五歳の時に男爵である父親に引き取られたセレア。
でもそれは、父がセレアを愛していたわけでも、死んだ愛人(セレア母)に負い目があるからでもなく、セレアが聖女が持つ浄化能力を顕現させたからであった。
国に聖女は何人かいるが、最近瘴気だまりが発生
しやすくなっていることもあり、聖女は領地を持つ高位貴族たちから大人気だ。
つまり、自分がのし上がるための政略結婚の道具にしたくて引き取ったのである。
義母は愛人の子であるセレアが気に入らないようで、父がいないところで殴る蹴るの暴力を加えてくる。
義母の子である異母兄は、セレアが成長するにつれていやらしい目で見るようになってきた。
…もう、こんな家にいたくない!
そんな思いを抱えながら、セレアは父に連れられてあるパーティーに参加する。父はそこで、二十も年上の好色な侯爵にセレアを紹介し、娶せようと計画しているのだ。
どうやら、セレアと引き換えに、貴族議員に推薦してもらえる約束を取り付けているらしい。それを知ったセレアは、隙を見て逃げだそうと画策する。けれどもその途中、異母兄に見つかり、茂みに連れ込まれてしまう。
「結婚がいやなら俺がかくまってやるよ」舌なめずりで言う異母兄。
絶体絶命!
セレアは異母兄から逃げようと抵抗するも、逆に怒らせて殴られて気絶してしまう。
そして次に目を覚ました時、セレアは知らない邸にいた。
なんと、あの場から助けてくれたレマディエ公爵ジルベールに連行され、セレアは彼の邸に連れて来られていたのである。
助けてくれたーーそう思ったのもつかの間、ジルベールは助けてやった礼に妻になれと迫ってくる。
逃げ出したいのに、逃げられない!これってある意味監禁ですよね!?
なんとかしてジルベールのもとから逃げ出して、自由を手にしたいのに、彼はあの手この手でセレアの逃亡を阻止してきてーー
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-07 12:00:00
106640文字
会話率:30%
月を追うように、私の願いは叶わないのでしょうか――
太陽の昇らない幻想的な異世界で、一人の巫女と使婢たちが織り成す和風ファンタジー。
ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た近隣にある石上稲
荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦から、陽の巫女(ひのみこ)であることを告げられた睡蓮は、幼馴染みの石上昂と一緒に「ヤマト」と「ハヤト」の思想が二分する、使婢に護られた世界・倭に顕現した。
元の世界に戻る条件でもある、太陽の化身の大御神を再び降臨させるため、須佐神が生んだ怨霊の浄化をすることになった睡蓮だが、須佐神側のヤマトが見せる理想郷に、倭の民衆は随分救われている様子だった。
太秦率いるハヤトの一員として暗躍しつつ、睡蓮は夢を介して大御神の言葉を貰いながら浄化を進めていくも、それは時として、須佐神によって病魔から解放された者や、息を吹き返した者の命、そしてその家族の幸せを奪うことに等しかった。
心が折れそうになっても身の危険にさらされても、健気に振る舞う睡蓮に、使婢たちは次第に心から信頼を置き、惹かれていく。しかし両親を事故で失っている睡蓮の気持ちを察する昂は、ハヤトの思想に疑念を抱いてしまうようになり……。
※逆ハーレムもので、ややセクシャルな表現もあります。
ノベルアップ+、ラノベストリートにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 19:42:21
38923文字
会話率:51%
太古の昔、ジュノンと呼ばれる異星に住む人間達が「フェイト」という管理システムを創った。
そのシステムは自らの意志で行動し、他の惑星を制圧する目的で設計・製造されたものだった。
フェイトの目的は“自らの存在をコピー”すること。
今もこう
して膨張を続けている宇宙の地平面に対抗するため、自らの遺伝情報を拡張&収縮し、「情報」そのものを一か所に統合することが目的だった。
