会社からの帰り道。
一条明はミノタウロスに出会い、殺された。
そして、明は過去へと戻り――――また再び、非日常へと変化したこの世界を繰り返す。
世界はまだ知らない。この世界に、モンスターがあふれたことに。
人々はまだ知らない。その日常が、
もうすでに壊されていることに。
この世界がいずれ滅びることを、彼だけが知っている。
レベルやステータス、スキルを引き継いだ、強くてニューゲーム。
これは、モンスターが現れた世界で彼が必死に生き足掻く、そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-07 05:48:46
918655文字
会話率:32%
魔界の王都から離れた田舎村ルナティカにグロリアという黒髪の少女が住んでいた。
彼女は魔王の末子で、この地の統治者となっていたが、そんな彼女の元に父である魔王が人間界の勇者一行に討たれたという一報がもたらされる。
混乱する魔界を立て直し、
戦争で疲弊した民を救うため、彼女は王都を目指す。
行く手には数々の試練が待ち受けていることを彼女はまだ知らない。
なお、この作品は複数の小説サイトに重複投稿しておりますのでご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-06 08:00:00
116124文字
会話率:38%
私は獣になれる人間が存在する世界に生まれた。だけど、一部の獣達が自我を失い人を襲う事件が多発。そこで政府は亟級に君臨する「獅子・狼・豹・鷹・鷲」この危険な5体の獣達を管理下に置く、または処分するなど獣に対する法律をいくつか決めた。そのため亟
級の者達は獣とゆうことを隠しながら生きていることが多かった。そして現在高二で学校に通っている私も亟級に君臨する狼なのだ。
でも意外にも周りには亟級の獣が多い。私が知っている獣は5人だ。
ねっ?結構多いでしょ。
そしてもう一つ獣には特殊能力がある。それは「力」。獣の他に人間が持っていることも例外としてあるけど。
自分が持っている「力」は物を刃物や剣にして相手に飛ばせることができる。強いのかは知らない。
そんな私が政府に追われ、たくさんのものを失っていく中で見つけた
「獣の秘密」
そして私たちと同じ獣との未来を変えるための「テロ」。
高校生6人がこの世界を変えていく・・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 23:05:12
3579文字
会話率:38%
「君は……リリスたん?」
地方貴族の長男ブラッディ=ナイトメアはある日、義理の妹となる少女リリスを紹介されたときに前世の記憶を取り戻す。
この世界は彼が前世はまっていたゲームの世界であり、目の前の少女リリスは、自分が最も推したキャラク
ターであり、様々な人々に迫害された結果、誰も信じられなくなり、その身に宿した邪神の力を使い、この世界を滅ぼそうとする冷酷無比な最強最悪なラスボスであることを……
「だったら、俺がリリスたんを救って見せる!! 彼女が夢見ていた英雄(ヒーロー)として!!」
そして、ブラッディは誰にも心を開かない彼女が、心のよりどころにしていた絵本の英雄の真似をして彼女を破滅フラグから守り抜いて幸せにすることを誓う。
その結果、リリスは原作とは違い、リリスは心優しく美しい少女に育っていくのだった。
「ああ、大人になったリリスたんはやっぱりかわいいなぁ……」
「ブラッディ様が正体を明かせば恋人になれるかもしれませんよ?」
「何を言っているんだ。俺は推しであるリリスたんに幸せになってほしいんだよ。俺のようなモブキャラじゃなくて、愛する人と結ばれてくれるのが一番だからな」
「はぁ……めんどくさいこじらせ感情ですね……」
そんな会話をしながらもブラッディはその正体を隠して、リリスを助け続けるのだった……だが、
「うふふ、またお義兄様に助けていただきました……いつもかっこいいです♡」
「ブラッディ様はリリス様のことをとても大事にされてますからね。でも、なんであんな変な格好をしているのでしょうか?」
「私にはわかりませんがきっとお義兄様には考えがあると思うんです♡」
