勇者パーティーは、普通のパーティーとは異なり、国の王が勇者としてふさわしいものを冒険者の中から選抜して構成されたグループのことだ。
そして現在、勇者パーティーは20人で構成されていてその中の一人、クノアという冒険者がいた。
クノア
は勇者パーティーの中でも一番序列順位が低くてなんの役にも立たないため、あることをさせられていた。
ある事というのは【オトリ】というものだ。クノアが敵のオトリになっている間に他の勇者達が楽して敵を倒し、功績を徐々に上げていく。そんなことが勇者パーティーで毎回行われていた。
ある日、クノアはファイアードラゴンの討伐をするために他の勇者達と一緒に深い洞窟の中に入っていった。
そしてまたいつも通りオトリをさせられることになった。ファイアードラゴンに向かって走ってき、引きつけている間に別の勇者達が攻撃する。はずだった。
なぜか全く勇者達は攻撃を開始せず、遠くに立っているだけだった。
クノアは、なぜ攻撃しないのか、と大声で聞いたが帰ってきた返答はあまりにも残酷なものだった。
「お前がオトリをやっていたおかげでお前以外皆実力を上げることができた。だからお前はもう用済み。よって、このパーティーから追放だ」
クノアはその言葉に絶句した。
勇者たちはクノアを助けることなく、笑いながら洞窟を出て行った。
クノアはファイアードラゴンから逃げ惑い、攻撃をかわすが、ついに負傷し動けなくなっていると、自分に向けて太い腕が振り下ろされた。
死を覚悟し、目を瞑ったとき、
「こんな美味しそうな血を持つ人間が死んでしまってはもったいない」
目の前から急に声が聞こえ、目を開けるとそこには黒いフードを纏った者がいた。
それがクノアと最強と恐れられた吸血鬼の女王との出会いだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 00:06:16
19387文字
会話率:56%
俺の名前は影野英雄。イヤホンをして、ロックバンド《RED TAIL》を爆音で流す平凡な男子高校生だ。
「その子捕まえて~っ!」
「なんでー!?」
「わんっ!」
そんなある日、俺はゴールデンレトリバーに突撃されてしまう。
だが、そんな
ことはどうでもいい。
ゴールデンレトリバーの飼い主は学校一の美少女、犬塚狛子だったのだ。
関わると目立ってしまう! そう思った俺は会心の一手を放った。
「オットー! 今日ハ面白イテレビガアルンダッター! ソレデハ、僕ハコレデ!」
なんとか逃げ切れた。
はずだった。
「あーっ! 君、昨日の!」
なんと、席替えで隣の席になってしまったのだ。
それからなぜか話しかけられるし。
でも……。
「え、なんでオタクが犬塚さんと話してるの?」
「立場をわきまえろよ」
「お前が話していい人間じゃねえんだよ」
そう。俺と犬塚狛子は関わらないほうがいい。
俺のためにも、犬塚狛子のためにも。
なのに、なのに! 事あるごとに俺にかまってくるんだが!?
俺が美味しいものを食べてると羨ましそうにこっちに来るし。
「なにそれ! 美味しそう!」
「食べたいか?」
「うん!」
「よし。それなら、犬の真似をするなら――――」
「わんわんっ!」
「早…。プライドないのかよ」
「わんっ!」
時には授業中。
「ねー! 見てこれ、上手いでしょ!?」
「おお! すげえ、似てる!」
「くおらぁ! お前ら、授業中に遊ぶなーっ!」
時には風邪をひいた時。
「ごほごほっ」
「大丈夫? はい、あーんっ」
「あーん……うまっ」
時には二人きりで体育倉庫に閉じ込められ……。
「見て見て!」
「何これ?」
「陸上の砲丸!」
「おっそろしいな!?」
「ふんっ!」
「しかも軽々と持ってらっしゃる!?」
この物語はそんな感じで何気ない日常を送る、影野英雄と犬塚狛子の特に何の変哲もない学園系ラブコメだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-03 18:00:00
7900文字
会話率:43%
「ハラスメントって」
「おう」
「美味しそう」
「……ハラミ?」
「うーん」
「スルメか」
「春希、鋭い」
学校の誰もが認める純正大和撫子、月ヶ瀬桜。艶やかな黒髪に整った容姿はまさしく『立てば芍薬座れば牡丹』を地でゆく和風美少女━━━━た
だし喋らなければ、の注が付く。
春希は根っからのど天然である桜の幼馴染。時に振り回され時に世話を焼き、時にその横顔に見惚れたりして、だけどやっぱり幼馴染だわこいつ━━━━そんなちょうどいい距離感のイチャイチャ幼馴染ラブコメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-25 17:38:23
11850文字
会話率:58%
「なろうラジオ大賞2」の企画に、ワード「おにぎり」で参加してみた作品。
曲げわっぱの弁当箱は美味しそうに見えるなぁという話。
最終更新:2020-12-08 02:52:23
976文字
会話率:32%
