フルブランド法衣伯爵家の長女フリージア。 ランドルフ王国第四王子ハリーストンの婚約者であり、驕慢な娘。 フリージアは自分の血の中に、ローレンティカ帝国の末姫の血が有る事を誇ると共に、全てのランドルフ王国人を見下していた。 巨大帝国の帝室が
一人という事に己の存在を見出していた。 そして、全てを見下していたが故に全てを失う結果になる。 フリージアが知らなかった腹違いの姉の存在が、彼女の全てを否定する…… 彼女はランドルフ王国の「禁忌の令嬢」と、そう呼ばれ、断罪され、歴史の闇に沈んで行った。
あ~~~、私の中に同居している レイさん の記憶の中の物語って、そういう事だったんだ。 そんな物語の中の私なんて、居ないよ? レイさんによれば、私は三歳の頃、重大な決断をしたらしいの。 だから、この世界は私の現実。 決して、そんな物語通りにはいかないよ? 私にだって意思はある。 希望だって、未来だって。
だから、私は 私らしく生きていくつもり。
その先にどんな未来が有るかは知らない。 私の中に同居しているレイさんもそれでいいってっさ。 だから、精一杯生きていくつもり。 だから、二女に成ったっていいんじゃないの? 私が私なら! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-08 05:14:28
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