とリリスはもちろんのこと、街の人々も彼がリリスを守る正義の味方であることを知っていたのだった。その結果、何度も助けられているリリスはどんどん重度のブラコンになっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 17:24:37
93650文字
会話率:56%
グレイブ=アンダーテイカーは、『爆乳ファンタジー』というエロゲに登場する悪役領主である。彼はハーレムを築くも、メインヒロインの一人にも手を出そうとして、破滅するゲーム序盤の雑魚敵なのだ。
ある日、頭をぶつけたことによって、前世の記憶を
思い出したことによってグレイブに転生したと知った俺は一つの目標を立てる。
「せっかくエロゲの世界にきたんだ、破滅フラグなんぞしったことか!! 俺は巨乳……いや、爆乳ハーレムを作って好き勝手するぞ!!」
前世、童貞のまま死んだ俺は、異世界に転生をきっかけに自分の望むハーレムをつくるために、努力することにする。
真の目的を隠しながらおっぱいの大きな使用人たちには優しくし、爆乳メイドが困っていたら助け、爆乳騎士をピンチから救い前世では不可能だったハーレムをつくることを目指すのだった。
「ふははは、これで俺はついにおっぱいを揉めるんだぁぁぁ!!」
だが、グレイブは知らない。爆乳な少女を救うための行為が、評価されすぎてしまい、やがて救世主とよばれることになってしまうことを……そして、評価が上がりすぎてクズなことがしにくくなることを……
挙句の果てに、頑張った功績が認められこの世界を救う戦いにもかかわることになってしまうのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-21 12:11:33
128113文字
会話率:51%
3属13種が暮らすこの世界。そこには、一部の人間しか知らない事実があった。それは、《遺跡》と呼ばれるものが存在し、それにはとてつもない力を持った道具が眠っている、と。
その日、森林と住宅が多いという、不思議な学生特区で、出火原因が解ら
ないというこれまた不思議な事件が起こった。その事件の死亡者は1人。幸いにも、学生である息子は外出しており、無事であった。
原因不明の出火。これが、かなりの人間の運命を変えてしまう事を、まだ、誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 20:10:36
34172文字
会話率:49%
胸に誓った使命と、募る想いを秘めて。
神に守られた大陸。伝説に賭けて平和を希求する神秘的な美しさの女性の物語。
彼女と幼馴染のなかなか通い合わない気持ち、そして公国領主をも絡んだ恋の行方はいかに。
シリアス・ファンタジーです。コンテスト参
加作品です。
四方を海に囲まれたアンスルは、教会自治区と大小の公国が混在する大陸である。
大陸を守るのは水、風、土、火を統べる四神であり、神は聖なる珠をもって安寧をもたらす。
その神話ももはや伝説となったいま、アンスル大陸中央にあるカタピエは、他を圧する勢力を得ていた。カタピエの領主メリーノは力をちらつかせて公国公女を娶り、自らの支配を広げようとしている。
しかし昨今、祖国から泣く泣く輿入れした公女たちは、メリーノに抱かれる前にカタピエ宮殿から姿を消していく。
暗躍するのは剣を携えた美しき娘。その双眸は月を思わせる輝きを放つ。
類稀な記憶力と確かな学に基づく機転。そこに男性に負けぬ剣技を備える娘の素性は、彼女本人も知らない。
彼女が一身に引き受ける使命とは。背後で進む計画とは。
正体の知れぬ一人の乙女が、この大陸、アンスルを救う鍵となるか。
恋愛あり、アクションあり、神話伝説ありの西洋風ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 07:11:01
125781文字
会話率:39%
卒パでざまぁ返しされそうな、悪役である正ヒロインのミーティシアの身体に入り込んでしまったのは、恋愛脳とは程遠い現実的な女子だった。全力で攻略対象たちを振り切って、記憶喪失のまま冒険者になって旅に出る。前世の記憶もあやふやだし、この世界が何の
ゲームか物語かなんて知らない。でも冒険者になって人生楽しもう!色々な人と出会いながら、暮らしていたミアの元に続々と集まる攻略者達。それぞれの思いと計略と打算を抱えたポンコツ達をミアはどうする?!