極道の祖父の元で暮らす東条 蓮海は、学年のギャル軍団のひとり、白ギャルこと龍崎 蒼波と共同生活を送ることになった。
これは、そんな二人のとある一幕である。
最終更新:2020-12-02 18:45:02
11103文字
会話率:47%
昼休みに全国チェーンのうどん屋でいなり寿司をたべていると隣の席から子供が話しかけてきた。
「あのもし、いなりをひとつくださいませんか?」
さては見てるうちに欲しくなったのかな。微笑ましく思ってひとつどうぞと皿ごとさしだしてやる。
「ありが
とうございます。わたしは稲荷大明神の遣いのきつね。本日は姪の結婚式で外界に降ろしてもらったのですが、結婚式の食事というのは食べた気がしませんでね。」
最近の子供は妙な遊びを思いつくものだなと関心してそうですかと返すと恥ずかしそうに子供が続けた。
「とても美味しそうに見えたものですから…つい。そうだ。お礼と言うにはささやかですが、あなたに加護のまじないを授けましょうね」
ポンと手を打つと気が済んだようではふはふと自分のうどんを食べだす。
ありがとうというのも変な気がしてどうしたものかと思案していると、はじめからいなかったという体で隣の席はきれいさっぱり空っぽになっているのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-25 22:26:31
1038文字
会話率:10%
むかしむかし、あるところに小さな村がありました。
その村では飢餓と病が蔓延し、村人の暮らしは大変貧しいものでした。
村人達は祈りました神よ我々を救って下さいと。
すると、ある日村に一人の大変美しい娘がやってきました。
娘は貧しい村
人達を見ると、懐から取り出した魔法の杖を振りました。すると何もない空間から美味しそうな食べ物が沢山現れました。それを娘は村人達に与えました。
初めて見るご馳走に村人達はたいそう喜びました。
喜ぶ村人達を見た娘が、再び杖を振ると今度は病で死んだはず村人が現れました。
村人達は歓喜し、娘を喜劇の魔女と呼び讃えました。
そんな中、村に貧しい格好をした娘がやって来ました。幸せに満ちた村人達は娘を快く迎え入れました。
しかし、その娘は喜劇の魔女を殺し、魔女が村人達に与えたものを全て消し去ってしまいました。
村人達はその娘を悲劇の魔女と呼び、恐れました。
これは、魔女達とそれに抗う者達の戦いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-23 13:04:43
31868文字
会話率:37%
紫玉級ダンジョンダイバー、個人番号F0014、東雲汐織より緊急報告。
本日13:47、新宿駅地下ダンジョン、通称・奈落(以下、奈落と記述)の地下255層にて漂流者2名を保護。
うち一名はエルフに酷似した十代前半に見える外見の少女。
もう一名は日本人と思しき十五歳の少年。
両名とも重度の瘴気汚染により精神・肉体への強い影響が確認されたためソーマによる浄化を試みるも、限定的に影響を弱めるに留まる。
紫玉級ダンジョンダイバー、個人番号F0022、薬師寺美卯の診断の結果、完治には超長期間の清浄化治療が必要と判明。
両名とも清浄化治療の一環として、ダンジョン内で採取された食物を浄化しつつ調理し、摂取することが不可欠になると予想される。
なお正気を取り戻した両者への聞き取り調査の結果、二人とも奈落の超々深層より繋がる未知の異世界からの漂流者である可能性が極めて高い。
特に日本人と思しき少年は未知の地球型世界の出身であり、『アザトースの夢世界』出身の可能性が否定できない。
現在は奈落地下255層の第一ベースキャンプにて、東雲汐織以下、紫玉級ダンジョンダイバー七名の下で保護観察中、至急本部からの指示を求む。
……てか二人って、とーっても可愛くて美味しそうなんだけど!ちょっとくらいなら、つまみ食いしちゃってもいいよね?いいでしょ?するね?
一応至急指示を求む、なんて書いたけど、その辺りは空気読んで忖度してよ、お願いねー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-20 01:06:00
73537文字
会話率:33%
「枠主 あられ工場さんより」
栗ご飯!!!美味しそう♪( ̄¬ ̄)
素敵な感想をいただけた♪*。・+(人*´∀`)+・。*
秋深し。。。
「秋深き 隣は何をする人ぞ」
「柿食えば 鐘が鳴るなる法隆寺」
最終更新:2020-10-17 09:55:33
387文字
会話率:10%
裸をこよなく愛する男、その名もエルス=ハリーケン!
完成したので序章だけ投稿
この前ドッグフードのCМを見ていて、あ、美味しそう、と思ってしまった。
色々と末期だね…
最終更新:2020-09-23 09:46:27
283文字
会話率:0%
突然、母と父からの告白。
ーーーーえ、私は吸血鬼のハーフ?
「祖父母の家に私だけ住むの?
え、亡くなってたのは嘘?
吸血鬼の世界の勉強?」
ーーーーー私は、実家を追い出され、祖父母家へ
「俺のこと、覚えてないのか?