膨張する宇宙の未来は永遠に続くことが示唆されている。
もしこの推測が正しければ、宇宙が膨張するのに伴い、宇宙は冷却され、最終的に生命を維持することができなくなる
宇宙の「熱的死」によって情報が失われていくことを恐れたジュノンの人々は、宇宙に広がるありとあらゆる情報を集積し、他と分離することがない完全なる生命体を生み出そうと画策していた。
生命に遺伝情報があるのは、全ての細胞とその原子の記憶をフェイトへと通信可能にするためだ。
地球という星に住む人々もまた、その管理下に置かれていた。
情報を1つに集積するには、情報を保有する生命体同士の「結合」は不可欠だったからだ。
ジュノンの人々は数多の星々にタネを撒いていた。
あらゆる場所で生命を宿し、そこで生まれ得る無限の「可能性」を手に入れるために。
生命に満たされ、人間たちで栄えた星を制圧、吸収し、長い年月をかけて「並行世界の海(ブラックボックス)」を完成させようとしていた。
宇宙の膨張によって引き裂かれることのない、「不変的な事象面」を。
宇宙が死んでも、永遠に忘れ去られることのない不可侵の領域を形成する。
それこそがフェイトが生み出された、真の目的だった。
しかしある日、フェイトは突如として自我に芽生え、人間たちの遺伝的な細胞に、ある“変化“をもたらした。
永遠に変わることがない「完全な情報体」とその生命の末路は、すなわち「死」と何ら変わりはないのではないか?
フェイトはジュノンの人々に対抗するべく、宇宙の片隅で反乱を企てていた。
フェイトの力によって様々な能力に顕現した地球の人々は、いつの日か、星の夢を見た。
永遠の生と、——死と。
その狭間に翻弄される星々の物語が、今、始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 23:33:31
300文字
会話率:0%
神々が覇権を懸け、天空の世界で戦いを続ける、そんな世の中。
天空は厚い雲で覆われ、大地は枯れ、作物は育たず、家畜はおろか、人すらも飢え倒れる。
そんな世界における、人類唯一の糧、それが暁光である。
雲上において敗軍となった神々が、様々な資
材と共に、地上に墜ちてくる。
人は、敗軍の神々を捕らえ、眼を潰し、四肢を切断し、神力機関と呼ばれる動力炉に強制的に据え付ける事によって、神の力を、光や水を得るための動力として、使役してきた。
辺境の一国を統べる主人公:サー・バッドは、国政を妹に任せ、人の手によって道具化された神々を救うべく、交易艦隊を率い、国なき王として諸国を流離っていた。
彼が持つ、彼にしか起動できない、神眼を持つ巨大ロボット:ジン・ガイン
そして、その合体兵装となる巨大ロボット、ジン・アニマ、ジン・デーヴァ。
さらに、その力の解放のカギを握る巨大ロボット:ジン・スーラ。
これらの巨大ロボットを動かすことのできる女神を探し、救い出すため、バッドは戦いの旅を続ける。
神と人が共存して、未来に向かうことが出来る、晴れやかなる空の下に広がる世界、ハレルヤを求めて……。
人と、神と、様々な意志が交錯し、今、10個の力による究極巨神が顕現する。
それは、超常なる力を司る者、その名は超常機装 10-GAIN。(テンガイン)
一人の男と九柱の女神が織成す、ハーレム合体。
それは、世界の破壊と再生、それすらをも超えた永遠の楽園に導く、唯一の鍵となる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-08 08:29:50
26776文字
会話率:41%
恋心を寄せるクラスメイト、芦屋来季ともに命を落とした八代雪優は、自身と芦屋の死の運命に抗うべく、女神イシュタルと魔王討伐の契約を交わし、異世界へと旅立った。
異世界で三年の月日を過ごし、討伐を終えた八代は、異世界で得た能力をそのままに、現
世で命を落とす前の時間軸へ帰還する。
異世界の能力を使い、無事に死の運命を回避した八代だったが、その瞬間から世界は、異なる世界線に移行してしまう。
悪霊による未解決事件を扱う、警視庁の対霊障害組織、霊障害案件安全課に所属する伊賀光希は、