※プロローグは短編版「断罪前に目覚めたヒロインは、始まる前に物語を終わらせる」に幼馴染との再会を加筆したものです。
※たまにBLやGL的な台詞があるので苦手な方はご注意を
※攻略対象が合流するのは少し進んでからです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 07:00:00
93420文字
会話率:27%
ギルドマスターから追放されたのは、フランツだある。勇者パーティーに所属していたけど、役に立たないのが理由で、パーティーだけでなくギルドまでも追放された。勇者グラティアスからは報酬も与える価値はないとされて、金まで奪われてしまう。ギルドを追放
されたフランツは、本当に追放していいのと思う。なぜならフランツは錬金術士であり、彼は色々な錬金実験を独自にしていたのだ。その実験の結果、錬金結界を作り出す。結界はSランクAランク級の危険な魔物を結界により、動けなくさせるのに成功していた。ただしその結界魔法を維持するには毎日大陸の冒険者全員の魔力にも匹敵する魔力が必要だった。フランツは魔力を使いすぎ手仕舞い、勇者パーティーでは役に立たないのだった。追放されたフランツは結界魔法を解除するのを決意する、いいよね、解除して。俺を追放したのだし、解除するよ!当然に解除されたら超危険な魔物か野に放たれる。勇者パーティーやギルドマスターは慌てて、なぜなんだ?? なぜいきなりAランク級の魔物が暴れだしたのだ!!でもそれはフランツが錬金術士だったからなのを知らない。やがて勇者もギルドマスターも栄光から一転して奈落の底に落ちていく。これはギルドのために必死に頑張っていたフランツが追放されて、4大魔竜を仲間にして、国作りをする。錬金術士として最強になっていく話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 12:32:55
1021877文字
会話率:45%
昭和二十年八月十五日の終戦の後も南樺太や千島では戦闘が継続していた。
内地の人は「三船殉難事件」を知らない。北海道民でも、わずかになってしまった。
最終更新:2024-07-03 07:30:00
1263文字
会話率:0%
死んで転生してしまった。現代とは時代は遅れてるが現代と同じ平和な世界で過ごすだと思っていたけど、突如戦争が勃発。一年後、志願兵として軍に入り血まみれな戦場に向かう事になり、そこは僕の知らない残酷な世界である事は知らない。
最終更新:2024-06-30 23:31:39
60920文字
会話率:44%
田舎貴族であるユウマ-バルムンクは、十五歳を迎え王都にある貴族学校に通うことになった。
最強の師匠達に鍛えられ、田舎から出てきた彼は知らない。
自分の力が、王都にいる同世代の中で抜きん出ていることを。
そして、その価値観がずれていると
いうことも。
これは自分にとって普通の行動をしているのに、いつの間にかモテモテになったり、次々と降りかかる問題を平和?的に解決していく少年の学園無双物語である。
※ 極端なざまぁや寝取られはなしてす。
基本ほのぼのやラブコメ、時に戦闘などをします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:10:53
119934文字
会話率:57%
ある日、この星に隕石が落下してきた。
流星群というほどの勢いで世界中に落下した隕石は世界中に宇宙由来の素材が採掘できる鉱山を生み出すに至った。
世界中の科学者がそれらを解析して数多の新技術が生み出された。
人と機械を今までにない精度で接続す
ることのできる|精神接続線《シンクロファイバー》、それによって人一人で容易に操作できる人型兵器|cps-hm《カプスハム》、cps-hmや既存の兵器を完全にレーダーから消失させる特殊塗料|ステルス塗料《インビジブル》。
これらによって世界の兵器事情は急激に変化した。衛星写真によって相手の基地にミサイルを打ち込むことはできるが船や戦闘機、cps-hmをミサイルによって視界外から破壊することが不可能になり多くの戦場がレーダーに頼らない時代の戦争に逆戻りしたのだ。
その世界でとあるcps-hmの開発者を先生と慕いcps-hmを駆る少年がいた。
彼の行く末はどうなるのか、まだ誰も知らない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 18:16:20
5178文字
会話率:61%
前世日本人の記憶を持って生まれてきたエステルは自分が生まれ変わったのが乙女ゲームの世界だとは知らない。エステルはいわゆる悪役令嬢だが、何も知らないまま王太子の婚約者となり、魔法学院の卒業パーティで婚約破棄、断罪されることになった。しかし、残
