の日の帰り道、電信柱の下で僕と君は出逢った。
僕はまるで黒猫に託されるようにして君を預かる事になった。
3日
が経ち、すでに情が移ってしまった僕は君と離れるのが辛くなっていた。
だが、君を家族に迎えるにはどうしても避けては通れない問題があった。それは動物が大好きだけど猫アレルギー持ちの父さん。
結局は君の寝顔に一目惚れした父さんがアレルギー症状を我慢して君を家族に迎えることになった。もちろん君と父さんの相性の良さがあってこその判断だったのだけれど。
それに、先住犬の柴丸も快く君を迎えてくれた。
ものすごい早さで成長する君に戸惑いながらも、何だか僕は親になったような気がして毎日嬉しくもあった。
君を眺めていると、あっという間に時は流れいつの間にか1年が過ぎた。
君は立派な大人になった。
僕達は大喜びで毎日、君の成長ぶりを語り合った。
それから少しして、愛犬の柴丸が永眠した。
家族が塞ぎ込む中、君だけはいつもと変わらぬように振る舞っていた。
でも、柴丸のお気に入りのクッションの上から動かない君を見て、1番寂しいって思っているは君だって分かった。
君は柴丸のことを実の兄のように慕っていたのだから。
それから10年という時が過ぎた頃、君は僕達の前から姿を消した。
君と出逢った時のような雨の夜に、誰もいない公園で再び君と出逢った。
そして君は生命の火で温め護った黒い仔猫を僕に託すと、夜の闇の中へと消えていった。
あれから君は帰ってこないけど、君に託された仔猫と僕達の新たな生活が始まろうとしていた。
別れはいつも辛いけど、君達と過ごす幸せな毎日の時間が僕は本当に大切だと思う。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:00:00
18401文字
会話率:31%
写真が趣味の女子高生・明香里(あかり)は、美術室でうたた寝していた美少女・沙夜(さよ)を衝動的に盗撮したが……。
*他サイトでも掲載中。
最終更新:2023-07-07 21:53:35
7225文字
会話率:52%
高校生の豊(ゆたか)は、勉強会をしようと千亜希(ちあき)に誘われて彼女の家へとやって来た。ところが、千亜希はすぐに寝てしまい……?
最終更新:2023-01-14 06:14:01
1285文字
会話率:25%
【夢幻病】 別名:SES
未就学児全員が対象の奇病。
発症者は深い眠りにつき目を覚まさない。
発症から一年
病気の治療法はおろか、発生理由すら不明。
両親は子供の寝顔を見ながら涙を流した。
医者は匙を投げ、神に祈りを捧げ
た。
神父は世界の終末を予見し、酒に溺れる。
そんな時、
一人の科学者がある研究を創り上げた。
その男もSESの子供を持つ一人の親だ。
男は悲観した毎日を送らない。
思考の全てをこの病気に打ち勝つため動かした。
男は神に祈らなかった。
我が子に会う為、手を休める暇などない。
男は逃げなかった。
もう一度、我が子と話しがしたかった。
現実社会で巻き起こる
非現実な病気ともう一つの世界
待ち受けるのはハッピーエンド?
あるいは折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-18 22:38:36
31826文字
会話率:28%
吾輩は吸血鬼である。
自分の正確な名前は忘れた。見た目は若いし気持ちも若いが、何しろ伝説レベルで長い長い時を生きているだ。ちなみに名前以外もあれこれ忘れている。なお、ポンコツであることだけはよく分かっている。出会う人すべてから滅茶苦茶馬鹿
にされるのでね!
そんな吾輩は今、愛しの魔王様の寝室に忍び込んでいて、可愛らしい寝顔をベッドに寝転んで眺めている。今晩は魔王様の誕生日で、吾輩は密かにプレゼントを持ってきたのだ!!
だが、思いがけず魔王様は目覚めて吾輩を取り押さえた!
当然だね! 寝床に侵入するやつは許せないよね!! 怒るよね!!
まぁ、そこまでは受け入れられる。そこから先が良くなかった。
魔王様は償いとして、魔王城で起きている吸血鬼連続殺人事件の解決を吾輩に押し付けたのだ!!
ねぇ! 吾輩も吸血鬼なんだけど!?
吾輩はポンコツ吸血鬼なんだけど!?
荷が重すぎない!?