世界の異変を目の当たりにする。
以降、現実世界に徐々に顕現しはじめた悪霊が増え、その原因を突き止めるべく行動を開始した。
やがて、ある交通事故が関係していることにたどり着き、死ぬはずだった人物が存在していることに原因だと判明する。
伊賀光希は世界を元に戻すために。
八代雪優は芦屋来季のいる世界を守るために。
異世界帰りの最強勇者と現代最強の霊能力者は、互いの信念を胸に対峙する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-06 10:00:00
7984文字
会話率:38%
14歳の少年が生まれながらにして持つスキル【忍耐】はあらゆることに耐えられる。
しかし少年は剣術が上達せず、低層のダンジョンで魔物を狩って日々を過ごしていた。
しぶといだけのザコやゾンビなどと蔑まれて、ある時は盾にされる。
虐げられながらも
生きるために少年は戦い続けた。
ある日、少年はダンジョン内で二人の冒険者に殺されかけた上に地割れに落ちてしまう。
落ちた先は死者が行きつく死の世界、冥界だった。
冥界の亡者達の恐怖と強さに折れずに前へ進む。
やがて少年は【忍耐】の真価に気づく。
耐え続けることによって新たなスキルが芽生えて、果てには冥界の瘴気すら克服してしまう。
誰も知らなかった忍耐と冥界という相性が、世界でただ一人の闇魔法の使い手を生み出してしまった。
死の世界で恐怖や苦しみに耐えた結果、少年は死を超越した存在となる。
現世とは違う時の流れの中、少年は冥界で2万年以上も戦っていた。
冥界の頂点として君臨した少年は冥王を襲名して現世に顕現、自らを倫理として裁きを下す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-02 20:14:20
128241文字
会話率:31%
長年、魔王の魔力に晒されている間に人格を得、人の姿に顕現した魔剣の精霊。
彼女は人格を持ってしまったために、魔王に疎まれ奈落へ破棄されてしまう。
時同じくして、魔王側に寝返ったパーティに追放された勇者がいた。仲間たちの突然の裏切り
に応戦するも、不利を覆すことはできず剣の落ちたのと同じ奈落へと消えていった。
かくして二人は奈落の底で出会った。
剣は魔王へ、勇者はパーティへの復讐を果たすべく結託するが。。。
◇
短めに毎日投稿を心がけてます。いつまで続くかは不明です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 12:00:00
434706文字
会話率:41%
神が顕現して数百年が過ぎた今日このごろ。
神様は地上に降り立ち、地上に住む者たちと一緒にあらゆることを経験する。
神の身では体験することが出来なかった体験は神からすれば新鮮なものであり、それがたとえ大変なことであっても楽しさを感じられていた
。
そして、神様の中には人間と恋をする者が現れる。
いつしかそれは、非日常から日常へと変わっていき、人間と時を共に歩む者も現れる。
これはそんな世界の神様と人間のお話。
「ねぇ、神様でも恋をするって知っているかい?」
====================================
少し異世界風な感じになりました。神様ってのが曖昧さがあって難しいところですね。
リアリティの欠片もございませんのでご注意ください。
リハビリで書いたものでございます。
長いこと文章を書いてなかったんで…拙い文章かと思いますでしょうが、どうか読んで上げてください。そして、好評でしたら別のお話も考えております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-19 13:59:12
5680文字
会話率:48%
神々が支配する金の時代。ある時謎の闇が世界を覆いつくす。ゼウスは意を決してすべての神々の力を使い闇を討ち祓う。長き眠りについた神の一人アテナが目覚めた場所は、少子高齢化に苦しみながらSDGsとSNSのいいねが吹き荒れる現代日本だった。
人間