念な王太子から婚約破棄されて、エステルはむしろホッとした。今後は前世のように真面目に働き、一般庶民として普通の生活を送るのだ。しかし、国外追放されたエステルを助けてくれた恩人が子供を出産してすぐに亡くなってしまった。生まれたばかりの赤ん坊を引き取って育てながら懸命に働くエステルの店に、いかにもお忍びの貴族という青年が現れる。そこから彼女の運命の歯車が動きだした。
*後半は特に溺愛、激甘予定です。苦手な方はご注意下さい。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 16:50:00
281813文字
会話率:36%
その森には魔女がいた。
その森の雨はやむことがなかった。
ある日。
魔物に襲われて深手を負った騎士団団長のラファエルは雨が降りしきる森に迷い込む。
やまない雨に馬も足を取られ、いよいよお仕舞いかと意識を失う。
しかし、彼は見知らぬベッド
で目を覚ます。
彼を助けたのは魔女だった。
彼はその魔女のあまりの美しさに一目惚れするが、彼の属する聖王国にとって魔女は滅ぼすべき大敵であった。
魔女から語られる真実。
ラファエルの決断。
聖王国の正体。
これは伝説の始まり。
騎士団長と雨の魔女の恋の行方は……。
『騎士団長ヒーロー企画』参加作品です。
企画の要素は、たぶん全部入ってると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 17:57:25
30162文字
会話率:41%
あなたはまだ、本当のメリーさんを知らない。いやたぶんマジで誰も知らない。
※カクヨムにも投稿しています。
最終更新:2024-06-28 19:35:24
12951文字
会話率:59%
「仲のいいふりをしてくれたら1日5カードゥ払います」
伯爵令息セオドア・ダウンゼンドは悪い男だ。伯爵家の長男でありながら、その悪評はとどまることを知らない。
なにせ、婚約していた公爵令嬢を陥れて庶民の娘と結婚しようとしたあげく、ことが露見す
ればみっともなく庶民の娘を捨てて公爵令嬢にすがりついたのだから。
そんな男の次の婚約者として引きずり出されたのは貧乏な男爵令嬢オリヴィアであった。セオドアと良好な関係を築こうと努力するオリヴィアであったが、セオドアはオリヴィアをいじめて面白がっている。
そんな2人を見て、オリヴィアの母は心を痛めて寝込んでしまった。
オリヴィアは決意する。
「仲のいいふりをしてくれたら1日5カードゥ払います」
オリヴィアが金策に奔走していると、ひとりの男と出会い、金欲しさに騙してしまって……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-26 18:00:00
17648文字
会話率:40%
あらすじ
辺境の町カラッタで生まれ育った14歳の少年シェイン、
母子家庭で育った彼は父親の顔を知らない。
自分と母親を捨て消えた父親は今どこで何をしているのか、生きてるのか、死んでるのかも定かではない。
村の外に年相応に興味を引かれる彼だが
母親は彼の旅立ちを容認してくれる程甘くも寛容でもなかった。
小さな村に閉じ込められているような閉塞感に息がつまるような思いがするのは彼を置いて外に旅立った人達に思い焦がれるからか、そんなある日村にある一団が現れた、一団の一人には見目麗しいフィーファと言う名の少女がいた。
彼女との出会いがシェインの運命を大きく変える最初の出会いとなるのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 11:09:55
350283文字
会話率:53%
三者三様な三角関係を描いた短編集。
*更新はエピソード毎に毎日で、エピソードの更新は不定期です。
【この恋、β版】
スクールカースト最底辺の主人公はある日、学園のアイドルに「恋人のフリをしてほしい」と頼まれる。引き受けることにするが、主人
公はその場である事実を告白する。
【卵と鶏、彼女と君】
全てにおいて中の上。そんな彼はモテる。今日も“みんなの憧れ”に呼び出される。答は誰もが知っていたが、その理由は誰も知らない。
【誰より近くて、誰かより遠い距離】3/13より更新
飲みの席で妻との出会いの話題になり話を振られた男は、高校生のときに出会った“彼女”のことを思い返す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-24 10:00:00
264347文字
会話率:49%
【※ご好評頂いた短編の連載化(若干の内容変更・加筆有)です。】
孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は11歳になる頃、両親が見つかった。
しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のよう
な姉『エレナ』がいた。
エレナとミューラは赤子のときに産院で取り違えられたという。エレナは男爵家の血は一滴も入っていない赤の他人の子にも関わらず、両親に溺愛され、男爵家の跡目も彼女が継ぐという。
両親が見つかったその日から――ミューラの耐え忍ぶ日々が始まった。
■短編URL:https://ncode.syosetu.com/n7363jc/
■短編で総合評価が1万超えた記念で加筆・連載化しました。
ありがとうございます。
短編とはちょっと違うんじゃないか、と思うところがあるかもしれませんし、短編とは違ってお気に召さない場合もあるかもしれません、あらかじめご了承ください。
■※※R15範囲内かとは思いますが、残酷な表現や腐った男女関係の表記が有りますので苦手な方はご注意下さい。※※■折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 19:05:35
79669文字
会話率:43%
孤児院で育った茶髪茶瞳の『ミューラ』は10歳になる頃、両親が見つかった。
しかし、迎えにきた両親は、自分を見て喜ぶ様子もなく、連れて行かれた男爵家の屋敷には金髪碧眼の天使のような姉『エレナ』がいた。
エレナとミューラは赤子のときに産院で取り
違えられたという。エレナは男爵家の血は一滴も入っていない赤の他人の子にも関わらず、両親に溺愛され、男爵家の跡目も彼女が継ぐという。
両親が見つかったその日から――ミューラの耐え忍ぶ日々が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-04 20:47:18
14116文字
会話率:37%
エルデ=ニルール=リッチェルは、リッチェル侯爵家の中で強い疎外感を常に抱いていた。 その理由は自分の容姿が一族の者達とかけ離れている『色』をしている事から。 確かに侯爵夫人が産んだと、そう皆は云うが、見た目が『それは違う』と、云っていた。
家族の者達は腫れ物に触るようにしか関わっては来ず、女児を望んだはずの侯爵は、娘との関りを絶つ始末。 侯爵家に於いて居場所の無かったエルデ。
そんなエルデの前に「妖精」が顕現する。
妖精の悪戯により、他家の令嬢と入れ替えられたとの言葉。 自身が感じていた強い違和感の元が白日の下に晒される。
混乱する侯爵家の面々。 沈黙を守るエルデ。 しかし、エルデが黙っていたのは、彼女の脳裏に浮かぶ 「記憶の泡沫」が、蘇って来たからだった。 この世界の真実を物語る、「記憶の泡沫」。
そして、彼女は決断する。
『柵』と『義務』と『黙示』に、縛り付けられた、一人の女の子が何を厭い、想い、感じ、そして、何を為したか。
この決断が、世界の『意思』が望んだ世界に何をもたらすのか。
エルデの望んだ、『たった一つの事』が、叶うのか?
世界の『意思』と妖精達は、エルデの決断に至る理由を知らない。 だからこそ、予定調和が変質してゆく。 世界の『意思』が、予測すら付かぬ未来へと、世界は押し流されて行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 12:30:00
696555文字
会話率:32%
フルブランド法衣伯爵家の長女フリージア。 ランドルフ王国第四王子ハリーストンの婚約者であり、驕慢な娘。 フリージアは自分の血の中に、ローレンティカ帝国の末姫の血が有る事を誇ると共に、全てのランドルフ王国人を見下していた。 巨大帝国の帝室が
一人という事に己の存在を見出していた。 そして、全てを見下していたが故に全てを失う結果になる。 フリージアが知らなかった腹違いの姉の存在が、彼女の全てを否定する…… 彼女はランドルフ王国の「禁忌の令嬢」と、そう呼ばれ、断罪され、歴史の闇に沈んで行った。
あ~~~、私の中に同居している レイさん の記憶の中の物語って、そういう事だったんだ。 そんな物語の中の私なんて、居ないよ? レイさんによれば、私は三歳の頃、重大な決断をしたらしいの。 だから、この世界は私の現実。 決して、そんな物語通りにはいかないよ? 私にだって意思はある。 希望だって、未来だって。
だから、私は 私らしく生きていくつもり。
その先にどんな未来が有るかは知らない。 私の中に同居しているレイさんもそれでいいってっさ。 だから、精一杯生きていくつもり。 だから、二女に成ったっていいんじゃないの? 私が私なら! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-08 05:14:28
201070文字
会話率:31%