」
「すっごく美味しそうな、匂いだね」
「久しぶりだね、ひなたちゃん」
今度は、吸血鬼や狼男や狐男??
血を狙われて、命が危険です!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 04:42:03
2895文字
会話率:26%
感染症流行で仕事を無くした主人公。
ある日お腹をすかして歩いていると何処からともなく美味しそうな匂いが・・
最終更新:2020-08-27 23:36:46
1813文字
会話率:21%
訳も分からないまま突如異世界に飛ばされた女子高生、中山瑠美。学校からの帰り道で友達たちと一緒に転移されたはずなのになんで私だけ一人なの!?おかしくない!?。彼女は何もない荒野に一人ぼっちの転移だった。一人だったがそれでもなんとか生きていこう
と模索する。―そんな中、美味しそうな餌が現れたと現地の魔物たちは舌なめずりしてスタンバってました。
投稿している「この異世界が残酷過ぎて心が折れかけてるのですが助けてくれませんか? 」の一章の序盤だけを抽出しました。続きはそちらへ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-08 09:15:41
10147文字
会話率:28%
素っ裸で行き倒れていた記憶喪失少女が親友二人と自分探しの旅をします。
彼女は健啖家で一日三食を美味しそうに食べるので、料理担当の人たちにも好かれています。
あらすじなど適時推敲していきますので、その変化も楽しんで頂ければと思います!
最終更新:2020-07-29 00:32:23
6734文字
会話率:51%
呼んだ?俺の名前はトニー。来月の誕生日で28歳になる。俺には家に帰ってくると美味しそうな料理を作って待ってくれる優しい奥さんとかわいい子供たちがいる、、、、そういうはずだった。2年前突然現れたタケルってやつが来なければ。あいつなんだか知らな
いが強くてモテる。女たちはなんであのもやしに惚れてんだ?おかげで俺はギルドに追い出されちまったつまり無職だ。あぁーこれからどうすればいいんだよ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-16 09:48:26
5644文字
会話率:5%
女郎蜘蛛は、俺を絡めとった。あれは妻の両親に彼女の知らぬ所で交わされた会話。
「君のようだな」
ぷちん、とひとつ摘み取る種無し葡萄。ひと粒の果実、子をなさぬ子房。
「どういう事?」
「甘くて美味しそうということ」
男が女の部屋
で、種無し葡萄を食べる話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-04 08:28:00
5830文字
会話率:35%
主人公「僕」と彼女のおやつタイムのヒトコマです。
恋人か夫婦かそのあたりの関係にある男女のほのぼの話です。
細かい設定などない、固有名詞も一切出ないさっくりおつまみ恋愛小説です。
一緒にいる相手の食べるものってなんだか美味しそうだもの!
最終更新:2020-05-21 20:56:23
956文字
会話率:38%
突然、異世界に飛ばされた5人の紹介主は
それぞれの知恵、勇気、力を合わせて旅に出る
見たことのないモンスター、街並みを謳歌し
目指すはただ一つ...元の世界に戻ること!!!
え、あっちに美味しそうなものがあるから当分別行動で?居心地がいいか
ら街に居住する⁉︎
足並み揃わぬ5人のスローライフ異世界ライフ
ゆっくりできるとは言っていない
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 05:28:58
72499文字
会話率:3%
魔法が存在するファンタジーな世界に生まれた、主人公のニノン。
この世界で子供が5歳まで成長すると、その成長を祝って行われる”生誕の儀”。
その前夜、彼は不思議な夢を見た。
真っ白に輝く広大な空間、色とりどりに輝く珠(たま)の天の川。
その中にいる珠(たま)の自分。
そして、見知らぬ料理のレシピや食材、調理方法の知識が大量に流れ込んでくる。
経験や知識が流れこんでくる中、驚きと恐怖で目を覚ますと、そこはいつもの自分の部屋だった。
ドキドキする胸を押さえる。そしてワクワクした。あの美味しそうな料理の数々。
翌朝、幼いニノンは母親に料理をせがみ困らせる。
それから、事あるごとに、その見知らぬ料理を求める。
成長と共に夢に見た数々の料理のレシピは、その種類を増やしていく。
しかし、まだまだ記憶の中のレシピは無限のごとくある、そしてこの世界は広い。
まだ見ぬ、この世界の食材を求め、ニノンの美味しいものを探求する旅が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-20 21:00:00
69445文字
会話率:36%
「やあ諸君、ちょっとお腹が空いているんだ、可愛い女の子を喰わせろ」
そう言ってギルドに飛び込み、私に絡んでいた柄の悪い冒険者崩れの方々の首を全て跳ね飛ばしたお姉さん。その勇姿に一目惚れしてしまいました。
待ってください、私は女性です。
彼女も女性です。あれっ、どういうことですか?
「やあ、美味しそうな女性ばかりじゃないか。今日はご馳走だな」
しかし、どうして私はおねーさんに抱きつかれてるんでしょう? む、胸を押し当てないでください、苦しいですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-13 23:50:26
2202文字
会話率:55%