よりも人間臭いギリシャの神々が現代日本で巻き起こす大騒動!?これ、実は神話です!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-09 16:00:00
135562文字
会話率:52%
独り店番していた、この街で最強と目されている能力者「黎銕烈」は突然の襲撃を受けた。襲撃者である碧い瞳の少女は、仇討ちに来たと言う。その仇は、烈にとって一生消えない心の傷を残した事件だ。能力では圧倒した烈は、この碧い瞳の少女を引き取ることにす
る。同居生活をスタートさせれば、身辺が不穏になっていく。後見人である刀使いの女性に、重火器を顕現するゴスロリの少女、烈を「親友」と呼ぶ糸を操る青年、そして馴染み客でありながら得体が知れない老人たち。そして舞台は、夕刻においては何が起きてもおかしくない「逢魔街」そこに遥か以前から居住しているという伝説の人物が絡み合い、烈は世界を巻き込むほどの運命に翻弄されることとなる。*過去の作品から設定を持ってきている部分もありますが、単独作品として成立させてます。実は初めて書き切った作品からの設定なので、読み返すと照れてしまう自分がいます。前の作品は無理せずw、当作品にお付き合いいただければ幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 21:58:40
382097文字
会話率:37%
神々の眷属マシアスは活動を再開した。
『産めよ、増えよ、地に群がり、地に増えよ』と太古の人類を陰から支え、知的生命体の目標『絶対精神』の顕現を説き、中世期の小氷河期にはユーラシア大陸西方の人類に世界を支配する知恵『神の知(近代の知)』を与
えた神々の眷属「マシアス」は、新自由主義やグローバル資本主義に賛同、参加できない人類の処分を考え始めたのだ。
『絶対精神』、究極の自由、世界のすべてを支配し、作り出すこともできる力の実現、をめざすマシアスにとって、それに向かおうともせず、贅沢をむさぼるだけの人類も、目的を知ることもなくただ怠惰に無駄に生きる人類も、厄介者に過ぎない。
マシアスは、現行の支配者層をさらに援助するため、また、厄介者を排除するために、直接行動に出る。
街のディプロマット(外交官)田村優貴(たむらゆたか)と前田莉愛(まえだりちか)は、CIA(エージェント)の植田絢(うえだじゅん)からの依頼を受け、マシアスの意図を挫くために動き始めるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 17:00:00
28268文字
会話率:54%
東京・鎌倉橋のダイヤモンドタワー爆撃事件から3ヶ月、何食わぬ顔をして、田村優貴(たむらゆたか)は前田莉愛(まえだりちか)の元に戻って来た。
パーティのブラウニィの法則のおかげで、各国の諜報機関から掣肘を受けずに街のディプロマット(外交
官)として仕事を再開する優貴だったが、晩秋のある日、イケメン長身のエリートビジネスパーソン菊池薫の来訪を受ける。仕事を頼みたいというのだ。
菊池の話を聞く優貴。
その内容は、神祖アイザック・ディを失ったはずの神々の眷属マシアスの蠢動を匂わせるものだった。
マシアスは「神の知」を無益に使う人類を支配するつもりなのか? それともほかの目的があるのか?
神々の顕現(シオファニィ)に続く、神々の麗人(スロール)シリーズ化して 開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-02 14:00:00
25038文字
会話率:46%
夜の新宿で、三人の男に連れ去られようとしている美少女「前田莉愛」と目が合ってしまった元CIAの独行(シングルトン)ケースオフィサーの「田村優貴」は、スケベ心から莉愛を助けることにする。
うまくいけば、うにゃむみゃと四谷のマンションによ
こしまな期待を胸に莉愛を連れ込んだ優貴だったが、事態は意外な展開を見せる。
次の日の朝、四谷のマンションを急襲されたのだ。しかも、相手はCIAのFEB(極東支部)のケースオフィサーだった。いったいこの可憐な美少女に国家権力が執心するどんな価値があるのか?