■□■□■
これは、魔界にその名を轟かすお人好しのポンコツ吸血鬼が、持ち前の陽気さと馬鹿さと、それから隠れた真の力を--何しろ伝説レベルの存在なのでね!--嫌々ながら使って、馬鹿にされながらも難事件に取り組む物語である。
頑張れポンコツ吸血鬼!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-26 23:21:08
81410文字
会話率:37%
あなた、いったい、いつ寝てるの?って聴かれたことがある。君の寝顔をみてたら、眠れなくって。と。応えたかったけど。できなかった。後悔、あとを濁さず。ん?ちょっと違うか。
キーワード:
最終更新:2022-06-25 07:25:31
521文字
会話率:0%
眠れないんじゃなくて、ただ眠りたくなかったんだ、その寝顔をみていたくて。
キーワード:
最終更新:2022-03-31 22:02:22
227文字
会話率:0%
しんけんな
目つきで手まねきしてください
側においてよ?
そして抱いてよ?
真横まで来て
そっと抱いてよ……
キーワード:
最終更新:2021-03-29 20:41:21
380文字
会話率:0%
クソデカ感情抱えつつ昼休みに昼寝する転校生の寝顔を眺める以外に何もできない邪神(渾名)とそんな邪神にビビり散らすことしかできないクラスメイトの日常。
最終更新:2022-06-23 00:16:37
2134文字
会話率:2%
彼女は勉強ができて、ドラムスができて、プログラミングができる才女。ボクはそんな彼女の、そのかわいい寝顔を見るのが好き。人生の岐路に立った彼女とボクを、天使たちが集って祝福してくれました。天使をモチーフにした「天歌シリーズ」全7話(S6063
G)が完結。これまでの登場人物たちが顔を出します。
他サイトのへの投稿:エブリスタ、アルファポリス、カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-22 21:00:00
27855文字
会話率:33%
生徒会室で居眠りをしていた秦野幸。そんな彼の隣に、同じく生徒会所属の高嶺風花が腰を下ろした。「秦野くんの寝顔って、可愛いわよね」。そう言いながら、風花は長机に自分と幸の名前の入った相合傘を描く。それが水性ペンではなく、なかなか消えない油性ペ
ンであるとは知らずに……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-09 12:00:00
3991文字
会話率:42%
子育て家庭。喧嘩の絶えない生活。
妻に対する不満が目に付き小言ばかり言うようになった自分を振り返る。
最終更新:2022-01-21 19:12:51
1929文字
会話率:16%
私は仕事を始めて深夜に帰ることが多かった。そのため帰宅後は娘の寝顔をみながらカップ麵を食べていた。
そんなある日、早く帰宅できると伝えると夫が料理をして待っていてくれると言った。その日は誕生日であったため期待していた。しかし、帰宅後食卓に並
んでいたのは期待外れのご飯にあった。がっかりしていると娘の一言でそれがご馳走となった。だから私は今でも誕生日にはそれを食べる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 18:15:32
1945文字
会話率:46%
今日は母よりも早く寝た。そういう毎日が積み重なって、今日も母よりも早く寝る。
最終更新:2021-10-25 23:34:27
337文字
会話率:0%
神戸の高台にあるスパーランドの露天の岩風呂で足の指を揉みしだいていた松森氏は、右足の指の股が五つあることに気が付く。目で見ている限り指は5本で間は4つ、だが、両手の感触だけで確かめると、やはり五番目の間がある。驚いた氏は、かねてより友人か
ら聞いていた垂水の町の神経科医のもとを訪ねる。診察した医者は、第五の股の存在を追認するや、正直に困惑し、率直に見放してしまう。迎えに来た細君が松森氏を慰める。
翌朝、依然として症状の治まらない氏は、やつれた自分の顔を確めようと鏡を覗いて恐怖に襲われる。鏡の中の自分の瞳に、見たこともない異星のような風景が映っているではないか。さらに確かめようと身を乗り出した時、何か人間でない顔のような物が一瞬現れて瞳の中からこちらを覗き、どこかへ消えて行った。松森氏は身の破滅を直感し、昨夜、自分に起きた異変を調べるうちに迷い込んだひとつのネット広告に一縷の希望を見出す。そこには「応用位相幾何クリニック」とあり、胡乱な文言が並んでいた。松森氏は覚悟を決めて、細君の寝顔を胸に刻み込むと、ひとり七月の町へ出て行く。
重複投稿サイト:カクヨム,novel days,エブリスタ
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-07 19:59:02
11786文字
会話率:42%