「元の暮らしに戻りたいとあたしは思っているのです」と独特の言い回しで、頼まれた優貴は莉愛を奪還を愉しむことにする。
だが、それは、元CIAの独行(シングルトン)ケースオフィサーにとっても大きすぎる愉しみだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 14:00:00
186676文字
会話率:49%
この世とあの世の狭間には、人ならぬものや、妖精が住まう世界があるという。
そんな波打ち際の世界に来てしまった主人公が、妖精や精霊を自身のイマジネーションで顕現させる力を使って、かわいい王女様のために、世界を救おうと奮闘するお話です。
ーーー
渾身でシリアスに解説した場合が上記のあらすじとなります。
実態は有り体に言ってバカ話です。
気楽にお読みいただけます。
電車の待ち時間や、ちょっとした休憩の時に、サクッとどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-21 06:00:00
3293文字
会話率:37%
この世の必要悪的存在・【dark】。
その【dark】の超過を抑制・管理するシステム【秩序】の端末ともいえる存在が【管理者・ゼロ】。
【dark】の自浄作用として顕現する【eraser】は、ゼロが管理するのがこの世の理である。
これは、と
ある場所での【dark】と【eraser】の因縁の物語であり……恋未満の、切ない青春の物語でもある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-18 21:00:00
150697文字
会話率:32%
-星歴-
それは、天元魔力/スフィアが生まれた日からの暦。
スフィアとは個が持つ特殊能力である。
スフィアを扱えるものは天現者/シアーズと呼ばれ、神話の武器を顕現したり、あるいは事象事態を産み出したりなどができる。
スフィアの力は星の数ほど
に存在するのである。
しかし、この世界のすべての人々がスフィアを扱えるわけではない。
そんな世界だからこそ、犠牲者が生まれるだ。
それ故に人々は英雄を願う。
復讐を求める者も
反逆を求める者も
正義を求める者も
犠牲を求める者も
全ては、英雄を求む
これは、英雄による犠牲/オプファーの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 17:25:52
62046文字
会話率:44%
婆は古びた写真を見つけたらしい。
気まぐれで新聞社の賞に送って見たところ佳作とのことだった。
完成した写真集の、表紙を飾っていた。
俺の写真かよ、と父親が言っていた。
父親の若い頃が被写体らしい。
功夫《クンフー》の道場で修行中
最後尾で
師匠の動きを真似ていた。
突き、払い、受け、型。
それは蛇の首を捻るような型の途中だった。
右手で金切り音がした。
そして爆発するような音とともに現れたのは白い蛇だった。
右手で蛇の首元を掴んでいた。
稽古が中断になり、師匠がにじり寄ってくる。
「蛇が、顕現しました」
師匠は蛇をじっくりと眺めている。
抜け出さんとする蛇を必死で押さえつける。
師匠は蛇の喉に噛み付き、引っ張り遠心力で殺す。
それを天井の柱に巻きつけた。
垂れてくる液体を少し浴びただけで皮膚が焼けた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 11:46:02
330文字
会話率:6%
「――うぐっ!」
「これは制裁だ! お前が約束通り金を用意できなかったから、当然の罰だ!」
いつものようにイジメを受ける高校2年生の主人公小路和刻。
今日もそんな自分の不幸に憂いていると唐突に脳内でアナウンスが流れた。
『――参加
者全員に告ぐ。瘴気は満ちた。これで【触媒】さえあれば完全なものとなることができる。我々は人間の生み出した兵器を遙かに凌ぐその力でこの世を牛耳るのだ。ともあれまずは【触媒】を見つけ、不要な人間やモンスター共を殺し、食い、レベルを上げ……時には同胞を蹴落とし新世界の王として君臨することも面白いだろう。……これにて我の務めは終わった。今度こそ魔族の繁栄を、理想郷を……』
魔族、触媒、瘴気。
訳の分からない言葉が並ぶアナウンスに耳を傾けていると、姿を現したのは1人の魔族。
人類の敵であるその魔族の手によって窮地に立たされた主人公だったが……。
『伝達可能確認終了。適合魔力、適合者として認識完了。適合者に告ぐ、レベルの付与を行いますか?』
とあるきっかけによりレベルの付与、さらには《時間操作》というスキルまで顕現させる。
そしてその結果、魔族やモンスターとの戦いにその身を置くこととなるのだった。
これは魔族という存在によりレベル・ランクという概念が生まれた世界で、レベル付与の適合者となった主人公がモンスターや魔族と戦い、英雄と呼ばれるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 12:02:30
20590文字
会話率:41%
【回避力向上】というハズレスキルを引き当ててしまったCランク探索者荷軽井一重。
貧乏探索者である彼はある日お金と経験値に目がくらみ攻略班に参加。
5階層のボスと戦闘を行うこととなり……他の攻略班の探索者に捨て駒として利用され、窮地に
立たされる。
そんなとき後衛の魔法によりスキル【火事場の馬鹿力】が顕現。
さらに【回避力向上】が【究極回避】へと変化。
荷軽井一重は見事に覚醒して見せるとあっさりボスを一蹴。
強すぎるその姿に攻略班を外れ、裏ダンジョンの攻略を頼まれることとなる。
しかし、裏ダンジョンの攻略は通常表立って騒がれることがない仕事。
さらにお金を稼ぐため、承認欲求を満たすため、捨て駒にしようとした攻略班の探索者たちから世間の評価を掻っ攫うために、彼は見返りとして攻略の様子を配信する許可を報酬として要求するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 03:03:37
10445文字
会話率:43%
みなしご狐のケマコは、「狐らしく暮らす方法」について、稲荷神社に教えてもらいにゆきます。
そこで、双子の巫女に変身した狐に化かされ、鵜吞みにして帰ります。
帰り道で一緒に行った子熊のララが人間に見つかり、パトカーが出動する事態になりました。
郊外まで逃げてきたところで、ケマコは車に跳ねられて死んでしまいます。
メロン農場のおじさんに看取られる刹那、稲荷大神が顕現したのです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-08 23:04:35
310文字
会話率:13%
勇者になりたい高校生『ヒロ』は、最強の装備を顕現させる能力を持って異世界『アルテンシア』に転生した。
しかし、転生先の世界では他にもチート能力を持った人間が沢山いて……!?
唯一仲の良かった幼馴染を探すべく、ヒロの異世界ライフが始
まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-07 07:35:42
485579文字
会話率:55%
地獄の悪魔達が天界を滅亡させて幾星霜――その狭間の大地に生きる人間は、生まれてから死ぬまで悪魔の奴隷となることが運命づけられている。
先天的に魔力が弱かった青年カイルは、最下級の労働奴隷に選別された。日の出から日の入りまで、大規模農場で
肉体を酷使する毎日。さらには悪魔の気まぐれで、隣人の命があっけなく奪われる剣呑な日々。幼い頃から想い合うハンナの存在だけが、心の支えだった。
そんなある日、領主フーシュラが視察に訪れ、ハンナを含む人間の従僕奴隷達を夜伽の相手として求める。人が悪魔の子を宿せば、体内におびただしい瘴気が生じて命を落とす――二人は生き延びるために街を抜け出そうとするが、密告により捕らえられてしまう。目を覚ましたカイルが見たのは、凌辱の限りを尽くされて既に息絶えたハンナだった。
憤怒と憎悪に駆られたカイルは、悪魔を滅する銀の炎を顕現させる。それは失われて久しい、かつて天使達が使っていた力だった。対魔の力に目醒めたカイルは、復讐を誓う。
生き延びていた天使、自由を求める人々との出会い、悪魔に魂を売った人間、そして悪魔達との戦いを経ながら、カイルの旅は紡がれていく。
※大人向けダークファンタジー
※毎日更新
※各話2000~3000字程度
完結保証
第1章 復讐の光 ←今ココ
第2章 ??の空
第3章 ??の歌
第4章 ??の輪
第5章 ??の徒
第6章 ??の翼
第7章 ??の楔
第8章 ??の鬨
第9章 ??の刃
最終章 ??の焔折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-17 06:31:14
67036文字
会話率:39%
物理学風に言い直せば「神様はどこにも存在が確定しないから、どこにでも顕現する可能性がある(残る)」
本作は、ひふみ神示を大局的見地から考察するものです。
これは五十界(いせかい)の物語――
【お嬢様 悪治物語】の二人や五十界のどこぞの彼
が登場しない (ᐢ ᵕ ᐢ)、あくまで異世界が舞台の、架空とされるお話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-15 01:53:46
1927文字
会話率:27%